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JP4430955B2 - 水栓設備におけるシャワー吐水装置 - Google Patents

水栓設備におけるシャワー吐水装置 Download PDF

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JP4430955B2
JP4430955B2 JP2004038668A JP2004038668A JP4430955B2 JP 4430955 B2 JP4430955 B2 JP 4430955B2 JP 2004038668 A JP2004038668 A JP 2004038668A JP 2004038668 A JP2004038668 A JP 2004038668A JP 4430955 B2 JP4430955 B2 JP 4430955B2
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Description

この発明は水栓設備におけるシャワー吐水装置に関し、詳しくは異なったパターンのシャワー流でシャワー吐水を行うことのできるシャワー吐水装置に関する。
近年、例えばキッチン水栓等においては吐水ヘッドにシャワー吐水を行うシャワー吐水装置が備えられたものが用いられるようになって来ている。
しかしながら従来用いられているシャワー吐水装置は単一種類のシャワー吐水部しか備えておらず、得られるシャワー吐水が1パターンのみであって使い勝手の点で不十分なものであった。
このようなことから、下記特許文献1には吐水ヘッドに異なったパターンのシャワー流でシャワー吐水が可能なシャワー吐水装置を備えた点が開示されている。
図13及び図14はその具体例を示している。
図13において200は吐水ヘッドで、202は第1シャワー吐水部、204は第2シャワー吐水部、205A,205B,205Cは吐水パターン切替用の操作ボタンである。
このシャワー吐水装置では、図14に示しているように操作ボタン205Cを押すと、弁体206-1が弁座208上を移動して(ロ)に示しているように流路210Cが開放され、吐水ヘッド200に送られた水が流路210Cから第1シャワー吐水部202に到って、そこから吐水方向の軸心と平行方向にストレートシャワー吐水される。
一方操作ボタン205Aを押すと、弁体206-2が弁座208上を移動して対応する流路210Aが開放され、ここにおいて吐水ヘッド200に送られた水が流路210Aから第2シャワー吐水部204に到って、そこから拡散シャワー吐水、即ち吐水方向の軸心に対して外向きに広がる方向の拡散シャワー流として吐水される。
しかしながらここに示すシャワー吐水装置の場合、第1シャワー吐水部202,第2シャワー吐水部204が別々に設けてあることから、それら第1シャワー吐水部202,第2シャワー吐水部204それぞれによる吐水面積(吐水空間)が狭くならざるを得ないとともに、それぞれにおけるシャワー孔の孔数が制限され、快適なシャワー吐水の実現が困難である問題がある。
また第1シャワー吐水部202からのシャワー吐水と、第2シャワー吐水部204からのシャワー吐水との切替えを行う切替手段の切替機構が複雑となり、そしてこれに伴ってシャワー吐水装置全体が必然的に大型化してしまい、美観を損ねたりまたデザインの自由度が制限されたりする問題を内包する。
特開2002−4368号公報
本発明はこのような事情を背景とし、小型化が可能であって美観に優れ、しかも快適なシャワー吐水を実現することのできる、複数パターンのシャワー流でのシャワー吐水が可能な水栓設備におけるシャワー吐水装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、(イ)多数のシャワー孔から設定した第1パターンのシャワー流を流出させる第1シャワー吐水部と、(ロ)多数のシャワー孔から該第1パターンとは異なる第2パターンのシャワー流を流出させる、シャワー流のパターンの変換部としての第2シャワー吐水部と、(ハ)シャワー吐水を該第1パターンのシャワー流と該第2パターンのシャワー流との間で切り替える切替手段とを有しており、前記第1シャワー吐水部は吐水方向の上流側に、前記第2シャワー吐水部は下流側に配置されているとともに、前記切替手段が該第1シャワー吐水部に対する該第2シャワー吐水部の相対関係位置を、該第1シャワー吐水部からの前記第1パターンのシャワー流が該第2シャワー吐水部に当ることなくそのまま該第2シャワー吐水部の前記シャワー孔を通過して吐水される位置と、該第2シャワー吐水部に当って該第2シャワー吐水部により前記第2パターンのシャワー流に変換されて、該第2シャワー吐水部の各シャワー孔から吐水される位置との間で切替えを行うものとなしてあり、前記第1シャワー吐水部と第2シャワー吐水部との間には水室構成用の間隙が形成してあって、該第1シャワー吐水部からのシャワー流で該間隙が水で満たされて該水室が構成され、該水室内の水が該第2シャワー吐水部から前記第2パターンのシャワー流として流出するようになしてあり、前記第1シャワー吐水部と前記第2シャワー吐水部との一方のシャワー吐水部は、シャワー孔の形状が吐水方向の軸心と平行方向のストレート形状とされていてストレートシャワー流を吐水し、他方のシャワー吐水部はシャワー孔の形状が斜めの孔とされていて拡散シャワー流を吐水するものとなしてあり、且つ前記第1シャワー吐水部からのシャワー流が前記第2シャワー吐水部に当って前記第2パターンのシャワー流に変換されてシャワー吐水されるに際し、該第2シャワー吐水部の各シャワー孔のみから吐水されるものとなしてあることを特徴とする。
請求項のものは、請求項において、前記切替手段が、吐水方向の軸心に対して略直角方向に前記第2シャワー吐水部を前記第1シャワー吐水部に対して相対移動させることにより前記切替えを行うものとなしてあることを特徴とする。
請求項のものは、請求項において、前記切替手段が、吐水方向の軸心の回りに前記第2シャワー吐水部を前記第1シャワー吐水部に対して相対回転移動させることにより前記切替えを行うものとなしてあることを特徴とする。
請求項のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記第2シャワー吐水部のシャワー孔の大きさが、前記第1シャワー吐水部におけるシャワー孔の少なくとも下流側の開口よりも大きいことを特徴とする
発明の作用・効果
以上のように請求項のシャワー吐水装置は、第1パターンのシャワー流を流出させる第1シャワー吐水部と、これとは異なった第2パターンのシャワー流を流出させる第2シャワー吐水部とを吐水方向において上流側と下流側とに配置し、そして切替手段によって第1パターンのシャワー流から第2パターンのシャワー流に若しくはその逆に切り替えるようになしたものである。
かかる請求項のシャワー吐水装置において、特許文献1のシャワー吐水装置のように別々の箇所からではなく、切替手段による切替えによって同一のシャワー孔から異なったパターンのシャワー流でシャワー吐水を行うことが可能となり、これにより何れのパターンでのシャワー吐水の場合にも広い吐水面積を確保することができるとともにシャワー孔の孔数を多くすることができ、快適なシャワー吐水を実現することができる。
またこの請求項のシャワー吐水装置では、切替手段は第1シャワー吐水部に対する第2シャワー吐水部の相対関係位置を変化させるだけで良いため、かかる切替手段における切替機構を簡単な構造でシンプルに構成でき、これによりシャワー吐水装置をコンパクトなものとなし得て美観を良好となし、またデザインの自由度を高めることができる。
この請求項1のものは、第1シャワー吐水部と第2シャワー吐水部との間に水室構成用の間隙を形成し、第1シャワー吐水部からのシャワー流でその間隙を水で満たして水室を構成し、そしてその水室内の水を第2シャワー吐水部から流出させることによって、第2パターンのシャワー流でシャワー吐水させるようになしていることを特徴としており、このようにすることで第1シャワー吐水部からの第1パターンのシャワー流を容易に第2シャワー吐水部にて第2パターンのシャワー流に変換することができる。
本発明において、上記切替手段は、吐水方向の軸心に対して略直角方向に第2シャワー吐水部を第1シャワー吐水部に対して相対移動させることで切替えを行うものとなしておくことができる(請求項)。
或いはまたこの切替手段を、吐水方向の軸心の回りに第2シャワー吐水部を第1シャワー吐水部に対して相対回転移動させることで切替えを行うものとなしておくことができる(請求項3)。
れら請求項1〜3において、第2シャワー吐水部のシャワー孔の大きさは、第1シャワー吐水部のシャワー孔の少なくとも下流側の開口よりも大きいものとなしておくことができる(請求項)。
このようにしておくことで、第1シャワー吐水部からの第1パターンのシャワー流を、そのまま第2シャワー吐水部を通過して外部にシャワー吐水させることができる
次に本発明の実施形態を参考例とともに図面に基づいて以下に詳しく説明する。
