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JP4426220B2 - 分割測光可能な電子内視鏡装置 - Google Patents

分割測光可能な電子内視鏡装置 Download PDF

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JP4426220B2 JP2003190921A JP2003190921A JP4426220B2 JP 4426220 B2 JP4426220 B2 JP 4426220B2 JP 2003190921 A JP2003190921 A JP 2003190921A JP 2003190921 A JP2003190921 A JP 2003190921A JP 4426220 B2 JP4426220 B2 JP 4426220B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像素子を有するビデオスコープを備えた電子内視鏡装置に関する。特に、絞りの開閉調整や電子シャッタ機能等によって、表示される被写体像の明るさを適正に維持する明るさ調整に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子内視鏡装置では、被写体像に応じた画像信号がビデオスコープ内の撮像素子から読み出されると、被写体像の明るさを示す輝度値(以下、代表輝度値という)が算出される。そして、この輝度値と適正な明るさを示す参照輝度値との差に基づいて、例えば、絞りの開閉によって観察部位に照射される光の光量が調整される。輝度値を算出する測光方式としては、画面全体の明るさ平均を求める平均測光や、画面全体の中で比較的輝度値の高い値を被写体像の明るさとするピーク測光がある。また、表示される被写体像を分割し、分割エリア毎に適切な測光方式を割り当てる分割測光方式も知られている(例えば、特許文献1、2、3参照)。これら分割測光方式では、エリア毎に求められる輝度値に対して重み付けを行った後全加算することにより代表輝度値を算出したり、エリアごとに求められた輝度値を全加算して平均値を算出したりする。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−333901号公報(第3図)
【特許文献2】
特開2002−98913号公報(第5図)
【特許文献3】
特開2000−81577号公報(第8図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の測光方式では、いわゆるハレーションを発生させる高輝度の微小領域が複数のエリアに跨っている場合、高輝度情報が各エリアに分散されてしまう。
【0005】
その結果、代表輝度値に高輝度情報が十分反映されず、誤った被写体像の明るさが検出され、適正な明るさ調整を実行することができない。
【0006】
そこで本発明では、高輝度の微小領域が複数のエリアに跨っても、被写体像の明るさを適正に検出することが可能な電子内視鏡装置等を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子内視鏡装置は、被写体を照明するための光源と、照明された被写体からの反射光に基づいた画像信号が読み出される撮像素子を有するビデオスコープとを備えた電子内視鏡装置であって、撮像素子から読み出される画像信号に基づいて、被写体像を構成する画素の輝度信号を順次検出する輝度信号検出手段と、被写体像全体を分割することにより規定される複数のエリアそれぞれに対し、ピーク値を算出するために所定のピーク検波特性に基づいてピーク測光を実行するピーク測光手段と、複数のエリアそれぞれに対して算出された各ピーク値に基づいて、被写体像の明るさを示す代表輝度値を算出する輝度値算出手段と、代表輝度値に基づいて、被写体像の明るさを調整する明るさ調整手段とを備えたことを特徴とする。例えば、各ピーク値を重み付けした後に被写体像全体のピーク値を算出してもよく、あるいは各ピーク値を加算して平均値を算出してもよい。明るさ調整手段は、例えば、絞りの開閉や、光源の光強度調整、あるいは電子シャッタ速度の調整により明るさを調整する。
