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JP4471371B2 - レンズ鏡筒および光学装置 - Google Patents

レンズ鏡筒および光学装置 Download PDF

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Description

本発明は、カム環の光軸周りの回転に連動してレンズ保持体が光軸方向へ進退するレンズ鏡筒およびそれを備える光学装置に関する。
従来、光軸方向へのレンズ移動を行うことによって変倍動作および合焦動作を行うカメラの鏡筒として、レンズ移動をカム駆動により行うものがある。また、移動するレンズ鏡筒の距離を犠牲にすることなく、カム環の光軸方向の長さを短くするために、鏡筒に設けられたカムフォロアがカム環に設けられたカム溝を乗り換える鏡筒が提案されている(例えば特許文献1を参照)。この場合、カム溝を乗り換えるタイミングにおいてレンズ移動を円滑に行うために、カムフォロアとそれに係合されるカム溝とは、それぞれの係合状態において、ある程度の遊びを有するように構成されている。この遊びがあるために、カム溝が設けられた鏡筒とカム環との光軸がずれるすなわち偏心する恐れがある。
ここで、例えば図10に示す、移動カム環3の回動により2群鏡筒37が光軸方向へ進退する構成を考える。この構成の場合、各カム溝3d,3eはともに異なる位置で同じ軌跡を描くように形成されたカム溝であるが、カム溝3eは、移動カム環3の後端部においてそのカム溝が形成されていないものである。すなわち、カム溝3eは、移動カム環3に形成することができない位置に、仮想的にカム溝が設けられているとするものである。2群鏡筒37の外周部には、先端にテーパ部を有する2つの固定フォロア部37a,37bが設けられており、各固定フォロア部37a,37bは、それぞれ、カム溝3d,3eに係合される。ここで、2群鏡筒37が光軸方向へ移動して所定の位置に到達すると、2群鏡筒37は、カム溝3eから離脱して仮想カム溝へ進入しまたは逆に仮想カム溝からカム溝3eへ進入する。
しかしながら、各固定フォロア部37a,37bとカム溝3d,3eとの間には、遊びがあるから、2群鏡筒37が移動カム環3に対して偏心することがあり、所定の光学性能を保持することができない場合がある。
特開2004‐085932号公報
上述した機構を有する場合、光学性能に悪影響を及ぼさないようにするために、レンズ群間の平行敏感度が低くなるような光学設計を行う必要がある。しかしながら、この光学設計を実現するためには、構成するレンズの枚数が増し、それにより、鏡筒の全長が長く、そのサイズが大きくなる傾向があり、これは、昨今の低コスト化、小型化、軽量化という点においては、不利である。
そこで、鏡筒の全長を短くするために、レンズ枚数を少なくすることが考えられるが、この場合は、レンズ群同士の同軸度が高い光学設計が要求され、カム溝とカムフォロアとの係合時の遊びを少なく抑えた鏡筒を設計する必要がある。しかしながら、カム溝とカムフォロアとの係合時の遊びを少なく抑えると、カムフォロアがカム溝から離脱しまたは再びカム溝に乗り移るときに引っ掛かりが起こる場合があり、その際には、地板が微小ながら振動し、この振動が結像面に伝播する。これにより、電子スチルカメラにおいて電子ビューファインダを利用している場合、撮影画面が揺れる、いわゆる像揺れ現象が起こる。また、最悪の場合は、カムフォロアがカム溝に引っ掛った状態のままになり、ひいては鏡筒が動作しない恐れがある。カム溝とカムフォロアとの係合時の遊びを少なく抑えることは、高い光学性能を得る際の制約事項になる。
