JP4402103B2 - データ記憶装置、そのデータ再配置方法、プログラム - Google Patents
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Description
本発明の課題は、階層型ストレージシステムにおける磁気テープのデータ再配置の最適化を実現するデータ記憶装置、プログラム等を提供することである。
まず、本発明に係るデータ記憶制御処理の概念について説明する。
図1は、本発明に係るデータ記憶装置20の基本的なデータバックアップ処理を説明する為の図である。
図1に示すように、データ管理サーバ装置10は、データ記憶装置20にアクセスし、データをブロック単位で読み書き(read/write)する。データ管理サーバ装置10は、文書や画像、あるいは、研究の実験データ等を管理するサーバ装置である。データ記憶装置20は、データ管理サーバ装置10からデータの読み書き要求を受け付けて、データの読み込み処理又は書き込み処理を行う。
図2は、本例のデータ記憶装置20の機能的構成を示す図である。
図2に示すように、データ記憶装置20は、データ管理サーバ装置10a〜10cとネットワークを介して接続されている。ここで、データ管理サーバ装置10a〜10cは、図1で説明したデータ管理サーバ装置10に該当するものである。
図3は、各記憶履歴データ53bを格納する記憶履歴データ・テーブル60の一例を示す図である。記憶履歴データ・テーブル60は1レコード毎に1つの記憶履歴データ53
bを格納するものであり、1レコードは、図3に示すように、ボリューム番号61、MRB番号62、磁気テープID63、データ位置番号64、および記憶日時65の各データ項目より成る。
図4の処理は上記有効データ記憶部54によって実行される。
図4の処理において、まず、予めメモリ等に記憶されているガーベジコレクション処理実行条件(例えば上記設定データ53a)を読み出して(ステップS11)、この実行条件を満足しているか否かを判定する(ステップS12)。この実行条件は様々であってよく、例えば一例としては、実行日時であり、現在日時がこの実行日時になっていれば、ステップS12の判定はYESとなる。この例では、全構成テープが処理対象となり、1本ずつ順次処理対象テープとしてステップS13以降の処理を繰り返し実行する。
すなわち、有効データ記憶部54は、例えば、まず、上記ステップS13で取得した全レコードの中から、順次、任意のレコードを対象として、このレコードのMRB番号62と同一のMRB番号62を有するレコードを、上記ステップS13で取得した全レコードの中から求める。尚、既に、ボリューム番号61が対象テープと同一のレコードが抽出されていることから、この処理は、換言すれば、対象レコードとボリューム番号61及びMRB番号62が同一であるレコードを、記憶履歴データ・テーブル60を検索して求める処理であるとも言える。
以上説明したように、本手法では、磁気テープのガーベジコレクション処理時の再配置にて、処理対象テープ以外の他の構成テープの空き領域を優先的に利用することで、各論理ボリュームを構成するテープ本数(構成テープ本数)を削減すること(あるいは増加することを抑制すること)が可能である。また、有効データのコピー先テープの決定時に、処理対象テープの無効データに対する有効データの記録先情報を利用することで、連続したデータを同一テープ内に記録され易くすることが可能である。
図5(a)、(b)には処理対象テープに係わる論理ボリュームが論理ボリュームaであった場合のガーベジコレクション処理の処理前、処理後のデータ配置を示す。図5(c)、(d)には処理対象テープに係わる論理ボリュームが論理ボリュームbであった場合
のガーベジコレクション処理の処理前、処理後のデータ配置を示す。図5(a)、(b)では処理対象テープは磁気テープA、図5(c)、(d)では処理対象テープは磁気テープFであるものとする。
図5(a)に示す例では、ガーベジコレクション処理前には、バックアップ処理部51によるバックアップ処理等によって、論理ボリュームaのデータは、磁気テープA〜磁気テープEの5本の磁気テープにバックアップされている。つまり、論理ボリュームaに係わる構成テープ本数は5本であった。この状態に至る過程は、最初は磁気テープAのみを使用しており、バックアップ処理部51は、図示のデータ1,2,3,4,5の順に論理ボリュームaのデータをMRB単位で磁気テープAに記憶しておき、その後、再びデータ1を記憶する。この再び記憶されるデータ1は、最初に記憶されたデータ1と同一の仮想論理ユニット及び同一のブロックの更新データである(図3においてはボリューム番号61及びMRB番号62が同一である)。このとき、最初に記憶されたデータ1は無効データ扱いとなる。そして、次のデータ6をバックアップする際には新たな磁気テープBが構成テープとして用意されて記憶される。この様にして順次構成テープが増やされ、本例では図5(a)に示す状態となっているものとする。
同図に示すコンピュータ100は、CPU101、メモリ102、入力装置103、出力装置104、外部記憶装置105、媒体駆動装置106等を有し、これらがバス108に接続された構成となっている。また、更に、ネットワーク接続装置107を有する構成であってもよい。同図に示す構成は一例であり、これに限るものではない。
