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JP4445824B2 - 携帯端末装置および携帯端末装置の位置登録方法 - Google Patents

携帯端末装置および携帯端末装置の位置登録方法 Download PDF

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Description

本発明は、携帯電話機等の携行できる無線による端末装置としての携帯端末装置および携帯端末装置の位置登録方法に係わり、詳細には自装置の位置登録を行う際の電力制御を工夫した携帯端末装置および携帯端末装置の位置登録方法に関する。
携帯電話機、PHS(Personal Handy-phone System)あるいは通信機能を備えたPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末装置は、無線で通話やデータの通信を行うことができる。これらの携帯端末装置は、それらの移動先の場所に近い無線基地局を介して通信を行うようになっている。そこで、それぞれの携帯端末装置は、ホームロケーションレジスタ(HLR:Home Location Register)と呼ばれる装置に自装置の現在位置を登録し、これを更新していくことで、自装置に対する呼び出しに対応している。
このために携帯端末装置は、電源を投入したときや、移動によって位置登録エリアに変更が生じたような場合には、ホームロケーションレジスタに対する位置登録の要求を行うようになっている。位置登録の要求は近くの無線基地局を介して無線で行うが、その無線基地局が比較的近くに存在するか比較的遠くに存在するかは分からない。そこで、従来では送信電力を最大にして位置登録の要求を行うようにしていた。しかしながら、これでは携帯端末装置が交通機関で移動を繰り返しているような場合、位置登録の要求を行うたびに大きな送信電力を必要として、電池の消耗が激しくなる。
そこで、位置登録時の送信電力の決定に際しては、無線基地局から送られてくる電波の受信レベルを参考にすることが提案されている(たとえば特許文献1参照)。この第1の提案では、無線基地局が遠ければ電波の受信レベルも低くなるという事実を利用して、無線基地局からの電波の受信レベルを測定し、携帯端末装置の送信電力を予測するようにしている。これにより、無駄な電力消費を防ぎ、電池の寿命をその分だけ延ばすことができる。
この第1の提案では、具体的には第1の半導体制御回路と第2の半導体制御回路の合計2種類の半導体制御回路を設けている。そして、送信時には常に第1の半導体制御回路を作動させるが、受信レベルが低いと判別されたときのみ第2の半導体制御回路を作動させることにして、送信の際の電力を2段階に制御すると共に、不必要な回路を作動させないことによる省電力も実現している。
また、携帯端末装置のユーザ自身が送信電力を制御するためのしきい値を設定して、ユーザが電源を切らないでも、携帯端末装置が送信電力をこのしきい値以下になるように制御を行うことも提案されている(たとえば特許文献2参照)。この第2の提案は、携帯端末装置から放出される電磁波を抑制することを目的としている。したがって、第2の提案では、電磁波の影響を抑制した結果として満足な通信ができなくなるおそれがある。
そこで、携帯端末装置とGPS(Global Positioning System)等の位置の検出手段とを組み合わせて、携帯端末装置が所定の場所にいる場合のみ送信電力をあらかじめ定めた値以下に制限することが第3の提案として提案されている(たとえば特許文献3参照)。
特開平7−115335号公報(第0014段落、図1) 特開2003−274457号公報(第0016段落、図2) 特開2003−163631号公報(第0015段落、図1)
このように送信電力を不必要に大きくしないことは、電池の寿命を延ばすという効果を得ることができるだけでなく、不必要に電磁波を周囲に放射しない点でも有効である。しかしながら、位置登録は他の携帯端末装置が自装置の場所を知る上で重要な処理であり、病院等の特定地域で電磁波の放射に留意しながらも確実に無線基地局に電波が届く送信電力で、かつ無駄な電力消費を伴うことなく送信処理を行う必要がある。
この意味で、第1の提案に示したように無線基地局側から送られてくる電波の強度を測定して、これを基にして最低限必要とされる送信電力を算出してこの送信電力で無線基地局に向けて送信を行うことは大変重要である。
