JP4329271B2 - 画像処理装置、画像形成装置、および画像処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置、画像形成装置、および画像処理方法に関し、特に、エッジ処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、デジタルカラー複写機などの画像形成装置においては、原稿を読み取って得られる元画像におけるエッジ部(例えば、文字画像と背景画像との境界部分)の濃度をより高めるといったいわゆる強調処理を実行した上で、記録シートに画像形成を行うといったことが実施されている。この強調処理は、画像形成装置内に設けられた画像処理装置で行われるのであるが、エッジ部分と背景との濃度差を拡大することにより、より境界を鮮明にし、例えば、文字などの視認性を向上させるためのものである。
【0003】
従来の画像処理装置では、処理対象画素を注目画素とした場合に、注目画素の周辺画素に対する強度(濃度)の変化度合を演算し、当該演算値が所定の閾値以上の場合に、当該画素がエッジ部の画素であると判断している。エッジ部であると判断された各画素については、その濃度が増量または減量されることとなる。これにより、文字画像と背景画像との境界がより鮮明になり、当該文字が見やすくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近の複写技術の進歩によって、原稿画像の読取り側および出力側ともに高解像度化が進んでいる。高解像度で画像の読取りおよび出力を実行すると、例えば、照明を受けた黒髪の頭部における一本の髪の毛のように、グレーの背景に黒の輪郭を持つような中間調画像におけるエッジ部のコントラストが弱くなってしまうという問題が生じている。
【0005】
比較的低い解像度で原稿の読取りおよび出力を実行すると、適当な位置で背景部分と髪の毛の部分とが区切られることとなり、コントラストが損なわれることは少なかったのであるが、高解像度化に伴って、このような箇所の画像品質が問われ始めている。
上記の問題は、高解像度化によって忠実に原稿画像が再現されていることに起因するものであるが、人間の視覚特性上、こういったエッジ部(輪郭部)も少し強調(補正)しアクセントをつけた方が、高画質に映るのである。
【0006】
しかしながら、従来の画像処理装置では、上記のような中間調の輪郭部における画素は、周辺画素との強度差がそれほど大きくないため、エッジ画素と判定されなかった。また、かりに、エッジ画素と判定できたとしても、文字エッジ強調と同様の強調処理を実行すれば、中間調画像のエッジ部が必要以上に強調されて不自然な画像となり、却って、画質の低下を招いてしまう結果となる。
【0007】
本発明は、上記した課題に鑑み、背景部分との強度差が大きい文字などの画像のエッジ部に加えて、髪の毛のような中間調の画像のエッジ部をも適切に処理を行うことが可能な画像処理装置および当該画像処理装置を用いた画像形成装置、並びに画像処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、画像データにおけるエッジ画素領域に補正処理を施す画像処理装置であって、第1のエッジ画素領域を検出する第1の検出手段と、前記第1のエッジ画素領域以外で、当該第1のエッジ画素領域よりも強度変化の度合いが小さい第2のエッジ画素領域を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段が検出した第1のエッジ画素領域の各画素に、第1の補正処理を施す第1の補正手段と、前記第2の検出手段が検出した第2のエッジ画素領域の各画素に、前記第1の補正処理とは異なる第2の補正処理を施す第2の補正手段とを備え、前記各画素は、黒を含む複数の色成分で表現される画素であり、前記第1の補正手段は、前記第1の補正処理として、少なくとも黒色成分には濃度を増量する補正処理を施し、他の色成分には濃度を減量する補正処理を施し、前記第2の補正手段は、前記第2の補正処理として、前記第2のエッジ画素領域のエッジを強調させるために、各色成分共通に濃度を変える補正処理を施すことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る画像処理装置の別の一態様では、画像データにおけるエッジ画素領域に補正処理を施す画像処理装置であって、第1のエッジ画素領域を検出する第1の検出手段と、前記第1のエッジ画素領域以外で、当該第1のエッジ画素領域よりも強度変化の度合いが小さい第2のエッジ画素領域を検出する第2の検出手段と、低彩度領域を検出する第3の検出手段と、前記第1の検出手段が検出した第1のエッジ画素領域の各画素に、第1の補正処理を施す第1の補正手段と、前記第2の検出手段が検出した第2のエッジ画素領域の各画素に、前記第1の補正処理とは異なる第2の補正処理を施す第2の補正手段とを備え、前記第1の補正手段は、前記第1の補正処理として、少なくとも黒色成分には濃度を増量する補正処理を施し、他の色成分には濃度を減量する補正処理を施し、前記第2の補正手段は、前記第2の補正処理として、前記第2のエッジ画素領域のうち、前記第3の検出手段により検出された低彩度領域のエッジを強調させるために、当該低彩度領域の各画素の低彩色成分にのみ、濃度を変える補正処理を施すことを特徴とする。
また、前記第2の補正処理は、対象画素の濃度が所定の第1閾値以上の場合には、当該対象画素の濃度を増量し、対象画素の濃度が所定の第1閾値未満の場合には、当該対象画素の濃度を減量する補正処理であることを特徴とする。
さらに、前記第1の補正手段は、対象画素の彩度が所定の第2閾値以上かつ当該対象画素の濃度が所定の第3閾値以上の場合に、前記第1の補正処理を施すことを特徴とする。
【0010】
