JP4456736B2 - 扉体の施解錠装置における挟み込み防止方法及び扉体の施解錠装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車においてサイドドアやトランクドア等の扉体をモータにより強制的にフルラッチ状態まで引き込む機能を有する扉体の施解錠装置における挟み込み防止方法及び扉体の施解錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車のドアを閉じる場合、全閉時直前にウェザーストリップ反力やロック抵抗等が作用するため、ドアの閉め込みには多大な力を要する。そこで、ドアの閉め込み状態を検知すると、モータの駆動によりドアを強制的にフルラッチ状態まで引き込む装置が例えば特公平5−27748号公報に開示されている。
【0003】
ところで、上記のようにモータにより自動でドアを閉め切る装置においては、ドアと車体との間に物等を挟み込む虞がある。そこで、従来では、モータの負荷電流値や回転速度を検出し、その検出に基づいてコントローラ内の制御回路が演算して挟み込みを判定し、その判定に基づいてドアのそれ以上の引き込み動作を中止して該ドアを開作動させ、挟み込んだ物を開放するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、モータの負荷電流値や回転速度は常に増減しながら変動するので、引き込み動作中、制御回路は複雑な演算を行わなければならない。しかも、モータの負荷電流値や回転速度は電源電圧や温度に影響され易いので、演算による挟み込みの判定が難しい。従って、制御回路には過大な負荷がかかっていた。
【0005】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、モータにより扉体を強制的にフルラッチ状態まで引き込む際、扉体による挟み込みの有無を判定して挟み込みを防止する機能を有する扉体の施解錠装置における挟み込み防止方法及び扉体の施解錠装置において、その挟み込み判定を簡素化することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、扉体を閉状態に係止するための係止部を導入可能な原位置から導入し、その導入に伴って原位置に回動復帰する付勢力に抗して回動して該係止部と係合するラッチがクロージング開始位置に配置されると、モータの駆動により引き込み手段を作動させ該ラッチをフルラッチ位置まで引き込んで位置規制して扉体の施錠動作を行うとともに、フルラッチ位置に配置された前記ラッチの位置規制を解除して該ラッチを原位置まで付勢力により回動復帰させて該ラッチと前記係止部との係合を解除する解錠動作を行う扉体の施解錠装置における挟み込み防止方法であって、前記ラッチが原位置からクロージング開始位置に配置されると、前記モータによる引き込み動作時間の計時を開始し、その引き込み動作時間が予め定めた所定時間を越えると前記扉体による挟み込みと判定し、前記モータ(M)によるそれ以上の引き込み動作を中止するとともに前記ラッチを原位置まで付勢力により回動復帰可能とし、該ラッチと係止部との係合を解除するようにし、前記扉体による挟み込みと判定し前記ラッチと係止部との係合を解除した場合には、前記引き込み手段を前記ラッチがクロージング開始位置に配置されたときに前記ラッチと係合可能な位置に配置するとともに、フルラッチ位置に配置された前記ラッチを原位置まで回動復帰させて該ラッチと係止部との係合を解除した場合には、前記ラッチと係止部との係止が解除された扉体の位置よりも該扉体の開方向寄りの位置であって該ラッチと係止部が係合する開方向の直前位置に扉体が配置されたことを検出する手段により前記扉体が前記開方向寄りの位置であって前記開方向の直前位置に配置されたことを検出するまで、前記引き込み手段を前記ラッチと係合しない非係合位置に配置した状態とすることをその要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、扉体を閉状態に係止するための係止部を導入可能な原位置から導入し、その導入に伴って原位置に回動復帰する付勢力に抗して回動して該係止部と係合するラッチと、前記ラッチとクロージング開始位置で係合し、該ラッチをフルラッチ位置まで引き込む引き込み手段と、前記ラッチがフルラッチ位置に配置されると、該ラッチ方向への付勢力にて係止し該ラッチをフルラッチ位置で位置規制する係止手段と、前記ラッチをフルラッチ位置に位置規制している前記係止手段を前記付勢力に抗して非係合位置に配置して該ラッチとの係止を解除させて前記原位置に付勢力により回動復帰させるとともに、前記引き込み手段を前記ラッチと係合しない非係合位置に退避させる係止解除手段と、モータと、前記モータの回転に基づいて前記引き込み手段及び係止解除手段を作動させるための作動機構と、前記作動機構を介して前記引き込み手段及び係止解除手段を作動させるべく前記モータを駆動制御する制御回路とを備えた扉体の施解錠装置において、前記ラッチが原位置からクロージング開始位置に配置されたことを検出する検出手段と、前記検出手段の検出に基づいて前記モータによる引き込み動作時間を計時する計時手段と、前記ラッチと係止部との係止が解除された扉体の位置よりも該扉体の開方向寄りの位置であって該ラッチと係止部が係合する開方向の直前位置に扉体が配置されたことを検出する手段とを備え、前記制御回路は、前記計時手段にて計時した引き込み動作時間が予め定めた所定時間を超えると前記扉体による挟み込みと判定し、前記係止解除手段を作動させるべく前記モータを駆動制御するように構成され、前記制御回路により前記扉体による挟み込みと判定され、前記係止解除手段を作動させて前記ラッチと係止部との係合を解除した場合には、前記引き込み手段を前記ラッチがクロージング開始位置に配置されたときに前記ラッチと係合可能な位置に配置するとともに、前記係止手段を前記ラッチがフルラッチ位置に配置されたときに前記ラッチ方向への付勢力にて係止し該ラッチをフルラッチ位置で位置規制することが可能な位置に配置し、フルラッチ位置に配置された前記ラッチを原位置まで回動復帰させて該ラッチと係止部との係合を解除した場合には、前記検出する手段により前記扉体が前記開方向寄りの位置であって前記開方向の直前位置に配置されたことが検出されるまで、前記引き込み手段及び前記係止手段を前記ラッチと係合しない非係合位置に配置した状態とすることをその要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の扉体の施解錠装置において、前記計時手段は、前記制御回路内に備えられるタイマ回路であることをその要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の扉体の施解錠装置において、前記検出手段は、リミットスイッチで構成されることをその要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、扉体を閉状態に係止するための係止部の導入によりラッチが原位置からクロージング開始位置に配置されると、該ラッチをフルラッチ位置までモータによる引き込み動作が開始される。