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JP4332468B2 - 香粧品 - Google Patents

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JP4332468B2 JP2004143165A JP2004143165A JP4332468B2 JP 4332468 B2 JP4332468 B2 JP 4332468B2 JP 2004143165 A JP2004143165 A JP 2004143165A JP 2004143165 A JP2004143165 A JP 2004143165A JP 4332468 B2 JP4332468 B2 JP 4332468B2
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Description

本発明は香粧品に関し、更に詳細には、コロン、オードパルファム、オーデコロン、ボディコロンなどに好適な香粧品に関する。
コロン、オードパルファム、オーデコロン、ボディコロンなどの香粧品は、嗅覚を刺激して、心身に好ましい影響を与えたり、他人の印象形成に好ましく働かせたりすることを目的とする化粧料であり、その必要な要件としては、適当な種類の、適当な強度の嗅覚刺激を、その種類と強度が変化しないで長時間維持することが挙げられる。しかしながら、香料を構成する香気成分の種類は極めて多く、しかも、それぞれが異なった気化速度を有しているため、香気が速やかに消失したり、香気の種類や強さが異なってしまう欠点が存している。一方、かかる香料成分の心身などに与える影響としては、リラクゼーション、心のいらいら、くよくよと言った抑圧を解放し、安定化する精神安定化作用や免疫賦活作用などが存することが知られており(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)、この様な効果の発現のためには、前記のような香料の香調の変化は大きな障害になっていることも否めない。即ち、香粧品に於いて、その香調の変化を抑制し、香りの持続性を高めることは、常に望まれていることであり、その為の努力が為されている。
香粧品に於いて、その香調の変化を抑制し、香りの持続性を高める技術としては、例えば、多孔質粉体を利用する方法、水膨潤性樹脂に水性成分とともに香気成分を封入する方法、中空の樹脂粉体の空隙に香気成分をリザーブさせる方法などが存するが、(例えば、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6)これらの技術では何れも、香気の発現は持続できても、香調の変化には対応できなかった。又、乳化技術を利用して、乳化滴に香料を内包し、その香りの変化の抑制と、持続性を高める試みも為されているが(例えば、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10を参照)香りの立ちが著しく阻害される、製剤において、香料のイメージとはかけ離れた香りになってしまうなどの欠点が存する。又、香りの維持性もあまり向上しているとは言えない。
特開2001−233723号公報 特開2001−178128号公報 特表2002−256005号公報 特開2002−256005号公報 特表2002−541169号公報 特開平07−89840号公報 特開平08−231980号公報 特開平08−225429号公報 特開平08−81353号公報 特開平08−225431号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、香粧品に於いて、その香調の変化を抑制し、香りの持続性を高める技術を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、香粧品に於いて、その香調の変化を抑制し、香りの持続性を高める技術を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、乳化形態の香粧品であって、1)香料7〜20質量%と2)分岐脂肪酸のトリグリセライドを1〜5質量%とを含有する香粧品が、その様な特性を有することを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。尚、本発明に言う香粧品とは、身体に香気を付与するための化粧料、香料の嗅覚刺激を利用する目的で身体に塗布する化粧料、身体の臭いを香料によりマスクする目的で使用される化粧料及び香料の嗅覚刺激により、身体の機能に変化を持たせる目的で使用される化粧料の総称を意味する。
(1)乳化形態の香粧品であって、1)香調が、シトラスであることを特徴とする香料7〜20質量%と2)グリセリルトリイソステアレートを1〜5質量%とを含有することを特徴とする、香粧品。
)界面活性剤として、HLB9〜12の非イオン界面活性剤を0.1〜1質量%含有することを特徴とする、(1)に記載の香粧品。
)前記HLB9〜12の非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレートであることを特徴とする、()に記載の香粧品。
)含有する非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレートのみであることを特徴とする、(3)に記載の香粧品。
)更に、アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマー及び/又はその塩を含有することを特徴とする、(1)〜(4)何れかに記載の香粧品。
)アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマー及び/又はその塩として、1)アルキル変性カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩と2)カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩とを含有することを特徴とする、(5)に記載の香粧品。
)エステティックに於いて、心のいらいらとくよくよとを改善するために身体に投与されるものであることを特徴とする、(1)〜(6)の何れかに記載の香粧品。
本発明によれば、香粧品に於いて、その香調の変化を抑制し、香りの持続性を高める技術を提供することができる。
(1)本発明の香粧品の必須成分である香料
