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JP4321848B2 - 拡散フィルム - Google Patents

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JP4321848B2
JP4321848B2 JP2003063559A JP2003063559A JP4321848B2 JP 4321848 B2 JP4321848 B2 JP 4321848B2 JP 2003063559 A JP2003063559 A JP 2003063559A JP 2003063559 A JP2003063559 A JP 2003063559A JP 4321848 B2 JP4321848 B2 JP 4321848B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面上に複数の凸形または凹形の複合レンズと、スペキュラー光の拡散体として有用な平滑層とを含む、上表面と下表面とを有する透明のポリマーフィルムに関する。好適な実施態様において本発明は、液晶ディスプレイ装置のバックライト拡散体に関する。
【0002】
【従来の技術】
光を散乱または拡散させる光学構造体は、一般に以下の2つの方法の1つで機能する:(a)光を多くの方向に屈折または分散させるための表面の粗さを利用する表面拡散体として;または(b)平らな面と埋め込み式光散乱要素とを有するバルク拡散体として。
【0003】
前者の拡散体は通常、その粗い面を空気に曝して使用され、拡散体の材料と周りの媒体の間に可能な最大の屈折率差を与えて、入射光の最大角度の広がりを与える。しかし、従来技術のこのタイプの光拡散体は大きな欠点(空気との接触の必要性)がある。正しく操作するために粗面が空気と接触している必要があるという要件は、効率を低下させる。拡散体の入力面と出力面が別の材料(例えば、接着剤)内に埋め込まれている場合は、拡散体の光拡散能力は、好ましくないレベルまで低下する。
【0004】
第2のタイプの拡散体(バルク拡散体)では、第2の屈折率の微粒子または球体は、拡散体の第1の材料内に埋め込まれる。バルク拡散体の別のバージョンでは、拡散体の材料の屈折率は、拡散体全体を通して変化し、こうして材料中を通過する光を、種々の点で屈折または散乱させる。バルク拡散体はまた、いくつかの実用上の問題を有する。もし高角度出力分散が必要な場合、拡散体は一般に、同じ光散乱能力を有する表面拡散体より厚い。しかしバルク拡散体を薄くすると(多くの用途にとって好ましい特性)、拡散体の散乱能力が小さくなりすぎる場合がある。
【0005】
前記の困難さにもかかわらず、埋込み型拡散体が好ましい用途がある(この場合、第一のタイプの拡散体は不適であろう)。例えば、拡散体を損傷から保護するために、拡散体層を、液晶ディスプレイ装置の出力偏光層と外側のハードコート層との間に埋め込むことができるであろう。さらに、他の材料中に埋め込んだ場合に広い光散乱力を保持しかつ光の後方散乱が少なく、従って従来の拡散体より高い光学的効率を有するというような薄いプロファイルを有する拡散体が、極めて好ましい。バルク拡散体はまた、水中で使用できるであろう。バルク拡散体の他の利点は、拡散体が光学的に隣接フィルムとよく接触することを可能にする平滑な面を有することができることである。
【0006】
米国特許第6,270,697号(Meyersら)では、山と谷の特徴の繰り返しパターンを使用して、特定の波長帯の赤外線エネルギーを透過するのに、曇ったフィルムが使用される。これは、可視光を拡散させるが、この特徴の周期的性質は、このパターンがディスプレイ装置を通して見えるため、バックライトLC装置には不適である。
【0007】
米国特許第6,266,476号(Shieら)は、光の拡散のためのポリマーシートの表面の微細構造を開示する。微細構造は、光の出力を所望の分布、パターンまたはエンベロープに成形できるように、光源からの光の出力の方向を制御するために、フレネルレンズを基体の表面に成形して作成される。米国特許第6,266,476号に開示の材料は、光を成形し、平行にし、従って特に液晶ディスプレイ装置用の光の効率的な拡散体ではない。
【0008】
米国特許第5,871,888号(Heremansら)は、多層マイクロレンズの作成法とその使用を開示する。多層マイクロレンズは、透明な材料の層を堆積させ、フォトリソグラフィを使用してそこからレンズを彫ることにより作成される。この工程は、費用と時間がかかる。さらに、フォトレジスト材料は、その直径を超える厚み要件内で被覆することができないため、典型的な液晶ディスプレイに充分大きなサイズでは製造できない。
【0009】
表面テクスチャーを有する樹脂を、その片方の面に被覆した透明のポリマーフィルムを製造することが知られている。この種の透明のポリマーフィルムは、熱可塑性エンボス加工により作成され、ここで原料の(未被覆)透明のポリマーフィルムは溶融樹脂(例えば、ポリエチレン)で被覆される。上に溶融樹脂を有する透明のポリマーフィルムを、表面パターンを有する冷却ローラーと接触させる。ローラーから冷却水をポンプで流して、樹脂から熱を除去して、固化させて透明のポリマーフィルムに接着させる。この工程中、冷却ローラー表面上の表面テクスチャーは、透明のポリマーフィルムで被覆された樹脂中にエンボス加工される。従って、冷却ローラー上の表面パターンは、被覆された透明のポリマーフィルム上の樹脂中で生成される表面に対して非常に重要である。
【0010】
冷却ローラーを調製するための1つの好適な従来技術の方法は、機械的彫刻工程を使用して、主要な表面パターンを作成することである。彫刻法は、表面に工具の線をつける位置合わせ不良、高価、加工時間が長いなどの多くの欠点がある。従って、冷却ローラーを製造するのに機械的彫刻は使用しないことが好ましい。
【0011】
米国特許第6,087,079号は、写真ベース材料として使用する紙への二軸延伸ポリマーシートの接着を提供するための、多層ポリマーの同時押出しの利用に関する。
【0012】
米国特許第6,285,001号(Flemingら)は、アブレートされる基体上の繰り返し微細構造の均一性を改良するための、またはアブレートされる基体上に3次元微細構造を作成するための、基体のエキシマーレーザーアブレーションを使用する露光工程に関する。この方法は、複雑なランダム3次元構造物を製造するためのマスター冷却ローラーを作成するのに適用することが困難であり、またコストもかかる。
【0013】
米国特許第6,124,974号(Burgerら)では、リソグラフィを用いて基体を作成する。リソグラフィは、所望の小型レンズに対応する3次元レリーフ構造を作成するための連続的フォトマスクについて繰り返される。3次元的特徴をプラスチックフィルムに作成するためにマスターを形成するこの方法は、時間がかかり、費用がかかる。
【0014】
【特許文献1】
米国特許第6,266,476号明細書
【特許文献2】
米国特許第6,270,697号明細書
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
スペキュラー光源を拡散させながら、同時に、改良された拡散光透過を提供するための、画像照明光源の改良された光拡散に対するニーズがある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の一体連続層を有する透明ポリマーフィルムベースを含む拡散フィルムであって、各層はその表面に複合レンズのパターンを有し、少なくとも2つのそのような連続層は、屈折率が少なくとも0.1異なる材料を含む拡散フィルムを提供する。本発明はまた、背面照明した画像形成媒体、液晶ディスプレイ部品および装置のための光拡散体、およびその製造法を提供する。
【0017】
