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JP4330843B2 - 気液接触装置 - Google Patents

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JP4330843B2
JP4330843B2 JP2002135293A JP2002135293A JP4330843B2 JP 4330843 B2 JP4330843 B2 JP 4330843B2 JP 2002135293 A JP2002135293 A JP 2002135293A JP 2002135293 A JP2002135293 A JP 2002135293A JP 4330843 B2 JP4330843 B2 JP 4330843B2
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直樹 森
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、斜行ハニカムを用いた空気冷却装置、空気清浄装置及び加湿装置等の気液接触装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷却塔や気液接触塔等においては、気液接触板を多数並設した気液接触ユニットに散水管から散水して、水を気液接触板の表面に流す方法が知られている。
【0003】
例えば、特開平8−219684号公報には、散水管から気液接触手段に散水する方法としては、散水管に複数の散水穴を設けて散水穴から吐出した棒状の水流が当たる位置に平面または曲面を有する面状体を設け、面状体で水流を膜状に広げた状態で充填材等の気液接触手段に流下させる冷却塔の散水装置が開示されている。また、散水管からの水流を無数の散水穴を有する目皿に当て、そこで水流を広げると共に無数の散水穴から水を流下させる方法等も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの装置や方法は、水の流下量の場所によるばらつきが大きく、気液接触手段へ水を均一に流下できないため、気液気液接触効率がよくなかった。
【0005】
従って、本発明の目的は、気液接触効率が高い気液接触装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者は鋭意検討を行った結果、斜行ハニカム、所定の散水手段及び受水部を有する気液接触ユニットと、送風手段とを備える気液接触装置であれば、気液接触を効率よく行えることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、前後両面と上下両面とが開口し、前面開口部から接触用空気が導入されると共に後面開口部から接触後空気が排出されるように配置される斜行ハニカム、該斜行ハニカムの上面開口部へ接触用水を供給する散水手段、及び該斜行ハニカムの下面開口部から排出される接触後水を受ける受水部を有する気液接触ユニットと、前記斜行ハニカムの前面開口部に接触用空気を導入し該斜行ハニカムの後面開口部から接触後空気を排出する送風手段とを備える気液接触装置であって、
前記散水手段は、水平方向が壁面で囲まれる枠体、複数の上部透水孔が穿設されると共に前記枠体の上部に前記壁面と隙間なく配置される上部孔空板、及び複数の下部透水孔が穿設されると共に前記枠体の下部に前記壁面と隙間なく且つ前記上部孔空板と略平行に離間して配置される下部孔空板からなる水分配部と、前記上部孔空板に水を供給する散水管とを有し、
前記上部透水孔1個当りの面積が、前記下部透水孔1個当りの面積の10〜95%であること、
を特徴とする気液接触装置を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の第1の実施の形態における気液接触装置について図1及び図2を参照して説明する。図1は本発明に係る気液接触装置の第1の実施形態を模式的に示す斜視図であり、図2は図1においてA−A線で切断した断面を模式的に示す断面図である。図1及び図2中、1は気液接触装置、2は散水手段、3は斜行ハニカム、4は受水パン(受水部)、5は気液接触ユニット、101は斜行ハニカム上面開口部、102は斜行ハニカム後面開口部、103は斜行ハニカム前面開口部、104は斜行ハニカム下面開口部である。第1の実施形態において気液接触装置1は、散水手段2、斜行ハニカム3及び受水パン4を有する気液接触ユニット5と図示しない送風手段とを備えるものである。
【0009】
気液接触ユニット5に用いられる斜行ハニカム3は、一方向に向かって伝播する波形形状を有する波形シート21、22(以下、「コルゲート状シート」ともいう。)が複数積層されてハニカム形状を呈するものであって、積層されるコルゲート状シート21、22は波の伝播方向が一枚おきに斜めに交差するように積層され、且つ、二層おきのシートの波の伝播方向がそれぞれ略同一方向になるように配置されたハニカム状体である。
【0010】
該斜行ハニカム3は、コルゲート状シート21、22に平行な面に対して垂直な4面101〜104で切断して直方体を形成し、且つ、該切断面がコルゲート状シートの波の伝播方向と平行でなく、且つ、垂直でもないようにした場合、該直方体を切断面の1つ104を下面にし、且つ、コルゲート状シートの最外層105、106をそれぞれ左右面にして載置すると、切断面である前後両面102、103及び上下両面101、104の4面は全てハニカムセルが開口し、左右面105、106はコルゲート状シートで閉じられた構造を有する。すなわち、斜行ハニカム3は、前後両面102、103と、上下両面101、104とが開口する構造を有するものである。また、該切断面の、例えば前後両面102、103は、斜め上方向に延設されるセルと斜め下方向に延設されるセルとが一層おきに形成される。斜め方向に延設されるセルの前後両面からみた場合の空気の流入、流出方向(水平方向)に対する斜め角度(図1中、符号X)は、通常15〜45度、好ましくは25〜35度の範囲内にする。上記斜め角度が該範囲内にあると、流下速度が適度の範囲となり気液接触効率が向上するため好ましい。
