JP4411554B2 - トナーカートリッジ、現像装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
たとえば、このようなトナーカートリッジとして、特許文献1に記載の現像剤補給装置は、画像形成装置における現像ユニットに対して着脱自在に装着される。この現像剤補給装置の底部には、トナー補給口が開口されており、現像剤補給装置に収容されたトナーは、トナー補給口から落下して現像ユニットに供給される。
第1のシャッタ手段は、回動可能なロータリーシャッタを含んでいる。このロータリーシャッタは、現像剤補給装置が画像形成装置に装着された状態において、画像形成装置本体のトップカバーが開放状態にあるときにはトナー補給口を上から閉塞する一方で、トップカバーが閉鎖状態まで変化するのに応じて回動し、トナー補給口を上から開放する。
本発明の目的は、現像剤の漏れを確実に防止することができるトナーカートリッジ、および、このトナーカートリッジが着脱可能に装着される現像装置、ならびに、これらのトナーカートリッジおよび現像装置が着脱可能に装着される画像形成装置を提供することにある。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記カートリッジ筐体には、前記カバーと係合し、前記カバーの移動を案内するための案内溝が形成され、前記案内溝は、前記カバーが前記開放位置から前記閉鎖位置へ向うのに従って深くなっていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の発明において、前記カバーを前記閉鎖位置へ向けて付勢する第1付勢部材と、前記カバーを前記カートリッジ筐体へ向けて付勢する第2付勢部材とを備えていることを特徴としている。
また、請求項8に記載の発明は、画像形成装置であって、請求項7に記載の現像装置を備えていることを特徴としている。
そのため、カバーが閉鎖位置に移動したとき、カバーの近端部および遠端部が、ともに、カートリッジ筐体に密着するので、開口がカバーによって密閉される。
請求項3に記載の発明によれば、カートリッジ筐体には、カバーと係合し、カバーの移動を案内するための案内溝が形成されているので、カバーは、案内溝に案内されることよって、閉鎖位置と開放位置との間を円滑かつ確実に移動することができる。
また、案内溝は、カバーが開放位置から閉鎖位置へ向うのに従って深くなっている。そのため、カバーの近端部を、カバーが開放位置にあるときには、カートリッジ筐体から確実に離間させ、カバーが開放位置から閉鎖位置へ向うのに従って、カートリッジ筐体に接近させ、カバーが閉鎖位置にあるときには、カートリッジ筐体に確実に密着させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、トナーカートリッジには、カバーを閉鎖位置へ向けて付勢する第1付勢部材が備えられているので、常態において、開口はカバーによって閉鎖される。
その結果、現像剤の漏れを確実に防止することができる。
そして、トナーカートリッジは、トナーカートリッジの現像筐体に対する装着に応じて、カバーを閉鎖位置から開放位置まで移動させる突設部を備えている。そのため、トナーカートリッジを現像筐体に装着するだけで、カバーを開放位置まで移動させて開口を開放することができるので、操作性の向上を図ることができる。
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの一実施形態を示す側断面図である。図2は、図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジ(トナーカートリッジが装着され、揺動アームが押圧解除位置にある状態)およびトナーカートリッジ単体の側断面図である。図3は、図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジ(トナーカートリッジが装着され、揺動アームが押圧位置にある状態)の側断面図である。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、ボックス形状に形成されており、その一方側の側壁には、開放口が形成され、その開放口を開閉するフロントカバー7が設けられている。そのフロントカバー7を開くことにより、プロセスカートリッジ17(後述する)を、本体ケーシング2に着脱させることができる。
(2)給紙部