このとき、ラッチが原位置からクロージング開始位置に配置されてからモータによる引き込み動作時間の計時が開始される。そして、その引き込み動作時間が予め定めた所定時間を越えると扉体による挟み込みと判定され、モータによるそれ以上の引き込み動作が中止されるとともにラッチが原位置まで付勢力により回動復帰可能とされ、該ラッチと係止部との係合が解除される。このように引き込み動作時間を計時し、その計時した時間が予め定めた所定時間を越えるか否かにより挟み込みを判定するようにしたので、その判定を簡素化することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、扉体を閉状態に係止するための係止部の導入によりラッチが原位置からクロージング開始位置に配置されると、該ラッチをフルラッチ位置までモータによる引き込み動作が開始される。このとき、検出手段は、ラッチが原位置からクロージング開始位置に配置されたことを検出し、計時手段は、その検出に基づいてモータによる引き込み動作時間の計時が開始される。そして、制御回路は、その引き込み動作時間が予め定めた所定時間を越えると扉体による挟み込みと判定し、モータによるそれ以上の引き込み動作を中止するとともに、ラッチが原位置まで付勢力により回動復帰可能とし、該ラッチと係止部との係合を解除する。このように引き込み動作時間を計時し、その計時した時間が予め定めた所定時間を越えるか否かにより挟み込みを判定するようにしたので、その判定を簡素化することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、計時手段を制御回路内に備えられるタイマ回路としたので、計時のための余分な装置を必要としない。
請求項4に記載の発明によれば、検出手段をリミットスイッチで構成したので、検出手段を簡単に構成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、車両1の後方斜視図を示す。車両1の後部には、荷を収容するトランク部1aが設けられている。トランク部1aの上部には扉体としてのトランクドア2が設けられ、該ドア2にて荷を乗せるための収容空間を形成している。トランクドア2は、その基端部が回動可能に支持され、先端側(車両1の後端側)がL字状に下方に折り曲げられた形状をなしている。
【0013】
トランクドア2の先端部には、車幅方向の中央位置にドアクローザ装置3が取着されている。一方、車両1本体のドアクローザ装置3が対向する部位には、係止部としてのストライカ4が設けられている。
【0014】
図2は、ドアクローザ装置3の全体構造を説明するための平面図、図3は、ドアクローザ装置3の各部材を分解した分解斜視図、図4は、各部材を分解して個々に示す平面図、図5は、図2におけるドアクローザ装置3をX方向から見た側面図である。尚、図3及び図4おいて、各部材が互いに組み付けられる部位については組立作用線(一点鎖線)を引き出して図示している。
【0015】
図2〜図5に示すように、ドアクローザ装置3のベースプレート5には、ストライカ4が挿入される挿通通路6が形成されている。挿通通路6の近傍には、図5に示すように、支軸7がベースプレート5に対して垂直方向に設けられている。支軸7には、略円板状のラッチ8が回動可能に支持されている。
【0016】
ラッチ8は、その断面が階段状となって中心寄りが肉厚となった2段構造に形成されており、上段側及び下段側において2つの外周面を有している。ラッチ8の下段側の外周面には、ストライカ4を拘束するための凹部8aと、フルラッチ位置で係止状態となる係止面8bが形成されている。ラッチ8の上段側の外周面には、クロージング開始位置で係止状態となる係止面8cが形成されている。各係止面8b,8cは、支軸7により支持されるラッチ8の回動中心に対して前記挿通通路6側寄り(図2では支軸7のほぼ右側寄り)に位置している。尚、本実施の形態では、図2に示すように、ラッチ8がベースプレート5の側壁5aに当接して位置規制された状態を、ストライカ4がラッチ8による拘束から解放されるラッチ8の原位置としている。
【0017】
前記支軸7の前記挿通通路6を挟んだ反対側には、図5に示すように、支軸9がベースプレート5に対して垂直方向に設けられている。支軸9には、第1ラチェット10の基端側が回動可能に支持されている。
【0018】
前記ラッチ8及び第1ラチェット10にはコイルスプリング11を掛け止める掛止部8d,10aがそれぞれ形成され、そのコイルスプリング11が各掛止部8d,10a間に張設されている。ラッチ8及び第1ラチェット10は、そのコイルスプリング11にて互いに引き合っている。ここで、ラッチ8の掛止部8dは、そのラッチ8の原位置において、ラッチ8を支持する支軸7の中心と第1ラチェット10の掛止部10aとを結んだ直線から、図2において反時計回り方向にオフセットした位置に配置されている。そのため、1つのコイルスプリング11によって、ラッチ8は図2において時計回り方向に付勢されるとともに、第1ラチェット10は該ラッチ8の外周面に当接する方向(図2において反時計回り方向)に付勢されることになる。
【0019】
第1ラチェット10の先端側には、ラッチ8の係止面8bと係合するラッチ面10bを有している。このラッチ面10bがラッチ8の係止面8bと係合するとき、ラッチ8はフルラッチ位置に規制される。又、第1ラチェット10の先端側には係止ピン10cが立設されている。
【0020】
又、本実施の形態では、前記ラッチ8及び第1ラチェット10を金属材で形成するとともに、図3及び図4に示すように、ラッチ8においては各係止面8b,8cが露出するようにほぼ全体を樹脂部材12にて被覆し、第1ラチェット10においては支軸9部分を含めた基端部を樹脂部材13にて被覆している。そのため、ラッチ8が回動されるとき、その樹脂部材12によってベースプレート5や後述する駆動カム14との摺動音が小さく抑えられる。又、第1ラチェット10が回動されるとき、その樹脂部材13によってベースプレート5や後述する作動レバー22との摺動音が小さく抑えられる。
【0021】
因みに、ラッチ8の各係止面8b,8cを露出させることで、本実施の形態では、ラッチ面10b及び後述する第2ラチェット20の係止片20aとの係合時に、樹脂による互いの部材の溶着を防止している。
【0022】
又、ラッチ8を覆う樹脂部材12には、凹部8aにおけるストライカ4の衝突する部分に対して肉厚部12aが形成されるとともに、該肉厚部12aにはストライカ4の衝突を緩衝するスリット12bが形成されている。又、この樹脂部材12には、前記ベースプレート5の側壁5aに衝突する部分に対して肉厚部12cが形成されている。
【0023】
