JP4324934B2 - 自動回収機構付き冷却液循環装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱負荷に冷却液を循環的に供給するための冷却液循環装置に関するものであり、更に詳しくは、運転終了時や保守点検時等に熱負荷及び外部配管中に充満している冷却液を自動的に回収できるようにした自動回収機構付き冷却液循環装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の冷却液循環装置は、一般に、タンク内に温度調節された冷却液を収容し、この冷却液をポンプで熱負荷に循環的に供給することによって該熱負荷を冷却するように構成されており、熱負荷の冷却により昇温してタンクに還流してくる上記冷却液は、熱交換器において冷媒と熱交換することにより温度調節されるようになっている。
【0003】
このような冷却液循環装置が例えば半導体の処理工程に用いられる場合は、上記冷却液として非常に高価な完全フッ素化液が使用されるため、その使用量が多いとイニシアルコストが高くなる。このため、できるだけ少量の冷却液を使用して熱負荷を効率よく冷却できるようにすることが望まれている。
【0004】
また、上記熱負荷は通常、ユーザー側が用意する外部配管によって循環装置に接続されているが、この熱負荷の種類や熱容量、設置場所等は常に同じであるとは限らず、ユーザーによって様々に異なっている。このため、外部配管の長さや口径等も異なり、それらが大きい場合には該外部配管を含めた熱負荷の容積が大きくなり、循環装置の運転が始まってこの外部配管及び熱負荷に冷却液が供給されるとタンク内の液位がそれだけ大きく低下することになる。従って、タンクに収容する冷却液の量を単に減らしただけでは、タンク内の液位の低下によってポンプの運転に支障を来す場合がある。
【0005】
一方、上記液循環装置の運転終了時や保守点検時等には、熱負荷及び外部配管中に充満している冷却液をタンクに全量回収することが望ましいが、これまでこのような熱負荷及び外部配管中の冷却液を簡単かつ効率よく自動回収することができる手段は提案されていない。また、このように冷却液を回収する場合、タンク内に運転状態で適正な液位となるような量の冷却液を入れておいた場合、冷却液の回収によってタンク内の液位が上昇して溢れ出すおそれがあるため、回収時に液位が上昇し過ぎないようにすることが必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、少量の冷却液を使用して熱負荷を効率よく冷却することができると共に、熱負荷及び外部配管中の冷却液を簡単かつ効率よく自動回収することができ、しかも熱負荷への冷却液の循環時及び熱負荷からの冷却液の回収時にタンク内の液位が大きく変化することのない、経済的かつ合理的で取り扱いも容易な自動回収機構付き冷却液循環装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の冷却液循環装置は、温度管理された冷却液を収容するための密閉式タンク、上記タンクに送り管と戻り管とを介して接続された熱負荷、上記タンク内の冷却液を上記送り管及び戻り管を通じて熱負荷に循環的に供給するためのポンプ、底部で上記タンクの内部と連通する液位調整室、圧縮ガスを供給するための圧縮ガス供給源、上記圧縮ガス供給源と液位調整室とを結ぶ管路とこの管路中に接続された電磁弁とを有し、この電磁弁を切り換えて上記液位調整室に圧縮ガスを供給し又は排出することにより、冷却液を該液位調整室からタンク内に流出させ又はタンクから該液位調整室内に流入させてタンク内の冷却液の液位を調整する液位調整用ガス管路、上記圧縮ガス供給源と送り管とを結ぶ管路とこの管路中に接続された電磁弁とを有し、この電磁弁を切り換えて上記送り管へ圧縮ガスを供給することにより、該送り管と熱負荷及び戻り管の内部に滞留している冷却液を上記タンク内に還流させる回収用ガス管路、上記タンクの気相部に接続され、冷却液の液位調整時にこの気相部を外部に開放する電磁弁、上記タンク内に設けられて冷却液の液位を検出するレベルスイッチ、上記戻り管に接続されて該戻り管を流れる冷却液の流量を検出する流量計、上記ポンプ及び各電磁弁を制御する制御装置、を有することを特徴とするものである。