さらに、上記の目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像処理装置を有し、当該画像処理装置によって補正処理の施された画像データに基づいて、画像を形成することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明に係る画像処理方法は、画像データにおけるエッジ画素領域に補正処理を施す画像処理方法であって、第1のエッジ画素領域を検出する第1の検出ステップと、前記第1のエッジ画素領域以外で、当該第1のエッジ画素領域よりも強度変化の度合いが小さい第2のエッジ画素領域を検出する第2の検出ステップと、前記第1の検出ステップで検出した第1のエッジ画素領域の各画素に第1の補正処理を施す第1の補正ステップと、前記第2の検出ステップで検出した第2のエッジ画素領域の各画素に、前記第1の補正処理とは異なる第2の補正処理を施す第2の補正ステップとからなり、前記各画素は、黒を含む複数の色成分で表現される画素であり、前記第1の補正ステップは、前記第1の補正処理として、少なくとも黒色成分には濃度を増量する補正処理を施し、他の色成分には濃度を減量する補正処理を施し、前記第2の補正ステップは、前記第2の補正処理として、前記第2のエッジ画素領域のエッジを強調させるために、各色成分共通に濃度を変える補正処理を施すことを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理方法の別の一態様では、画像データにおけるエッジ画素領域に補正処理を施す画像処理方法であって、第1のエッジ画素領域を検出する第1の検出ステップと、前記第1のエッジ画素領域以外で、当該第1のエッジ画素領域よりも強度変化の度合いが小さい第2のエッジ画素領域を検出する第2の検出ステップと、低彩度領域を検出する第3の検出ステップと、前記第1の検出ステップで検出した第1のエッジ画素領域の各画素に、第1の補正処理を施す第1の補正ステップと、前記第2の検出ステップで検出した第2のエッジ画素領域の各画素に、前記第1の補正処理とは異なる第2の補正処理を施す第2の補正ステップとからなり、前記第1の補正ステップは、前記第1の補正処理として、少なくとも黒色成分には濃度を増量する補正処理を施し、他の色成分には濃度を減量する補正処理を施し、前記第2の補正ステップは、前記第2の補正処理として、前記第2のエッジ画素領域のうち、前記第3の検出手段により検出された低彩度領域のエッジを強調させるために、当該低彩度領域の各画素の低彩色成分にのみ、濃度を変える補正処理を施すことを特徴とする。
また、前記第2の補正処理は、対象画素の濃度を所定閾値と比較することによって、対象画素が、前記第2のエッジ画素領域における高濃度側または低濃度側に位置するかを判定し、対象画素が、高濃度側に位置する場合には当該対象画素の濃度を増量し、低濃度側に位置する場合には当該対象画素の濃度を減量することを特徴とする。
さらに、前記第1の補正ステップは、対象画素の彩度が所定の第2閾値以上かつ当該対象画素の濃度が所定の第3閾値以上の場合に、前記第1の補正処理を施すことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るデジタル式のカラー複写機(以下、単に「複写機」と言う。)1全体の概略構成を示す図である。
【0012】
本図に示すように、当該複写機1は、大きくわけて、原稿画像を読み取るイメージリーダ部100と読み取った画像を記録シート上にプリントして再現するプリンタ部200とから構成される。
イメージリーダ部100は自動原稿搬送装置101を有しており、当該自動原稿搬送装置101の原稿トレイ102にセットされた原稿は1枚ずつ原稿ガラス台103へと搬送される。原稿ガラス台103へ搬送された原稿は、図中の矢印Aで示す副走査方向に走行するスキャナ104の備える露光ランプ105によって照射される。当該原稿面からの反射光は、同スキャナ104内のミラー106、並びにスキャナ104と同じ向きに半分の速度で移動するミラーボックス107の内部に設けられたミラー108及びミラー109によって、図示するように光路変更され、レンズ110によって3ラインの縮小型フルカラーCCDセンサ(以下、単に「CCDセンサ」と言う。)111上に結像する。CCDセンサ111は、原稿面からの反射光を、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色成分ごとのアナログ信号に変換し、当該アナログ信号は、画像信号処理部300の後述する処理によって、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色成分のデジタルデータに変換され、当該デジタルデータ(画像データ)は、プリンタ部200内の画像メモリ(不図示)に格納される。
【0013】
画像メモリ内の画像データは、同じくプリンタ部200に備えられたレーザ制御部201に入力される。レーザ制御部201は当該画像データに基づいてレーザダイオード駆動信号を生成し、レーザダイオード202を発光させる。レーザダイオード202が射出したレーザ光は、ポリゴンミラー203によって偏向されfθレンズ204を通過した後、折り返しミラー205、206によって光路変更されて、矢印Bの向きに回転する感光体ドラム207表面(感光面)を露光走査する。
【0014】
感光体ドラム207の周囲には、イレーサランプ208、帯電チャージャ209、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色別のトナー現像器210〜213および転写チャージャ214が配されており、当該感光体ドラム207は、上記露光走査を受ける前に、イレーサランプ208による照射を受けて除電された後、帯電チャージャ209によって一様に帯電される。一様に帯電された感光面が露光されると、静電潜像が形成され、当該静電潜像は、上記いずれかのトナー現像器によってトナー像として顕像化される。
【0015】
一方、給紙カセット215〜217のいずれかからは、所望サイズの記録シートが給紙され、給紙された記録シートは、静電吸着チャージャ218の作用を受け、矢印Cの向きに回転する転写ドラム219に巻き付き(張り付き)、転写チャージャ214に臨む転写位置へと搬送され、当該転写チャージャ214の作用により感光体ドラム207上のトナー像が記録シートへと転写される。
【0016】
以上の露光〜転写のプロセスが、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色別に単一の記録シートに対して繰り返され、各色のトナー像が重ね合わされてカラー画像が再現される。
4色分のトナー像が転写された記録シートは、分離除電チャージャ220により、転写ドラム219への吸着力が解かれて、当該転写ドラム219から離脱し、定着装置221によって、トナー像の定着がなされた後、トレイ222に排出される。
【0017】
なお、白黒の画像を再現する際(モノクロコピー)には、ブラックについてだけ、上記露光〜転写のプロセスが行なわれる。また、複写機1の上部には、操作パネル(不図示)が設けられており、複写枚数、記録シートサイズ、複写倍率など、操作者の指示を受け付けるようになっている。
図2は、前記画像信号処理部300のブロック図である。
【0018】