ところで、無線基地局から遠く離れた場所に携帯端末装置が移動したような場合、このようなサービスエリア(セル)の境界部分では受信する電波の強度が非常に低くなる。したがって、携帯端末装置側は最大送信電力あるいはこれに近い送信電力で位置登録用のデータを送信することになる。ところが、通信環境が悪いと、このような最大送信電力あるいはこれに近い送信電力で送信を繰り返し行っても、位置登録に失敗する場合がある。このような場合には、電池の消耗が急速に進行することになる。たとえば電源を入れたままにした携帯端末装置が新たに位置登録を行うべき領域まで来て、ここで位置登録のための送信処理を最大送信電力あるいはこれに近い送信電力で開始したような場合、その場所で位置登録に連続的に失敗すると、ユーザの感知しない間に、電池の寿命が大幅に低下するという問題があった。
そこで本発明の目的は、電波環境の悪い場所で位置登録のための送信処理を行った場合でも、電池の急速な消耗を抑えることのできる携帯端末装置および携帯端末装置の位置登録方法を提供することにある。
請求項1記載の発明では、(イ)通信の対象となる無線基地局から受信した電波のレベルを検出する受信レベル検出手段と、(ロ)この受信レベル検出手段で検出したレベルが低いほど無線基地局に送出する際の送信電力を大きな値に演算する送信電力演算手段と、(ハ)受信レベル検出手段の検出した電波の受信レベルがあらかじめ設定した第1のしきい値以下であるか否かを判別する第1のしきい値判別手段と、(ニ)第1のしきい値判別手段で受信レベルが第1のしきい値以下であると判別したときの位置登録のためのデータの送信が連続で失敗する回数をカウントする失敗回数カウント手段と、(ホ)この失敗回数カウント手段のカウント値があらかじめ設定した第2のしきい値を超えるまで送信電力演算手段で演算した送信電力で位置登録データの送信を行い、第2のしきい値を超えたときには位置登録のためのデータの送信の際の送信電力を送信電力演算手段の演算した値よりも低い送信電力に抑制する送信電力制御手段とを携帯端末装置に具備させる。
すなわち請求項1記載の発明では、無線基地局から受信した電波のレベルを基にして無線基地局に送出する際の送信電力を演算すると共に、その電波の受信レベルが第1のしきい値以下であるときには、位置登録のためのデータの送信が連続で失敗する回数を失敗回数カウント手段でカウントすることにしている。そして、そのカウント値があらかじめ設定した第2のしきい値を超えるまで送信電力演算手段で演算した送信電力で位置登録データの送信を行い、第2のしきい値を超えたときには位置登録のためのデータの送信の際の送信電力を送信電力演算手段の演算した値よりも低い送信電力に抑制することで、位置登録が連続して失敗するような通信環境での電力消費の節減を図っている。
請求項2記載の発明では、(イ)通信の対象となる無線基地局から受信した電波のレベルを検出する受信レベル検出手段と、(ロ)この受信レベル検出手段で検出したレベルが所定の値よりも低いとき無線基地局に送出する際の送信電力を最大送信電力として演算する送信電力演算手段と、(ハ)位置登録のためのデータの送信が、最大送信電力で行われるときのこの送信が連続で失敗する回数をカウントする失敗回数カウント手段と、(ニ)この失敗回数カウント手段のカウント値があらかじめ設定した第2のしきい値を超えるまで受信レベル検出手段で検出したレベルが前記した所定の値よりも低い間は最大送信電力で位置登録データの送信を行い、第2のしきい値を超えたときには受信レベル検出手段で検出したレベルが前記した所定の値よりも低い間であっても最大送信電力よりも低い送信電力に送信電力を抑制する送信電力制御手段とを携帯端末装置に具備させる。
すなわち請求項2記載の発明では、受信レベル検出手段で検出したレベルが所定の値よりも低いときに、送信電力演算手段が無線基地局に送出する際の送信電力を最大送信電力として演算する場合を扱っている。この場合、失敗回数カウント手段のカウント値があらかじめ設定した第2のしきい値を超えるまで最大送信電力で位置登録データの送信が行われるが、それ以後、同一の通信環境で位置登録データの送信が失敗する間は最大送信電力よりも低い送信電力に送信電力を抑制することにして、位置登録が連続して失敗するような通信環境での電力消費の節減を図っている。