【0008】
上記液位調整室は、タンクの内部に冷却液収容スペースの一部を占有するように設置することが望ましく、また、この液位調整室の容積は、上記送り管と熱負荷及び戻り管中の冷却液を収容可能な大きさであることが望ましい。
【0009】
上記構成を有する本発明の循環装置において、その運転開始によってタンク内の冷却液が送り管から熱負荷及び戻り管内に流入すると、該タンク内の冷却液の液位は低下し、逆に、運転終了後に上記送り管から熱負荷及び戻り管内に充満している冷却液がタンクに回収されると、該タンク内の冷却液の液位は上昇する。そこで、運転中は、液位調整室内に液位調整用ガス管路を通じて圧縮ガス供給源からの圧縮ガスを供給し、該液位調整室内の冷却液をタンク内に押し出すことにより、冷却液の減少分を補ってその液位をポンプの運転に支承のない高さに維持し、冷却液の回収時には、上記液位調整室内の圧縮ガスを排出して該液位調整室内にタンク内の冷却液の一部を流入させることにより、該タンク内の液位の上昇分を吸収させるようにする。これにより、少量の冷却液を使用して、運転開始時や回収時における液位の変化を液位調整室で吸収、調整させながら、効率よく熱負荷を冷却することができる。
【0010】
また、上記冷却液の回収は、上記送り管へ回収用ガス管路を通じて圧縮ガスを供給し、この圧縮ガスで上記送り管から熱負荷及び戻り管の内部に滞留している冷却液を上記タンク内に圧送することにより行われる。
【0011】
そして、上記液位調整用ガス管路及び回収用ガス管路に接続された電磁弁を制御装置で開閉制御して、上記液位の調整と冷却液の回収とを連動させて自動的に行わせることにより、熱負荷及び配管中の冷却液を簡単かつ効率よく自動回収することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る冷却液循環装置の好ましい一つの実施形態を概略的に示すもので、この冷却液循環装置Aは、設定温度となるように温度管理された冷却液1を収容するための密閉式のタンク2を有している。上記冷却液1としては、例えば完全フッ素化液や純水あるいはエチレングリコールなどが使用される。
【0013】
上記タンク2には、送り管4と戻り管5とを介して熱負荷3が接続されると共に、ポンプ6がその吐出口6aを上記送り管4に連通させた状態で設けられ、このポンプ6で上記熱負荷3に送り管4及び戻り管5を通じてタンク2内の冷却液1を循環的に供給することにより、この冷却液1で熱負荷3を冷却するように構成されている。
【0014】
熱負荷3の冷却により昇温してタンク2に還流する上記冷却液1は、該タンク2内に設けた熱交換器7において冷媒と熱交換することにより冷却され、設定温度となるように温度調節される。上記熱交換器7は冷凍回路8に接続され、この冷凍回路8から管路8aを通じて上記冷媒が循環的に供給されるようになっているが、このような冷凍回路8を利用する冷却液1の温度調節システムは既に公知であるから、ここでのこれ以上の説明は省略する。また、上記熱交換器7による冷却によって冷却液1の温度が下がりすぎた場合には、タンク2内に設けたヒーターによって冷却液1が加熱昇温されるようにもなっているが、このようなヒーター手段も公知の技術であって、本発明の要旨とも直接関係がないため、その図示は省略されている。
【0015】