給紙部4は、給紙トレイ9と、給紙ローラ10と、給紙パッド11と、紙粉取りローラ12および13と、レジストローラ14と、用紙押圧板15とを備えている。そして、用紙押圧板15の最上位にある用紙3は、給紙ローラ10と給紙パッド11とで1枚毎に送り出されて各種ローラ12〜14を通った後、画像形成部5の転写位置(後述する)に搬送される。
(3)画像形成部
画像形成部5は、スキャナユニット16、現像装置の一例としてのプロセスカートリッジ17、および、定着部18を備えている。
(3−1)スキャナユニット
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず)、回転駆動されるポリゴンミラー19、複数のレンズ20および複数の反射鏡21を備えている。レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19で反射され、複数のレンズ20および複数の反射鏡21を通過または反射して、プロセスカートリッジ17の感光ドラム25(後述する)の表面へ走査される。
(3−2)プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ17は、本体ケーシング2内においてスキャナユニット16の下方に配置され、本体ケーシング2に対して着脱可能に装着される。
プロセスフレーム22において、その前後方向における略中央位置には、上下方向に延びる仕切壁57が設けられており、仕切壁57の後側部分は現像部32とされ、仕切壁57の前側部分は、上述したカートリッジ収容部33とされている。仕切壁57には、フレーム側通過口34が形成されている。
感光ドラム25は、プロセスフレーム22に回転自在に支持されている。スコロトロン型帯電器26は、感光ドラム25の上方において、感光ドラム25と間隔を隔てて、プロセスフレーム22に支持されている。転写ローラ28は、感光ドラム25の下側から感光ドラム25と対向配置され、プロセスフレーム22に回転自在に支持されている。現像ローラ37は、幅方向に長手であり、感光ドラム25の前側に対向配置されている。供給ローラ36は、現像ローラ37の前側に対向配置されている。現像ローラ37および供給ローラ36は、プロセスフレーム22に回転自在に支持されている。層厚規制ブレード38は、薄板形状に形成される板ばね部材45と、その板ばね部材45の下端部に設けられる圧接ゴム46とを備えている。板ばね部材45の上端部は、プロセスフレーム22に固定され、圧接ゴム46は、板ばね部材45の弾性力により現像ローラ37の表面を押圧している。オーガ35は、フレーム側通過口34の後側において、フレーム側通過口34と対向配置されている。オーガ35は、オーガ軸39と、オーガ軸39の周りに設けられるスクリュー40とを備えている。オーガ軸39は、その軸中心が幅方向に沿って延びるように、配置され、供給ローラ36の上方において、プロセスフレーム22に回転自在に支持されている。
図3を参照して、トナーカートリッジ31内のトナーは、アジテータ93の回転により攪拌され、カートリッジ側通過口47からフレーム側通過口34に受け入れられて、現像部32内へ放出される。放出されたトナーは、オーガ35の回転により幅方向中央から幅方向両側へ搬送されながら、供給ローラ36に供給される。また、トナーの一部は、フレーム側通過口34およびカートリッジ側通過口47を介して、トナーカートリッジ31内へ戻される。これによって、トナーカートリッジ31とプロセスフレーム22の現像部32との間でのトナーの循環が確保される。
(3−3)定着部
定着部18は、図1に示すように、プロセスカートリッジ17の後側に設けられている。定着部18は、加熱ローラ48と、加熱ローラ48に対して下側から圧接される加圧ローラ49と、それらの後側に配置される1対の搬送ローラ50とを備えている。
(4)排紙部
排紙部6は、排紙パス51、排紙ローラ52および排紙トレイ53を備えている。そして、定着部18から排紙パス51に搬送された用紙3は、その排紙パス51から排紙ローラ52に搬送され、その排紙ローラ52によって排紙トレイ53上に排紙される。
2.プロセスカートリッジの詳細
