[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4404088B2 - コイル部品 - Google Patents

コイル部品 Download PDF

Info

Publication number
JP4404088B2
JP4404088B2 JP2006323712A JP2006323712A JP4404088B2 JP 4404088 B2 JP4404088 B2 JP 4404088B2 JP 2006323712 A JP2006323712 A JP 2006323712A JP 2006323712 A JP2006323712 A JP 2006323712A JP 4404088 B2 JP4404088 B2 JP 4404088B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
coil conductor
conductor
layer
common mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006323712A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008140858A (ja
Inventor
朋永 西川
知一 伊藤
吉田  誠
浩 神山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2006323712A priority Critical patent/JP4404088B2/ja
Priority to US11/979,445 priority patent/US7508292B2/en
Priority to CN2007103061774A priority patent/CN101256876B/zh
Publication of JP2008140858A publication Critical patent/JP2008140858A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4404088B2 publication Critical patent/JP4404088B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0013Printed inductances with stacked layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0013Printed inductances with stacked layers
    • H01F2017/002Details of via holes for interconnecting the layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F2017/0093Common mode choke coil
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/32Insulating of coils, windings, or parts thereof
    • H01F27/323Insulation between winding turns, between winding layers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H1/00Constructional details of impedance networks whose electrical mode of operation is not specified or applicable to more than one type of network
    • H03H2001/0092Inductor filters, i.e. inductors whose parasitic capacitance is of relevance to consider it as filter

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

本発明は、プリント回路基板やハイブリッドIC(HIC)上に実装される実装面を備えた表面実装型のコイル部品に関する。
パーソナルコンピュータや携帯電話機等の電子機器の内部回路に実装されるコイル部品には、フェライトコアに銅線を巻回した巻線型や、フェライト等の磁性体シート表面にコイル導体パターンを形成して当該磁性体シートを積層した積層型や、薄膜形成技術を用いて絶縁膜と金属薄膜のコイル導体とを交互に形成した薄膜型が知られている。積層型、薄膜型のコイル部品は、小型化が容易である。
コイル部品として、平衡伝送方式における電磁妨害の原因となるコモンモード電流を抑制するコモンモードフィルタが知られている。特許文献1には、磁性体基板の表面に第1絶縁体層、2つの引出し電極、第2絶縁体層、第1コイル導体、第3絶縁体層、第2コイル導体、第4絶縁体層がこの順に積層されたコモンモードチョークコイル(コモンモードフィルタ)が開示されている。
2つの引出し電極の一方は、第2絶縁体層に設けたビアホールを介して第1コイル導体の内周側端部に接触し、電気的に接続されている。2つの引出し電極の他方は、第2および第3絶縁体層に設けたビアホールを介して第2コイル導体の内周側端部に接触し、電気的に接続されている。コイル導体と引出し電極との接続部は、磁性体基板を基板面法線方向に見て、コイル導体の内側に形成されている。従って、ビアホールは、基板面法線方向に見て、コイル導体の内側に形成されている。
コモンモードフィルタでは、2つのコイル導体相互間の磁気結合度を改善すると共にコモンモードインピーダンスを増加させてインピーダンス特性を向上させるために、2つのコイル導体の内側の絶縁体層を除去して開口部を形成し、当該開口部を埋め込んで磁性層が形成されていることが多い。
近年、携帯電話機等の小型の電子機器用途のコモンモードフィルタは、小型化が求められている。コモンモードフィルタの小型化に伴い、ビアホールの面積を小さくする必要が生じている。微小孔を形成するため、ビアホールはフォトリソグラフィ法を用いて形成されることが多い。
しかしながら、コイル導体と引出し電極との接続の信頼性を高めるためや、ビアホールが形成される絶縁体層に用いられる感光性樹脂の解像度等のフォトリソグラフィの条件のために、ビアホールはコイル導体の線幅よりも大きく形成されることが多い。特許文献1に開示されたコモンモードフィルタでは、コイル導体の内側にコイル導体と引出し電極とを層間接続するための接続領域を確保する必要があり、コイル導体および磁性層が形成される領域の一部をビアホール部に割く必要がある。よって、コイル導体および磁性層が形成される領域とは別に接続領域が必要となる。その結果、コイル導体の巻数や磁性層の面積の増加が制限され、高インピーダンスのコモンモードフィルタが得られ難い。従って、インピーダンス特性等の電気的特性に優れたコモンモードフィルタが得られ難いという問題がある。
特許文献2には、絶縁磁性体基板上に第1の絶縁体層、下部リード導体、第2の絶縁体層、下部コイル導体、第3の絶縁体層、上部コイル導体、第4の絶縁体層、上部リード導体、第5の絶縁体層がこの順に積層された薄膜コモンモードフィルタが開示されている。下部コイル導体の中心側の端部には、下部リード導体の一端が第2の絶縁体層に形成されたスルーホールを介して電気的に接続されている。また、上部コイル導体の中心側の端部には、上部リード導体の一端が第4の絶縁体層に形成されたスルーホールを介して電気的に接続されている。2つのコイル導体の内側には、コイル中心部の磁路リターン部を構成する絶縁磁性体が形成されている。
上記の通り特許文献2に開示された薄膜コモンモードフィルタもコイル導体の中心側でコイル導体とリード導体とを接続する必要があるので、特許文献2に開示された薄膜コモンモードフィルタでも上述の問題は生じる。また、上述の問題は、コモンモードフィルタに限らず、スパイラル状のコイル導体を有するインダクタおよびトランス等の他の積層型および薄膜型のコイル部品でも生じる。
特許3601619号公報 特開2005−159223号公報
本発明の目的は、電気的特性に優れたコイル部品を提供することにある。