即ち、本実施の形態では、ラッチ8及び第1ラチェット10にそれぞれ樹脂部材12,13を被覆することで、その摺動時における他の構成部材との摺動音を軽減させている。又、本実施の形態では、ラッチ8を被覆する樹脂部材12に対してストライカ4の衝突する部分に肉厚部12aを形成し、更にスリット12bを形成することで、ストライカ4の衝突時における衝突音を抑制させるとともに、ベースプレート5の側壁5aに衝突する部分に肉厚部12cを形成し、ラッチ8が側壁5aに衝突する時の衝突音を抑制させている。
【0024】
前記ラッチ8の上面側(図2の紙面手前側)には、前記樹脂部材12を介して略コ字状の駆動カム14が配置される。この駆動カム14は、その一端が前記支軸7に回動可能に支持されている。駆動カム14の他端には、ベースプレート5に対して直交する方向に支軸15が挿通されている。支軸15には、駆動カム14の下面側にリンク16の一端が回動可能に連結されている。
【0025】
リンク16の他端は、連結アーム17の一端に連結ピン17aにて回転可能に連結されている。連結アーム17は、モータMをその駆動源としたアクチュエータ18の出力軸19に対して一体回転可能に固定されている。このモータMは、ドアクローザ装置3の動力源であり、出力軸19に固定された連結アーム17を双方向に回転させる。尚、モータMは、通常動作時には正転駆動して連結アーム17を反時計回り方向に回転させ、挟み込み動作時には逆転駆動して連結アーム17を時計回り方向に回転させる。そして、このようなアクチュエータ18は、ベースプレート5に図示しないネジにて固定される。
【0026】
ここで、図2(図6)に示す連結アーム17の位置が開時ホームポジション位置であり、トランクドア2が開いた状態では、連結アーム17は常に開時ホームポジション位置に配置されている。又、図8に示す連結アーム17の位置が閉時ホームポジション位置であり、トランクドア2が完全に閉じられた状態(フルラッチ状態)では、連結アーム17は常に閉時ホームポジション位置に配置されている。又、図10に示す連結アーム17の位置は中間停止位置である。そして、この位置を含めた中間停止位置近傍(図9に示す中間停止位置の直前位置(挟み込み作動時における逆転端位置)を含む)では、駆動カム14、後述する作動レバー22等の作動により第1,第2ラチェット10,20が時計回り方向に回動した非係合位置に配置されており、ラッチ8が第1,第2ラチェット10,20と係合しないようになっている。
【0027】
又、連結アーム17が図2(図6)及び図8に示す2つの位置に配置されているとき、リンク16を介して連結される駆動カム14は中立位置に配置されている。そして、連結アーム17が回転されると、駆動カム14は中立位置から左右に揺動する揺動運動に変換される。
【0028】
図5に示すように、前記駆動カム14の下面側には、第2ラチェット20が前記ラッチ8の上段側とほぼ同じ高さに配置されている。第2ラチェット20は、その基端部が駆動カム14に支軸21にて回動可能に、かつ前記リンク16の動作に干渉しないように支持されている。
【0029】
第2ラチェット20の先端側(自由端側)には、前記ラッチ8の上段側に形成された係止面8cと係合するための係止片20aが形成されている。この係止片20aが図6に示すようにラッチ8の係止面8cと係合するとき、ラッチ8はクロージング開始位置に規制される。又、第2ラチェット20の先端部分には、その下面側(図2の紙面奥側)にのびる従動ピン20bが固着される。
【0030】
作動レバー22は、前記支軸9により第1ラチェット10と樹脂部材13を介して同軸で支持されている。作動レバー22には、コイルスプリング23の一端を掛け止める掛止部22aが切り起こされて形成されている。コイルスプリング23の他端は、前記ベースプレート5に切り起こされて形成された掛止部5bに掛け止められている。この掛止部5bは、作動レバー22の動作に干渉しない高さに形成されている。そして、作動レバー22は、コイルスプリング23によって、図2において反時計回り方向に付勢されている。作動レバー22の支軸9の近傍には、前記駆動カム14の外周面に当接する係止突起22bが切り起こされて形成されている。
【0031】
前記作動レバー22には、円弧状の案内溝22cが形成されている。案内溝22cは、第2ラチェット20の従動ピン20bを収容し案内する。前記作動レバー22は図2において反時計回り方向に付勢されているため、第2ラチェット20は、従動ピン20bが案内溝22cの内周面に押されて、その係止片20aがラッチ8の係止面8cが形成された上段側の外周面に当接するように付勢されることになる。そして、図6に示すように、ラッチ8がクロージング開始位置に配置されたとき、作動レバー22はコイルスプリング23の付勢力によって図6において反時計回り方向に回動され、第2ラチェット20の係止片20aがラッチ8の係止面8cに係合するようになっている。このとき、第2ラチェット20の係止片20aがラッチ8の外周面に衝突するが、ラッチ8は樹脂部材12にて被覆されているため、その衝突時の衝突音が樹脂部材12にて抑制される。
【0032】
又、前記作動レバー22には、操作アーム22dが形成されている。この操作アーム22dには、図示しないドアハンドルが連結されている。このドアハンドルにて開操作されると、作動レバー22は図2において時計回り方向に回動される。
【0033】
又、ベースプレート5における作動レバー22の近傍位置には、リミットスイッチ24が配設されている。リミットスイッチ24は、ラッチ8がクロージング開始位置に配置され作動レバー22が反時計回り方向に回動すると、作動レバー22に形成された係合突起22eにて該スイッチ24の可動子が作動され、該スイッチ24がオフするようになっている。そして、このスイッチ24のオフに基づいて、アクチュエータ18によるトランクドア2の引き込み動作が開始されるようになっている。
【0034】
図11は、前記アクチュエータ18を示す。アクチュエータ18は、そのケース18a内に、モータMと、該モータMの回転を減速する減速機構30と、出力軸19に一体回転される前記連結アーム17の回動位置を検出する検出センサ31とが一体に組み付けられて構成されている。ケース18aには、ベースプレート5に取り付けるための取付脚18bが3箇所(図11において1つのみ図示、残りの2つはケース18aの裏面側に出力軸19を跨ぐように配置)に形成されている。そして、取付脚18b及び図示しない2つの取付脚がそれぞれベースプレート5にネジにて固定され、アクチュエータ18は該プレート5に一体に組み付けられる。
【0035】
前記減速機構30は、モータMの回転軸に固着されたウォーム32に順次ギヤ連結される4つの減速ギヤ33〜36を備え、最終段の減速ギヤ36には前記出力軸19が固定されている。出力軸19が固定される前記減速ギヤ36には、その一側面36aに絶縁部材よりなるプレート37が固着され、該プレート37上には所定形状の導電パターン38が形成されている。