【0011】
上記斜行ハニカム3において、積層されたコルゲート状シートの一層おきの波の伝播方向が互いに交差する角度(図1中、符号Y)は、通常30〜90度、好しくは50〜70度である。このようにコルゲート状シートを上記角度範囲内で交差するように積層すると、上記のように斜め角度(図1中、符号X)を上記の15〜45度とした場合に、接触用空気及び接触用水がハニカムセルと実質的に接触する面積が大きくなるため、接触用空気と接触用水との気液接触効率が高くなるため好ましい。すなわち、後述のように、本発明において、接触用空気は斜行ハニカム3の前面開口部103から導入され、また、接触用水は上面開口部101から散水手段2により供給され斜行ハニカムのコルゲート状シートに浸透し、且つ、該コルゲート状シートの極く表面をゆっくりと下方に流下するため、接触用空気の通気方向と浸透壁面の接触用水の流下方向とが適度の角度を保持し、気液接触効率が高くなる。なお、本発明において、接触用空気又は接触用水とは、気液接触前及び気液接触中の空気又は水を意味し、接触後空気又は接触後水とは、気液接触後の空気又は水を意味する。
【0012】
本発明で用いられる斜行ハニカムのセルの高さ、すなわち、波形の山と谷間の寸法を示すセルの山高寸法は、通常2.5〜8.0mm、好ましくは3〜5mmである。セルの山高寸法が2.5mm未満であると製造が困難であり、圧力損失が大きくなるため好ましくない。また、セルの山高寸法が8.0mmを越えると気液接触効率が低下するため好ましくない。
【0013】
斜行ハニカムのコルゲート状シートの状態におけるセルの幅、すなわち、セルピッチは、通常6〜16mm、好ましくは7〜10mmである。また、斜行ハニカムの前面開口部と後面開口部との間の寸法、すなわち、斜行ハニカムの厚さ(t)は、通常100〜1000mm、好ましくは200〜800mmである。該厚さが100mm未満であると、気液接触効率が低下するため好ましくなく、該厚さが1000mmを越えると気液接触効率がこれ以上向上せず、圧力損失が大きくなるため好ましくない。なお、本発明において、斜行ハニカムの厚さは、斜行ハニカムを複数枚使用する場合には、この合計の厚さが上記範囲内のものであればよい。例えば、厚さが300mmの斜行ハニカムを用いる場合には、厚さが100mmの斜行ハニカムを3枚厚さ方向に重ねて合計の厚さを300mmとしてもよい。なお、気液接触手段として斜行ハニカムを用いると、体積当りの熱交換率が従来用いられていたフィンコイルよりも高いため、斜行ハニカムの厚さを小さくすることができ、装置の設置スペースを小さくすることができる。さらに、水の循環量が、従来のフィンコイルのものと比較すると格段に少なくて済み、大幅な省エネルギー化をも図ることができる。
【0014】
斜行ハニカムを構成するシート状部材は、表面に凹凸があり、内部が多孔質であるものであることが、エレメントの表面積を大きく採れ、エレメントに浸透して流下する水と空気との接触面積が高まる点で好ましい。このようなシート状部材としては、例えば、アルミナ、シリカ及びチタニアからなる群より選択される1又は2以上の充填材又は結合材と、ガラス繊維、セラミック繊維又はアルミナ繊維等の繊維基材とからなるものが挙げられる。この内、チタニアを配合したものは酸性の化学汚染物質の除去効率が向上するため好ましい。また、シート状部材は、通常、充填材又は結合材を60〜93重量%、繊維基材を7〜40重量%含み、好ましくは充填材又は結合材を70〜88重量%、繊維基材を12〜30重量%含む。シート状部材の配合比率が該範囲内にあると、シート状部材の水浸透性及び強度が高いため好ましい。
【0015】
上記シート状部材は、公知の方法で作製でき、例えば、ガラス繊維、セラミック繊維又はアルミナ繊維で作製されたペーパーを、アルミナゾル等の結合材とアルミナ水和物等の充填材を混合したスラリーに浸漬した後、乾燥し、コルゲート加工し、その後、乾燥処理と熱処理を行い、水分と有機分を除去すれば得ることができる。アルミナ以外にシリカやチタニアを含有する場合、例えば、シリカ及びチタニアの配合量は、アルミナ100重量部に対してそれぞれ、通常5〜40重量部である。
【0016】
また、斜行ハニカムは、シート状部材の厚さが通常200〜1000μm 、好ましくは300〜800μm である。また、斜行ハニカムの空隙率は、通常50〜80%、好ましくは60〜75%である。空隙率を該範囲内とすることにより、ほどよい浸透性を実現でき、空気と水との気液接触効率を高めることができる。該シート状部材が、上記厚さと空隙率を有すると、液ガス比及び水の浸透速度が適度な範囲となり、水と空気の気液接触効率を高めると共に、強度的にも十分となる。
【0017】
斜行ハニカム3の高さは、特に限定されない。しかし、気液接触装置が接触用水として冷却水を用いた冷却装置である場合には、通常200〜800mm、好ましくは400〜600mmとする。高さが200mm未満であると、斜行ハニカム最下部に流下した接触後水、すなわち流下後の冷却水の温度がまだ低く、冷却水として有効利用されないまま排出されるため好ましくない。また、高さが800mmを越えると、斜行ハニカム最下部に流下した冷却水の温度と接触用空気の温度との差が小さくなり、斜行ハニカム下部での熱交換効率が低下するため好ましくない。
【0018】
上記シート状部材をコルゲート状シートに成形する方法としては、径方向に振幅する波形の凹凸が表面に形成された複数の幅広の歯車間に平板状シートを通すような公知のコルゲーターを用いる方法が挙げられる。得られたコルゲート状シートから上記斜行ハニカムを成形する方法としては、例えば、まず、上記コルゲート状シートを縦100mm(斜行ハニカム成形後の厚み寸法)×横800mm(斜行ハニカム成形後の幅方向又は高さ方向の寸法)程度の矩形の裁断型に対し、波の伝播方向が矩形型の一辺に対して15〜45度になるように配置して裁断して矩形のコルゲート状シートを作製し、次いで、得られた矩形のコルゲート状シートを1枚おきの波の伝播方向が斜交するように配置し、これらを接着して積層する方法が挙げられる。なお、このようにして製造した場合、斜行ハニカム1枚の厚さは上記裁断型の縦の長さとなる。このため、例えば、気液接触ユニット1個に組込まれる斜行ハニカムの厚さ、すなわち、斜行ハニカムの前面開口部と後面開口部との間の寸法が300mm必要である場合に、縦100mmの裁断型で作製した厚さ100mmの斜行ハニカムを用いるときは、斜行ハニカムを厚さ方向に3枚重ねて使用すればよい。また、高さ方向又は幅方向に1個の斜行ハニカムでは寸法が不足するときは、斜行ハニカムを高さ方向に複数個重ねて又は幅方向に複数個並べて使用してもよい。なお、このように複数個重ねて又は並べて使用する場合、斜行ハニカム同士は、接着しても接着しなくてもどちらでもよい。接着しない場合には、複数個の斜行ハニカムを重ねて又は並べて配置するだけでよい。