図4は、図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジ(トナーカートリッジが装着され、揺動アームが押圧解除位置にある状態)およびトナーカートリッジ単体の側面図である。図5は、図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジ(トナーカートリッジが装着され、揺動アームが押圧位置にある状態)の側面図である。図6は、プロセスカートリッジを斜め右前側から見た一部切欠斜視図である。図7は、プロセスカートリッジを斜め右前側から見た分解斜視図である。図8は、プロセスカートリッジ(トナーカートリッジ離脱状態)の、シャッタを省略した斜視図である。図9は、トナーカートリッジの内側筐体を斜め左後側から見た斜視図である。図10は、トナーカートリッジ(内側筐体が開放位置にあり、カバーが退避位置にある状態)を斜め左後側から見た斜視図である。図11は、トナーカートリッジ(内側筐体が閉鎖位置にあり、カバーが開放位置にある状態)を斜め左後側から見た斜視図である。図12は、トナーカートリッジ(内側筐体が閉鎖位置にあり、カバーが閉鎖位置にある状態)を斜め左後側から見た斜視図である。
(1)プロセスフレーム
プロセスフレーム22は、図7に示すように、上記した現像部32およびカートリッジ収容部33を一体的に備えている。
(1−1)現像部
現像部32は、図2、図3および図7に示すように、上壁54、底壁55、両側壁56および仕切壁57を一体的に備えている。両側壁56は、幅方向において互いに間隔を隔てて対向配置されている。各側壁56は、前後方向に沿って配置されている。
また、供給ローラ36は、現像ローラ37の前側において、両側壁56の前側部に回転自在に支持されることにより、プロセスフレーム22に支持されている。
また、オーガ35は、供給ローラ36の上側において、オーガ軸39が両側壁56の前側部に回転自在に支持されることにより、プロセスフレーム22に支持されている。
仕切壁57の湾曲部分には、図8に示すように、上記したフレーム側通過口34が形成されている。
フレーム側通過口34は、具体的には、幅方向に間隔を隔てて3つ形成されている。各フレーム側通過口34は、幅方向に細長い略矩形状に形成されている。フレーム側通過口34のうち、仕切壁57の幅方向中央に形成されるフレーム側通過口34が、フレーム側供給口60とされ、そのフレーム側供給口60の幅方向両側のフレーム側通過口34が、フレーム側戻り口61とされている。
また、仕切壁57の湾曲部分には、フレーム側通過口34の周縁部において、フレーム側通過口34からのトナーの漏れを防止するためのフレーム側シール62が設けられている。
これによって、フレーム側シール62は、各フレーム側通過口34の周縁部を被覆し、かつ、各フレーム側通過口34の間に連続するように、仕切壁57の湾曲部分の表面(前面)に設けられる。なお、フレーム側シール62は、説明の便宜上、図8以外の図においては、表れていない。
(1−2)カートリッジ収容部
カートリッジ収容部33は、図7に示すように、両側板63および底板64を備えている。カートリッジ収容部33の両側板63および底板64は、現像部32の両側壁56および底壁55と、連続して一体的に形成されている。
各シャッタ支持部65の幅方向内側面には、シャッタガイド部144が設けられている。各シャッタガイド部144は、シャッタ支持部65の幅方向内側面から内側に膨出する凸条をなし、仕切壁57の湾曲部分と前後方向にわずかな間隔を隔てて対向配置されている。各シャッタガイド部144は、仕切壁57の湾曲部分とほぼ同じ曲率の湾曲形状に形成されている。
また、底板64には、前端縁の幅方向中央において、前側にわずかに突出する下側固定部67が形成されている。
また、カートリッジ収容部33には、フレーム側通過口34を開閉するシャッタ68が設けられている。
シャッタ68は、仕切壁57の湾曲部分に対向配置され、その幅方向両端部が、仕切壁57と各シャッタガイド部144との間でスライド自在に挟持されている。
各アーム側板72の後端部には、幅方向外方に突出するボス73が設けられている。各ボス73は、各側板63に形成されている丸穴74に回動自在に支持されている。
また、各アーム側板72の幅方向内側面において、受入凹部75より前側の位置には、各アーム側板72の上側縁から下側へ窪むように切り欠かれる押圧凹部142が形成されている。
揺動アーム70は、各アーム側板72のボス73を支点として、各アーム側板72の下端縁が底板64の前端縁と接触する押圧解除位置(図2、図4、図7および図8参照)と、トナーカートリッジ31がカートリッジ収容部33に収容されたときに、トナーカートリッジ31を前側から押圧する押圧位置(図3、図5および図6参照)との間を揺動する。
(2)トナーカートリッジ
トナーカートリッジ31は、図9ないし図12に示すように、トナーを収容する略円筒形状であり、シャッタの一例としての内側筐体81と、内側筐体81を収容する略円筒形状の外側筐体82と、外側筐体82の外側に配置されるカバーユニット100とを備えている。内側筐体81および外側筐体82は、カートリッジ筐体の一例として機能する。