前記CCDセンサ111の光電変換によって得られたアナログ信号は、A/D変換部310で、R,G,Bの多値デジタル画像データに変換される。当該画像データは、シェーディング補正部320で、CCDセンサ111における画素間の濃度ムラおよび露光ランプ105の配光ムラ等によって生じる読取りバラツキが解消するように補正された後、変倍・移動制御部330に入力される。
【0019】
入力されたRGB画像データは、当該変倍・移動制御部330において、予め操作者により指示されていた倍率に変更されたり、画像の位置を移動されたりする処理を施された後、YCrCb変換部340へと出力される。
変倍・移動制御部330から出力されたRGB画像データは、YCrCb変換部340でY(明度データ)ならびにCrおよびCb(色成分データ)に表色系変換され、変換後のYCrCb画像データはAE処理部350に入力される。
【0020】
AE処理部350は、入力されたYCrCb画像データから、読み取られた原稿がモノクロ原稿なのかカラー原稿なのかを判定し、それぞれにあった下地調整を行って、原稿の裏写り、下地かぶりを防止する。
下地調整されたYCrCb画像データは、逆YCrCb変換部で再びRGB画像データに変換されて、LOG補正部370A・色補正処理部370Bに入力される。
【0021】
LOG補正部370Aは、入力された輝度データであるRGB画像データをトナー色に対応するY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の濃度データへ変換する一方、色補正処理部370Bは、当該濃度データからUCR(下色除去)処理や墨入れ(BP)処理によってK(ブラック)の濃度データを生成する。なお、濃度データは、256(0〜255)階調で表現される。
【0022】
濃度データであるCMYK画像データは、MTF補正処理部380で、後述するエッジ処理が施された上で、プリンタ部200へ出力される。
一方、逆YCrCb変換部360から出力されるRGB画像データは、領域判別部390にも入力される。当該領域判別部390は、入力された画像データに基づいて、対応する画素がエッジ部のものか否かなどの判別をする。
【0023】
図3は、領域判別部390とMTF補正処理部380の関係を説明するためのブロック図である。
本図に示すように、領域判別部390は第1領域判別部400と第2領域判別部500とからなり、MTF補正処理部380は第1補正処理部600と第2補正処理部700とを有する。
【0024】
第1領域判別部400は、黒文字と色文字の両方のエッジ部を検出することを目的として設けられている。第1領域判別部400は、逆YCrCb変換部360から入力されるRGB画像データに基づき、後述するようにして、対応する画素が文字エッジ画素であるとみなせるか否かの判定を行い、その結果を第1補正処理部600へ出力する。
【0025】
第1補正処理部600は、色補正処理部370Bから入力されるCMYK画像データの各画素の内、第1補正処理部600において文字エッジ画素であるとみなされた画素に対して、後述するエッジ強調処理を施した上で出力する。
第2領域判別部500は、写真など、ハーフトーン(中間色)部がある画像(以下、「自然画像」と言う。)におけるエッジ部であって、背景画像との濃度差(強度差)が文字エッジほどは大きくないエッジ(以下、「自然画エッジ」と言う。)部を検出することを目的として設けられている。第2領域判別部500は、逆YCrCb変換部360から入力されるRGB画像データに基づき、後述するようにして、対応する画素の背景画像(周辺画素)との強度差が自然画エッジ以上のものであるか否かの判定を行い、その結果を自然画エッジ選択部10の一方の入力端子N1へ入力する。
【0026】
自然画エッジ選択部10のもう一方の入力端子N2には、上記した第1領域判別部400の判別結果が入力されている。自然画エッジ選択部10は、入力される二つの判別結果から、第2領域判別部500が自然画エッジ(自然画エッジ以上の強度差がある)と判定し、第1領域判別部400が文字エッジと判定しなかった場合のみ、対応する画素が自然画エッジ部のものである旨を第2補正処理部700へ出力(通知)する。
【0027】
第2補正処理部700は、色補正処理部370Bから第1補正処理部600を経由して入力されるCMYK画像データの各画素の内、自然画エッジ選択部10から自然画エッジ部のものであると通知をうけた画素に対して、後述する鮮鋭度強調処理が施されたものを出力する。
以上の概略説明をまとめると、色補正処理部370Bから入力されるCMYK画像データに対し、第1領域判別部400で文字エッジ部の画素であるとみなされたものについては、第1補正処理部600でエッジ強調処理が施され、自然画エッジ部の画素であるとみなされたものについては、第2補正処理部700で鮮鋭度強調処理が施されて出力されることとなる。
【0028】
次に、第1領域判別部400、第1補正処理部600、第2領域判別部500および第2補正処理部700の詳細について説明する。
図4は、第1領域判別部400のブロック図である。
本図に示すように、第1領域判別部400は、明度変換部410を有する。明度変換部410は、逆YCrCb変換部360から入力されるRGB画像データから表色系変換によって明度(V)データを演算し、演算結果を1次微分フィルタ部420と2次微分フィルタ部440とに入力する。
【0029】
1次微分フィルタ部420は、公知の1次微分フィルタを用いて注目画素の明度データに対する微分値、すなわち、注目画素の周辺画素に対する明度(V)の変化度合を演算し演算結果を比較部430の一方の入力端子に入力する。
比較部430のもう一方の入力端子には、参照値「Reference1」が入力される。比較部430は、入力される微分値と参照値との大小関係を比較し、比較結果に応じたエッジ信号1を出力する。微分値が参照値以上のときには、Hレベルのエッジ信号1を出力し、微分値が参照値未満のときには、Lレベルのエッジ信号1を出力する。すなわち、エッジ信号1は、注目画素がエッジ画素の場合には、Hレベルとなり、そうでない場合には、Lレベルとなるのである。なお、参照値「Reference1」の値は、黒文字や色文字など、背景画像との強度差(明度差)が比較的大きいエッジ部を検出できるような値に設定されている。
【0030】
2次微分フィルタ部440は、公知の2次微分フィルタを用いて注目画素の明度データに対する微分値を演算し、演算結果を比較部450の一方の入力端子に入力する。