上記目的は、スパイラル状に形成された第1コイル導体と、前記第1コイル導体の一部が切断されて対向する第1切断端部と、前記第1コイル導体と絶縁膜を介して形成され、前記第1切断端部同士を接続する第1接続導体とを有することを特徴とするコイル部品によって達成される。
上記本発明のコイル部品であって、前記第1コイル導体の内周側端部の幅は、前記第1コイル導体の線幅以下であることを特徴とする。
上記本発明のコイル部品であって、前記第1コイル導体と同層に形成され、前記第1コイル導体の内周側端部から前記第1切断端部間を通って前記第1コイル導体の外側まで引き出された第1引き出し導体をさらに有することを特徴とする。
上記本発明のコイル部品であって、前記第1引き出し導体は、直線状に延伸することを特徴とする。上記本発明のコイル部品であって、前記第1コイル導体の内側に形成された磁性層をさらに有することを特徴とする。
上記本発明のコイル部品であって、スパイラル状に形成され、前記第1コイル導体に対向配置された第2コイル導体と、前記第2コイル導体の一部が切断されて対向する第2切断端部と、前記第2コイル導体と絶縁膜を介して形成され、前記第2切断端部同士を接続する第2接続導体とをさらに有することを特徴とする。
上記本発明のコイル部品であって、前記第2接続導体は、前記第1接続導体と同層に形成され、前記第1及び第2接続導体は、前記第1及び第2コイル導体間に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、電気的特性に優れたコイル部品が実現できる。
本発明の一実施の形態によるコイル部品について図1乃至図7を用いて説明する。本実施の形態では、コイル部品として、平衡伝送方式における電磁妨害の原因となるコモンモード電流を抑制するコモンモードフィルタを例にとって説明する。図1は、コモンモードフィルタ1を示す斜視図である。図1では、隠れ線を破線で示している。
図1に示すように、コモンモードフィルタ1は、対向配置された薄板直方体状の2つの磁性基板3、5間に薄膜を積層して形成した直方体状の外形を有している。コモンモードフィルタ1は、いわゆる1005型(長辺の長さが1.0mm、短辺の長さが0.5mm)の表面実装型部品である。磁性基板3、5間には、絶縁層7及び接着層11が薄膜形成技術を用いて順次形成されている。絶縁層7の側面部近傍には、内部電極端子21、23、25、27が絶縁層7の側面に露出して形成されている。内部電極端子21、23は同一側面に露出し、内部電極端子25、27は当該一側面に対向する対向側面に露出している。内部電極端子21は内部電極端子25と対向し、内部電極端子23は内部電極端子27と対向して配置されている。
外部電極13は、内部電極端子21の露出する側面部上と、磁性基板3、5のそれぞれの実装面上とに形成されている。外部電極15、17、19も外部電極13と同様の形状に形成されている。外部電極13、15、17、19は、側面部に露出した内部電極端子21、23、25、27と電気的にそれぞれ接続されている。
図2は、コモンモードフィルタ1の積層構造を分解して斜めから視た状態を示している。図2では、外部電極13、15、17、19の図示を省略している。図2では、異なる層に形成された導体同士の接続関係を一点鎖線で表わしている。図2に示すように、磁性基板3、5間には、絶縁膜7a、コイル導体層83、絶縁膜7b、ブリッジ導体層84、絶縁膜7c、コイル導体層85、絶縁膜7d及び接着層11がこの順に積層されている。絶縁層7は、絶縁膜7a、7b、7c、7dで構成されている。コイル導体層85は、絶縁膜7b、ブリッジ導体層84、絶縁膜7cを介して、コイル導体層83に対向配置されている。ブリッジ導体層84は、絶縁膜7b、7cを介して、コイル導体層83、85間に形成されている。
コイル導体33(第1コイル導体)およびコイル導体(第2コイル導体)35の内側には、絶縁膜7a、7b、7c、7dを除去して長方形状の開口部42が形成されている。なお、本明細書では、コイル導体33、35の内側と書かれている場合、磁性基板3、5の基板面法線方向(以下、「基板面法線方向」という)に見たコイル導体33、35の内側を意味する。絶縁膜7a、7b、7c、7dにそれぞれ形成された開口部42は、基板面法線方向に見て同一箇所に形成されている。コイル導体33とコイル導体35との相互間の磁気結合度を改善すると共にコモンモードインピーダンスを増加させてインピーダンス特性を向上させるために、開口部42を埋め込んで磁性層41が形成されている。磁性層41は、樹脂にフェライトの磁粉を混入した複合フェライトで形成されている。また、同様の理由により、絶縁層7の角部4箇所を除去してそれぞれに開口部を形成し、当該開口部を埋め込んで磁性層が形成されていてもよい。
後程詳細に説明するように、コモンモードフィルタ1ではコイル導体33、35の内側にビアホールが形成されていないので、コモンモードフィルタ1は磁性層41の面積を広く形成することができる。これにより、コモンモードフィルタ1はインピーダンス特性等の電気的特性を改善できる。
図3は、基板面法線方向に見たコイル導体層83を示す平面図である。図3では、想像線を一点差線で示している。図3に示すように、コイル導体層83は、内部電極端子21a、23a、25a、27a、リード線(第1引き出し導体)29およびコイル導体33を有している。内部電極端子21a、23a、25a、27a、リード線29およびコイル導体33は、同時に同一の形成材料で同層に形成されている。
コイル導体33は、内周側端部33dから外側に向かって反時計回りに約2.5回巻き回されたスパイラル状に形成されている。コイル導体33の外周側端部は内部電極端子25aに接続されている。コイル導体33の線幅w1は、例えば10〜30μmである。コイル導体33は内周側端部33d近傍の一部が一巻き毎に1箇所、全体で2箇所切断され、切断部33aが一巻き毎に形成されている。一巻き毎に形成された2つの切断部33aは、図3の図中、上下方向に直線状に並列している。2つの切断部33aの長さは、ほぼ同じである。
コイル導体33の切断端部(第1切断端部)33b、33cが一巻き毎に切断部33aを介して対向している。2つの切断端部33bは切断部33aの図中左側に形成され、絶縁膜7b(図3では不図示)に形成されたビアホール31aに露出している。2つの切断端部33cは切断部33aの図中右側に形成され、絶縁膜7bに形成されたビアホール31bに露出している。
リード線29は、コイル導体33の内周側端部33dから切断端部33b、33c間を通ってコイル導体33の外側まで引き出されている。リード線29の一端部は、内部電極端子21aに接続されている。リード線29の他端部は、コイル導体33の内周側端部33dに接続されている。従って、コイル導体33の内周側端部33dは、同層のコイル導体層83に形成されたリード線29を介して、同層の内部電極端子21aに電気的に接続されている。従って、基板面法線方向に見て、コイル導体33とリード線とを層間接続するためのビアホールはコイル導体33、35の内側に形成されていない。
リード線29は、図中、上下方向に直線状に延伸している。基板面法線方向に見て、リード線29は2つの切断部33aのそれぞれとほぼ直交している。リード線29は、切断端部33b、33cのほぼ中間を通っている。リード線29および切断端部33b、33c間には絶縁膜7bがそれぞれ形成されている。リード線29および切断端部33b、33c間は絶縁膜7bによってそれぞれ絶縁されている。リード線29は、ビアホール31a、31b内に露出していない。
図2に戻って、ブリッジ導体層84には、コイル導体33と絶縁膜7bを介して形成され、切断端部33b、33c同士を接続するブリッジ導体(第1接続導体)73a、73bと、コイル導体35と絶縁膜7cを介して形成され、切断端部(第2切断端部)35b、35c同士を接続するブリッジ導体(第2接続導体)75a、75bとが形成されている。さらに、ブリッジ導体層84には、内部電極端子21b、23b、25b、27bが形成されている。内部電極端子21b、23b、25b、27bおよびブリッジ導体73a、73b、75a、75bは、同時に同一の形成材料で同層に形成されている。
ブリッジ導体73a、73b、75a、75bは、基板面法線方向に見て、細長い長方形状に形成され、図2の図中左右方向に延伸している。ブリッジ導体73a、73b、75a、75bの線幅は、コイル導体33の線幅w1とほぼ同じであり、例えば10〜30μmである。ブリッジ導体73a、73bは内部電極端子21b近傍に配置され、図中、上下に並列している。ブリッジ導体75a、75bは内部電極端子23b近傍に配置され、図中、上下に並列している。ブリッジ導体73aはブリッジ導体75aと対向し、ブリッジ導体73bはブリッジ導体75bと対向している。