本発明の香粧品は、乳化形態の香粧品であって、香料を7〜20質量%、より好ましくは7〜10質量%を含有することを特徴とする。ここで、本発明に言う、香料とは、天然物より抽出された成分或いは該天然成分を化学的に誘導して得られた成分、化学的に合成された成分乃至はそれらの集合体であって、人間の嗅覚に刺激をもたらすものの総称であり、通常化粧料などに専ら賦香する目的で使用される組成物を意味する。かかる定義は世間一般に流布している香料の定義と相違しない。香料は、本発明の香粧品に於いては、その機能たる、身体に香気を付与する、香料の嗅覚刺激を利用する、身体の臭いをマスクする或いは嗅覚刺激により、身体の機能に変化を持たせる作用の主となる成分であり、かかる量比を含有することにより、その香調の変化を抑制し、香りを持続させる効果を発揮する。即ち、香料の含有量が、前記の量比より少ない場合、嗅覚刺激が充分行われない場合が存し、多すぎると香調の変化が著しくなる場合が存する。本発明の香粧品に使用する香料としては、その香調がシトラスに分類されるものが好ましく、かかるシトラスの香調の香料のもつ、心のいらいら、くよくよを改善する作用を利用することが好ましい。かかる香調の香料は、一般的に香調の変化著しいことが知られており、この為、前記の目的で香料を利用した場合、かかる効果の発現にムラがあることが知られている。本発明の香粧品の特性を利用すれば、この様な香調の変化が抑制できるため、再現性良く、且つ、確実にこの様な効果を発現させることが出来る。
(2)本発明の香粧品の必須成分である分岐脂肪酸のトリグリセライド
本発明の香粧品は、必須成分として、分岐脂肪酸のトリグリセライドを1〜5質量%、より好ましくは、1.5〜3質量%を含有することを特徴とする。かかる含有量は、前記香料の含有量の1/2〜1/6の量であることが好ましい。又、前記分岐脂肪酸のトリグリセライドを構成する分岐脂肪酸残基としては、炭素数8〜30のものが好ましく、炭素数12〜20のものが特に好ましい。具体的には、2−エチルヘキサン酸残基、イソパルミチン酸残基、イソステアリン酸残基、オクチルドデカン酸残基、ドデシルドデカン酸残基等が好適に例示できる。これらの内、特に好ましいものは、イソパルミチン酸残基、イソステアリン酸残基、オクチルドデカン酸残基であり、イソステアリン酸残基が特に好ましい。即ち、当該トリグリセライドとしては、イソステアリン酸トリグリセライド(グリセリルトリイソステアレート)が特に好ましい。これは、かかる成分が香料の気化を、香調を崩さずに抑制し、調整するためである。かかる成分の含有量が少なすぎる場合には、香料の気化調整が十分でなく、香調を崩したり、香気の持続性を損なう場合が存し、多すぎると、香気の立ちが充分ではない場合が存するためである。
(3)本発明の香粧品
本発明の香粧品は、前記必須成分を含有し、乳化剤形を取ることを特徴とする。前記乳化剤形としては、油中水乳化剤形でも、水中油乳化剤形でも、多相乳化剤形でも使用可能であるが、水中油乳化剤形を取ることが、前記香調の安定化効果と香り持続効果を具現化する上で特に好ましい。かかる乳化剤形を取るためには、界面活性剤を使用することを要するが、かかる界面活性剤としては、HLB(親水性親油性バランス)9〜12の非イオン界面活性剤を用いることが好ましく、前記HLB(親水性親油性バランス)9〜12の非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(6)ソルビタンモノ脂肪酸エステルを用いることが好ましく、前記ポリオキシエチレン(6)ソルビタンモノ脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレン(6)ソルビタンモノオレートを用いることが好ましい。かかる界面活性剤の含有量は、総量で、香粧品全量に対して、0.1〜1質量%、より好ましくは0.2〜0.8質量%含有することが好ましい。更に、安定な乳化系を維持するためには、アルキル変性されていても良い、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩を含有することが好ましく、より好ましくはアルキル変性されたカルボキシビニルポリマー及び/又はその塩を含有することがより好ましい。アルキル変性されたカルボキシビニルポリマーにおいて、前記アルキル基としては、炭素数10〜30のものが好ましく、かかるアルキル基の炭素鎖は唯一種であっても、分布を有していても良い。この様なアルキル変性されたカルボキシビニルポリマーは既に化粧料原料として市販されているものが存し、それを購入して利用することが出来る。この様な市販品としては、例えば、炭素数1
0〜30のアルキル基を有し、且つ、架橋構造を有するカルボキシビニルポリマーである、グッドリッチ社より販売されている「カーボポール1382」(アクリル酸(C10〜30)アルキル・メタクリル酸クロスリンクド(架橋)コポリマー)、「ペムレンTR−1」(アクリル酸ステアリル・メタクリル酸クロスリンクド(架橋)コポリマー)等が例示でき、アルキル基を有する「カーボポール1382」(アクリル酸(C10〜30)アルキル・メタクリル酸クロスリンクド(架橋)コポリマー)等が好ましく例示できる。中でも、「カーボポール1382」(アクリル酸(C10〜30)アルキル・メタクリル酸クロスリンクド(架橋)コポリマー)が特に好ましい。又、これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。これらは唯一種を使用することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。又、アルキル変性されていないカルボキシビニルポリマー及び/又は塩も同時に含有させることが本発明の香粧品としては好ましい。本発明の香粧品に於ける、アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマーの好ましい含有量は、総量で、0.1〜5質量%であり、より好ましくは0.3〜1質量%である。又、好ましい含有形態としては、アルキル変性されたカルボキシビニルポリマー0.01〜0.1質量%とを含有する形態である。この様な形態を取ることにより、香料の香調を変えずに香気の維持時間を長くすることが出来る。
本発明の香粧品に於いては、前記の成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲に於いて、通常化粧料で使用される任意の成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。本発明の香粧品はかかる成分を常法に従って処理することにより製造することが出来る。かくして得られた、本発明の香粧品は、優れた香調維持性と、香気維持性を有するため、嗅覚を刺激して得られる、シトラスの香調の香料のもつ、心のいらいら、くよくよを改善する作用を確実に、且つ、効率よく発現させることが出来る。この為、エステティックの際に身体の施術の際に用いる、身体用の香粧品として用いることが好ましい。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
以下に示す処方に従って、本発明の香粧品である身体用のフレグランスを作成した。即ち、イ、ロ、ハの成分をそれぞれ80℃に加熱し、イに徐々にロを加え乳化し、更に攪拌を続けながら、ハを加えて中和し、攪拌冷却して、40℃でニの成分を加え、更に攪拌冷却を続け室温まで冷却し、乳液の性状(水中油乳化剤形)の身体用のフレグランス1を作成した。
イ)
グリセリルトリイソステアレート 2 質量%
POE(6)ソルビタンモノオレート 0.5質量%
(HLB10)
ロ)
1,3−ブタンジオール 8 質量%
エタノール 15 質量%
「カーボポール1382」の1%水溶液 5 質量%
「カーボポールU−10」の1%水溶液 45 質量%
キサンタンガム 0.1質量%
ハ)
水 22.4質量%
水酸化カリウム10%水溶液 2 質量%