比較部450のもう一方の入力端子には、参照値「Reference2」が入力される。比較部450は、入力される微分値と参照値との比較結果から、注目画素が内エッジ画素か外エッジ画素かを判定し、これに応じた内/外信号1を出力する。ここで、内エッジ画素とは、低濃度(高明度)から高濃度(低明度)に急峻に変化する領域であるエッジ部の中で、相対的に高濃度側に位置する画素を言い、外エッジ画素とは、前記エッジ部の中で相対的に低濃度側に位置する画素を言う。比較部450は、注目画素が内エッジ画素のときには、Hレベルの内/外信号1を出力し、外エッジ画素のときには、Lレベルの内/外信号1を出力する。
【0031】
また、第1領域判定部400は、彩度変換部460を有している。彩度変換部460は、逆YCrCb変換部360から入力されるRGB画像データから表色系変換によって彩度(C)値を演算し演算結果を比較部470の一方の入力端子に入力する。
比較部470のもう一方の入力端子には、参照値「Reference3」が入力される。比較部470は、入力される彩度値と参照値との大小関係を比較し、比較結果に応じた彩度信号1を出力する。彩度値が参照値未満のときには、Hレベルの彩度信号1を出力し、彩度値が参照値以上のときには、Lレベルの彩度信号1を出力する。すなわち、彩度信号1は、注目画素が黒画素とみなせる場合には、Hレベルとなり、色画素とみなせる場合には、Lレベルとなる。
【0032】
上記した、エッジ信号1、内/外信号1および彩度信号1は、第1補正処理部600に入力される。また、これら3つの信号の内、エッジ信号1は、自然画エッジ選択部10の入力端子N2(図3)にも入力される。
図5は、第1補正処理部600のブロック図である。
色補正処理部370B(図3)が出力するCMYK画像データは、図5に示すように、減量部610、LUT増量部620、LUT増量部630および単純減量部640に入力される。上記各部は、入力されたCMYK画像データの4個の色成分の全部または一部について後述する補正処理を施した上で、後段に設けられたセレクタ650,660,670の対応する入力端子に入力する。また、セレクタ650,660,670には、第1領域判別部400が出力する彩度信号1、内/外信号1およびエッジ信号1のいずれかが入力され、各セレクタ650〜670は、対応する信号の状態に応じて、両入力端子に入力される画像データの一方を選択して出力する。
【0033】
LUT増量部630と単純減量部640とは、黒文字の内エッジ画素であるとみなされる画素を処理する。LUT増量部630は、図6に示すようなルックアップテーブル631を有し、当該ルックアップテーブル631に基づいて、入力されるCMYK画像データの4個の色成分データの内、Kデータに増量処理を施して出力する。ルックアップテーブル631の横軸は、256階調で表現される濃度値であり、縦軸は、0〜1.0の値をとる増量係数である。また、当該ルックアップテーブル631における、略台形をした曲線を補正曲線と言うこととする。LUT増量部630は、入力された濃度値から、当該ルックアップテーブル631を参照して、増量係数を決定し、入力された濃度値に増量係数を掛け合わせた値を増分とする。そして、入力された濃度値に当該増分を加えた値を補正濃度として出力する。例えば、入力された濃度値が50の場合には、ルックアップテーブル631から増量係数は0.9と決定されるので、増分は45(=50×0.9)となり補正濃度は、95(=50+45)となる。なお、補正濃度の上限は255である。ルックアップテーブル631を見れば明らかなように、入力濃度値が130を超えたあたりから、補正濃度はほとんど一律の値255になるようになっている。すなわち、高濃度の入力濃度値ほど、その増加率が抑えられたかたちとなっている。これは、LUT増量部630が、文字の視認性を向上させることを目的として設けられているものであり、高濃度の画素を過度に増量する必要がないことによる。その代わり、低濃度の入力値に対しては、高濃度の入力値に対するよりも増加率が高くなるように設定されている。
【0034】
単純減量部640は、入力されるCMYK画像データの4個の色成分データの内、Cデータ,Mデータ,Yデータの各々に減量処理を施して出力する。当該減量処理では、入力濃度値に0.1を掛け合わせた値を補正濃度とする。このように、有彩色成分の入力濃度値(C,M,Yの各データ)を極端に小さな値に変換するのは、黒文字の視認性を向上させることを目的としているからである。
【0035】
LUT増量部630から出力される補正後のKデータと単純減量部640から出力される補正後のC,M、Yデータは、連結部680に入力される。連結部680は、上記Kデータと上記C,M,Yデータとを対応付けて、セレクタ650の入力端子Bに入力する。
LUT増量部620は、色文字の内エッジ画素であるとみなされる画素を処理する。LUT増量部620は、図6で示したルックアップテーブル631と同様のルックアップテーブル621を有し、当該ルックアップテーブル621を用いて、入力されるCMYK画像データの4個の色成分データの内、C,M,Yの画像データ各々に対して増量処理を施し、Kデータは補正することなくそのまま出力する。なお、当該増量処理は、上述したLUT増量部630によるものと同様なので、その説明については省略する。ここで、CMYK画像データの内、有彩色成分である、C,M,Yの各画像データに増量処理を施し、Kデータの補正を行わないのは、当該処理が色文字の視認性を向上させることを目的としているからである。LUT増量部620から出力される各画像データは、セレクタ650の入力端子Aに入力される。
【0036】
セレクタ650には、彩度信号1が入力される。セレクタ650は、入力される彩度信号1がHレベル、すなわち、注目画素が黒画素であるとみなされた場合には、入力端子Bに入力された画像データ、すなわち、黒文字の内エッジ画素用に補正された画像データを出力端子Yから出力する。一方、入力される彩度信号がLレベル、すなわち、注目画素が色画素であるとみなされた場合には、入力端子Aに入力された画像データ、すなわち、色文字の内エッジ画素用に補正された画像データを出力端子Yから出力する。
【0037】
セレクタ650から出力された画像データは、セレクタ660の一方の入力端子Bに入力される。セレクタ660のもう一方の入力端子Aには、減量部610が出力する画像データが入力される。
減量部610は、黒文字であると色文字であるとを問わず、文字の外エッジ画素を処理するために設けられている。減量部610は、図7に示すような3×3のMINフィルタ611を用い、入力される濃度値の減量を行う。すなわち、注目画素D22を中心として、上下左右(副走査方向、主走査方向)に1行1列の範囲にある画素の内、最小の濃度の画素を見出し、当該注目画素D22の濃度値を当該最小の濃度値に置き換えるのである。この処理によれば、とりもなおさず、3×3画素の範囲にある画素の最小の濃度値と当該注目画素の濃度値との差分だけ、当該注目画素の濃度値を減量させることとなる。減量部610から出力される補正濃度は、セレクタ660の入力端子Aに入力される。