本発明は、改良された光透過と、同時にスペキュラー光源拡散を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明は、当該分野の従来技術に対して多くの利点を有する。本発明は、液晶ディスプレイ装置のような背面投射ディスプレイ装置で一般に使用されるスペキュラー光源の拡散を与える。さらに本発明は、光源に拡散を与えるが、高い光透過率を有する。高い透過値は、液晶ディスプレイをより明るくすることができ、同じ明るさでは電池寿命が延長されるため、光拡散体の高い透過率は、液晶ディスプレイ装置にとって特に重要である。明るさのレベルを同じに維持することは、バックライトの電力消費を低下させ、従ってノートブックコンピューターに一般的な電池式の液晶ディスプレイの寿命を延長させる。本発明の表面の小型レンズ構造ポリマー層は、容易に変化して、所望の拡散を達成し、本発明の材料が、液晶ディスプレイ市場の急速に変化する製品要求に答えることを可能にする。
【0019】
光の拡散に使用される本発明の複合レンズは、いくつかの層のポリマーで形成される。レンズを2つ以上の層で形成することにより、各層は、隣接した層と比較して少なくとも0.1の屈折率変化を有する。層の屈折率を変化させることは、透過光のより効率的な拡散を可能にする。複合レンズ上の表面上の平滑層は、表面拡散体複合レンズをバルク拡散体に変える。拡散は、複合レンズを有し異なる屈折率を有する層のそれぞれを光が通過する時に、フィルム内で起きる。これは、これまで可能ではなかった用途に、複合レンズが使用されることを可能にする。ベース材料の平滑面と平滑層は、ポリマー/空気界面をもはや必要としないため、フィルムが他のフィルムに積層されるか、または水中で使用されることを可能にする。これはまた、他のフィルム(例えば、明るさ増強フィルム、ディレクタ、または偏光子)と光学接触させることができる。これらおよび他の利点は、以下の説明から明らかであろう。
【0020】
「LCD」という用語は、画像を生成するのに液晶を使用する背面投射ディスプレイ装置を意味する。「拡散体」という用語は、スペキュラー光(一次方向を有する光)を拡散光(ランダムな方向を有する光)に拡散させることができる材料を意味する。「光」という用語は、可視光線を意味する。「拡散光透過」という用語は、光源の500nmのところでの光の総量と比較して、500nmのところで拡散して透過した光のパーセントを意味する。「総光透過」という用語は、光源の500nmのところでの光の総量と比較して、500nmのところで試料を透過した光のパーセントを意味する。これは、光の分光透過と拡散透過とを含む。用語「拡散光透過効率」という用語は、500nmのところでの拡散透過光のパーセントの500nmのところでの総透過光のパーセントに対する比に100を掛けたものを意味する。「ポリマーフィルム」という用語は、ポリマーを含むフィルムを意味する。「ポリマー」という用語は、ホモ−およびコ−ポリマーを意味する。レンズのサイズと度数について、「平均」という用語は全フィルム表面積についての算術平均を意味する。
【0021】
「透明」とは、500nmでの総光透過率が50%またはそれ以上であるフィルムを意味する。フィルム上の小型レンズの配置に関して「任意の方向に」とは、x平面およびy平面の任意の方向を意味する。「パターン」という用語は、規則的またはランダムであれ、レンズのあらかじめ決められた配置を意味する。
【0022】
バックライトのより良好な制御と管理は、液晶ディスプレイ(LCD)の技術的進歩を推進している。LCDスクリーンおよび他の電子的ソフトディスプレイ媒体は、主にスペキュラー性(指向性の高い)蛍光管で背面照明される。拡散フィルムは、全ディスプレイ領域にわたって光を均等に分散させ、スペキュラー光を拡散光に変えるのに使用される。ディスプレイスタックの液晶スクリーンを励起させる光は、狭いカラムとして出るため、再分散されねばならない。拡散体は、視野角度を拡大するために水平に選択的に広げるために、ディスプレイのこのセクションで使用される。
【0023】
拡散は、異なる屈折率を有する材料中を光が通過する時の光の散乱により行われる。この散乱は、光エネルギーの拡散媒体を生じる。光の透過と拡散は逆の関係にあり、各応用にはこれらの2つのパラメータの最適の組合せが必要である。背面拡散体は光源の前面に直接置かれ、スペキュラー光を拡散光に変化させることにより、ディスプレイを通る光を均等にするのに使用される。拡散フィルムは、入ってくる光を広げそして拡散するウェブ材料上の複数の小型レンズから作成される。LCD背面照明を拡散するための従来技術には、ポリマーフィルムを異なる屈折率を有するポリマーフィルム、微小空隙ポリマーフィルムで重層化する、またはそのフィルムを艶消し樹脂もしくはビーズで被覆することを含む。前面拡散体の役割は、指向性を持った液晶(LC)から出てくる光を広げることである。高効率の場合光は圧縮されて密な光線になってLCに入り、出ていくときは、狭いカラムの光として出ていく。拡散体は、光学構造体を使用して光を選択的に広げる。1つの軸に沿って光を選択的に広げるために、多くの会社が楕円マイクロレンズを作成している。ポリマーマトリックス中で楕円形状にしたポリマーおよび化学的または物理的手段により形成される表面マイクロレンズも、この指向性を達成する。本発明の拡散フィルムは、高生産性の従来のフィルム製造施設を使用して、製造することができる。
【0024】
ポリマー拡散フィルムは、少なくとも1つの側に、複数のランダムマイクロレンズまたは小型レンズの形態の、テクスチャーのある表面を有する。「小型レンズ」という用語は、小さいレンズを意味するが、本発明の目的のために、レンズと小型レンズという用語は同じであると見なす。小型レンズは重なって、複合レンズを形成する。「複合レンズ」とは、その表面上に、複数の小さいレンズを有する大レンズを意味する。「大レンズ」とは、小レンズがその上部にランダムに形成されている、より大きな小型レンズを意味する。「小レンズ」とは、大レンズ上に形成される、大レンズより小さいレンズを意味する。異なるサイズと形の複数のレンズが、互いの上に形成されて、カリフラワーに似た複合レンズの特徴を作り出す。小型レンズおよび小型レンズにより形成される複合レンズは、透明のポリマーフィルムの中に入る凹形でも、透明のポリマーフィルムから出る凸形でもよい。レンズの形について「配向」とは、フィルムとの空間的な関係について言及し、凹形でも凸形でもよい。「凹形」という用語は、フィルムに最も近い球の外部表面である球の表面のように湾曲状のものを意味する。「凸形」という用語は、フィルムに最も近い球の内部表面である球の表面のように湾曲状のものを意味する。「上部表面」という用語は、フィルムの表面が光源から遠いことを意味する。「底部表面」という用語は、フィルムの表面が光源に近いことを意味する。
【0025】
本発明の1つの層は、月のクレーター表面に例えられる。月に衝突する小惑星が、他のクレーターから離れたクレーターを形成し、これらは別のクレーターに重なるか、別のクレーター内に形成されるか、または別のクレーターをのみこむ。多くのクレーターが彫られると、月の表面は、透明のポリマーフィルム中に形成されたレンズの複合体のように、くぼみの複合体になる。
【0026】
各小型レンズの表面は、局所的に球の弓形であり、これは、レンズを通過するエネルギーの光線経路を変化させるミニチュアレンズとして作用する。各小型レンズの形は「半球形状」であり、各小型レンズの表面は、球の扇形であるが、必ずしも半球形ではないことを意味する。この曲線形の表面は、透明のポリマーフィルムに平行な第1の軸(x)に対して測定した曲率半径と、透明のポリマーフィルムに平行で第1の軸(x)に直角の第2の軸に対する曲率半径を有する。任意の配列のフィルム中のレンズは、xとy方向に、同じ大きさを有する必要はない。レンズの大きさ(例えばxまたはy方向の長さ)は、一般にフィルムの長さまたは幅より著しくに小さい。「高さ/直径比」は、複合レンズの高さ対複合レンズの直径の比を意味する。「直径」は、xおよびy平面中の複合レンズの最も大きい寸法を意味する。高さ/直径比の値は、各複合レンズが生成する光の分散または拡散の量の主要な原因の1つである。高さ/直径比が小さいことは、直径がレンズの高さよりはるかに大きいことを意味し、より平面的で広い複合レンズを形成する。高さ/直径値が大きいことは、より高い細い複合レンズを示す。複合レンズは、大きさ、形、光軸からの偏り、および焦点距離が異なることができる。
【0027】