ブリッジ導体73a、73b、75a、75bは、コイル導体33およびコイル導体35間に形成されている。ブリッジ導体73a、73bはコイル導体33と絶縁膜7bを介して形成され、ブリッジ導体75a、75bはコイル導体35と絶縁膜7cを介して形成されている。
ブリッジ導体73aは、図3に示すコイル導体33内側の切断部33aに対応させて絶縁膜7b上に形成されている。ブリッジ導体73aの一端部はビアホール31aに露出するコイル導体33内側の切断端部33b上に形成され、他端部はビアホール31bに露出するコイル導体33内側の切断端部33c上に形成されている。従って、ブリッジ導体73aは、コイル導体33内側の切断端部33b、33c同士をビアホール31a、31bを介して接続している。
ブリッジ導体73bは、図3に示すコイル導体33外側の切断部33aに対応させて絶縁膜7b上に形成されている。ブリッジ導体73bの一端部はビアホール31aに露出するコイル導体33外側の切断端部33b上に形成され、他端部はビアホール31bに露出するコイル導体33外側の切断端部33c上に形成されている。従って、ブリッジ導体73bは、コイル導体33外側の切断端部33b、33c同士をビアホール31a、31bを介して接続している。
コイル導体33は、2組の切断端部33b、33cが別層のブリッジ導体層84に形成されたブリッジ導体73a、73bによって接続されているので、基板面法線方向に見て、一続きの1つのスパイラル状になる。コイル導体33およびブリッジ導体73a、73bにより、1つのコイルが構成される。
基板面法線方向に見て、ブリッジ導体73a、73bはそれぞれリード線29とほぼ直交している。ブリッジ導体73a、73bおよびリード線29間には絶縁膜7bが形成されている。これにより、ブリッジ導体73a、73bおよびリード線29間は絶縁膜7bによって絶縁されている。
ブリッジ導体75a、75bの図中左側の端部は、絶縁膜7cに形成されたビアホール37aにそれぞれ露出している。ブリッジ導体75a、75bの図中右側の端部は、絶縁膜7cに形成されたビアホール37bにそれぞれ露出している。
図4は、基板面法線方向に見たコイル導体層85を示す平面図である。図4では、想像線を一点差線で示している。図4に示すように、コイル導体層85は、内部電極端子21c、23c、25c、27c、リード線(第2引き出し導体)39およびコイル導体35を有している。内部電極端子21c、23c、25c、27c、リード線39およびコイル導体35は、同時に同一の形成材料で同層に形成されている。
コイル導体35は、内周側端部35dから外側に向かって反時計回りに約2.5回巻き回され、コイル導体33とほぼ同様のスパイラル状に形成されている。図2に示すように、コイル導体35は、絶縁膜7b、ブリッジ導体層84および絶縁膜7cを挟んでコイル導体33に対向配置されている。図4に示すように、コイル導体35の外周側端部は内部電極端子27cに接続されている。コイル導体35の線幅w1は、コイル導体33の線幅w1とほぼ同じであり、例えば10〜30μmである。コイル導体35は内周側端部35d近傍の一部が一巻き毎に1箇所、全体で2箇所切断され、切断部35aが一巻き毎に形成されている。一巻き毎に形成された2つの切断部35aは、図4の図中、上下方向に直線状に並列している。2つの切断部35aの長さはほぼ同じであり、切断部33aの長さとほぼ同じである。
コイル導体35の切断端部35b、35cが一巻き毎に切断部35aを介して対向している。2つの切断端部35bは切断部35aの図中左側に形成されている。2つの切断端部35cは切断部35aの図中右側に形成されている。
リード線39は、コイル導体35の内周側端部35dから切断端部35b、35c間を通ってコイル導体35の外側まで引き出されている。リード線39の一端部は、内部電極端子23cに接続されている。リード線39の他端部は、コイル導体35の内周側端部35dに接続されている。従って、コイル導体35の内周側端部35dは、同層のコイル導体層85に形成されたリード線39を介して、同層の内部電極端子23cに電気的に接続されている。従って、基板面法線方向に見て、コイル導体35とリード線とを層間接続するためのビアホールはコイル導体33、35の内側に形成されていない。
リード線39は、図中、上下方向に直線状に延伸している。基板面法線方向に見て、リード線39は2つの切断部35aのそれぞれとほぼ直交している。リード線39は、切断端部35b、35cのほぼ中間を通っている。リード線39および切断端部35b、35c間には絶縁膜7d(図4では不図示)がそれぞれ形成されている。これにより、リード線39および切断端部35b、35c間は絶縁膜7dによってそれぞれ絶縁されている。
コイル導体35内側の切断部35aは、図2に示すブリッジ導体75aに対応させて絶縁膜7c上に形成されている。コイル導体35内側の切断端部35bは、ビアホール37aに露出するブリッジ導体75aの図2の図中左側の端部上に形成されている。コイル導体35内側の切断端部35cは、ビアホール37bに露出するブリッジ導体75aの図中右側の端部上に形成されている。従って、ブリッジ導体75aは、コイル導体35内側の切断端部35b、35c同士をビアホール37a、37bを介して接続している。
コイル導体35外側の切断部35aは、図2に示すブリッジ導体75bに対応させて絶縁膜7c上に形成されている。コイル導体35外側の切断端部35bは、ビアホール37aに露出するブリッジ導体75bの図中左側の端部上に形成されている。コイル導体35外側の切断端部35cは、ビアホール37bに露出するブリッジ導体75bの図中右側の端部上に形成されている。従って、ブリッジ導体75bは、コイル導体35外側の切断端部35b、35c同士をビアホール37a、37bを介して接続している。
コイル導体35は、2組の切断端部35b、35cが別層のブリッジ導体層84に形成されたブリッジ導体75a、75bによって接続されているので、基板面法線方向に見て、一続きの1つのスパイラル状になる。コイル導体35およびブリッジ導体75a、75bにより、1つのコイルが構成される。
基板面法線方向に見て、リード線39はブリッジ導体75a、75bとほぼ直交している。ブリッジ導体75a、75bおよびリード線39間には絶縁膜7cが形成され、ブリッジ導体75a、75bおよびリード線39間は絶縁膜7cによって絶縁されている。
図1に示す内部電極端子21は、内部電極端子21a、21b、21cがこの順に積層されて形成されている。内部電極端子23は、内部電極端子23a、23b、23cがこの順に積層されて形成されている。内部電極端子25は、内部電極端子25a、25b、25cがこの順に積層されて形成されている。内部電極端子27は、内部電極端子27a、27b、27cがこの順に積層されて形成されている。
コイル導体33、35、リード線29、39およびブリッジ導体73a、73b、75a、75bは、絶縁層7(絶縁膜7a、7b、7c、7d)中に埋め込まれて1つのチョークコイルを構成している。リード線29、39およびブリッジ導体73a、73b、75a、75bは、絶縁層7の側面に露出していない。図1に示す外部電極13は、内部電極端子21、リード線29、コイル導体33、ブリッジ導体73a、73bおよび内部電極端子25を介して外部電極17に電気的に接続されている。外部電極15は、内部電極端子23、リード線39、コイル導体35、ブリッジ導体75a、75bおよび内部電極端子27を介して外部電極19に電気的に接続されている。
磁性基板3、5は焼結フェライト、複合フェライト等の磁性材料で形成されている。絶縁膜7a、7b、7c、7dはそれぞれポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の絶縁性に優れ加工性のよい材料を塗布して所定形状にパターニングして形成されている。コイル導体33、35、ブリッジ導体73a、73b、75a、75b、リード線29、39および内部電極端子21、23、25、27は、電気伝導性及び加工性に優れたCu、銀(Ag)、アルミニウム(Al)等を成膜して所定形状にパターンニングして形成されている。絶縁膜7a、7b、7c、7dの膜厚およびブリッジ導体層84の厚さは、例えば5〜10μmである。従って、コイル導体33、35間の距離は、例えば15〜30μmになる。コイル導体層83、85の厚さは、例えば15〜25μmである。