図1において、10はキッチンの流し台、12はシンク、14はキャビネット、16はカウンターで、このカウンター16上にキッチン水栓(水栓設備)18が設置されている。
この例において、キッチン水栓18はシングルレバー式の混合水栓で、20は水栓本体であり、その上部に操作レバー22が左右及び上下に回動可能に設けられている。
水栓本体20からは吐水管24がシンク12上方に向けて前方に延び出しており、その先端部の吐水ヘッド26に本実施形態のシャワー吐水装置28が設けられている。
図2(図2は参考例を示す)にこのシャワー吐水装置28の具体的な構成が示してある。
同図に示しているようにシャワー吐水装置28は、円筒状の継手本体30と、円筒状をなす筒部材32と、回転により筒部材32を図2(A)中上下方向即ち吐水方向に移動操作する円筒状の操作リング34とを主要素として有している。
継手本体30の上端部外周面には雄ねじが形成されており、この雄ねじにおいて継手本体30がねじリング38により吐水ヘッド26の吐水口用の開口部36に取り付けられている。
詳しくは、ねじリング38の内周面には雌ねじが形成されていて、その雌ねじに継手本体30の上端部外周面の雄ねじが螺合され、またねじリング38の外周面には雄ねじが形成されていて、この雄ねじが開口部36内周面に形成された雌ねじに螺合されており、かかるねじリング38を介して継手本体30が吐水ヘッド26に取り付けられている。
ここで継手本体30と吐水ヘッド26の中心口40との間は、環状の弾性を有するシール部材42にて水密にシールされている。
また円筒状をなす継手本体30の内部には、異物のろ過を行うためのストレーナ44が流路を横切る状態で配設されている。
操作リング34の上端部には内向きのフランジ部46が設けられており、このフランジ部46が、継手本体30の外周面に形成された環状溝48に回転可能に嵌合されている。
操作リング34は、これらフランジ部46と環状溝48との嵌合に基づいて、継手本体30により抜止状態且つ回転可能な状態に支持されている。
この操作リング34にはまた、その内周面に2条の螺旋状の案内溝49が形成されている。
一方上記筒部材32の外周面には、対応する2条の螺旋状の突条50が設けられていて、これら突条50が案内溝49に摺動可能に嵌合されている。
筒部材32は、これら案内溝49と突条50との案内作用によって、操作リング34の回転に伴い図2(A)中上下方向に移動させられる。
尚、操作リング34の回転時に筒部材32が共回りしないように、この実施形態では筒部材32に内向きのスライド爪52が設けられており、このスライド爪52が、継手本体30の外周面に形成された縦のキー溝54に図中上下方向に摺動可能に係入させられている。
また筒部材32の下端部には、内向きに突出し且つその上面がテーパ面とされたテーパ部64が形成されており、筒部材32の上昇時において、このテーパ部64が継手本体30の下端部外周のテーパ部に当接するようになっている。
継手本体30の底部には、第1シャワー吐水部56が一体に構成されている。また筒部材32の底部には、第2シャワー吐水部58が一体に構成されている。
これら第1シャワー吐水部56と第2シャワー吐水部58とには、それぞれ多数のシャワー孔60,62が分散配置されている。
ここで第1シャワー吐水部56のシャワー孔60は、図3中(B)にその形状を拡大して示しているように、その通過水を吐水方向の軸心に対して外向きに広がる方向の拡散シャワー流として流出する形状とされている。
一方第2シャワー吐水部58のシャワー孔62は、図3中(B)の部分拡大図に示しているように、その通過水を吐水方向の軸心に対して平行方向の、即ち拡散シャワー流に対し相対的に内向き方向のストレートシャワー流として流出する形状とされている。
このにおいては、図3(I)に示すように第2シャワー吐水部58が上昇位置にあって、第1シャワー吐水部56とほぼ隙間なく重なり合った状態のとき、第2シャワー吐水部58の各シャワー孔62が第1シャワー吐水部56の各シャワー孔60に合致した状態となる。第1シャワー吐水部56におけるシャワー孔60及び第2シャワー吐水部58におけるシャワー孔62がそれぞれそのように配置されている。
ここで第2シャワー吐水部58におけるシャワー孔62は、第1シャワー吐水部56におけるシャワー孔60の下流側の開口よりも大きな孔径で形成されている。
次に本のシャワー吐水装置28の作用を説明する。
では、操作リング34を回転操作して筒部材32を図2(A)中上下方向即ち吐水方向に相対移動させることによって、シャワー吐水を設定した第1パターンの拡散シャワー流として吐水し、或いは吐水方向の軸心と平行方向の第2パターンのストレートシャワー流として吐水することができる。