シトラス系香調の香料 8 質量%
<試験例1>
身体用のフレグランス1の香気の経時変化について、香粧品0.1mlをシリコーンラバー上に延展させ、オープン系に保ち、一定時間毎に調香師に、瓶に密閉して保存したフレグランスとの香りの変化を判定してもらった。香りの変化は香調と香りの強さとして評価してもらった。同時に、フレグランス1の香料8%の一部を水に置換して6%に減量して作成した比較例1、グリセリルトリイソステアレートをオリーブ油に置換した比較例2、グリセリルトリイソステアレートをグリセリルトリステアレートに置換した比較例3も作成し、同様に評価した。結果を表1に示す。これより、本発明の香粧品は香気が安定して長時間持続していることが判る。
Figure 0004332468
<試験例2>
試験例1の身体用のフレグランス1、比較例1、比較例2及び比較例3を用いて、エステティックでの身体部分(デコルテ部分)への擦過を10分間行い、その前後の唾液中のプラステロン硫酸の濃度の変化率を求めた。例数は各4例とした。プラステロン硫酸濃度はキットを用いて、サンドウィッチ抗原抗体法により、ペルオキシダーゼ標識抗体を用いて測定した。濃度の変化は、施術後の吸光度を施術前の吸光度で除して、百を乗じて上昇率として求めた。結果を表2に示す。これより、本発明の香粧品を用いると、心の安定性が向上してプラステロン硫酸の濃度が上昇していることが判る。
Figure 0004332468
実施例1と同様に、下記の処方に従って本発明の香粧品である、身体用のフレグランス2を作成した。このものを試験例1と同様に評価したところ、表3の結果を得た。これより、分岐脂肪酸のトリグリセライドとしては、グリセリルトリイソステアレートが好ましいことが判る。
イ)
グリセリルトリイソオクタネート 2 質量%
POE(6)ソルビタンモノオレート 0.5質量%
ロ)
1,3−ブタンジオール 8 質量%
エタノール 15 質量%
「カーボポール1382」の1%水溶液 5 質量%
「カーボポールU−10」の1%水溶液 45 質量%
キサンタンガム 0.1質量%
ハ)
水 22.4質量%
水酸化カリウム10%水溶液 2 質量%