【0008】
各エリアに対し、エリアに対応したピーク検波特性が与えられ、その特性に応じてピーク値が算出される。そのため、高輝度の微小領域がエリア間に跨っている場合においても、適切に高輝度情報が検出され、適正な被写体像の明るさ調整が行われる。
【0009】
ピーク測光手段は、以下のピーク検波特性を表す式に従ってピーク値を算出すればよい。このとき、対応するエリアに応じたα、βがあらかじめ定められる。
y(n)=β×y(n−1)+α×x(n)
ただし、y(n)はピーク測光手段から出力される輝度信号、x(n)はピーク測光手段に入力される輝度信号、αは入力される輝度信号に対するゲイン値、βはフィードバックされる前回輝度信号y(n−1)に対するゲイン値、nはサンプル画素を示す。
【0010】
本発明の内視鏡用被写体像明るさ検出装置は、照明された被写体からの反射光を受光する撮像素子から読み出される被写体像に応じた画像信号に基づいて、被写体像を構成する画素の輝度信号を順次検出する輝度信号検出手段と、被写体像全体を分割することにより規定される複数のエリアそれぞれに対し、ピーク値を算出するために所定のピーク検波特性に基づいてピーク測光を実行するピーク測光手段と、複数のエリアそれぞれに対して算出された各ピーク値に基づいて、被写体像の明るさを示す代表輝度値を算出する輝度値算出手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明の内視鏡用被写体像明るさ検出方法は、照明された被写体からの反射光を受光する撮像素子から読み出される被写体像に応じた画像信号に基づいて、被写体像を構成する画素の輝度信号を順次検出し、被写体像全体を分割することにより規定される複数のエリアそれぞれに対し、ピーク値を算出するために所定のピーク検波特性に基づいてピーク測光を実行し、複数のエリアそれぞれに対して算出された各ピーク値に基づいて、被写体像の明るさを示す代表輝度値を算出することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下では、図面を参照して本発明である実施形態について説明する。
【0013】
図1は、第1の実施形態である電子内視鏡装置のブロック図である。検査、手術等が開始されると、ビデオスコープが体内へ挿入される。
【0014】
電子内視鏡装置には、CCD(Charge-Coupled Device)54を有するビデオスコープ50と、CCD54から読み出される信号を処理するプロセッサ10とが備えられており、被写体像を表示するモニタ32およびキーボード34がプロセッサ10に接続される。ビデオスコープ50はプロセッサ10に着脱自在に接続される。
【0015】
ランプ電源スイッチ(図示せず)がONになると、ランプ制御回路11Aを含むランプ電源11からランプ(照明用光源)12へ電源が供給され、これによりランプ12から光が放射される。ランプ12から放射された光は、集光レンズ14を介してビデオスコープ50内に設けられたライトガイド51の入射端51Aに入射する。ライトガイド51は、ランプ12から放射される光を観察部位Sの近傍にあるビデオスコープ50の先端部60へ光を伝達する極細の光ファイバーの束であり、ライトガイド51を通った光は出射端51Bから出射する。これにより、照明用レンズである配光レンズ52を介して被写体である観察部位Sに光が照射されて、観察部位Sが照明される。
【0016】
観察部位Sにおいて反射した光は、対物レンズ53を通ってCCD54の受光領域に到達し、これにより観察部位Sの光学像がCCD54の受光領域に形成される。本実施形態では、カラー撮像方式として同時単板式が適用されており、CCDの受光面上には、イエロー(Ye)、シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、グリーン(G)の色要素が市松状に並べられた補色カラーフィルタ(図示せず)が受光領域の各画素位置に対応するよう配置されている。そして、CCD54では、補色カラーフィルタの各色要素を透過した光の色に応じた複数の画素信号から成る画像信号が光電変換により発生し、所定時間間隔ごとに1フレームもしくは1フィールド分の画像信号が、色差線順次方式に従って順次読み出される。本実施形態では、カラーテレビジョン方式としてNTSC方式が適用されており、1/30(1/60)秒間隔ごとに1フレーム(1フィールド)分の画像信号が順次読み出され、初期信号処理回路55へ送られる。