図5は、本実施の形態によるコモンモードフィルタ1に対する比較例としての従来のコモンモードフィルタ101の積層構造を分解して斜めから視た状態を示している。図5では、異なる層に形成された導体同士の接続関係を一点鎖線で表わしている。図5および以降の図において、図1乃至図4に示した構成要素と同一の機能、作用を奏する構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図5に示すように、磁性基板3、5間には、絶縁膜7a、コイル導体層183、絶縁膜7b、リード線層184、絶縁膜7c、コイル導体層185、絶縁膜7dおよび接着層11がこの順に積層されている。コモンモードフィルタ101では、コイル導体33の代わりにコイル導体133がコイル導体層183に形成され、コイル導体35の代わりにコイル導体135がコイル導体層185に形成されている。また、リード線29およびブリッジ導体73a、73bの代わりにリード線129がリード線層184に形成され、リード線39およびブリッジ導体75a、75bの代わりにリード線139がリード線層184に形成されている。また、ビアホール31a、31bの代わりにビアホール131が絶縁膜7bに形成され、ビアホール37a、37bの代わりにビアホール137が絶縁膜7cに形成されている。また、開口部42の代わりに開口部142が絶縁膜7a、7b、7c、7dに形成され、磁性層41の代わりに磁性層141が形成されている。
図6は、基板面法線方向に見たコイル導体層183を示す平面図である。図6では、想像線を一点差線で示している。図5および図6に示すように、コイル導体層183は、内部電極端子21a、23a、25a、27aおよびコイル導体133を有している。
コイル導体133はコイル導体33と異なり一続きの1つのスパイラル状に形成され、コイル導体133には切断部は形成されていない。コイル導体133の外周側端部は内部電極端子25aに接続されている。コイル導体133の線幅w1はコイル導体33の線幅w1とほぼ同じであり、例えば10〜30μmである。
コイル導体133の内周側端部133dは、絶縁膜7b(図6では不図示)に形成されたビアホール131に露出している。ビアホール131は、基板面法線方向に見て、長方形状に形成されている。コイル導体133の内周側端部133dは、基板面法線方向に見て、ビアホール131とほぼ同一形状に形成されている。コイル導体133と後述するリード線129との接続の信頼性を高めるためや、ビアホール131が形成される絶縁膜7bに用いられる感光性樹脂の解像度のために、ビアホール131は基板面法線方向に見た面積が例えば1500μm以上になるように形成され、ビアホール131および内周側端部133dの図6の図中上下方向の幅(縦幅)w2はコイル導体133の線幅w1よりも長くなっている。従って、ビアホール131および内周側端部133dは、コイル導体133の内側に突出して形成されている。ビアホール131および内周側端部133dの縦幅w2は例えば30μm以上であり、図中左右方向の幅(横幅)w3は例えば50μm以上である。
図5に戻って、リード線層184は、内部電極端子21b、23b、25b、27bおよびリード線129、139を有している。リード線129、139は細長い長方形状に形成され、図5の図中上下方向に延伸している。リード線129の一端部は、内部電極端子21bに接続されている。リード線129の他端部は、ビアホール131を介してコイル導体133の内周側端部133dに接続されている。従って、コイル導体133の内周側端部133dは、別の層のリード線層184に形成されたリード線129を介して、別の層の内部電極端子21bに電気的に接続されている。基板面法線方向に見て、リード線129はコイル導体133に絶縁膜7bを介して交差している。リード線139の一端部は、内部電極端子23bに接続されている。リード線139の他端部は絶縁膜7cに形成されたビアホール137に露出している。
コイル導体層185は、内部電極端子21c、23c、25c、27cおよびコイル導体135を有している。コイル導体135の外周側端部は内部電極端子27cに接続されている。コイル導体135の内周側端部135dは、ビアホール137を介してリード線139の他端部に接続されている。従って、コイル導体135は、別の層のリード線層184に形成されたリード線139を介して、別の層の内部電極端子23bに電気的に接続されている。基板面法線方向に見て、リード線139はコイル導体135に絶縁膜7cを介して交差している。
コイル導体135、コイル導体135の内周側端部135dおよびビアホール137の形状や位置関係等は、コイル導体133、コイル導体133の内周側端部133dおよびビアホール131の形状や位置関係等と同様であるので詳細な説明を省略する。
図5および図6に示すように、ビアホール131およびコイル導体133の内周側端部133d並びにビアホール137およびコイル導体135の内周側端部135dは、コイル導体133、135の内側に突出して形成されている。従って、コモンモードフィルタ101では、基板面法線方向に見て、コイル導体133、135が形成される領域や磁性層141が形成される領域の他に、コイル導体133とリード線129およびコイル導体135とリード線139とを層間接続するための接続領域がコイル導体133、135の内側に必要となる。
一方、図3及び図4に示すように、コモンモードフィルタ1ではコイル導体33、35の内側で導体の層間接続がされず、コイル導体33、35の内側にビアホールが形成されていない。従って、コモンモードフィルタ1では、コモンモードフィルタ101と異なり、導体を層間接続するための接続領域をコイル導体33、35が形成される領域や磁性層41が形成される領域とは別に設ける必要がない。従って、図3および図6に示すように、コモンモードフィルタ1は、コモンモードフィルタ101と比較して、基板面法線方向に見た磁性層41の面積を広く形成することができる。従って、本実施の形態によるコモンモードフィルタ1は、コモンモードフィルタ101と比較して、高インピーダンスが得られる。従って、本実施の形態によれば、インピーダンス特性等の電気的特性に優れたコモンモードフィルタ1が実現できる。磁性層41の面積を増加させる代わりにコイル導体33、35の巻数を増やしても、電気的特性に優れたコモンモードフィルタが同様に実現できる。
表1は、コモンモードフィルタ1の磁性層41およびコモンモードフィルタ101の磁性層141の面積、並びにコモンモードフィルタ1、101それぞれのインダクタンスのシミュレーション分析結果を示している。
Figure 0004404088
表1に示すように、コモンモードフィルタ101の磁性層141の面積は49190(μm)である。一方、コモンモードフィルタ1の磁性層41の面積は67750(μm)である。従って、磁性層41と磁性層141との面積比(比率)は1.3773である。コモンモードフィルタ1では、コモンモードフィルタ101と比較して磁性層の面積が38%増加している。
また、コモンモードフィルタ101のインダクタンスは94(nH)である。一方、コモンモードフィルタ1のインダクタンスは103(nH)である。従って、コモンモードフィルタ1とコモンモードフィルタ101とのインダクタンス比(比率)は1.0957である。コモンモードフィルタ1は、コモンモードフィルタ101と比較してインダクタンスが9.6%増加している。
次に、本実施の形態によるコイル部品の製造方法についてコモンモードフィルタ1を例にとって図2を用いて説明する。コモンモードフィルタ1はウェハ上に同時に多数形成されるが、図2は、1個のコモンモードフィルタ1の積層構造を分解して斜めから視た状態を示している。
まず、図2に示すように、磁性基板3上にポリイミド樹脂を塗布して膜厚5〜10μmの絶縁膜7aを形成する。絶縁膜7aはスピンコート法、ディップ法、スプレー法又は印刷法等により形成される。次に、絶縁膜7aを露光、現像し、パターニングする。これにより、開口部42が絶縁膜7aに形成される。次に、絶縁膜7aを硬化する(キュア)。後程説明する各絶縁膜7b、7c、7dは絶縁膜7aと同様の方法で形成される。
次に、真空成膜法(蒸着、スパッタリング等)又はめっき法により全面にCu等の金属層(不図示)を形成する。電極膜は導電性のある材料であればよいが、後程説明するメッキ膜の形成材料と同一材料を用いることが望ましい。絶縁膜7aと電極膜との密着性を向上させるためのバッファ膜として、電極膜の下層に例えばCr(クロム)膜やTi(チタン)膜等の接着層を形成してもよい。