【0036】
又、ケース18a内部には基板39が固定され、該基板39には前記導電パターン38に摺接する第1〜第3接触子40〜42が固定されている。これら第1〜第3接触子40〜42は、プレート37の径方向にのびる同一直線上で導電パターン38に接触するように配置されている。又、第1接触子40は導電パターン38の外周部に摺接し、第3接触子42は導電パターン38の内周部に摺接し、第2接触子41は導電パターン38の中間部に摺接する。尚、第1及び第2接触子40,41が摺接する導電パターン38の外周部及び中間部は、所定角度の領域において絶縁部材よりなるプレート37が露出している。第3接触子42が摺接する導電パターン38の内周部は、そのプレート37が露出せず全周にわたり導体にて覆われている。
【0037】
そして、減速ギヤ36とともに回転するプレート37によって導電パターン38が回転し、その導電パターン38によって第1及び第2接触子40,41が第3接触子42と導通(オン)又は非導通(オフ)状態となって、連結アーム17の回動位置を検知するための検出信号(SG1,SG2)を生成する、即ち前記検出センサ31が構成されている。
【0038】
ここで、図2(図6)における減速ギヤ36の配置は、連結アーム17が開時ホームポジション位置に配置されているときのものである。このとき、第1接触子40は導電パターン38によって第3接触子42と非導通状態(オフ状態)となり、第2接触子41は導電パターン38を介して第3接触子42と導通状態(オン状態)となる。
【0039】
又、連結アーム17(減速ギヤ36)が図2(図6)に示す開時ホームポジション位置の直後の回動位置から図8に示す閉時ホームポジション位置に到達する前までの回動領域においては、第1及び第2接触子40,41は導電パターン38を介して共に第3接触子42と導通状態(オン状態)となる。
【0040】
又、連結アーム17(減速ギヤ36)の回動位置が、図8に示す閉時ホームポジション位置になると、第1及び第2接触子40,41は導電パターン38によって共に第3接触子42と非導通状態(オフ状態)となる。この第1及び第2接触子40,41の第3接触子42との非導通状態(オフ状態)は、連結アーム17(減速ギヤ36)が図10に示す中間停止位置に到達する前までの回動領域において変わらない。
【0041】
又、連結アーム17(減速ギヤ36)の回動位置が、図10に示すように中間停止位置になると、第1接触子40は導電パターン38によって第3接触子42と導通状態(オン状態)となる。この第1接触子40の第3接触子42との導通状態(オン状態)は、連結アーム17(減速ギヤ36)が図2(図6)に示す開時ホームポジション位置に到達する前までの回動領域において変わらない。
【0042】
図12は、ドアクローザ装置3の電気的構成を示す。ドアクローザ装置3は、車両1に備えられるクローザ制御コントローラ(以下、単にコントローラという)43によって制御される。コントローラ43には、制御回路44が備えられている。
【0043】
前記検出センサ31を構成する第1及び第2接触子40,41は、それぞれ制御回路44の入力ポートP1,P2に接続されている。又、第3接触子42は、接地されている。そして、第1及び第2接触子40,41が導電パターン38を介して第3接触子42と導通状態(オン状態)になると、該接触子40,41が接地状態となり、入力ポートP1,P2には接地レベル(Lレベル)の検出信号SG1,SG2が入力される。一方、第1及び第2接触子40,41が導電パターン38によって第3接触子42と非導通状態(オフ状態)になると、該接触子40,41が非接地状態となり、入力ポートP1,P2には非接地レベル(Hレベル)の検出信号SG1,SG2が入力される。そして、制御回路44は、上記したように第1及び第2接触子40,41のオンオフ状態の組み合わせ、即ち入力ポートP1,P2に入力される検出信号SG1,SG2の論理値の組み合わせにより、連結アーム17(減速ギヤ36)の各回転位置を認識する。
【0044】
具体的には、第1接触子40がオフ状態(検出信号SG1がHレベル)、第2接触子41がオン状態(検出信号SG2がLレベル)になると、制御回路44は連結アーム17(減速ギヤ36)が図2(図6)に示す開時ホームポジション位置に配置されたと認識する。
【0045】
又、第1,第2接触子40,41が共にオフ状態(検出信号SG1,SG2が共にHレベル)になると、制御回路44は連結アーム17(減速ギヤ36)が図8に示す閉時ホームポジション位置に配置されたと認識する。
【0046】
又、第1接触子40がオン状態(検出信号SG1がLレベル)、第2接触子41がオフ状態(検出信号SG2がHレベル)になると、制御回路44は連結アーム17(減速ギヤ36)が図10に示す中間停止位置に配置されたと認識する。
【0047】
又、第1,第2接触子40,41が共にオン状態(検出信号SG1,SG2が共にLレベル)になると、制御回路44は連結アーム17(減速ギヤ36)が図2(図6)に示す開時ホームポジション位置と図8に示す閉時ホームポジション位置との間に配置されていると認識する。
【0048】
又、第1,第2接触子40,41が共にオフ状態(検出信号SG1,SG2が共にHレベル)、若しくは第1接触子40がオン状態(検出信号SG1がLレベル)、第2接触子41がオフ状態(検出信号SG2がHレベル)になると、制御回路44は連結アーム17(減速ギヤ36)が図8に示す閉時ホームポジション位置と図2(図6)に示す開時ホームポジション位置との間に配置されていると認識する。
【0049】
つまり、このような摺動接点型の検出センサ31を用いることにより、ドアクローザ装置3が作動している途中で電源供給が断たれ、再び電源供給がなされても、連結アーム17(減速ギヤ36)の位置を認識できるので、引き続きドアクローザ装置3の作動を行うことができる。
【0050】
制御回路44の入力ポートP3は、前記リミットスイッチ24を介して接地されている。そして、リミットスイッチ24がオフ時(作動時)には入力ポートP3に非接地レベル(Hレベル)の作動信号SG3が入力され、オン時(非作動時)には入力ポートP3に接地レベル(Lレベル)の作動信号SG3が入力される。
【0051】
制御回路44の入力ポートP4は、トランクドア2を開けるための運転席オープナースイッチ等のドア開スイッチ45を介して接地されている。そして、トランクドア2を開けるべくドア開スイッチ45がオンされると、入力ポートP4には接地レベル(Lレベル)のドア開信号SG4が入力される。
【0052】