【0017】
初期信号処理回路55には、プリアンプ、サンプルホールド回路、画像メモリ、画像処理回路(いずれも図示せず)などが含まれており、初期信号処理回路55に入力された画像信号は、各回路における処理の後デジタル画像信号に変換され、画像メモリに一時的に格納される。画像メモリから読み出されたデジタル画像信号は画像処理回路に送られ、ホワイトバランス調整、ガンマ補正などの処理が施された後、プロセッサ10のプロセッサ信号処理回路28へ送られる。また、初期信号処理回路55に入力された画像信号の輝度成分である輝度信号が生成され、A/D変換器(図示せず)においてデジタル信号に変換された後、プロセッサ10の調光回路23へ送られる。ここでは、NTSC方式に従って1/30(1/60)秒間隔ごとに1フレーム分の輝度信号が順次送られる。
【0018】
プロセッサ信号処理回路28では、初期信号処理回路55から送られてくる画像信号に対して所定の処理が施される。処理された画像信号は、NTSCコンポジット信号、Y/C分離信号(いわゆるSビデオ信号)、RGB分離信号などのビデオ信号(映像信号)としてモニタ32へ出力され、これにより被写体像がモニタ32に映し出される。
【0019】
プロセッサ10のシステムコントロール回路22には、CPU24、ROM25、RAM26が含まれており、CPU24は、プロセッサ10全体を制御し、調光回路23、ランプ制御回路11A、プロセッサ信号処理回路28などの各回路に制御信号を出力する。タイミングコントロール回路30では、信号の処理タイミングを調整するクロックパルスがプロセッサ10内の各回路に出力され、また、ビデオ信号に付随される同期信号がプロセッサ信号処理回路28に送られる。システムコントロール回路22内のROM25には、電子内視鏡装置全体を制御するためのプログラムがあらかじめ記憶されている。
【0020】
ライトガイド51の入射端51Aと集光レンズ14との間には、被写体Sに照射される光の光量を調整する絞り16が設けられており、モータ18の駆動によって開閉する。本実施形態では、DSP(Digital Signal Processor)で構成された調光回路23により、絞り16を通過する光、すなわち被写体Sへ照射される光の光量調整の制御が実行される。調光回路23は、順次ビデオスコープ50から送られてくる輝度信号に基づき、光量調整用の制御信号をモータドライバ20へ送信する。そして、モータドライバ20は、この制御信号に基づいて駆動信号をモータ18へ送信する。これにより、モータ18が作動し、絞り16が所定の開度となるように駆動される。
【0021】
ビデオスコープ50内には、ビデオスコープ50全体を制御するスコープ制御部56と、ビデオスコープ50に関連したデータがあらかじめ記憶されたEEPROM57とが設けられている。スコープ制御部56は、初期信号処理回路55を制御するとともに、EEPROM57からスコープ関連のデータを読み出す。ビデオスコープ50がプロセッサ10に接続されると、スコープ制御部56とシステムコントロール回路22との間でデータが送受信され、データがシステムコントロール回路22へ送られる。
【0022】
プロセッサ10のフロントパネル46には、自動調光において基準となる参照輝度値Yrの設定をするための設定スイッチ46Aが設けらており、オペレータがスイッチを操作すると、操作に応じた信号がシステムコントロール回路22へ送られる。参照輝度値Yrのデータは、RAM26へ一時的に格納されるとともに、必要に応じてシステムコントロール回路22から調光回路23へ送られる。
【0023】
図2は、調光回路23の模式的ブロック図であり、図3は、測光エリアを示した図である。
【0024】