請求項7記載の発明では、(イ)自端末の位置登録の要求があったとき、通信の対象となる無線基地局から受信した電波のレベルを検出する受信レベル検出ステップと、(ロ)この受信レベル検出ステップで検出した受信レベルに応じて受信レベルが低いほど無線基地局に送出する際の送信電力を大きな値に演算する送信電力演算ステップと、(ハ)受信レベル検出ステップで検出した電波の受信レベルがあらかじめ設定した第1のしきい値以下であるか否かを判別する第1のしきい値判別ステップと、(ニ)この第1のしきい値判別ステップで受信レベルが第1のしきい値以下であると判別されたときの位置登録のためのデータの送信が連続で失敗する回数をカウントする失敗回数カウントステップと、(ホ)この失敗回数カウントステップでカウントしたカウント値があらかじめ設定した第2のしきい値を超えるまで、送信電力演算ステップで演算した送信電力で位置登録データの送信を行い、第2のしきい値を超えたとき以後は、再び、電波の受信レベルが第1のしきい値を超えるか無線基地局による位置登録データの受信が成功するまで、送信電力演算ステップで演算した値よりも低い送信電力に抑制した送信電力で位置登録データの送信を行う送信電力制御ステップとを携帯端末装置の位置登録方法に具備させる。
すなわち請求項7記載の発明では、自端末の位置登録の要求があったとき、通信の対象となる無線基地局から受信した電波の受信レベルを検出してこれを基にして送信電力を演算して位置登録データの送信を行うことにしている。この送信が連続して失敗する場合には、第1のしきい値判別ステップで受信レベルが第1のしきい値以下であると判別した送信電力が比較的大きな場合に限り、失敗回数カウントステップでカウントしたカウント値があらかじめ設定した第2のしきい値を超えるまで、送信電力演算ステップで演算した送信電力で位置登録データの送信を行うが、それ以降は同一の通信環境のときには送信電力演算ステップで演算した値よりも低い送信電力に抑制した送信電力で位置登録データの送信を行うことにして、位置登録が連続して失敗するような通信環境での電力消費の節減を図っている。
以上説明したように本発明では、従来技術の第1の提案を更に改良したもので、通信環境が悪く最大送信電力あるいは比較的大きな送信電力で送信しても位置登録のためのデータが無線基地局に連続して受信されないような場合には、送信電力を抑制して、無線基地局に近づいたような通信環境が改善されるまで送信のための電力消費を抑制することにした。これにより、ユーザが自覚することなく送信のための電力消費が急速に行われる事態を解消することができる。したがって、高機能化し、電力消費がこれに伴って増加する傾向にある携帯端末装置で電池の寿命に大きく貢献することになるだけでなく、電磁波の不要な放出を抑える効果もある。
更に本発明によれば、携帯端末装置が位置登録の失敗に起因して不必要に高出力で電波を送出する機会が低減するので、他の携帯端末装置の電波の送受信に対する影響を軽減することができる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例における携帯端末装置を使用した通信システムの要部を表わしたものである。この通信システム100は、第1の無線基地局1011と、この第1の無線基地局1011に隣接して配置されている第2の無線基地局1022等の複数の無線基地局を備えている。第1の無線基地局1011の第1のサービスエリア(セル)1021は、第2の無線基地局1022の第2のサービスエリア1022と一部重複している。これにより、携帯端末装置103がたとえば第1のサービスエリア1021内の地点Aから地点B、地点Cと移動して、第2のサービスエリア1022に最終的に移動して行った場合にも、通信が途切れることなく、第1および第2の無線基地局1011、1012の間でハンドオーバ(追跡交換)が可能となっている。
図2は、本実施例で使用される携帯端末装置の回路構成の概要を表わしたものである。携帯端末装置103は、図示しないCPU(中央処理装置)や制御プログラムを格納したROM(リード・オンリ・メモリ)等からなる制御部111を備えている。制御部111はデータバス等のバス112を介して、無線部113、操作部114、記憶部115および表示部116と接続されている。電池117は、携帯端末装置103内の各部に電源を供給するために使用される。
