JP4337205B2 - ターボ過給機付ディーゼルエンジンの燃料制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ターボ過給機を備えるとともに、エンジン負荷に対応した量の燃料を燃焼室内に直接噴射する燃料噴射弁を備えたターボ過給機付ディーゼルエンジンの燃料制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、直噴式のディーゼルエンジンにおいて、騒音低減等のため、メイン噴射の前にパイロット噴射を行うようにする技術は一般に知られている。また、例えば特開平9−228880号公報に示されるように、上記パイロット噴射を行うようにした過給機付ディーゼルエンジンにおいて、吸入空気量検出手段により検出される吸入空気量に応じ、パイロット噴射量及びパイロット噴射時期を補正制御するようにした制御装置が知られている。
【0003】
この制御装置では、吸入空気量に応じたパイロット噴射量の補正制御として、同公報の請求項2及び図17に明示されているように、吸入空気量が目標値よりも少ないときに、パイロット噴射量を減量補正するようになっている。すなわち、低回転低負荷の無過給乃至低過給の状態から加速が行われた場合の加速初期には過給機の応答遅れ(ターボラグ)により吸入空気量が目標値よりも少なくなるが、このようなときにパイロット噴射量が減量補正される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に示された発明は、吸入空気量が目標値よりも少なくなる加速初期に、パイロット噴射量を減量補正することにより、吸入空気量に対し燃料噴射量が過剰になることを防止することでエミッションの改善を期待しているものと思われる。しかし、パイロット噴射量を減量補正しても加速レスポンスを高めることができず、しかも、パイロット噴射量の減量補正はスモークやNOxの低減をもたらすものではない。
【0005】
また、パイロット噴射量を減量補正しつつ加速要求に見合うトータル噴射量を確保しようとするとメイン噴射量を増量補正することとなるが、加速初期にメイン噴射量を増量するとスモークの増大を招くといった問題がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑み、スモークの発生を抑制し、かつNOxの低減を図りつつ、加速レスポンスを向上することができるターボ過給機付ディーゼルエンジンの燃料制御装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ターボ過給機を備えるとともに、エンジン負荷に対応した量の燃料を燃焼室内に直接噴射する燃料噴射弁を備えたターボ過給機付ディーゼルエンジンにおいて、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段による検出に応じて上記燃料噴射弁からの燃料噴射を制御する燃料噴射制御手段とを備え、この燃料噴射制御手段は、低回転域においてパイロット噴射により予混合燃焼を行わせてからメイン噴射により拡散燃焼を行わせるように燃料噴射を制御するとともに、この低回転域で加速が行われた場合の加速初期に、メイン噴射に対するパイロット噴射の割合を増大させるものであって、ターボ過給機による過給量が少ない部分負荷運転領域での加速初期には、メイン噴射とパイロット噴射の双方を増量補正し、かつ、メイン噴射の増量割合に対してパイロット噴射の増量割合を大きくするように構成されているものである。
【0008】
この構成によると、充分に過給が行われていない低回転域での加速初期に、メイン噴射の増量が抑えられつつパイロット噴射が多く増量され、これによりエミッションの改善と加速レスポンスの向上が両立される。すなわち、メイン噴射の増量が抑えられることでスモークの増大が抑制され、かつ、パイロット噴射の増量により、メイン噴射の燃料の燃焼までに生じる既燃ガスの量が増加して、EGRと同様の作用によるNOx低減効果が得られるとともに、熱発生率が高められることによりトルクアップが図られてエンジン回転数の上昇が速められ、それに伴う排気量の増加で過給が促進されて過給量の増加が速められ、加速レスポンスが向上される。