シトラス系香調の香料 8 質量%
Figure 0004332468
実施例1と同様に、下記の処方に従って本発明の香粧品である、身体用のフレグランス3を作成した。このものを試験例1と同様に評価したところ、表4の結果を得た。これより、界面活性剤としては、HLB9〜12の非イオン界面活性剤を用いることが好ましが好ましいことが判る。
イ)
グリセリルトリイソステアレート 2 質量%
POE(20)ソルビタンモノオレート 0.5質量%
(HLB15)
ロ)
1,3−ブタンジオール 8 質量%
エタノール 15 質量%
「カーボポール1382」の1%水溶液 5 質量%
「カーボポールU−10」の1%水溶液 45 質量%
キサンタンガム 0.1質量%
ハ)
水 22.4質量%
水酸化カリウム10%水溶液 2 質量%

シトラス系香調の香料 8 質量%
Figure 0004332468
実施例1と同様に、下記の処方に従って本発明の香粧品である、身体用のフレグランス4を作成した。このものを試験例1と同様に評価したところ、表5の結果を得た。これより、アルキル変性カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩と、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩とを組み合わせることが好ましいことが判る。
イ)
グリセリルトリイソステアレート 2 質量%
POE(6)ソルビタンモノオレート 0.5質量%
ロ)
1,3−ブタンジオール 8 質量%
エタノール 15 質量%
「カーボポール1382」の1%水溶液 50 質量%
キサンタンガム 0.1質量%
ハ)
水 22.4質量%
水酸化カリウム10%水溶液 2 質量%

シトラス系香調の香料 8 質量%
Figure 0004332468
実施例1と同様に、下記の処方に従って本発明の香粧品である、身体用のフレグランス5を作成した。このものを試験例1と同様に評価したところ、表6の結果を得た。これより、アルキル変性カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩と、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩とを組み合わせることが好ましいことが判る。
イ)
グリセリルトリイソステアレート 2 質量%
POE(6)ソルビタンモノオレート 0.5質量%
ロ)
1,3−ブタンジオール 8 質量%
エタノール 15 質量%
「ペムレンTR−1」の1%水溶液 50 質量%
キサンタンガム 0.1質量%
ハ)
水 22.4質量%
水酸化カリウム10%水溶液 2 質量%

シトラス系香調の香料 8 質量%
Figure 0004332468
実施例1と同様に、下記の処方に従って本発明の香粧品である、身体用のフレグランス6を作成した。このものを試験例1と同様に評価したところ、表7の結果を得た。これより、アルキル変性カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩と、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩とを組み合わせることが好ましいことが判る。
イ)
グリセリルトリイソステアレート 2 質量%
POE(6)ソルビタンモノオレート 0.5質量%
ロ)
1,3−ブタンジオール 8 質量%
エタノール 15 質量%
「ペムレンTR−2」の1%水溶液 50 質量%
キサンタンガム 0.1質量%
ハ)
水 22.4質量%
水酸化カリウム10%水溶液 2 質量%

シトラス系香調の香料 8 質量%
Figure 0004332468
本発明は、エステティックに好適な香粧品に応用できる。

Claims (7)

  1. 乳化形態の香粧品であって、1)香調がシトラスであることを特徴とする香料7〜20質量%と2)グリセリルトリイソステアレートを1〜5質量%とを含有することを特徴とする、香粧品。
  2. 界面活性剤として、HLB9〜12の非イオン界面活性剤を0.1〜1質量%含有することを特徴とする、請求項1に記載の香粧品。
  3. 前記HLB9〜12の非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレートであることを特徴とする、請求項に記載の香粧品。
  4. 含有する非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレートのみであることを特徴とする、請求項に記載の香粧品。
  5. 更に、アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマー及び/又はその塩を含有することを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の香粧品。
  6. アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマー及び/又はその塩として、1)アルキル変性カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩と2)カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩とを含有することを特徴とする、請求項に記載の香粧品。
  7. エステティックに於いて、心のいらいらとくよくよとを改善するために身体に投与されるものであることを特徴とする、請求項1〜何れか1項に記載の香粧品。
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