【0038】
セレクタ660には、内/外信号1が入力される。セレクタ660は、入力される内/外信号1がHレベル、すなわち、注目画素が文字画像の内エッジ画素であるとみなされた場合には、入力端子Bに入力された画像データ、すなわち、文字画像の内エッジ画素用に補正された画像データを出力端子Yから出力する。一方、入力される内/外信号がLレベル、すなわち、注目画素が文字画像の外エッジ画素であるとみなされた場合には、入力端子Aに入力された画像データ、すなわち、文字画像の外エッジ画素用に補正された画像データを出力端子Yから出力する。
【0039】
セレクタ660から出力された画像データは、セレクタ670の一方の入力端子Bに入力される。セレクタ670のもう一方の入力端子Aには、色補正処理部370が出力するCMYK画像データがそのまま入力される。
セレクタ670には、エッジ信号1が入力される。セレクタ670は、入力されるエッジ信号1がHレベル、すなわち、注目画素が文字エッジ画素であるとみなされた場合には、入力端子Bに入力された画像データ、すなわち、エッジ画素用(内エッジ画素用または外エッジ画素用)に補正された画像データを出力端子Yから出力する。一方、入力されるエッジ信号1がLレベル、すなわち注目画素が文字画像のエッジ画素以外の画素であるとみなされた場合には、入力端子Aに入力された画像データ、すなわち、色補正処理部370Bから入力された元画像の画像データをそのまま出力端子Yから出力する。
【0040】
以上説明した第1領域判別部400と第1補正処理部600による処理をまとめると以下のようになる。黒文字の内エッジ画素とみなされた画素のK成分の濃度値は増量され、C,M,Yの各成分の濃度値は減量される。色文字の内エッジ画素とみなされた画素については、C,M、Yの各画像データの濃度値が増量される。黒文字であると色文字であるとを問わず、文字画像の外エッジ画素とみなされた画素については、C、M、Y、Kの各画像データが減量される。また、文字画像のエッジ画素以外の画素であるとみなされた画素の画像データは、補正処理を受けることなくそのまま、後段の第2補正処理部700に出力される。
【0041】
続いて、第2補正処理部700と第2領域判別部500の詳細について説明する。
図8は、第2領域判別部500のブロック図である。
本図に示す、明度変換部510、1次微分フィルタ部520、比較部530、2次微分フィルタ部540、比較部550、彩度変換部560および比較部570は、図4に示した第1領域判別部400において、その参照符号の末尾2桁が一致するものと、基本的に同じものである。第2領域変換部500が、その構成上、第1領域変換部400と異なるのは、各比較部530,550,570に入力される参照値の大きさである。したがって、説明が重複する部分については、省略し、異なる部分を中心に述べる。
【0042】
第2領域判別部500は、既述したように、自然画のエッジ部を検出することを目的として設けられている。そのため、比較部530に入力される参照値「Reference4」は、比較部430に入力される参照値「Reference1」(図4)よりも小さな値に設定されており、また、比較部550に入力される参照値「Reference5」は、比較部450に入力される参照値「Reference2」(図4)よりも小さな値に設定されている。
【0043】
両参照値をこのように設定することで、第2領域判別部500は、第1領域判別部400が検出できないようなエッジ部、すなわち、背景画像との濃度差(強度差)が文字エッジほどは大きくないエッジ部(自然画像のエッジ部)をも検出することができるのである。
比較部570に入力される参照値「Reference6」の値は、比較部470に入力される参照値「Reference3」とは無関係に設定される。これは、彩度値を参照する目的が異なるためである。参照値「Reference6」は、エッジ強調の対象範囲によって変更される。例えば、自然画像のエッジ部であれば、なんでも強調すればよいというものではなく、黒髪のような低彩度画像のエッジ部を強調すれば画質の向上につながるが、薔薇の花のような高彩度画像のエッジを強調すれば、却って不自然な画像になり画質が低下してしまうといった考えがある。また、低彩度の画像データであるということは、輝度データであるRGB画像データの各色成分の強度がほぼ均等に組み合わさっているということであり、ひいては、濃度データであるCMYK画像データ中のCMYの各成分もほぼ均等に組み合わさっているということである。したがって、低彩度の画素であれば、画像の読取り時に発生するいわゆるランダムノイズ(RGB画像データにおけるRGB各色成分のバランスが、原稿画像におけるバランスと異なってしまうこと。)を含んだものであったとしても、強調処理を施したところで、特定色が目立ってしまうといった不都合が生じない。このような考えの下においては、参照値「Reference6」は、比較的低彩度の画素を検出できるような値に設定される。
【0044】
比較部530は、1次微分フィルタ部520から入力される微分値が、参照値「Reference4」以上のときには、Hレベルのエッジ信号2を出力し、前記微分値が前記参照値未満のときには、Lレベルのエッジ信号2を出力する。
比較部550は、2次微分フィルタ部540から入力される微分値と参照値「Reference5」との比較結果に応じた内/外信号2を出力する。比較部550は、注目画素が内エッジ画素のときには、Hレベルの内/外信号2を出力し、外エッジ画素のときには、Lレベルの内/外信号2を出力する。
【0045】
比較部570は、彩度変換部560から入力される彩度値が参照値「Reference6」未満のときには、Hレベルの彩度信号2を出力し、前記彩度値が前記参照値以上のときには、Lレベルの彩度信号2を出力する。すなわち、彩度信号2は、注目画素が比較的低彩度の画素の場合には、Hレベルとなり、比較的高彩度の画素の場合には、Lレベルとなる。
【0046】
