JP4401114B2 - パンツ型の使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排泄物を吸収、保持するパンツ型の使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】
肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから構成され、互いに対向する前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、前後胴周り域が連結されて胴周り開口と一対の脚周り開口とが形成されたパンツ型の使い捨ておむつがある(特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
それら特許文献に開示のおむつは、コアの両端縁の外側に位置して横方向へ延びるエンドフラップと、コアの両側縁の外側に位置して縦方向へ延びるサイドフラップとを有し、前後胴周り域のサイドフラップが合掌状に重なり合い、それら胴周り域のサイドフラップの側縁近傍が縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線を介して接合されている。
【0004】
特許文献1に開示のおむつは、表面シートに親水性繊維不織布が使用され、裏面シートに疎水性繊維不織布が使用されている。このおむつは、エンドフラップとサイドフラップとが不織布からなる表面シートと裏面シートとから形成され、それらフラップが通気性を有するので、おむつ内部の湿気をエンドフラップやサイドフラップからおむつの外側へ逃がすことができる。
【0005】
特許文献2に開示のおむつは、表面シートに透液性繊維不織布が使用され、裏面シートに不透液性プラスチックフィルムとフィルムの外側に位置する疎水性繊維不織布とをラミネートした複合シートが使用されている。このおむつは、エンドフラップとサイドフラップとが表面シートと裏面シートとから形成され、裏面シートに使用されたプラスチックフィルムがそれらフラップにおける尿の滲入を防ぐので、尿がエンドフラップやサイドフラップからおむつの外側へ滲み出すことはない。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−45400号公報
【特許文献2】
特開2002−102281号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示のおむつは、表面シートや裏面シートに使用する繊維不織布の耐水圧にもよるが、表面シートの外面を拡散した尿がエンドフラップやサイドフラップに達すると、尿がそれらフラップを形成する不織布に滲入し、尿がそれらフラップからおむつの外側へ滲み出してしまう場合がある。特許文献2に開示のおむつは、裏面シートにプラスチックフィルムと繊維不織布とをラミネートした複合シートが使用されているので、プラスチックフィルムによってエンドフラップやサイドフラップの通気性が低下し、おむつ内部の湿気をそれらフラップからおむつの外側に逃がすことができない。
【0008】
本発明の目的は、エンドフラップやサイドフラップからの尿の滲み出しを防ぐことができ、内部の湿気をエンドフラップやサイドフラップから逃がすことができるパンツ型の使い捨ておむつを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の前提は、互いに対向する前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少なくとも該股下域の横方向中央に形成された排泄物吸収部と、前記吸収部の縦方向両端縁の外側に位置して横方向へ延びるエンドフラップと、前記吸収部の横方向両側縁の外側に位置して縦方向へ延びるサイドフラップとを有し、前記前後胴周り域のサイドフラップが連結されて胴周り開口と一対の脚周り開口とが形成されたパンツ型の使い捨ておむつである。
【0010】
前記前提における本発明の特徴のひとつとしては、前記エンドフラップと前記サイドフラップとが、肌対向側に位置する内側シートと、肌非対向側に位置して前記内側シートに接合された外側シートとから形成され、前記内側シートには、メルトブローン不織布と前記メルトブローン不織布の肌対向面と肌非対向面とのうちの少なくとも該肌対向面に接合されたスパンボンド不織布とから形成された複合不織布が使用され、前記外側シートには、熱融着性の繊維不織布が使用されていることにある。ここで、熱融着性の繊維不織布とは、ノーバインディングで自己接着可能な熱融着性繊維で形成される不織布のことをいう。たとえば、スパンボンド不織布や短繊維で形成されたサーマルボンド不織布等がある。サーマルボンド不織布は、スルーエアー法やエンボス等によるカレンダー法により製造される。
【0011】
前記前提における本発明の他の特徴としては、前記内外面シートが、接着剤を介して互いに接合され、前記接着剤の塗布量が3〜15g/m 2 であり、前記エンドフラップと前記サイドフラップとのそれぞれにおける前記内外側シート両者を合わせた耐水圧(JIS L 1192 A法に準拠)が100mm以上かつ500mm以下の範囲にあり、前記エンドフラップと前記サイドフラップとのそれぞれにおける前記内外側シート両者を合わせた透湿度(JIS L 1099に準拠)が220g/m2・h以上かつ800g/m2・h以下の範囲にある。
【0012】
前記前提における本発明の他の特徴としては、前記エンドフラップと前記サイドフラップとのそれぞれにおける前記内外側シート両者を合わせた曲げ剛性が0.005g・cm2/cm以上かつ0.1g・cm2/cm以下の範囲にあり、前記エンドフラップと前記サイドフラップとのそれぞれにおける前記内外側シート両者を合わせた引張強度(JIS L 1096 A法に準拠)が13N/25mm以上かつ150N/25mm以下の範囲にある。
【0013】
前記前提における本発明の他の特徴としては、前記外側シートの摩擦堅牢度(JIS L 0849に準拠)が100回の摩擦で破損なしである。
【0014】
本発明の実施態様の他の一例としては、前記外側シートを形成する繊維不織布がサーマルボンド不織布とスパンボンド不織布とのうちのいずれかである。
【0015】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、本発明に係るパンツ型の使い捨ておむつの詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0016】
図1,2は、一例として示すおむつ1Aの斜視図と、前後胴周り域6,8の連結を解除した状態で示す図1のおむつ1Aの部分破断展開平面図とであり、図3は、図1のおむつ1Aの分解斜視図である。図1,2では、横方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示す。なお、表面シート2や中間シート3、繊維不織布19,20,21、フィルム22の肌対向面とは、おむつ着用者の肌に対向する面をいい、表面シート2や中間シート3、繊維不織布19,20,21、フィルム22の肌非対向面とは、着用者の肌に非対向の面をいう。
【0017】