【0009】
とくに、低過給状態からの加速初期に、メイン噴射及びパイロット噴射の双方の増量補正によりトルクアップが図られるが、メイン噴射の増量は比較的少なくされてパイロット噴射の増量が多くされることにより、スモークの増大を抑制する作用及びNOxを低減する作用が良好に得られる。
【0010】
また、本発明は、ターボ過給機を備えるとともに、エンジン負荷に対応した量の燃料を燃焼室内に直接噴射する燃料噴射弁を備えたターボ過給機付ディーゼルエンジンにおいて、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段による検出に応じて上記燃料噴射弁からの燃料噴射を制御する燃料噴射制御手段とを備え、この燃料噴射制御手段は、低回転域においてパイロット噴射により予混合燃焼を行わせてからメイン噴射により拡散燃焼を行わせるように燃料噴射を制御するとともに、この低回転域で加速が行われた場合の加速初期に、メイン噴射に対するパイロット噴射の割合を増大させるものであって、ターボ過給機による過給が実質的に行われていない無過給状態における加速初期には、パイロット噴射のみを増量補正するように構成されているものである。このようにすると、とくにスモークが発生し易い無過給状態からの加速初期に、パイロット噴射量のみを増量することで充分にスモークが抑制される。
【0011】
また、燃料噴射制御手段は、排気ガス温度が低い場合の加速初期に、少なくともパイロット噴射の増量補正を行うとともに、メイン噴射より後のポスト噴射を行うように燃料噴射を制御するものであってもよい。このようにすると、パイロット噴射を増量することによる上記のような作用に加え、ターボ過給機のタービンに与えられる排気エネルギーがポスト噴射によって増大するため、過給促進作用が高められ、加速レスポンスがより一層向上される。
【0012】
また、燃料噴射制御手段は、加速初期の増量補正によってパイロット噴射量が所定値以上に多くなったときにパイロット噴射を複数回に分割し、分割噴射を行わない場合と比べてパイロット噴射の期間的範囲を進角側に拡大するように構成されているものであってもよい。このようにすると、メイン噴射の燃焼が行われる時期までに生成される既燃ガスの量が増加することにより、NOx低減効果が一層高められる。
【0013】
あるいは燃料噴射制御手段は、メイン噴射に対するパイロット噴射の割合を増大させる加速初期に、パイロット噴射の終了からメイン噴射の開始までの間隔を一定に保つようになっていてもよい。このようにすると、パイロット噴射の終了からメイン噴射の開始までの間隔が一定に保たれつつパイロット噴射量が増量されることで、有効に熱発生率が高められる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るターボ過給機付ディーゼルエンジンの実施形態を示している。そのエンジン本体1には吸気通路2及び排気通路3が接続されている。また、このエンジンにはターボ過給機5が装備され、このターボ過給機5は、吸気通路2に設けられたコンプレッサ6と、このコンプレッサ6を排気エネルギーにより駆動するために排気通路3に設けられたタービン7とを備えている。
【0015】
エンジン各部の構造を具体的に説明すると、エンジン本体1の各シリンダ11には燃焼室内に燃料を噴射する多噴口の燃料噴射弁12が配設されている。各燃料噴射弁12は、制御信号に応じて燃料噴射時間及び噴射時期の制御が可能な構造となっている。これらの燃料噴射弁12の燃料入口側は分配通路13を介してコモンレール(共通管)14に接続され、また各燃料噴射弁12の燃料出口側はリターン通路16に接続されている。上記コモンレール14は燃料通路15を介して燃料圧送ポンプ17に接続されており、燃料圧送ポンプ17から送給された燃料がコモンレール14で蓄圧された上で各燃料噴射弁12に送られるようになっている。
上記燃料圧送ポンプ17はエンジンで駆動されて燃料を圧送するようになっている。この燃料圧送ポンプ17には燃圧コントロールバルブ18が設けられ、この燃圧コントロールバルブ18によって燃料圧送量が調節され、これによりコモンレール内の燃料圧力、つまり燃料噴射弁12からの噴射圧力が調節されるようになっている。また、上記コモンレール14には、コモンレール内の燃料圧力を検出する燃圧センサ19が設けられている。
