JP4499968B2 - Pneumatic radial tire - Google Patents
Pneumatic radial tire Download PDFInfo
- Publication number
- JP4499968B2 JP4499968B2 JP2001345862A JP2001345862A JP4499968B2 JP 4499968 B2 JP4499968 B2 JP 4499968B2 JP 2001345862 A JP2001345862 A JP 2001345862A JP 2001345862 A JP2001345862 A JP 2001345862A JP 4499968 B2 JP4499968 B2 JP 4499968B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- layer
- tire
- pneumatic radial
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリオレフィンケトンの繊維コードをベルト層に用いた空気入りラジアルタイヤに関し、更に詳しくは、スチールコードをカーカス層に用いた場合の不都合を解消するようにした空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、超高張力のスチールコードをカーカス層に用いた空気入りラジアルタイヤが上市されている。このような空気入りラジアルタイヤは、その性能面において特に転がり抵抗が小さいという利点がある。しかしながら、上記タイヤはカーカス層を構成するスチールコードに起因して重量増加を伴うばかりでなく、剛性の増加が大きくなるため乗り心地の悪化が懸念される。
【0003】
このような不都合を解消するために、トレッド部に埋設するベルト層にスチールコードの替わりにアラミド繊維のような有機繊維コードを使用することが考えられる。しかるに、空気入りラジアルタイヤにおいて、トレッド部は走行時の変形が大きいため、アラミド繊維ではゴムに対する接着性が不十分であり、実用上好ましいものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、タイヤ重量を低減しつつ、耐久性と乗り心地の改善を可能にした空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の空気入りラジアルタイヤは、左右一対のビード部間にスチールコードを用いた少なくとも1層のスチールカーカス層を装架し、トレッド部における前記カーカス層の外周側に複数層のベルト層を埋設した空気入りラジアルタイヤにおいて、全てのベルト層に下記(1)式で表される構造を有するポリオレフィンケトンのフィラメントからなる繊維コードを用いると共に、前記ベルト層の外周側に、下記(1)式で表される構造を有するポリオレフィンケトンのフィラメントからなる少なくとも1本の繊維コードを引き揃えてゴム被覆したリボン材をタイヤ周方向に対して実質的に0°で連続的に巻回してなるベルトカバー層を配置したことを特徴とするものである。
【0006】
−(CH2 −CH2 −CO)n−(R−CO)m− ・・・(1)
ここで、1.05≧(n+m)/n≧1.00、
Rは炭素数が3以上のアルキレン基である。
【0007】
このようにスチールコードからなるカーカス層を備えた空気入りラジアルタイヤにおいて、特定の条件を満足するポリオレフィンケトンの繊維コードからなるベルト層を用いることにより、タイヤ重量を低減しつつ、耐久性と乗り心地を改善することができる。
【0008】
本発明では、耐久性と乗り心地について十分な改善効果を得るために、ベルト層の外周側に、前記(1)式で表される構造を有するポリオレフィンケトンのフィラメントからなる少なくとも1本の繊維コードを引き揃えてゴム被覆したリボン材をタイヤ周方向に対して実質的に0°で連続的に巻回してなるベルトカバー層を配置することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1は本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤを示し、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。左右一対のビード部3,3間には少なくとも1層のカーカス層4が装架され、そのカーカス層4の端部がビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側に折り返されている。このカーカス層4は複数本のスチールコードをタイヤ径方向に延長するように引き揃えたものである。カーカス層4に用いるスチールコードは、1×Nの撚り構造を有するものであることが好ましい。上記スチールコードは素線径が0.10〜0.25mmで、炭素含有量が0.9〜1.1重量%であると良い。