本発明の目的は、高い光学性能を維持しながら、小型化を行うことができるレンズ鏡筒および光学装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、光軸周りに回転可能なカム環と、該カム環の光軸周りの回転に連動して光軸方向へ進退可能なレンズ保持体とを備えるレンズ鏡筒であって、前記カム環の内面には、前記レンズ保持体を光軸方向へ進退させるための第1及び第2のカム溝が形成され、前記第1のカム溝は、前記カム環に形成される実体カム溝と、該実体カム溝から連続的に前記カム環の外部の位置まで仮想的に延びる仮想カム溝とを含み、前記実体カム溝の前記仮想カム溝に連なる端部には、前記仮想カム溝に向けて深さが深くなるスロープ部が形成され、前記第2のカム溝は、カム溝形状を成していない一部を含み、前記レンズ保持体には、前記第1のカム溝と係合可能な第1のカムフォロア及び前記第2のカム溝と係合可能な第2のカムフォロアが設けられ、前記第1のカムフォロアと前記第2のカムフォロアとは、同一の付勢部材により、それぞれ、光軸方向と直交する方向に対応するカム溝に向けて勢される可動カムフォロアからなり、前記第1のカムフォロアは、前記レンズ保持枠が非撮影位置から第1の撮影位置までの間の位置にあるとき、前記第1のカム溝の前記仮想カム溝上に位置し、前記レンズ保持枠が前記第1の撮影位置から第2の撮影位置に向けて移動されるとき、前記第1のカム溝の前記仮想カム溝から前記実体カム溝のスロープ部を経て前記実体カム溝へ乗り移って前記実体カム溝と係合し、前記レンズ保持枠が前記第1の撮影位置に戻されると、前記第1のカム溝の前記実体カム溝から前記仮想カム溝に乗り移って前記実体カム溝からとの係合を解除した状態になり、前記第2のカムフォロアは、前記レンズ保持枠が非撮影位置から前記第2の撮影位置までの間の位置あるときには、前記第2のカム溝と係合し、前記レンズ保持枠が前記第2の撮影位置の直前位置に到達すると、前記第2のカム溝の前記カム溝形状を成していない一部と係合した状態になることを特徴とするレンズ鏡筒を提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記レンズ鏡筒を備えることを特徴とする光学装置を提供する。
本発明によれば、高い光学性能を維持しながら、小型化を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係るレンズ鏡筒の分解斜視図である。図2は図1のレンズ鏡筒のカム構成を円周方向に展開して示す図であり、図2(a)は沈胴時、図2(b)はワイド撮影時、図2(c)はテレ撮影時のそれぞれを示す展開図である。図3(a)は可動カムフォロア8bが移動カム環3のカム溝3eに乗り移る直前の状態を示す図、図3(b)は図3(a)の断面A−Aに沿って得られた断面図である。図4(a)は可動カムフォロア8aが移動カム環3のカム溝3dと係合し、可動カムフォロア8bと移動カム環3のカム溝3eとの係合が解除されている状態を示す断面図、図4(b)は可動カムフォロア8aが移動カム環3のカム溝3dと、可動カムフォロア8bがカム溝3eとそれぞれ係合している状態を示す断面図である。図5は図1のレンズ鏡筒における移動カム環とそれの駆動機構を示す図である。図6は図5のウォームギア27に設けられているズームモータの回転数および回転方向を検知するための機構を示す図である。図7は図6のフォトインタラプタのそれぞれから出力される信号波形を示す図である。図8は図4に示す可動カムフォロアに代わる可動カムフォロアを示す断面図である。
レンズ鏡筒は、図1に示すように、該レンズ鏡筒の基部であるベース1と、ベース1の前端部にネジ止めにより固定される固定筒2とを備える。固定筒2には、1群鏡筒6と、2群鏡筒37とが内蔵される。また、固定筒2の内面には、カム溝2aおよび溝2cが設けられている。
1群鏡筒6は、第1レンズ群38を保持する。1群鏡筒6の外周面には、先端にテーパ部を有する3本のフォロアピン7がそれぞれ等間隔に圧入されており、1群鏡筒6の前面には、非撮影時に第1レンズ群38の前面部を保護するためのバリアユニット36が固着されている。2群鏡筒37は、第2レンズ群39を保持する。2群鏡筒37の外周部には、先端にテーパ部を有する2つの固定フォロア部37a,37b、および圧縮バネ9により付勢された2つの可動カムフォロア8a,8bが等間隔に配置されている。また、可動カムフォロア8a,8bは、テーパ状に形成された先端部を有する。また、2群鏡筒37には、絞り羽根(図示せず)およびシャッタ羽根を駆動する機構(図示せず)が設けられている。