【0016】
上記吸気通路2には、その上流側から順にエアフローセンサ21と、ターボ過給機5のコンプレッサ6と、インタークーラ22と、サージタンク23とが配設されるとともに、サージタンク23に吸気圧力センサ24が設けられている。
【0017】
また、上記排気通路3には、ターボ過給機5のタービン7と、触媒コンバータ25とが配設されている。
【0018】
さらにこのエンジンには、排気通路3と吸気通路2とを連通するEGR通路26と、このEGR通路26に介設されたEGR弁27とを有するEGR装置(排気還流装置)が設けられている。上記EGR弁27は、デューティ制御可能な電磁弁28を介してバキュームポンプ29に接続され、上記電磁弁28がデューティ制御されることでEGR弁27の負圧室に対する負圧と大気圧との導入割合が調整され、これによりEGR弁27の開度が制御されるようになっている。
【0019】
上記燃料噴射弁12、燃圧コントロールバルブ18及び電磁弁28にはコントロールユニット(ECU)30から制御信号が出力される。このECU30には、上記エアフローセンサ21、燃圧センサ19及び吸気圧力センサ24からの信号が入力され、さらに、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ31、エンジンのクランク角を検出するクランク角センサ32、排気ガスの温度を検出する排気ガス温度センサ33等からの信号も入力されるようになっている。
【0020】
そして、上記ECU30から燃料噴射弁12に出力される制御信号により燃料噴射弁12からの燃料噴射量及び噴射時期が制御され、燃圧コントロールバルブ18に出力される制御信号によりコモンレール14内の燃料圧力が制御され、電磁弁28に出力される制御信号(デューティ信号)によりEGR弁12が制御されるようになっている。
【0021】
上記ECU30は、図2に示すように、運転状態検出手段35と、燃料噴射制御手段36とを機能的に含んでいる。運転状態検出手段35は、クランク角センサ32からの信号の周期の計測等によって求められるエンジン回転数、アクセル開度センサ31により検出されるアクセル開度、吸気圧力センサ24によって検出される過給圧等に基づいて運転域の検出を行うとともに、アクセル開度変化等に基づき、エンジンの加速状態の検出を行うようになっている。
【0022】
上記燃料噴射制御手段36は、少なくとも低回転域においてパイロット噴射により予混合燃焼を行わせてからメイン噴射により拡散燃焼を行わせるように燃料噴射を制御し、例えば高回転高負荷の領域を除く運転領域をパイロット噴射領域として、このパイロット領域ではパイロット及びメインの両噴射を行わせ、上記高回転高負荷の領域ではメイン噴射のみ行わせるように制御する。さらに燃料噴射制御手段36は、パイロット噴射及びメイン噴射の基本的な噴射量Qp,Qmを設定する手段37と、パイロット噴射領域内で加速が行われた場合の加速初期に、メイン噴射に対するパイロット噴射の割合を増大させるように、少なくともパイロット噴射量を増量補正する手段38とを含んでいる。
【0023】
上記ECU30による燃料噴射の制御の一実施形態を図3のフローチャートによって説明する。
【0024】
このフローチャートの処理がスタートすると、まずステップS1でエンジン回転数、アクセル開度、燃料噴射量、過給圧、クランク角の各信号が読み込まれ、続いてステップS2で現在の運転状態がパイロット噴射領域にあるか否かが判定される。
【0025】
そして、パイロット噴射領域にある場合、ステップS3,S4で、運転状態に対応づけたパイロット噴射量、メイン噴射量の各マップから、現在の運転状態に応じたパイロット噴射量Qp及びメイン噴射量Qmが算出される。次にステップS5でアクセル開度変化率等に基づいて急加速状態か否かが判定される。急加速状態である場合は、ステップS6で加速開始時の過給圧がゼロより小(吸気圧力が大気圧より小)の無過給状態か否かが判定され、無過給状態でなければステップS7で過給圧が設定値より小さい低過給の部分負荷状態か否かが判定される。なお、上記設定値は、ゼロよりも大きいが、最高過給圧よりは充分に小さい値である。
【0026】