図3に示すように、表示される被写体像の全体領域AAは、5つの測光エリアに分割されており、ここでは、各測光エリアを、それぞれエリアA,エリアB,エリアC,エリアD,エリアEと規定する。調光回路23では、第1検出器71〜第5検出器75において各測光エリアのピーク値が検出され、全体検出器82において被写体像全体領域AAに対する全体ピーク値(代表輝度値)が検出される。ただし、ピーク値および被写体像を構成する各画素の輝度値は、は28=256段階に分けられた輝度レベルの値によって表される。各画素の輝度値およびピーク値は、0〜255のいずれかの値となる。
【0025】
後述するように、各検出回路は、対応する測光エリアに応じたピーク検波特性を有し、各検出回路ではピーク特性を決定するパラメータがあらかじめ設定されており、パラメータの値に従ってピーク値が検出される。各検出回路から出力されたピーク値は、重み付け回路76〜80において、それぞれエリア固有の重み付け係数によって重み付けされ、全体ピーク検出器82へ送られる。全体ピーク検出器82では、5つのピーク値の中で最大値であるピーク値が選択される。そして、選択された最大ピーク値はあらかじめ設定された基準ピーク値と比較され、その差分情報に基づいて制御信号がモータドライバ20へ送信される。
【0026】
図4は、図2の第1検出器71のブロック図である。
【0027】
第1検出器71は、増幅器92、93と、比較器94と、切換器96と、遅延メモリ98とを備える。エリアA領域内にある画素に応じた輝度信号は、増幅器92、比較器94に時系列的にサンプル数分だけ順に入力される。増幅器92、93におけるゲイン値であってピーク特性を決定するゲインα1、β1は、以下の関係を満たす。
α1+β1=1 ・・(1)
【0028】
第1検出器71に入力された輝度信号は、増幅器92と比較器94へ送られる。増幅器92に入力された輝度信号は、α1だけ増幅された後、遅延メモリ98に格納されて増幅器93においてβ1だけ増幅された前回輝度信号と加算され、切換器96へ送られる。以下では、入力輝度信号をx(n)で表し、遅延メモリ98に格納されていた輝度信号を、メモリ内輝度信号y(n−1)と表す。ただし、nはサンプル回数(サンプルされる画素の数)を示す。
【0029】
一方、比較器94では、入力された輝度信号x(n)の輝度レベルと、前回輝度信号が入力された時に遅延メモリ98に格納された輝度信号の輝度レベルとが比較される。入力輝度信号x(n)の輝度レベルよりもメモリ内輝度信号y(n−1)の輝度レベルが大きい場合、L(Low)信号が切換回路96に入力される。切換回路96は、L信号に従って接点S2と遅延メモリ98とを接続させる。一方、入力輝度信号x(n)の輝度レベルよりもメモリ内輝度信号y(n−1)の輝度レベルが小さい場合、H(High)信号が切換回路96へ送られる。切換回路96は、H信号に従って接点S1と遅延メモリ98とを接続させる。
【0030】
遅延メモリ98に格納された輝度信号は、リセットパルスの入力タイミングに従って切換回路96、増幅器93へフィードバックされるとともに、図2に示した全体ピーク検出器82へ送られる。そして、新たに入力輝度信号x(n+1)が第1検出器71へ入力した場合、比較器94において、入力輝度信号x(n+1)の輝度レベルとメモリ内輝度信号y(n)の輝度レベルとが比較される。新たに入力される輝度信号の輝度レベルが遅延メモリ98に格納される輝度信号の輝度レベルより大きくならない限り、遅延メモリ98に格納されている輝度信号が全体ピーク検出器82へ出力し続けられる。
【0031】
第2検出回路72〜第5検出回路75においても、第1検出回路71と同様に構成されており、各回路において、エリアに応じたゲインαk、βkが(k=2〜5)が定められている。
【0032】
ここで、輝度信号のピーク検波特性について入力輝度信号x(n)がメモリ内輝度信号y(n−1)より大きい場合に遅延メモリ98に格納される輝度信号をy(n)とした場合、y(n)は入力輝度信号x(n)とメモリ内輝度信号y(n−1)とに基づき、以下の差分方程式に従う。
y(n)=βk×y(n−1)+αk×x(n) ・・(2)