即ち拡散シャワー吐水とストレートシャワー吐水との間でその切替えを行うことができる。
図3(I)は拡散シャワー吐水のときの状態を表しており、このとき筒部材32即ち第2シャワー吐水部58が上昇位置にあって、第1シャワー吐水部56に対し最も接近した位置且つほぼ隙間なく重なり合った状態にあり、このとき第1シャワー吐水部56から流出した拡散シャワー流は、第2シャワー吐水部58に当ることなく、そのまま第2シャワー吐水部58の各シャワー孔62を通過し、拡散シャワー流として外部に吐水(拡散シャワー吐水)される。
一方図3(II)に示しているように筒部材32が下降位置にあるとき、即ち第2シャワー吐水部58が第1シャワー吐水部56から下向きに離間した位置にあるとき、第1シャワー吐水部56から流出した拡散シャワー流は、第2シャワー吐水部58に当って跳返りを生じ、それら第1シャワー吐水部56と第2シャワー吐水部58との間の間隙Sがその跳ね返った水で充満する。
ここにおいて第1シャワー吐水部56と第2シャワー吐水部58との間に水室66が構成され、この水室66内の水が第2シャワー吐水部58の各シャワー孔62から下向きに流出して、そこに第2パターンのストレートシャワー流を生ぜしめる。
即ち第1パターンの拡散シャワー流が第2パターンのストレートシャワー流に変換されて、シャワー吐水装置28からシャワー吐水される。
以上のように本では筒部材32及び操作リング34,それらに設けられた案内溝49,突条50、更にフランジ部46,環状溝48等にて切替手段が構成されている。
以上のような本のシャワー吐水装置28によれば、図13,図14のシャワー吐水装置のように別々の箇所からではなく、同一のシャワー孔60,62から異なったパターンのシャワー流(拡散シャワー流,ストレートシャワー流)でシャワー吐水を行うことができ、これにより何れのパターンでのシャワー吐水の場合にも広い吐水面積を確保することができるとともにシャワー孔60,62の孔数を多くすることができ、快適なシャワー吐水を実現することができる。
またこのシャワー吐水装置28において、拡散シャワー流若しくはストレートシャワー流への切替えは、操作リング34を回転操作して第1シャワー吐水部56に対する第2シャワー吐水部58の相対関係位置を変化させるだけで行うことができるため、切替機構を簡単な構造でシンプルに構成でき、これによりシャワー吐水装置28をコンパクトなものとなし得て美観を良好となし、またデザインの自由度を高めることができる。
ではまた、第2シャワー吐水部58が第1シャワー吐水部56に対して吐水方向に相対的に離間移動したとき、第1シャワー吐水部56と第2シャワー吐水部58との間に水室66を構成し、その水室66内の水を第2シャワー吐水部58から第2パターンのシャワー流として吐水するようにしていることから、第1シャワー吐水部56からの拡散シャワー流を容易にストレートシャワー流に変換することができる。
また本では、第2シャワー吐水部58のシャワー孔62の孔径を、第1シャワー吐水部56のシャワー孔60の下流側の開口の孔径よりも大きいものとしているため、第1シャワー吐水部56からの拡散シャワー流を、その流れを乱すことなくそのまま第2シャワー吐水部58を通過して外部にシャワー吐水することができる。
尚、本では第1パターンのシャワー流を拡散シャワー流、第2パターンのシャワー流をストレートシャワー流となしているが、その逆、即ち第1パターンのシャワー流をストレートシャワー流、第2パターンのシャワー流を拡散シャワー流となすこともできる。この点は以下の実施形態及び参考例においても同様である。
図4は他の参考例を示している。
このでは、第1シャワー吐水部56に突出部68が設けられており、(I)に示すように拡散シャワー吐水時においてこの突出部68が第2シャワー吐水部58におけるシャワー孔62に嵌合するようになっている。
このでは、(I)に示すように第2シャワー吐水部58が上昇位置にあるとき、第1シャワー吐水部56の突出部68が第2シャワー吐水部58のシャワー孔62に嵌合した状態となって、第1シャワー吐水部56からの拡散シャワー流が、第2シャワー吐水部58に当ることなくそのまま第2シャワー吐水部58の各シャワー孔62を通過してシャワー吐水(拡散シャワー吐水)される。