ここで無線部113は、アンテナ118を使用して図1に示す第1の無線基地局1011等の無線基地局と通信を行う回路部分である。操作部114は、無線部113に配置された図示しないキースイッチやタッチパネルあるいはマウス等のポインティングデバイス等からなる入出力機器によって構成されている。記憶部115は、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)等のメモリによって構成されている。この記憶部115の図示しない不揮発性メモリ領域には、送信時の電力制御を行うか否かをそのオン・オフ状態で示す電力制御フラグを格納する電力制御フラグ格納部121と、位置登録要求に対する受信の失敗回数を格納するACK(ACKnowledge)失敗回数カウンタ122が設けられている。表示部116は、液晶ディスプレイあるいは有機EL(organic electroluminescence)によって構成されており、ユーザが操作部114から入力したデータや携帯端末装置103が受信したデータが視覚的に表示されるようになっている。本実施例では、携帯端末装置103が無線基地局1011等の無線基地局から距離的に離れて、位置登録の制御を繰り返したときであって送信電力を抑える制御に切り替えたときに、その旨の表示が表示部116に表示されるようになっている。
ところで図1に示す携帯端末装置103は、その電源を投入したときや、異なった位置登録エリアに移動したときには、無線基地局101から受信した電波を基にしてその位置(無線基地局101)を判別し、図示しないHLR(Home Location Register)に位置登録を行うための送信を行うようになっている。
たとえば携帯端末装置103が第1のサービスエリア1021内の地点Aにいて位置登録を行う場合と、地点Bにいて位置登録を行う場合とでは、第1の無線基地局1011との距離が異なる。したがって、携帯端末装置103の制御部111は位置登録の際に第1の無線基地局1011までの距離が遠い場合ほど、無線部113の送信電力を大きくするような制御を一般に行っている。この制御は、無線基地局101から受信する電波の受信レベルを測定した結果で行う。
図3は、本実施例の携帯端末装置の制御部が行う位置登録の処理の流れを示したものである。ここでは携帯端末装置103が第1のサービスエリア1021内に存在するものとして説明を行う。制御部111は、たとえば携帯端末装置103の電源が投入された場合のように位置登録の要求があると(ステップS201:Y)、無線部113に対して最寄の第1の無線基地局1011から送られてくる電波の受信レベルを測定させる(ステップS202)。そして、この測定した受信レベルに応じた送信電力で位置登録のための位置登録データを第1の無線基地局1011に送信する(ステップS203)。次に、図2に示したACK失敗回数カウンタ122の内容をクリアして、カウント値Cを値“0”に初期化する(ステップS204)。ここでACK失敗回数カウンタ122のカウント値Cとは、携帯端末装置103が位置登録の要求を最寄の第1の無線基地局1011に行ったとき、これに対してACKの応答がなかったときの連続回数を記録した値である。
この後、制御部111は無線部113に位置登録要求に対するACKの応答が所定の時間内に行われるか否かを判別させる(ステップS205)。ACKが受信された場合には(Y)、位置登録の処理が行われたことになるので、一連の処理が終了する(エンド)。
これに対して、位置登録要求に対するACKの応答が所定の時間内に行われなかったときには(ステップS205:N)、位置登録要求を行う際の送信電力制御処理が実行される(ステップS206)。これについては次に具体的に説明する。そして、位置登録データの送信処理を行って(ステップS207)、ステップS205に戻る。ここで位置登録データに対するACKの応答が所定の時間内に行われれば、位置登録の処理が終了する(エンド)が、ACKの応答の受信に失敗すれば(ステップS205:N)、ステップS206以降の処理がACKの応答に成功するまで繰り返されることになる。
図4は、図3のステップS206に示した送信電力制御処理を具体的に表わしたものである。この処理で制御部111は、まず最寄の無線基地局101(第1の無線基地局1011)から送られてくる現在の電波の受信レベルを無線部113から取得する(ステップS221)そしてこの受信レベルが第1のしきい値以下であるかどうかを判別する(ステップS222)。ここで、第1のしきい値は携帯端末装置103が第1の無線基地局1011等の無線基地局のいずれかに近い場合に得られる受信レベルよりも低く、かつ第1のサービスエリア1021等のサービスエリアの境界部分で通常得られる受信レベルよりはある程度大きな値に設定されている。