(1)式を解くと、y(n)は次式に示す指数関数で表される。ただし、βk^nは、βk nを表す。
y(n)=αkβk/(βk―1)×βk^n
+αk/(1−βk)×1 ・・(3)
また、(1)式同様、αkとβk(k=1〜5)とは以下の関係を満たす。
αk+βk=1 ・・(4)
【0033】
ゲインαk、βkは、被写体(観察部位)、あるいは対応する測光エリアの場所等に基づいて適正な値にそれぞれ定められる。好ましくは、被写体像全体領域AAに占める最小面積、すなわちサンプル数nを決定した後、αk、βkがエリアごとに定められる。例えば、αk=βk=0.5の場合、輝度信号y(n)は、次式によって表される。
y(n)=1−0.5^(n+1) ・・(5)
【0034】
図5は、遅延メモリ98に格納される輝度信号y(n)の輝度レベル特性を示した図である。ここでは、エリアA、エリアB内に高輝度の微小領域が生じた場合において、微小領域の場所に従った輝度信号レベルの特性を示す。
【0035】
従来方式として測光エリア毎に平均輝度レベルを算出する場合、輝度レベル状態(A)で示すように、高輝度の微小領域D(面積=サンプル数=d)がエリアA、エリアBに跨って存在する場合、輝度信号y1、y2のレベルはともにピーク値の半分近い値になる。したがって、高輝度情報がエリアA,エリアBに分散され、被写体像の明るさが適正に検出されない。
【0036】
α1=α2=1、β1=β2=0の場合、一度ピーク値の輝度レベルが図3に示す遅延メモリ98に入力されると、ピーク値の輝度信号が切換回路96、遅延メモリ98に繰り返し入力される。したがって、輝度レベル状態(B)で示すように、輝度信号y1、y2のレベルはピーク値で維持される。一方、α1=α2=β1=β2=0.5の場合、輝度レベル状態(C)で示すように、エリアA,エリアBとの境界付近において輝度信号y1、y2のレベルは、ピーク値を維持する。
【0037】
ここで、測光エリアに跨る高輝度の被写体に対し、エリアの境界を挟んで生じる輝度変動の変動許容率を輝度分解能に対応させた場合、すなわち、1ビット分の変動率(=1/256=0.4%)を変動許容率とした場合、サンプリング数nは以下の条件式を満たす。ただし、αk=βk=0.5とする。
y(n)=1−0.5^(n+1)>(1−1/256) ・・(6)
(6)式から、nは以下の条件式を満たす必要がある。
n>6.97 ・・(7)
nは自然数であることから、7以上のサンプル画素が必要となる。
【0038】
以上のように本実施形態によれば、αk、βkで表されるピーク検波特性をもつ第1〜第5検出回路71〜75が調光回路23に設けられており、被写体像全体領域AAの中において所定のサンプル画素に基づき、輝度信号のピーク値が検出される。増幅器92、93のαk、βkを被写体像に従って決定することができるため、高輝度の微小領域Dが分割されたエリアA〜E間に跨った場合においても、ピーク値が適正に検出される。
【0039】
絞りの開閉によって被写体像の明るさを調整する代わりに、直接光源の光強度を調整してもよい。あるいは、CCD54の電子シャッタ機能を利用して電荷蓄積時間を制御することにより被写体像の明るさを調整してもよい。
【0040】
次に、図6を用いて、第2の実施形態について説明する。図6は、第2の実施形態における調光回路23のブロック図である。
【0041】
図6に示すように、第2の実施形態では、全体平均ピーク検出器82’が調光回路23に設けられている。そして、各エリアA〜Eの重み付けされたピーク値が加算され、その平均値がピーク値として検出される。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、高輝度の微小領域が複数に跨っても、被写体像の明るさを適正に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態である電子内視鏡装置のブロック図である。
【図2】調光回路のブロック図である。
【図3】測光エリアを示した図である。
【図4】第1検出器を示したブロック図である。
【図5】ピーク検波特性に従った輝度レベル特性を示した図である。