おむつ1Aは、透液性表面シート2および中間シート3と、それらシート2,3の間に介在する吸液性コア4と、中間シート3の外側に位置する通気不透液性アウターシート5とから構成されている。
【0018】
おむつ1Aは、互いに対向する前胴周り域6および後胴周り域8と、それら胴周り域6,8の間に位置する股下域7とを有する。おむつ1Aは、表面シート2およびコア4が位置してコア4の吸液機能が作用する排泄物吸収部9と、コア4の両端縁4a(排泄物吸収部9の縦方向両端縁)の外側に位置して横方向へ延びる一対のエンドフラップ10と、コア4の両側縁4b(排泄物吸収部9の横方向両側縁)の外側に位置して縦方向へ延びる一対のサイドフラップ11とを有する。排泄物吸収部9は、前後胴周り域6,8と股下域7との横方向中央に形成され、前後胴周り域6,8間を縦方向へ延びている。
【0019】
おむつ1Aでは、前後胴周り域6,8のサイドフラップ11が合掌状に重なり合い、それら胴周り域6,8のサイドフラップ11の側縁近傍が縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線12を介して接合されている。前後胴周り域6,8が連結されたおむつ1Aには、胴周り開口13とその下方に一対の脚周り開口14とが形成されている。
【0020】
表面シート2は、その平面形状が矩形を呈し、コア4の両端縁4aから縦方向外方へ延びる両端部2aと、コア4の両側縁4bから横方向外方へ延びる両側部2bとを有する。中間シート3は、その平面形状が矩形を呈し、コア4の両端縁4aから縦方向外方へ延びる両端部3aと、コア4の両側縁4bから横方向外方へ延びる両側部3bとを有する。
【0021】
両端部2a,3aと両側部2b,3bとでは、シート2,3どうしが互いに重なり合った状態で、それらシート2,3の肌対向面と肌非対向面とが接着剤15,16を介して断続的に接合されている。コア4は、その平面形状が矩形を呈し、前後胴周り域6,8間に延びている。コア4は、表面シート2と中間シート3とに接着剤15,16を介して断続的に接合されている。
【0022】
アウターシート5は、肌対向側に位置する内側シート17と、肌非対向側に位置して内側シート17に接合された外側シート18とから形成されている。アウターシート5は、面積が表面シート2や中間シート3のそれよりも大きく、平面形状が実質的に砂時計型を呈する。
【0023】
内側シート17には、スパンボンド不織布19とメルトブローン不織布20とを一体化した複合不織布(SM不織布)が使用されている。内側シート17は、その坪量が13〜19g/m2の範囲にあり、その厚み寸法が0.1〜0.2mmの範囲にある。内側シート17では、スパンボンド不織布19の肌非対向面にメルトブローン不織布20の肌対向面が重なり、それら不織布19,20を形成する繊維どうしが互いの交差部位で熱融着によって接合されている。スパンボンド不織布19は、それを形成する繊維の繊度が1.8〜3.0dの範囲にあり、メルトブローン不織布20は、それを形成する繊維の繊度が0.25〜0.3dの範囲にある。スパンボンド不織布19とメルトブローン不織布20とは、疎水性であって通気性を有する。
【0024】
外側シート18には、サーマルボンド不織布21が使用されている。外側シート18は、その坪量が13〜25g/m2の範囲にあり、その厚み寸法が0.1〜0.8mmの範囲にある。サーマルボンド不織布21は、それを形成する繊維の繊度が2.0〜3.0dの範囲にあり、疎水性であって通気性を有する。内側シート17と外側シート18との間には、平面形状が矩形の通気不透液性プラスチックフィルム22が介在している。フィルム22は、その面積が表面シート2や中間シート3のそれよりも小さく、排泄物吸収部9に配置されている。
【0025】
排泄物吸収部9では、中間シート3の肌非対向面がスパンボンド不織布19の肌対向面に接着剤23を介して断続的に接合され、フィルム22の肌非対向面がサーマルボンド不織布21の肌対向面に接着剤24を介して断続的に接合されている。エンドフラップ10とサイドフラップ11とでは、メルトブローン不織布20の肌非対向面とサーマルボンド不織布21の肌対向面とが重なり、それら不織布20,21どうしが接着剤24を介して断続的に接合されている。
【0026】
接着剤15は、表面シート2の肌非対向面に塗布され、接着剤16は、中間シート3の肌対向面に塗布されている。接着剤23は、中間シート3の肌非対向面に塗布され、接着剤24は、サーマルボンド不織布21の肌対向面に塗布されている。それら接着剤15,16,23,24は、表面シート2や中間シート3、サーマルボンド不織布21にスパイラル状に塗布されている。接着剤15,16,23,24をスパイラル状に塗布すると、シート2,3や不織布21に接着剤15,16,23,24が塗布された塗布部分と接着剤15,16,23,24が塗布されていない非塗布部分とが形成される。
【0027】
スパンボンド不織布は、乾式紡糸型に分類され、熱可塑性合成樹脂を溶融紡糸かつ延伸することによって作られた複数条の連続繊維がネットコンベア上で捕集され、ウェブ化したものである。それら繊維は、ネットコンベア上で開繊堆積するとともに、繊維どうしが互いの交絡部分で熱融着する。スパンボンド不織布は、連続繊維から形成されており、高い柔軟性と高い強度とを有する。
【0028】
メルトブローン不織布は、スパンボンド不織布と同様に乾式紡糸型に分類され、熱可塑性合成樹脂を溶融紡糸するとともに、紡糸ノズルの出口に高温・高圧の空気流を噴射して繊維を延伸かつ開繊した後、繊維がネットコンベア上で捕集され、ウェブ化したものである。メルトブローン不織布は、極細繊維から形成され、繊維密度が高く、高い耐水性を有する。
【0029】
サーマルボンド不織布は、乾式接着型に分類され、低融点の熱融着性繊維を含むウェブに熱プレスをしたり、熱風を噴射し、熱融着性繊維を溶融させて繊維どうしを固定したものである。
【0030】
なお、このおむつ1Aの内側シート17の製造方法の一例は、以下のとおりである。メルトブローン不織布20を製造した後、不織布20を形成する繊維が軟化状態にある製造直後の不織布20の上に、スパンボンド不織布19を製造しつつ堆積させ、それら不織布19,20を形成する繊維どうしを熱融着させる。
【0031】
図4,5は、図2のIV−IV線矢視断面図と、図2のV−V線矢視断面図とである。図4,5では、接着剤15,16,23,24の図示を省略している。
【0032】
エンドフラップ10では、表面シート2と中間シート3との両端部2a,3aがコア4の両端縁4aから縦方向外方へわずかに延び、それらシート2,3の両端部2a,3aからさらに縦方向外方へアウターシート5が延びている。エンドフラップ10は、その大部分がアウターシート5(内側シート17および外側シート18)から形成されている。エンドフラップ10には、内側シート17と外側シート18との間に介在して横方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材25が収縮可能に取り付けられている。胴周り用弾性部材25は、サーマルボンド不織布21の肌対向面に接着剤24を介して断続的に接合されている(図3参照)。
【0033】