パイロット噴射領域での急加速状態であって、加速開始時に無過給状態(ステップS6の判定がYES)の場合は、加速初期の制御として、先ずステップS8でパイロット噴射増量値ΔQpが算出されるとともに、ステップS9で所定の減衰時間がタイマーTOに設定され、ステップS10で、噴射量がQp+ΔQpのパイロット噴射と噴射量がQmのメイン噴射とからなる燃料噴射(パイロット+メイン噴射)が実行されるように燃料噴射弁12が制御される。上記パイロット噴射増量値ΔQpは一定値としてもよいが、加速度合や加速開始時の運転状態等に応じてテーブルまたはマップから求めるようにすることが望ましい。
【0027】
さらに、タイマーTOの値の判定(ステップS11)に基づき、タイマーTOがゼロとなるまで、タイマーTOがディクリメントされ(ステップS12)、かつパイロット噴射増量値ΔQpが所定量Qptずつ小さくされつつ(ステップS13)、ステップS10の制御が繰り返される。
【0028】
所定の減衰時間の経過によってタイマーTOがゼロとなったときは、ステップS14でパイロット噴射増量値ΔQpがゼロとされてリターンされる。
【0029】
また、パイロット噴射領域での急加速状態であって、加速開始時に過給圧が設定値より小さい低過給の部分負荷状態(ステップS7の判定がYES)の場合は、加速初期の制御として、先ずステップS15でパイロット噴射増量値ΔQp及びメイン噴射増量値ΔQmが算出されるとともに、ステップS16で所定の減衰時間がタイマーTOに設定され、ステップS17で、噴射量がQp+ΔQpのパイロット噴射と噴射量がQm+ΔQmのメイン噴射とからなる燃料噴射(パイロット+メイン噴射)が実行されるように燃料噴射弁12が制御される。上記パイロット噴射増量値ΔQpはメイン噴射増量値ΔQmよりも大きい値となるように設定されるものとし、このような条件下で両増量値ΔQm,ΔQpは一定値とされ、あるいは加速度合や加速開始時の運転状態等に応じて求められる。
【0030】
さらに、タイマーTOの値の判定(ステップS18)に基づき、タイマーTOがゼロとなるまで、タイマーTOがディクリメントされ(ステップS19)、かつパイロット噴射増量値ΔQp及びメイン噴射増量値ΔQmがそれぞれ所定量Qpt,Qmtずつ小さくされつつ(ステップS20)、ステップS17の制御が繰り返される。つまり、所定の減衰時間が経過するまでは、パイロット噴射増量値ΔQp及びメイン噴射増量値ΔQmが次第に減衰されつつ、増量補正されたパイロット噴射とメイン噴射とからなる燃料噴射が実行される。
【0031】
所定の減衰時間の経過によってタイマーTOがゼロとなったときは、ステップS21でパイロット噴射増量値ΔQp及びメイン噴射増量値ΔQmがゼロとされてリターンされる。
【0032】
なお、パイロット噴射領域内において急加速状態にない場合(ステップS5の判定がNOの場合)や、急加速状態でも過給圧が設定値以上の高過給状態にある場合(ステップS6,S7の判定がNOの場合)は、ステップS22で基本的な噴射量によるパイロット及びメインの噴射が実行される。また、パイロット噴射領域にない場合(ステップS2の判定がNOの場合)は、ステップS23でマップから求められた噴射量Qmによるメイン噴射のみからなる燃料噴射が実行される。
【0033】
以上のような当実施形態の装置の制御動作を、図4〜図7を参照しつつ更に具体的に説明する。
【0034】
図4はエンジンの低回転域における急加速時の運転状態の変化を示すものであって、同図中の点Aから点Bへの変化は無過給状態からの急加速を示しており、また点Cから点Dへの変化は過給圧がゼロより大きいが設定値より小さい低過給状態からの急加速を示している。また、図5は燃料噴射弁の噴射タイミング及び噴射時間を制御する信号である噴射パルスを示すものであって、同図の(イ)は図4中の点Aの運転領域にある場合、(ロ)は図4中の点Aから点Bへの急加速の場合、(ハ)は図4中の点Cから点Dへの急加速の場合をそれぞれ示している。さらに、図6は図4中の点Aから点Bへの急加速の場合におけるパイロット噴射量の変化及び筒内温度の変化を示している。また、図7はパイロット噴射及びメイン噴射を行った場合の燃焼による熱発生率の変化を示したものであり、この図において破線は急加速時に増量補正を行わない場合、実線はパイロット噴射の増量補正を行った場合を示している。