制御回路44の入力ポートP5は、トランクドア2の開閉状態を検出するトランクドアカーテシスイッチ46を介して接地されている。このスイッチ46は、車両に一般的に設けられているものであり、図1に示すように、車両1本体のトランクドア2の先端部が対向する部位に配置され、該ドア2の押圧・非押圧によりオンオフが切り替えられる。詳しくは、トランクドア2が開状態にあるとき、該スイッチ46がオン状態となり、トランクドア2が閉状態になるとオフ状態となる。尚、このスイッチ46は、ロック解除動作によりラッチ8が第1ラチェット10との係合が解かれ、該ラッチ8とストライカ4との係止が解除されたトランクドア2の位置よりも該ドア2が開方向寄りの所定位置に配置されると、オフ状態からオン状態に切り替わるように設定されている。つまり、ラッチ8がストライカ4を開放した直後であっても、トランクドア2が閉状態であるとみなしてオフ状態を維持するように設定されている。
【0053】
そして、トランクドア2が開状態のときには前記スイッチ46はオンされ、入力ポートP5にはHレベルのカーテシ信号SG5が入力される。一方、トランクドア2が閉状態、具体的にはラッチ8とストライカ4が係合する開方向の直前位置になると前記スイッチ46はオンされ、入力ポートP5には接地レベル(Lレベル)のカーテシ信号SG5が入力される。
【0054】
前記制御回路44の出力ポートP6,P7及び出力ポートP8,P9間には、リレー47内の切換スイッチ47a,47bの切換動作を行う励磁コイル47c,47dがそれぞれ接続されている。切換スイッチ47aは前記モータMの正極に接続され、切換スイッチ47bは前記モータMの保護素子であるPTC(Positive Temperature Coefficient thermistor )48を介して負極に接続されている。この切換スイッチ47a,47bは、励磁コイル47c,47dが非励磁のとき、モータMの両極を接地する。そして、制御回路44は、モータMを正転させる場合、励磁コイル47cを励磁して切換スイッチ47aを作動させ、該モータMの正極側をバッテリBに接続する。一方、モータMを逆転する場合、制御回路44は、励磁コイル47dを励磁して切換スイッチ47bを作動させ、該モータMの負極側をバッテリBに接続する。
【0055】
そして、制御回路44は、図13に示すように、検出センサ31(第1,第2接触子40,41)、リミットスイッチ24、トランクドアカーテシスイッチ46及びドア開スイッチ45(図示略)の状態に基づいてモータMを制御する。尚、説明の便宜上、この制御回路44の制御は、後述するドアクローザ装置3の動作と合わせて説明する。
【0056】
又、前記制御回路44には、タイマ回路44aが備えられている。タイマ回路44aは、前記リミットスイッチ24が作動レバー22により作動(オフ)されてから前記連結アーム17(減速ギヤ36)が図2(図6)に示す開時ホームポジション位置から図8に示す閉時ホームポジション位置まで回転する時間、即ち、ドア2の引き込み動作時間を計時する。
【0057】
そして、制御回路44は、前記リミットスイッチ24がオフされてからドア2の引き込み動作時間が予め定めた所定時間以内であると、その引き込み動作が正常な動作であると認識する。尚、この予め定めた所定時間は、ドア2の引き込み動作を正常に終えるのに十分可能な時間に設定されている。
【0058】
一方、引き込み動作時間が予め定めた所定時間を越えた場合、制御回路44は、トランクドア2と車両1本体との間に物等を挟持したことによりそれ以上のドア2の引き込み動作が不可能になったと認識し、それ以上の引き込み動作を中止するとともに前記ラッチ8と第1ラチェット10との係合を解くために、モータMを逆転させ連結アーム17を図10に示す中間停止位置を超えた図9に示す逆転端位置まで回転させ、その逆転端位置から再びモータMを正転させ連結アーム17を図2に示す開時ホームポジション位置に戻す。因みに、制御回路44は、図9に示す逆転端位置を、第1及び第2接触子40,41が共にオフ状態(検出信号SG1,SG2が共にHレベル)になることにより認識する。
【0059】
次に、上記のようなドアクローザ装置3の動作を図面を参照しながら説明する。ドアクローザ装置3の動作は大きく分けて、ロック動作と、ロック解除動作がある。
【0060】
[ロック動作]
ロック動作は、トランクドア2を完全に閉め切る動作、即ちストライカ4と係合したラッチ8をフルラッチ位置まで回動させ、該ラッチ8を第1ラチェット10と係合させるまでの動作である。
【0061】
先ず、トランクドア2が開いた状態では、図2に示すようにラッチ8は原位置に配置され、連結アーム17(減速ギヤ36)は開時ホームポジション位置に配置されている。この状態では、第1接触子40がオフ状態、第2接触子41がオフ状態であり、制御回路44の入力ポートP1にはHレベルの検出信号SG1が、入力ポートP2にはLレベルの検出信号SG2が入力されている。制御回路44は、各検出信号SG1,SG2に基づいて連結アーム17の位置にあることを認識している。
【0062】
又、この状態では、リミットスイッチ24がオン(非作動)状態のため、制御回路44の入力ポートP3にはLレベルの作動信号SG3が入力されている。又、ドア開スイッチ45も作動させていないので、状態であり、制御回路44の入力ポートP4にはHレベルのドア開信号SG4が入力されている。この状態における制御回路44は、モータMに電源を供給せず該モータMを動作させない。
【0063】
そして、トランクドア2が閉められ、挿通通路6に挿入したストライカ4にてラッチ8がコイルスプリング11の付勢力に抗して押し込まれて、該ラッチ8の係止面8cと第2ラチェット20の係止片20aが係合可能なクロージング開始位置に配置されると、図6に示すようにコイルスプリング23の付勢力により作動レバー22が反時計回り方向の回動に基づいて第2ラチェット20が同方向に回動されて、その係止片20aがラッチ8の係止面8cと係合することになる。すると、ラッチ8は、その係合によってクロージング開始位置から時計回り方向の回動が規制される。
【0064】
又、作動レバー22の反時計回り方向の回動により、該レバー22の係合突起22eがリミットスイッチ24をオフ(作動)し、制御回路44の入力ポートP3にはHレベルの作動信号SG3が入力される。すると、制御回路44は、励磁コイル47cを励磁して切換スイッチ47aを切り換え、モータMを正転させる(図13におけるクローズスタート)。連結アーム17は、図6に示す開時ホームポジション位置から反時計回り方向に回転する。
【0065】
このとき、制御回路44は、リミットスイッチ24のオフ(Hレベルの作動信号SG3)に基づいて、タイマ回路44aにて挟み込みを判定するための引き込み動作時間の計時を開始する。制御回路44は、予め定めた所定時間内に連結アーム17が図8に示す閉時ホームポジション位置(第1,第2接触子40,41が共にオフする位置)まで回動しなければ挟み込みと判定する。
【0066】
そして、連結アーム17の反時計回り方向の回転に伴って、リンク16と支軸15にて連結された駆動カム14は、支軸7を中心に図6に示す中立位置から反時計回り方向に回動される。すると、駆動カム14に支軸21にて連結された第2ラチェット20は、その係止片20aがラッチ8の係止面8cに係合されていることから、ラッチ8はその駆動カム14の回動によって強制的に反時計回り方向に回動される。