構成体の曲率、深さ、大きさ、間隔、材料(これは、ポリマーフィルムと基体の基礎的な屈折率を決定する)および各層の小型レンズの配置が、拡散の程度を決定し、これらのパラメータは、本発明により製造中に確立される。
レンズからの光の発散は、「非対象」とも言い、これは、水平方向の発散が垂直方向の発散と異なることを意味する。発散曲線は非対象であり、光透過のピークは方向θ=0に沿ってはおらず、表面に直角ではない方向であることを意味する。光を小型レンズ拡散フィルムから非対象に分散するようにするために少なくとも3つのアプローチがあり、すなわち直角の方向に対して1つの方向にレンズの寸法を変化させ、レンズの中心からレンズの光軸を偏らせて、そして乱視用レンズを使用する。
【0028】
光軸が各レンズの中心から偏るレンズを有する拡散フィルムを使用する結果は、非対象的にフィルムから光を分散させる。しかし、光軸がxおよびy方向の両方にレンズの中心から偏るように、レンズ表面を形成してもよいことは判るであろう。
【0029】
小型レンズ構造体は、基体の反対側に製造することができる。支持体のいずれの側の小型レンズ構造体も、小型レンズの曲率、深さ、サイズ、間隔、および配置が変化してもよい。
【0030】
透明のポリマーフィルムの表面上に凸形または凹形の複合レンズのパターンを有する複数の連続層を有する透明のポリマーフィルム支持体が好ましい。湾曲した凹形および凸形のポリマーレンズは、非常に効率的な光の分散を提供する。さらに、本発明のポリマーレンズは、透明であり、光の高い透過性を可能にし、LCディスプレイがより多くの光を発することを可能にする。
【0031】
本発明の複合レンズは、好ましくは2〜11層を含む。多層レンズを提供することにより、屈折率は層間で変化し、1層のみを含む複合レンズと比較して、多層複合レンズの拡散効率が改良される。拡散効率の上昇は、屈折率の変化に比例し、拡散効率は3%の改良〜23%の改良の範囲となることができる。12またはそれ以上の層を有するように作成された本発明の複合レンズは、製造が困難であり、複合レンズの曲率を低下させる原因になり、可視光線の拡散を低下させる。さらに好ましくは、複合レンズは2〜5層を含む。5層を有する複合レンズは、単一層複合レンズと比較して、可視光線拡散を大きく改良させることが判っている。
【0032】
本発明の多層複合レンズは好ましくは、屈折率が少なくとも0.1の別個の層を有する。層間の屈折率の変化は、複合レンズの可視光線拡散を改良することが判っている。屈折率の差が0.05未満では、光拡散の効率がわずかに改良されることが判っている。0.60より大きい層間の屈折率の差は、現状の物質科学では困難である。この屈折率の差は、拡散効率を約10%改良することが証明されており、この屈折率の差を有する異なる溶融押出しポリマーを使用して達成することができる。
【0033】
本発明の拡散体は好ましくは、凹形または凸形レンズの表面に、平滑層を含む。平滑層は、表面拡散体複合レンズを、バルク拡散体に変えるため、好ましい。拡散は、光が、複合レンズと異なる屈折率を有する各層を通過する時、起きる。基体材料の平滑表面と平滑層は、フィルムを他のフィルムに積層することを可能にするか、または水中で使用することを可能にする。もはやポリマー/空気界面は必要無いからである。これはまた、明度増強フィルム、ディレクタ、または偏光子のような他のフィルムと光学的接触下に置くこともできる。
【0034】
好ましくは、平滑層は、5〜200μmの厚さを有する。平滑層の厚さが3μm未満である場合、層は、複合レンズの表面の特徴を完全に覆うのに充分ではなく、層が平滑でなくなる。厚さが235μmより厚い場合、平滑層は、表面レンズの特徴を平滑化しているが、ポリマーフィルムに追加の厚さを加えることにより、透過効率を低下させている。厚さが5〜30μmを有する平滑層が最も好ましい。この範囲は、充分な平滑化を提供し、透過の喪失量を小さくすることが判っている。
【0035】
平滑層は好ましくは、平滑層全体にわたって0.2〜0.17μmの厚み均一性を有する。0.1μm未満の厚み均一性は製造が困難であり、従って費用がかかる。0.20μmより大きい厚み均一性は、他のシートと光学接触させるには粗すぎて、液晶ディスプレイ中の隣接フィルムとの間の反射で光が失われる。
【0036】
平滑層は好ましくはポリマーである。ポリマー平滑層は、その下のポリマー複合レンズ層への優れた接着性を有する。ポリマーはまた、優れた透過効率を有することができ、その平滑層の下の層より0.1を超えて屈折率が変化させることができる。
【0037】
別の実施態様において、平滑層は好ましくは無機材料である。無機の平滑層はその下の複合レンズ層と比較して大きい屈折率差を有することができ、従って非常に効率的な拡散を作り出す。無機の平滑層はまた、拡散体に機能(例えば、硬さおよび引っかき抵抗性)を付与することができる。
【0038】
別の実施態様において平滑層は好ましくは、アクリルまたはウレタンである。アクリルまたはウレタンは、平滑層に、加工および組み立て中の、引っかき傷を防止する堅さを与える。さらにアクリルまたはウレタンは、上の複合レンズ層と比較して、0.1を超える屈折率の差を有し、より効率的な拡散を作り出す。本発明の実施に好適なUV硬化性組成物は、2つの大きなタイプの硬化薬剤(フリーラジカル試薬と陽イオン試薬)となることができる。アクリルモノマー(反応性希釈剤)とオリゴマー(反応性樹脂)は、フリーラジカルベースの製剤の主要な成分であり、硬化した塗膜にその物性の大部分を与える。UV光エネルギーを吸収し、フリーラジカルを脱安定化してフリーラジカルを作成し、そしてアクリル基C=C2重結合を攻撃して重合を開始するのに、光開始剤が必要である。陽イオン薬剤は、1次成分としてエポキシ樹脂およびビニルエーテルモノマーを利用する。光開始剤は、UV光を吸収してルイス酸を生成し、これが、エポキシ環を攻撃して、重合を開始させる。
【0039】
紫外線重合性モノマーとオリゴマーは、複合レンズの最外側のプライマー層に適用され、次にUV放射線に暴露されて、架橋保護層を形成する。好適なUV硬化吸収エネルギーは、10〜150mJ/cm2である。
市販されている、本発明の複合レンズの平滑層として使用されるUV硬化性系のある例は、R & D Coatings, Inc. 製アクリレートベースのモノマーとオリゴマーであるRD1020とRD1200、Rad-Cure corporation製アクリレートベースのモノマーとオリゴマーであるRadcure504WとRadcure159LV、DureTechのL533-119、およびDalcor Products Company, Inc. 製エポキシベースのオーバーコート組成物であるImagegard FP-3/MF-1である。
【0040】
ポリマーフィルムの表面上の凹形または複合レンズは、好ましくはランダムに配置される。レンズのランダムな配置により、本発明の材料の拡散効率が上昇する。さらに規則正しいレンズの凹形または凸形配置を避けることにより、好ましくない光学的干渉パターンが避けられる。
【0041】
本発明のある実施態様において、凹形または凸形レンズは、透明のポリマーシートの両側に置かれる。透明のシートの両側にレンズを置くことにより、片側の本発明のレンズと比較して、より効率的な光拡散が観察される。さらに、透明なシートの両側にレンズを置くことは、LCディスプレイ装置の明度増強フィルムから遠いレンズの焦点距離を増加させる。
【0042】
本発明のある実施態様において、複合レンズの層は、その層に隣接する層と同じ配向を有する。例は、両側を凸形の複合レンズの層により囲まれた凸形の複合レンズの層であろう。1つの層を同様の配向の層で囲むと、制御された円錐角で光を広げることが判っている。
【0043】
本発明のある実施態様において、複合レンズの層は、その層に隣接する層の1つと同じ配向を有し、隣接する他の層と反対の配向を有する。例は、片側が凸形の複合レンズの層により囲まれ、他の側が凹形のレンズにより囲まれた凸形の複合レンズの層であろう。隣接層の配向のこの混合は、拡散光の円錐角を調整できることが判っている。
【0044】
本発明のある実施態様において、複合レンズの層は、その層に隣接する層と反対の配向を有する。例は、両側が凹形の複合レンズの層により囲まれた凸形の複合レンズの層であろう。この配列の層は、広い円錐角に光を広げることが判っている。