(2−1)内側筐体
内側筐体81は、図9に示すように、幅方向に延びる円筒形状の内側周壁83と、内側周壁83の幅方向両端部を閉鎖する円板形状の内側側壁84とを一体的に備えている。
また、各内側側壁84には、その上側部分であって、ボス部85より径方向外側において、スライド突起86が設けられている。スライド突起86は、内側側壁84の外周面に沿う側面視円弧形状(中心角約60°の円弧形状)に形成されており、内側側壁84から幅方向外側へ突出するように設けられている。
また、各内側側壁84には、その後側部分において、周端面から径方向に突出する1対の挟持突起87が設けられている。1対の挟持突起87は、各内側側壁84の周端面において、互いに周方向に間隔(シャッタ68の周方向長さに相当する間隔)を隔てて、配置されている。
内側通過口89は、囲繞部分88の上側部分に形成されている。内側通過口89は、具体的には、幅方向に間隔を隔てて3つ形成されている。各内側通過口89は、幅方向に細長い略矩形状に形成されている。内側通過口89のうち、幅方向中央に形成される内側通過口89が、内側供給口90とされ、その内側供給口90の幅方向両側の内側通過口89が、内側戻り口91とされている。
(2−2)外側筐体
外側筐体82は、内側筐体81を回動自在に収容すべく、内側筐体81より幅方向および径方向においてやや大きく形成されている。外側筐体82は、図10に示すように、幅方向に延びる略円筒形状であり、外側周壁101と、外側周壁101の幅方向両端部における略上半分部分を閉鎖する略半円の板形状の外側側壁102とを一体的に備えている。
外側周壁101には、図10に示すように、幅方向両端部において、1対の挟持突起87(4つの挟持突起87)がそれぞれ挿通される4つの長孔108が形成されている。各長孔108は、径方向において各挟持突起87と対向するように配置されている。各長孔108は、背面視おいて上下方向に延びる略矩形状をなし、上述したシャッタ68の開放位置と閉鎖位置との間の揺動範囲に相当する長さで、形成されている。ここで、上述した案内レール125は、周方向に並ぶ長孔108の間に位置している。
外側通過口109は、幅方向に間隔を隔てて3つ形成されている。各外側通過口109は、幅方向に細長い略矩形状に形成されている。外側通過口109のうち、幅方向中央に形成される外側通過口109が、外側供給口110とされ、その外側供給口110の幅方向両側の外側通過口109が、外側戻り口111とされている。
トナーカートリッジ31がプロセスフレーム22に装着された状態において、外側供給口110がフレーム側供給口60と対向し、2つの外側戻り口111が2つのフレーム側戻り口61と対向する(図8および図10参照)。
掴み部113は、外側周壁101から前側へ突出する略矩形状の上把持板114と、上把持板114から下側に延びる側面視略J字形状の係止アーム115とを備えている。係止アーム115の上端部は、上把持板114に設けられる支持軸116に揺動自在に支持されている。係止アーム115の下端部には、下側固定部67に係止する係止爪117が設けられている。係止アーム115の上端部近傍には、前側へ突出する略矩形状の下把持板118が設けられている。下把持板118は、上把持板114と間隔を隔てて平行して延びるように、配置されている。
(2−3)カバーユニット
図12に示すように、カバーユニット100は、カバー126と、支持レバー127とを備えている。なお、カバーユニット100の説明において、図12におけるカバーユニット100の姿勢を基準とする。
カバー126において、その円弧中心側(前側)の表面には、シール部材の一例としてのカバーシール131が設けられている。カバーシール131は、カバー126と相似形状であり、スポンジなどのシートで形成されている。カバーシール131は、カバー126の円弧中心側の表面を被覆している。なお、以下では、カバーシール131を、カバー126の一部とする。
各係合部128は、カバー126の幅方向両端部から、カバー126の円弧中心側(前側)へ向かって凸設されている。また、各係合部128は、側面視において、その突出方向へ円弧状に膨出するように形成されている。
各連結部130は、カバー126の幅方向両端部から、カバー126の円弧中心から離れる方向(後側)へ向かって凸設されている。また、各連結部130は、側面視において、その突出方向へ円弧状に膨出するように形成されており、その幅方向外側面には、図示されていないが、幅方向内側へ窪む連結穴が設けられている。