【0019】
次に、気液接触ユニット5に用いられる散水手段について図3〜図6を参照して説明する。図3は、本発明で用いる散水手段の実施形態を模式的に示す斜視図であり、図4は水分配部の一部を切り欠いて模式的に示す斜視図であり、図5は水分配部の一部を拡大して模式的に示す斜視図であり、図6は水分配部の一部を上部孔空板側から見た模式的な平面図である。図中、30は水分配部、31は上部透水孔、32は上部孔空板、33は下部透水孔、34は下部孔空板、35は滞留部、40は散水管、50は枠体、51は枠体を構成する壁面である。また、図3〜図6中、図1及び図2と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
【0020】
図3において、散水手段2は、水分配部30とこの上方に配置される散水管40とからなる。水分配部30は、水平方向が壁面51で囲まれた枠体50と、壁面51との間に隙間なく枠体50に配置される上部孔空板32と、上部孔空板32の下方において壁面51との間に隙間なく且つ上部孔空板32と略平行に離間して枠体50に配置される下部孔空板34とからなる。
【0021】
枠体50は、上部孔空板32から供給された水の全量を下部孔空板34から排出するものである。枠体50の材質としては、水を透過又は浸透しない材質のものが用いられ、例えば、ステンレス、アルミニウム、銅等が挙げられる。このうち、ステンレスは、水中に金属イオンが溶出し難いため好ましい。なお、枠体50の形態としては特に限定されず、図3のように上下方向が開口し、且つ、壁面51の配置が上方からみて矩形を形成するもの以外に、例えば、上下方向が開口し、且つ、壁面51の配置が上方からみて円形を形成するものが挙げられる。また、枠体50の上部は図3のように開放されたままでもよいが、埃等が散水手段内に入らないように、適宜、該開放部に蓋等を設けてもよい。
【0022】
上部孔空板32には、図4に示すように、複数の上部透水孔31が穿設される。上部透水孔31は、散水管40から供給される供給水17を下方に透過させるものである。上部透水孔31の数は、上部孔空板32の面積や供給される水量により異なるため特に限定されないが、上部透水孔31の合計面積が同じ場合であれば、数の多いほうが水分配部から排出される水が分散し易いため好ましい。なお、本発明で用いられる上部透水孔31の形状としては、図4に示すような円形に限定されず、他に例えば、楕円形や長円が挙げられる。このうち、楕円形であると、表面張力の影響を受け難く透水性がよいため好ましい。また、上部透水孔31の形状は、円形等の形状を1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。例えば、円形の上部透水孔31が一定のピッチで一列に穿設されると共に、これに隣接して楕円形の上部透水孔31が一定のピッチで一列に穿設されており、これらの列が交互に形成されるものであってもよい。
【0023】
上部透水孔31の大きさは、孔の形状が円形である場合の直径が、通常1〜5mm、好ましくは1〜3mmである。また、孔の形状が円形以外である場合は、同一面積の円形に換算したときの孔の直径が上記範囲になるようにすればよい。上部透水孔31の大きさが1mm未満であると水が通過し難くなり、また5mmを越えると水の分散性が悪くなり易いため好ましくない。
【0024】
上部透水孔31の配列形態は特に限定されず、例えば、上部孔空板32の長手方向や該長手方向と所定の角度を有する方向のうちの一方向又は二方向以上に一定のピッチで穿設されていてもよいし、ランダムに穿設されていてもよい。また、上部透水孔31が二方向以上に一定のピッチで穿設される場合は、いわゆる格子状や千鳥状であってもよい。ここで、格子状とは図7(a)のように直近の4個の上部透水孔31a、31b、31d、31cが略正方形を形成するように少なくとも略直交する二方向に一定のピッチで穿設される態様を意味し、千鳥状とは図7(b)のように直近の3個の上部透水孔31e、31f、31gが略正三角形の頂点を形成するように少なくとも三方向に一定のピッチで穿設される態様を意味する。千鳥状であると、上部孔空板32に均一に上部透水孔31を穿設し易いため好ましい。
【0025】
上部透水孔31が少なくとも一方向に一定のピッチを有して穿設されている場合、最小のピッチ幅を有する方向のピッチの大きさは、通常1〜10mm、好ましくは1.5〜5mmである。最小のピッチ幅を有する方向のピッチとは、例えば、図7(a)のように上部透水孔31の配列形態が格子状である場合には、略正方形を形成する直近の4個の上部透水孔31のうちの31aと31bのように隣接する2個の上部透水孔31で形成されるピッチを意味し、31aと31dのように対角線方向にある2個の上部透水孔31で形成されるピッチを含まない意味である。上部透水孔31のピッチの大きさが該範囲内にあると、水の分散性が良いため好ましい。なお、上部透水孔31のピッチの大きさが10mmを越えると水の分散性が悪くなり易いため好ましくない。
【0026】
上部孔空板32の材質は、枠体50と同様のものが用いられる。上部孔空板32の厚さは、通常0.3〜3.0mm、好ましくは0.5〜2.0mmである。厚さが該範囲内にあると、加工し易いため好ましい。
【0027】