固定筒2のカム溝2aには、移動カム環3に圧入されている金属製のフォロアピン5が係合する(図2(a))。移動カム環3は、フォロアピン5がカム溝2aに係合することによって、カム溝2aに沿って回動しながら光軸方向に繰り出される。移動カム環3の外周面には、ギア歯3aが形成されている。ギア歯3aには、図5に示すように、ズームモータ25の駆動力が、ギア22およびギア27〜31を介して伝達され、移動カム環3は回転駆動される。ここで、ウォームギア27には、図6に示すように、ズームモータ25の回転を検知するための3枚の羽根27aが設けられており、各羽根27aがスリット部を遮断する位置にフォトインタラプタ34,35が配置されている。各フォトインタラプタ34,35は、図8に示すような信号波形を有する信号を出力する。各フォトインタラプタ34,35の出力信号から、ズームモータ25の回転方向(CCWおよびCW方向)および回転数が検知され、それぞれの出力信号に基づいて撮影光学系の焦点距離の制御、鏡筒の移動の制御などが行われる。
移動カム環3の内部には、直進ガイド筒4が回転自由に嵌められている。直進ガイド筒4には突起4eが設けられており、突起4eは、固定筒2に設けられた溝2cに嵌められ、直進ガイド筒4が固定筒2に対して相対的に回転しないように規制する。また、直進ガイド筒4の前面部には3つの突起4fが設けられており、各突起4fは、移動カム環3の内面に設けられた溝3gに嵌められている。このため、直進ガイド筒4は、移動カム環3に対して相対的に回転可能であるとともに、移動カム環3と一体に光軸方向へ移動する。1群鏡筒6に設けられた金属製のフォロアピン7は、移動カム環3のカム溝3bに係合し、直進ガイド筒4の直動溝4aには、1群鏡筒6に設けられた直動ピン6aが係合する。この直動溝4aにより、回転方向に1群鏡筒6が移動することが制限され、移動カム環3が回動すると、1群鏡筒6は光軸方向に繰り出される。
また、同様に、2群鏡筒37に設けられている各固定フォロア部37a,37bおよび各可動カムフォロア8a,8bは、移動カム環3のカム溝3dおよびカム溝3eと直進ガイド筒4の直動溝4bに係合する。直動溝4bにより、2群鏡筒37の移動が光軸方向のみに規制されているため、移動カム環3が回動すると、2群鏡筒37はカム溝3d,3eに沿って光軸方向へ繰り出される。
ここで、カム溝3dは、移動カム環3の先端部に設けられた溝3gのために、その一部が形成されていないものである。また、カム溝3eは、移動カム環3の後端部においてそのカム溝が形成されていないものである。すなわち、カム溝3eは、移動カム環3に形成される実体カム溝と、該実体カム溝から連続的に移動カム環3の外部の位置まで仮想的に延びる仮想カム溝とを含むものであり、この仮想カム溝を含むカム溝3eが描く軌跡は、カム溝3dが描く軌跡と同じである。
現在、レンズ鏡筒を含むシステムの電源が「切断」状態にあり、レンズ鏡筒が沈胴状態にあると仮定する。このとき、図2(a)に示すように、一方の可動カムフォロア8bはカム溝3eから離脱した状態にあり、他方の可動カムフォロア8aは、カム溝3dと係合する状態にある。但し、可動カムフォロア8bは、カム溝3eとその仮想カム溝とにより規定される軌跡上の位置にある。この係合状態は、2群鏡筒37に一体的に設けられた固定フォロア部37a,37bも同様である。すなわち、固定フォロア部37aは、カム溝3dと係合している状態にあり、固定フォロア部37bはカム溝3eとの係合が解除された状態にある。
沈胴状態からレンズ鏡筒が駆動されるとき、2群鏡筒37は、カム溝3dに沿って駆動されることになる。具体的には、沈胴状態においてシステムの電源が投入されると、ズームモータ25に電流が流れ、ギア22が時計方向(CW)に回転する。ギア22の回転に伴いこれと噛み合うギア歯3aを介して移動カム環3が、図5に対して反時計方向(CCW)、図2に対しては左方向へ回転を開始し、撮影光学系の初期位置であるワイド位置に対応する位置に到達すると、ズームモータ25は停止され、移動カム環3は上記ワイド位置に対応する位置に停止される(図2(b))。このとき、可動カムフォロア8bは、まだカム溝3eから外れた状態にある。そして、図4(a)に示すように、カム溝3eから外れた可動カムフォロア8bは、圧縮バネ9により付勢されているので、カム溝3dに係合している可動カムフォロア8aより僅かに突出した状態にある。しかし、可動カムフォロア8aがカム溝3dに係合しているために、2群鏡筒37にはカム筒3に対して片寄せ力が働き、いかなる姿勢においても移動カム環3に対して光軸の位置が変化しない状態を保つことができる。その結果、光学性能を保証することができるレンズ鏡筒が実現される。
次に、撮影者がズームボタン(図示せず)を操作して撮影光学系をワイド側からテレ側へ変倍動作させる場合について説明する。
撮影光学系をワイド側からテレ側へ変倍動作させるように、ズームボタン(図示せず)が操作されると、ズームモータ25によりギア22が時計方向(CW)に回転駆動され、移動カム環3がワイド位置に対応する位置から反時計方向(CCW)に回転を開始する。そして、移動カム環3は回動しながら光軸方向へ被写体に向けて移動され、可動カムフォロア8bは仮想カム溝から移動カム環3のカム溝3eへ乗り移る。カム溝3eと係合する前の可動カムフォロア8bは、圧縮バネ9により付勢されているので、カム溝3dと係合している可動カムフォロア8aより僅かに突出した状態にある。
本実施の形態においては、図3(a)および(b)に示すように、飛び出した状態にある可動カムフォロア8bがカム溝3eに円滑に乗り移ることを可能にするために、カム溝3eの形成端部にスロープ部3fが設けられている。具体的には、図3(b)に示すように、可動カムフォロア8bをカム溝3eにスムーズに係合するためにカム溝3eの端部から数mmの範囲に亘ってテーパ状のスロープ部3fが設けられている。このスロープ部3fの入口は、可動カムフォロア8bがカム溝3eから飛び出した状態より深い状態から形成されている。これにより、可動カムフォロア8bは、レンズ鏡筒が駆動されるに従い、徐々にスロープ部3fに係合し、最終的に、可動カムフォロア8bは衝撃を受けることなく円滑にカム溝3eに導入されることになる。すなわち、図4(b)に示すように、可動カムフォロア8aがカム溝3dに係合していると同じように、可動カムフォロア8bがカム溝3eに係合することになる。このように2つの可動カムフォロア8a,8bがそれぞれ対応するカム溝3d,3eに係合した状態においても、2群鏡筒37は移動カム環3に対して片寄せ力が働き、いかなる姿勢においても光軸の変化が無い状態を保つことができる。
そして、レンズ鏡筒がテレ位置へと駆動されるが、このテレ位置の直前において、カム溝3dは溝3gを境にその一部がカム溝形状を形成していないものである。しかし、本実施の形態においては、カム溝3dは他端におけるカム溝3eの場合と異なり、カム溝が完全に消失していないので、可動カムフォロア8aがカム溝3dから脱落する恐れがなく、カム溝3dの溝3gとの境界の近傍においては、スロープ部が設けられていない。これに対し、設計によっては、カム溝3dがテレ位置の直前の位置で完全に消失し、仮想カムを有するように構成される場合がある。このような場合は、カム溝3dの端部付近においてもスロープ部を設ける必要がある。
このようにして、この撮影光学系は撮影者がテレ位置(図2(c))に到達する。この場合も、可動カムフォロア8a,8bがカム溝3d,3eに係合しているために、2群鏡筒37は移動カム環3に対して片寄せ力が働き、いかなる姿勢においても光軸の変化が無い状態を保つことができる。
次に、撮影者がズームボタンを操作してテレ側からワイド側への変倍を行う場合、ズームモータ25が駆動され、ギア22が反時計方向(CCW)に回転する。これにより、移動カム環3が図6に対して時計方向(CW)に、図2に対して右方向に回転を開始する。このとき、2つの可動カムフォロア8a,8bは、それぞれカム溝3d,3eと係合しているが、そのうちのカム溝3eと係合している可動カムフォロア8bは、カム溝3eの仮想カムへ進入してカム溝3eから離脱することになるが、離脱前においては、カム溝3eに設けられたスロープ部3fがあるため、可動カムフォロア8bが仮想カムへ進入する前にカム溝3eとの係合が完全に解除される。そして、さらに移動カム環3が時計方向へ回動することに伴い、可動カムフォロア8bは、仮想カムに入り、カム溝3eから仮想カムへ円滑に乗り移ることができる。
このように、本実施の形態によれば、高い光学性能を維持しながら、小型化が可能なレンズ鏡筒を提供することができる。
本実施の形態においては、可動カムフォロア8bとカム溝3eとが撮影領域であるワイド位置からテレ位置に渡って係合される例を示したが、撮影領域外において、可動カムフォロア8bとカム溝3eとが係合するようにしてもよい。撮影領域外として例えば沈胴領域で、可動フォロア8bとカム溝3eの係合が外れ、ワイドに至る途中において可動フォロア8bとカム溝3eとが係合する状態について説明する。この沈胴領域では撮影することがないので、光学性能を保証する必要はなく、2群鏡筒37は可動フォロア8aによる片寄せは必ずしも行う必要はない。従って、例えば可動フォロア8aを固定フォロア37aに置き換えることが可能である。光学性能を保証する領域においては可動フォロア8bが実在するカム溝3eと係合しており、その可動フォロア8bの作用により、1群鏡筒と2群鏡筒との間の同軸度は、高精度に保たれているので、可動カムフォロアの数を1つとすることも可能である。
また、本実施の形態においては、可動カムフォロア8a,8bの先端部がテーパ状に形成されている場合を示したが、この形状に限定されることはなく、可動カムフォロア8a,8bの先端部の形状を球面としてもよい。また、図8に示すように、その可動カムフォロア8a,8bの先端部をテーパ部80aと球面部80bとからなる複合形状の先端部とすることもできる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図9を参照しながら説明する。図9は本発明の第2の実施の形態に係るレンズ鏡筒における可動カムフォルムの主要部構成を示す図である。ここで、本実施の形態においては、上記第1の実施の形態と同じ機能を有する部材には同一の符号が付され、その説明および動作の説明は省略する。
本実施の形態においては、図9に示すように、2つの可動カムフォロア8a,8bをEリング11により保持するための連結部材10が設けられている。連結部材10は、圧縮バネ9により、光軸と直交する方向へ2群鏡筒37から移動カム環3に向けて付勢されている。これにより、2つの可動カムフォロア8a,8bは、圧縮バネ9により、移動カム環3のカム溝3d,3eに対して付勢されながら係合される。
ここで、撮影光学系がワイド位置に直前の位置にあるとき、図9(a)に示すように、可動カムフォロア8aは移動カム環3のカム溝3dと係合し、可動カムフォロア8bは移動カム環3のカム溝3eから離脱した状態にある。これは、上記第1の実施の形態と同様である。但し、可動カムフォロア8a,8bは、それぞれの2群鏡筒37からの突出長さが同じになるように連結部材10に保持されている。これにより、カム溝3eから離脱した可動カムフォロア8bは、上記第1の実施の形態のように可動カムフォロア8aより突出した状態とはならず、カム溝3dに係合している可動カムフォロア8aの突出長さと同じ長さで突出する状態に保持される。
撮影光学系がワイド位置に直前の位置から変倍動作により撮影領域内の位置に移動すると、図9(b)に示すように、2つの可動カムフォロア8a,8bは2群鏡筒37からの突出量が同じであるように連結部材10に保持されているので、カム溝3eから離脱している可動カムフォロア8bはカム溝3eに円滑に導入され、可動カムフォロア8bとカム溝3eとは係合する。このとき、可動カムフォロア8bとカム溝3eとの係合をより円滑にするために、カム溝3eの端部から数mmの領域に渡ってテーパ状のスロープ部3fを設けてもよい。また、スロープ部3fの溝深さは、可動カムフォロア8bが動き得る最大突出量より深く形成することが望ましい。
このように、2つの可動カムフォロア8a,8bが連動部材10に保持され、連結部材10が圧縮バネ9により付勢されることにより、2群鏡筒37の調芯作用が実現され、いかなる姿勢においても光軸の変化が無い状態を保つことができる。