【0045】
本発明の拡散体において、連続層は好ましくは、5〜200μmの厚さを有する。層全体が5μm未満のものは製造が困難であり、各層の厚さが光の波長に近づくため、好ましくない光学的干渉パターンを引き起こす。240μmを超える層の厚さは、ポリマーの厚さが加わったため、拡散体の透過効率を低下させることが判っている。さらに好ましくは複合レンズ層の全厚さは、15〜30μmである。15〜30μmでは、好ましくない光学的干渉パターンが避けられ、層の厚さが、複数の層をレンズの曲率を大きく低下させることなく使用することを可能にする。
【0046】
好ましくは凹形または凸形レンズは、任意の方向に5〜250個複合レンズ/mmの平均周波数を有する。フィルムが平均285個複合レンズ/mmを有する時、レンズの幅は光の波長に近づく。レンズは、レンズを通過する光に色を付与し、ディスプレイの色温度を変化させる。4レンズ/mm未満は大きすぎるレンズを生み出し、従ってあまり効率的に光を拡散させない。任意の方向に平均頻度が22〜66個複合レンズ/mmを有する凹形または凸形レンズが、さらに好ましい。平均頻度22〜66の複合レンズは、効率的な光拡散を提供し、ランダムパターンのローラーに対してキャストコートされたポリマーを使用して、効率的に製造することができる。
【0047】
好適な透明のポリマーフィルムは、xおよびy方向に3〜60μmの平均幅で凹形または凸形レンズを有する。レンズが1μm未満である場合、レンズの大きさは光の波長のオーダーであるため、通過する光に色のシフトを付与する。レンズがxまたはy方向に68μm以上の平均幅を有する時、レンズは大きすぎて光を効率的に拡散できない。さらに好ましくは、xおよびy方向に平均幅が15〜40μmの凹形または凸形レンズである。このサイズのレンズは、最も効率的な拡散を与えることが判っている。
【0048】
小レンズを含む凹形または凸形複合レンズ(ここで、小さいレンズの直径は好ましくは、平均して大レンズの直径の80%以下である)。小さいレンズの直径が大きいレンズの80%を超えると、レンズの複雑さが低下するため、拡散効率は低下する。
【0049】
小レンズを含む凹形または凸形複合レンズ(ここで、小さいレンズのxおよびy方向の幅は、好ましくは2〜20μmである)。小レンズが1μm未満のサイズを有すると、レンズの大きさは光の波長のオーダーであるため、通過する光に色のシフトを付与する。小レンズが25μmより大きいサイズを有すると、レンズの複雑さが低下するため、拡散効率は低下する。さらに好ましいのは、xおよびy方向に3〜8μmの幅を有する小レンズである。この範囲は、最も効率的な拡散を与えることが判っている。
【0050】
好ましくは、凹形または凸形複合レンズを含有する少なくとも1つの連続層は、オレフィン反復単位を含む。ポリオレフィンは、安価で、光透過性が高い。さらにポリオレフィンポリマーは、効率的に溶融押出しでき、従ってローラー型で光拡散体を生成するのに使用することができる。
【0051】
本発明の別の実施態様において、凹形または凸形複合レンズを含有する少なくとも1つの連続層は、カーボネート反復単位を含む。ポリカーボネートは、高い光学透過値を有し、高い光透過と拡散を可能にする。高光透過は、低光透過値を有する拡散材料より明るいLC装置を提供する。
【0052】
本発明の別の実施態様において、凹形または凸形複合レンズを含有する少なくとも1つの連続層は、エステル反復単位を含む。ポリエステルは、安価で、良好な強度と表面特性を有する。さらにポリエステルポリマーは、80〜200℃の温度で大きさが安定しており、従ってディスプレイ光源が発生する熱に耐えることができる。
【0053】
好ましくはポリマー支持体は、エステル反復単位を含む。ポリエステルは安価であり、充分な強度と表面特性を有する。さらにポリエステルポリマーフィルムは、密封ディスプレイ装置中で遭遇する現在の温度範囲で大きさが安定している。ポリエステルポリマーは、破砕しやすく、ディスプレイ装置への挿入のための拡散シートの打ち抜きが可能である。
【0054】
透明のポリマーフィルムの別の実施態様において、ポリマー支持体はカーボネート反復単位を含む。ポリカーボネートは、ポリオレフィンポリマーと比較して高い光学透過値を有し、従ってディスプレイ装置の明るさを改良することができる。
【0055】
本発明の別の実施態様において、ポリマー支持体は、オレフィン反復単位を含む。ポリオレフィンは安価あり、充分な強度と表面特性を有する。
【0056】
本発明の別の実施態様において、ポリマー支持体は、酢酸セルロースを含む。トリアセチルセルロースは、高い光学透過と低い光学的複屈折を有し、本発明の拡散体が、光拡散と好ましくない光学パターンの低下との両方を行うことを可能にする。
【0057】
本発明の拡散体材料の好適な拡散光透過は、50%を超える。45%未満の拡散光透過では、拡散体中を充分量の光が通過せず、従って拡散体は非効率的になる。小型レンズフィルムのより好適な拡散光透過は、少なくとも70%で、典型的には80〜95%である。80%の拡散透過は、LC装置が改良された電池寿命と上昇したスクリーン明度を有することを可能にする。透明のポリマーフィルムの最も好適な拡散透過は、少なくとも92%である。92%の拡散透過は、背面照明源の拡散を可能にし、LC装置の明度を最大にし、LCスクリーンが天然光と競合する必要がある屋外での使用のためのLC装置の画像品質が大幅に改良される。
【0058】
好ましくは凹形または凸形のレンズは、半球形状であり、各小型レンズの表面は球の扇形であるが、半球ではない。これにより、x−y平面にわたって優れた均一の拡散が得られる。半球形状のレンズは、入射光を均一に分散させ、これは、ディスプレイ領域を均一に点灯しなければならない背面照明ディスプレイへの応用に理想的である。
【0059】
本発明の別の実施態様において、凹形または凸形のレンズは非球面であり、すなわちレンズの幅がx方向とy方向で異なることを意味する。これは、光をx−y平面に選択的に分散させる。例えば、特定のアスペクト比により、楕円分散パターンが得られる場合がある。これは、LC装置の前面では有用であり、光を垂直方向よりも水平方向により多く分散させ、視野角が増加する。
【0060】
凹形または凸形のレンズは好ましくは、0.03〜1.0の高さ/直径比を有する。高さ/直径比が0.01未満(非常に広くかつ薄いレンズ)は、光を効率的に広げるのに充分な曲率が無いため、拡散性が限定される。高さ/直径比が2.5より大きいと、レンズの側面と基体の間の角度の大きいレンズができる。これは、内部の反射を引き起こし、レンズの拡散能を制限する。凹形または凸形のレンズの高さ/直径比が0.25〜0.48が最も好ましい。最も効率的な拡散は、この範囲で起きることがわかっている。
【0061】
大レンズ1つ当たりの小レンズの数は、好ましくは2〜60である。大レンズが1つまたは0個の小レンズを有する場合は、その複雑さが低下し、従って効率的に拡散しない。大レンズが70を超える小レンズを含有する場合、一部の小レンズの幅は、光の波長に近づき、透過される光に色を付与する。大レンズ1つ当たり5〜18個の小レンズが最も好ましい。この範囲は、最も効率的な拡散を発生することが判っている。
【0062】
透明のポリマーフィルムの厚さは好ましくは、250μm以下であり、さらに好ましくは12.5〜50μmである。LC装置の現在のデザインの流行は、より軽く薄い装置である。軽い拡散体の厚さを250μm以下に低下させることにより、LC装置はより軽くかつ薄くできる。さらに軽い拡散体の厚さを薄くすることにより、光透過を低下させてLC装置の明度を改良することができる。軽い拡散体のさらに好ましい厚さは、12.5〜50μmであり、これはさらに、軽い拡散体を、LC装置中の他の光学材料(例えば、明度増強フィルム)と都合よく組合せることを可能にする。さらに、軽い拡散体の厚さを低下させることにより、拡散体の材料の含量が減少する。
【0063】