上記した3つの信号の内、内/外信号2と彩度信号2は、直接、第2補正処理部700に入力される。エッジ信号2は、既述した自然画エッジ選択部10(図3)に入力される。自然画エッジ選択部10は、入力されるエッジ信号1とエッジ信号2とを比較して、比較結果に応じた信号(エッジ信号3)を出力する。自然画エッジ選択部10は、エッジ信号1がLレベルでエッジ信号2がHレベルの組み合わせの場合に、Hレベルのエッジ信号3を出力し、これ以外の組み合わせの場合には(もっとも、エッジ信号1がHレベルでエッジ信号2がLレベルの組み合わせは起こり得ないが)、Lレベルのエッジ信号3を出力する。すなわち、エッジ信号3は、注目画素が自然画エッジ部のものである場合には、Hレベルとなり、自然画エッジ部以外のものである場合にはLレベルとなる。
【0047】
図9は、第2補正処理部700のブロック図である。
色補正処理部370Bから出力され、第1補正処理部600(図3)を経由したCMYK画像データは、図9に示すように、セレクタ740の一方の入力端子AならびにLUT増量部710およびLUT減量部720に入力される。LUT増量部710とLUT減量部720は、入力されるCMYK画像データの4個の色成分全部について、後述する補正処理を施した上で、後段に設けられたセレクタ730の対応する入力端子に入力する。
【0048】
また、第2領域判別部が出力する内/外信号2は、セレクタ730に、彩度信号2は、AND回路750の一方の入力端子に入力される。AND回路750のもう一方の入力端子には、自然画エッジ選択部10(図3)が出力するエッジ信号3が入力される。AND回路750は、入力される彩度信号2とエッジ信号3とが、共にHレベルの場合、すなわち、注目画素が自然画エッジ部のもので比較的低彩度である場合のみ、Hレベルの信号を出力し、それ以外の場合には、Lレベルの信号を出力する。以下、AND回路750の出力信号を、「エッジ・彩度信号」と言う。当該エッジ・彩度信号は、セレクタ740に入力される。
【0049】
LUT増量部710とLUT減量部720とで、自然画エッジ部における比較的低彩度の領域のエッジ強調処理が行われる。LUT増量部710は、内エッジ画素の濃度を増量する目的で、LUT減量部720は、外エッジ画素の濃度を減量する目的でぞれぞれ設けられている。
LUT増量部710は、図10に示すようなルックアップテーブル711を有し、当該ルックアップテーブル711に基づいて、入力されるCMYK画像データの4個の色成分データの各々に増量処理を施して出力する。ルックアップテーブル711は、補正曲線の形状が異なる以外は、前記ルックアップテーブル631(図6)と同種のものであり、その使い方も同様なので、その説明については省略する。
【0050】
ルックアップテーブル711から明らかなように、入力濃度値170を超えたあたりから、補正濃度はほとんど一律の255になるようになっており、高濃度の入力濃度値ほど、その増加率が抑えられた形となっている。これは、自然画エッジ部の鮮鋭度を高めることを目的としていることによるものであり、高濃度部における極端な強調は、画像の粒状性を損なうこととなるからである。また、自然画エッジ部の低濃度領域においては、過度に濃度を増量させると、却って不自然な画像になってしまう。そのため、ルックアップテーブル631の補正曲線とは異なり、ルックアップテーブル711の補正曲線では、低濃度領域にいくほど、増加率が低く抑えられた形となっている。
【0051】
LUT減量部720は、図11に示すようなルックアップテーブル721を有し、当該ルックアップテーブル721に基づいて、入力されるCMYK画像データの4個の色成分データの各々に減量処理を施して出力する。すなわち、入力された濃度から当該ルックアップテーブル721の補正曲線をたどって定まる減量係数に当該入力濃度値を掛け合わせた値を減分とし、入力濃度から当該減分を差し引いた値を補正濃度とするのである。
【0052】
また、外エッジ画素の濃度の減分を決定するためのルックアップテーブル721の補正曲線は、内エッジ画素の濃度の増分を決定するためのルックアップテーブル711の補正曲線と以下のような関係になるような形状に設定されている。すなわち、ルックアップテーブル721の補正曲線は、注目画素における外エッジ画素に対する濃度の減分が、内エッジ画素に対する濃度の増分とほぼ等しくなるような曲線となっている。これは、自然画像を含む画像においては自然画エッジが画像全体に占める割合が一般的に高いため、上記した増分と減分との差があまりに大きいと、画像が全体的に濃くなったりあるいは薄くなったりするのであるが、これを防止する必要性、すなわち、いわゆる濃度保存の必要性からくる要請によるものである。
【0053】
LUT増量部710とLUT減量部720から出力される補正濃度は、それぞれ、セレクタ730に入力される。
セレクタ730は、入力される内/外信号2がHレベルのとき、すなわち、注目画素が内エッジ画素のときには、LUT増量部710から入力された補正濃度を選択して、セレクタ740の入力端子Bへと出力する。一方、入力される内/外信号2がLレベルのとき、すなわち、注目画素が外エッジ画素のときには、LUT減量部720から入力された補正濃度を選択して、セレクタ740の入力端子Bへと出力する。
【0054】
セレクタ740は、入力されるエッジ・彩度信号がHレベルのとき、すなわち、注目画素が自然画エッジ部のもので比較的低彩度であるときには、入力端子Bに入力された補正濃度を選択して出力する。一方、入力されるエッジ・彩度信号がLレベルのとき、すなわち、注目画素が上記以外の画素であるときには、第1補正処理部600を経て入力端子Aに入力された濃度を選択して出力する。
【0055】
以上説明したように、実施の形態1によれば、文字画像のように背景画像との強度差(濃度差)の比較的大きい画像のエッジ部と中間調画像のように背景画像との強度差(濃度差)の比較的小さいエッジ部の両方を判別することができ、両エッジ部のそれぞれに適した補正処理(強調処理)を施すことができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、自然画エッジ部の内、比較的低彩度の画素に対して補正処理を行うこととした(第2領域判別部500、第2補正処理部700)。これは、いわゆるランダムノイズによる悪影響を回避することをその目的の一つとするものであった。
【0056】
実施の形態2では、同様の目的を異なった方法で達成することとしている。すなわち、注目画素に対する彩度判定は行わず、自然画エッジ部の画素全てに補正処理を施すこととするのであるが、当該補正処理は、CMYK画像データの4個の色成分の内、無彩色データであるKデータのみに限定して施すこととした。
上記の方法は、上記ランダムノイズが原稿画像の読取り系統における電気的な原因に起因して発生する場合に特に有効である。電気的に発生ずるノイズは、読み取って得られたRGB画像データのR,G,B各成分全てに、同じタイミング、同じレベルで発生する確率は非常に少ない。すなわち、R,G,B成分のバランスが原画像におけるバランスと異なるランダムノイズが発生することとなる。
【0057】
このランダムノイズは、輝度データであるRGB画像データから濃度データに変換されたCMY画像データにおいても残存する。しかしながら、3色のCMY画像データから等量のC,M,Y成分を取り除く代わりに生成されるK成分(Kデータ)の量は、ランダムノイズの有無にあまり影響されない。
実施の形態2では、このことに着目し、上記したようにKデータのみに補正処理を施すことによって、ランダムノイズによる悪影響を抑えつつ自然画像の鮮鋭度を向上させることとした。
【0058】
このため、実施の形態2では、実施の形態1とは、第2領域判別部と第2補正処理部の構成が異なっている。その他の構成については、実施の形態1と同様なので、図示およびその説明については省略する。また、実施の形態1と同様の構成については、それと同じ符号を用いて説明する。
実施の形態2の第2領域判別部は、図8で説明した実施の形態1の第2領域判別部500から、彩度信号2の生成に関する構成、すなわち、彩度変換部560と比較部570を除いた構成とした。除いた構成以外は、実施の形態1と同様なのでその説明については省略する。なお、エッジ信号2と第1領域判別部400で生成されるエッジ信号1とから、自然画エッジ選択部10においてエッジ信号3が生成されるのは、実施の形態1と同様である。
【0059】
実施の形態2では、実施の形態1の第2補正処理部700に代えて、図12に示す第2補正処理部800を備えている。
色補正処理部370Bから出力され、第1補正処理部600(図3)を経由したCMYK画像データは、図12に示すように、分離部810に入力される。分離部810は、入力されるCMYK画像データの4個の色成分データをCデータ、Mデータ、YデータとKデータとに仕分けし、Cデータ、Mデータ、Yデータを連結部820に入力すると共に、Kデータをセレクタ860の一方の入力端子AならびにLUT増量部830およびLUT減量部840に入力する。
【0060】
LUT増量部830とLUT減量部840は、実施の形態1のLUT増量部710とLUT減量部720(図9)がC、M、Y、Kの4個の画像データ全てに補正処理を施すのに対し、Kデータのみに補正処理を施すこと以外は、基本的にLUT増量部710またはLUT減量部720と同様の構成である。したがって、その詳細な説明については、省略する。要は、LUT増量部830は、ルックアップテーブル711(図10)を用いて、Kデータの補正処理を行い、LUT減量部840は、ルックアップテーブル721(図11)を用いて、Kデータの補正処理を行って、それぞれ、補正後のデータをセレクタ850に入力するのである。
【0061】
セレクタ850は、入力される内/外信号2がHレベルのとき、すなわち、注目画素が内エッジ画素のときには、LUT増量部830から入力された補正濃度を選択して、セレクタ860の入力端子Bへと出力する。一方、入力される内/外信号2がLレベルのとき、すなわち、注目画素が外エッジ画素のときには、LUT減量部840から入力された補正濃度を選択して、セレクタ860の入力端子Bへと出力する。
【0062】
また、セレクタ860には、実施の形態1の場合と異なり、エッジ信号3が直接入力される。セレクタ860は、入力されるエッジ信号3がHレベルのとき、すなわち、注目画素が自然画エッジ部のものであるときには、入力端子Bに入力された補正濃度(Kデータ)を選択して、連結部820へ出力する。一方、入力されるエッジ信号3がLレベルのとき、すなわち、注目画素が上記以外の画素であるときには、第1補正処理部600から分離部810を経て直接入力端子Aに入力された濃度(Kデータ)を選択して、連結部820へ出力する。
【0063】
連結部820は、同じ注目画素に対する上記Kデータと上記C,M,Yデータとを対応付けて出力する。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記した実施の形態に限らないことはもちろんであり、例えば、以下のような形態としてもよい。
【0064】
実施の形態1では、第1領域判別部400(図4)と第2領域判別部500(図8)とを別個独立に設けた。しかし、上述したように、両者は基本的に同じ構成をしており、各比較部に入力する参照値(Reference)が異なっているだけなので、共有できる部分は共有にして構成しなおすことも可能である。図13にそうした例を示す。なお、本図において、共有した部分については、両者の符合を付している。
【0065】
図13に示すように、本例では、明度変換部、1次微分フィルタ部、2次微分フィルタ部および彩度変換部を共有とし、1次微分フィルタ部、2次微分フィルタ部および彩度変換部の後段に各々の比較部を設けることとした。こうすることにより、実施の形態1の場合よりも共有化した分の構成を省略することになるので、コストダウンを図ることができる。なお、本例を実施の形態2に適用する場合には、図13に示す構成から比較部570が除かれることは言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る画像処理装置によれば、第1のエッジ画素領域の各画素には第1の補正処理が施され、第1のエッジ画素領域よりも強度変化の度合いが小さい第2のエッジ画素領域の各画素には第1の補正処理とは異なる第2の補正処理が施されることとなる。すなわち、強度変化の度合いが異なるエッジ画素領域に異なる補正処理を施すことができるので、例えば、文字などの背景部分との強度差が大きい画素のエッジ部に加えて、髪の毛のように中間調の画像のエッジ部をも適切に処理を施すことが可能となる。
【0067】
また、本発明に係る画像形成装置によれば、上記画像処理装置によって補正処理のほどこされた画像データに基づいて画像が形成されるので、両エッジ画素領域とも、それぞれの領域に合った補正処理が施された高画質の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタル式カラー複写機全体の概略構成を示す図である。
【図2】画像信号処理部のブロック図である。
【図3】領域判別部と補正処理部との関係を示す図である。
【図4】第1領域判別部のブロック図である。
【図5】第1補正処理部のブロック図である。
【図6】内エッジ画素の濃度増量に用いるルックアップテーブルを示す図である。
【図7】外エッジ画素の濃度減量に用いるMINフィルタを示す図である。