【0011】
トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には2層のベルト層6a,6bが埋設されている。タイヤ内側に位置するベルト層6a及びタイヤ外側に位置するベルト層6bは複数本のポリオレフィンケトンの繊維コードを引き揃えたものである。これらベルト層6a,6bはコードがタイヤ周方向に対して傾斜し、かつ層間でコードが互いに交差するように配置されている。
【0012】
本発明では、全てのベルト層にポリオレフィンケトンの繊維コードを用い、必要に応じてベルト層の総数を増やすことも可能である。いずれの場合も、従来から使用されているベルト層のスチールコードをゴムに対する接着性が優れているポリオレフィンケトンの繊維コードに置き換えることで、スチールカーカス層を有するタイヤの軽量化と乗り心地の改善が可能になる。
【0013】
ベルト層6a,6bの外周側には、ポリオレフィンケトンの繊維コードをタイヤ周方向に配向してなるベルトカバー層7が配置されている。このベルトカバー層7は少なくとも1本の繊維コードを引き揃えてゴム被覆してなるリボン材をタイヤ周方向に対して実質的に0°で連続的に巻回したジョイントレス構造とすることが望ましい。また、ベルトカバー層7は、ベルト層6a,6bを全幅にわたって覆うフルカバーと、ベルト層6a,6bの両端部だけを覆うエッジカバーとから構成すると良い。
【0014】
ここで用いるポリオレフィンケトン繊維は、特開平1−124617号公報、特開平2−112413号公報、米国特許第5194210号公報、特開平9−324377号公報、特開2001−115007号公報、特開2001−131825号公報などで開示された溶融紡糸や湿式紡糸によって得ることができるが、下記(1)式で表される構造を有するポリオレフィンケトン繊維を用いることが必要である。
【0015】
−(CH2 −CH2 −CO)n−(R−CO)m− ・・・(1)
ここで、1.05≧(n+m)/n≧1.00、
Rは炭素数が3以上のアルキレン基である。
【0016】
(1)式において、mの分率(エチレン以外のアルキレンユニット)が増えると、タイヤの走行成長が大きくなり、耐久性が低下する。これは、紡糸繊維の結晶構造がmユニットの増加により変化し、分子鎖間の二次結合力が低下するためと考えられる。また、該繊維の強度が低くなると撚りコードとした時に更に強度が低下するので、タイヤの破壊強度を確保するためにコードの使用量を多くする必要があり、軽量で経済性の高いタイヤの提供が困難となる。ここでより好ましくはm=0である実質的にエチレンと一酸化炭素だけからなる交互共重合ポリマーを用いるのが良い。このような繊維を製造するには湿式紡糸を用いるのが好適である。
【0017】
更に、ポリオレフィンケトンの繊維コードとしては、引張り強度が8.83cN/dtex以上で、1.99cN/dtex時の伸び率が3.5%以下である繊維コードを用いることが好ましい。引張り強度が8.83cN/dtex未満であると繊維コードの打ち込み本数を増加させたり、コードの太さを太くする必要がある。ところが、打ち込み数が多過ぎるとコード間のゴムが実質的に存在しない状態となり、ベルト層(或いは、ベルトカバー層)と周りのゴムと間での接着破壊が生じ易くなり耐久性が低下する。一方、コードが太くなるとベルト層(或いは、ベルトカバー層)が厚くなり軽量性の確保が困難となる。また、1.99cN/dtex時の伸び率が3.5%を超えるとベルト層の剛性確保が難しく操縦安定性に不利を招くことになる。
【0018】
また、ポリオレフィンケトンの繊維コードは、K=T√(D/1.111)で表される撚り係数Kが1000〜3500の範囲であることが好ましい。ここでKは撚り係数、Tはコードの上撚り数(回/10cm)、Dはコードの総デシテックス数である。撚り係数Kが1000未満であると耐疲労性の確保が困難となるばかりでなく、破断伸びが低下して耐外傷性が悪化する。撚り係数Kが3500を超えるとモジュラスの低下が大きく操縦安定性の確保が困難となる。
【0019】
【実施例】
タイヤサイズ205/55R16 89VA041とし、図1のタイヤ構造を有する空気入りラジアルタイヤにおいて、カーカス層にスチールコードを使用する一方で、ベルト層及びベルトカバー層を構成するコードの種類を表1のように種々異ならせた実施例1、参考例1,2及び比較例1〜4の空気入りラジアルタイヤをそれぞれ製作した。なお、ポリオレフィンケトンの繊維コードには、以下のものを使用した。
【0020】
POK繊維1:ポリオレフィンケトン (n+m)/n=1.07
撚り係数1500、強度9.27cN/dtex、