メモリ102は、プログラム実行、データ更新等の際に、外部記憶装置105(あるいは可搬型記録媒体109)に記憶されているプログラムあるいはデータを一時的に格納するRAM等のメモリである。CPU101は、メモリ102に読み出したプログラム/データを用いて、上述してある各種処理(特に図4に示すフローチャートの処理)を実行する。
図示のように、上記各種機能を実現するプログラム/データが記憶されている可搬型記録媒体109から情報処理装置(コンピュータ)100側に読み出して、メモリ102に格納し実行するものであってもよいし、また、上記プログラム/データは、ネットワーク接続装置107により接続しているネットワーク210(インターネット等)を介して、外部のサーバ220の記憶部221に記憶されているプログラム/データをダウンロードするものであってもよい。
前記順次記憶媒体にデータを記憶する際に、該記憶されたデータの記憶履歴情報を記憶する履歴記憶手段と、
任意のときに、前記履歴記憶手段によって記憶された前記記憶履歴情報に基づいて、任意の処理対象の前記順次記憶媒体に記憶された各データから有効データ/無効データを判別し、該判別結果に基づいて該有効データを前記処理対象の順次記憶媒体以外の他の使用
中の順次記憶媒体に記憶するデータ再記憶手段と、
を備えたことを特徴とするデータ記憶装置。
前記データ再記憶手段は、前記処理対象の順次記憶媒体に有効データが無くなった場合には、該処理対象の順次記憶媒体を未使用扱いとすることを特徴とする付記1記載のデータ記憶装置。
前記データ再記憶手段は、前記処理対象の順次記憶媒体の前記順次記憶媒体IDを有する記憶履歴情報を全て抽出し、該抽出した記憶履歴情報の中に前記ボリューム番号及びMRB番号が同一である記憶履歴情報がある場合、前記記憶日時が現在日時に最も近い記憶履歴情報に対応するデータを、前記有効データとすることを特徴とする付記1記載のデータ記憶装置。
(付記7) 前記データ再記憶手段は、前記無効データのデータ量が所定の量又は割合を越えている順次記憶媒体を、前記処理対象の順次記憶媒体とすることを特徴とする付記1記載のデータ記憶装置。
前記順次記憶媒体にデータを記憶すると共に、該記憶されたデータの記憶履歴情報を記憶する履歴記憶ステップと、
前記履歴記憶ステップによって記憶された前記記憶履歴情報に基づいて、任意の処理対象の前記順次記憶媒体に記憶された各データから有効データ/無効データを検出し、該検出結果に基づいて該有効データを前記処理対象の順次記憶媒体以外の他の使用中の順次記憶媒体に記憶するデータ再記憶ステップと、
を含むことを特徴とするデータ再配置方法。
前記順次記憶媒体にデータを記憶すると共に、該記憶されたデータの記憶履歴情報を記憶する履歴記憶機能と、
前記履歴記憶機能によって記憶された前記記憶履歴情報に基づいて、任意の処理対象の前記順次記憶媒体に記憶された各データから有効データ/無効データを検出し、該検出結果に基づいて該有効データを前記処理対象の順次記憶媒体以外の他の使用中の順次記憶媒体に記憶するデータ再記憶機能と、
を実現させる為のプログラム。
10a〜10c 各データ管理サーバ装置
20 データ記憶装置
30 一次ストレージ
40 二次ストレージ
40a〜40c 各二次ストレージ
50a、50b 各データ記憶管理サーバ
51 バックアップ処理部
52 設定管理部
53 記憶部
53a 設定データ
53b 記憶履歴データ
54 有効データ記憶部
55 制御部
56 データ送受信部
61 ボリューム番号
62 MRB番号
63 磁気テープID
64 データ位置番号
65 記憶日時
100 コンピュータ
101 CPU
102 メモリ
103 入力装置
104 出力装置
105 外部記憶装置
106 媒体駆動装置
107 ネットワーク接続装置
108 バス
109 可搬型記録媒体
220 外部のサーバ
221 記憶部
Claims (9)
- 順次アクセスによりデータを記憶する複数の順次記憶媒体に、ランダムアクセスによりデータを記憶するランダム記憶媒体に記憶されているデータを記憶するデータ記憶装置であって、
前記順次記憶媒体にデータを記憶する際に、該記憶されたデータの記憶履歴情報をデータ読み書き単位であるブロック単位に記憶する履歴記憶手段と、
前記履歴記憶手段によって記憶された前記記憶履歴情報に基づいて、前記複数の順次記憶媒体のうち、データ再配置処理対象とされた1つの前記順次記憶媒体に記憶された前記各ブロックのデータについて、最新の更新データである有効データであるか、あるいは、前記有効データの更新前データである無効データであるかを判別し、該判別結果に基づいて、前記有効データを、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体に係わる論理ボリュームと同一の論理ボリュームに関して割り当てられている順次記憶媒体のうち、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体以外の順次記憶媒体である、使用中順次記憶媒体にコピーした後、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体に記憶されていたコピー元の前記有効データを無効データ扱いとするデータ再記憶手段と、
を備え、
前記データ再記憶手段は、前記使用中順次記憶媒体が複数ある場合、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体に記憶されている前記無効データに対応する有効データを最も多く記憶している順次記憶媒体に、前記有効データの再配置を行うことを特徴とするデータ記憶装置。 - 前記データ再記憶手段は、前記使用中順次記憶媒体が無い場合、又は該使用中順次記憶媒体の何れにも空き領域が無い場合には、新たな順次記憶媒体に、前記有効データをコピーすることを特徴とする請求項1記載のデータ記憶装置。