サイドフラップ11では、表面シート2と中間シート3との両側部2b,3bがコア4の両側縁4bから横方向外方へわずかに延び、それらシート2,3の両側部2b,3bからさらに横方向外方へアウターシート5が延びている。サイドフラップ11は、その大部分がアウターシート5(内側シート17および外側シート18)から形成されている。サイドフラップ11には、内側シート17と外側シート18との間に介在して縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材26が収縮可能に取り付けられている。脚周り用弾性部材26は、サーマルボンド不織布21の肌対向面に接着剤24を介して断続的に接合されている(図3参照)。
【0034】
おむつ1Aは、それらフラップ10,11におけるアウターシート5の耐水圧(内外側シート17,18両者を合わせた耐水圧)が100mm以上かつ500mm以下の範囲にある。耐水圧が100mm未満では、おむつ1Aの着用中に排泄された尿が表面シート2の外面を拡散してエンドフラップ10やサイドフラップ11に達すると、尿がそれらフラップ10,11を形成するアウターシート5に滲入し、尿がエンドフラップ10やサイドフラップ11からおむつ1Aの外側に滲み出してしまう場合がある。なお、耐水圧は、JIS L 1092 A法(低水圧法)に準拠し、以下の方法で測定した。
(1)おむつ1Aのエンドフラップ10またはサイドフラップ11からアウターシート5を切り取り、40mm×40mmの耐水圧測定用シート片を作成する。
(2)耐水圧の測定には、低水圧防水度試験機(テスター産業株式会社製、型式;FI−805)を使用した。なお、この試験機で耐水圧を測定するには測定用シート片が150mm以上の直径を有する必要があるが、特殊な治具を使用することで、40mm×40mmの測定用シート片の耐水圧測定が可能である。治具には、ゴムパッキン(内径15〜30mm、幅5mm、厚み4mm)と、ゴムパッキンの内径15〜30mmと同じ大きさの開口を有するステンレス板(直径135mm、厚み1.7mm、)と、FS高真空用グリース(10−6mmHgの高真空が得られ、−40〜204℃で使えるグリース)とを使用した。
(3)ゴムパッキンを蒸留水の噴出口がある台座の上に置く。このとき、噴出口の中心とゴムパッキンの中心とを一致させるとともに、ゴムパッキンが台座から滑らないようにするため、台座に接するゴムパッキンの接触面にFS高真空用グリースを塗る。次に、測定用シートをゴムパッキンの上に載せ、測定用シート片を押さえ込むように、測定用シート片の上にステンレス板を載せる。さらに、ステンレス板の上にクランプを載せ、クランプのハンドルを閉めて測定用シート片をゴムパッキンとステンレス板との間に固定する。耐水圧の測定条件は、室温、試験機における水の上昇速度;10±3cm/minである。なお、耐水圧の測定値は、4回測定したうちの最小値を採用している。
【0035】
おむつ1Aは、それらフラップ10,11におけるアウターシート5の透湿度(内外側シート17,18両者を合わせた透湿度)が220g/m2・h以上かつ800g/m2・h以下の範囲にある。透湿度が220g/m2・h未満では、おむつ1A内部の湿気をエンドフラップ10やサイドフラップ11からおむつ1Aの外側に逃がすことができない。なお、透湿度は、JIS L 1099(ウォーター法)に準拠し、以下の方法で測定した。
(1)おむつ1Aのエンドフラップ10またはサイドフラップ11からアウターシート5を切り取り、円形(直径75mm)の透湿度測定用シート片を作成する。
(2)透湿度測定用カップに水(20ml)を入れる。アウターシート5を形成するスパンボンド不織布19がカップの内側に面するように、測定用シート片をカップの頂部にたるみなく延びた状態で載せる。次に、カップの頂部周縁にリングを載せ、測定用シート片の周縁部をカップの頂部周縁とリングの底部周縁とで挟んだ後、リングの頂部周縁に重りを載せて測定用シート片をカップに固定する。
(3)溶融させた封ろう剤ミツロウをカップの頂部周縁の外側に形成された外周溝に流し込み、外周溝に位置する測定用シート片の周縁部を封ろうする。
(4)測定用シート片を取り付けたカップを温度40℃、湿度50%の恒温恒湿装置に入れ、1時間経過後にカップを恒温恒湿装置から取り出し、その直後にカップの第1質量(単位;mg)を測定する。再びカップを恒温恒湿装置に入れ、1時間経過後にカップを恒温恒湿装置から取り出し、その直後にカップの第2質量(単位;mg)を測定する。
(5)透湿度は、カップの第1質量をA、カップの第2質量をBとし、C=(A−B)÷Sで算出する。ここで、Cは透湿度(単位;g/m2・h)、A−Bはカップの1時間当たりの質量変化(単位;g/h)、Sは透湿面積(カップの頂部開口面積)(単位;m2)である。
【0036】
おむつ1Aは、それらフラップ10,11におけるアウターシート5の曲げ剛性(内外側シート17,18両者を合わせた曲げ剛性)が0.005g・cm2/cm以上かつ0.1g・cm2/cm以下の範囲にある。曲げ剛性が0.1g・cm2/cmを超過すると、エンドフラップ10やサイドフラップ11の柔軟性が低下し、着用者の肌に接したそれらフラップ10,11が着用者に不快な刺激を与える場合がある。なお、曲げ剛性は、以下の方法で測定した。
(1)おむつ1Aのエンドフラップ10またはサイドフラップ11からアウターシート5を切り取り、100mm×100mmの曲げ剛性測定用シート片を作成する。なお、測定用シート片には、弾性部材が含まれていない。
(2)測定用シート片の接着剤を溶解する。接着剤の溶解手順は、以下のとおりである。測定用シート片をトルエンに30分間浸し、10分毎に計4回掻き混ぜる。30分後に測定用シート片をトルエンから取り出し、濾紙でトルエンを拭き取る。次に、測定用シート片を洗浄用トルエンに浸して5分間掻き混ぜた後、測定用シート片をトルエンから取り出し、濾紙でトルエンを拭き取る。さらに、測定用シート片をオーブン(温度40℃全開)内に入れて1時間乾燥させた後、測定用シート片を室温(温度20℃、湿度60%)で1時間放置し、乾燥放置させた測定用シート片の曲げ剛性を測定する。
(3)曲げ剛性の測定には、AUTOMATIC PURE BENDING TESTER(カトーテック株式会社製、型式;KES FB−2 AUTO−A)を使用した。測定条件は、チャック間距離;10mm、純曲げ方式;最大曲率2.5cm−1まで表面側に曲げた後、元に戻し、さらに、−2.5cm−1まで裏面側に曲げた後、元に戻す、である。曲げ剛性は、測定用シート片の縦方向と横方向との両者について行い、縦横の曲げ剛性の平均値を算出し、その平均値を採用した。
【0037】
おむつ1Aは、それらフラップ10,11におけるアウターシート5の引張強度(内外側シート17,18両者を合わせた引張強度)が13N/25mm以上かつ150N/25mm以下の範囲にある。引張強度が13N/25mm未満では、エンドフラップ10またはサイドフラップ11を強く引っ張ったときに、アウターシート5が破損する場合がある。なお、引張強度は、JIS L 1096(A法)に準拠し、以下の方法で測定した。
(1)おむつ1Aのエンドフラップ10またはサイドフラップ11からアウターシート5を切り取り、40mm×25mmの引張強度測定用シート片を作成する。