1.99cN/dtex時の伸び率2.9%
POK繊維2:ポリオレフィンケトン (n+m)/n=1.00
撚り係数3500、強度10.68cN/dtex、
1.99cN/dtex時の伸び率3.5%
POK繊維3:ポリオレフィンケトン (n+m)/n=1.00
撚り係数1500、強度12.71cN/dtex、
1.99cN/dtex時の伸び率1.6%
これら試験タイヤについて、下記の方法により、乗り心地及び耐水圧強度を評価し、またベルト層間剥離面を観察し、その結果を表1に示した。
【0021】
乗り心地:
実車乗り心地評価(フィーリング相対評価)を5名のドライバーにより行った。評価結果は、基準タイヤ(比較例4)との相対比較にて、以下の判定基準をもとに5点法で採点し、最高点と最低点を除いた3名の平均点で表した。
【0022】
耐水圧強度:
試験タイヤの内部に水圧を負荷し、その水圧を増大させてタイヤが破壊したときの圧力を測定した。評価結果は、基準タイヤ(比較例4)を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど耐水圧強度が大きいことを意味する。
【0023】
ベルト層間剥離面観察:
試験タイヤを標準リムに装着し、内圧300kPaとして、周上3か所に高さ10cmの突起を設けたドラム上を速度50km/hで3000km走行させた後、タイヤからベルト層を取り出し、これらベルト層に対して層間剥離試験を行い、その剥離面の状態を観察した。評価結果は、剥離面がゴム破壊である場合もしくは突起乗り越し部分と非乗り越し部分との差が認められない場合を「OK」で示し、コード部分が露出している場合もしくは突起乗り越し部分のコード露出が非乗り越し部分に比べて増加している場合を「NG」で示した。
【0024】
【表1】
【0025】
この表1から明らかなように、実施例1はスチールベルト層を使用した比較例1に比べて乗り心地に優れ、しかも耐水圧強度やベルト層間剥離面観察については比較例4に比べて良好な結果が得られ、耐久性も優れていた。一方、ベルト層にポリオレフィンケトン以外の有機繊維コードを用いた比較例2,3は、耐水圧強度やベルト層間剥離面観察の結果が不十分であった。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、左右一対のビード部間にスチールコードを用いた少なくとも1層のスチールカーカス層を装架し、トレッド部におけるカーカス層の外周側に複数層のベルト層を埋設した空気入りラジアルタイヤにおいて、全てのベルト層に特定の条件を満足するポリオレフィンケトンの繊維コードを用いると共に、ベルト層の外周側に、特定の条件を満足するポリオレフィンケトンの繊維コードからなるベルトカバー層を配置したから、タイヤ重量を低減しつつ、耐久性と乗り心地を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤを示す半断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6a,6b ベルト層
7 ベルトカバー層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic radial tire using a polyolefin ketone fiber cord as a belt layer, and more particularly, to a pneumatic radial tire which eliminates the disadvantages of using a steel cord as a carcass layer.
[0002]
[Prior art]
In recent years, pneumatic radial tires using an ultra-high tensile steel cord for the carcass layer have been put on the market. Such a pneumatic radial tire has an advantage that its rolling resistance is particularly small in terms of performance. However, the tire is not only accompanied by an increase in weight due to the steel cords constituting the carcass layer, but there is a concern that the ride comfort may deteriorate due to an increase in rigidity.
