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JP4402672B2 - 駐輪用スタンド - Google Patents

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JP4402672B2 JP2006256477A JP2006256477A JP4402672B2 JP 4402672 B2 JP4402672 B2 JP 4402672B2 JP 2006256477 A JP2006256477 A JP 2006256477A JP 2006256477 A JP2006256477 A JP 2006256477A JP 4402672 B2 JP4402672 B2 JP 4402672B2
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Description

本発明は、自転車を駐輪するための駐輪用スタンドに関し、より詳しくは、不使用時にコンパクトに折畳み可能な駐輪用スタンドに関する。
自転車やバイク等の二輪車は、簡便な乗り物であり、広く普及している。
しかしながら、二輪車を駐輪する場合、利用者の多くは二輪車を無秩序に駐輪するため、繁華街や駅前等では通行の妨げになっていた。また、強風に煽られて、転倒することも多くあった。
このような現状に鑑み、近年、駐輪用スタンドが種々提案され、いろいろな場面で使用されている。
一般的に用いられている駐輪用スタンドとして、例えば、図7で示すような駐輪用スタンド(200)が挙げられる(下記特許文献1参照)。なお、図7(a)は側面図、(b)平面図である。
図7で示す駐輪用スタンド(200)は、地面に直接立設されたスタンド(81)と、スタンド(81)の下部に取付けられた側面視への字状の車輪ガイドレール(82)等から構成されたものである。
より詳しく説明すると、車輪ガイドレール(82)は、二輪車の前輪(83)が挿入可能な距離を隔てて左右に平行配置された2本のレール部材(82a)により形成され、その基端部には前輪(83)を載せて移動できる車輪ガイド板(84)と、この車輪ガイド板(84)の先端からスタンド(81)方向へ斜めに延びた車輪設置板(85)が設けられている。また、車輪ガイドレール(82)の先端部には、二輪車の前輪(83)の外周の一部を係止して保持するための平面視U字状の車輪保持部材(86)が、車輪ガイドレール(82)と一体的に設けられている((82a)、(86)は図7(b)にのみ表示)。
しかしながら、駐輪用スタンド(200)では、二輪車を駐輪していないときにも、設置スペースを必要とするため、スペースの有効利用といった観点から好ましくない。特に、家庭や集合住宅等では、玄関やガレージ、物置等、比較的狭い場所に設置されることが多く、二輪車を駐輪していないときに、スペースを確保したいといった要望が多々あるのが現状である。
また、駐輪用スタンド(200)に二輪車を駐輪する場合、二輪車の前輪側を持ち上げなければならず、スムーズに駐輪することができない。特に、前籠がある自転車等は、前籠に荷物を載せることで前輪側が重くなるため、駐輪をするのに、さらなる労力が必要となる。
特開2002−264858号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、自転車を駐輪しないときには、小スペースに配置することができ、且つ、二輪車を容易に駐輪することのできる駐輪用スタンドを提供することを解決課題とする。
請求項1に係る発明は、壁面に固定される固定部と、該固定部に取り付けられた、二輪車の前輪を保持するための車輪保持部からなる駐輪用スタンドであって、前記車輪保持部が、前記固定部に対して略平行な姿勢から略直角な姿勢まで回動可能であり、且つ前記前輪を狭持するための切込み部を有し、該切込み部が、該略直角な姿勢において壁面に向かって形成されており、前記車輪保持部が、前記前輪を施錠して前後に動かないようにするためのロック機構を有することを特徴とする駐輪用スタンドに関する。
請求項2に係る発明は、前記固定部及び前記車輪保持部の少なくとも一方が、前記略平行な姿勢を保持するための平行保持具を有していることを特徴とする請求項1記載の駐輪用スタンドに関する。