(2)引張強度の測定には、インストロン(インストロンジャパン株式会社製、型式;5564型)を使用した。測定用シート片の両端部を引張試験機のチャックでつかむ。引張強度の測定条件は、チャック間距離;20mm(測定用シート片のチャック間距離;20mm)、測定用シート片の幅;50mm、引っ張り速度;100mm/minである。
【0038】
おむつ1Aは、外側シート18の摩擦堅牢度が100回の摩擦で破損なしである。100回の摩擦で破損が生じると、着用したおむつ1Aが衣類や寝具と擦れることによって外側シート18が破れてしまう場合がある。なお、外側シート18の摩擦堅牢度は、JIS L 0849に準拠し、以下の方法で測定した。
(1)アウターシート5から220mm×30mmの摩擦堅牢度測定用シート片を作成し、測定用シート片の外面(外側シートの外面)の摩擦堅牢度を測定する。測定用シート片の寸法が220mmに満たない場合は、測定用シート片の両端にシート部材を継ぎ足して寸法を補充する。
(2)摩擦堅牢度の測定には、COLOR FASTNESS RUBBING TESTER(テスター産業株式会社製、型式;AB−301)を使用した。測定は、摩擦試験機II型を使用し、乾燥試験のみを行った。
【0039】
おむつ1Aは、表面シート2や中間シート3、サーマルボンド不織布21に対する接着剤15,16,23,24の塗布量が3〜15g/m2の範囲にある。それらシート2,3や不織布21に対する接着剤15,16,23,24の塗布量が3g/m2未満では、シート2,3どうしや不織布20,21どうしの接着強度が弱く、シート2とシート3とが剥離したり、不織布20と不織布21とが剥離してしまう場合がある。不織布21に対する接着剤24の塗布量が15g/m2を超過すると、エンドフラップ10やサイドフラップ11の剛性が増加し、それらフラップ10,11の柔軟性が低下してしまう。また、不織布19,20,21を形成する繊維の繊維間隙に接着剤24が滲入し、接着剤24によってそれらフラップ10,11におけるアウターシート5の透湿度が低下してしまう。なお、接着剤24の塗布量は、以下の方法で測定した。
(1)おむつ1Aのエンドフラップ10またはサイドフラップ11からアウターシート5を切り取り、100mm×100mmの塗布量測定用シート片を作成し、測定用シート片の重量を直示天秤で測定する。
(2)測定用シート片に塗布された接着剤をトルエンで溶解する。接着剤の溶解手順は、以下のとおりである。測定用シート片をトルエンに30分間浸し、10分毎に計4回掻き混ぜる。30分後に測定用シート片をトルエンから取り出し、濾紙でトルエンを拭き取る。次に、測定用シート片を洗浄用トルエンに浸して5分間掻き混ぜた後、測定用シート片をトルエンから取り出し、濾紙でトルエンを拭き取る。さらに、測定用シート片をオーブン(温度40℃全開)内に入れて1時間乾燥させた後、測定用シート片を室温(温度20℃、湿度60%)で1時間放置し、乾燥放置させた測定用シート片の質量を直示天秤で測定する。
(3)接着剤の塗布量は、接着剤を溶解する以前の測定用シート片の質量(単位;mg)をD、接着剤を溶解した後の測定用シート片の質量(単位;mg)をEとし、F=(D−E)÷0.01で算出する。ここで、Fは接着剤の塗布量(単位;g/m2)である。
【0040】
おむつ1Aは、エンドフラップ10やサイドフラップ11の耐水圧が前記範囲にあるので、おむつ1Aの着用中に排泄された尿がそれらフラップ10,11に達したとしても、尿がそれらフラップ10,11からおむつ1Aの外側へ滲み出すことはない。おむつ1Aは、エンドフラップ10やサイドフラップ11の透湿度が前記範囲にあるので、おむつ1A内部の湿気をそれらフラップ10,11からおむつ1Aの外側へ逃がすことができ、おむつ1A内部の蒸れを防ぐことができる。
【0041】
おむつ1Aは、エンドフラップ10やサイドフラップ11の曲げ剛性と引張強度とが前記範囲にあるので、それらフラップ10,11が高い柔軟性を有し、フラップ10,11が着用者の肌に不快な刺激を与えることはなく、それらフラップ10,11を強く引っ張ったとしても、フラップ10,11が破損してしまうことはない。おむつ1Aは、外側シート18が高い摩擦堅牢度を有するので、着用したおむつ1Aが衣類や寝具と擦れたとしても、外側シート18が破れることはない。
【0042】
図6,7は、前後胴周り域6,8の連結を解除した状態で示す他の実施の形態のおむつ1Bの部分破断展開平面図と、図6のおむつ1Bの分解斜視図とであり、図8,9は、図6のVIII−VIII線矢視断面図と、図6のIX−IX線矢視断面図とである。図6では、横方向を矢印Xで示し、縦方向を矢印Yで示す。図8,9では、接着剤15,16,23,24の図示を省略している。なお、不織布28の肌対向面とは、着用者の肌に対向する面をいい、不織布28の肌非対向面とは、着用者の肌に非対向の面をいう。
【0043】
おむつ1Bは、透液性表面シート2および中間シート3と、それらシート2,3の間に介在する吸液性コア4と、中間シート3の外側に位置して面積がそれらシート2,3のそれよりも大きい砂時計型の通気不透液性アウターシート5とから構成されている。
【0044】
おむつ1Bは、前後胴周り域6,8と、それら胴周り域6,8の間に位置する股下域7とを有する。おむつ1Bは、コア4が位置してその吸液機能が作用する排泄物吸収部9と、コア4の両端縁4a(排泄物吸収部9の縦方向両端縁)の外側に位置して横方向へ延びる一対のエンドフラップ10と、コア4の両側縁4b(排泄物吸収部9の横方向両側縁)の外側に位置して縦方向へ延びる一対のサイドフラップ11とを有する。
【0045】
表面シート2と中間シート3とは、コア4の両端縁4aから縦方向外方へ延びる両端部2a,3aと、コア4の両側縁4bから横方向外方へ延びる両側部2b,3bとを有する。両端部2a,3aと両側部2b,3bとでは、それらシート2,3どうしが重なり合った状態で、シート2,3の肌対向面と肌非対向面とが接着剤15,16を介して断続的に接合されている。
【0046】
シート2,3の両側部2b,3bは、コア4の上面の側へ向かって折曲され、表面シート2の両側部2bがそれの両端部2aに接着剤(図示せず)を介して接合されている。両側部2b,3bには、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材27が収縮可能に取り付けられている。弾性部材27は、表面シート2と中間シート3との間に介在し、それらシート2,3に接着剤16を介して断続的に接合されている。コア4は、前後胴周り域6,8間に延び、表面シート2と中間シート3とに接着剤15,16を介して断続的に接合されている。
【0047】
アウターシート5は、肌対向側に位置する内側シート17と、肌非対向側に位置する外側シート18とから形成されている。内側シート17には、スパンボンド不織布19,28とメルトブローン不織布20とを一体化した複合不織布(SMS不織布)が使用されている。内側シート17は、その坪量が13〜19g/m2の範囲にあり、その厚み寸法が0.1〜0.2mmの範囲にある。スパンボンド不織布19,28は、それを形成する繊維の繊度が1.8〜3.0dの範囲にあり、メルトブローン不織布20は、それを形成する繊維の繊度が0.25〜0.3dの範囲にある。スパンボンド不織布19,28とメルトブローン不織布20とは、疎水性であって通気性を有する。