【0035】
エンジンの低回転側や低負荷側の運転領域(例えば点Aの運転領域)では、図5(イ)に示すようにメイン噴射に加えてこれより前にパイロット噴射が行われるようになっており、このようなパイロット噴射が行われる運転領域で急加速操作(アクセルペダル踏み込み)が行われたとき、パイロット噴射の割合が増大するように少なくともパイロット噴射量が増量される。
【0036】
例えば、無過給状態からの急加速によって点Aから点Bへ運転状態が変化したとき、図5(ロ)に示すようにパイロット噴射量のみが増量補正される。この場合、図6に示すように運転状態の変化に応じた基本的なパイロット噴射量Qpの変化に加えて増量値ΔQpによるパイロット噴射の増量補正が行われる。また、低過給状態からの急加速によって点Aから点Bへ運転状態が変化したときは、図5(ハ)に示すようにパイロット噴射量及びメイン噴射量の双方が増量補正されるが、メイン噴射よりもパイロット噴射の方が増量割合が大きくされる。
【0037】
このように急加速時には主にパイロット噴射量Qpが増量補正されることにより、図7に示すように燃焼による熱発生率が高められる。すなわち、パイロット噴射された燃料は噴射からある程度遅れて予混合燃焼し、その予混合燃焼の開始後にメイン噴射された燃料が拡散燃焼するが、無過給もしくは低過給の状態からの急加速時において過給量の増加とそれに伴う筒内圧力、筒内温度の上昇には遅れが生じている加速初期には、パイロット噴射量及びメイン噴射量を基本噴射量Qp,Qmに制御したとすれば、図7中に破線で示すように熱発生率が充分に高められない。これに対し、当実施形態のようにパイロット噴射量を増量すると、図7中に実線で示すように、パイロット噴射された燃料の予混合燃焼による熱発生率が増加し、それに伴いメイン噴射による拡散燃焼が促進されてその熱発生率が上昇する。
【0038】
この熱発生率の上昇がトルクアップをもたらし、エンジン回転数の上昇を速める。そして、このエンジン回転数の上昇に伴う排気量の増加で過給が促進されて過給量の増加が速められ、加速レスポンスが向上されることとなる。
【0039】
しかも、主にパイロット噴射量が増量されるため、スモークの発生が抑制される。つまり、筒内温度が充分に上昇していない加速初期にメイン噴射量を多く増量すると燃料が完全燃焼しきれずにスモークが発生し易くなるが、当実施形態では主にパイロット噴射量を増量しているために、増量した燃料が充分に完全燃焼し得る。
【0040】
また、メイン噴射の燃料の燃焼までの間にパイロット噴射による燃料の燃焼により既燃ガスが生成され、パイロット噴射量の増量によって既燃ガス生成量も増加する。そして、メイン噴射の燃料の燃焼時に燃焼室内に存在する既燃ガスはEGRと同等の作用を有するので、パイロット噴射量の増量はNOxを低減する効果も発揮する。
【0041】
このようにして、加速初期にパイロット噴射量の割合が多くされることにより、スモークの発生が抑制され、かつNOxが低減されつつ、加速レスポンスが高められることとなる。とくにスモークが発生し易い無過給状態からの加速初期には、パイロット噴射量のみを増量することで充分にスモークが抑制される。また、無過給状態と比べると多少は燃焼促進に有利な低過給状態からの加速初期には、メイン噴射量も少しは増量補正されるが、これよりパイロット噴射量の増量割合が大きくされることにより、スモーク及びNOxの低減と加速レスポンスの向上が達成される。
【0042】
パイロット噴射量の増量補正(またはパイロット噴射量及びメイン噴射量の増量補正)が行われてからは、図6中に示すように、筒内温度が次第に上昇し、それにより燃焼が促進されるため、増量補正(図6中のハッチング部分)が次第に減衰され、所定の減衰時間経過後に増量補正がゼロとされる。
【0043】
図8は燃料噴射の制御の別の実施形態を示すフローチャートである。
【0044】