上記送り管4及び戻り管5はそれぞれ、循環装置の内部に位置する内部送り管4a及び内部戻り管5aと、これらの内部送り管4a及び内部戻り管5aの端部の接続ポート10に接続されて装置外に延びる外部送り管4b及び外部戻り管5bとに分かれており、これらの外部送り管4b及び外部戻り管5bに上記熱負荷3が接続されている。上記内部送り管4aには、該内部送り管4aからタンク2へと向かう冷却液1の逆流を防止するためのチェック弁11が接続され、内部戻り管5aには、タンク2へ還流する冷却液1の流量を測定するための流量計12が接続されている。
【0016】
また、上記タンク2の内部には、冷却液収容スペースの一部を占有するように液位調整室15が設置されている。この液位調整室15は、その底部すなわち下端部か又は下端部の近くに隙間や孔等からなる連通部16を有していて、この連通部16でタンク2の内部と連通している。この液位調整室15の容積は、上記熱負荷3と送り管4及び戻り管5に充満している冷却液1の量と実質的に同じか又はそれよりやや多い量の冷却液を収容可能な大きさであり、また、上記タンク2の液位調整室15分を除いた容積は、冷却液1の全量のうち上記熱負荷3及び配管中の冷却液を除いた残りの量の冷却液を若干の余裕をもって収容できるような大きさに形成されている。
【0017】
上記液位調整室15は、装置外に設けられた圧縮ガス供給源18に、供給用ガス管路19及び液位調整用ガス管路20を通じて接続されている。この液位調整用ガス管路20は、上記液位調整室15に対して高圧の圧縮ガスを供給し又は排出して該液位調整室15内の冷却液1をタンク2内に流出させたり又はタンク2内の冷却液1を該液位調整室15内に流入させたりすることにより、タンク2内の冷却液1の液位を調整するためのもので、管路20中に直列に接続された3ポート式の第1電磁弁V1と2ポート式の第2電磁弁V2とを有している。このうち第2電磁弁V2は、オフの切換状態のときに一方向の流れだけを止めて逆向きの流れは許容するチェック機能付きの電磁弁であって、この電磁弁V2が、オフの切換状態のときに圧縮ガス供給源18から液位調整室15に向かう圧縮ガスの流れを止めることができる向きに接続されている。
【0018】
また上記供給用ガス管路19中には、ガス圧力を一定に保つためのレギュレーター24と、該ガス管路19中の圧縮ガスを検出することによって循環装置が圧縮ガス供給源18に接続されているか否かと、ガス圧力が上記レギュレーター24で所要の圧力に調節されているか否かを確認する圧力スッチなどのセンサー25,26が接続されている。図中27は、上記液位調整室15内の冷却液1の有無を検出するための液位センサーで、上記液位調整用ガス管路20とタンク2の底部に接続されたドレン管28との間の管路29中に接続されている。
【0019】
一方、上記送り管4と圧縮ガス供給源18との間には、該送り管4内へ圧縮ガスを供給することによって該送り管4と熱負荷3及び戻り管5内に滞留している冷却液を上記タンク2内に還流させる回収用ガス管路31が接続されている。この回収用ガス管路31は、内部送り管4aに設けたチェック弁11より下流側の位置と、上記供給用ガス管路19に設けた圧力センサー25,26より下流側の位置との間に接続されていて、この管路31中には、2ポート式の第4電磁弁V4と、送り管4側から供給用ガス管路19側に向かうガスや冷却液の逆流を防止するチェック弁33とが接続されている。上記第4電磁弁V4は、オフの切換状態のときに一方向の流れだけを止めて逆向きの流れは許容するチェック機能付きの電磁弁であって、この電磁弁が、オフの切換状態のときに圧縮ガス供給源18から送り管4に向かう圧縮ガスの流れを止めることができる向きに接続されている。
【0020】