【0048】
内側シート17では、スパンボンド不織布19の肌非対向面とメルトブローン不織布20の肌対向面とが重なるとともに、スパンボンド不織布28の肌対向面とメルトブローン不織布20の肌非対向面とが重なり、それら不織布19,20,28を形成する繊維どうしが互いの交差部位で熱融着によって接合されている。
【0049】
このおむつ1Bの内側シート17の製造方法の一例は、以下のとおりである。スパンボンド不織布28を製造した後、不織布28を形成する繊維が軟化状態にある製造直後の不織布28の上に、メルトブローン不織布20を製造しつつ堆積させ、それら不織布20,28を形成する繊維どうしを熱融着させる。次に、不織布20を形成する繊維が軟化状態にある製造直後の不織布20の上に、スパンボンド不織布19を製造しつつ堆積させ、それら不織布19,20を形成する繊維どうしを熱融着させる。
【0050】
外側シート18には、サーマルボンド不織布21が使用されている。外側シート18は、その坪量が13〜25g/m2の範囲にあり、その厚み寸法が0.1〜0.8mmの範囲にある。サーマルボンド不織布21は、それを形成する繊維の繊度が2.0〜3.0dの範囲にあり、疎水性であって通気性を有する。内側シート17と外側シート18との間には、通気不透液性プラスチックフィルム22が介在している。フィルム22は、排泄物吸収部9に配置されている。
【0051】
排泄物吸収部9では、中間シート3の肌非対向面がスパンボンド不織布19の肌対向面に接着剤23を介して断続的に接合され、フィルム22の肌非対向面がサーマルボンド不織布21の肌対向面に接着剤24を介して断続的に接合されている。エンドフラップ10とサイドフラップ11とでは、スパンボンド不織布28の肌非対向面とサーマルボンド不織布21の肌対向面とが重なり、それら不織布22,28どうしが接着剤24を介して断続的に接合されている。
【0052】
エンドフラップ10では、表面シート2と中間シート3との両端部2a,3aがコア4の両端縁4aから縦方向外方へわずかに延び、両端部2a,3aからさらに縦方向外方へアウターシート5が延びている。エンドフラップ10は、その大部分がアウターシート5(内側シート17および外側シート18)から形成されている。エンドフラップ10には、横方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材25が収縮可能に取り付けられている。胴周り用弾性部材25は、サーマルボンド不織布21の肌対向面に接着剤24を介して断続的に接合されている。
【0053】
サイドフラップ11では、コア4の両側縁4bからアウターシート5が横方向外方へ延びている。サイドフラップ11は、アウターシート5(内側シート17および外側シート18)から形成されている。サイドフラップ11には、縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材26が収縮可能に取り付けられている。脚周り用弾性部材26は、サーマルボンド不織布21の肌対向面に接着剤24を介して断続的に接合されている。
【0054】
接着剤15,16,23,24は、表面シート2の肌非対向面、中間シート3の肌対向面と肌非対向面、サーマルボンド不織布21の肌対向面にスパイラル状に塗布されている。おむつ1Bを図6の状態からパンツ型に成形するには、前後胴周り域6,8が互いに対向するように、表面シート2を内側にしておむつ1Bを股下域7で折り曲げ、前後胴周り域6,8のサイドフラップ11を合掌状に重ね合わせた後、それら胴周り域6,8のサイドフラップ11の側縁近傍を縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線12を介して接合すればよい。
【0055】
おむつ1Bは、それらフラップ10,11におけるアウターシート5の耐水圧(内外側シート17,18両者を合わせた耐水圧)が100mm以上かつ500mm以下の範囲にあり、それらフラップ10,11におけるアウターシート5の透湿度(内外側シート17,18両者を合わせた透湿度)が220g/m2・h以上かつ800g/m2・h以下の範囲にある。耐水圧が100mm未満では、エンドフラップ10やサイドフラップ11に達した尿がアウターシート5に滲入し、尿がそれらフラップ10,11からおむつ1Bの外側へ滲み出してしまう場合がある。透湿度が220g/m2・h未満では、おむつ1B内部の湿気をエンドフラップ10やサイドフラップ11からおむつ1Bの外側に逃がすことができない。耐水圧は、JIS L 1092 A法(低水圧法)に準拠し、図1のおむつ1Aと同様の方法で測定した。透湿度は、JIS L 1099に準拠し、図1のおむつ1Aと同様の方法で測定した。
【0056】
おむつ1Bは、それらフラップ10,11におけるアウターシート5の曲げ剛性(内外側シート17,18両者を合わせた曲げ剛性)が0.005g・cm2/cm以上かつ0.1g・cm2/cm以下の範囲にあり、それらフラップ10,11におけるアウターシート5の引張強度(内外側シート17,18両者を合わせた引張強度)が13N/25mm以上かつ150N/25mm以下の範囲にある。曲げ剛性が0.1g・cm2/cmを超過すると、エンドフラップ10やサイドフラップ11の柔軟性が低下する。引張強度が15N/25mm未満では、エンドフラップ10やサイドフラップ11を強く引っ張ったときに、アウターシート5が破損する場合がある。曲げ剛性は、図1のおむつ1Aと同様の方法で測定した。引張強度は、JIS L 1096(A法)に準拠し、図1のおむつ1Aと同様の方法で測定した。
【0057】
おむつ1Bは、外側シート18の摩擦堅牢度が100回の摩擦で破損なしである。100回の摩擦で破損が生じると、着用したおむつ1Bが衣類や寝具と擦れることによって外側シート18が破れてしまう場合がある。外側シート18の摩擦堅牢度は、JIS L 0849に準拠し、図1のおむつ1Aと同様の方法で測定した。
【0058】
おむつ1Bは、表面シート2や中間シート3、サーマルボンド不織布21に対する接着剤15,16,23,24の塗布量が3〜15g/m2の範囲にある。シート2,3や不織布21に対する接着剤15,16,23,24の塗布量が3g/m2未満では、シート2,3どうしや不織布21,28どうしが剥離してしまう場合がある。不織布21に対する接着剤24の塗布量が15g/m2を超過すると、エンドフラップ10やサイドフラップ11の剛性が増加し、それらフラップ10,11の柔軟性が低下してしまう。また、接着剤24によってそれらフラップ10,11におけるアウターシート5の透湿度が低下してしまう。接着剤15,16,24の塗布量は、図1のおむつ1Aと同様の方法で測定した。
【0059】
おむつ1Bは、エンドフラップ10やサイドフラップ11における耐水圧と透湿度とが前記範囲にあるので、それらフラップ10,11からの尿の滲み出しを防ぐことができるとともに、それらフラップ10,11からおむつ1B内部の湿気をおむつ1Bの外側へ逃がすことができ、おむつ1Bの蒸れを防ぐことができる。おむつ1Bは、エンドフラップ10やサイドフラップ11における曲げ剛性と引張強度とが前記範囲にあるので、それらフラップ10,11が高い柔軟性を有し、フラップ10,11が着用者の肌に不快な刺激を与えることはなく、それらフラップ10,11を強く引っ張ったとしても、フラップ10,11が破損してしまうことはない。おむつ1Bは、外側シート18が高い摩擦堅牢度を有するので、着用したおむつ1Bが衣類や寝具と擦れたとしても、外側シート18が破れることはない。