上部孔空板32は、壁面51との間に隙間なく枠体50に配置される。ここで、上部孔空板32を隙間なく配置するとは、上部孔空板32上に供給される水が上部透水孔31のみを通過する状態にすることを意味する。このように上部孔空板32を配置することにより、上部孔空板32と下部孔空板34との間の空間に水を滞留させる等の制御が可能になり、水分配部30から排出される接触用水の分散性を良好にすることができる。上部孔空板32が、枠体50に配置される態様としては、例えば、別部材として作製された上部孔空板32と枠体50とをパッキン等を介して圧着したり、接着したりする態様や、上部孔空板32と枠体50とを一体のものとして作製する態様が挙げられる。
【0028】
下部孔空板34は、上部孔空板32と同様のものが用いられ、下部孔空板34の材質や厚さ、下部透水孔33の数、大きさや配列形態は、上部孔空板32と同様である。また、下部孔空板34が壁面51との間に隙間なく枠体50に配置される態様も上部孔空板32と同様である。
【0029】
上部孔空板32と下部孔空板34とは、略平行に離間して配置される。このため、水分配部30には、図5に示すように、上部孔空板32と下部孔空板34との間の離間距離Lを高さとし、上部孔空板32、下部孔空板34及び枠体50で囲まれる滞留部35が形成される。本発明において離間距離Lは、通常0.1〜2.5mm、好ましくは0.5〜2.0mmである。離間距離Lが該範囲内にあると、水が滞留部35の上部孔空板32と下部孔空板34とに接触するように滞留するため水分配部30の下部透水孔33から流下される水量を水分配部30の全体において略均一にすることができ、水分配部30から流下される接触用水の分散性がよい。なお、離間距離Lが2.5mmを越えると水が均一に流下し難くなり、また0.1mm未満であると上部孔空板32と下部孔空板34との間を水が移動し難くなるためそれぞれ好ましくない。
【0030】
水分配部30は、水分配部30における同一方向に対する上部透水孔31のピッチと下部透水孔33のピッチとが異なることが好ましい。ここで、水分配部30における同一方向とは、上部孔空板32面内における方向と下部孔空板34面内における方向とが同一になる方向の意味である。このような方向としては、例えば、上部孔空板32及び下部孔空板34に共通する長手方向や、上部孔空板32面内又は下部孔空板34面内であって且つ該長手方向に対し60度や90度等の所定の角度を有する方向等が挙げられる。このように、上部透水孔31のピッチと下部透水孔33のピッチとが異なると、滞留部35に水が十分に滞留して水分配部30から流下される水の分散性がよくなるため好ましい。また、ピッチは、上部透水孔31のピッチと下部透水孔33のピッチとの全てのものが異なる必要はなく、少なくとも一方向のピッチが異なっていればよい。
【0031】
水分配部30は、上部透水孔31の大きさが全て実質的に同一であると共に下部透水孔33の大きさが全て実質的に同一である場合は、上部透水孔31の1個当りの面積と下部透水孔33の1個当りの面積とが異なると、水分配部30から流下される水の分散性がよくなるため好ましい。また、上部透水孔31の1個当りの面積は、下部透水孔33の1個当りの面積の10〜95%、好ましくは20〜50%であると望ましい。このように、上部透水孔31の1個当りの面積が下部透水孔33の1個当りの面積よりも小さいと、水分配部30から流下される水の分散性がよくなるため好ましい。
【0032】
また、水分配部30は、上部透水孔31のピッチと下部透水孔33のピッチとが異なると共に、上部透水孔31の1個当りの面積が下部透水孔33の1個当りの面積より上記範囲内を採るように小さいと、水分配部30から流下される水の分散性がさらによくなるため好ましい。
【0033】
本発明において、水分配部30は、図5又は図6に示すように、水分配部30を上部孔空板32側から見たときの上部透水孔31と下部透水孔33との鉛直方向の孔の重なり部分36を、上部透水孔31及び下部透水孔33それぞれの一部分に形成する。ここで、上部透水孔31及び下部透水孔33それぞれの一部分に形成するとは、鉛直方向の孔の重なり部分36の全てが上部透水孔31の全部又は下部透水孔33の全部と完全に一致することがないように形成することを意味する。例えば、上部透水孔31と下部透水孔33とが全く同じ形態で穿設されている場合、上部孔空板32と下部孔空板34とを上部孔空板32側又は下部孔空板34側からみて上部透水孔31と下部透水孔33とが完全に重なるように配置した場合は、孔の重なり部分36の全てが上部透水孔31全部及び下部透水孔33全部と完全に一致するため好ましくない。しかし、これらの上部孔空板32と下部孔空板34とをずらして配置した場合は、孔の重なり部分36の全てが上部透水孔31全部又は下部透水孔33全部と完全に一致することがなくなるため好ましい。
【0034】
本発明においては、孔の重なり部分36の総面積を、上部孔空板32又は下部孔空板34のうち総孔面積の小さい方の孔空板の総孔面積の67%以下、好ましくは5〜40%とすることが望ましい。ここで、孔の重なり部分36の総面積とは、例えば、図6に示す孔の重なり部分36a、36b、36c等の孔の重なり部分全部の合計値を意味する。また、総孔面積とは、上部孔空板32における上部透水孔31の合計面積又は下部孔空板34における下部透水孔33の合計面積である。本発明では、上部透水孔31の合計面積又は下部透水孔33の合計面積の小さい方の孔空板の総孔面積に対する孔の重なり部分36の総面積の比率を上記範囲内にすると、水を滞留部35に十分に滞留させることができるため、水分配部30から分散性よく水を流下させることができるため好ましい。
【0035】
散水管40は、水分配部30の上部孔空板32に散水孔から水を供給するものであり、水を供給できるものであれば形状等は特に限定されないが、通常は、図8に示すように筒状体41に散水孔42が穿設されたものが用いられる。また、散水孔42の形状や配置は、流下する水の水量や散水する範囲により適宜定めればよく特に限定されるものでないが、例えば、図8(a)のように筒状体41の表面に一列に散水孔42aを穿設したものや、図8(b)のように筒状体41の表面に散水孔42bの一列と散水孔42cの一列とを、散水孔42bと散水孔42cとが互い違いに並ぶように穿設したものが挙げられる。本発明において散水孔は一定のピッチで穿設されていることが好ましい。散水孔のピッチは、散水管内部の水の流量や、流下する水量により適宜選択すればよく、特に限定されるものではないが、通常10〜70mmである。また、散水孔の大きさもピッチと同様の理由で特に限定されるものではないが、通常1〜5mmである。