請求項3に係る発明は、前記平行保持具が磁石であることを特徴とする請求項2記載の駐輪用スタンドに関する。
請求項4に係る発明は、前記固定部には、前記切込み部の幅と同等の幅を有し、前記平行な姿勢において前記切込み部に嵌合される凸部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の駐輪用スタンドに関する。
請求項1に係る発明によれば、固定部に対して略平行な姿勢から略直角な姿勢まで回動可能であることにより、二輪車を駐輪しない時に、駐輪用スタンドを折畳むことができる。それにより、駐輪用スタンドをコンパクトにすることができ、スペースを有効利用することができる。
また、前輪を狭持するための切込み部を有し、切込み部が、略直角な姿勢において壁面に向かって形成されていることにより、二輪車の前輪を持ち上げることなく、容易に駐輪することができる。
また、車輪保持部が、前輪を施錠して前後に動かないようにするためのロック機構を有することにより、二輪車の盗難を予防することができる。また、二輪車が前後に移動することも防ぐことができる。
請求項2に係る発明によれば、固定部及び車輪保持部の少なくとも一方が、略平行な姿勢を保持するための平行保持具を有していることにより、車輪保持部が使用者の意思に反して回動することを防ぐことができる。そのため、使用時の安全性を高めることができる。
請求項3に係る発明によれば、平行保持具が磁石であることにより、車輪保持部の回動を容易に行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、固定部には、切込み部の幅と同等の幅を有し、平行な姿勢において切込み部に嵌合される凸部が設けられていることにより、平行姿勢の際、外観上、切込み部が目立たなくなり、デザイン性が向上する。
本発明に係る駐輪用スタンドの実施例について、以下説明する。但し、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではない。
なお、二輪車とは一般的に自転車やバイク等を指すが、本発明に係る駐輪用スタンドは、前輪が一つの三輪車にも利用可能であり、特許請求の範囲及び明細書中における二輪車とは、このような三輪車も含む概念とする。
本発明の実施例に係る駐輪用スタンド(100)は、固定部(1)と車輪保持部(2)よりなる。
図1は駐輪用スタンド(100)の使用時の形態を示す斜視図、図2は二輪車を駐輪したときの斜視図、図3は駐輪用スタンドを使用していないときの斜視図である。また、図4は回動の様子を説明するための説明図である。
駐輪用スタンド(100)は、固定部(1)と車輪保持部(2)が、ヒンジ機構(3)を介して接合されており、車輪保持部(2)が、固定部(1)に対して平行な姿勢(以下、平行姿勢と称す)から直角な姿勢(以下、直角姿勢と称す)まで回動することができる構造となっている。
そして、二輪車を駐輪するときには直角姿勢にして(図1及び2参照)、二輪車を駐輪しないときには、平行姿勢にする(図3参照)。
まず、直角姿勢、つまり二輪車を駐輪する際の姿勢を中心に、駐輪用スタンド(100)について説明する。
駐輪用スタンド(100)の固定部(1)は平板状であって、壁面(W)に沿って取付けられ、固定される部分である(図2参照)。それにより、固定部(1)は、地面と垂直に固定されることとなる。
固定の方法としては、螺子による固定が挙げられる。具体的には、固定部(1)の壁面(W)と接する部分に螺子穴を設け、螺子穴から螺子を挿入することで、壁面に固定することができる。
なお、壁面(W)への固定は、螺子に限られるわけではなく、接着剤やフック等を用いてもよいし、壁等に埋め込んでもよい。
また、壁面とは、外壁の面等に限られず、駐輪用スタンド(100)を固定することができればよい。例えば、玄関やガレージ、塀等も含まれるし、電柱等でもよい。
車輪保持部(2)は、二輪車の前輪(5)を保持するためのものであり、その一端部がヒンジ機構(3)を介して、固定部の下方端部に回動可能に取り付けられている。
また、車輪保持部(2)には、略U字状の切込み部(21)が設けられている。切込み部(21)は、車輪保持部(2)の他端部から直角姿勢の際に固定部(1)に向かって、つまり、壁面(W)に向かって形成されており、前輪(5)を挿入して狭持する。切込み部(21)が前輪(5)を狭持することで、前輪を保持し、二輪車全体を横転しないように保持することができる。