この判別結果から受信レベルが第1のしきい値よりも大きいと判別された場合(N)、位置登録の際に必要とされる送信電力は最大値よりは小さな値となる。そこで、この場合には、送信電力が過剰に消費されることはないので、電池117(図2)の消耗を抑えるための電力制御を行うか否かを示す電力制御フラグをオフにする(ステップS223)。すなわち、この場合には送信電力を低下させる等の制御を行うことなく、位置登録のための電力制御が行われることになる。これは従来の制御と同じである。
一方、ステップS222で、受信レベルが第1のしきい値以下であった場合(Y)、制御部111はACK失敗回数カウンタ122のカウント値(受信の失敗回数)Cを読み取る(ステップS224)。そして、このカウント値Cが第2のしきい値以上であるかどうかを判別する(ステップS225)。現在のカウント値Cは、初期化された状態なので“0”である。これに対して、第2のしきい値は“1”以上の所定の正の整数となっている。この値は、工場で出荷時にたとえば数値“3”に設定されているが、ユーザが操作部114でその値を“1”以上の他の値に変更することができるようになっている。
第2のしきい値が“3”に設定されているとすると、カウント値Cは値“0”であるので、第2のしきい値未満である(N)。そこで、制御部111はACK失敗回数カウンタ122のカウント値Cを“1”だけカウントアップして(ステップS226)、値“1”にし、ステップS223に進んで電力制御フラグをオフにして、処理を終了する(エンド)。
このようにステップS222で判別した受信レベルが比較的大きい場合には(ステップS222:N)、送信電力が比較的小さいのでACK失敗回数カウンタ122のカウント値Cはカウントアップしないが、受信レベルが比較的小さい場合には(ステップS222:Y)、送信電力が比較的大きいのでACK失敗回数カウンタ122のカウント値Cをカウントアップすることになる。このような処理が行われた後に、図3のステップS207に進んで位置登録データの再送信が行われる。
図5は、図3のステップS207で示した位置登録データの送信処理の様子を表わしたものである。この処理では、まず図2に示した電力制御フラグ格納部121に格納された電力制御フラグがオンとなっているかどうかがチェックされる(ステップS241)。電力制御フラグがオンとなっていなければ(N)、通常の送信電力に設定される(ステップS242)。すなわち、この場合には第1の無線基地局1011から受信した電波の受信レベルに応じて送信電力を増減した値の送信電力が設定されて、位置登録データの送信が行われる(ステップS243)。これを図4のステップS222の処理との関係で説明する。受信レベルが第1のしきい値よりも高い場合には(ステップS222:N)、これに見合った比較的小さな送信電力で位置登録データの送信が行われる。これに対して受信レベルが第1のしきい値以下の場合には(ステップS222:N)、これに見合った比較的大きな送信電力で位置登録データの送信が行われる。後者の場合には、第1の無線基地局1011から受信レベルが非常に低い場合には、最大の送信電力で位置登録データの送信が行われることになる。ただし、この場合にはACK失敗回数カウンタ122のカウント値Cが“1”だけカウントアップされることになる(ステップS226)。
このようにして1回目の再送信が行われると(図3ステップS207)、処理はステップS205に戻る。そして、この位置登録データの送信に対するACKの応答が所定の時間内に行われるか否かが判別される。この結果、ACKの応答が所定の時間内にあれば、位置登録の処理が成功したことになる(エンド)。
これに対してACKの応答が所定の時間内になかった場合には(ステップS205:N)、再び送信電力制御処理が行われる(ステップS206)。図4に示した送信電力制御処理ではステップS222で受信レベルの高低がチェックされる。この結果、受信レベルが比較的高く(ステップS222:N)、この結果として送信電力が比較的小さい場合には、携帯端末装置103が同一位置に静止していると仮定すると、電力制御フラグがオフのままでその比較的小さい送信電力で同様に位置登録データの送信が繰り返されていくことになる。これは従来の制御と同じである。