【0060】
おむつ1Bでは、それが表面シート2を内側にして縦方向へ湾曲すると、弾性部材27が収縮してそれらシート2,3の両側部2b,3bがコア4の上方へ向かって起立する。おむつ1Bでは、起立したそれらシート2,3の両側部2b,3bが尿や大便に対する障壁を形成するので、尿や大便が股下域からおむつ1Bの外側へ漏れてしまうことを防ぐことができる。
【0061】
図10,11は、他の一例として示すおむつ1Cの斜視図と、前後胴周り域6,8の連結を解除した状態で示す図10のおむつ1Cの部分破断展開平面図とであり、図12は、図10のおむつ1Cの分解斜視図である。図10,11では、横方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示す。なお、不織布29の肌対向面とは、着用者の肌に対向する面をいい、不織布29の肌非対向面とは、着用者の肌に非対向の面をいう。
【0062】
おむつ1Cは、透液性表面シート2および中間シート3と、それらシート2,3の間に介在する吸液性コア4と、中間シート3の外側に位置して面積がそれらシート2,3のそれよりも大きい砂時計型の通気不透液性アウターシート5とから構成されている。
【0063】
おむつ1Cは、互いに対向する前後胴周り域6,8と、それら胴周り域6,8の間に位置する股下域7とを有する。おむつ1Cは、コア4が位置してその吸液機能が作用する排泄物吸収部9と、コア4の両端縁4a(排泄物吸収部9の縦方向両端縁)の外側に位置して横方向へ延びる一対のエンドフラップ10と、コア4の両側縁4b(排泄物吸収部9の横方向両側縁)の外側に位置して縦方向へ延びる一対のサイドフラップ11とを有する。
【0064】
表面シート2と中間シート3とは、コア4の両端縁4aから縦方向外方へ延びる両端部2a,3aと、コア4の両側縁4bから横方向外方へ延びる両側部2b,3bとを有する。両端部2a,3aと両側部2b,3bとでは、シート2,3どうしが重なり合った状態で、それらシート2,3の肌対向面と肌非対向面とが接着剤15,16を介して断続的に接合されている。
【0065】
シート2,3の両側部2b,3bは、コア4の上面の側へ向かって折曲され、表面シート2の両側部2bがそれの両端部2aに接着剤(図示せず)を介して接合されている。両側部2b,3bには、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材27が収縮可能に取り付けられている。弾性部材27は、表面シート2と中間シート3との間に介在し、それらシート2,3に接着剤16を介して断続的に接合されている。コア4は、前後胴周り域6,8間に延び、表面シート2と中間クシート3とに接着剤15,16を介して断続的に接合されている。
【0066】
アウターシート5は、肌対向側に位置する内側シート17と、肌非対向側に位置する外側シート18とから形成されている。内側シート17には、スパンボンド不織布19,28とメルトブローン不織布20とを一体化した複合不織布(SMS不織布)が使用されている。内側シート17は、その坪量が13〜19g/m2の範囲にあり、その厚み寸法が0.1〜0.2mmの範囲にある。スパンボンド不織布19,28は、それを形成する繊維の繊度が1.8〜3.0dの範囲にあり、メルトブローン不織布20は、それを形成する繊維の繊度が0.25〜0.3dの範囲にある。スパンボンド不織布19,28とメルトブローン不織布20とは、疎水性であって通気性を有する。
【0067】
内側シート17では、スパンボンド不織布19の肌非対向面とメルトブローン不織布20の肌対向面とが重なるとともに、スパンボンド不織布28の肌対向面とメルトブローン不織布20の肌非対向面とが重なり、それら不織布19,20,28を形成する繊維どうしが互いの交差部位で熱融着によって接合されている。このおむつ1Cの内側シート17の製造方法は、図6のおむつ1Bのそれと同一である。
【0068】
外側シート18には、スパンボンド不織布29が使用されている。外側シート18は、その坪量が13〜25g/m2の範囲にあり、その厚み寸法が0.1〜0.8mmの範囲にある。スパンボンド不織布29は、それを形成する繊維の繊度が1.0〜1.1dの範囲にあり、疎水性であって通気性を有する。
【0069】
排泄物吸収部9では、中間シート3の肌非対向面がスパンボンド不織布19の肌対向面に接着剤23を介して断続的に接合され、スパンボンド不織布28の肌非対向面がスパンボンド不織布29の肌対向面に接着剤24を介して断続的に接合されている。エンドフラップ10とサイドフラップ11とでは、スパンボンド不織布28の肌非対向面とスパンボンド不織布29の肌対向面とが重なり、それら不織布28,29どうしが接着剤24を介して断続的に接合されている。
【0070】
接着剤15,16,23,24は、表面シート2の肌非対向面、中間シート3の肌対向面と肌非対向面、サーマルボンド不織布21の肌対向面にスパイラル状に塗布されている。ただし、接着剤23は、吸収部9の端縁近傍と吸収部9の縦方向中央部分とに塗布され、吸収部9の端縁近傍と中央部分との間の部分31には塗布されていない。また、接着剤24は、股下域7と前後胴周り域6,8のサイドフラップ11の側縁近傍とに塗布され、前後胴周り域6,8のうちのサイドフラップ11の側縁近傍を除く部分32(エンドフラップ10を含む)には塗布されていない。なお、部分32では、スパンボンド不織布28の肌非対向面とスパンボンド不織布29の肌対向面とが後記する弾性部材25,30に塗布された接着剤を介して接合されている。
【0071】
図13,14は、図11のXIII−XIII線矢視断面図と、図11のXIV−XIV線矢視断面図とである。図13,14では、接着剤15,16,23,24の図示を省略している。
【0072】
エンドフラップ10では、表面シート2と中間シート3との両端部2a,3aがコア4の両端縁4aから縦方向外方へわずかに延び、両端部2a,3aからさらに縦方向外方へアウターシート5が延びている。エンドフラップ10は、その大部分がアウターシート5(内側シート17および外側シート18)から形成されている。エンドフラップ10には、横方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材25が収縮可能に取り付けられている。エンドフラップ10と股下域7との間には、横方向へ延びる複数条の胴周り用補助弾性部材30が収縮可能に取り付けられている。胴周り用弾性部材25と胴周り用補助弾性部材30とは、それら弾性部材25,30に塗布された接着剤(図示せず)を介してスパンボンド不織布28の肌非対向面とスパンボンド不織布29の肌対向面とに断続的または連続的に接合されている。
【0073】