[0003]
In order to eliminate such inconvenience, it is conceivable to use an organic fiber cord such as an aramid fiber in place of the steel cord for the belt layer embedded in the tread portion. However, in the pneumatic radial tire, since the tread portion is greatly deformed during running, the aramid fiber has insufficient adhesion to rubber, which is not preferable in practice.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a pneumatic radial tire capable of improving durability and ride comfort while reducing tire weight.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a pneumatic radial tire according to the present invention has at least one steel carcass layer using a steel cord mounted between a pair of left and right bead portions, and is disposed on an outer peripheral side of the carcass layer in a tread portion. a pneumatic radial tire having embedded belt layer of the multiple layers, Rutotomoni using fiber cords made of filaments of a polyolefin ketone having the structure represented by all of the belt layer the following equation (1), the outer peripheral side of the belt layer In addition, a ribbon material in which at least one fiber cord composed of a polyolefin ketone filament having a structure represented by the following formula (1) is aligned and rubber-coated is continuously formed at substantially 0 ° with respect to the tire circumferential direction. A belt cover layer wound around is arranged .
[0006]
- (CH 2 -CH 2 -CO) n- (R-CO) m- ··· (1)
Here, 1.05 ≧ (n + m) /n≧1.00,
R is an alkylene group having 3 or more carbon atoms.
[0007]
Thus, in the pneumatic radial tire having a carcass layer made of steel cords, by Rukoto have use a belt layer composed of the fiber cord polyolefin ketone satisfying specific conditions, while reducing the tire weight, and durability Riding comfort can be improved.
[0008]
In the present invention, in order to obtain a sufficient improvement effect on durability and ride comfort, at least one fiber cord comprising a polyolefin ketone filament having a structure represented by the above formula (1) on the outer peripheral side of the belt layer. It is preferable to dispose a belt cover layer formed by continuously winding a rubber-coated ribbon material substantially at 0 ° with respect to the tire circumferential direction.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0010]
FIG. 1 shows a pneumatic radial tire according to an embodiment of the present invention, where 1 is a tread portion, 2 is a sidewall portion, and 3 is a bead portion. At least one carcass layer 4 is mounted between the pair of left and
[0011]
Two
[0012]
In the present invention, using a fiber cords polyolefin ketone to all of the belt layer, it is possible to increase the total number of belt layers as needed. In either case, replacing the steel cord of the belt layer used in the past with the fiber cord of polyolefin ketone, which has excellent adhesion to rubber, reduces the weight of tires with a steel carcass layer and improves riding comfort. It becomes possible.
[0013]
On the outer peripheral side of the
[0014]
Polyolefin ketone fibers used here are disclosed in JP-A-1-124617, JP-A-2-112413, US Pat. No. 5,194,210, JP-A-9-324377, JP-A-2001-115007, JP-A-2001. Although it can be obtained by melt spinning or wet spinning disclosed in JP-A-131825, etc., it is necessary to use a polyolefin ketone fiber having a structure represented by the following formula (1).
[0015]
- (CH 2 -CH 2 -CO) n- (R-CO) m- ··· (1)
Here, 1.05 ≧ (n + m) /n≧1.00,
R is an alkylene group having 3 or more carbon atoms.
[0016]
In the formula (1), when the fraction of m (an alkylene unit other than ethylene) increases, the tire traveling growth increases and the durability decreases. This is presumably because the crystal structure of the spun fiber changes with an increase in m units, and the secondary binding force between the molecular chains decreases. In addition, when the strength of the fiber is lowered, the strength is further reduced when a twisted cord is used. Therefore, it is necessary to increase the amount of cord used to secure the breaking strength of the tire, and the provision of a lightweight and highly economical tire is provided. It becomes difficult. More preferably, an alternating copolymer consisting essentially of ethylene and carbon monoxide with m = 0 is preferably used. It is preferable to use wet spinning to produce such fibers.
[0017]
Further, as the fiber cord of polyolefin ketone, it is preferable to use a fiber cord having a tensile strength of 8.83 cN / dtex or more and an elongation at 1.99 cN / dtex of 3.5% or less. When the tensile strength is less than 8.83 cN / dtex, it is necessary to increase the number of fiber cords to be driven or to increase the thickness of the cords. However, when the number of drivings is too large, there is substantially no rubber between the cords, and adhesion failure between the belt layer (or belt cover layer) and the surrounding rubber tends to occur, resulting in a decrease in durability. On the other hand, if the cord becomes thick, the belt layer (or belt cover layer) becomes thick and it is difficult to ensure light weight. On the other hand, if the elongation at 1.99 cN / dtex exceeds 3.5%, it is difficult to ensure the rigidity of the belt layer, which causes a disadvantage in handling stability.