【0036】
なお、図3に示す散水手段2においては、水分配部30を構成する枠体50が、散水管40を囲うことができるように上方まで延設され且つ下部孔空板34より下部まで延設されているが、枠体50の上限は滞留部35を形成できるように少なくとも上部孔空板32と面一であればよく、枠体50の下限は滞留部35を形成できるように少なくとも下部孔空板34と面一であればよい。なお、枠体50の上限が上部孔空板32の上面よりも上部まで延設されていると、散水管40から流下される水が多い場合でも枠体50の上限の壁部51でせき止められるため、散水管40から流下される水の流量変化に影響されず水分配部30から略一定の流量で水を流下できるため好ましい。また、水分配部30は、枠体50、上部孔空板32及び下部孔空板34からなるユニットを予め作製しておき、これを単独で又は散水管40と共に他の筐体に収納することにより散水手段2を形成してもよい。また、散水手段2は、水量調整が可能なものであることが好ましい。
【0037】
気液接触ユニット5に用いられる受水部4は、斜行ハニカム3の下面開口部104から排出される接触後水を受けるものである。受水部4の形態としては特に限定されないが、例えば、図3に示す雨どい形状の受水パン等が挙げられ、受水部4には、接触後水を受水部4外に排出する排出管41を設けてもよい。気液接触ユニット5は、通常、図示しない枠体に組み込まれて固定される。この際、給水ダクト23と斜行ハニカムの上面開口部101とは少しの隙間を形成することが、斜行ハニカムの上面開口部101全体に給水を均一分散下することができる点で好ましい。また、斜行ハニカムの下面開口部104と受水部4はできるだけ近接するように配置することが、省スペース化が図れる点で好ましい。
【0038】
気液接触装置1は、さらに、斜行ハニカム3の前面開口部103に接触用空気を導入し該斜行ハニカム3の後面開口部102から冷却空気を排出する送風手段を備えるものである。送風手段としては、例えば、ファンを備えた送風機等が挙げられる。また、気液接触装置1は、接触後水を散水手段2に供給する図示しない水循環手段を設けると、斜行ハニカム3を流下した接触後水を接触用水として再利用することができるため好ましい。水循環手段としては、例えば、循環ポンプが挙げられる。また、気液接触装置1は、接触後水を再利用可能に処理する図示しない水再処理手段を設けると、斜行ハニカム3を流下した接触後水を接触用水として再利用することができるため好ましい。水再処理手段としては、例えば、熱交換器等の冷却手段が挙げられる。さらに、気液接触装置1は、水循環手段及び水再処理手段を設けると、斜行ハニカム3を流下した接触後水をこのまま接触用水として再利用することができるため好ましい。
【0039】
次に、第1の実施の形態における気液接触装置の使用方法について、気液接触装置が冷却装置である場合を例に図1〜図2を参照して説明する。まず、水16が散水手段2の散水管40に供給され、散水管40の散水孔42から水分配板30を構成する上部孔空板32上に供給水17が流下される。供給水17は、上部孔空板32上に広がって滞留すると共に上部透水孔31を通過して滞留部35全体を満たし、接触用水12が下部孔空板34の下部透水孔33の各孔から略均一な流量で広範囲に分散して流下し、斜行ハニカム3の上面開口部101等に供給される。この際、接触用水12の供給水量を適宜調整して、斜行ハニカム3全体を濡れた状態とする。次に、図示しない送風手段等により接触用空気を斜行ハニカム3の前面開口部103から図1中の矢印9の方向に導入する。斜行ハニカム3内のセルでは、流下される接触用水12と導入される接触用空気とが直接気液接触する。この際、接触用空気が接触用水12で冷却されると共に、接触用空気中に化学汚染物質等が存在する場合は該化学汚染物質等が接触用水12に取り込まれる。熱交換して温まり且つ場合により化学汚染物質を取り込んだ接触用水12は、斜行ハニカム3を流下し切ったところで接触後水13となり、受水部4に移動する。受水部4中の接触後水13は、排水管41を通って図示しない循環ポンプで熱交換器に供給されて所定温度まで冷却され、冷却された接触後水13は、再び散水手段2に供給され、接触用水12として再利用される。一方、斜行ハニカム3の後面開口部102からは冷却された接触後空気が得られる。
【0040】
第1の実施の形態に係る気液接触装置を使用する方法は、接触用空気と接触用水とが直接接触する斜行ハニカムを含む気液接触ユニットを用い、特定の散水手段を用いるため、気液接触効率がよく、液ガス比が小さく、圧損が小さく、省スペース及び省エネルギーを図れ、さらに、低コストである。
【0041】
また、本発明の気液接触装置においては、気液接触ユニット5を少なくとも1個用いることができる。この場合の気液接触ユニット5の配置の態様としては、例えば、斜行ハニカム3の上下方向に複数個配置する態様(多段配置)、接触用空気の流れ方向に複数個配置する態様(多列配置)、斜行ハニカム3の幅方向に複数個配置する態様、及び、これらの配置を1又は2以上組み合わせた複合配置の態様等が挙げられる。斜行ハニカム3の上下方向とは斜行ハニカム3の上面開口部と下面開口部とを結ぶ方向であり、接触用空気の流れ方向とは斜行ハニカム3の前面開口部と後面開口部とを結ぶ方向であり、斜行ハニカム3の幅方向とは上下方向及び接触用空気の流れ方向それぞれに略直交する方向である。そこで、気液接触ユニット5を複数用いる気液接触装置を第2の実施の形態として図9及び図10を参照して説明する。図9は本発明に係る気液接触装置の第2の実施形態の概略図、図10は本発明に係る気液接触装置の第2の実施形態を被処理空気の流れ方向に直交する側から見た概略図である。なお、図10において、接触用空気の流れ方向の互いに隣接する斜行ハニカム間に隙間が見られるが、これは図面を理解し易くするためのものであり、実際は前方の斜行ハニカムの後面開口部102とその後方の斜行ハニカムの前面開口部103とは当接又は近接している。