図1は、液晶ディスプレイ装置での使用に適した、透明ベース材料上に形成された平滑層を有する多層複合レンズの断面を例示する。光拡散フィルム12は、透明ポリマーベース20と、その上に、3つの連続層24、30および32が、透明ポリマーベース26の表面に適用される。下層24は、透明ポリマーベース26の表面に適用される。中間層30は、下層24の上に適用される。上層32は、中間層30に適用される。平滑層40は、層32の表面に適用される。3つの連続層24、30および32は、大レンズ22と小レンズ34とからなる複合レンズを含有する。本発明は、層24、30および32の表面上の複数の複合レンズを含む。
【0064】
図2は、光拡散体を有する液晶ディスプレイ装置を例示する。可視光線源18は、照明され、光は、光ガイド2中に誘導される。ランプ反射体4は、光エネルギーを光ガイド2(アクリル箱で示される)に向けるのに使用される。反射テープ6、反射テープ10および反射フィルム8は、光エネルギーが光ガイド2から好ましくない方向に出るのを防ぐのに使用される。透明のポリマーフィルムの形の光拡散フィルム12は、光ガイドから出る光エネルギーを、光拡散体と垂直の方向に拡散させるために使用される。明度増強フィルム14は、光エネルギーを偏光フィルム16に向けるのに使用される。光拡散フィルム12は、明度増強フィルム14と接触している。
【0065】
複数の凹形および/または凸形の複合レンズを上に含む透明のポリマーフィルムのポリマーシートは、一般に形が安定しており、光学的に透明であり、平滑な表面を有する。キャストコートされたポリマーシートと比較して二軸配向ポリマーシートは、薄く弾性率が高いため、二軸配向ポリマーシートが好ましい。二軸配向ポリマーシートは、従来、シートの同時押出しにより製造され、これは、いくつかの層を含有し、次に二軸延伸が続く。そのような二軸配向シートは、例えば米国特許第4,764,425号に開示されている。
【0066】
透明のポリマーフィルム用の適当なクラスの熱可塑性ポリマーには、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、セルロースエステル、ポリスチレン、ポリビニル樹脂、ポリスルホンアミド、ポリエーテル、ポリイミド、フッ化ポリビニリデン、ポリウレタン、ポリフェニレンスルフィド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアセタール、ポリスルホネート、ポリエステルイオノマー、およびポリオレフィンイオノマーがある。これらのポリマーのコポリマーおよび/または混合物を使用することができる。
【0067】
ポリオレフィン、特にポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、およびこれらの混合物が好ましい。ポリオレフィンコポリマー(プロピレン、エチレン、ならびにヘキセン、ブテンおよびオクテンのコポリマーを含む)もまた好ましい。ポリプロピレンは、安価であり、充分な強度と表面特性を有するため、最も好ましい。
【0068】
本発明の透明のポリマーフィルムのための好適なポリエステルには、4〜20個の炭素原子の芳香族、脂肪族または脂環式ジカルボン酸、および2〜24個の炭素原子を有する脂肪族または脂環式グリコールから製造されるものがある。適当なジカルボン酸の例には、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ソディオスルホイソフタル酸およびこれらの混合物がある。適当なグリコールの例には、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、他のポリエチレングリコール、およびこれらの混合物がある。そのようなポリエステルは、当該分野で公知であり、公知の方法(例えば、米国特許第2,465,319号およびUS2,901,466号に開示されたもの)により製造される。好適な連続的マトリックスポリエステルは、テレフタル酸またはナフタレンジカルボン酸、およびエチレングリコール、1,4−ブタンジオールおよび1,4−シクロヘキサンジメタノールから選択される少なくとも1つのグリコールからの反復単位を有するものである。ポリ(エチレンテレフタレート)(これは、少量の他のモノマーで改質されてよい)が特に好ましい。他の適当なポリエステルには、適当量の共酸成分(例えば、スチルベンジカルボン酸)により形成される液晶コポリマーがある。そのような液晶コポリマーの例には、米国特許第4,420,607号、4,459,402号および4,468,510号に開示のものがある。
【0069】
透明のポリマーフィルムのための有用なポリアミドには、ナイロン6(商標)(ポリカプロラクタム)、ナイロン66(商標)(ポリヘキサメチレンアジポアミド)、およびこれらの混合物がある。ポリアミドのコポリマーもまた、適当な連続相ポリマーである。有用なポリカーボネートの例は、ビスフェノール−Aポリカーボネートである。複合シートの連続相ポリマーとしての使用に適したセルロースエステルには、硝酸セルロース、三酢酸セルロース、二酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、およびこれらの混合物またはコポリマーがある。有用なポリビニル樹脂には、塩化ポリビニル、ポリ(ビニルアセタール)、およびこれらの混合物がある。ビニル樹脂のコポリマーもまた使用することができる。
【0070】
本発明の複合レンズは、好ましくはポリマーを含む。ポリマーは、従来技術のガラスレンズと比較して安価であり、優れた光学的性質を有し、公知の方法(例えば、溶融押出し、真空形成および射出成形)を使用して、効率的にレンズに成形することができる。複合レンズの形成のための好適なポリマーには、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、セルロースエステル、ポリスチレン、ポリビニル樹脂、ポリスルホンアミド、ポリエーテル、ポリイミド、フッ化ポリビニリデン、ポリウレタン、ポリフェニレンスルフィド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアセタール、ポリスルホネート、ポリエステルイオノマー、およびポリオレフィンイオノマーがある。機械的または光学的性質を改良するために、これらのポリマーのコポリマーおよび/または混合物を使用することができる。透明の複合レンズのための好適なポリアミドには、ナイロン6(商標)、ナイロン66(商標)、およびこれらの混合物がある。ポリアミドのコポリマーもまた、好適な連続相ポリマーである。有用なポリカーボネートの例は、ビスフェノール−Aポリカーボネートである。複合レンズの連続相ポリマーとしての使用に適したセルロースエステルには、硝酸セルロース、三酢酸セルロース、二酢酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、およびこれらの混合物またはコポリマーがある。好適なポリビニル樹脂には、塩化ポリビニル、ポリ(ビニルアセタール)、およびこれらの混合物がある。ビニル樹脂のコポリマーもまた使用することができる。本発明の複合レンズのための好適なポリエステルには、4〜20個の炭素原子の芳香族、脂肪族または脂環式ジカルボン酸、および2〜24個の炭素原子を有する脂肪族または脂環式グリコールから製造されるものがある。適当なジカルボン酸の例には、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ソディオスルホイソフタル酸およびこれらの混合物がある。適当なグリコールの例には、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、他のポリエチレングリコールおよびこれらの混合物がある。
【0071】
画像形成要素の色を変化させるために、ポリエステル表面層に添加物を加えることが好ましい。加えられる本発明の添加物は、蛍光増白剤である。蛍光増白剤は、実質的に無色の蛍光性の有機化合物であり、紫外線を吸収し、これを青い可視光線として放出する。例としては、特に限定されないが、4,4’−ジアミノスティルベン−2,2’−ジスルホン酸、4−メチル−7−ジエチルアミノクマリンのようなクマリン誘導体、1−4−ビス(O−シアノスチリル)ベンゾール、および2−アミノ−4−メチルフェノールがある。これの予想外に好ましい特徴は、蛍光増白剤の効率的な使用である。透過ディスプレイ材料の紫外線源は、画像の反対側にあり、紫外線強度は、画像形成層に一般的な紫外線フィルターによっては低下しない。結果は、蛍光増白剤をほとんど使用しないで、所望のバックグランド色を達成することが必要である。