【図6】第2の実施形態における調光回路のブロック図である。
【符号の説明】
10 プロセッサ
12 ランプ(光源)
16 絞り
23 調光回路
50 ビデオスコープ
54 CCD(撮像素子)
71 第1検出器
72 第2検出器
73 第3検出器
74 第4検出器
75 第5検出器
92、93 増幅器
94 比較器
96 切換器
98 遅延メモリ
α1、β1 ゲイン

Claims (3)

  1. 被写体を照明するための光源と、照明された被写体からの反射光に基づいた画像信号が読み出される撮像素子を有するビデオスコープとを備えた電子内視鏡装置であって、
    前記撮像素子から読み出される画像信号に基づいて、被写体像を構成する画素の輝度信号を順次検出する輝度信号検出手段と、
    被写体像全体を分割することにより規定される複数のエリアそれぞれに対し、ピーク値を算出するために所定のピーク検波特性に基づいてピーク測光を実行するピーク測光手段と、
    前記複数のエリアそれぞれに対して算出された各ピーク値に基づいて、被写体像の明るさを示す代表輝度値を算出する輝度値算出手段と、
    前記代表輝度値に基づいて、被写体像の明るさを調整する明るさ調整手段とを備え
    前記ピーク測光手段が、以下の式のα、βにより特徴付けられるピーク検波特性に従ってピーク値を算出し、対応するエリアに従ってα、βの値があらかじめ定められていることを特徴とする電子内視鏡装置。
    y(n)=β×y(n−1)+α×x(n)
    ただし、y(n)は前記ピーク測光手段から出力される輝度信号、x(n)は前記ピーク測光手段に入力される輝度信号、αは入力される輝度信号に対するゲイン値、βはフィードバックされる前回輝度信号y(n−1)に対するゲイン値、nはサンプル画素を示す。
  2. 照明された被写体からの反射光を受光する撮像素子から読み出される被写体像に応じた画像信号に基づいて、被写体像を構成する画素の輝度信号を順次検出する輝度信号検出手段と、
    被写体像全体を分割することにより規定される複数のエリアそれぞれに対し、ピーク値を算出するために所定のピーク検波特性に基づいてピーク測光を実行するピーク測光手段と、
    前記複数のエリアそれぞれに対して算出された各ピーク値に基づいて、被写体像の明るさを示す代表輝度値を算出する輝度値算出手段とを備え
    前記ピーク測光手段が、以下の式のα、βにより特徴付けられるピーク検波特性に従ってピーク値を算出し、対応するエリアに従ってα、βの値があらかじめ定められていることを特徴とする内視鏡用被写体像明るさ検出装置。
    y(n)=β×y(n−1)+α×x(n)
    ただし、y(n)は前記ピーク測光手段から出力される輝度信号、x(n)は前記ピーク測光手段に入力される輝度信号、αは入力される輝度信号に対するゲイン値、βはフィードバックされる前回輝度信号y(n−1)に対するゲイン値、nはサンプル画素を示す。
  3. 照明された被写体からの反射光を受光する撮像素子から読み出される被写体像に応じた画像信号に基づいて、被写体像を構成する画素の輝度信号を順次検出し、
    被写体像全体を分割することにより規定される複数のエリアそれぞれに対し、ピーク値を算出するために所定のピーク検波特性に基づいてピーク測光を実行し、
    前記複数のエリアそれぞれに対して算出された各ピーク値に基づいて、被写体像の明るさを示す代表輝度値を算出し、
    以下の式のα、βにより特徴付けられるピーク検波特性に従ってピーク値を算出し、対応するエリアに従ってα、βの値があらかじめ定められていることを特徴とする内視鏡用被写体像明るさ検出方法。
    y(n)=β×y(n−1)+α×x(n)
    ただし、y(n)は前記ピーク測光手段から出力される輝度信号、x(n)は前記ピーク測光手段に入力される輝度信号、αは入力される輝度信号に対するゲイン値、βはフィードバックされる前回輝度信号y(n−1)に対するゲイン値、nはサンプル画素を示す。
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