第1腕部133において、一端部(上端部)は、ボス部85よりも大径のリング状に形成されており、一端部と他端部(下端部)との間には、レバー第1突起135が設けられている。レバー突起135は、側面視矩形状に形成されており、第1腕部133から幅方向外側へ突出するように設けられている。
カバー126は、その幅方向両端部において、各支持レバー127に支持されている。
具体的には、各支持レバー127の連結突起(図示せず)が、カバー126において対応する連結穴(図示せず)に挿通されることで、カバー126は、各連結部130においいて、各支持レバー127に連結され、揺動可能に支持されている。ここで、各支持レバー127の連結突起(図示せず)には、2つの腕部を有する、第2付勢部材の一例としてのコイルバネ138が巻き付けられている。コイルバネ138において、一方の腕部が、対応するカバー突起129に係止され、他方の腕部が、対応する各支持レバー127のレバー第2突起137に係止されている。これによって、カバー126は、常には、その円弧中心側へ付勢されている。
(2−4)内側筐体と外側筐体との相対配置
内側筐体81は、外側筐体82内に回動自在に収容されている。
内側筐体81が閉鎖位置に配置されているときには、図11に示すように、各スライド突起86は各スライド穴104の前端部に配置され、各挟持突起87が各長孔108の上端部に配置され、内側通過口89が外側通過口109より上側に配置され(図2参照)、外側通過口109が囲繞部分88の下側部分によって閉鎖されている。
その後、各スライド突起86が各スライド穴104の後端縁に当接し、各挟持突起87が各長孔108の下端縁に当接すると、図10に示すように、内側筐体81が開放位置に配置される。
なお、ボス部85を支点として、内側筐体81を、外側筐体82に対して、内側通過口89が外側通過口109から上昇する方向に相対回動させると、各スライド突起86が各スライド穴104の前端縁に当接し、各挟持突起87が各長孔108の上端縁に当接して、図11に示すように、内側筐体81が閉鎖位置に配置される。
なお、内側筐体81に設けられた各カートリッジ突起121は、対応する外側側壁102の下方において、常に、幅方向外側に突出している。
(2−5)内側筐体および外側筐体に対するカバーユニットの相対配置
また、カバーユニット100は、内側筐体81および外側筐体82に対して回動自在に取り付けられている。
なお、各第1腕部133のレバー第1突起135は、対応する外側側壁102の下方において、常に、幅方向外側に突出している。
具体的には、カバー126は、閉鎖位置にあるときには、図12に示すように、外側通過口109を外側から閉鎖し、1対の挟持突起87のうちの下側の挟持突起87を外側から覆う。一方、カバー126は、開放位置にあるときには、図11に示すように、閉鎖位置よりも下方にあり、外側通過口109を外側へ開放し、各切欠き部分132において、1対の挟持突起87のうちの下側の挟持突起87を径方向外側へ露出させる。
また、各ボス部85には、2つの腕部を有する、第1付勢部材の一例としてのコイルバネ139が巻き付けられている。コイルバネ139において、一方の腕部が、カートリッジ突起121に係止され、他方の腕部が、対応する各支持レバー127のレバー第1突起135に係止されている。これによって、カバーユニット100(詳しくは、カバー126)は、常には、上側(閉鎖位置)へ向けて付勢されている。また、上述したコイルバネ138は、カバー126を、常には、その円弧中心側、つまり、外側周壁101へ向けて付勢している。
(3)プロセスフレームに対するトナーカートリッジの着脱
(3−1)プロセスフレームに対するトナーカートリッジの装着
トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22へ装着するには、図7に示すように、まず、掴み部113の上把持板114および下把持板118を、それらが近接する方向に挟持する。そして、トナーカートリッジ31(内側筐体81が閉鎖位置に配置され、カバー126が閉鎖位置ある)を、カートリッジ収容部33(シャッタ68が閉鎖位置に配置されており、揺動アーム70が押圧解除位置に配置されている)へ装着する。
外側筐体82は、上側固定部66に対して位置決めボス106が載置され、かつ、下側固定部67に対して係止爪117が係止されていることから、カートリッジ収容部33に固定される。これにより、プロセスフレーム22に対するトナーカートリッジ31の装着が完了する。