【0072】
拡散体シートは、印刷性を含むシートの特性を改良するために、蒸気バリアを提供するために、ヒートシール可能にするために、または接着性を改良するために、使用することができる任意の数の塗膜で、熱可塑性小型レンズキャスティング前後に、被覆または処理することができる。これの例は、印刷性のためのアクリル塗膜、ヒートシール性のための塩化ポリビニリデン塗膜であろう。さらなる例は、印刷性または接着性を改良するための、フレーム、プラズマまたはコロナ放電処理が含まれる。
【0073】
本発明の拡散体シートは、光学補償フィルム、偏光フィルム、液晶層を構成する基体から選択される1つ以上の層と組合せて使用される。本発明の拡散フィルムは好ましくは、拡散フィルム/偏光フィルム/光学補償フィルムを、この順に組合せて使用される。上記フィルムを液晶ディスプレイ装置と組合せて使用する場合、反射損失などを小さくするために、フィルムを、例えば粘着性の接着剤で互いに結合させてもよい。粘着性の接着剤は、光の界面反射損失を抑制するために、延伸フィルムに近い屈折率を有するものが好ましい。
【0074】
小型レンズ拡散体フィルムはまた、別の光拡散体、例えばバルク拡散体、レンズ層、ビーズ層、表面拡散体、ホログラフィック拡散体、ミクロ構造拡散体、別のレンズ配列、またはこれらの種々の組合せとともに使用される。小型レンズ拡散体フィルムは、光を分散し、または拡散させるので、規則的な周期的レンズ配列の付加により発生する回折パターンを破壊する。小型レンズ拡散体フィルムは、拡散体またはレンズ配列の前後に配置される。
【0075】
本発明の拡散シートは、透明ポリマーでできたフィルムまたはシートと組合せて使用される。そのようなポリマーの例は、ポリエステル(例えばポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびポリエチレンナフタレート)、アクリルポリマー(例えば、ポリメチルメタクリレート)、およびポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、塩化ポリビニル、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアクリレート、およびトリアセチルセルロースである。バルク拡散体層は、支持体のためにガラスシートに取り付けることができる。
【0076】
本発明の透明のポリマーフィルムはまた、別の態様において、1つ以上の小型レンズチャネルを通る光学透過性を改良するための、1つ以上の光学塗膜を含むことができる。拡散体の効率を上昇させるために、拡散体を反射防止(AR)塗膜の層で被覆することが好ましいことが多い。
【0077】
本発明の拡散体シートは、入射角に関して光散乱性を変化させるために、光学特性を悪化させない範囲で、フィルムの表面滑性を改良するためのシリカのような添加剤または滑剤を混入させてもよい。そのような添加剤の例は、キシレン、アルコールまたはケトンのような有機溶媒、アクリル樹脂、シリコーン樹脂またはデルタ金属酸化物の微粒子、またはフィラーである。
【0078】
接着剤は、本発明の光学フィルムおよび装置を、別のフィルム、表面、または基体に積層するのに使用される。そのような接着剤は、光学的に透明かつ拡散性の接着剤、ならびに感圧性および非感圧性接着剤を含む。さらに、接着剤は、可塑剤、フィラー、酸化防止剤、色素、および拡散性粒子のような添加剤を含有することができる。
【0079】
本発明の小型レンズ拡散体フィルムは通常、光学的異方性を有する。ウェブ材料およびキャスト熱可塑性樹脂は、一般に引っ張る方向に光軸を有する光学的異方性を示す光学的異方性材料である。光学的異方性は、フィルム厚さdと複屈折Δn(これは、フィルムの平面中の遅い光軸方向の屈折率と速い光軸方向の屈折率の差)の積、すなわちΔn×d(遅れ)で表される。本発明のフィルムにおいて、配向方向は、引っ張り軸に一致する。正の固有の複屈折を有する熱可塑性ポリマーの場合、引っ張り軸は遅い光軸の方向であり、負の固有の複屈折を有する熱可塑性ポリマーでは、引っ張り軸は速い光軸の方向である。Δn×dの値の必要なレベルについて明確な要件はない。そのレベルはフィルムの用途に依存するからである。
【0080】
本発明の製造プロセスにおいて、好適なレンズポリマーは、スリットダイから溶融押し出しされる。一般に、好ましくはTダイまたはコートハンガーダイが使用される。このプロセスでは、スリットダイを通してポリマーまたはポリマーブレンドが押し出され、好適なレンズの形を有する冷却キャスティングドラム上で、押出しウェブが急速に冷却されて、その結果、透明シートのレンズポリマー成分は、そのガラス固化温度以下に冷却され、拡散レンズの形を保持する。
【0081】
拡散フィルムアセンブリーを作成する方法が開発された。好適なアプローチは、複数の複合レンズを有する正のマスター冷却ローラーを提供する工程を含む。拡散フィルムは、溶融ポリマー材料を冷却ローラーの面にキャストし、小型レンズ構造を有するポリマー材料を透明のポリマーフィルムに移すことによりマスター冷却ローラーから複製される。
【0082】
冷却ローラーは、銅の層をローラーの表面に電気メッキし、次に銅層の表面をビーズ(例えば、ガラスまたは二酸化ケイ素)で研磨するようにブラストして、半球構造を有する表面テクスチャーを作成する工程を含むプロセスにより製造される。得られたブラスト表面を、ローラー中へ凹形でまたはローラーから外へ凸形の特徴を有する表面テクスチャーが得られる深さまで、光沢ニッケル電気メッキされるかまたはクロムメッキする。冷却ローラー表面の剥離特性のために、樹脂はローラーの表面には接着しない。
【0083】
ビーズブラスティング操作は、自動直接加圧装置を使用して行われ、ここでノズル供給速度、ローラー表面からのノズル距離、ブラスティング操作中のローラー回転速度、および粒子の速度は正確に制御されて、所望の小型レンズ構造を生み出す。
単位面積当たりの冷却ローラー中の特徴の数は、ビーズのサイズとパターンの深さにより決定される。ビーズ直径が大きくなるほど、そしてパターンが深くなるほど、所与の領域中での特徴の数は少なくなる。従って特徴の数は、ビーズサイズとパターンの深さにより本質的に決定される。
【0084】
本発明の複合レンズはまた、パターンの周りの真空形成、レンズの射出成形、およびポリマーウェブ中のレンズのエンボス加工により製造される。これらの製造法は、光を効率的に拡散することができる容認されるレンズを与えるが、ポリマーをパターンローラーに溶融キャストコーティングし、次に透明のポリマーウェブに移すと、本発明のレンズをローラー内に形成することが可能であり、拡散レンズの製造コストを低下させる。さらにキャストコーティングポリマーは、エンボス加工および真空形成と比較して、所望の複合レンズの形を、より効率的に複製することが判っている。
【0085】
本発明は、任意の液晶ディスプレイ装置とともに使用され、その典型的な配置を以下に記載する。液晶(LC)は、電子ディスプレイに広く使用されている。これらのディスプレイシステムにおいて、LC層は、偏光層とアナライザー層の間に位置し、垂線軸に対して、層を通る方位ねじれを示すディレクタを有する。アナライザーは、その吸収軸が偏光子と垂直になるように配向される。偏光子により偏光された入射光は、液晶セルを通過し、液晶中の分子配向により影響を受け、これは、セルに電圧をかけることにより変化させることができる。この原理を利用することにより、外部電源(周囲光を含む)からの光の透過が制御される。この制御を達成するのに必要なエネルギーは一般に、他のタイプのディスプレイ(例えばブラウン管)で使用される発光材料に必要なものよりはるかに小さい。従って、LC技術は、軽量で低電圧消費かつ長い操作寿命が重要な特徴である多くの応用(特に限定されないが、デジタル時計、計算器、ポータブルコンピューター、電子ゲーム)に使用される。
【0086】
