JP4420405B2 - ダッシュアッパ構造 - Google Patents
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Description
図7は、従来の技術の基本構成を説明する図であり、従来のカウル構造221は、図下のダッシュパネル222にカウルインナ223及びカウルアウタ224が接続され、カウルアウタ224がフロントウインドガラス225を支持しているので、衝突体226がフロントウインドガラス225に衝突した際に、カウルアウタ224が変形し、カウルアウタ224の変形が大きいときは、さらにカウルインナ223が変形して、衝突体226へ及ぼす衝撃を吸収することができるというものである。
衝撃力がより大きい場合には、第1緩衝ライン部と第2緩衝ライン部が折れ曲がるので、ガラス支持部及び後退壁部は後に後退し、衝突物に加わるより大きな衝撃を吸収して小さくすることができるという利点がある。
図1は、本発明のダッシュアッパ構造及びカウル構造の分解図である。
カウル構造11は、車両12に採用したもので、車両12の乗員室13の前壁をなすダッシュパネル14の上部に接続されるとともに、フロントガラス15の下端16に連なるカウル本体17を備える。21はダッシュパネル14の上部に接続されるダッシュアッパ、22はダッシュパネル14の上部に接続されるウインドシールドロア、23はフードである。
ダッシュアッパ構造は、ダッシュアッパ21とウインドシールドロア22とからなる。
左端支持部31には、左孔41を開けた。
右端支持部33には、右孔42を開けた。
右下取付け部53は、長孔63が開けられ、長孔63と右端支持部33の右孔42にクリップ64を嵌めることで取付けられる。
図2は、本発明のダッシュアッパ構造にカウル本体を組付けた状態の断面で、図1の2−2線断面に相当する断面図である。
カウル本体17は、さらに、組付け開口72の縁で且つフロントガラス15側に形成されたラグ115を備える。
ラグ115は、フロントガラス15近傍の車体24、例えば、ウインドシールドロア22に取付けられるもので、カウル本体17のフロントガラス15側を保持する。
ガラス当接部46は、フロントガラス15の外面74に密着する部位である。76はフロントガラス15の内面である。
中央くわえ爪66は、ガラス当接部46の付け根からL字形に本体78が形成され、本体78に連ねて押圧部79が幅Wg(図1参照)で形成されたものである。
図1の左くわえ爪67及び右くわえ爪68は、中央くわえ爪66と同様である。
ガラス当接部46はまた、中央くわえ爪66、左くわえ爪67、右くわえ爪68間に爪の本体78に連ねてリブ部83が形成されている。
第1緩衝ライン部132の曲げアールは、R1で、曲げアールR1は任意であるが、望ましくは小さくする。
第2緩衝ライン部134の曲げアールは、R2で、曲げアールR2は任意であるが、望ましくは小さくする。
ウインドシールドロア22は、ガラス支持部131と、第1緩衝ライン部132と、後退壁部133と、第2緩衝ライン部134と、付け根壁部135と、接合フランジ136と、を一枚の鋼板を用いて塑性加工することで得たものである。137は取込み口である。
後退壁部133の範囲は、点模様で示した範囲である。
第1緩衝ライン部132の曲線長さをL2とした。
第1緩衝ライン部132の終端147は、脆弱部であるところの切り欠き部147でもあり、ウインドシールドロア22のうちで最も強度の弱い部位である。
第2緩衝ライン部134の終端147は、脆弱部であるところの切り欠き部147でもあり、ウインドシールドロア22のうちで最も強度の弱い部位である。
図6は、本発明のダッシュアッパ構造による衝突物保護機構を説明する図であり、図1の4−4線断面に相当する断面を示している。
Claims (1)
- 車両の乗員室の前壁をなすダッシュパネルの上部に接続され、フロントガラスの下端が支持される長尺な一枚の鋼板を塑性加工したウインドシールドロアを備えたダッシュアッパ構造において、
前記ウインドシールドロアは、前記フロントガラス側から順に、前記フロントガラスの下端の内面を支持するガラス支持部と、前記ガラス支持部の境界をなし前記乗員室に向けて山折りとなるように成形された第1緩衝ライン部と、前記第1緩衝ライン部に連なる、乗員室に向け突出させた湾曲状の後退壁部と、前記後退壁部の境界をなし前記乗員室に向けて谷折りとなるように成形された第2緩衝ライン部と、前記ウインドシールドロアの一方の端に前記第1緩衝ライン部の端と前記第2緩衝ライン部の端のうち少なくとも一方の端同士を一致させて切り欠くことで形成した脆弱部と、前記第2緩衝ライン部に連なる付け根壁部と、前記付け根壁部に連ねて形成され、前記ダッシュパネルの上部に接合される接合フランジと、を備えたことを特徴とするダッシュアッパ構造。
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