JP4429432B2 - 頭冠または尾冠の装着構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、筆記具用部材の端部に頭冠または尾冠を装着してなる頭冠または尾冠の装着構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、装飾効果等の目的により、筆記具用部材の端部に頭冠または尾冠を装着している筆記具はよく知られている。こうした頭冠または尾冠は、筆記具用部材の端部に螺合または圧入嵌合して、あるいは筆記具用部材の端部の軸心部に係合孔を形成し、該係合孔に、頭冠または尾冠の底面に形成した突部を係合させて装着していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記した筆記具に頭冠または尾冠を筆記具用部材の端部に螺着あるいは圧入嵌合等により頭冠または尾冠の装着する構造では、頭冠または尾冠を筆記具から抜け落ちせずに確実に装着するには、係合部が軸心方向にある程度の長さが必要である。また、筆記体や筆記体出没機構、シール部材等、筆記具用部材の軸心近傍には様々な機構を有することが多く、筆記具用部材の端部の軸心部に係合孔を形成する場合には、前記した筆記体や出没機構の位置を考慮し、筆記体や出没機構からある程度の間隔を設けて係合孔を形成する必要があった。
【0004】
特に軸筒内に複数の筆記体を配設し、各筆記体の後端に配設したスライド部材の隆起部が、軸筒に形成した係止窓から外周面より突出した状態に保持し、一方の隆起部を軸筒先端方向に前進せしめることで、スライド部材の係子部が軸筒内に形成した被係子部に係止して、前記筆記体の筆記先端部を軸筒先端開口部から選択して突出することができ、他方のスライド部材の隆起部を軸筒先端方向に前進せしめることで、一方の被係子部に係止していた係子部を他方の解除突起が解除させ、さらに前進することにより他方の係子部が被係子部に係止して突出状態を維持することのできるスライド式の多芯筆記具では、係子部および被係子部を軸心近傍に形成する必要があるため、スライド部材は軸心から放射状に延びるように配設してあり、頭冠の装着構造としては、軸筒後端に頭冠を螺合、あるいはスライド部材等の出没機構から軸筒端部にある程度の長さを有する保持部を形成し、該保持部に係合孔を形成する等、出没機構から軸筒後端に形成する係合孔に、ある程度の間隔を必要としていた。
【0005】
本発明は上記問題を鑑み、頭冠または尾冠の係合部の軸心方向への長さが規制されることなく、さらに、筆記具用部材内の筆記体や出没機構の位置から間隔を必要としない、頭冠または尾冠の装着構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、頭冠または尾冠の底面に、突部を軸心に対して偏心した位置に形成するとともに、頭冠または尾冠を装着する筆記具用部材の端部の前記突部と対向した位置に、突部を係合する係合孔を形成し、該係合孔に前記突部を係合することにより頭冠または尾冠を装着する構造である。
【0007】
また、前記突部が径方向に収縮可能な切り欠き部を形成してあって、前記突部に形成した突状の係合部が、係合孔に形成した被係合部を越えることにより頭冠または尾冠を装着する構造である。
【0008】
さらに、前記係合孔が軸筒後端に形成してあり、該軸筒内には、複数の筆記体を配設し、各筆記体の後端に配設したスライド部材の隆起部が、軸筒に形成した係止窓から外周面より突出した状態に保持し、一方の隆起部を軸筒先端方向に前進せしめることで、スライド部材の係子部が軸筒内に形成した被係子部に係止して、前記筆記体の筆記先端部を軸筒先端開口部から選択して突出することができ、他方のスライド部材の隆起部を軸筒先端方向に前進せしめることで、一方の被係子部に係止していた係子部を他方の解除突起が解除させ、さらに前進することにより他方の係子部が被係子部に係止して突出状態を維持することのできるスライド式の多芯筆記具とする。
【0009】
本発明の筆記具用部材とは、筆記具に使用される、一般的に知られている部材において、尾冠または頭冠を装着する、軸筒あるいはキャップ等の部材のことであり、筆記具用部材に直接あるいはホルダー部材等、他の部材を介して頭冠または尾冠を装着するものであってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。同部材、同箇所を示すものに対しては、同符号を付してある。
図1から図5に示す筆記具1は、後軸5の後端に、弾発部材13により後方に付勢して摺動可能に配設した摺動ケース4に、2本の色の異なるボールペン体6、7とシャープペンシル体8を、弾発部材11、(図示せず)、12により後方に付勢させ収納している。各ボールペン体6、7は、インキ収容筒6a、7aの先端開口部に、ボールを回転自在に抱持したチップ部材6b、7bを圧入装着してある。シャープペンシル体8は鉛芯ケース8aに先端パイプ8bを嵌着してある。また、インキ収容筒6a、7aおよび鉛芯ケース8aの後端開口部には、操作体となるスライド部材9、18、10の先端部を圧入装着し、隆起部9a、18a、10aが、摺動ケース4に形成した係子窓13、19、14から軸筒の外周面より突出するような状態に保持する。また、摺動ケース4にはクリップ15が一体に形成してある。
【0011】
シャープペンシル体8を使用する際には、隆起部10aを軸筒先端開口部3a方向に前進せしめることで、スライド部材9の係子部9bが摺動体4の軸心A近傍に形成した被係子部4aに係止することにより、シャープペンシル体の先端パイプ8bを後軸5の先端に螺着した前軸3の先端開口部3aから突出状態で維持し、使用する。他の筆記体、例えばボールペン体6を使用する際には、隆起部9aを軸筒先端開口部3a方向に前進せしめることで、スライド部材9の解除突起9cが、被係子部4aに係止しているスライド部材10の係子部10bを押し出し、係止を解除させ、さらに隆起部9aを軸筒先端開口部3a方向に前進せしめることで、係子部9bが被係子部4aに係止して、ボールペン体6のチップ部材6bの突出状態を維持して、使用することができる。
【0012】
前述したように一方の筆記体(シャープペンシル体8)を使用し、その後、他の筆記体(ボールペン体6)を使用する際には、他のスライド部材9の解除突起9cにより、一方の筆記体10の被係子部4aに係止している係子部10bを押し出し、係止を解除させる必要があるため、スライド部材9、10等の出没機構は軸心A近傍に配設してある。
【0013】
摺動ケース4の後端部に頭冠2を装着する。摺動ケース4は前述したように軸心A近傍には出没機構が配設してあるため、摺動ケース4の後端部の軸心Aに対して偏心した位置およびスライド部材9、10、18が配設してある位置とは異なる位置に係合孔16を形成し、頭冠2の底面に形成した突部2bを係合孔16に係合することにより頭冠2を装着してある。また、頭冠2の底部2aは回転防止のために非円形とし、該底部2aを摺動ケース4の後端部に形成した嵌合部4bに遊嵌させてある。回転防止のための底部2aであるので、軸方向の長さが規制されることなく、短く設定することができる。本実施の形態では底部と嵌合部を遊嵌しているが、圧入嵌合等により嵌合してもよい。
【0014】
頭冠2の底面に形成した突部2bを係合孔16に係合する際には、突部2bに収縮可能とする切り欠き部2dを設けてあるので、係合する際に突部2bは縮径するの係合しやすい。また、突部2bに形成した係合部2cが係合孔16を通過した後、突部2bの径が元に戻ることにより、抜け方向(図3の矢印F方向)に力が加わっても、係合部2cが摺動ケース4の底面である被係合部17に当接するので容易に抜け落ちすることはない。
【0015】
尚、本発明の突部2bの形状は特に限定されるものではない。また、突部2bに形成する係合部2cの形状も特に限定されるものではなく、同様に被係合部17も本実施の形態では摺動ケース4の係合孔16の底面を被係合部17としているがこれに限るものではなく、係合孔16に段部あるいは突起部を形成してもよい。すなわち、突部2bを係合孔16に挿入する際には、切り欠き部2dによって縮径し、突部2bに形成した係合部2cが被係合部17を越え、縮径した突部2bの径が元に戻ることにより、抜け落ち方向に力が加わっても、係合部2cが被係合部17に当接することにより容易に抜け落ちできない構造のものであればよい。
【0016】
また、本発明は実施の形態にあるような、軸筒の後端に直接、係合孔を形成するものでなく、軸筒の後端に摺動ケース等の他の部材を配設し、その部材に係合孔を形成するものであってもよい。さらに、本発明は前記したスライド式の多芯筆記具に限定されるものではなく、一般に知られている筆記具において、頭冠または尾冠を装着する筆記具用部材であればよい。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、前述したような構成なので、頭冠または尾冠の軸心方向への長さが規制されることなく、さらに、筆記具用部材内の筆記体や出没機構の位置から間隔を必要としない、頭冠または尾冠の装着構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における多芯筆記具を示す縦断面図である。
【図2】図1におけるシャープペンシル体を突出した状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態における一部を省略した要部拡大断面図である。
【図4】図1における、頭冠の拡大断面図である。
【図5】図3における、I−I断面図である。
【符号の説明】
2 頭冠
2a 底部
2b 突部
2c 係合部
2d 切り欠き部
16 係合孔
A 軸心
Claims (3)
- 頭冠または尾冠の底面に、突部を軸心に対して偏心した位置に形成するとともに、頭冠または尾冠を装着する筆記具用部材の端部の前記突部と対向した位置に、突部を係合する係合孔を形成し、該係合孔に前記突部を係合することにより頭冠または尾冠を装着したことを特徴とする頭冠または尾冠の装着構造。
- 前記突部が径方向に収縮可能な切り欠き部を形成してあって、前記突部に形成した突状の係合部が、係合孔に形成した被係合部を越えることにより頭冠または尾冠を装着したことを特徴とする請求項1に記載の頭冠または尾冠の装着構造。
- 前記係合孔が軸筒後端に形成してあり、該軸筒内には、複数の筆記体を配設し、各筆記体の後端に配設したスライド部材の隆起部が、軸筒に形成した係止窓から外周面より突出した状態に保持し、一方の隆起部を軸筒先端方向に前進せしめることで、スライド部材の係子部が軸筒内に形成した被係子部に係止して、前記筆記体の筆記先端部を軸筒先端開口部から選択して突出することができ、他方のスライド部材の隆起部を軸筒先端方向に前進せしめることで、一方の被係子部に係止していた係子部を他方の解除突起が解除させ、さらに前進することにより他方の係子部が被係子部に係止して突出状態を維持することのできるスライド式の多芯筆記具である請求項1または2に記載の頭冠または尾冠の装着構造。
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