アクティブマトリックス液晶ディスプレイ(LCD)は、各液晶画素を駆動するためのスイッチ装置として、薄膜トランジスタ(TFT)を使用する。これらのLCDは、個々の液晶画素が選択的に駆動されるため、クロストークの無い高解像度画像を表示する。光学的モード干渉(OMI)ディスプレイは、液晶ディスプレイであり、「通常は白く」、すなわち光は、オフ状態でディスプレイ層を透過する。ツイストネマチック液晶のLCDの操作モードは、ほぼ複屈折モードと光学回転モードに分けられる。「フィルム補正スーパーツイストネマティック」(FSTN)LCDは通常黒であり、すなわち電圧が適用されない時、光透過は、オフ状態で阻止される。OMIディスプレイは、より速い応答時間とより広い操作温度範囲を有すると報告されている。
【0087】
白熱灯または太陽からの通常の光は、ランダム偏光しており、すなわちすべての可能な方向に配向した波を含む。偏光子は、ダイクロイック材料で、これは、入射光線から2つの垂直平面−偏光成分の1つの選択的除去により、ランダムに偏光(「非偏光」)した光線を偏光光線に変換するように機能する。線形偏光子は、液晶ディスプレイ(LCD)装置の主要な構成要素である。
【0088】
LCD装置で使用するために充分な光学的性能を有するいくつかのタイプの高ダイクロイック比偏光子がある。これらの偏光子は、1つの偏光成分を透過する材料の薄いシートからできて、他の互いに直角の成分を吸収する(この作用は光ニ色性として知られている)。最も一般的に使用されるプラスチックシート偏光子は、薄い一軸延伸ポリビニルアルコール(PVA)フィルムからなり、これは、PVAポリマー鎖を大体平行に整列させる。整列したPVAは次に、ヨード分子または着色ダイクロイック色素(例えば、EP0182632A2、住友化学、を参照)(これは、PVAに吸着して、PVAにより一軸的に配向されて、中性の灰色の高度に異方性マトリックスを生成する)の組合せと混合される。もろいPVAフィルムを機械的に支持するために、これは次に、トリアセチル酢酸(TAC)の硬い層または同様の支持体で両側が積層される。
【0089】
コントラスト、カラー再生、および安定なグレイスケール強度は、液晶技術を用いる電子ディスプレイの重要な特質である。液晶ディスプレイのコントラストを制限する重要な要因は、光が液晶要素またはセルを通過して「漏れる」傾向であり、それは暗いかまたは「黒」画素状態にある。さらに、液晶ディスプレイの漏れ従ってコントラストはまた、ディスプレイスクリーンが見る角度に依存する。典型的には、最適コントラストは、ディスプレイに対して直角の入力の周りであり、視野角が大きくなると急速に落ちる。カラーディスプレイでは、漏れ問題は、コントラストを低下させるのみでなく、カラー再生の悪化とともに色または色相のシフトを引き起こす。黒状態の光の漏れ加えて、典型的なツイストネマチック液晶ディスプレイの狭い視野角の問題は、液晶材料の光学的異方性にために、視野角の関数としての輝度−電圧曲線のシフトにより悪化する。
【0090】
本発明の透明のポリマーフィルムは、背面照明システム中で光散乱フィルムとして使用される時、輝度を均等に広げることができる。背面照明LCDディスプレイスクリーン(例えば、ポータブルコンピューターで使用されるもの)は、比較的局在化した光源(例えば、蛍光灯)を有するか、または、光源に対応する個々の「ホットスポット」が検出できるように、比較的局在化した光源の配列が、LCDスクリーンの比較的近くに配置される。拡散フィルムは、ディスプレイ全体に輝度が広がるように機能する。液晶ディスプレイ装置は、アクティブマトリックス駆動とシンプルマトリックス駆動から選択される駆動法と、ツイストネマチック、スーパーツイストネマティック、強誘電性液晶および反強誘電性液晶から選択される液晶様式との組合せを有するディスプレイ装置を含むが、本発明は、上記組合せに限定されない。液晶ディスプレイ装置において、本発明の延伸フィルムは、背面照明の前面に配置されることが必要である。本発明の小型レンズ拡散フィルムは、光を広げてすべての方向に優れた視野を与えるという優れた光散乱性を有するため、ディスプレイ全体に液晶ディスプレイ装置の明るさを広げる。上記作用は、そのような小型レンズ拡散フィルムの単独の使用により達成できるが、複数のフィルムを組合せて使用してもよい。光を分配しこれをさらに均一にするために、均一化小型レンズ拡散フィルムを、透過モードでLCD材料の前面に置いてもよい。本発明は、光源再編成装置として重要な用途を有する。多くの用途において、光源の出力自体からフィラメント構造を排除することが望ましい。フィラメント構造はある特定の用途において、問題をはらむおそれがある。なぜならば、試料全体に分配された光が変化することになり、このことは望ましくないからである。また、光源交換後の光源のフィラメントまたはアークの配向の変動が、誤解を招くおそれのある誤った読みを発生させることがある。光源と検出器との間に配置された本発明の均質化用小型レンズ拡散フィルムは、光源の出力から、フィラメント構造のあらゆる痕跡を排除することができ、従って、光源間で同一の、均質化された出力を可能にする。
【0091】
小型レンズ拡散フィルムは、所望の場所に向けられた好ましい均質化された光を提供することにより、舞台の照明をコントロールするのに用いることができる。舞台やテレビ番組制作中、適正な照明に必要な種々異なる効果全てを達成するために、種々様々な舞台照明を使用しなければならない。これは、多くの異なるランプの使用を必要とし、不便で高価である。ランプに被せられた本発明のフィルムは、必要な場所に光を分散する、ほとんど無制限のフレキシビリティを与えることができる。その結果ほとんどの対象を、それが動いているか否か、またその形状とは無関係に、正確に照明することができる。
【0092】
金属フィルムなどから成る反射層を本発明の小型レンズ拡散フィルムに適用することにより形成された反射フィルムは、例えば交通標識のための逆反射材として使用することができる。車、自転車、人などに取り付けた状態で使用することができる。
【0093】
本発明の小型レンズ拡散フィルムはまた、警察当局およびセキュリティ・システムの分野に使用することができ、レーザダイオード(LD)または発光ダイオード(LED)の出力を警備区域全体にわたって均質化することにより、赤外線(IR)検出器により高いコントラストを提供する。本発明のフィルムは、紙幣読取り器またはスキン・トリートメント装置のような、LEDまたはLD源を使用する装置から構造物を取り出すのに使用されてもよい。このことにより、より高い精度が得られる。
【0094】
外科用ヘッドピースに設けられた光ファイバ・アセンブリは、もし光ファイバ素子の1つが手術中に破壊すると、手術現場に混乱をきたすような強度の変動を引き起こすことがある。本発明の小型レンズ拡散フィルムをファイバ束の端部に設けると、このフィルムは残りのファイバから来る光を均質化し、患者に投げかけられる光から、破壊したファイバのあらゆる痕跡を排除する。標準的なすりガラス・ディフューザは、処理能力の損失を招く著しい背面散乱のため、この用途では効果的とはいえない。
【0095】
本発明の小型レンズ拡散フィルムはまた、光源のフィラメントまたはアークを再構築し、均質に照明された視野をもたらすことにより、顕微鏡の下の試料を均質に照明するのに用いることもできる。このようなフィルムは、ファイバを通って伝搬する種々の形態、例えば螺旋形態のファイバからの光出力を均質化するのに用いることができる。
【0096】
本発明の小型レンズ拡散フィルムはまた、建築用に用いると有意義であり、例えば作業空間や生活空間に適切な光を提供する。典型的な商業用途の場合、部屋全体に光を拡散させるのを補助するために、低廉なポリマー拡散体フィルムが使用される。これらの従来のディフューザのうちの1つの代わりに本発明の均質化手段を使用すると、より均一な光出力が可能になるので、光は部屋の隅々まで、ホットスポットなしに拡散される。
【0097】
本発明の小型レンズ拡散フィルムはまた、美術品を照明する光を拡散させるように使用される。透明のポリマーフィルム拡散体は、妥当な大きさと方向を有する開口を提供して、美術品を最も望ましいように表現する。
【0098】