サイドフラップ11では、コア4の両側縁4bからアウターシート5が横方向外方へ延びている。サイドフラップ11は、アウターシート5(内側シート17および外側シート18)から形成されている。サイドフラップ11には、縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材26が収縮可能に取り付けられている。脚周り用弾性部材26は、スパンボンド不織布29の肌対向面に接着剤24を介して断続的に接合されている。
【0074】
おむつ1Cを図11の状態からパンツ型に成形するには、前後胴周り域6,8が互いに対向するように、表面シート2を内側にしておむつ1Bを股下域7で折り曲げ、前後胴周り域6,8のサイドフラップ11を合掌状に重ね合わせた後、それら胴周り域6,8のサイドフラップ11の側縁近傍を縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線12を介して接合すればよい。
【0075】
おむつ1Cは、それらフラップ10,11におけるアウターシート5の耐水圧(内外側シート17,18両者を合わせた耐水圧)が100mm以上かつ500mm以下の範囲にあり、それらフラップ10,11におけるアウターシート5の透湿度(内外側シート17,18両者を合わせた透湿度)が220g/m2・h以上かつ800g/m2・h以下の範囲にある。耐水圧が100mm未満では、エンドフラップ10やサイドフラップ11に達した尿がアウターシート5に滲入し、尿がそれらフラップ10,11からおむつ1Cの外側へ滲み出してしまう場合がある。透湿度が220g/m2・h未満では、おむつ1C内部の湿気をエンドフラップ10やサイドフラップ11からおむつ1Cの外側に逃がすことができない。耐水圧は、JIS L 1092 A法(低水圧法)に準拠し、図1のおむつ1Aと同様の方法で測定した。透湿度は、JIS L 1099に準拠し、図1のおむつ1Aと同様の方法で測定した。
【0076】
おむつ1Cは、それらフラップ10,11におけるアウターシート5の曲げ剛性(内外側シート17,18両者を合わせた曲げ剛性)が0.005g・cm2/cm以上かつ0.1g・cm2/cm以下の範囲にあり、それらフラップ10,11におけるアウターシート5の引張強度(内外側シート17,18両者を合わせた引張強度)が13N/25mm以上かつ150N/25mm以下の範囲にある。曲げ剛性が0.1g・cm2/cmを超過すると、エンドフラップ10やサイドフラップ11の柔軟性が低下する。引張強度が15N/25mm未満では、エンドフラップ10やサイドフラップ11を強く引っ張ったときに、アウターシート5が破損する場合がある。曲げ剛性は、図1のおむつ1Aと同様の方法で測定した。引張強度は、JIS L 1096(A法)に準拠し、図1のおむつ1Aと同様の方法で測定した。
【0077】
おむつ1Cは、外側シート18の摩擦堅牢度が100回の摩擦で破損なしである。100回の摩擦で破損が生じると、着用したおむつ1Cが衣類や寝具と擦れることによって外側シート18が破れてしまう場合がある。外側シート18の摩擦堅牢度は、JIS L 0849に準拠し、図1のおむつ1Aと同様の方法で測定した。
【0078】
おむつ1Cは、表面シート2や中間シート3、スパンボンド不織布29に対する接着剤15,16,23,24の塗布量が3〜15g/m2の範囲にある。シート2,3や不織布21に対する接着剤15,16,23,24の塗布量が3g/m2未満では、シート2,3どうしや不織布21,28どうしが剥離してしまう場合がある。不織布21に対する接着剤24の塗布量が15g/m2を超過すると、サイドフラップ11の剛性が増加し、フラップ11の柔軟性が低下してしまう。また、接着剤24によってそれらフラップ10,11におけるアウターシート5の透湿度が低下してしまう。接着剤15,16,24の塗布量は、図1のおむつ1Aと同様の方法で測定した。
【0079】
おむつ1Cでは、弾性部材25,30一本に対する接着剤の塗布量が0.01〜0.2g/mの範囲にある。弾性部材25,30に対する接着剤の塗布量が0.01g/m未満では、それら弾性部材25,30が伸長したときに、弾性部材25,30が不織布28,29から剥離してしまう場合がある。弾性部材25,30に対する接着剤の塗布量が0.2g/mを超過すると、接着剤によってそれら弾性部材25,30の伸縮性が抑制され、弾性部材25,30の収縮力を利用することができず、着用者の胴周りの締め付けが不十分となり、おむつ1Cが着用位置から不用意にずれ下がってしまう場合がある。
【0080】
おむつ1Cは、エンドフラップ10やサイドフラップ11における耐水圧と透湿度とが前記範囲にあるので、それらフラップ10,11からの尿の滲み出しを防ぐことができるとともに、それらフラップ10,11からおむつ1C内部の湿気をおむつ1Cの外側へ逃がすことができ、おむつ1Cの蒸れを防ぐことができる。おむつ1Cは、エンドフラップ10やサイドフラップ11における曲げ剛性と引張強度とが前記範囲にあるので、それらフラップ10,11が高い柔軟性を有し、フラップ10,11が着用者の肌に不快な刺激を与えることはなく、それらフラップ10,11を強く引っ張ったとしても、フラップ10,11が破損してしまうことはない。おむつ1Cは、外側シート18が高い摩擦堅牢度を有するので、着用したおむつ1Cが衣類や寝具と擦れたとしても、外側シート18が破れることはない。
【0081】
おむつ1Cは、エンドフラップ10に延びる不織布29に接着剤24が塗布されていないので、エンドフラップ10に延びる不織布21に接着剤24が塗布された図1,6のおむつ1A,1Bと比較し、エンドフラップ10における透湿度が向上する。
【0082】
おむつ1Cでは、それが表面シート2を内側にして縦方向へ湾曲すると、弾性部材27が収縮してそれらシート2,3の両側部2b,3bがコア4の上方へ向かって起立する。おむつ1Cでは、起立したそれらシート2,3の両側部2b,3bが尿や大便に対する障壁を形成する。
【0083】
表面シート2には、親水性繊維不織布、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布、微細な多数の開孔を有するプラスチックフィルムのいずれかを使用することができる。中間シート3には、親水性繊維不織布、疎水性繊維不織布、通気不透液性プラスチックフィルム、疎水性繊維不織布どうしをラミネートした複合不織布、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとをラミネートした複合シートのいずれかを使用することができる。なお、中間シート3に通気不透液性プラスチックフィルムや疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとをラミネートした複合シートのいずれかを使用する場合は、プラスチックフィルム22を省くことが好ましい。それらシート2,3を形成する不織布には、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、ケミカルボンドの各製法により製造されたものを使用することができる。
【0084】