次に、全面にレジストを塗布してレジスト層を形成し、必要に応じてレジスト層のプリベーク処理を行う。次に、内部電極端子21a、23a、25a、27a、リード線29および切断端部33b、33cを備えたコイル導体33のパターンが描画されたマスクを介してレジスト層に露光光を照射して、レジスト層を露光する。次に、必要に応じて熱処理を行った後に、アルカリ現像液でレジスト層を現像する。アルカリ現像液としては、例えば、所定濃度のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)が用いられる。
次に、現像工程から洗浄工程に移る。レジスト層中の現像液を洗浄液で洗浄し、レジスト層の現像溶解反応を停止させる。これにより、レジスト層が所定形状にパターニングされたレジストフレームが形成される。洗浄液としては、例えば純水が用いられる。洗浄が終了したら、洗浄液を振り切って乾燥させる。必要であれば磁性基板3を加熱して洗浄液を乾燥させてもよい。
次に、磁性基板3をメッキ槽中のメッキ液に浸漬して、レジストフレームを型にしてメッキ処理を行い、レジストフレーム間にCu等のメッキ膜を形成する。次に、必要に応じて磁性基板3を水洗し乾燥させてから、有機溶剤を用いてレジストフレームを絶縁膜7aから剥離する。次に、メッキ膜をマスクにして、レジスト層の除去により露出した電極膜をドライエッチング(イオンミリングや反応性イオンエッチング(RIE)等)やウエットエッチングにより除去する。
これにより、電極膜およびメッキ膜が積層された内部電極端子21a、23a、25a、27a、リード線29および切断端部33b、33cを備えたコイル導体33が形成される。以上の工程によって、内部電極端子21a、23a、25a、27a、リード線29、コイル導体33およびコイル導体33の一部が切断されて対向する切断端部33b、33cで構成されるコイル導体層83が形成される。コイル導体層83は、例えば15〜25μmの厚さに形成される。後程説明するブリッジ導体層84およびコイル導体層85は、コイル導体層83と同様の方法で形成される。
次に、全面にポリイミド樹脂を塗布して膜厚5〜10μmの絶縁膜7bを形成する。次に、絶縁膜7bを露光、現像し、パターニングする。これにより、コイル導体33の切断端部33b(図2では不図示)を露出するビアホール31a、切断端部33c(図2では不図示)を露出するビアホール31b、開口部42および内部電極端子21a、23a、25a、27aを露出する開口部が絶縁膜7bに形成される。次に、絶縁膜7bを硬化する。
次に、真空成膜法(蒸着、スパッタリング等)又はめっき法により全面にCu等の金属層(不図示)を形成する。次に、全面にレジストを塗布してレジスト層を形成し、必要に応じてレジスト層のプリベーク処理を行う。次に、内部電極端子21b、23b、25b、27bおよびブリッジ導体73a、73b、75a、75bのパターンが描画されたマスクを介してレジスト層に露光光を照射して、レジスト層を露光する。次に、必要に応じて熱処理を行った後に、アルカリ現像液でレジスト層を現像する。次に、コイル導体層83の形成工程と同様の洗浄工程を行う。これにより、レジスト層が所定形状にパターニングされたレジストフレームが形成される。
次に、磁性基板3をメッキ槽中のメッキ液に浸漬して、レジストフレームを型にしてメッキ処理を行い、レジストフレーム間にCu等のメッキ膜を形成する。次に、必要に応じて磁性基板3を水洗し乾燥させてから、有機溶剤を用いてレジストフレームを絶縁膜7bから剥離する。次に、メッキ膜をマスクにして、レジスト層の除去により露出した電極膜をドライエッチング(イオンミリングや反応性イオンエッチング(RIE)等)やウエットエッチングにより除去する。
これにより、電極膜およびメッキ膜が積層された内部電極端子21b、23b、25b、27bおよびブリッジ導体73a、73b、75a、75bが形成される。内部電極端子21b、23b、25b、27bは、それぞれ内部電極端子21a、23a、25a、27a上に形成される。ブリッジ導体73a、73bの一端部は、ビアホール31aを介してそれぞれ異なる切断端部33bに接続され、他端部はビアホール31bを介してそれぞれ異なる切断端部33cに接続される。以上の工程によって、内部電極端子21b、23b、25b、27bおよびブリッジ導体73a、73b、75a、75bで構成されるブリッジ導体層84が形成される。ブリッジ導体層84は、例えば5〜10μmの厚さに形成される。
次に、全面にポリイミド樹脂を塗布して膜厚5〜10μmの絶縁膜7cを形成する。次に、絶縁膜7cを露光、現像し、パターニングする。これによりブリッジ導体75a、75bの一端部をそれぞれ露出するビアホール37a、他端部をそれぞれ露出するビアホール37b、開口部42および内部電極端子21b、23b、25b、27bを露出する開口部が絶縁膜7cに形成される。次に、絶縁膜7cを硬化する。
次に、真空成膜法(蒸着、スパッタリング等)又はめっき法により全面にCu等の金属層(不図示)を形成する。次に、全面にレジストを塗布してレジスト層を形成し、必要に応じてレジスト層のプリベーク処理を行う。次に、内部電極端子21c、23c、25c、27c、リード線39および切断端部35b、35cを備えたコイル導体35のパターンが描画されたマスクを介してレジスト層に露光光を照射して、レジスト層を露光する。次に、必要に応じて熱処理を行った後に、アルカリ現像液でレジスト層を現像する。次に、コイル導体層83の形成工程と同様の洗浄工程を行う。これにより、レジスト層が所定形状にパターニングされたレジストフレームが形成される。
次に、磁性基板3をメッキ槽中のメッキ液に浸漬して、レジストフレームを型にしてメッキ処理を行い、レジストフレーム間にCu等のメッキ膜を形成する。次に、必要に応じて磁性基板3を水洗し乾燥させてから、有機溶剤を用いてレジストフレームを絶縁膜7cから剥離する。次に、メッキ膜をマスクにして、レジスト層の除去により露出した電極膜をドライエッチング(イオンミリングや反応性イオンエッチング(RIE)等)やウエットエッチングにより除去する。
これにより、電極膜およびメッキ膜が積層された内部電極端子21c、23c、25c、27c、リード線39および切断端部35b、35cを備えたコイル導体35が形成される。内部電極端子21c、23c、25c、27cは、それぞれ内部電極端子21b、23b、25b、27b上に形成される。コイル導体35の切断端部35b(図2では不図示)は、それぞれビアホール37aを介してブリッジ導体75aまたはブリッジ導体75bの一端部に接続される。切断端部35c(図2では不図示)は、それぞれビアホール37bを介してブリッジ導体75aまたはブリッジ導体75bの他端部に接続される。以上の工程によって、内部電極端子21c、23c、25c、27c、リード線39、コイル導体35およびコイル導体35の一部が切断されて対向する切断端部35b、35cで構成されるコイル導体層85が形成される。コイル導体層85は、例えば15〜25μmの厚さに形成される。また、以上の工程によって、内部電極端子21、23、25、27が形成される。
次に、全面にポリイミド樹脂を塗布して膜厚5〜10μmの絶縁膜7dを形成する。次に、絶縁膜7dを露光、現像し、パターニングする。これにより、開口部42が絶縁膜7dに形成される。次に、絶縁膜7dを硬化する。
次に、樹脂にフェライトの磁粉を混入した複合フェライトを絶縁膜7a、7b、7c、7dそれぞれに形成された開口部42に埋め込んで、磁性層41を開口部42に形成する。次に、絶縁膜7dおよび磁性層41上に接着剤を塗布して接着層11を形成する。次いで、磁性基板5を接着層11に固着する。
次に、ウェハを切断してチップ状の個々のコモンモードフィルタ1に切断分離する。これにより、コモンモードフィルタ1の切断面には、内部電極端子21、23、25、27が露出する。次に、コモンモードフィルタ1を研磨して角部の面取りを行う。
次に、図示は省略するが、コモンモードフィルタ1の内部電極端子21、23、25、27上に外部電極13、15、17、19と同形状の下地金属膜を形成する。下地金属膜はマスクスパッタ法によりクロム(Cr)/Cu膜又はチタン(Ti)/Cu膜を連続成膜して形成される。
次に、電気めっきで下地金属膜表面にニッケル(Ni)と錫(Sn)との2層構造の外部電極13、15、17、19を形成して、図1に示すコモンモードフィルタ1が完成する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、従来のコモンモードフィルタと同様の製造方法でコモンモードフィルタ1を製造でき、従来のコモンモードフィルタの製造方法と比較して製造工程数が増加することもない。従って、本実施の形態によれば、製造コストを増加させることなく、インピーダンス特性等の電気的特性に優れたコモンモードフィルタ1が得られる。