【0067】
やがて、第1ラチェット10のラッチ面10bがラッチ8の係止面8bと係合可能となるまで該ラッチ8が回動されると、第1ラチェット10はコイルスプリング11の付勢力によって反時計回り方向に回動される。この連結アーム17が図7に示す上死点位置まで到達すると、第1ラチェット10のラッチ面10bとラッチ8の係止面8bとが離間した状態になる。
【0068】
更に、連結アーム17が反時計回り方向に回動すると、駆動カム14が時計回り方向に回動されるとともに、ラッチ8がコイルスプリング11の付勢力によって時計回り方向に回動される。そして、第1ラチェット10のラッチ面10bとラッチ8の係止面8bとが係合状態になると、ラッチ8は、その係合によってフルラッチ位置から時計回り方向の回動が規制され、トランクドア2が完全に閉まった状態(フルラッチ状態)となる。
【0069】
又、ラッチ8がフルラッチ位置となっても、制御回路44はモータMの回転を継続させ、連結アーム17を図8に示す閉時ホームポジション位置まで引き続き反時計回り方向に回転させる。連結アーム17が閉時ホームポジション位置に到達すると、駆動カム14は再び中立位置となるとともに、第1,第2接触子40,41が共にオフし、制御回路44の入力ポートP1,P2に入力される検出信号SG1,SG2が共にHレベルになる。すると、制御回路44は、連結アーム17が図8に示す閉時ホームポジション位置に配置されたと認識し、励磁コイル47cを非励磁状態にして切換スイッチ47aを切り換えて、モータMへのバッテリ電源の供給を遮断する。
【0070】
一方、引き込み動作時間が予め定めた所定時間を越えても連結アーム17が図8に示す閉時ホームポジション位置、即ち第1,第2接触子40,41が共にオフするまで回動していない場合、制御回路44は、トランクドア2と車体1本体との間に何らかの物が挟持されたと判定する。制御回路44は、所定時間を経過した時点で、直ちに励磁コイル47cを非励磁、励磁コイル47dを励磁して切換スイッチ47a,47bを切り換えてモータMを逆転させ、連結アーム17を時計回り方向に回転させる。連結アーム17は、図7に示す上死点位置、開時ホームポジション位置(図6の連結アーム17の位置)、図10に示す中間停止位置を経て、図9に示す逆転端位置まで一気に回転され、その後再び逆転端位置からモータMを正転させ連結アーム17を図2に示す開時ホームポジション位置に戻す。
【0071】
この連結アーム17の動作の中で、開時ホームポジション位置に配置されたときに駆動カム14が中立位置に戻り、更に連結アーム17の反時計回り方向に回動すると駆動カム14が時計回り方向に回動する。やがて、連結アーム17が図10に示す中間停止位置近傍まで回動すると、駆動カム14の外周面が作動レバー22の係止突起22bに当接し、作動レバー22を支軸9を中心に時計回り方向に回動させる。このとき、作動レバー22の外周面は第1ラチェット10の係止ピン10cが当接していることから、第1ラチェット10を支軸9を中心に時計回り方向に回動させる。
【0072】
すると、図10に示すように第1ラチェット10のラッチ面10bがラッチ8の係止面8bから外れることになる。このとき、第2ラチェット20は、その従動ピン20bが作動レバー22の案内溝22cにて案内されるため、作動レバー22の回動とともにラッチ8の係止面8cに係合しない位置まで離間して配置される。従って、第1ラチェット10とラッチ8との係合が解除された時点で、該ラッチ8がコイルスプリング11の付勢力により支軸7を中心に時計回り方向に回動復帰し、ベースプレート5の側壁5aに当接する位置、即ち原位置に戻る。その結果、ストライカ4がラッチ8から開放され、トランクドア2を開けることが可能な状態になり、挟持された何らかの物が開放される。
【0073】
又、ラッチ8が原位置に復帰しても、制御回路44は連結アーム17が図9に示す逆転端位置まで引き続き時計回り方向に回転するようにモータMを逆転、即ち第1及び第2接触子40,41が共にオフ状態(検出信号SG1,SG2が共にHレベル)となるまで逆転させる。そして、制御回路44は、連結アーム17がその位置に到達すると認識すると、励磁コイル47cを励磁、励磁コイル47dを非励磁とし切換スイッチ47a,47bを切り換えてモータMを正転駆動に切り換え、連結アーム17を図2に示す開時ホームポジション位置、即ち第1接触子40がオフ状態、第2接触子41がオン状態(検出信号SG1がHレベル、検出信号SG2がLレベル)となるまで正転させる。そして、制御回路44は、連結アーム17が開時ホームポジション位置に配置されるとモータMを停止させ、通常のトランクドア2開状態の初期状態に戻す。
【0074】
[ロック解除動作]
ロック解除動作は、完全に閉まったトランクドア2を開ける動作、即ちラッチ8と第1ラチェット10との係合を解いてラッチ8を原位置まで回動復帰させ、ストライカ4をラッチ8から開放させる動作である。
【0075】
先ず、トランクドア2が完全に閉まった状態(フルラッチ状態)では、図8に示すようにラッチ8はフルラッチ位置に配置され、連結アーム17は閉時ホームポジション位置に配置されている。この状態では、第1,2接触子40,41が共にオフ状態であり、制御回路44の入力ポートP1,P2には共にHレベルの検出信号SG1,SG2が入力されている。制御回路44は、各検出信号SG1,SG2に基づいて連結アーム17の位置にあることを認識している。
【0076】
そして、運転席オープナースイッチ等のドア開スイッチ45がオンされると、制御回路44の入力ポートP4に入力されるドア開信号SG4がHレベルからLレベルになる。すると、制御回路44は、励磁コイル47cを励磁して切換スイッチ47aを切り換え、モータMを正転させる(図13におけるオープンスタート)。連結アーム17は、図8に示す閉時ホームポジション位置から反時計回り方向に回転する。
【0077】
そして、連結アーム17の反時計回り方向の回転に伴って、リンク16と支軸15にて連結された駆動カム14は、支軸7を中心に図8に示す中立位置から時計回り方向に回動される。回動する駆動カム14は、やがてその外周面が作動レバー22の係止突起22bに当接して作動レバー22を支軸9を中心に時計回り方向に回動させ、該レバー22の外周面に当接している係止ピン10cにより第1ラチェット10を支軸9を中心に時計回り方向に回動させる。
【0078】
すると、図9に示すように第1ラチェット10のラッチ面10bがラッチ8の係止面8bから外れることになる。このとき、第2ラチェット20は従動ピン20bにより作動レバー22の回動とともにラッチ8の係止面8cに係合しない位置まで離間して配置される。従って、第1ラチェット10とラッチ8との係合が解除された時点で、該ラッチ8がコイルスプリング11の付勢力により支軸7を中心に時計回り方向に回動復帰し、ベースプレート5の側壁5aに当接する原位置に戻る。その結果、ストライカ4がラッチ8から開放され、トランクドア2のロックが解除される。