一方、(II)に示すように第2シャワー吐水部58が下降位置にあるときには、第1シャワー吐水部56と第2シャワー吐水部58との間に水室66が構成され、第1シャワー吐水部56からの拡散シャワー流がそこで吸収された上、その水室66内の水が第2シャワー吐水部58の各シャワー孔62から吐水方向の軸心と平行方向のストレートシャワー流として下向きに吐水(ストレートシャワー吐水)される。
このにおいても上記参考例と同様の効果が得られる。
図5は更に他の参考例を示している。
このは、筒部材32にシャワー孔60を有する第1シャワー吐水部56を一体に構成する一方、継手本体30側に、通孔72を有する変換部(シャワー流のパターンの変換部)74を一体に構成した例である。
ここで変換部74には下向きの突出部76が設けてあり且つその先端部はテーパ部78とされていて、図5(II)に示すストレートシャワー吐水時において、そのテーパ部78をシャワー孔60内に嵌入させることによって、ストレートシャワー吐水時におけるシャワー孔60の形状を、吐水方向の軸心と平行方向のストレート形状に形状変更する。
従ってこのでは、(I)に示すように変換部74と第1シャワー吐水部56とが吐水方向に離間した状態の下では、第1シャワー吐水部56からの拡散シャワー流がそのまま拡散シャワー吐水される。
一方(II)に示すように第1シャワー吐水部56と変換部74とが吐水方向即ち図中上下方向に接近して、変換部74における突出部76のテーパ部78がシャワー孔60に入り込み、シャワー孔60の一部を埋めた状態の下では、第1シャワー吐水部56におけるシャワー孔60の形状が上記ストレート形状のシャワー孔60Fとなって、このときには第1シャワー吐水部56から吐水方向の軸心と平行方向のストレートシャワー流が吐水(ストレートシャワー吐水)される。
のシャワー吐水装置28においても、図13,14のシャワー吐水装置のように別々の箇所からではなく、同一のシャワー孔60から異なったパターンのシャワー流(拡散シャワー流,ストレートシャワー流)でシャワー吐水を行うことができ、これにより何れのパターンでのシャワー吐水の場合にも広い吐水面積を確保することができるとともにシャワー孔60の孔数を多くすることができ、快適なシャワー吐水を実現することができる。
またこのシャワー吐水装置28において、拡散シャワー流若しくはストレートシャワー流への切替えは、変換部74と第1シャワー吐水部56との相対関係位置を変化させるだけで行うことができ、この場合においても切替機構を簡単な構造でシンプルに構成でき、これによりシャワー吐水装置28をコンパクトなものとなし得て美観を良好となし、またデザインの自由度を高めることができる。
図6は本発明の実施形態を示している。
この実施形態は、スライドプレート79に第2シャワー吐水部58を一体に構成し、そしてスライドプレート79をスライド移動させることによって、第1シャワー吐水部56に対して第2シャワー吐水部58を、吐水方向の軸心と直角方向にスライド移動させるようにし、そしてそのスライド移動によって拡散シャワー吐水とストレートシャワー吐水とを切り替えるようになしたものである。
即ちこの実施形態ではスライドプレート79が切替手段を構成している。
図6(I)は拡散シャワー吐水時の状態を表しており、このときには第1シャワー吐水部56のシャワー孔60と第2シャワー吐水部58のシャワー孔62とは合致した状態にあって、シャワー孔60からのシャワー流はそのままシャワー孔62を通過して吐水される。
即ち第1シャワー吐水部56からの拡散シャワー流が、第2シャワー吐水部58によってその流れが変えられることなく、そのまま吐水(拡散シャワー吐水)される。
一方(II)のストレートシャワー吐水時においては、シャワー孔60と62とが不一致となって、シャワー孔60からのシャワー流は第2シャワー吐水部58に当って第1シャワー吐水部56と第2シャワー吐水部58との間の間隙Sを水で満たし、水室66を構成する。
そしてその水室66内の水が、第2シャワー吐水部58のシャワー孔62からそのまま真直ぐ下向きにストレートシャワー吐水される。
図7は本発明の他の実施形態を示している。
この実施形態では、第1シャワー吐水部56におけるシャワー孔60を吐水方向の軸心と平行方向のストレート形状となして、第1シャワー吐水部56からのシャワー流をストレートシャワー流となす一方、第2シャワー吐水部58におけるシャワー孔62を斜めの孔として、第2シャワー吐水部58から拡散シャワー流を流出(拡散シャワー吐水)させるようになした例である。
尚この実施形態においても、図6の実施形態と同様、第1シャワー吐水部56に対して第2シャワー吐水部58を吐水方向の軸心と直角方向にスライド移動可能となしてある。