[0018]
The fiber cord of polyolefin ketone preferably has a twist coefficient K represented by K = T√ (D / 1.111) in the range of 1000 to 3500. Here, K is a twist coefficient, T is the number of twists of the cord (times / 10 cm), and D is the total number of decitex of the cord. When the twisting coefficient K is less than 1000, not only is it difficult to ensure fatigue resistance, but also the elongation at break is reduced and the resistance to trauma is deteriorated. When the twist coefficient K exceeds 3500, the modulus is greatly lowered, and it becomes difficult to ensure steering stability.
[0019]
【Example】
In the pneumatic radial tire having the tire size 205 / 55R16 89VA041 and the tire structure of FIG. 1, the steel cord is used for the carcass layer, while the types of cords constituting the belt layer and the belt cover layer are as shown in Table 1. Various pneumatic radial tires of Example 1, Reference Examples 1 and 2, and Comparative Examples 1 to 4 were produced. In addition, the following were used for the fiber cord of polyolefin ketone.
[0020]
POK fiber 1: polyolefin ketone (n + m) /n=1.07
Twist factor 1500, strength 9.27 cN / dtex,
1.9% elongation at 1.99 cN / dtex
POK fiber 2: Polyolefin ketone (n + m) /n=1.00
Twist factor 3500, strength 10.68 cN / dtex,
1.99cN / dtex elongation rate 3.5%
POK fiber 3: Polyolefin ketone (n + m) /n=1.00
Twist factor 1500, strength 12.71 cN / dtex,
1.6% elongation at 1.99 cN / dtex
With respect to these test tires, the ride comfort and water pressure resistance were evaluated by the following methods, and the belt delamination surface was observed. The results are shown in Table 1.
[0021]
Ride comfort:
The actual ride comfort evaluation (feeling relative evaluation) was performed by five drivers. The evaluation results were scored by a five-point method based on the following criteria in a relative comparison with a reference tire (Comparative Example 4), and expressed as the average score of three people excluding the highest and lowest points.
[0022]
Water pressure strength:
A water pressure was applied to the inside of the test tire, and the pressure when the tire was broken by increasing the water pressure was measured. The evaluation results are shown as an index with the reference tire (Comparative Example 4) as 100. It means that the greater the index value, the greater the water pressure resistance.
[0023]
Observation of belt delamination surface:
The test tire is mounted on a standard rim, and the inner pressure is 300 kPa, and the belt is removed from the tire by running 3000 km at a speed of 50 km / h on a drum provided with 10 cm high protrusions on the circumference. A delamination test was performed on the layer, and the state of the peeled surface was observed. The evaluation result is indicated by “OK” when the peeled surface is broken by rubber or when there is no difference between the protruding part and the non-overriding part. When the code part is exposed or the protruding part of the code is exposed “NG” indicates a case in which is increased compared to the non-overriding portion.
[0024]
[Table 1]
[0025]
As is apparent from Table 1, Example 1 is superior in ride comfort compared to Comparative Example 1 using a steel belt layer, and is also better than Comparative Example 4 in terms of water pressure resistance and belt delamination surface observation. The result was obtained and the durability was excellent. On the other hand, Comparative Examples 2 and 3 using organic fiber cords other than polyolefin ketone for the belt layer had insufficient results of water pressure resistance and observation of the belt delamination surface.