また、本実施の形態によれば、コイル導体33の切断端部33b、33c同士を接続するブリッジ導体73a、73bとコイル導体35の切断端部35b、35c同士を接続するブリッジ導体75a、75bとが同層のブリッジ導体層84に形成される。従って、本実施の形態によるコモンモードフィルタ1の製造方法では、特許文献2に開示されたコモンモードフィルタと比較して、導体層を形成する工程が1つ少なくなり、絶縁膜を形成する工程が1つ少なくなる。従って、コモンモードフィルタ1は、特許文献2に開示されたコモンモードフィルタと比較して低コストで製造できる。
(変形例)
本実施の形態の変形例によるコモンモードフィルタについて図7を用いて説明する。図7は、本変形例によるコモンモードフィルタの、基板面法線方向に見たコイル導体層83を示す平面図である。図7に示すように、本変形例によるコモンモードフィルタは、コモンモードフィルタ1と、コイル導体33、35の内側に磁性層41および開口部42が形成されていない点が異なっている。
図6および図7に示すように、本変形例によるコモンモードフィルタは、コモンモードフィルタ101と比較して、コイル導体33、35の内側の面積を広く形成することができる。よって、コイル導体33、35の内側を磁束が通りやすくなるので、本変形例によるコモンモードフィルタはインダクタンスを大きくすることができる。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
上記実施の形態では、対向配置された1組のコイル導体33、35を有するコモンモードフィルタ1を例に説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、コイル導体33、35のそれぞれに1つのコイル導体が並設された、2組のコイル導体を有するコモンモードフィルタアレイにも適用できる。また、例えば、並設された2組のコイル導体の間に1又は2以上のコイル導体をさらに追加して並設してもよい。これらのコモンモードフィルタアレイは、上記実施の形態と同様の効果を得られる。
また、上記実施の形態によるコイル部品はコモンモードフィルタ1を例に説明したが、本発明はこれに限られず、他のコモンモードフィルタにも適用できる。例えば、ブリッジ導体73a、73bがコイル導体層83の下層にコイル導体層83と絶縁膜を介して形成され、ブリッジ導体75a、75bがコイル導体層85の上層にコイル導体層85と絶縁膜を介して形成されたコモンモードフィルタにも適用できる。当該コモンモードフィルタも、コモンモードフィルタ1と同様に、コイル導体33、35の内側にビアホールが形成されず、導体を層間接続するための接続領域をコイル導体33、35の内側に設ける必要がない。従って、当該コモンモードフィルタも、基板面法線方向に見た磁性層41の面積を広く形成することができる。従って、電気的特性に優れたコモンモードフィルタが実現できる。
また、上記実施の形態によるコイル部品はコモンモードフィルタ1を例に説明したが、本発明はこれに限らず、インダクタにも適用できる。例えば、上記実施の形態によるコモンモードフィルタ1の製造方法において、外部電極15、19、内部電極端子23、27およびブリッジ導体75a、75bを形成せず、絶縁膜7cおよびコイル導体層85を形成する工程を省略することにより、磁性層41をコアとして有するインダクタを製造することができる。当該インダクタも、コモンモードフィルタ1と同様に、コイル導体33の内側にビアホールが形成されず、導体を層間接続するための接続領域をコイル導体33の内側に設ける必要がない。従って。当該インダクタも、基板面法線方向に見た磁性層41の面積を広く形成することができる。従って、電気的特性に優れたインダクタが実現できる。また、本発明はトランスにも適用できる。
また、コイル導体33、35の巻数は、上記実施の形態に示した巻数に限られない。また、コイル導体33、35の形状は上記実施の形態に示した形状に限られず、切断部33a、35aを有するスパイラル状であればよい。また、切断部33a、35aの位置は上記実施の形態に示した位置に限られず、コイル導体33、35の内周側端部33d、35dからコイル導体33、35の外側までリード線29、39を引き出せるように切断部33a、35aが形成されていればよい。
本発明の一実施の形態によるコモンモードフィルタ1の斜視図である。 本発明の一実施の形態によるコモンモードフィルタ1の分解斜視図である。 本発明の一実施の形態によるコモンモードフィルタ1のコイル導体層83を示す図である。 本発明の一実施の形態によるコモンモードフィルタ1のコイル導体層85を示す図である。 本発明の一実施の形態の比較例によるコモンモードフィルタ101の分解斜視図である。 本発明の一実施の形態の比較例によるコモンモードフィルタ101のコイル導体層183を示す図である。 本発明の一実施の形態の変形例によるコモンモードフィルタのコイル導体層83を示す図である。
符号の説明
1、101 コモンモードフィルタ
3、5 磁性基板
7 絶縁層
7a、7b、7c、7d 絶縁膜
11 接着層
13、15、17、19 外部電極
21、23、25、27、21a、23a、25a、27a、21b、23b、25b、27b、21c、23c、25c、27c 内部電極端子
29、39、129、139 リード線
31a、31b、37a、37b、131、137 ビアホール
33、35、133、135 コイル導体
33a、35a 切断部
33b、33c、35b、35c 切断端部
33d、35d、133d、135d 内周側端部
41、141 磁性層
42、142 開口部
73a、73b、75a、75b ブリッジ導体
83、85、183、185 コイル導体層
84 ブリッジ導体層
184 リード線層

Claims (7)

  1. スパイラル状に形成された第1コイル導体と、
    前記第1コイル導体の一部が切断されて対向する第1切断端部と、
    前記第1コイル導体と絶縁膜を介して形成され、前記第1コイル導体が一続きの1つのスパイラル状になるように前記第1切断端部同士を接続する第1接続導体と
    を有することを特徴とするコイル部品。
  2. 請求項1記載のコイル部品であって、
    前記第1コイル導体の内周側端部の幅は、前記第1コイル導体の線幅以下であること
    を特徴とするコイル部品。
  3. 請求項1又は2に記載のコイル部品であって、
    前記第1コイル導体と同層に形成され、前記第1コイル導体の内周側端部から前記第1切断端部間を通って前記第1コイル導体の外側まで引き出された第1引き出し導体をさらに有すること
    を特徴とするコイル部品。
  4. 請求項3記載のコイル部品であって、
    前記第1引き出し導体は、直線状に延伸すること
    を特徴とするコイル部品。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコイル部品であって、
    前記第1コイル導体の内側に形成された磁性層をさらに有すること
    を特徴とするコイル部品。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコイル部品であって、
    スパイラル状に形成され、前記第1コイル導体に対向配置された第2コイル導体と、
    前記第2コイル導体の一部が切断されて対向する第2切断端部と、
    前記第2コイル導体と絶縁膜を介して形成され、前記第2コイル導体が一続きの1つのスパイラル状になるように前記第2切断端部同士を接続する第2接続導体とをさらに有すること
    を特徴とするコイル部品。
  7. 請求項6記載のコイル部品であって、
    前記第2接続導体は、前記第1接続導体と同層に形成され、
    前記第1及び第2接続導体は、前記第1及び第2コイル導体間に形成されていること
    を特徴とするコイル部品。
JP2006323712A 2006-11-30 2006-11-30 コイル部品 Active JP4404088B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006323712A JP4404088B2 (ja) 2006-11-30 2006-11-30 コイル部品
US11/979,445 US7508292B2 (en) 2006-11-30 2007-11-02 Coil component
CN2007103061774A CN101256876B (zh) 2006-11-30 2007-11-30 线圈部件

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006323712A JP4404088B2 (ja) 2006-11-30 2006-11-30 コイル部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008140858A JP2008140858A (ja) 2008-06-19
JP4404088B2 true JP4404088B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=39475028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006323712A Active JP4404088B2 (ja) 2006-11-30 2006-11-30 コイル部品

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7508292B2 (ja)
JP (1) JP4404088B2 (ja)
CN (1) CN101256876B (ja)

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4720911B2 (ja) * 2008-09-30 2011-07-13 Tdk株式会社 複合電子部品及びその製造方法
US8422190B2 (en) 2008-09-30 2013-04-16 Tdk Corporation Composite electronic device, manufacturing method thereof, and connection structure of composite electronic device
JP4723005B2 (ja) * 2008-09-30 2011-07-13 Tdk株式会社 複合電子部品
JP2011071457A (ja) * 2008-12-22 2011-04-07 Tdk Corp 電子部品及び電子部品の製造方法
US7821368B1 (en) * 2009-05-27 2010-10-26 Inpaq Technology Co., Ltd. Thin film type common mode noise filter and fabrication method of the same
US9330826B1 (en) 2010-02-12 2016-05-03 The Board Of Trustees Of The University Of Alabama For And On Behalf Of The University Of Alabama Integrated architecture for power converters
CN101834050B (zh) * 2010-04-27 2011-12-28 深圳顺络电子股份有限公司 一种线圈电导体器件的制作方法及线圈电导体器件
US9263950B2 (en) * 2010-04-30 2016-02-16 The Board Of Trustees Of The University Of Alabama Coupled inductors for improved power converter
JP5617829B2 (ja) * 2011-05-31 2014-11-05 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイルおよび高周波部品
TWI447753B (zh) * 2011-07-07 2014-08-01 Inpaq Technology Co Ltd 具異質疊層之共模濾波器及其製造方法
KR20130066174A (ko) * 2011-12-12 2013-06-20 삼성전기주식회사 코일 부품
KR20130077400A (ko) * 2011-12-29 2013-07-09 삼성전기주식회사 박막형 코일 부품 및 그 제조 방법
CN106099312B (zh) * 2012-03-23 2019-09-06 Lg伊诺特有限公司 天线组件
TWI459418B (zh) 2012-03-23 2014-11-01 Lg伊諾特股份有限公司 無線功率接收器以及包含有其之可攜式終端裝置
WO2013145019A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 株式会社日立製作所 絶縁伝送媒体および絶縁伝送装置
US20140042230A1 (en) * 2012-08-09 2014-02-13 Infineon Technologies Ag Chip card module with separate antenna and chip card inlay using same
US10622310B2 (en) 2012-09-26 2020-04-14 Ping-Jung Yang Method for fabricating glass substrate package
US9615453B2 (en) * 2012-09-26 2017-04-04 Ping-Jung Yang Method for fabricating glass substrate package
JP6306288B2 (ja) 2013-05-13 2018-04-04 日東電工株式会社 コイルプリント配線基板、受電モジュール、電池ユニットおよび受電通信モジュール
JP5614479B2 (ja) * 2013-08-09 2014-10-29 Tdk株式会社 コイル部品の製造方法
KR101762778B1 (ko) 2014-03-04 2017-07-28 엘지이노텍 주식회사 무선 충전 및 통신 기판 그리고 무선 충전 및 통신 장치
KR101832602B1 (ko) * 2016-03-31 2018-02-26 삼성전기주식회사 공통모드필터
KR102452409B1 (ko) 2016-10-19 2022-10-11 삼성전자주식회사 방사 부재를 포함하는 전자 장치
US11239019B2 (en) 2017-03-23 2022-02-01 Tdk Corporation Coil component and method of manufacturing coil component
CN106935381B (zh) * 2017-05-12 2018-07-27 绵阳市维博电子有限责任公司 一种微型高隔离耐压无磁芯pcb变压器
KR101994754B1 (ko) * 2017-08-23 2019-07-01 삼성전기주식회사 인덕터
WO2019235510A1 (ja) 2018-06-08 2019-12-12 Tdk株式会社 コイル部品及びその製造方法
JP7200959B2 (ja) 2020-02-04 2023-01-10 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル
JP7264078B2 (ja) * 2020-02-04 2023-04-25 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル
JP7200958B2 (ja) 2020-02-04 2023-01-10 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル
JP7200957B2 (ja) 2020-02-04 2023-01-10 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル
JP7264127B2 (ja) 2020-08-05 2023-04-25 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル
JP7322833B2 (ja) 2020-08-05 2023-08-08 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル
DE202021104096U1 (de) * 2020-11-20 2021-08-09 Yun-Kuang Fan Induktive Hybridvorrichtung
CN117854899A (zh) * 2023-12-29 2024-04-09 杭州光之神科技发展有限公司 一种叠层片式电感元件及其制作方法

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58113A (ja) 1981-06-25 1983-01-05 Fujitsu Ltd 平面多巻コイル形成法
CN1030271C (zh) * 1991-02-20 1995-11-15 Tdk株式会社 叠合多层结构的复合电气元件
US6356181B1 (en) * 1996-03-29 2002-03-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. Laminated common-mode choke coil
US6621810B1 (en) * 1999-05-27 2003-09-16 Cisco Technology, Inc. Mobile IP intra-agent mobility
JP2002203718A (ja) 2000-12-28 2002-07-19 Toko Inc 積層型コモンモードチョークコイル
JP3724405B2 (ja) * 2001-10-23 2005-12-07 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル
US7426380B2 (en) * 2002-03-28 2008-09-16 Telecommunication Systems, Inc. Location derived presence information
US6957068B2 (en) * 2002-05-13 2005-10-18 Qualcomm, Incorporated Subscriber station with dynamic multi-mode service acquisition capability
JP2004095860A (ja) 2002-08-30 2004-03-25 Murata Mfg Co Ltd 積層型コイル部品及びその製造方法
JP4477345B2 (ja) 2003-11-28 2010-06-09 Tdk株式会社 薄膜コモンモードフィルタ及び薄膜コモンモードフィルタアレイ
US7424293B2 (en) * 2003-12-02 2008-09-09 Telecommunication Systems, Inc. User plane location based service using message tunneling to support roaming
ES2300536T3 (es) * 2003-12-02 2008-06-16 Alcatel Lucent Difusion de servicios basados en la localizacion a un terminal movil en una red inalambrica.
US7260186B2 (en) * 2004-03-23 2007-08-21 Telecommunication Systems, Inc. Solutions for voice over internet protocol (VoIP) 911 location services
JP4610226B2 (ja) * 2004-04-28 2011-01-12 Tdk株式会社 コイル部品
KR101085633B1 (ko) * 2004-05-17 2011-11-22 삼성전자주식회사 로밍 중인 이동단말기의 위치 서버 선택방법 및 그 장치와그에 의한 이동단말기의 위치 결정 방법
US7747258B2 (en) * 2005-02-04 2010-06-29 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for performing position determination with pre-session action
US9154907B2 (en) * 2005-06-21 2015-10-06 Qualcomm Incorporated Efficient periodic location reporting in a radio access network
US8600410B2 (en) * 2005-07-28 2013-12-03 Unwired Planet, Llc Wireless network with adaptive autonomous location push
US10178522B2 (en) * 2005-08-02 2019-01-08 Qualcomm Incorporated VoIP emergency call support
US8185128B2 (en) * 2005-11-30 2012-05-22 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for supporting location services with roaming
US7495608B1 (en) * 2006-06-16 2009-02-24 Cellco Partnership Position determination using almanac for virtual base stations
US7382222B1 (en) * 2006-12-29 2008-06-03 Silicon Laboratories Inc. Monolithic inductor for an RF integrated circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008140858A (ja) 2008-06-19
CN101256876B (zh) 2013-04-03
CN101256876A (zh) 2008-09-03
US20080129439A1 (en) 2008-06-05
US7508292B2 (en) 2009-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4404088B2 (ja) コイル部品
JP4028884B1 (ja) コイル部品
US8050045B2 (en) Electronic component and method of manufacturing the same
US7221250B2 (en) Coil component and method of manufacturing the same
US7145427B2 (en) Coil component and method of manufacturing the same
CN108288536B (zh) 电感元件
US7696849B2 (en) Electronic component
JP4807270B2 (ja) コイル部品
KR101832614B1 (ko) 코일 부품 및 그 제조방법
US7002446B2 (en) Coil component
CN100538926C (zh) 薄膜共模滤波器和薄膜共模滤波器阵列
JP7099788B2 (ja) コイル部品及びその製造方法
JP4238097B2 (ja) コイル部品の製造方法
JP2006313946A (ja) 薄膜型コモンモードチョークコイル及びコモンモードチョークコイルアレイ
JP2008027982A (ja) Lc複合部品
US12020852B2 (en) Electronic component
JP2004260017A (ja) 薄膜型コモンモードチョークコイル及びコモンモードチョークコイルアレイ
JP2008053754A (ja) コイル部品
JP2005109082A (ja) コイル部品
JP2005079323A (ja) コイル部品及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091013

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4404088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131113

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250