【0042】
第2の実施の形態における気液接触装置において、図9及び図10中、図1及び図2と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点についてのみ主に説明する。図9及び図10において、図1及び図2に示す第1の実施形態と異なる点は、気液接触ユニット5を12個使用し、上下方向に3段配置、且つ接触用空気の流れ方向に4列配置した点、及び接触後水系及び接触前水系を循環系とした点にある。すなわち、第2の実施の形態において、気液接触装置1Aは、接触用空気の流れ方向の前方から第1列が、上下方向に上から気液接触ユニット5a1、5a2、5a3を配置し、次いで、同方向の第2列が、上下方向に上から気液接触ユニット5b1、5b2、5b3を配置し、次いで、同方向の第3列が、上下方向に上から気液接触ユニット5c1、5c2、5c3を配置し、次いで、同方向の第4列が、上下方向に上から気液接触ユニット5d1、5d2、5d3を配置する。更に、水循環系は、受水部4から排出管15を通して排出される接触後水を、送水管10を通して散水手段2に供給する水循環手段6と、水再処理手段として接触後水を冷却する冷却手段7とを備える。
【0043】
送水管10から分岐し、各段毎に一括送水する分岐送水管111、112及び113は、上段の気液接触ユニット5a1、5b1、5c1、5d1の散水手段2、2、2、2、中段の気液接触ユニット5a2、5b2、5c2、5d2の散水手段2、2、2、2及び下段の気液接触ユニット5a3、5b3、5c3、5d3の散水手段2、2、2、2にそれぞれ接続されている。一方、上段の気液接触ユニット5a1、5b1、5c1、5d1の受水部4、4、4、4、中段の気液接触ユニット5a2、5b2、5c2、5d2の受水部4、4、4、4及び下段の気液接触ユニット5a3、5b3、5c3、5d3の受水部4、4、4、4と排水管15の分岐排水管151、152、153とがそれぞれ接続され、各段毎に排水を一括回収している。
【0044】
個々の気液接触ユニット5において、斜行ハニカム3は幅方向に複数個配置してもよい。すなわち、斜行ハニカム3は分割された斜行ハニカムの横並び形態であってもよい。また、気液接触装置1Aにおける個々の気液接触ユニット5の設置形態としては、特に制限されず、第1の実施の形態における気液接触ユニット5を、例えば上下方向に積み重ね、前後方向に並べて枠体上に固定する方法が挙げられる。この場合、受水部4の前後方向幅は斜行ハニカム3の厚みと同程度とし、前後方向の組み付けの際、前方の斜行ハニカムの後面開口部102とその後方の斜行ハニカムの前面開口部103とが当接又は近接するように行うことが、省スペース化の点で好ましい。
【0045】
なお、気液接触装置1Aは、第1の実施の形態と同様に、循環ポンプや熱交換器を設けずに受水部4の接触後水13を廃棄してもよいし、また、冷却水中の不純物を除去する純水化装置を組込んでもよい。また、気液接触ユニット5は、例えば、左右両側及び上下両面が壁部の筐体14に収納して、接触用空気が斜行ハニカム3の前面開口部のみを通過するようにすることが好ましい。筐体14の形態としては特に限定されるものでないが、気液接触ユニットと筐体との間の隙間が全くないか又は実質的に存在しないものであると熱効率が高いため好ましい。また、送風機の吐出口と筐体14の前面開口部をダクトで接続し、該ダクトを通して接触用空気を供給することが、送風効率の点で好ましい。
【0046】
次に、第2の実施の形態の気液接触装置の使用方法について、気液接触装置が冷却装置である場合を例に図9及び図10を参照して説明する。まず、第1の実施の形態と同様に、接触用水12が散水手段2の下部透水孔33の各孔から略均一な流量で広範囲に分散して流下し、上段の4個、中段の4個及び下段の4個の斜行ハニカム3のそれぞれの上面開口部101に同時に供給される。この際、接触用水12の供給水量や散水方法を適宜調整して、12個の斜行ハニカム3全体を濡れた状態とする。次に、図示しない送風手段等により接触用空気を前方の3個の斜行ハニカム3の全面開口部103から図9中の矢印の方向に導入する。12個の斜行ハニカム3内のセルでは、流下される接触用水12と導入される接触用空気とが直接気液接触して、接触用空気が冷却されると共に、接触用空気中に化学汚染物質等が存在する場合は該化学汚染物質等が接触用水12に取り込まれる。熱交換して温まり且つ場合により化学汚染物質を取り込んだ接触用水12は、それぞれの斜行ハニカム3を流下し切ったところで接触後水となり、受水部4に移動する。受水部4中の接触後水は、各段毎に配設される分岐排水管151、152、153及び排水管15を通って循環ポンプ6で熱交換器7に供給されて所定温度まで冷却され、冷却された接触後水13は、再び散水手段2に供給され、接触用水12として再利用される。一方、最後列の斜行ハニカム5d1、5d2、5d3の後面開口部102からは冷却された接触後空気が得られる。
【0047】
第2の実施の形態における気液接触装置によれば、第1の実施の形態における気液接触装置と同様の効果を奏する他、気液接触装置が冷却装置である場合には、上下方向に複数段としたことにより、1個の斜行ハニカムの高さを短くとれ、斜行ハニカムの下方においても接触用水の温度が低いままであり、熱効率が向上する。更に、接触用空気の流れ方向に複数列としたことにより、接触用空気の流速を高めることができる。従って、省スペース且つ省エネルギーとすることができる。
【0048】
本発明において、接触用空気としては、特に限定されないが、清浄な空気に加え、高性能(ULPA)フィルターの編み目を通過するような微細な化学汚染物質を含んだ空気も用いることができる。ここで化学汚染物質としては、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、ホウ素等の無機質の金属元素、フッ素イオン、塩化物イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、硫酸イオン、亜硫酸イオン等のアニオン類や、アンモニウムイオン等のカチオン類等が挙げられる。