また、車輪保持部(2)は、図2に示す如く、直角姿勢の際に車輪の半分の高さ付近に位置することが好ましい。これにより、二輪車を安定して保持することができるからである。
上記したような車輪保持部(2)を有することにより、前輪(5)を切込み部(21)に挿入するだけで二輪車の駐輪を行うことができる。つまり、駐輪する際、二輪車を前進させるだけでよく、前輪(5)を持ち上げたりする必要がない。そのため、前輪を持ち上げる等しなくても、容易に駐輪することができ、特に、前籠に重い荷物を載せているときや、大型自動二輪車等、二輪車自体が重いとき等、好適に利用可能である。
加えて、切込み部(21)の幅(A)は、駐輪する二輪車の前輪の幅より、少し広い幅に設定することが好ましい。より具体的には、前輪をスムーズに挿入することができ、且つ、二輪車の横転も防ぐことができる程度の幅であることが好ましい。
従って、幅(A)は、駐輪する二輪車の前輪(5)の幅に対応するように設計すればよい。
また、車輪保持部(2)には、ロック機構(22)が設けられている。
ロック機構(22)は、切込み部(21)に狭持された前輪を施錠するためのものである。
ロック機構(22)は、固定部(1)と切り込み部(21)の間に設けられ、前輪(5)の前方、つまり、切込み部(21)における固定部(1)側で前輪を施錠できるようになっている。
ロック機構(22)を有することにより、二輪車の盗難を防止することができる。
また、ロック機構(22)は二輪車を前後に動かないように固定する役割も果たす。
ロック機構(22)としては、サークル錠やワイヤー錠等が挙げられる。また、ロックを解除する方法についても、鍵や暗証番号等が挙げられる。
但し、ロック機構(22)はこれらに限定されるわけではなく、車輪を施錠できるものであればよい。
次いで、駐輪用スタンド(100)の水平姿勢について説明する。
駐輪用スタンド(100)は、使用しないとき、図3に示す如く、車輪保持部(2)が固定部(1)に対して平行な姿勢(平行姿勢)となっている。
直角姿勢では、車輪保持部(2)が壁面(W)に対して突出した状態となっているのに対して、平行姿勢では、車輪保持部(2)が固定部(1)に対して平行、つまり壁面(W)に対して平行となる。
このように、駐輪用スタンド(100)をコンパクトにすることができるので、二輪車を駐輪していないときは、広くスペースを使うことができ、スペースの有効利用を図ることができる。特に一般家庭や集合住宅等で、狭い通路等に駐輪している場合は好適に利用可能である。
さらに、固定部(1)及び車輪保持部(2)には夫々、平行姿勢を維持するための磁石からなる平行保持具(13,23)を有している(図1参照)。
磁石からなる平行保持具(13,23)が設けられていることにより、平行姿勢で磁気結合が生じ、駐輪用スタンド(100)を平行姿勢の状態で維持することができる。これにより、車輪保持部(2)が使用者の意思に反して回動することがなく、安全性を高めることができる。
また、平行保持具(13,23)が磁石であることにより、使用者は、車輪保持部(2)を持ち上げて平行姿勢とするだけで平行姿勢の状態を維持することができる。そのため、平行姿勢を維持するために別途作業を行う必要もない。また、平行姿勢から直角姿勢への回動も容易に行うことができる。
磁石としては永久磁石等を挙げることができる。但し、固定部(1)及び車輪保持部(2)のどちらか一方が鉄等の強磁性体からなる場合、他方にのみ永久磁石を設ければ足りる。
なお、平行保持具は磁石に限られるわけではない。例えば、平行保持具を締結バンドとして、固定部(1)と車輪保持部(2)を締付けることで平行姿勢を保持してもよいし、フック等で保持してもよい。
また、固定部(1)には、凸部(11)が設けられている。凸部(11)は車輪保持部の切込み部(21)の幅(A)と同等の幅に設けられており、平行姿勢の際、切込み部(21)に嵌合されるようになっている(図3参照)。これにより、平行姿勢の際、外観上、切込み部(21)が目立たなくなり、デザイン性が向上する。
最後に、ヒンジ機構(3)による直角姿勢と平行姿勢間の回動について説明する。