[0026]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, at least one steel carcass layer using a steel cord is mounted between a pair of left and right bead portions, and a plurality of belt layers are formed on the outer peripheral side of the carcass layer in the tread portion. a pneumatic radial tire buried, using the fiber cord of polyolefin ketone satisfying specific conditions to all of the belt layers Rutotomoni, on the outer circumferential side of the belt layer, a fiber cord polyolefin ketone satisfying specific conditions belt Since the cover layer is disposed , durability and ride comfort can be improved while reducing the weight of the tire.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a half sectional view showing a pneumatic radial tire according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Tread part 2
Claims (1)
−(CH2 −CH2 −CO)n−(R−CO)m− ・・・(1)
ここで、1.05≧(n+m)/n≧1.00、
Rは炭素数が3以上のアルキレン基である。In a pneumatic radial tire in which at least one steel carcass layer using a steel cord is mounted between a pair of left and right bead portions, and a plurality of belt layers are embedded on the outer peripheral side of the carcass layer in a tread portion , Rutotomoni using fiber cords made of filaments of a polyolefin ketone having the structure represented in the belt layer by the following equation (1), on the outer circumferential side of the belt layer, a polyolefin ketone having a structure represented by the following formula (1) A pneumatic radial tire in which a belt cover layer is formed by continuously winding a ribbon material, in which at least one fiber cord made of the above filament is aligned and rubber-coated, substantially at 0 ° with respect to the tire circumferential direction .
- (CH 2 -CH 2 -CO) n- (R-CO) m- ··· (1)
Here, 1.05 ≧ (n + m) /n≧1.00,
R is an alkylene group having 3 or more carbon atoms.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001345862A JP4499968B2 (en) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | Pneumatic radial tire |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001345862A JP4499968B2 (en) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | Pneumatic radial tire |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003146011A JP2003146011A (en) | 2003-05-21 |
JP4499968B2 true JP4499968B2 (en) | 2010-07-14 |
Family
ID=19159136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001345862A Expired - Fee Related JP4499968B2 (en) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | Pneumatic radial tire |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4499968B2 (en) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4953640B2 (en) * | 2005-01-21 | 2012-06-13 | 株式会社ブリヂストン | Heavy duty pneumatic radial tire |
JP4953641B2 (en) * | 2005-01-24 | 2012-06-13 | 株式会社ブリヂストン | Pneumatic radial tire for aircraft |
JP4953639B2 (en) * | 2005-01-24 | 2012-06-13 | 株式会社ブリヂストン | High performance pneumatic tire |
JP2008030506A (en) * | 2006-07-26 | 2008-02-14 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | Pneumatic tire |
JP5007545B2 (en) * | 2006-09-22 | 2012-08-22 | 横浜ゴム株式会社 | Pneumatic radial tire |
JP6269306B2 (en) * | 2014-05-12 | 2018-01-31 | 横浜ゴム株式会社 | Rehabilitation tire |
-
2001
- 2001-11-12 JP JP2001345862A patent/JP4499968B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003146011A (en) | 2003-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3652116B2 (en) | Pneumatic radial tire | |
JP2002154304A (en) | Pneumatic radial tire | |
WO2020145024A1 (en) | Pneumatic radial tire | |
JP4259790B2 (en) | Pneumatic radial tire | |
JP2013244930A (en) | Pneumatic tire | |
CN115362071A (en) | Pneumatic tire | |
JP4428060B2 (en) | Pneumatic radial tire | |
JP4499968B2 (en) | Pneumatic radial tire | |
JP4262915B2 (en) | Pneumatic radial tire | |
JP3848790B2 (en) | Pneumatic radial tire | |
JP5007548B2 (en) | Pneumatic radial tire | |
WO2020162597A1 (en) | Pneumatic radial tire | |
JP5521880B2 (en) | Pneumatic tire | |
CN115335239B (en) | Pneumatic tire | |
WO2022123948A1 (en) | Pneumatic tire | |
JP2020147166A (en) | Pneumatic tire | |
JP3669806B2 (en) | Pneumatic radial tire | |
JP4145102B2 (en) | Pneumatic tire | |
JPH1178410A (en) | Pneumatic radial tire for passenger car | |
JP4097448B2 (en) | Pneumatic radial tire | |
JP2007137318A (en) | Pneumatic radial tire | |
JP3688080B2 (en) | Pneumatic radial tire | |
JP3907440B2 (en) | Heavy duty pneumatic radial tire | |
JP5211848B2 (en) | Pneumatic radial tire | |
JP4471242B2 (en) | Pneumatic radial tire |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040811 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060922 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061003 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061204 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070220 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070416 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070508 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20071207 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100416 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |