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JP4466966B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば半導体ウエハ等の基板のレジスト膜の表面荒れを改善する基板処理装置に関するものである。
一般に、半導体デバイスの製造のプロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では、例えば半導体ウエハ(以下にウエハという)の下地膜上にレジスト液を塗布し、レジスト膜を形成するレジスト塗布処理、ウエハ表面に所定の回路パターンが露光される露光処理、露光後のウエハを現像液により現像する現像処理、及びウエハの下地膜などを食刻するエッチング処理等が行われている。
ところで、上述の現像処理が施された後のレジストパターンの表面には、図14に示すように、露光処理時にウエハの表面に照射される光の波動的性質{例えば、KrFの波長は248nm,ArFの波長は193nm}によってレジストパターンRの側壁面の水平及び鉛直方向に複数の筋が現れて、レジストパターンの表面に凹凸{LWR(Line Width Roughness),LER(Line Edge Roughness)}が現れる。このように、レジストパターンRの表面に凹凸ができて表面が荒くなると、そのレジストパターンRをマスクとして下地膜をエッチング処理したときに、下地膜にはレジストパターンRの筋に対応した筋などの凹凸が現れ、精密な回路パターンが形成されず、所望の品質の半導体デバイスが製造されなくなる。
そこで、出願人は、上述した凹凸{LWR(Line Width Roughness),LER(Line Edge Roughness)}を改善する手法として、レジストの溶剤蒸気を使用し、レジストパターンの最表面を溶解させて平滑化する手法(スムージング処理)を既に提案している(例えば、特許文献1参照)。
このスムージング処理方法は、図12及び図13に示すように、図示しない基板保持台によって保持された基板例えばウエハWの表面に対向するノズルNをウエハWと相対的に平行移動して、ノズルNに設けられたウエハWの直径よりも長い範囲に設けられた吐出孔Naから、露光処理され現像処理されたウエハWの表面に対して溶剤蒸気を吐出することにより、レジストパターンを膨潤させ、レジストパターンの表面の凹凸を均し平滑化(スムージング)するスキャン方式を採用している。
特開2005−19969号公報(特許請求の範囲、図4,図5)
しかしながら、特許文献1に記載のスキャン方式においては、吐出孔がウエハWの直径よりも長い範囲に設けられているために、図13に示すように、ノズルNがウエハWの一端から他端に移動して溶剤蒸気を供給する過程において、吐出孔NaからウエハWが存在しない領域Aにも溶剤蒸気を吐出する。したがって、溶剤の無駄が生じるという問題がある。特に、高アスペクト比パターンやホールパターン等のスムージング処理においては、溶剤量を増やしてインパクト圧を与える必要があり、多くの溶剤が使用されるため、溶剤の無駄が懸念される。
また、このスムージング処理においては、溶剤蒸気雰囲気の装置内への拡散を防止するために、スムージング処理装置(モジュール)の密閉及びモジュール内の排気や防爆などの安全対策を考慮する必要がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、溶剤の無駄を省くことができると共に、溶剤蒸気のインパクト圧を高めたスムージング処理を容易にし、かつ、溶剤蒸気のノズル外部への漏洩を抑制して、処理効率の向上を図れるようにした基板処理装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の基板処理装置は、表面にレジストパターンが形成され、露光処理され現像処理された基板の表面を上面にして保持する基板保持台と、 上記基板保持台を鉛直軸回りに回転させる回転駆動機構と、 上記基板保持台に保持された基板の表面に向かって上記レジストパターンを膨潤させる溶剤蒸気を吐出する吐出孔及び該吐出孔から吐出された溶剤蒸気を吸引可能な吸引口を有する溶剤蒸気吐出ノズルと、 上記溶剤蒸気吐出ノズルを上記基板保持台に保持された基板の周縁から中央部側に移動させる移動機構と、 上記回転駆動機構と上記移動機構を制御する制御手段と、を具備し、 上記制御手段からの制御信号に基づいて、基板を鉛直軸回りに回転させると共に、上記吐出孔から溶剤蒸気を吐出しながら溶剤蒸気吐出ノズルを基板の周縁から中央部側に向かって移動させて基板の表面に溶剤蒸気を螺旋状に供給する、ことを特徴とする。
このように構成することにより、基板保持台及び基板を鉛直軸回りに回転させると共に、溶剤蒸気吐出ノズルを吐出孔から溶剤蒸気を吐出しながら基板の周縁から中央部側に向かって移動させて基板の表面に溶剤蒸気を螺旋状に供給することができるので、基板の表面に形成されたレジストパターンの最表面のみに溶剤蒸気を供給してレジストパターンを膨潤させることができる。また、使用に供された溶剤蒸気を速やかに吸引口から回収することができる。
また、請求項2記載の発明は、表面にレジストパターンが形成され、露光処理され現像処理された基板の表面を上面にして保持する基板保持台と、 上記基板保持台を鉛直軸回りに回転させる回転駆動機構と、 上記基板保持台に保持された基板の表面に向かって上記レジストパターンを膨潤させる溶剤蒸気を吐出する吐出孔及び該吐出孔から吐出された溶剤蒸気を吸引可能な吸引口を有する溶剤蒸気吐出ノズルと、 上記溶剤蒸気吐出ノズルに並設され、上記基板保持台に保持された基板の表面に向かって洗浄液を吐出する洗浄ノズルと、 上記溶剤蒸気吐出ノズル及び洗浄ノズルを上記基板保持台に保持された基板の周縁から中央部側に移動させる移動機構と、 上記基板保持台の外側及び下側を包囲するカップと、 上記カップの側壁部を昇降させる昇降機構と、 上記回転駆動機構と上記移動機構と上記昇降機構を制御する制御手段と、を具備し、 上記制御手段からの制御信号に基づいて、基板を鉛直軸回りに回転させると共に、上記吐出孔から溶剤蒸気を吐出しながら溶剤蒸気吐出ノズルを基板の周縁から中央部側に向かって移動させて基板の表面に溶剤蒸気を螺旋状に供給し、その後、カップの側壁部を上昇させた状態で、基板を鉛直軸回りに回転させると共に、基板の中央部に向かって上記洗浄ノズルから洗浄液を供給し、洗浄液の供給を停止した後、基板を鉛直軸回りに回転させて洗浄液を除去する、ことを特徴とする。
このように構成することにより、請求項1記載の発明と同様に、基板保持台及び基板を鉛直軸回りに回転させると共に、溶剤蒸気吐出ノズルを吐出孔から溶剤蒸気を吐出しながら基板の周縁から中央部側に向かって移動させて基板の表面に溶剤蒸気を螺旋状に供給することができるので、基板の表面に形成されたレジストパターンの最表面のみに溶剤蒸気を供給してレジストパターンを膨潤させることができる。また、使用に供された溶剤蒸気を速やかに吸引口から回収することができる。更に、カップの側壁部を上昇させた状態で、基板を鉛直軸回りに回転させると共に、基板の中央部に向かって洗浄ノズルから洗浄液を供給して洗浄処理を施した後、基板を鉛直軸回りに回転させて洗浄液を除去することができる。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の基板処理装置において、上記溶剤蒸気吐出ノズルにおける吐出孔の近傍部位に結露防止用のヒータを配設してなる、ことを特徴とする。この場合、ヒータとしては、例えば電熱ヒータや温調水を熱媒体とした温調ヒータ等を用いることができる。
このように構成することにより、溶剤蒸気によりノズルの吐出孔部に生じる結露を防止することができる。
また、請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置において、上記溶剤蒸気吐出ノズルは、溶剤蒸気の雰囲気が保持可能な下方に開口する凹所を設け、この凹所の底面部に吐出孔を設けると共に、凹所の開口部周辺の下端部に、上記吐出孔を囲むように吸引口を設けてなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、吐出孔から吐出された溶剤蒸気を凹所内に溜めて溶剤蒸気の雰囲気を形成することができ、使用に供された溶剤蒸気を吐出孔の周囲に設けられた吸引口から回収することができる。
また、請求項5記載の発明は、請求項1、3又は4に記載の基板処理装置において、上記基板保持台の周辺近傍部位に、上記基板保持台に保持された基板の表面と略同一平面を有する助走ステージを設けてなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、溶剤蒸気吐出ノズルを助走ステージ上に移動した状態で、吐出孔から溶剤蒸気を吐出して溶剤蒸気の吐出状態を安定させた状態で基板表面に溶剤蒸気を供給することができる。
また、請求項6記載の発明は、請求項2ないし4のいずれかに記載の基板処理装置において、上記カップの上端部に、上記基板保持台に保持された基板の表面と略同一平面を有する助走ステージを設けてなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、溶剤蒸気の供給時には不要であるカップの上端部に設けられた助走ステージ上に溶剤蒸気吐出ノズルを移動した状態で、吐出孔から溶剤蒸気を吐出して溶剤蒸気の吐出状態を安定させた状態で基板表面に溶剤蒸気を供給することができる。
以上に説明したように、この発明の基板処理装置は、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、基板の表面に形成されたレジストパターンの最表面のみに溶剤蒸気を供給してレジストパターンを膨潤させることができ、また、使用に供された溶剤蒸気を速やかに吸引口から回収することができるので、溶剤の無駄を省くことができると共に、溶剤蒸気のインパクト圧を高めたスムージング処理を容易にし、かつ、溶剤蒸気のノズル外部への漏洩を抑制して、処理効率の向上を図ることができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様に、基板の表面に形成されたレジストパターンの最表面のみに溶剤蒸気を供給してレジストパターンを膨潤させることができ、また、使用に供された溶剤蒸気を速やかに吸引口から回収することができるので、溶剤の無駄を省くことができると共に、溶剤蒸気のインパクト圧を高めたスムージング処理を容易にし、かつ、溶剤蒸気のノズル外部への漏洩を抑制して、処理効率の向上を図ることができる。更に、スムージング処理後の洗浄処理及び乾燥処理を行うことができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、溶剤蒸気によりノズルの吐出孔部に生じる結露を防止することができるので、上記(1),(2)に加えて、更に結露による処理精度の低下を防止することができる。特に、高い濃度の有機溶剤蒸気を使用した際に生じ易い結露を防止することができるので、好適である。
(4)請求項4記載の発明によれば、吐出孔から吐出された溶剤蒸気を凹所内に溜めて溶剤蒸気の雰囲気を形成することができ、使用に供された溶剤蒸気を吐出孔の周囲に設けられた吸引口から回収することができるので、上記(1)〜(3)に加えて、更に処理精度の向上及び溶剤蒸気の外部への漏洩を抑制することができる。
(5)請求項5記載の発明によれば、溶剤蒸気吐出ノズルを助走ステージ上に移動した状態で、吐出孔から溶剤蒸気を吐出して溶剤蒸気の吐出状態を安定させた状態で基板表面に溶剤蒸気を供給することができるので、上記(1),(3),(4)に加えて、更に溶剤蒸気の供給を効率よく行うことができる。
(6)請求項6記載の発明によれば、溶剤蒸気の供給時には不要であるカップの上端部に設けられた助走ステージ上に溶剤蒸気吐出ノズルを移動した状態で、吐出孔から溶剤蒸気を吐出して溶剤蒸気の吐出状態を安定させた状態で基板表面に溶剤蒸気を供給することができる。したがって、上記(2)〜(4)に加えて、更に溶剤蒸気の供給を効率よく行うことができ、かつ、カップと助走ステージを設ける場合の構成部材の削減が図れると共に、スペースの有効利用が図れる。
以下に、この発明の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、この発明に係る基板理装置を半導体ウエハのレジスト塗布・現像処理システムに適用した場合について説明する。
図1は、上記レジスト塗布・現像処理システムの一実施形態の概略平面図、図2は、図1の正面図、図3は、図1の背面図である。
上記レジスト塗布・現像処理システムは、被処理基板である半導体ウエハW(以下にウエハWという)をウエハカセット1で複数枚例えば25枚単位で外部からシステムに搬入又はシステムから搬出したり、ウエハカセット1に対してウエハWを搬出・搬入したりするためのカセットステーション10(搬送部)と、塗布現像工程の中で1枚ずつウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処理ユニットを所定位置に多段配置してなる処理装置を具備する処理ステーション20と、この処理ステーション20と隣接して設けられる露光装置40との間でウエハWを受け渡すためのインターフェース部30とで主要部が構成されている。
上記カセットステーション10は、図1に示すように、カセット載置台2上の突起3の位置に複数個例えば4個までの蓋付のウエハカセット1がそれぞれのウエハ出入口を処理ステーション20側に向けて水平のX方向に沿って一列に載置され、各ウエハカセット1に対峙して蓋開閉装置5が配設され、また、カセット配列方向(X方向)及びウエハカセット1内に垂直方向に沿って収容されたウエハWのウエハ配列方向(Z方向)に移動可能なウエハ搬送用ピンセット4が各ウエハカセット1に選択的に搬送するように構成されている。また、ウエハ搬送用ピンセット4は、θ方向に回転可能に構成されており、後述する処理ステーション20側の第3の組G3の多段ユニット部に属するアライメントユニット(ALIM)及びエクステンションユニット(EXT)にも搬送できるようになっている。
上記処理ステーション20は、図1に示すように、中心部には、移動機構22によって垂直移動する垂直搬送型の主ウエハ搬送機構21が設けられ、この主ウエハ搬送機構21の周りに全ての処理ユニットが1組又は複数の組に渡って多段に配置されている。この例では、5組G1,G2,G3,G4及びG5の多段配置構成であり、第1及び第2の組G1,G2の多段ユニットはシステム正面側に並列され、第3の組G3の多段ユニットはカセットステーション10に隣接して配置され、第4の組G4の多段ユニットはインターフェース部30に隣接して配置され、第5の組G5の多段ユニットは背部側に配置されている。
この場合、図2に示すように、第1の組G1では、カップ(容器)23内でウエハWと現像液供給手段(図示せず)とを対峙させてレジストパターンを現像する現像ユニット(DEV)と、ウエハWをスピンチャック(図示せず)に載置して所定の処理を行うレジスト塗布ユニット(COT)とが垂直方向の下から順に2段に重ねられている。第2の組G2には、この発明に係る基板処理装置としてのスムージング処理装置50(以下にスムージング処理装置50という)と、現像ユニット(DEV)とが垂直方向の下から順に2段に重ねられている。なお、レジスト塗布ユニット(COT)とスムージング処理装置50を下段側に配置した理由は、レジスト液の排液や、レジストの溶剤の排気が機構的にもメンテナンスの上でも面倒であるためである。しかし、必要に応じてレジスト塗布ユニット(COT),スムージング処理装置50を上段に配置することも可能である。
第3の組G3では、図3に示すように、ウエハWをウエハ載置台24に載置して所定の処理を行うオーブン型の処理ユニット例えばウエハWを冷却するクーリングユニット(COL)、ウエハWに疎水化処理を行うアドヒージョンユニット(AD)、ウエハWの位置合わせを行うアライメントユニット(ALIM)、ウエハWの搬入出を行うエクステンションユニット(EXT)、ウエハWをベークする熱処理装置を使用した4つのホットプレートユニット(HP)が垂直方向の下から順に例えば8段に重ねられている。
また、第4の組G4では、オーブン型処理ユニット例えばクーリングユニット(COL)、エクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)、エクステンションユニット(EXT)、クーリングユニット(COL)、急冷機能を有するこの発明に係る熱処理装置を使用した2つのチリングホットプレートユニット(CHP)及びこの発明に係る熱処理装置を使用した2つのホットプレートユニット(HP)が垂直方向の下から順に例えば8段に重ねられている。
上記のように処理温度の低いクーリングユニット(COL)、エクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いホットプレートユニット(HP)、チリングホットプレートユニット(CHP)及びアドヒージョンユニット(AD)を上段に配置することで、ユニット間の熱的な相互干渉を少なくすることができる。勿論、ランダムな多段配置とすることも可能である。
なお、図1に示すように、処理ステーション20において、第1及び第2の組G1,G2の多段ユニット(スピナ型処理ユニット)に隣接する第3及び第4の組G3,G4の多段ユニット(オーブン型処理ユニット)の側壁の中には、それぞれダクト25,26が垂直方向に縦断して設けられている。これらのダクト25,26には、ダウンフローの清浄空気又は特別に温度調整された空気が流されるようになっている。このダクト構造によって、第3及び第4の組G3,G4のオーブン型処理ユニットで発生した熱は遮断され、第1及び第2の組G1,G2のスピナ型処理ユニットへは及ばないようになっている。
また、この処理システムでは、主ウエハ搬送機構21の背部側にも図1に点線で示すように第5の組G5の多段ユニットが配置できるようになっている。この第5の組G5の多段ユニットは、案内レール27に沿って主ウエハ搬送機構21から見て側方へ移動できるようになっている。したがって、第5の組G5の多段ユニットを設けた場合でも、ユニットをスライドすることにより空間部が確保されるので、主ウエハ搬送機構21に対して背後からメンテナンス作業を容易に行うことができる。
上記インターフェース部30は、奥行き方向では処理ステーション20と同じ寸法を有するが、幅方向では小さなサイズに作られている。このインターフェース部30の正面部には可搬性のピックアップカセット31と定置型のバッファカセット32が2段に配置され、背面部には、ウエハWの周辺部の露光及び識別マーク領域の露光を行う露光手段である周辺露光装置33が配設され、中央部には、搬送手段であるウエハの搬送アーム34が配設されている。この搬送アーム34は、X,Z方向に移動して両カセット31,32及び周辺露光装置33に搬送するように構成されている。また、搬送アーム34は、θ方向に回転可能に構成され、処理ステーション20側の第4の組G4の多段ユニットに属するエクステンションユニット(EXT)及び隣接する露光装置側のウエハ受渡し台(図示せず)にも搬送できるように構成されている。
上記のように構成される処理システムは、クリーンルーム内に設置されるが、更にシステム内でも、天井部に例えばヘパ(HEPA)フィルタ6を配設した効率的な垂直層流方式によって各部の清浄度を高めている。
次に、スムージング処理装置50について、図4ないし図11を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図4は、この発明に係る基板処理装置であるスムージング処理装置50の第1実施形態を示す概略縦断面図、図5は、スムージング処理装置50の概略横断面図である。
上記スムージング処理装置50は、筐体51内に、上記主ウエハ搬送機構21から受け取った現像処理後のウエハWを、該ウエハWの表面を上面にして吸着保持する基板保持台52(以下にチャック52という)と、チャック52を鉛直軸回りに回転させる回転駆動機構であるモータ53と、チャック52に保持されたウエハWの表面に向かってレジストパターンを膨潤させる溶剤蒸気を吐出する吐出孔61及び該吐出孔61から吐出された溶剤蒸気を吸引可能な吸引口62を有する溶剤蒸気吐出ノズル60(以下に処理ノズル60という)と、処理ノズル60をチャック52に保持されたウエハWの周縁から中央部側に移動させる移動機構54と、を具備している。なお、筐体51の上部開口部にはフィルタユニットFUが装着されており、このフィルタユニットFUによって清浄化された空気がダウンフローによって筐体51内に供給される。
この場合、チャック52は、ウエハWを吸着保持し、図示しない昇降機構によって昇降可能に形成されており、筐体51の側壁51aに形成された搬入出口51bを介して筐体51内に侵入する主ウエハ搬送機構21に対してウエハWの受け渡しが行えるようになっている。なお、搬入出口51bにはシャッタ51cが開閉機構(図示せず)によって開閉可能に配設されている。
また、チャック52の対向する両端部には、チャック52に保持されたウエハWの表面と略同一平面を有する助走ステージ55が設けられている。このように助走ステージ55を設けることにより、ノズル53を助走ステージ55に位置させてから溶剤蒸気を吐出し、安定させた状態でウエハ表面に溶剤蒸気を吐出することができる。
上記処理ノズル53は、図6及び図7に示すように、方形ブロック状のノズルヘッド63を具備し、このノズルヘッド63の下面中央部に、溶剤蒸気の雰囲気が保持可能な下方に開口する方形状の凹所64が設けられ、この凹所64の底面部64aに長孔状の吐出孔61が設けられると共に、凹所64の開口部64bの周辺の下端部に、吐出孔61を囲むように吸引口62が設けられている。なお、吸引口62を開口部64bにおける凹所64の内方側に開口させてもよい。また、ノズルヘッド63には、連通路65を介して吐出孔61に連通する溶剤蒸気溜め空間部66が形成され、この溶剤蒸気溜め空間部66の上部には、ノズルヘッド63の上端面に開口する供給口67が連通されている。この供給口67に供給管路71を介して溶剤蒸気供給源70が接続されている。
また、ノズルヘッド63には、吐出孔61の近傍部位例えば両側に結露防止用のヒータ68が配設されている。この場合、ヒータ68は、図示しない電源によって加熱される電熱ヒータによって形成されており、溶剤蒸気によって吐出孔61の近傍部位が結露するのを防止するように構成されている。なお、ヒータ68は必ずしも電熱ヒータである必要はなく、例えば所定温度に温調された温調水等の熱媒体をノズルヘッド63に設けられた流路内に流す温調ヒータであってもよい。
上記吸引口62は、例えば図7に示すように、凹所64の1つの角部付近を残して連続する溝孔によって形成されている。このように形成される吸引口62の適宜箇所に連通するバッファ室69aaを介してノズルヘッド63の上端面に開口する複数の連通路69に連通されている。この場合、吸引口62には、連通路69を介して開閉弁V1を介設した排気管路72を介して排気機構例えば排気ポンプ73が接続されている。
溶剤蒸気供給源70は、例えば供給管路71と接続し液体溶剤が貯留された貯留タンク74と、不活性の窒素(N2)ガスの供給源75に接続し貯留タンク74内にN2ガスを供給するN2ガス供給管路76を備えている。N2ガス供給管路76から貯留タンク74の液体溶剤内にN2ガスを供給することによって、貯留タンク74内で気化している溶剤蒸気が供給管路71内に圧送され、溶剤蒸気が供給管路71を通って処理ノズル53に供給される。溶剤としては、例えばアセトン,プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA),Nメチル2ピロリジノン(NMP)を用いることができる。
また、供給管路71には、溶剤蒸気の流量を検出する流量センサ77と、流量を調節する調整弁78が設けられている。流量センサ77で検出された検出結果は、流量制御部79に出力され、流量制御部79は、検出結果に基づいて調整弁78の開閉度を調整して処理ノズル53から吐出される溶剤蒸気の流量を所定の流量に設定できる。
なお、筐体51の底部には排気口51dが形成されている。この排気口51dは、排気管51eを介して上記排気ポンプ73に接続されている。
また、上記処理ノズル53の移動機構54は、チャック52と平行に配設されるガイドレール54aに沿って移動可能に装着されており、チャック52に対して平行移動可能に形成されている。なお、移動機構54は、制御手段であるコントローラ100と電気的に接続されており、コントローラ100からの制御信号に基づいて駆動するようになっている。
なお、コントローラ100と上記モータ53、溶剤蒸気供給源70の流量制御部79、排気ポンプ73及び開閉弁V1等はそれぞれ電気的に接続されており、コントローラ100からの制御信号に基づいて制御されるように構成されている。
次に、第1実施形態のスムージング処理装置の動作態様について、図4,図5及び図8を参照して説明する。まず、移動機構54を駆動して処理ノズル60を助走ステージ55の上方に移動する。次に、助走ステージ55の上方に位置した処理ノズル60に溶剤蒸気供給源70から溶剤蒸気を供給して吐出孔61から溶剤蒸気を吐出し、溶剤蒸気の吐出が安定した状態で、モータ53が駆動してチャック52を回転させると同時に、移動機構54が駆動して処理ノズル60をウエハWの側縁から中央部側に移動する。これにより、処理ノズル60の吐出孔61から吐出される溶剤蒸気はウエハWの表面に螺旋状に供給され、ウエハ表面のレジストパターンを膨潤させ、レジストパターンの表面の凹凸を均し平滑化(スムージング)することができる。
<第2実施形態>
図9は、この発明の第2実施形態のスムージング処理装置を示す概略断面図である。
第2実施形態は、この発明に係るスムージング処理装置に洗浄機能を持たせた場合である。この場合、第2実施形態のスムージング処理装置50Aは、洗浄ノズル80と洗浄処理時の洗浄液の飛散を防止するカップ90を設けた点で、第1実施形態のスムージング処理装置50と相違している。以下に、第1実施形態と同じ部分には同一符号を付して、説明は省略し、第2実施形態の特徴部分について説明する。
第2実施形態における洗浄ノズル80は、処理ノズル60のノズルヘッド63の一側面に並設され、チャック52に保持されたウエハWの表面に向かって洗浄液例えば純水を吐出するように構成されている。この洗浄ノズル80は移動機構54によって処理ノズル60と一体に移動可能に構成されている。また、この洗浄ノズル80には開閉弁V2を介設する洗浄液供給管路81を介して洗浄液供給源82に接続されている。なお、開閉弁V2はコントローラ100と電気的に接続されており、コントローラ100からの制御信号に基づいて開閉動作する。
一方、カップ90は、チャック52の外側及び下側を包囲する下部カップ体91と上部カップ体92とで主に構成されている。この場合、下部カップ体91は、チャック52の下方に位置する外筒部91aと内筒部91bを有する環状溝状に形成され、下部カップ体91の内筒部91b内には、チャック52の回転軸52aを気水密に、かつ回転可能に貫挿する円板93が水平に架設され、内筒部91bの上端部には、チャック52により保持されたウエハWの裏面側に浸入する液を下部カップ体91の溝部内に流す環状の浸入阻止部材94が配置されている。また、上部カップ体92は、下部カップ体91の外筒部91aの内側に配設される昇降可能な円筒状の側壁部92aと、この側壁部92aの上端部から内方側に向かって水平状に延在する助走ステージ55Aとを具備し、側壁部92aの下端部から内側に折曲された内向きフランジ部92bに昇降機構例えば昇降シリンダ95のピストンロッド95aが連結されている。なお、昇降シリンダ95のピストンロッド95aは下部カップ体91の環状溝の底部91cに気水密に、かつ摺動可能に貫挿されている。なお、下部カップ体91の環状溝の底部91cの一部にはドレイン管96が接続されており、このドレイン管96は筐体51の底部を貫通して筐体51の下部に突出している。
上記上部カップ体92を昇降する昇降シリンダ95はコントローラ100と電気的に接続されており、コントローラ100からの制御信号に基づいて駆動し、洗浄処理及び乾燥処理以外、すなわち主ウエハ搬送機構21とチャック52との間のウエハWの受け渡し時と処理ノズル60から溶剤蒸気をウエハWの表面に吐出(供給)する処理時には、上部カップ体92は下降された状態にある。この状態において、上部カップ体92に形成された助走ステージ55Aの上面は、チャック52に保持されたウエハWの表面と略同一平面上におかれている。また、洗浄処理及び乾燥処理時には、昇降シリンダ95のピストンロッド95aが伸長して上部カップ体92は上昇し、洗浄処理及び乾燥処理時における洗浄液の外部への飛散を防止している。
次に、第2実施形態におけるスムージング処理装置50Aの動作態様について、図10を参照して説明する。まず、移動機構54を駆動して処理ノズル60を、下降状態の上部カップ体92に形成された助走ステージ55Aの上方に移動する(図10(a)参照)。次に、助走ステージ55Aの上方に位置した処理ノズル60に溶剤蒸気供給源70から溶剤蒸気を供給して吐出孔61から溶剤蒸気を吐出し、溶剤蒸気の吐出が安定した状態で、モータ53が駆動してチャック52を回転させると同時に、移動機構54が駆動して処理ノズル60をウエハWの側縁から中央部側に移動する。これにより、処理ノズル60の吐出孔61から吐出される溶剤蒸気はウエハWの表面に螺旋状に供給され、ウエハ表面のレジストパターンを膨潤させ、レジストパターンの表面の凹凸を均し平滑化(スムージング)する(図10(b)参照)。
次に、スムージング処理を行った後、洗浄ノズル80をウエハWの中央部上方に移動して洗浄液(純水)をウエハW表面の中央部に吐出(供給)し、ウエハWの回転による遠心力によって洗浄液(純水)を外周側に拡散させて洗浄処理を行う(図10(c)参照)。その後、洗浄ノズル80からの洗浄液(純水)の吐出を停止し、チャック52によりウエハWを高速回転してウエハ表面に付着する洗浄液(純水)を振り切りによって除去して乾燥する(図10(d)参照)。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、図7に示すように、処理ノズル53の吐出孔61が長孔状に形成される場合について説明したが、吐出孔の形状は長孔状に限定されるものではない。例えば、図11(a)に示すように、円形状の吐出孔61aとしたもの、図11(b)に示すように、楕円形状の吐出孔61bとしたもの、図11(c)に示すように、菱形状の吐出孔61cとしたもの、図11(d)に示すように、六角形状の吐出孔61dとしたもの、図11(e)に示すように、十字形状の吐出孔61eとしたもの、図11(f)に示すように、円形状の吐出小孔61fを千鳥状に配列したもの、図11(g)に示すように、四角形状の吐出小孔61gを等間隔に並列したもの、図11(h)に示すように、円形状の吐出小孔61hを同心円上に等間隔に配列したもの、あるいは、図11(i)に示すように、複数のスリット状の吐出小孔61iを並列したもの等を用いてもよい。
次に、上記のように構成されたスムージング処理装置50,50Aを備えたレジスト塗布・現像処理システムの動作態様について説明する。
まず、カセットステーション10において、蓋開閉装置5が作動して先行のロットのウエハカセット1の蓋を開放する。次に、ウエハ搬送用ピンセット4がカセット載置台2上の未処理のウエハWを収容しているカセット1にアクセスして、そのカセット1から1枚のウエハWを取り出す。ウエハ搬送用ピンセット4は、カセット1よりウエハWを取り出すと、処理ステーション20側の第3の組G3の多段ユニット内に配置されているアライメントユニット(ALIM)まで移動し、ユニット(ALIM)内のウエハ載置台24上にウエハWを載せる。ウエハWは、ウエハ載置台24上でオリフラ合せ及びセンタリングを受ける。その後、主ウエハ搬送機構21がアライメントユニット(ALIM)に反対側からアクセスし、ウエハ載置台24からウエハWを受け取る。
処理ステーション20において、主ウエハ搬送機構21はウエハWを最初に第3の組G3の多段ユニットに属するアドヒージョンユニット(AD)に搬入する。このアドヒージョンユニット(AD)内でウエハWは疎水化処理を受ける。疎水化処理が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをアドヒージョンユニット(AD)から搬出して、次に第3の組G3又は第4の組G4の多段ユニットに属するクーリングユニット(COL)へ搬入する。このクーリングユニット(COL)内でウエハWはレジスト塗布処理前の設定温度例えば23℃まで冷却される。冷却処理が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをクーリングユニット(COL)から搬出し、次に第1の組G1又は第2の組G2の多段ユニットに属するレジスト塗布ユニット(COT)へ搬入する。このレジスト塗布ユニット(COT)内でウエハWはスピンコート法によりウエハ表面に一様な膜厚でレジストを塗布する。