図7において、(I)は拡散シャワー吐水時を表しており、このとき第1シャワー吐水部56からのストレートシャワー流は、水室66を経て第2シャワー吐水部58のシャワー孔62から拡散シャワー流として吐水される。
一方(II)はストレートシャワー吐水時の状態を表しており、このときには第1シャワー吐水部56からのストレートシャワー流は、第2シャワー吐水部58に当ることなくそのまま第2シャワー吐水部58のシャワー孔62を通過して下向きにストレートシャワー流として吐水される。
図6及び図7の実施形態では、第2シャワー吐水部58を第1シャワー吐水部56に対して吐水方向の軸心と直角方向にスライド移動させることによりシャワー流のパターンを切り替えるようにしているが、図8の実施形態では、吐水方向の軸心回りに第2シャワー吐水部58を第1シャワー吐水部56に対して相対回転移動させることで、そのシャワー流のパターンを切り替えるようになしている。
この場合、第2シャワー吐水部58を第1シャワー吐水部56に対して相対回転移動させたときの第1シャワー吐水部56のシャワー孔60の位置が、第2シャワー吐水部58のシャワー孔62と半径方向に合致する位置或いは異なった位置に位置するものとなしておくことで、上記と同様にして拡散シャワー吐水とストレートシャワー吐水とを切り替えることができる。
この図6〜図8の実施形態では、第1シャワー吐水部56と第2シャワー吐水部58との間に構成された水室66内の水を、第2シャワー吐水部58から流出させることで、第1シャワー吐水部56からの拡散シャワー流若しくはストレートシャワー流(第1パターン)を第2シャワー吐水部58にて容易にストレートシャワー流若しくは拡散シャワー流(第2パターン)に変換することができる。
図9〜図11は更に他の参考例を示している。
このにおいて、継手本体30は上端部外周面の雄ねじにおいて吐水ヘッド26の開口部36の雌ねじに直接ねじ結合されている。
この継手本体30は、その中心部に図中上下の空間を連通させる連通孔82が設けられているとともに、その外周面には筒部材32が嵌合されて、この筒部材32が図10の止ねじ80にて抜止状態に固定されている。
そしてこの筒部材32の下端部には、多数の斜孔を有する回転体84が吐水方向の軸心と直角方向の軸心回りに回転可能に設けられている。
具体的には、この回転体84からは軸86が図中右向きに延び出していて、その軸86に操作つまみ88が固定具としてのナット90により筒部材32の外側において一体回転状態に固定されている。
において、回転体84の図9(A)中下部は拡散シャワー流を流出する第1シャワー吐水部56として構成され、またその上部は相対的に内向き方向のストレートシャワー流を流出する第2シャワー吐水部58として構成されている。
そしてこれに応じて、回転体84における斜孔の図9(A)中下部は、拡散シャワー流を流出するためのシャワー孔60を成しており、またその上部は内向き方向のストレートシャワー流を流出するためのシャワー孔62を成している。
即ち本では、第1シャワー吐水部56と第2シャワー吐水部58とが吐水方向に重複した状態で互いに背中合せで一体に構成されており、そして第1シャワー吐水部56におけるシャワー孔60と、第2シャワー吐水部58におけるシャワー孔62とが連続した孔として形成されている。
このでは、図10に示しているように回転体84を180°回転し、回転体84の図中上下の向きを図9,図11(I)に示す状態としたとき、シャワー流は拡散シャワー流となって吐水される。
また一方図11(II)に示す状態としたとき、即ち第1シャワー吐水部56が図中上向き、第2シャワー吐水部58が下向きの状態となったときには、シャワー流は内向きの流れとなってストレートシャワー流となり吐水される。
尚本では軸86,操作つまみ88,ナット90等にて切替手段が構成されている。
これら図9〜図11に示すでは、シャワー孔60及び62が何れも同一傾斜角度の連続した斜孔にて構成されているが、図12に示すのように、回転体84を貫通する孔を途中で屈曲させて、シャワー孔60と62とをそれぞれ連続した孔として形成しても良い。
ここで一方のシャワー孔62は吐水方向の軸心と平行方向を向いた孔とされており、図12(II)に示すストレートシャワー吐水時においては、シャワー孔62からのシャワー流が吐水方向の軸心と平行方向のストレート流となる。
のシャワー吐水装置28においても吐水面積を広く確保することができるとともにシャワー孔60,62の孔数を多くすることができ、快適なシャワー吐水を実現することができる。