このフローチャートにおいて、ステップS6までの処理は図3のフローチャートに示したものと同様である。パイロット噴射領域での急加速時(ステップS5の判定がYES)であって、過給圧がゼロより小さい無過給状態(ステップS6の判定がYES)の場合、パイロット噴射増量値ΔQpの算出(ステップS8)及び減衰時間のタイマーTOのセット(ステップS9)が行われるとともに、ステップS31でポスト噴射実行条件成立か否かが判定される。ここでは、例えば排気ガス温度センサ33の検出信号に基づき、排気ガス温度が所定値より低いときポスト噴射実行条件成立と判定され、この場合は、ポスト噴射量Qpostが算出され(ステップS32)、噴射量がQp+ΔQpのパイロット噴射と噴射量がQmのメイン噴射と噴射量がQpostのポスト噴射とが実行される(ステップS33)。このポスト噴射は、メイン噴射より後の膨張行程において行われ、ポスト噴射による燃焼が主に排気エネルギーの増大に費やされるように噴射タイミングが設定されている。
【0045】
ステップS31でポスト噴射実行条件が不成立(排気ガス温度が所定値以上)と判定された場合は、噴射量がQp+ΔQpのパイロット噴射と噴射量がQmのメイン噴射とが実行される(ステップS34)。
【0046】
噴射実行(ステップS33またはステップS34)に続いては、タイマーTOがゼロか否か判定(ステップS35)が行われ、この判定に基づき、タイマーTOがゼロとなるまで、タイマーTOがディクリメントされ(ステップS36)、かつパイロット噴射増量値ΔQpが所定量Qptずつ小さくされつつ(ステップS37)、ステップS31〜S34の制御が繰り返される。
【0047】
所定の減衰時間の経過によってタイマーTOがゼロとなったときは、ステップS38でパイロット噴射増量値ΔQpがゼロとされてリターンされる。
【0048】
なお、ステップS6の判定がNOの場合の処理は図8に示していないが、図3中のステップS7〜S21と同様の処理により減衰時間が経過するまでパイロット噴射量及びメイン噴射量の増量補正を行うようにすればよい。あるいは、この場合もポスト噴射実行条件成立か否かを判定し、ポスト噴射実行条件成立の場合はパイロット噴射量及びメイン噴射量の増量補正に加えてポスト噴射を行うようにしてもよい。
【0049】
また、ステップS5の判定がNOの場合の処理、及びステップS3の判定がNOの場合の処理は図8に示していないが、図3のフローチャートに示すものと同様とすればよい。
【0050】
この実施形態によると、無過給状態(もしくは低過給状態)からの急加速時の加速初期に、前述のようなパイロット噴射量の増量補正による作用に加え、ポスト噴射実行条件が成立した場合にポスト噴射が行われることで加速応答性がより一層高められる。すなわち、ターボラグが生じている加速初期に、パイロット噴射及びメイン噴射に加えてメイン噴射の後に行われるポスト噴射により、過給機のタービンに与えられる排気エネルギーが増大するため、過給作用が促進されて過給圧の上昇が速められ、加速応答性が高められることとなる。
【0051】
図9は燃料噴射の制御のさらに別の実施形態を示すフローチャートである。
【0052】
このフローチャートにおいても、ステップS6までの処理は図3のフローチャートに示したものと同様である。パイロット噴射領域での急加速時(ステップS5の判定がYES)であって、過給圧がゼロより小さい無過給状態(ステップS6の判定がYES)の場合、パイロット噴射増量値ΔQpの算出(ステップS8)及び減衰時間のタイマーTOのセット(ステップS9)が行われるとともに、ステップS41でパイロット噴射の分割が可能か否かが判定され、その判定がYESであればさらにステップS42で分割数が1回か2回かが判定される。ここでは、分割によって噴射パルス幅が有効に噴射可能な最小パルス幅より小さくなることのないように、パイロット噴射量(基本的な噴射量Qpに増量値ΔQpを加えた値)が予め設定された第1の基準値以上のときに分割可能とされ、この場合に第1の基準値から第2の基準値(第1の基準値より所定量大きい値)までの範囲であれば分割が1回、第2の基準値以上であれば分割が2回と判定される。
【0053】
分割が可能であって、分割数が1回と判定された場合は、ステップS43で、基本のパイロット噴射タイミングによるパイロット噴射に対してそれより早い時期に分割噴射が行われるように分割噴射タイミングが算出される。なお、フローチャート中には示していないが、基本のパイロット噴射タイミング及びメイン噴射タイミングは、運転状態に応じてマップから算出される。