一方、ステップS222で受信レベルの高低がチェックされる。受信レベルが比較的低く(ステップS222:Y)、この結果として送信電力が比較的大きい場合には、携帯端末装置103が同一位置に静止している場合、比較的大きな送信電力で、ACK失敗回数カウンタ122のカウント値Cがカウントアップされながら位置登録データの送信が繰り返される。この結果、ステップS226でACK失敗回数カウンタ122のカウント値Cが“3”までカウントアップされると、その次の位置登録データの再送信が行われ(図3ステップS207)、これについてもACKの応答が得られなかった場合には、ステップS225の判別で失敗回数が第2のしきい値以上となる(Y)。
この場合、電池117(図2)の消耗を抑えるための電力制御を行うか否かを示す電力制御フラグがオンになる(ステップS227)。これと共に、制御部111は表示部116(図2)に対して送信電力が抑制されたことの表示を行わせる(ステップS228)。この後、ステップS207(図3)に戻って位置登録データの再送信が行われる。
また、電力制御フラグがオンになると(ステップS227)、図5の電力制御では送信電力が指定のしきい値に抑えられる(ステップS241:Y、ステップS244)。これにより、制御された送信電力で位置登録データが送信される(ステップS243)。
このように、たとえば最大の送信電力で位置登録データの送信が繰り返されていたような場合には、失敗回数が第2のしきい値以上となった段階で、それ以後は送信電力を抑制して位置登録データの送信が繰り返される。この状態で携帯端末装置103の表示部116には送信電力が抑制されたことの表示が行われるので、ユーザは電波の状況のよい他の場所に移動するか、携帯端末装置103の電源を切って当面の使用を断念するといった対策を採ることができる。
また、たとえばユーザが図1の地点Bで携帯端末装置103の電源を投入したものとして、交通機関で移動して地点Cまで来たとする。この時点で第2の無線基地局1012からの受信レベルが図4のステップS222における第1のしきい値よりも大きくなると(N)、制御部111は通信先を第1の無線基地局1011から第2の無線基地局1022に切り替えて電力制御フラグをオフにすることができる(ステップS223)。地点Dに到達した場合も同様である。このように場所が変わる等の通信環境の変動により、無線部113の受信レベルが高くなったり、現在は抑制された送信電力であっても無線基地局102側の受信が可能になれば、位置登録が完了することになる。したがって、それまでの送信電力が非常に大きな状態で位置登録データの送信処理が連続して行われる不都合を解消することができ、電池117(図2)の消耗を抑えることができる。
なお、以上説明した実施例では電波の状況が悪い環境が時間的にある程度継続したときに送信電力をあらかじめ指定した値に抑制することにしたが、これに限るものではない。たとえば該当する携帯端末装置103がGPSを搭載している機器の場合には、携帯端末装置103の移動状況に応じて、第2のしきい値を単位時間当たりの移動量が多いほど小さくしたり、送信電力の抑制を開始するまでの時間を長時間化あるいは撤廃するようにしてもよい。反対に携帯端末装置103が現在位置に静止しているような場合には、警告音等で警告を発して、携帯端末装置103の電源をオフにさせるよう促す等の対策を採ることも、電池117を無駄に消耗させる事態を回避する上からも効果的である。
本発明の一実施例における携帯端末装置を使用した通信システムの要部を表わしたシステム構成図である。 本実施例で使用される携帯端末装置の回路構成の概要を表わしたブロック図である。 本実施例の携帯端末装置の制御部が行う位置登録の処理を示した流れ図である。 図3のステップS206に示した送信電力制御処理を具体的に表わした流れ図である。 ステップS207で示した位置登録データの送信処理の様子を表わした流れ図である。
符号の説明
100 通信システム
101 無線基地局
102 サービスエリア
103 携帯端末装置
111 制御部
113 無線部
116 表示部
117 電池
121 電力制御フラグ格納部
122 ACK失敗回数カウンタ

Claims (7)

  1. 通信の対象となる無線基地局から受信した電波のレベルを検出する受信レベル検出手段と、
    この受信レベル検出手段で検出したレベルが低いほど前記無線基地局に送出する際の送信電力を大きな値に演算する送信電力演算手段と、
    前記受信レベル検出手段の検出した電波の受信レベルがあらかじめ設定した第1のしきい値以下であるか否かを判別する第1のしきい値判別手段と、