また、上記タンク2には、冷却液1の液位を検出する複数のレベルスイッチ34a,34b,34cが異なる高さに設けられると共に、内部圧力を検出するための圧力スイッチなどからなるセンサー35が接続され、さらに、該タンク2の気相部には、冷却液1の液位調整時及び回収時に該タンク2の気相部を外部に開放するための第3電磁弁V3が接続されている。37はタンク2の内部圧力が一定の大きさを越えた時にその圧力を外部にリリースする安全用のチェック弁である。上記第3電磁弁V3は、オフの切換状態のときに一方向の流れだけを止めて逆向きの流れは許容するチェック機能付きの電磁弁であって、この電磁弁が、オフの切換状態のとき、タンク2から外部に向かう排気の流れを止める向きに接続されている。
【0021】
上記ポンプ6と各電磁弁V1〜V4、流量計12、圧力センサー25,26,35、レベルスイッチ34a〜34c、及び液位センサー27はそれぞれ、制御装置13に接続されている。そして、この制御装置13で各電磁弁を切換制御することにより、上記液位調整用ガス管路20によるタンク2内の冷却液1の液位の調整と、上記回収用ガス管路31による熱負荷3と送り管4及び戻り管5内にある冷却液1の回収とが行われるようになっている。
【0022】
上記構成を有する循環装置において、その通常運転中にタンク2内の冷却液1は、図1に示すように、ポンプ6の吸込口6bから吸い込まれ、送り管4を通じて熱負荷3に供給されることによりこの熱負荷3を冷却したあと、戻り管5を通じてタンク2内に還流するといったように、タンク2と熱負荷3との間を循環している。このとき液位調整室15内には、圧縮ガス供給源18から液位調整用ガス管路20を通じて高圧の圧縮ガスが供給された状態になっていて、その内部に充満しているため、この液位調整室15内の冷却液1はほぼ全てがタンク2内に押し出された状態になっている。従ってタンク2内の冷却液1の液位は、ポンプ6の運転に支承がない高さにまで上昇している。上記圧縮ガスとしては、窒素ガスのような不活性のガスを使用することが望ましいが、空気であっても良い。
そして、熱負荷3の冷却により昇温してタンク2に還流する上記冷却液1は、熱交換器7において冷媒と熱交換することにより冷却され、設定温度となるように温度調節される。
【0023】
また、上記回収用ガス管路31においては、第4電磁弁V4がオフとなって供給用ガス管路19から送り管4へ向かうガスの流れを遮断しているため、該送り管4へ圧縮ガスは供給されていない。
【0024】
上記運転が終了すると循環装置は停止し、送り管4と熱負荷3及び戻り管5の内部に充満している冷却液1がタンク2に回収されるが、その回収は次のようにして自動的に行われる。すなわち、制御装置13に設けた自動回収スタートボタンが押されると、先ず第3電磁弁V3がオンに切り換わってタンク2の気相部が外部に開放され、そのあと液位調整用ガス管路20中の第1電磁弁V1と第2電磁弁V2とがオンに切り換わり、液位調整室15が外部に開放される。このため図2Aに示すように、タンク2内の冷却液1の一部が液位調整室15内に流入して該タンク2内の液位は低下する。
【0025】
続いて、図2Bに示すように、回収用ガス管路31中の第4電磁弁V4がオンとなり、圧縮ガス供給源18からの圧縮ガスがこの回収用ガス管路31を通じて送り管4に供給されることにより、該送り管4と熱負荷3及び戻り管5の内部に残留している冷却液1はこの高圧のガスに圧送されてタンク2内に還流し、回収される。これによってタンク2内の液位は上昇し、それに伴って液位調整室15内の液位も上昇する。なお、上記送り管4内に供給された圧縮ガスは、タンク2との間に設けられたチェック弁11によってこの送り管4から直接タンク2内に向けて逆流するのが防止される。
【0026】