【0049】
本発明に係る気液接触装置は、接触用空気と接触用水とが直接に接触するため、これらの化学汚染物質を接触用水に取り込んで清浄な接触後空気を得ることができる。なお、接触用空気中の化学汚染物質量が多い場合等には、必要により、受水部4と散水手段2との間に、接触後水中の化学汚染物質を除去可能な手段として、例えば、イオン交換樹脂等を組込んだ純水化装置を介するようにすると、接触用水を清浄に保つことができるため好ましい。
【0050】
被処理空気の温度としては、特に限定されないが、例えば、20℃以上、好ましくは25℃以上、さらに好ましくは30℃以上である。接触用空気の温度が高いほど一般的に熱効率が向上するため好ましい。また、気液接触ユニット5に供給する斜行ハニカムの上面開口部101における接触用水の水温は通常7〜10℃であり、且つ、第1列目に配置した斜行ハニカムの下面開口部104における接触後水の水温より通常2.5℃以上、さらに好ましくは5.0℃以上低くする。このような条件で装置を稼動させると、熱効率が高くなるため好ましい。
【0051】
また、本発明において、気液接触ユニット1個当りの接触用水の供給量と接触用空気の供給量との液ガス比L/G400-200は、通常0.1〜0.5kg/kg、好ましくは0.2〜0.4kg/kgである。ここで、L/G400-200とは、気液接触ユニット中の前記斜行ハニカム1個当りの高さ400mm、厚さ200mmの場合における単位時間当りの供給空気量に対する供給水量の重量比である。なお、斜行ハニカム1個当りの大きさが高さ400mm、厚さ200mmでない場合における斜行ハニカム1個当りの単位時間当りの供給空気量に対する供給水量の重量比L/Gは、L/G400-200の値に対して、斜行ハニカム1個当りの高さの増加に反比例して減少し、厚さの増加に比例して増加する。例えば、L/G400-200が0.3のときに、斜行ハニカム1個の大きさを高さ800mm、厚さ200mmとすると該斜行ハニカムのL/Gは0.15となり、また高さ400mm、厚さ600mmとするとL/Gは0.9となる。本発明では、気液接触効率効率がよいため、上記範囲内程度のように液ガス比が小さくても十分に気液接触することができる。
【0052】
気液接触ユニットを複数個使用する場合、気液接触ユニットの数は、上記実施の形態に限定されず、適宜定めればよいが、例えば、ファン動力と斜行ハニカムを通過する接触用空気の空間速度とから必要な開口面積(Ao)を求め、Aoを満たす数にすればよい。この際の接触用空気の空間速度は、例えば、1.5〜3.0m/secである。また、散水手段や受水部は各気液接触ユニットに各々独立して設けられていてもいなくてもどちらでもよい。すなわち、幅方向に複数個配置した気液接触ユニットが、各段で散水手段又は受水部を共用していてもよい。例えば、気液接触ユニットが斜行ハニカムの前面開口部の幅方向に2列、且つ高さ方向に3段形成される場合は、各段の散水手段や受水部を幅方向の2列の気液接触ユニットで共用してもよい。このように、各段で散水手段等を共用すると、低コスト化できるため好ましい。
【0053】
本発明に係る気液接触装置は、例えば、オフィスビル、病院、生産工場の空気や水の冷却装置、空気清浄装置又は加湿装置として使用できる。
【0054】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0055】
実施例1
長さ1020mm×幅200mm×厚さ1.0mmのステンレス板に、直径1mmの孔を、図7(b)に示すように31e−31f方向、31f−31g方向及び31g−31e方向の3方向のピッチがそれぞれ2mmになるように千鳥状に穿設して上部孔空板を作製した。また、直径及びピッチを表1に示すようにした以外は上部孔空板と同様にして、下部透水孔が千鳥状に形成された下部孔空板を作製した。次に、4面が壁面で囲われると共に上下方向の2面が開放した壁の高さ80mm×長さ1025mm×幅202mmの枠体の底部に、上部孔空板と下部孔空板とを平行に且つ0.5mm離間させて2枚配置し、上部孔空板及び下部孔空板と枠体との間に隙間が生じないように固定して水分配部を形成した。なお、水分配部は、上部孔空板の隅部に穿設された上部透水孔31eと、これに対応する下部孔空板の隅部に穿設された下部透水孔とが、上部孔空板の上方から見て孔の中心が一致し、且つ、枠体の壁部が上部孔空板の上方及び下部孔空板の下方まで延設されるように配置したものである。さらに、上部孔空板の上方に、直径2mm、ピッチ40mmで一列に穿設された散水孔を有する直径25mm、長さ1050mmの散水管を、散水管が上部孔空板の長手方向と平行且つ幅方向の中心に位置し、さらに、散水孔と上部孔空板との距離が30mmになるように配置して、高さ80mm×長さ1025mm×幅202mmの散水手段を作製した。
【0056】
一方、Eガラス繊維と有機バインダで形成したガラス不織布を、充填材であるアルミナ水和物と結合材であるアルミナゾルとを含むスラリに浸漬した後に乾燥し、波付け加工して波形状物を得た。該波形状物を、波の伝播方向が交差するように交互に重ね合わせた後に500℃で熱処理して、アルミナとアルミナゾル硬化物との合計量80重量%及びEガラス繊維20重量%からなり、空隙率が65%であり、山高が4.8mm、ピッチ10mmの斜行ハニカムを作製した。この斜行ハニカムは空気の通気方向に対して幅500mm、高さ500mm、奥行き200mmとなるものであり、コルゲート状シートの一層おきの波の伝播方向が互いに交差する角度(図1中、符号Y)が60度、斜め方向に延設されるセルの前後両面からみた場合の空気の流入、流出方向(水平方向)に対する斜め角度(図1中、符号X)は30度である。次にこの斜行ハニカムを幅方向に2個並べて保持可能な大きさで、且つ前面、後面、上面及び下面が通気可能なケースに組み込み、この上部に接触用水をハニカムに供給する前記散水手段と、この下部にハニカムを通過した接触用水を受ける排水パンとを付設し、1個の気液接触ユニットとした。この気液接触ユニットは、高さが前記散水手段及び排水パンを含め660mmであり、幅1050mm、奥行き200mmである。次に、この気液接触ユニットを幅1050mm、高さ660mm、奥行き200mmで前面及び後面が開口した筐体に組み込んだ(気液接触ユニットの1段1列配置。合計1ユニット。)。また、排水パンで受けた温度の上昇した接触用水は送水ポンプを経て、水冷却用熱交換器に送られ、冷却され、ハニカム上部の前記散水手段に循環供給されるようにした。気液接触ユニット等の条件について表3に示す。