    第1のしきい値判別手段で受信レベルが第1のしきい値以下であると判別したときの位置登録のためのデータの送信が連続で失敗する回数をカウントする失敗回数カウント手段と、
    この失敗回数カウント手段のカウント値があらかじめ設定した第2のしきい値を超えるまで前記送信電力演算手段で演算した送信電力で位置登録データの送信を行い、第2のしきい値を超えたときには前記位置登録のためのデータの送信の際の前記送信電力を前記送信電力演算手段の演算した値よりも低い送信電力に抑制する送信電力制御手段
    とを具備することを特徴とする携帯端末装置。
  2. 通信の対象となる無線基地局から受信した電波のレベルを検出する受信レベル検出手段と、
    この受信レベル検出手段で検出したレベルが所定の値よりも低いとき前記無線基地局に送出する際の送信電力を最大送信電力として演算する送信電力演算手段と、
    位置登録のためのデータの送信が、最大送信電力で行われるときのこの送信が連続で失敗する回数をカウントする失敗回数カウント手段と、
    この失敗回数カウント手段のカウント値があらかじめ設定した第2のしきい値を超えるまで前記受信レベル検出手段で検出したレベルが前記所定の値よりも低い間は前記最大送信電力で位置登録データの送信を行い、第2のしきい値を超えたときには前記受信レベル検出手段で検出したレベルが前記所定の値よりも低い間であっても前記最大送信電力よりも低い送信電力に送信電力を抑制する送信電力制御手段
    とを具備することを特徴とする携帯端末装置。
  3. 前記送信電力制御手段が送信電力の抑制を行うとき、その旨の表示を行う表示手段を具備することを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯端末装置。
  4. 移動の検出を行う移動検出手段を備え、前記送信電力制御手段が送信電力の抑制を行うとき、移動検出手段が移動を行っていないものと判別したとき警告を発して前記送信電力を少なくともオフとする静止時電源供給制御手段を具備することを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯端末装置。
  5. 移動の検出を行う移動検出手段を備え、前記送信電力制御手段が送信電力の抑制を行うとき、移動検出手段が移動を行っているものと判別したとき、前記第2のしきい値を増加させる第2のしきい値増加手段を具備することを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯端末装置。
  6. 前記送信電力制御手段は、前記第1のしきい値判別手段が第1のしきい値を超える受信レベルを検出したとき前記送信電力を前記送信電力演算手段の演算した値に戻す送信電力復帰手段を更に具備することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  7. 自端末の位置登録の要求があったとき、通信の対象となる無線基地局から受信した電波のレベルを検出する受信レベル検出ステップと、
    この受信レベル検出ステップで検出した受信レベルに応じて受信レベルが低いほど前記無線基地局に送出する際の送信電力を大きな値に演算する送信電力演算ステップと、
    前記受信レベル検出ステップで検出した電波の受信レベルがあらかじめ設定した第1のしきい値以下であるか否かを判別する第1のしきい値判別ステップと、
    この第1のしきい値判別ステップで受信レベルが第1のしきい値以下であると判別されたときの位置登録のためのデータの送信が連続で失敗する回数をカウントする失敗回数カウントステップと、
    この失敗回数カウントステップでカウントしたカウント値があらかじめ設定した第2のしきい値を超えるまで、前記送信電力演算ステップで演算した送信電力で位置登録データの送信を行い、前記第2のしきい値を超えたとき以後は、再び、前記電波の受信レベルが第1のしきい値を超えるか前記無線基地局による位置登録データの受信が成功するまで、前記送信電力演算ステップで演算した値よりも低い送信電力に抑制した送信電力で位置登録データの送信を行う送信電力制御ステップ
    とを具備することを特徴とする携帯端末装置の位置登録方法。
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