そして、画像形成時には、アジテータ93の攪拌により、内側筐体81内のトナーが、内側供給口90および外側供給口110(図10参照)から現像部32側へ供給され、フレーム側供給口60(図8参照)において、現像部32内に受け入れられる。
(3−2)プロセスフレームに対するトナーカートリッジの離脱
プロセスフレーム22からトナーカートリッジ31を離脱させるには、まず、揺動アーム70を、押圧位置から押圧解除位置へ揺動させる。すると、図4に示すように、各押圧突部77が各被押圧部107から離間して、トナーカートリッジ31の現像部32に対する押圧が解除される。また、これに伴って、退避位置にあったカバー126は、内側筐体81の回動に伴って、開放位置へ移動する。
そして、掴み部113の上把持板114および下把持板118を、それらが近接する方向に挟持すると、係止爪117の下側固定部67に対する係止が解除されるので、そのままトナーカートリッジ31をカートリッジ収容部33から前側へ引き出せば、トナーカートリッジ31は、プロセスフレーム22から離脱される。トナーカートリッジ31がプロセスフレーム22から離脱されると、図4および図7に示すように、被押圧突起136と押圧凹部142との係合が解除されるので、開放位置にあったカバー126は、コイルバネ139の付勢力によって、閉鎖位置へ移動(上昇)する。この移動において、近端部141は外側周壁101に接近して、最後に密着する。また、遠端部140は、外側周壁101に常に密着している。そのため、カバー126が閉鎖位置へ移動すると、上述したカバー126と外側周壁101との間の凹部148は、その開口が上向きになりながら、次第に解消(小さくなって)していく。
3.実施形態の作用効果
このトナーカートリッジ31では、図2に示すように、カバー126の開放位置から閉鎖位置までの移動中において、カバー126の遠端部140は、外側筐体82に密着しながら上昇するとともに、カバー126の近端部141は、外側筐体82から離間したままの状態で上昇する。
そのため、内側筐体81を回動させて外側通過口109を開放し、外側通過口109と内側通過口89とを対向させることで、外側通過口109および内側通過口89を介して、トナーを、外側筐体82の内外へ移動させることができる。一方、内側筐体81を回動させて外側通過口109を閉鎖することで、トナーの、外側筐体82の内外への移動を規制することができる(図2参照)。
また、カバー126が閉鎖位置に移動したとき、近端部141は、外側筐体82に密着する。
その結果、トナーの漏れを一層確実に防止することができる。
また、図11に示すように、外側筐体82には、カバー126と係合し、カバー126の移動を案内するための案内レール125が形成されているので、カバー126は、案内レール125に案内されることよって、閉鎖位置と開放位置との間を円滑かつ確実に移動することができる。
また、図12に示すように、トナーカートリッジ31には、カバー126を閉鎖位置へ向けて付勢するコイルバネ139が備えられているので、常態において、外側通過口109はカバー126によって閉鎖される。
その結果、トナーの漏れを確実に防止することができる。
また、図10に示すように、外側通過口109は、外側筐体82の外側周壁101に形成されており、図12に示すように、案内レール125は、外側筐体82において、外側通過口109の幅方向両端部に形成されており、カバー126は、幅方向両端部に、案内レール125と係合する係合部128を備えている。
また、図10、図11および図12に示すように、カバー126は、内側筐体81および外側筐体82に、内側筐体81の回動軸を通る線を中心として、回動自在に支持されている。これにより、カバー126の回動中心と内側筐体81の回動中心とを同じにすることで、これらの中心を別々にする場合と比べて、トナーカートリッジ31を簡易に構成することができる。
そして、図4に示すように、トナーカートリッジ31は、被押圧突起136を備えている。被押圧突起136は、トナーカートリッジ31のプロセスフレーム22に対する装着に応じて、カバー126を閉鎖位置から開放位置まで移動させる。そのため、トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22に装着するだけで、カバー126を開放位置まで移動させて外側通過口109を開放することができるので、操作性の向上を図ることができる。
4.変形例