【0057】
上記気液接触装置に、25℃、70rh%の空気を流量4500m3/時間で通風するとともに、散水管に7℃の冷水を水量23.5L/分(液ガス比L/G=0.27kg/kg、L/G400-200=0.33kg/kg)供給し、散水手段の下部透水孔から流下する水の分散状況を目視で評価した。結果を表1に示す。また、この際の出口空気の温度を測定した。結果を表2に示す。
【0058】
実施例2〜25
上部透水孔又は下部透水孔を表1のように穿設した以外は実施例1と同様にして気液接触装置を作製し、流下する水の分散状況を目視で評価し、出口空気の温度を測定した。結果を表1及び表2に示す。
【0059】
比較例1
下部孔空板を取り付けない以外は実施例1と同様にして気液接触装置を作製し、流下する水の分散状況を目視で評価し、出口空気の温度を測定した。結果を表1及び表2に示す。
【0060】
比較例2〜5
表1に示す上部孔空板を用いた以外は比較例1と同様にして気液接触装置を作製し、流下する水の分散状況を目視で評価し、出口空気の温度を測定した。結果を表1及び表2に示す。
【0061】
【表1】
Figure 0004330843
【0062】
【表2】
Figure 0004330843
【0063】
【表3】
Figure 0004330843
【0064】
【発明の効果】
本発明に係る気液接触装置を用いると、水が散水手段の下面から略均一な流量で広範囲に分散して斜行ハニカムの上面に流下するため、効率よく気液接触を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る気液接触装置の第1の実施形態を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1においてA−A線で切断した断面を模式的に示す断面図である。
【図3】本発明で用いる散水手段の実施形態を模式的に示す斜視図である。
【図4】水分配部の一部を切り欠いて模式的に示す斜視図である。
【図5】水分配部の一部を拡大して模式的に示す斜視図である。
【図6】水分配部の一部を上部孔空板側から見た模式的な平面図である。
【図7】上部透水孔の配列態様を説明する図である。
【図8】本発明で用いる散水管の一例を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る気液接触装置の第2の実施形態の概略図である。
【図10】本発明に係る気液接触装置の第2の実施形態を被処理空気の流れ方向に直交する側から見た概略図である。
【符号の説明】
1、1A 気液接触装置
2 散水手段
3 斜交ハニカム
4 受水パン(受水部)
5、5a1、5a2、5a3、5b1、5b2、5b3、5c1、5c2、5c3、5d1、5d2、5d35 気液接触ユニット
6 循環ポンプ(水循環手段)
7 熱交換器
8 接触後水冷却用の冷却水
9 空気の流れ方向を示す矢印
10 送水管
11 補給水を示す矢印
12 接触用水
13 接触後水
14 筐体
15 排水管
16 水
17 供給水
21、22 互いに隣接するコルゲート状シート
23 給水ダクト
30 水分配部
31 上部透水孔
32 上部孔空板
33 下部透水孔
34 下部孔空板
35 滞留部
36、36a、36b、36c 孔の重なり部分
40 散水管
41 筒状体
42a、42b、42c 散水孔
50 枠体
51 壁面
101 斜行ハニカム上面開口部
102 斜行ハニカム後面開口部
103 斜行ハニカム前面開口部
104 斜行ハニカム下面開口部
111、112、113 分岐送水管
151、152、153 分岐排水管

Claims (4)

  1. 前後両面と上下両面とが開口し、前面開口部から接触用空気が導入されると共に後面開口部から接触後空気が排出されるように配置される斜行ハニカム、該斜行ハニカムの上面開口部へ接触用水を供給する散水手段、及び該斜行ハニカムの下面開口部から排出される接触後水を受ける受水部を有する気液接触ユニットと、前記斜行ハニカムの前面開口部に接触用空気を導入し該斜行ハニカムの後面開口部から接触後空気を排出する送風手段とを備える気液接触装置であって、
    前記散水手段は、水平方向が壁面で囲まれる枠体、複数の上部透水孔が穿設されると共に前記枠体の上部に前記壁面と隙間なく配置される上部孔空板、及び複数の下部透水孔が穿設されると共に前記枠体の下部に前記壁面と隙間なく且つ前記上部孔空板と略平行に離間して配置される下部孔空板からなる水分配部と、前記上部孔空板に水を供給する散水管とを有し、
    前記上部透水孔1個当りの面積が、前記下部透水孔1個当りの面積の10〜95%であること、
    を特徴とする気液接触装置。
  2. 前記斜行ハニカムを構成するシート状部材は、アルミナ、シリカ及びチタニアからなる群より選択される1又は2以上の充填材又は結合材と、ガラス繊維、セラミック繊維又はアルミナ繊維とからなるものであることを特徴とする請求項記載の気液接触装置。
  3. 前記斜行ハニカムは、空隙率が50〜80%であることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項記載の気液接触装置。
  4. 前記気液接触ユニットを少なくとも1個備えると共に、該気液接触ユニット中の前記斜行ハニカム1個当りの高さが200〜800mmであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の気液接触装置。
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