レジスト塗布処理が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをレジスト塗布ユニット(COT)から搬出し、次にホットプレートユニット(HP)内へ搬入する。ホットプレートユニット(HP)内でウエハWは載置台上に載置され、所定温度例えば100℃で所定時間プリベーク処理される。これによって、ウエハW上の塗布膜から残存溶剤を蒸発除去することができる。プリベークが終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをホットプレートユニット(HP)から搬出し、次に第4の組G4の多段ユニットに属するエクステンション・クーリングユニット(EXTCOL)へ搬送する。このユニット(EXTCOL)内でウエハWは次工程すなわち周辺露光装置33における周辺露光処理に適した温度例えば24℃まで冷却される。この冷却後、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWを直ぐ上のエクステンションユニット(EXT)へ搬送し、このユニット(EXT)内の載置台(図示せず)の上にウエハWを載置する。このエクステンションユニット(EXT)の載置台上にウエハWが載置されると、インターフェース部30の搬送アーム34が反対側からアクセスして、ウエハWを受け取る。そして、搬送アーム34はウエハWをインターフェース部30内の周辺露光装置33へ搬入する。周辺露光装置33において、ウエハW表面の周辺部の余剰レジスト膜(部)に光が照射されて周辺露光が施される。
周辺露光が終了した後、搬送アーム34が周辺露光装置33の筐体内からウエハWを搬出し、隣接する露光装置40側のウエハ受取り台(図示せず)へ移送する。
露光装置40で全面露光が済んで、ウエハWが露光装置40側のウエハ受取り台に戻されると、インターフェース部30の搬送アーム34はそのウエハ受取り台へアクセスしてウエハWを受け取り、受け取ったウエハWを処理ステーション20側の第4の組G4の多段ユニットに属するエクステンションユニット(EXT)へ搬入し、ウエハ受取り台上に載置する。
ウエハ受取り台上に載置されたウエハWは、主ウエハ搬送機構21により、チリングホットプレートユニット(CHP)に搬送(搬入)され、フリンジの発生を防止するため、あるいは化学増幅型レジスト(CAR)における酸触媒反応を誘起するため、例えば120℃で所定時間ポストエクスポージャーベーク処理が施される。
その後、ウエハWは、第1の組G1又は第2の組G2の多段ユニットに属する現像ユニット(DEV)に搬入される。この現像ユニット(DEV)内では、ウエハW表面のレジストに現像液が満遍なく供給されて現像処理が施される。この現像処理によって、ウエハW表面に形成されたレジスト膜が所定の回路パターンに現像されると共に、ウエハWの周辺部の余剰レジスト膜が除去され、更に、ウエハW表面に形成された(施された)アライメントマークMの領域に付着したレジスト膜が除去される。このようにして、現像が終了すると、ウエハW表面にリンス液がかけられて現像液が洗い落とされる。
現像工程が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWを現像ユニット(DEV)から搬出して、次にスムージング処理装置50,50Aへ搬入する。スムージング処理装置50,50Aに搬送されたウエハWは、表面を上向きにした状態でチャック52上に保持される。そして、上述したように、チャック52を回転すると共に、チャック52に保持されたウエハWの側縁から中央部側に処理ノズル53を水平移動して、処理ノズル53からウエハ表面のレジストパターンに溶剤蒸気{例えば、アセトン,プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA),Nメチル2ピロリジノン(NMP)等}を吐出してレジストパターンを膨潤させ、レジストパターンの表面の凹凸を均し平滑化(スムージング)する。なお、第2実施形態のスムージング処理装置50Aにおいては、スムージング処理後に、洗浄処理及び乾燥処理が行われる。
スムージング処理が終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをスムージング処理装置50から搬出して、次に第3の組G3又は第4の組G4の多段ユニットに属するホットプレートユニット(HP)へ搬入する。このユニット(HP)内でウエハWは例えば100℃で所定時間ポストベーク処理される。これによって、現像で膨潤したレジストが硬化し、耐薬品性が向上する。
ポストベークが終了すると、主ウエハ搬送機構21は、ウエハWをホットプレートユニット(HP)から搬出し、次にいずれかのクーリングユニット(COL)へ搬入する。ここでウエハWが常温に戻った後、主ウエハ搬送機構21は、次にウエハWを第3の組G3に属するエクステンションユニット(EXT)へ移送する。このエクステンションユニット(EXT)の載置台(図示せず)上にウエハWが載置されると、カセットステーション10側のウエハ搬送用ピンセット4が反対側からアクセスして、ウエハWを受け取る。そして、ウエハ搬送用ピンセット4は、受け取ったウエハWをカセット載置台上の処理済みウエハ収容用のウエハカセット1の所定のウエハ収容溝に入れ、ウエハカセット1内に全ての処理済みのウエハWが収納された後、蓋開閉装置5が作動して蓋を閉じて処理が完了する。