(1)上記した実施形態では、プロセスカートリッジ17は感光ドラム25と現像ローラ37とを一体的に備えており、そのプロセスカートリッジ17を本体ケーシング2に着脱自在に装着させている。これに加えて、たとえば、プロセスカートリッジ17を、感光ドラム25を備えない現像カートリッジとする一方で、感光ドラム25を備える別のユニット(ドラムカートリッジ)を設け、このドラムカートリッジに対して現像カートリッジを着脱自在に装着してもよい。
そして、トナーカートリッジ31は、単体で本体ケーシング2に対して着脱可能であってもよい。その場合、トナーカートリッジ31が非装着のプロセスカートリッジ17(つまり、プロセスフレーム22)が本体ケーシング2に対して着脱可能であり、本体ケーシング2に装着されたプロセスフレーム22に対してトナーカートリッジ31が着脱される。
(2)また、上記した実施形態では、モノクロのレーザプリンタ1を例示したが、たとえば、本発明の画像形成装置は、カラーレーザプリンタ(タンデムタイプ、中間転写タイプを含む。)として構成することもできる。
(3)また、上記した実施形態では、内側筐体81が外側筐体82に対して回動自在であるが、逆に、外側筐体82が内側筐体81に対して回動自在であってもよい。その場合には、外側筐体82がシャッタとなる。この場合においても、カバー126を設けることで、外側筐体82の閉動作中に外側通過口109からこぼれたトナーを掬い上げながら遠端部140で溜めるとともに、外側通過口109近辺に付着したトナーを外側から覆うことによって、それ以上のトナーの漏れを確実に防止することができる。
17 プロセスカートリッジ
22 プロセスフレーム
25 感光ドラム
31 トナーカートリッジ
37 現像ローラ
70 揺動アーム
81 内側筐体
82 外側筐体
89 内側通過口
109 外側通過口
125 案内レール
126 カバー
128 係合部
131 カバーシール
136 被押圧突起
138 コイルバネ
139 コイルバネ
140 遠端部
141 近端部
Claims (8)
- 現像剤を収容し、内側と外側とを連通させるための開口が形成されたカートリッジ筐体と、
前記カートリッジ筐体の外側に配置され、前記開口を開閉するためのカバーと、
前記開口を水平方向に向けたときに、前記カバーを、前記開口を閉鎖する閉鎖位置と、前記閉鎖位置よりも下方にあり、前記開口を開放する開放位置との間で移動可能に支持する支持部と
を備え、
前記支持部は、
前記開放位置から前記閉鎖位置への移動方向における前記カバーの下流側端部が、前記移動方向における前記カバーの上流側端部を支点として、前記カートリッジ筐体から離間する位置と、前記カートリッジ筐体に密着する位置との間で揺動可能となるように、前記カバーの前記上流側端部を、前記カートリッジ筐体に密着させた状態で支持することを特徴とする、トナーカートリッジ。 - 前記カバーが前記閉鎖位置に移動したとき、前記開放位置にある前記カバーにおいて前記開口から最も近い端部は、前記カートリッジ筐体に密着することを特徴とする、請求項1に記載のトナーカートリッジ。
- 前記カートリッジ筐体には、前記カバーと係合し、前記カバーの移動を案内するための案内溝が形成され、
前記案内溝は、前記カバーが前記開放位置から前記閉鎖位置へ向うのに従って深くなっていることを特徴とする、請求項2に記載のトナーカートリッジ。 - 前記カバーと前記カートリッジ筐体との間には、シール部材が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載のトナーカートリッジ。
- 前記カバーを前記閉鎖位置へ向けて付勢する第1付勢部材と、
前記カバーを前記カートリッジ筐体へ向けて付勢する第2付勢部材とを備えていることを特徴とする、請求項3または4に記載のトナーカートリッジ。 - 請求項1ないし5のいずれか記載のトナーカートリッジと、
前記トナーカートリッジが着脱可能に装着される現像筐体と、
前記現像筐体に支持され、静電潜像が形成される感光体に現像剤を供給する現像剤担持体とを備え、
前記トナーカートリッジは、
前記トナーカートリッジの前記現像筐体に対する装着に応じて、前記カバーを前記閉鎖位置から前記開放位置まで移動させる突設部を備えていることを特徴とする、現像装置。 - 前記現像筐体には、操作部材が設けられており、
前記突設部は、前記トナーカートリッジの前記現像筐体に対する装着に応じて、前記操作部材に押圧されることによって、前記カバーを、前記閉鎖位置から前記開放位置まで移動させることを特徴とする、請求項6に記載の現像装置。 - 請求項7に記載の現像装置を備えていることを特徴とする、画像形成装置。
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