【0079】
又、ラッチ8が原位置に回動復帰しても、制御回路44は連結アーム17が図10に示す中間停止位置まで引き続き反時計回り方向に回転するようにモータMを正転、即ち第1接触子40がオン状態、第2接触子41がオフ状態(検出信号SG1がLレベル、検出信号SG2がHレベル)となるまで正転させる。そして、制御回路44は、連結アーム17がその位置に到達すると認識すると、励磁コイル47c,47dを共に非励磁にしモータMを停止させる。尚、このとき、トランクドアカーテシスイッチ46は、ラッチ8とストライカ4との係止が解除されたトランクドア2の位置よりも該ドア2が開方向寄りの所定位置に配置されるまでオフしたままである。
【0080】
更に、連結アーム17が図10に示す中間停止位置に配置されているときは、ラッチ8が第1,第2ラチェット10,20と係合不能となっている。ここで、トランクドア2の自重や該ドア2と車体1本体との間に設けられるポップアップスプリングの付勢力が小さい場合に加え、更にドア2に風などによる外力が閉まる方向に作用すると、トランクドア2が閉まり、ストライカ4が再びラッチ8を押し込む場合がある。しかしながら、ラッチ8が第1,第2ラチェット10,20と係合状態とならず、トランクドア2のロックが解除されたまま維持される。つまり、モータMの駆動によりトランクドア2のロックを解除しても、不意なトランクドア2の閉作動によりドア2が再びロック作動することはなく、ドア2のロック解除を繰り返すといった煩雑な操作をしなくてすむように構成されている。
【0081】
そして、操作者等によりトランクドア2が開けられてトランクドアカーテシスイッチ46がオンされると、制御回路44の入力ポートP5に入力されるカーテシ信号SG5がHレベルからLレベルになる。すると、制御回路44はトランクドア2が操作者等の開操作により確実に開状態となったと判定し、連結アーム17が図2に示す開時ホームポジション位置まで反時計回り方向に回転するようにモータMを正転、即ち第1接触子40がオフ状態、第2接触子41がオン状態(検出信号SG1がHレベル、検出信号SG2がLレベル)となるまで正転させる。そして、制御回路44は、連結アーム17が開時ホームポジション位置に配置されるとモータMを停止させ、通常のトランクドア2開状態の初期状態とし、次のクロージング動作に備える。
【0082】
上記したように、本実施の形態によれば、以下に示す特徴を有する。
(1)ストライカ4の導入によりラッチ8が図2に示す原位置から図6に示すクロージング開始位置に配置されると、モータMが正転しラッチ8を図8に示すフルラッチ位置まで引き込まれる引き込み動作が開始される。このとき、リミットスイッチ24は、ラッチ8が原位置からクロージング開始位置に配置されたことを検出し、制御回路44内のタイマ回路44aは、その検出に基づいてモータMによる引き込み動作時間の計時が開始される。そして、制御回路44は、その引き込み動作時間が予め定めた所定時間を越えるとトランクドア2と車両1本体との間で何らかの物が挟持された判定する。制御回路44は、その判定によりモータMを図9に示す逆転端位置まで逆転させて、モータMによるそれ以上の引き込み動作を中止するとともに、第1,第2ラチェット10,20をラッチ8と非係合位置に配置してラッチ8が原位置まで付勢力により回動復帰可能とし、該ラッチ8とストライカ4との係合を解除する。このように本実施形態では、モータMによる引き込み動作時間を計時し、その計時した時間が予め定めた所定時間を越えるか否かにより挟み込みを判定するようにしたので、その判定を簡素化することができる。
【0083】
(2)引き込み動作時間を計時する手段を制御回路44内に備えられるタイマ回路44aとしたので、計時のための余分な装置を必要としない。
(3)ラッチ8が原位置からクロージング開始位置に配置されたことを検出する手段をリミットスイッチ24で構成したので、検出手段を簡単に構成することができる。
【0084】
(4)摺動接点型の検出センサ31は連結アーム17の回転位置に応じた検出信号SG1,SG2を出力するように構成されているので、連結アーム17を正確に動作させることができる。しかも、動作中に制御回路44やモータMの電源が遮断され、再び電源が供給されても制御回路44は連結アーム17の回転位置を正確に認識することができる。
【0085】
(5)トランクドア2は閉じられている時間が長く、その閉状態において、各スイッチ24,46及び検出センサ31の第1,第2接触子40,41をオフ状態、即ち制御回路44の各入力ポートP1〜P5を接地しないようにした。従って、制御回路44の各入力ポートP1〜P5から接地側に流れる電流を低減でき、制御回路44の消費電流を低減することができる。
【0086】
尚、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、計時手段としてタイマ回路44aを制御回路44内に設けたが、所定時間を計時するその他の装置を用いて実施してもよい。
【0087】
○上記実施形態では、ラッチ8が原位置からクロージング開始位置に配置されたことを検出する手段をリミットスイッチ24で構成したが、その他の装置により構成してもよい。
【0088】
○上記実施形態では、トランクドアカーテシスイッチ46を車体1後端に設けたが、その他の位置であってもよい。
○上記実施形態では、連結アーム17の回転位置を検出するセンサに摺動接点型の検出センサ31を用いたが、その他のセンサを用いてもよい。
【0089】
○上記実施形態では、トランクドア2が閉状態の時に各スイッチ24,46及び検出センサ31の第1,第2接触子40,41をオフ状態としたが、これに限定されるものではない。
【0090】
○上記実施形態のドアクローザ装置3の機械的構成(図2)及び電気的構成(図12)を適宜変更してもよい。
○上記実施形態では、ドアクローザ装置3をトランクドア2に実施したが、トランクドア2以外の車両のドア、又は車両以外のドアに実施してもよい。
【0091】
上記各実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想を以下に記載する。
(イ) 請求項2〜4のいずれか1項に記載の扉体の施解錠装置において、前記扉体(2)は車両のドアであることを特徴とする扉体の施解錠装置。
【0092】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、モータにより扉体を強制的にフルラッチ状態まで引き込む際、扉体による挟み込みの有無を判定して挟み込みを防止する機能を有する扉体の施解錠装置における挟み込み防止方法及び扉体の施解錠装置において、その挟み込み判定を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態における車両の後方斜視図。