この発明に係る熱処理装置を適用したレジスト塗布・現像処理システムの一例を示す概略平面図である。 上記レジスト塗布・現像処理システムの概略正面図である。 上記レジスト塗布・現像処理システムの概略背面図である。 この発明に係る基板処理装置の第1実施形態を示す概略縦断面図である。 上記基板処理装置の概略横断面図である。 この発明における溶剤蒸気吐出ノズルを示す概略断面図である。 この発明における溶剤蒸気吐出ノズルの要部を示す一部断面斜視図(a)及び底面図(b)である。 第1実施形態の基板処理装置の動作態様を示す概略斜視図である。 この発明の第2実施形態の基板処理装置の溶剤蒸気吐出ノズルを示す概略断面図である。 第2実施形態の基板処理装置の動作態様を示す概略断面図である。 この発明における吐出孔の変形例を示す概略底面図である。 従来の基板処理装置の動作態様を示す概略斜視図である。 従来の基板処理装置の処理状態を示す概略平面図である。 現像処理後のレジストパターン表面の凹凸状態を示す概略斜視図である。
符号の説明
W 半導体ウエハ(基板)
50,50A スムージング処理装置
52 チャック(基板保持台)
53 処理ノズル(溶剤蒸気吐出ノズル)
54 移動機構
55,55A 助走ステージ
60 処理ノズル(溶剤蒸気吐出ノズル)
61,61a〜61e 吐出孔
61f〜61i 吐出小孔
62 吸引口
64 凹所
68 ヒータ
70 溶剤蒸気供給源
73 排気ポンプ
80 洗浄ノズル
82 洗浄液供給源
90 カップ
91 下部カップ体
92 上部カップ体
92a 側壁部
95 昇降シリンダ(昇降機構)
100 コントローラ(制御手段)

Claims (6)

  1. 表面にレジストパターンが形成され、露光処理され現像処理された基板の表面を上面にして保持する基板保持台と、
    上記基板保持台を鉛直軸回りに回転させる回転駆動機構と、
    上記基板保持台に保持された基板の表面に向かって上記レジストパターンを膨潤させる溶剤蒸気を吐出する吐出孔及び該吐出孔から吐出された溶剤蒸気を吸引可能な吸引口を有する溶剤蒸気吐出ノズルと、
    上記溶剤蒸気吐出ノズルを上記基板保持台に保持された基板の周縁から中央部側に移動させる移動機構と、
    上記回転駆動機構と上記移動機構を制御する制御手段と、を具備し、
    上記制御手段からの制御信号に基づいて、基板を鉛直軸回りに回転させると共に、上記吐出孔から溶剤蒸気を吐出しながら溶剤蒸気吐出ノズルを基板の周縁から中央部側に向かって移動させて基板の表面に溶剤蒸気を螺旋状に供給する、ことを特徴とする基板処理装置。
  2. 表面にレジストパターンが形成され、露光処理され現像処理された基板の表面を上面にして保持する基板保持台と、
    上記基板保持台を鉛直軸回りに回転させる回転駆動機構と、
    上記基板保持台に保持された基板の表面に向かって上記レジストパターンを膨潤させる溶剤蒸気を吐出する吐出孔及び該吐出孔から吐出された溶剤蒸気を吸引可能な吸引口を有する溶剤蒸気吐出ノズルと、
    上記溶剤蒸気吐出ノズルに並設され、上記基板保持台に保持された基板の表面に向かって洗浄液を吐出する洗浄ノズルと、
    上記溶剤蒸気吐出ノズル及び洗浄ノズルを上記基板保持台に保持された基板の周縁から中央部側に移動させる移動機構と、
    上記基板保持台の外側及び下側を包囲するカップと、
    上記カップの側壁部を昇降させる昇降機構と、
    上記回転駆動機構と上記移動機構と上記昇降機構を制御する制御手段と、を具備し、
    上記制御手段からの制御信号に基づいて、基板を鉛直軸回りに回転させると共に、上記吐出孔から溶剤蒸気を吐出しながら溶剤蒸気吐出ノズルを基板の周縁から中央部側に向かって移動させて基板の表面に溶剤蒸気を螺旋状に供給し、その後、カップの側壁部を上昇させた状態で、基板を鉛直軸回りに回転させると共に、基板の中央部に向かって上記洗浄ノズルから洗浄液を供給し、洗浄液の供給を停止した後、基板を鉛直軸回りに回転させて洗浄液を除去する、ことを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の基板処理装置において、
    上記溶剤蒸気吐出ノズルにおける吐出孔の近傍部位に結露防止用のヒータを配設してなる、ことを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置において、
    上記溶剤蒸気吐出ノズルは、溶剤蒸気の雰囲気が保持可能な下方に開口する凹所を設け、この凹所の底面部に吐出孔を設けると共に、凹所の開口部周辺の下端部に、上記吐出孔を囲むように吸引口を設けてなる、ことを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1、3又は4に記載の基板処理装置において、
    上記基板保持台の周辺近傍部位に、上記基板保持台に保持された基板の表面と略同一平面を有する助走ステージを設けてなる、ことを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項2ないし4のいずれかに記載の基板処理装置において、
    上記カップの上端部に、上記基板保持台に保持された基板の表面と略同一平面を有する助走ステージを設けてなる、ことを特徴とする基板処理装置。
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