JP4339139B2 - セラミック配線基板 - Google Patents
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Description
(1)前記絶縁性配線パターン層は、5体積%以上のガラスを含有していること、
(2)前記絶縁性配線パターン層は、0.5〜100μmの厚みを有していること、
(3)前記配線導体層が、銅箔のエッチングにより形成されたものであること、
(4)前記配線導体層は、少なくとも一方側の面が十点平均表面粗さ(Rz)が0.5μm以上の粗面を有する金属箔のエッチングにより形成されたものであり、該粗面側が絶縁性配線パターン層を介して前記絶縁基板表面に接合されていること、
(5)前記絶縁基板は、複数の絶縁層が積層された積層構造を有しており、該絶縁層の層間に配線導体層が設けられていること、
(6)前記絶縁基板内部の配線導体層は、前記絶縁性配線パターン層を介して前記絶縁層に接合されていること、
が好ましい。
図1は、本発明のセラミック配線基板の一例である、多層配線基板の構造を示す概略断面図である。
上記のような構造を有する本発明のセラミック配線基板1において、ガラスセラミック製絶縁基板2(絶縁層2a〜2d)は、ガラス粉末、或いはガラス粉末とフィラー粉末との焼成により形成されるガラスセラミックからなるものであり、通常、ガラス粉末を10〜70質量%及びフィラー粉末を30〜90質量%の量で含む混合粉末を焼成することにより得られたものであることが好ましい。このようなガラスセラミックは、焼成温度が800〜1050℃と低く、上記の前述した絶縁性配線パターン層10の形成や、配線導体層3と絶縁性配線パターン層10との接合一体化を、絶縁基板2の形成と同時に一括で行うことができる。また、このようなガラスセラミック製絶縁基板2は、概して誘電率が低く、高周波信号などの伝送損失を低減させるという点でも有利である。
配線導体層3は、特にCu、Ag、Al、Au、Ni、PtおよびPdの群から選ばれる少なくとも1種を主成分とする金属箔をパターンの形状に加工したものであり、この加工は、通常、エッチングにより行われ、所定の配線パターン形状に加工された状態で転写することにより作製される(この点については後述する)。特にマイグレーションの発生や加工のし易さを考慮すると、配線導体層3は、銅箔(特に純度が99%以上)の加工によって形成されたものであることが望ましい。
本発明において、絶縁基板2(絶縁層2a〜2d)と配線導体層3との間に介在する絶縁性配線パターン層10は、絶縁基板2を形成するガラスセラミックよりもガラス含量の多いガラスセラミックから形成されている。即ち、ガラス含量の多いガラスセラミックから絶縁性配線パターン層10を形成することにより、焼成時において該パターン層10のアンカー効果により配線導体層3との密着性を高め、両者を強固に接合することができ、しかも、絶縁性配線パターン層10とガラスセラミックから形成されている絶縁基板2との一体化を同時焼成により行うことが可能となる。この場合、配線導体層3の絶縁性配線パターン層10側面を所定の粗面とすることにより、該パターン層10のアンカー効果をさらに高めることができることは、既に述べた通りである。
上述した構造を有する本発明のセラミック配線基板は、例えば図2(a)〜(f)に示すプロセスにしたがって製造することができる。
即ち、この配線導体層13を形成するための金属箔(例えば銅箔)を、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)などの高分子からなる転写フィルム表面に、適当な粘着材を用いて接着し、この転写フィルム上で、金属箔を配線パターン形状に加工し、これを、絶縁ペーストからなるパターン層14とビアホール導体12が形成されたグリーシート11に位置あわせして積層圧着し、該転写フィルムを引き剥がすことにより、配線導体層13をグリーシート11上に形成することができる。この場合、内部の絶縁層2b,2cに相当する絶縁層を形成するグリーンシートについては、その両面に配線導体層13を形成することもできる。
SiO2:37質量%、Al2O3:27質量%、CaO:11質量%、ZnO:12質量%、B2O3:13質量%の組成を有する平均粒径3μmの結晶性ガラス粉末(軟化点850℃)73質量%と、平均粒径2μmのシリカ粉末(セラミックフィラー)27質量%からなるガラスセラミック原料粉末を用意した。
SiO2:60質量%
Al2O3:15質量%
BaO:12質量%
CaO:7質量%
B2O3:6質量%
を有し、且つ平均粒径2μmの結晶化度の低いガラス粉末と、平均粒径が2μmのシリカ粉末とを表1に記載の割合で混合した混合粉末100質量部に、アクリル酸ブチル14質量部、テルピネオール20質量部と混練して、界面層用の絶縁性ペーストを調製した。
一方、PETフィルム上に形成された厚み0.02mmの銅箔にフォトエッチング法により、縦5mm、横5mmの銅箔パターンを形成し、これを実験例1と同様の方法で界面層を印刷したグリーンシートに転写した。次にこのグリーンシートの裏面にも同様の方法で界面層を形成した後、縦5mm、横5mmの銅箔パターンを先の銅箔パターンと重なる位置に転写した。 これを先と同様の方法で焼成し、電極間の静電容量の測定を行い、表2に示した。即ち、絶縁基板(絶縁層)及び界面層(絶縁性配線パターン層)の組成は実験例1と同様であり、例えば、絶縁基板はガラス3体積%、結晶相97体積%であり、実験例2の各試料Noの界面層の組成は、実験例1の対応する試料Noの界面層の組成と同じである。
3:配線導体層
10:絶縁性配線パターン層
Claims (7)
- ガラスセラミック製絶縁基板の表面に、金属箔の加工により形成された配線導体層が設けられている配線基板において、前記配線導体層は、絶縁性配線パターン層を介して前記絶縁基板表面に接合されており、該絶縁性配線パターン層が、前記絶縁基板に比してガラス量の多いガラスセラミックから形成されていることを特徴とするセラミック配線基板。
- 前記絶縁性配線パターン層は、5体積%以上のガラスを含有している請求項1に記載のセラミック配線基板。
- 前記絶縁性配線パターン層は、0.5〜100μmの厚みを有している請求項1または2に記載のセラミック配線基板。
- 前記配線導体層が、銅箔のエッチングにより形成されたものである請求項1乃至3の何れかに記載のセラミック配線基板。
- 前記配線導体層は、少なくとも一方側の面が十点平均表面粗さ(Rz)が0.5μm以上の粗面を有する金属箔のエッチングにより形成されたものであり、該粗面側が絶縁性配線パターン層を介して前記絶縁基板表面に接合されている請求項1乃至4の何れかに記載のセラミック配線基板。
- 前記絶縁基板は、複数の絶縁層が積層された積層構造を有しており、該絶縁層の層間に配線導体層が設けられている請求項1乃至5の何れかに記載のセラミック配線基板。
- 前記絶縁基板内部の配線導体層は、前記絶縁性配線パターン層を介して前記絶縁層に接合されている請求項6に記載のセラミック配線基板。
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