そして、冷却液1の回収が進行し、図2Cに示す状態を経て図2Dに示す状態に達すると、上記戻り管5を通じて還流する冷却液がなくなったことを流量計12が検知するか、あるいは、液位調整室15内の冷却液1の液位が上限まで達したことを液位センサー27が検知し、それらの検出信号が制御装置13に送られる。そこで、何れかの検出信号により制御装置13が作動して、先ず第1電磁弁V1と第2電磁弁V2とがオフに切り換えられて液位調整室15が圧縮ガス供給源18から遮断され、第3電磁弁V3がオフになってタンク2の気相部が外気から遮断されて回収作業が終了する。このとき、回収用ガス管路31中の第4電磁弁V4も同時にオフにしても良い。
【0027】
上記図2Dに示す洗浄液の回収終了後の状態は、図1の運転状態に比べ、液位調整室15内にタンク2と同じ液位の冷却液1が収容されている点で相違する。すなわち、回収された冷却液1は、実質的にそれが上記液位調整室15内に収容されたことになる。また、上記送り管4と熱負荷3及び戻り管5内には圧縮ガスが封じ込められている。
何らかの事情でタンク2内の圧力が異常上昇すると、安全用のチェック弁37が開いて圧力をリリースする。
【0028】
また、図2Dに示す回収終了状態から循環装置の運転を再び開始するときは、次のようにして冷却液1が熱負荷3に自動的に供給される。すなわち、運転開始前の装置の状態が正常であることが確認されたあと、液位調整用ガス管路20中の第2電磁弁V2とタンク2の気相部に接続された第3電磁弁V3とがオンに切り換わり、図3Aに示すように、液位調整室15内に上記液位調整用ガス管路20から圧縮ガスが供給される。このため、液位調整室15内の冷却液1がタンク2内に徐々に押し出されて該タンク2内の液位がその分だけ上昇する。続いて、ポンプ6が起動し、図3Bに示すようにタンク2内の冷却液1が送り管4を通じて熱負荷3に供給され始める。このとき、熱負荷3への冷却液の供給と液位調整室15からタンク2内への冷却液の押し出しとが同時に行われるため、該タンク2内の冷却液1の液位の低下は基本的には生じないが、上記供給量と押し出し量とが完全に同じでない場合にはその差に応じて液位は変動することになる。
【0029】
冷却液が送り管4から熱負荷3及び戻り管5内に完全に充満し、液位調整室15内の冷却液1の液位が下限位置まで低下したことを液位センサー27が検知すると、図3Cに示すように、液位調整用ガス管路20中の第2電磁弁V2がオフに切り換わると共に、第3電磁弁V3がオフに切り換わることにより、供給工程が終了して循環装置は通常の運転状態になる。従ってこの図3Cの状態は、実質的に図1の状態と同じである。
なお、冷却液回収後の保守・点検時に、熱負荷や配管中に残留している冷却液が別容器に回収されるなどしてタンク2内の冷却液1が減少した場合には、運転再開時に不足分の冷却液を適宜補充すれば良い。
【0030】
また、循環装置が通常の運転状態にあるときに何らかの原因で上記液位調整室15内に冷却液1が流入すると、液位センサー27が作動して制御装置13に信号を発し、第3電磁弁V3と第2電磁弁V2とが順次オンに切り換わり、液位調整室15内に圧縮ガスが供給されることによって該液位調整室15内の冷却液1がタンク2内に排出される。その排出が終了すると、上記第2電磁弁V2と第3電磁弁V3はオフに切り換わる。
【0031】
かくして、液位調整室15を備えたタンク2に少量の冷却液1を収容し、運転開始時や回収時における液位の変化をこの液位調整室15で吸収、調整させながら、効率よく熱負荷3を冷却することができる。
また、上記冷却液1の回収は、上記送り管4へ回収用ガス管路31を通じて圧縮ガスを供給し、この圧縮ガスで上記送り管4と熱負荷3及び戻り管5内に滞留している冷却液1を上記タンク2内に圧送することにより行うことができ、その際この冷却液1の回収と上記タンク2内の液位の調整とを、液位調整用ガス管路20及び回収用ガス管路31に接続された各電磁弁V1,V2,V4を制御装置13で開閉制御することによって連動的かつ自動的に行わせることにより、熱負荷3及び配管中の冷却液1を簡単かつ効率よく自動回収することができる。
【0032】