【図2】 ドアクローザ装置を示す平面図。
【図3】 ドアクローザ装置を示す分解斜視図。
【図4】 ドアクローザ装置の構成部材を分解して個々に示す平面図。
【図5】 図2のX視から見た側面図。
【図6】 ドアクローザ装置の動作を説明するための平面図。
【図7】 ドアクローザ装置の動作を説明するための平面図。
【図8】 ドアクローザ装置の動作を説明するための平面図。
【図9】 ドアクローザ装置の動作を説明するための平面図。
【図10】 ドアクローザ装置の動作を説明するための平面図。
【図11】 アクチュエータを示す平面図。
【図12】 ドアクローザ装置の電気的構成を示す回路図。
【図13】 ドアクローザ装置の各種スイッチ及びモータの動作を示す波形図。
【符号の説明】
2…扉体としてのトランクドア、4…係止部としてのストライカ、8…ラッチ、10…係止手段としての第1ラチェット、14…作動機構を構成する駆動カム、16…作動機構を構成するリンク、17…作動機構を構成する連結アーム、20…引き込み手段を構成する第2ラチェット、22…係止解除手段としての作動レバー、30…作動機構を構成する減速機構、44…制御回路、44a…計時手段としてのタイマ回路、M…モータ。
Claims (4)
- 扉体(2)を閉状態に係止するための係止部(4)を導入可能な原位置から導入し、その導入に伴って原位置に回動復帰する付勢力に抗して回動して該係止部(4)と係合するラッチ(8)がクロージング開始位置に配置されると、モータ(M)の駆動により引き込み手段(20)を作動させ該ラッチ(8)をフルラッチ位置まで引き込んで位置規制して扉体(2)の施錠動作を行うとともに、フルラッチ位置に配置された前記ラッチ(8)の位置規制を解除して該ラッチ(8)を原位置まで付勢力により回動復帰させて該ラッチ(8)と前記係止部(4)との係合を解除する解錠動作を行う扉体の施解錠装置における挟み込み防止方法であって、
前記ラッチ(8)が原位置からクロージング開始位置に配置されると、前記モータ(M)による引き込み動作時間の計時を開始し、その引き込み動作時間が予め定めた所定時間を越えると前記扉体(2)による挟み込みと判定し、前記モータ(M)によるそれ以上の引き込み動作を中止するとともに前記ラッチ(8)を原位置まで付勢力により回動復帰可能とし、該ラッチ(8)と係止部(4)との係合を解除するようにし、
前記扉体(2)による挟み込みと判定し前記ラッチ(8)と係止部(4)との係合を解除した場合には、前記引き込み手段(20)を前記ラッチ(8)がクロージング開始位置に配置されたときに前記ラッチ(8)と係合可能な位置に配置するとともに、
フルラッチ位置に配置された前記ラッチ(8)を原位置まで回動復帰させて該ラッチ(8)と係止部(4)との係合を解除した場合には、前記ラッチ(8)と係止部(4)との係止が解除された扉体(2)の位置よりも該扉体(2)の開方向寄りの位置であって該ラッチ(8)と係止部(4)が係合する開方向の直前位置に扉体(2)が配置されたことを検出する手段(46)により前記扉体(2)が前記開方向寄りの位置であって前記開方向の直前位置に配置されたことを検出するまで、前記引き込み手段(20)を前記ラッチ(8)と係合しない非係合位置に配置した状態とすることを特徴とする扉体の施解錠装置における挟み込み防止方法。 - 扉体(2)を閉状態に係止するための係止部(4)を導入可能な原位置から導入し、その導入に伴って原位置に回動復帰する付勢力に抗して回動して該係止部(4)と係合するラッチ(8)と、
前記ラッチ(8)とクロージング開始位置で係合し、該ラッチ(8)をフルラッチ位置まで引き込む引き込み手段(20)と、
前記ラッチ(8)がフルラッチ位置に配置されると、該ラッチ(8)方向への付勢力にて係止し該ラッチ(8)をフルラッチ位置で位置規制する係止手段(10)と、
前記ラッチ(8)をフルラッチ位置に位置規制している前記係止手段(10)を前記付勢力に抗して非係合位置に配置して該ラッチ(8)との係止を解除させて該ラッチ(8)を前記原位置に付勢力により回動復帰させるとともに、前記引き込み手段(20)を前記ラッチ(8)と係合しない非係合位置に退避させる係止解除手段(22)と、
モータ(M)と、
前記モータ(M)の回転に基づいて前記引き込み手段(20)及び係止解除手段(22)を作動させるための作動機構(14,16,17,30)と、
前記作動機構(14,16,17,30)を介して前記引き込み手段(20)及び係止解除手段(22)を作動させるべく前記モータ(M)を駆動制御する制御回路(44)と
を備えた扉体の施解錠装置において、
前記ラッチ(8)が原位置からクロージング開始位置に配置されたことを検出する検出手段(24)と、
前記検出手段(24)の検出に基づいて前記モータ(M)による引き込み動作時間を計時する計時手段(44a)と、
前記ラッチ(8)と係止部(4)との係止が解除された扉体(2)の位置よりも該扉体(2)の開方向寄りの位置であって該ラッチ(8)と係止部(4)が係合する開方向の直前位置に扉体(2)が配置されたことを検出する手段(46)とを備え、
前記制御回路(44)は、前記計時手段(44a)にて計時した引き込み動作時間が予め定めた所定時間を超えると前記扉体(2)による挟み込みと判定し、前記係止解除手段(22)を作動させるべく前記モータ(M)を駆動制御するように構成され、
前記制御回路(44)により前記扉体(2)による挟み込みと判定され、前記係止解除手段(22)を作動させて前記ラッチ(8)と係止部(4)との係合を解除した場合には、前記引き込み手段(20)を前記ラッチ(8)がクロージング開始位置に配置されたときに前記ラッチ(8)と係合可能な位置に配置するとともに、前記係止手段(10)を前記ラッチ(8)がフルラッチ位置に配置されたときに前記ラッチ(8)方向への付勢力にて係止し該ラッチ(8)をフルラッチ位置で位置規制することが可能な位置に配置し、
フルラッチ位置に配置された前記ラッチ(8)を原位置まで回動復帰させて該ラッチ(8)と係止部(4)との係合を解除した場合には、前記検出する手段(46)により前記扉体(2)が前記開方向寄りの位置であって前記開方向の直前位置に配置されたことが検出されるまで、前記引き込み手段(20)及び前記係止手段(10)を前記ラッチ(8)と係合しない非係合位置に配置した状態とすることを特徴とする扉体の施解錠装置。 - 請求項2に記載の扉体の施解錠装置において、
前記計時手段(44a)は、前記制御回路(44)内に備えられるタイマ回路であることを特徴とする扉体の施解錠装置。 - 請求項2又は3に記載の扉体の施解錠装置において、
前記検出手段(24)は、リミットスイッチで構成されることを特徴とする扉体の施解錠装置。
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