スパンボンド不織布19,28,29やメルトブローン不織布20を形成する繊維、サーマルボンド不織布22を形成する繊維、シート2,3の繊維不織布を形成する繊維には、ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系を使用することができる。繊維には、芯鞘型複合繊維、並列型複合繊維、異型中空繊維、微多孔繊維、接合型複合繊維を使用することもできる。
【0085】
コア4は、粒子状や繊維状の高吸収性ポリマー粒子とフラッフパルプとの混合物、または、粒子状や繊維状の高吸収性ポリマー粒子とフラッフパルプと熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所要の厚みに圧縮されている。コア4は、それの型崩れやポリマー粒子の脱落を防止するため、全体がティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートに包被されていることが好ましい。ポリマー粒子としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系を使用することができる。
【0086】
接着剤15,16,23,24には、ホットメルト型接着剤を使用することが好ましい。なお、接着剤15,16,23,24には、ホットメルト型接着剤の他に、アクリル系接着剤やゴム系接着剤のいずれかを使用することもできる。接着剤15,16,23,24は、図示のスパイラル状の他に、シート2,3や不織布21,29にジグザグ状や波状、ドット状、縞状のうちのいずれかの態様で塗布されていてもよい。
【0087】
図1,6のおむつ1A,1Bでは、中間シート3とフィルム22とのうちのいずれか一方または両者を省くこともでき、外側シート18にスパンボンド不織布を使用することもできる。図10のおむつ1Cでは、中間シート3を省くこともでき、外側シート18にサーマルボンド不織布を使用することもできる。
【0088】
【発明の効果】
本発明にかかるパンツ型の使い捨ておむつによれば、エンドフラップとサイドフラップとが内側シートと外側シートとから形成され、内側シートにメルトブローン不織布の少なくとも肌対向面にスパンボンド不織布を接合した複合不織布が使用され、外側シートに熱融着性の繊維不織布が使用されているので、それらフラップが高い耐水性と高い強度とを有するとともに、高い柔軟性を有する。
【0089】
エンドフラップとサイドフラップとにおける内外側シート両者を合わせた耐水圧が100mm以上かつ500mm以下の範囲にあり、エンドフラップとサイドフラップとにおける内外側シート両者を合わせた透湿度が220g/m2・h以上かつ800g/m2・h以下の範囲にあるおむつでは、それらフラップからの尿の滲み出しを防ぐことができ、おむつ内部の湿気をそれらフラップからおむつの外側へ円滑に逃がすことができる。このおむつは、それらフラップにおける尿の漏出を防ぎつつ、おむつ内部の蒸れを防ぐことができる。
【0090】
エンドフラップとサイドフラップとにおける内外側シート両者を合わせた曲げ剛性が0.005g・cm2/cm以上かつ0.1g・cm2/cm以下の範囲にあり、エンドフラップとサイドフラップとでの内外側シート両者を合わせた引張強度が13N/25mm以上かつ150N/25mm以下の範囲にあるおむつでは、それらフラップが高い柔軟性を有し、フラップが着用者の肌に不快な刺激を与えることはなく、それらフラップを強く引っ張ったとしても、フラップが破損してしまうことはない。
【0091】
外側シートの摩擦堅牢度が100回の摩擦で破損なしであるおむつでは、着用したおむつが衣類や寝具と擦れたとしても、外側シートが破れることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一例として示す使い捨ておむつの斜視図。
【図2】前後胴周り域の連結を解除した状態で示す図1のおむつの部分破断展開平面図。
【図3】図1のおむつの分解斜視図。
【図4】図2のIV−IV線矢視断面図。
【図5】図2のV−V線矢視断面図。
【図6】前後胴周り域の連結を解除した状態で示す他の実施の形態のおむつの部分破断展開平面図。
【図7】図6のおむつの分解斜視図。
【図8】図6のVIII−VIII線矢視断面図。
【図9】図6のIX−IX線矢視断面図。
【図10】他の一例として示すおむつの斜視図。
【図11】前後胴周り域の連結を解除した状態で示す図10のおむつの部分破断展開平面図。
【図12】図10のおむつの分解斜視図。
【図13】図11のXIII−XIII線矢視断面図。
【図14】図11のXIV−XIV線矢視断面図。
【符号の説明】
1A 使い捨ておむつ
1B 使い捨ておむつ
1C 使い捨ておむつ
2 透液性表面シート
3 中間シート
4 吸液性コア
5 不透液性アウターシート
6 前胴周り域
7 股下域
8 後胴周り域
9 排泄物吸収ゾーン
10 エンドフラップ(エンドフラップゾーン)
11 サイドフラップ(サイドフラップゾーン)
13 胴周り開口
14 脚周り開口
17 内側シート
18 外側シート
19 スパンボンド不織布
20 メルトブローン不織布
21 サーマルボンド不織布
28 スパンボンド不織布
29 スパンボンド不織布
Claims (1)
- 互いに対向する前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少なくとも該股下域の横方向中央に形成された排泄物吸収部と、前記吸収部の縦方向両端縁の外側に位置して横方向へ延びるエンドフラップと、前記吸収部の横方向両側縁の外側に位置して縦方向へ延びるサイドフラップとを有し、前記前後胴周り域のサイドフラップが連結されて胴周り開口と一対の脚周り開口とが形成されたパンツ型の使い捨ておむつにおいて、
前記エンドフラップと前記サイドフラップとが、肌対向側に位置する内側シートと、肌非対向側に位置して前記内側シートに接合された外側シートとから形成され、前記内側シートには、メルトブローン不織布と前記メルトブローン不織布の肌対向面と肌非対向面とのうちの少なくとも該肌対向面に接合されたスパンボンド不織布とから形成された複合不織布が使用され、前記外側シートには、熱融着性の繊維不織布が使用され、
前記内外面シートが、接着剤を介して互いに接合され、前記接着剤の塗布量が3〜15g/m 2 であり、
前記エンドフラップと前記サイドフラップとのそれぞれにおける前記内外側シート両者を合わせた耐水圧(JIS L 1192 A法に準拠)が、100mm以上かつ500mm以下の範囲にあり、前記エンドフラップと前記サイドフラップとのそれぞれにおける前記内外側シート両者を合わせた透湿度(JIS L 1099に準拠)が、220g/m2・h以上かつ800g/m2・h以下の範囲にあり、
前記エンドフラップと前記サイドフラップとのそれぞれにおける前記内外側シート両者を合わせた曲げ剛性が、0.005g・cm2/cm以上かつ0.1g・cm2/cm以下の範囲にあり、前記エンドフラップと前記サイドフラップとのそれぞれにおける前記内外側シート両者を合わせた引張強度(JIS L 1096 A法に準拠)が、13N/25mm以上かつ150N/25mm以下の範囲にあり、
前記外側シートの摩擦堅牢度(JIS L 0849に準拠)が、100回の摩擦で破損なしであることを特徴とする前記おむつ。
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