ヒンジ機構(3)は、固定部(1)と車輪保持部(2)との接合部に設けられており、ヒンジ機構(3)により、固定部(1)と車輪保持部(2)を回動させることができる。
具体的には、壁面に固定された固定部(1)に対して、図4の矢印が示す如く、車輪保持部(2)が、平行な姿勢から直角な姿勢に回動するように設計されている。なお、図4ではヒンジ機構(3)は省略している。
この時、車輪保持部(2)は、直角姿勢よりも下方へは回動しないように設計されている。
図5は固定部(1)と車輪保持部(2)を接合部で分けて、別々に示した部分拡大図である。なお、図5ではヒンジ機構(3)は省略しているが、実際は、固定部(1)と車輪保持部(2)の(3a)同士が接しており、(3a)を軸として回動するようにヒンジ機構(3)が設けられている。
図5で示す如く、固定部(1)では、軸(3a)より下方に六面を囲まれた直方体部(14)が設けられている。一方、車輪保持部(2)には、直角姿勢において、直方体部(14)の外側を覆うように、3枚の面(24a,24b,24c)が延出されている。
このような構造をとることにより、車輪保持部(2)が軸(3a)で回動する際、直角姿勢になると面(24b)が直方体部(14)の下方の面と接することとなる。つまり、面(24b)がストッパーの役割を果たすため、車輪保持部(2)が直角姿勢よりも下方に回動することができない。
なお、車輪保持部(2)が直角姿勢より下方へ回動しないようにする方法としては、図6に示す如く、固定部(1)と車輪保持部(2)間を、閊え棒(31)で繋ぐことも考えられる。閊え棒(31)に繋がれていることにより、車輪保持部(2)が直角姿勢より下方へ回動しない。なお、閊え棒(31)は折畳み部(31a)で折れ曲がる構造となっており、平行姿勢の際は、折れ曲がって、固定部(1)内に収納することができる。
また、ヒンジ機構(3)は、車輪保持部(2)を水平姿勢から直角姿勢に回動する際に、車輪保持部(2)を直角姿勢に向けて少し動かすことで、車輪保持部(2)自身の重さにより、自動的にゆっくりと回動するように、回動スピードを調節することが好ましい。これにより、平行姿勢から直角姿勢に回動させるときに、回動中の車輪保持部(2)により、使用者が怪我をすることを防ぐことができる。ヒンジ機構(3)の回動スピードの調整方法としては、ヒンジ機構(3)に内蔵されているバネ(コイルバネや板バネ等)の付勢力を用いる方法が挙げられる。
本発明に係る駐輪用スタンドは、自転車やバイク等の二輪車を自立保持するために好適に利用可能である。
本発明の実施例に係る駐輪用スタンドの使用時の斜視図である。 本発明の実施例に係る駐輪用スタンドの使用状態を示す図である。 本発明の実施例に係る駐輪用スタンドの不使用時の斜視図である。 本発明の実施例に係る駐輪用スタンドの回動の様子を示す説明図である。 固定部と車輪保持部の部分拡大図である。 駐輪用スタンドの他の実施例を示す斜視図である。 従来の駐輪用スタンドを示す図である。
符号の説明
1 固定部
13 平行保持部
2 車輪保持部
21 切込み部
22 ロック機構
23 平行保持具
5 前輪
100 駐輪用スタンド

Claims (4)

  1. 壁面に固定される固定部と、
    該固定部に取り付けられた、二輪車の前輪を保持するための車輪保持部からなる駐輪用スタンドであって、
    前記車輪保持部が、
    前記固定部に対して略平行な姿勢から略直角な姿勢まで回動可能であり、且つ前記前輪を狭持するための切込み部を有し、
    該切込み部が、該略直角な姿勢において壁面に向かって形成されており、
    前記車輪保持部が、前記前輪を施錠して前後に動かないようにするためのロック機構を有することを特徴とする駐輪用スタンド。
  2. 前記固定部及び前記車輪保持部の少なくとも一方が、前記略平行な姿勢を保持するための平行保持具を有していることを特徴とする請求項1記載の駐輪用スタンド。
  3. 前記平行保持具が磁石であることを特徴とする請求項2記載の駐輪用スタンド。
  4. 前記固定部には、前記切込み部の幅と同等の幅を有し、前記平行な姿勢において前記切込み部に嵌合される凸部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の駐輪用スタンド。
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