本発明の第1の実施の形態に係るレンズ鏡筒の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒のカム構成を円周方向に展開して示す図であり、(a)は沈胴時、(b)はワイド撮影時、(c)はテレ撮影時のそれぞれを示す展開図である。 (a)は可動カムフォロア8bが移動カム環3のカム溝3eに乗り移る直前の状態を示す図、(b)は図3(a)の断面A−Aに沿って得られた断面図である。 (a)は可動カムフォロア8aが移動カム環3のカム溝3dと係合し、可動カムフォロア8bと移動カム環3のカム溝3eとの係合が解除されている状態を示す断面図、(b)は可動カムフォロア8aが移動カム環3のカム溝3dと、可動カムフォロア8bがカム溝3eとそれぞれ係合している状態を示す断面図である。 図1のレンズ鏡筒における移動カム環とそれの駆動機構を示す図である。 図5のウォームギア27に設けられているズームモータの回転数および回転方向を検知するための機構を示す図である。 図6のフォトインタラプタのそれぞれから出力される信号波形を示す図である。 図4に示す可動カムフォロアに代わる可動カムフォロアを示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレンズ鏡筒における可動カムフォルムの主要部構成を示す図である。 従来のレンズ鏡筒における2群鏡筒のカムフォロアと移動カム環のカム溝と係合した状態を示す断面図である。
符号の説明
3 移動カム環
4 直進筒
8a,8b 可動カムフォロア
9 圧縮バネ
10 連結部材
37 2群鏡筒

Claims (4)

  1. 光軸周りに回転可能なカム環と、該カム環の光軸周りの回転に連動して光軸方向へ進退可能なレンズ保持体とを備えるレンズ鏡筒であって、
    前記カム環の内面には、前記レンズ保持体を光軸方向へ進退させるための第1及び第2のカム溝が形成され、前記第1のカム溝は、前記カム環に形成される実体カム溝と、該実体カム溝から連続的に前記カム環の外部の位置まで仮想的に延びる仮想カム溝とを含み、前記実体カム溝の前記仮想カム溝に連なる端部には、前記仮想カム溝に向けて深さが深くなるスロープ部が形成され、前記第2のカム溝は、カム溝形状を成していない一部を含み、
    前記レンズ保持体には、前記第1のカム溝と係合可能な第1のカムフォロア及び前記第2のカム溝と係合可能な第2のカムフォロアが設けられ、前記第1のカムフォロアと前記第2のカムフォロアとは、同一の付勢部材により、それぞれ、光軸方向と直交する方向に対応するカム溝に向けて勢される可動カムフォロアからなり、
    前記第1のカムフォロアは、前記レンズ保持枠が非撮影位置から第1の撮影位置までの間の位置にあるとき、前記第1のカム溝の前記仮想カム溝上に位置し、前記レンズ保持枠が前記第1の撮影位置から第2の撮影位置に向けて移動されるとき、前記第1のカム溝の前記仮想カム溝から前記実体カム溝のスロープ部を経て前記実体カム溝へ乗り移って前記実体カム溝と係合し、前記レンズ保持枠が前記第1の撮影位置に戻されると、前記第1のカム溝の前記実体カム溝から前記仮想カム溝に乗り移って前記実体カム溝からとの係合を解除した状態になり、
    前記第2のカムフォロアは、前記レンズ保持枠が非撮影位置から前記第2の撮影位置までの間の位置あるときには、前記第2のカム溝と係合し、前記レンズ保持枠が前記第2の撮影位置の直前位置に到達すると、前記第2のカム溝の前記カム溝形状を成していない一部と係合した状態になることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記第1および第2のカムフォロアの先端部形状がテーパ形状であることを特徴とする請求項1に載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第1および第2のカムフォロアの先端部形状が球面形状であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  4. 請求項1に記載のレンズ鏡筒を備えることを特徴とする光学装置。
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