なお、上記実施例では、第2〜第4電磁弁V2,V3,V4として、オフの切換状態のとき一方向の流れだけを止めて逆向きの流れは許容するチェック機能付きの電磁弁を使用しているが、これらの電磁弁に代えて、オフの切換状態のとき往復両方向の流れを止める通常の電磁弁を使用しても良い。
【0033】
また、冷却液1の回収終了を、上記戻り管5内を還流する冷却液の有無か、あるいは液位調整室15内の液位の変化によって検知するようにしているが、送り管4と熱負荷3及び戻り管5の内部に存在する冷却液の量とその回収速度との関係から回収に必要な時間を制御装置13に設定し、その設定時間の経過によって回収終了を検知することもできる。
更に、上記液位調整室15は、実施例ではタンク2の中に設けられているが、タンク2の外に設けて該タンク2と底部で連通させることもできる。
【0034】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明によれば、少量の冷却液を使用して熱負荷を効率よく冷却することができると共に、熱負荷及び外部配管中の冷却液を簡単かつ効率よく自動回収することができ、しかも熱負荷への冷却液の循環時及び熱負荷からの冷却液の回収時にタンク内の液位が大きく変化することのない、経済的かつ合理的で取り扱いも容易な自動回収機構付き冷却液循環装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷却液循環装置の一例を概略的に示す構成図である。
【図2】(A)〜(D)は、冷却液が回収される過程を順番に説明するための説明図である。
【図3】(A)〜(C)は、冷却液が供給される過程を順番に説明するための説明図である。
【符号の説明】
A 冷却液循環装置
1 冷却液
2 タンク
3 熱負荷
4 送り管
5 戻り管
6 ポンプ
12 流量計
13 制御装置
15 液位調整室
18 圧縮ガス供給源
20 液位調整用ガス管路
V1,V2,V3,V4 電磁弁
31 回収用ガス管路
34a,34b,34c レベルスイッチ
Claims (3)
- 温度管理された冷却液を収容するための密閉式タンク、
上記タンクに送り管と戻り管とを介して接続された熱負荷、
上記タンク内の冷却液を上記送り管及び戻り管を通じて熱負荷に循環的に供給するためのポンプ、
底部で上記タンクの内部と連通する液位調整室、
圧縮ガスを供給するための圧縮ガス供給源、
上記圧縮ガス供給源と液位調整室とを結ぶ管路と、この管路中に接続された電磁弁とを有し、該電磁弁を切り換えて上記液位調整室に圧縮ガスを供給し又は排出することにより、冷却液を該液位調整室からタンク内に流出させ又はタンクから該液位調整室内に流入させてタンク内の冷却液の液位を調整する液位調整用ガス管路、
上記圧縮ガス供給源と送り管とを結ぶ管路と、この管路中に接続された電磁弁とを有し、該電磁弁を切り換えて上記送り管へ圧縮ガスを供給することにより、該送り管と熱負荷及び戻り管の内部に滞留している冷却液を上記タンク内に還流させる回収用ガス管路、
上記タンクの気相部に接続され、冷却液の液位調整時にこの気相部を外部に開放する電磁弁、
上記タンク内に設けられて冷却液の液位を検出するレベルスイッチ、
上記戻り管に接続されて該戻り管を流れる冷却液の流量を検出する流量計、
上記ポンプ及び各電磁弁を制御する制御装置、
を有することを特徴とする自動回収機構付き冷却液循環装置。 - 請求項1に記載の冷却液循環装置において、上記液位調整室が、タンクの内部に冷却液収容スペースの一部を占有するように設置されていることを特徴とするもの。
- 請求項1又は2に記載の冷却液循環装置において、上記液位調整室の容積が、上記送り管と熱負荷及び戻り管中の冷却液を収容可能な大きさであることを特徴とするもの。
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