【0054】
そしてステップS44で、分割パイロット噴射及びメイン噴射が実行され、つまり、噴射量がQp+ΔQpのパイロット噴射が分割されて分割噴射タイミング及び基本のパイロット噴射タイミングの各噴射が行われるとともにメイン噴射タイミングで噴射量がQmのメイン噴射が行われるように、燃料噴射弁12が制御される。
【0055】
また、分割数が2回と判定された場合は、ステップS45,S46で、基本のパイロット噴射タイミングによるパイロット噴射に対してそれより早い時期に2回の分割噴射が行われるように第1分割噴射タイミング及び第2分割噴射タイミングが算出される。
【0056】
そしてステップS47で、分割パイロット噴射及びメイン噴射が実行され、つまり、噴射量がQp+ΔQpのパイロット噴射が分割されて第1分割噴射タイミング、第2分割噴射タイミング及び基本のパイロット噴射タイミングの各噴射が行われるとともにメイン噴射タイミングで噴射量がQmのメイン噴射が行われるように、燃料噴射弁12が制御される。
【0057】
また、上記ステップS41で分割が可能でないと判定された場合は、ステップS48で、噴射量がQp+ΔQpの分割しないパイロット噴射と噴射量がQmのメイン噴射が実行される。
【0058】
噴射実行(ステップS44もしくはステップS47またはステップS48)に続いては、タイマーTOがゼロか否か判定(ステップS49)が行われ、この判定に基づき、タイマーTOがゼロとなるまで、タイマーTOがディクリメントされ(ステップS50)、かつパイロット噴射増量値ΔQpが所定量Qptずつ小さくされつつ(ステップS51)、ステップS41〜S48の制御が繰り返される。
【0059】
所定の減衰時間の経過によってタイマーTOがゼロとなったときは、ステップS53でパイロット噴射増量値ΔQpがゼロとされてリターンされる。
なお、ステップS6の判定がNOの場合の処理は図9に示していないが、図3中のステップS7〜S21と同様の処理により減衰時間が経過するまでパイロット噴射量及びメイン噴射量の増量補正を行うようにすればよい。あるいは、この場合もパイロット噴射が分割可能か否かを判定し、分割可能の場合は分割パイロット噴射及びメイン噴射を実行するようにしてもよい。
【0060】
また、ステップS5の判定がNOの場合の処理、及びステップS3の判定がNOの場合の処理は図9に示していないが、図3のフローチャートに示すものと同様とすればよい。
【0061】
この実施形態によると、無過給状態(もしくは低過給状態)からの急加速時の加速初期に、前述のようなパイロット噴射量の増量補正による作用に加え、分割可能な場合にパイロット噴射が分割されることによりパイロット噴射の期間的範囲が進角側に拡大され、つまり分割された噴射の開始時期が分割されない場合のパイロット噴射の開始時期よりも進角される。
【0062】
このようにパイロット噴射量が増量されつつ分割によってパイロット噴射の期間的範囲が進角側に拡大されると、メイン噴射の燃焼が行われる時期までに生成される既燃ガスの量が増加することにより、EGRと同等の作用によるNOx低減効果が一層高められ、加速初期のエミッション改善により有利となる。
【0063】
なお、本発明の装置は上記各実施形態以外にも種々変更可能である。例えば、図8に示す制御と図9に示す制御とを組み合わせ、パイロット噴射領域での加速初期に、パイロット噴射の分割が可能で、かつ排気ガス温度が低い場合に、分割したパイロット噴射とメイン噴射とポスト噴射とを行うようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の燃料制御装置は、直噴式のターボ過給機付ディーゼルエンジンにおいて、低回転域でパイロット噴射とメイン噴射とを行わせるとともに、低回転域での加速初期に、メイン噴射に対するパイロット噴射の割合を増大させるようにしているため、メイン噴射の増量を抑制することでスモークの増大を抑制し、かつパイロット噴射の増量により、NOxを低減するとともに、加速レスポンスを向上することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料制御装置を備えたターボ過給機付ディーゼルエンジンの実施形態を示す概略図である。