またこのシャワー吐水装置28においても、シャワー吐水を拡散シャワー流とストレートシャワー流との間で切り替えるに際し、切替手段における切替機構を簡単な構造でシンプルに構成でき、以ってシャワー吐水装置28をコンパクトなものとなし得て美観を良好となし、またデザインの自由度を高めることができる。
以上本発明の実施形態を参考例とともに詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
ャワー吐水装置をキッチン水栓及び流し台とともに示す図である。 参考例のシャワー吐水装置を示す図である。 参考例のシャワー吐水装置の作用説明図である。 参考例を示す図である。 に他の参考例を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の他の実施形態を示す図である。 本発明の更に他の実施形態を示す図である。 に他の参考例を示す図である。 図9の参考例における回転体の回転を示す図である。 図9の参考例の作用説明図である。 に他の参考例を示す図である。 従来のシャワー吐水装置を示す図である。 図13のシャワー吐水装置の作用説明図である。
符号の説明
18 キッチン水栓(水栓設備)
28 シャワー吐水装置
32 筒部材
34 操作リング
46 フランジ部
48 環状溝
49 案内溝
50 突条
56 第1シャワー吐水部
58 第2シャワー吐水部
60,60F,62 シャワー孔
66 水室
74 変換部
79 スライドプレート
84 回転体
86 軸
88 操作つまみ
90 ナット
S 間隙

Claims (4)

  1. (イ)多数のシャワー孔から設定した第1パターンのシャワー流を流出させる第1シャワー吐水部と、(ロ)多数のシャワー孔から該第1パターンとは異なる第2パターンのシャワー流を流出させる、シャワー流のパターンの変換部としての第2シャワー吐水部と、(ハ)シャワー吐水を該第1パターンのシャワー流と該第2パターンのシャワー流との間で切り替える切替手段とを有しており、
    前記第1シャワー吐水部は吐水方向の上流側に、前記第2シャワー吐水部は下流側に配置されているとともに、前記切替手段が該第1シャワー吐水部に対する該第2シャワー吐水部の相対関係位置を、該第1シャワー吐水部からの前記第1パターンのシャワー流が該第2シャワー吐水部に当ることなくそのまま該第2シャワー吐水部の前記シャワー孔を通過して吐水される位置と、該第2シャワー吐水部に当って該第2シャワー吐水部により前記第2パターンのシャワー流に変換されて、該第2シャワー吐水部の各シャワー孔から吐水される位置との間で切替えを行うものとなしてあり、
    前記第1シャワー吐水部と第2シャワー吐水部との間には水室構成用の間隙が形成してあって、該第1シャワー吐水部からのシャワー流で該間隙が水で満たされて該水室が構成され、該水室内の水が該第2シャワー吐水部から前記第2パターンのシャワー流として流出するようになしてあり
    前記第1シャワー吐水部と前記第2シャワー吐水部との一方のシャワー吐水部は、シャワー孔の形状が吐水方向の軸心と平行方向のストレート形状とされていてストレートシャワー流を吐水し、他方のシャワー吐水部はシャワー孔の形状が斜めの孔とされていて拡散シャワー流を吐水するものとなしてあり、
    且つ前記第1シャワー吐水部からのシャワー流が前記第2シャワー吐水部に当って前記第2パターンのシャワー流に変換されてシャワー吐水されるに際し、該第2シャワー吐水部の各シャワー孔のみから吐水されるものとなしてあることを特徴とする水栓設備におけるシャワー吐水装置。
  2. 請求項1において、前記切替手段が、吐水方向の軸心に対して略直角方向に前記第2シャワー吐水部を前記第1シャワー吐水部に対して相対移動させることにより前記切替えを行うものとなしてあることを特徴とする水栓設備におけるシャワー吐水装置。
  3. 請求項1において、前記切替手段が、吐水方向の軸心の回りに前記第2シャワー吐水部を前記第1シャワー吐水部に対して相対回転移動させることにより前記切替えを行うものとなしてあることを特徴とする水栓設備におけるシャワー吐水装置。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記第2シャワー吐水部のシャワー孔の大きさが、前記第1シャワー吐水部におけるシャワー孔の少なくとも下流側の開口よりも大きいことを特徴とする水栓設備におけるシャワー吐水装置。
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