- 前記データ再記憶手段は、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体に有効データが無くなった場合には、該データ再配置処理対象の順次記憶媒体を未使用扱いとすることを特徴とする請求項1記載のデータ記憶装置。
- 前記記憶履歴情報は、前記順次記憶媒体に記憶するデータのボリューム番号、MRB番号、順次記憶媒体ID、データ位置番号、記憶日時の情報を有し、
前記データ再記憶手段は、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体の前記順次記憶媒体IDを有する記憶履歴情報を全て抽出し、該抽出した記憶履歴情報の中に前記ボリューム番号及びMRB番号が同一である記憶履歴情報がある場合、前記記憶日時が現在日時に最も近い記憶履歴情報に対応するデータを、前記有効データとすることを特徴とする請求項1記載のデータ記憶装置。 - 前記ランダム記憶媒体はハードディスクであり、前記順次記憶媒体は磁気テープであることを特徴とする請求項1記載のデータ記憶装置。
- 前記データ再記憶手段は、前記無効データのデータ量が所定の量又は割合を越えている順次記憶媒体を、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体とすることを特徴とする請求項1記載のデータ記憶装置。
- 前記ランダム記憶媒体に係わる各論理ボリューム毎に、1又は複数の前記順次記憶媒体が割り当てられることを特徴とする請求項1記載のデータ記憶装置。
- 順次アクセスによりデータを記憶する記憶媒体である複数の順次記憶媒体に、ランダムアクセスによりデータを記憶するランダム記憶媒体に記憶されているデータを記憶するデータ記憶装置において、該順次記憶媒体に記憶されたデータを再配置する方法であって、
前記順次記憶媒体にデータを記憶する際に、該記憶されたデータの記憶履歴情報をデータ読み書き単位であるブロック単位に記憶する履歴記憶ステップと、
前記履歴記憶ステップによって記憶された前記記憶履歴情報に基づいて、前記複数の順次記憶媒体のうち、データ再配置処理対象とされた1つの前記順次記憶媒体に記憶された前記各ブロックのデータについて、最新の更新データである有効データであるか、あるいは、前記有効データの更新前データである無効データであるかを判別し、該判別結果に基づいて、前記有効データを、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体に係わる論理ボリュームと同一の論理ボリュームに関して割り当てられている順次記憶媒体のうち、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体以外の順次記憶媒体である、使用中順次記憶媒体にコピーした後、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体に記憶されていたコピー元の前記有効データを無効データ扱いとするデータ再記憶ステップと、
を含み、
前記データ再記憶ステップは、前記使用中順次記憶媒体が複数ある場合、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体に記憶されている前記無効データに対応する有効データを最も多く記憶している順次記憶媒体に、前記有効データの再配置を行うことを特徴とするデータ再配置方法。 - 順次アクセスによりデータを記憶する記憶媒体である複数の順次記憶媒体に、ランダムアクセスによりデータを記憶するランダム記憶媒体に記憶されているデータを記憶するコンピュータに、
前記順次記憶媒体にデータを記憶する際に、該記憶されたデータの記憶履歴情報をデータ読み書き単位であるブロック単位に記憶する履歴記憶機能と、
前記履歴記憶機能によって記憶された前記記憶履歴情報に基づいて、前記複数の順次記憶媒体のうち、データ再配置処理対象とされた1つの前記順次記憶媒体に記憶された前記各ブロックのデータについて、最新の更新データである有効データであるか、あるいは、前記有効データの更新前データである無効データであるかを判別し、該判別結果に基づいて、前記有効データを、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体に係わる論理ボリュームと同一の論理ボリュームに関して割り当てられている順次記憶媒体のうち、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体以外の順次記憶媒体である、使用中順次記憶媒体にコピーした後、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体に記憶されていたコピー元の前記有効データを無効データ扱いとするデータ再記憶機能と、
を実現させ、
前記データ再記憶機能は、前記使用中順次記憶媒体が複数ある場合、前記データ再配置処理対象の順次記憶媒体に記憶されている前記無効データに対応する有効データを最も多く記憶している順次記憶媒体に、前記有効データの再配置を行うことを特徴とするプログラム。
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