【図2】エンジンのコントロールユニットの具体的構成を示すブロック図である。
【図3】燃料制御の一実施形態を示すフローチャートである。
【図4】低回転域における急加速時の運転状態の変化を示す説明図である。
【図5】図4中の点Aの運転領域にある場合と、点Aから点Bへの急加速の場合と、点Cから点Dへの急加速の場合とにつき、パイロット噴射及びメイン噴射の各噴射パルスを示す図である。
【図6】図3に示す制御による場合の急加速時のパイロット噴射量及び筒内温度の時間的変化を示すタイムチャートである。
【図7】パイロット噴射及びメイン噴射を行った場合の燃焼による熱発生率の変化を示す説明図である。
【図8】燃料制御の別の実施形態を示すフローチャートである。
【図9】燃料制御のさらに別の実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン本体
5 ターボ過給機
12 燃料噴射弁
30 コントロールユニット
35 運転状態検出手段
36 燃料制御手段
Claims (5)
- ターボ過給機を備えるとともに、エンジン負荷に対応した量の燃料を燃焼室内に直接噴射する燃料噴射弁を備えたターボ過給機付ディーゼルエンジンにおいて、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段による検出に応じて上記燃料噴射弁からの燃料噴射を制御する燃料噴射制御手段とを備え、この燃料噴射制御手段は、低回転域においてパイロット噴射により予混合燃焼を行わせてからメイン噴射により拡散燃焼を行わせるように燃料噴射を制御するとともに、この低回転域で加速が行われた場合の加速初期に、メイン噴射に対するパイロット噴射の割合を増大させるものであって、ターボ過給機による過給量が少ない部分負荷運転領域での加速初期には、メイン噴射とパイロット噴射の双方を増量補正し、かつ、メイン噴射の増量割合に対してパイロット噴射の増量割合を大きくするように構成されていることを特徴とするターボ過給機付ディーゼルエンジンの燃料制御装置。
- ターボ過給機を備えるとともに、エンジン負荷に対応した量の燃料を燃焼室内に直接噴射する燃料噴射弁を備えたターボ過給機付ディーゼルエンジンにおいて、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段による検出に応じて上記燃料噴射弁からの燃料噴射を制御する燃料噴射制御手段とを備え、この燃料噴射制御手段は、低回転域においてパイロット噴射により予混合燃焼を行わせてからメイン噴射により拡散燃焼を行わせるように燃料噴射を制御するとともに、この低回転域で加速が行われた場合の加速初期に、メイン噴射に対するパイロット噴射の割合を増大させるものであって、ターボ過給機による過給が実質的に行われていない無過給状態における加速初期には、パイロット噴射のみを増量補正するように構成されていることを特徴とするターボ過給機付ディーゼルエンジンの燃料制御装置。
- 燃料噴射制御手段は、排気ガス温度が低い場合の加速初期に、少なくともパイロット噴射の増量補正を行うとともに、メイン噴射より後のポスト噴射を行うように燃料噴射を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のターボ過給機付ディーゼルエンジンの燃料制御装置。
- 燃料噴射制御手段は、加速初期の増量補正によってパイロット噴射量が所定値以上に多くなったときにパイロット噴射を複数回に分割し、分割噴射を行わない場合と比べてパイロット噴射の期間的範囲を進角側に拡大するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のターボ過給機付ディーゼルエンジンの燃料制御装置。
- 燃料噴射制御手段は、メイン噴射に対するパイロット噴射の割合を増大させる加速初期に、パイロット噴射の終了からメイン噴射の開始までの間隔を一定に保つことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のターボ過給機付ディーゼルエンジンの燃料制御装置。
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