【図8】第2領域判別部のブロック図である。
【図9】第2補正処理部のブロック図である。
【図10】内エッジ画素の濃度増量に用いるルックアップテーブルを示す図である。
【図11】外エッジ画素の濃度減量に用いるルックアップテーブルを示す図である。
【図12】実施の形態2に係る第2補正処理部のブロック図である。
【図13】一部の構成を共有化して構築してなる、第1領域判別部と第2領域判別部のブロック図である。
【符号の説明】
10 自然画エッジ選択部
400 第1領域判別部
500 第2領域判別部
600 第1補正処理部
700 第2補正処理部
Claims (9)
- 画像データにおけるエッジ画素領域に補正処理を施す画像処理装置であって、
第1のエッジ画素領域を検出する第1の検出手段と、
前記第1のエッジ画素領域以外で、当該第1のエッジ画素領域よりも強度変化の度合いが小さい第2のエッジ画素領域を検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段が検出した第1のエッジ画素領域の各画素に、第1の補正処理を施す第1の補正手段と、
前記第2の検出手段が検出した第2のエッジ画素領域の各画素に、前記第1の補正処理とは異なる第2の補正処理を施す第2の補正手段と
を備え、
前記各画素は、黒を含む複数の色成分で表現される画素であり、
前記第1の補正手段は、前記第1の補正処理として、少なくとも黒色成分には濃度を増量する補正処理を施し、他の色成分には濃度を減量する補正処理を施し、
前記第2の補正手段は、前記第2の補正処理として、前記第2のエッジ画素領域のエッジを強調させるために、各色成分共通に濃度を変える補正処理を施す
ことを特徴とする画像処理装置。 - 画像データにおけるエッジ画素領域に補正処理を施す画像処理装置であって、
第1のエッジ画素領域を検出する第1の検出手段と、
前記第1のエッジ画素領域以外で、当該第1のエッジ画素領域よりも強度変化の度合いが小さい第2のエッジ画素領域を検出する第2の検出手段と、
低彩度領域を検出する第3の検出手段と、
前記第1の検出手段が検出した第1のエッジ画素領域の各画素に、第1の補正処理を施す第1の補正手段と、
前記第2の検出手段が検出した第2のエッジ画素領域の各画素に、前記第1の補正処理とは異なる第2の補正処理を施す第2の補正手段と
を備え、
前記第1の補正手段は、前記第1の補正処理として、少なくとも黒色成分には濃度を増量する補正処理を施し、他の色成分には濃度を減量する補正処理を施し、
前記第2の補正手段は、前記第2の補正処理として、前記第2のエッジ画素領域のうち、前記第3の検出手段により検出された低彩度領域のエッジを強調させるために、当該低彩度領域の各画素の低彩色成分にのみ、濃度を変える補正処理を施す
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記第2の補正処理は、対象画素の濃度が所定の第1閾値以上の場合には、当該対象画素の濃度を増量し、対象画素の濃度が所定の第1閾値未満の場合には、当該対象画素の濃度を減量する補正処理である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。 - 前記第1の補正手段は、対象画素の彩度が所定の第2閾値以上かつ当該対象画素の濃度が所定の第3閾値以上の場合に、前記第1の補正処理を施す
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置を有し、当該画像処理装置によって補正処理の施された画像データに基づいて、画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
- 画像データにおけるエッジ画素領域に補正処理を施す画像処理方法であって、
第1のエッジ画素領域を検出する第1の検出ステップと、
前記第1のエッジ画素領域以外で、当該第1のエッジ画素領域よりも強度変化の度合いが小さい第2のエッジ画素領域を検出する第2の検出ステップと、
前記第1の検出ステップで検出した第1のエッジ画素領域の各画素に第1の補正処理を施す第1の補正ステップと、
前記第2の検出ステップで検出した第2のエッジ画素領域の各画素に、前記第1の補正処理とは異なる第2の補正処理を施す第2の補正ステップとからなり、
前記各画素は、黒を含む複数の色成分で表現される画素であり、
前記第1の補正ステップは、前記第1の補正処理として、少なくとも黒色成分には濃度を増量する補正処理を施し、他の色成分には濃度を減量する補正処理を施し、
前記第2の補正ステップは、前記第2の補正処理として、前記第2のエッジ画素領域のエッジを強調させるために、各色成分共通に濃度を変える補正処理を施す
ことを特徴とする画像処理方法。 - 画像データにおけるエッジ画素領域に補正処理を施す画像処理方法であって、
第1のエッジ画素領域を検出する第1の検出ステップと、
前記第1のエッジ画素領域以外で、当該第1のエッジ画素領域よりも強度変化の度合いが小さい第2のエッジ画素領域を検出する第2の検出ステップと、
低彩度領域を検出する第3の検出ステップと、
前記第1の検出ステップで検出した第1のエッジ画素領域の各画素に、第1の補正処理を施す第1の補正ステップと、
前記第2の検出ステップで検出した第2のエッジ画素領域の各画素に、前記第1の補正処理とは異なる第2の補正処理を施す第2の補正ステップとからなり、
前記第1の補正ステップは、前記第1の補正処理として、少なくとも黒色成分には濃度を増量する補正処理を施し、他の色成分には濃度を減量する補正処理を施し、
前記第2の補正ステップは、前記第2の補正処理として、前記第2のエッジ画素領域のうち、前記第3の検出手段により検出された低彩度領域のエッジを強調させるために、当該低彩度領域の各画素の低彩色成分にのみ、濃度を変える補正処理を施すことを特徴とする画像処理方法。 - 前記第2の補正処理は、対象画素の濃度が所定の第1閾値以上の場合には、当該対象画素の濃度を増量し、対象画素の濃度が所定の第1閾値未満の場合には、当該対象画素の濃度を減量する補正処理である
ことを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理方法。 - 前記第1の補正ステップは、対象画素の彩度が所定の第2閾値以上かつ当該対象画素の濃度が所定の第3閾値以上の場合に、前記第1の補正処理を施す
ことを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理装置。
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