さらに、小型レンズ拡散フィルムは、光学装置、例えば表示装置の一部として幅広く使用することができる。例えば、これは、液晶表示装置の背面照明システムの前述の光散乱板として使用することに加えて、反射型液晶表示装置内で、金属フィルムのような反射フィルムが貼り合わされた光反射板として使用することができ、または、金属板を装置の背面(観察者の反対側)に配置する場合、フィルムを前面(観察者側)に向けることにより、前面散乱フィルムとして使用することもできる。本発明の小型レンズ拡散フィルムは、ITOフィルムによって代表されるインジウム酸化物から成る透明導体層を張り合わせることにより、電極として使用することができる。材料が反射性スクリーン、例えば前面投影スクリーンを形成するのに使用される場合には、透明のポリマーフィルム拡散体に光反射層が適用される。
【0099】
透明のポリマー拡散体フィルムの別の応用は、背面投射スクリーンであり、ここでは、一般に光源から大きな面積にわたってスクリーン上に画像を投射することが好ましい。テレビの視野角は一般に、水平方向より垂直方向に小さい。拡散は、光を広げて視野角を大きくする。
【0100】
拡散フィルム試料を、積分球を備えたHitachi U4001 UV/Vis/NIR分光光度計で測定した。試料を、複合レンズを有する前表面を積分球に向けた状態でビーム・ポートに置くことにより、総透過スペクトルを測定した。基準試料・ポートには、較正した99%拡散反射標準(NIST−追跡可能)を置いた。同様に、しかし99百分位数は除去して、拡散透過スペクトルを測定した。試料を、そのコーティング側を積分球に向けた状態で試料・ポートに置くことにより、拡散反射スペクトルを測定した。試料の背面からの反射を排除するために、試料の背後には何も置かなかった。全てのスペクトルを350〜800nmで獲得した。拡散反射結果は99百分位数に対して見積もられるので、その値は絶対的なものではなく、99百分位数の較正報告により修正される必要がある。
【0101】
総透過光百分率は、すべての角度で試料を透過する光の百分率を意味する。拡散透過率は、入射光角度から2°の角度を除いて試料を通過する光の百分率と定義付けされる。拡散光透過率は、拡散透過によって試料を通過した光の百分率である。拡散反射は試料によって反射された光の百分率と定義付けされる。例中で引用された百分率は500nmで測定されたものである。これらの値は試料の吸収性および被測定試料における僅かな変化に基づき、100%になることはない。
【0102】
本発明の実施態様は、改良された光拡散および透過フィルムのみでなく、厚みの薄い拡散フィルム(光散乱性が低下した拡散フィルム)も提供する。
本発明は、いくつかの好適な実施態様について詳細に記載されているが、本発明の精神と範囲内で変更や改造が可能であることを理解されたい。
【0103】
【実施例】
本例では、本発明の多層複合光拡散レンズを、押出しグレードの3層のポリオレフィンポリマーを、複合レンズの形で、パターンのある冷却ローラーに対して、押出しキャストした。パターンのあるポリオレフィンポリマー(複合レンズの形)を、ポリエチレンウェブ材料に移して、複合表面レンズを有する光拡散体を作成した。ポリエステルベース上に形成された多層複合レンズを次に、アクリルコーティングして、平滑で耐久性の表面を作成した。本例は、透明のポリマーウェブ材料上に形成された多層複合バルク(拡散は、ポリマーシートのバルク内で起きる)レンズは、ポリマーウェブの表面に形成されたランダムな単独のポリマーレンズやアクリルマトリックス中の球形ビーズの分散を利用する従来技術の光拡散体と比較して、優れた光拡散を示す。さらに、この光拡散体は安価であり、LC装置への挿入を可能にする機械特性を有し、引っかき耐性を提供する平滑層を含有することは、明らかであろう。
【0104】
銅の層をローラーの表面に電気メッキし、次に銅層の表面をガラスビーズでブラストして、半球構造を有する表面テクスチャーを作成する工程を含むプロセスにより、2つのパターンのある冷却ローラー(複合レンズと単一のレンズの形)を、製造した。得られたブラストされた表面を、ローラー中へ凹形でまたはローラーから外へ凸形の特徴を有する表面テクスチャーが得られる深さまで、光沢ニッケル電気メッキした。ビーズブラスティング操作は、自動直接加圧装置を使用して行い、ここでノズル供給速度、ローラー表面からのノズル距離、ブラスティング操作中のローラー回転速度、および粒子の速度は、所望の複合レンズ構造を生み出すように正確に制御される。単位面積当たりの冷却ローラー中の特徴の数は、ビーズのサイズとパターンの深さにより決定される。ビーズ直径が大きくなるほど、そしてパターンが深くなるほど、所与の領域中での特徴の数は少なくなる。
【0105】
複合レンズパターンのあるローラーは、スチールのローラーブランクで出発し、サイズ14グリットで447MPaの圧力でグリットブラストして製造した。次にローラーをクロムメッキした。ローラーの表面上に生じた複合レンズは凸形であった。単一レンズパターンのあるローラー(対照)は、銅ローラーブランクから始まり、サイズ14球形グリットで310MPaの圧力でグリットブラストして製造した。ローラーの表面上に生じた単一レンズは凹形であった。
【0106】
単純レンズと複合レンズの両方で使用したベース材料は、光透過パーセントが97.2%の100μmの透明延伸ウェブポリエチレンウェブであった。
単純レンズを含むパターンのある冷却ローラーを使用して、コ−トハンガースロットダイから、実質的に96.5%LDPE(Eastman Chemical グレード、D4002P)、3%酸化亜鉛、および0.5%のステアリン酸カルシウムを含むポリオレフィンポリマーを、%光透過が97.2%の100μmの透明延伸ウェブポリエチレンウェブ上に、押出しコーティングして作成した。ポリオレフィンキャストコーティング被覆量は25.88g/m2であった。
【0107】
本発明の複合多層レンズ含むパターンのある冷却ローラーを使用して、以下の3層のポリオレフィンポリマーのそれぞれを、コ−トハンガースロットダイから、3工程で押し出しコーティングして光拡散シートを作成して3層の複合レンズを形成した:
最外レンズ層
実質的に96.5%LDPE(Eastman Chemical グレード、D4002P)、3%酸化亜鉛、および0.5%のステアリン酸カルシウム。ポリオレフィン屈折率は1.51で、ポリマーキャストコーティング被覆量は5.42g/m2であった。
中央層
密度0.895g/ccで屈折率が1.40の市販のシンジオタクチックポリプロピレン(Fina EOD 9502)。キャストコーティングポリマー被覆量は15.41g/m2であった。
【0108】
ベース近接層
実質的にメタロセン触媒エチレンプラストマー(SLP9088 Exxon Chemical)。密度は0.905g/ccで、ポリオレフィン屈折率は1.54、そしてポリマーキャストコーティング被覆量は7.24g/m2であった。
【0109】
複合レンズを含有する本発明の材料は、平均直径27.1μmを有する大レンズと、大レンズの上の平均直径6.7μmの小レンズを含む、ランダムに配分されたレンズを有した。平均小レンズ対大レンズ比は、17.2対1であった。対照拡散シートは平均直径25.4μmのランダムに配分した単一のレンズを含む。
【0110】
次に、本発明の複合レンズの3つの層を平滑層で被覆した。平滑層は、159SLV(Rad-Cure社のアクリルベースのモノマーとオリゴマー)1番ワイヤー巻きメイヤーロッドを使用して、これを45.7m(150フィート)/分で、0.15m(6インチ)Fusion UVH+球を通過させて硬化した。硬化した塗膜の乾燥被覆量は、28.4g/m2であった。本発明のアクリルコート複合レンズの構造は以下の通りである:
【0111】

アクリル平滑層
LDPEで形成された複合レンズ
シンジオタクチックポリプロピレンで形成された複合レンズ
LDPEで形成された複合レンズ
透明ポリエステルベース
【0112】
上記(アクリル平滑層を用いる本発明と対照)からの形成されたポリマーレンズを含有する2つの拡散シートと、ポリエチレンウェブ材料上に被覆されたアクリルバインダー層中に8μmのポリマービーズを含有する従来技術のポリマー光拡散体とを、光透過(%)、拡散光透過(%)、スペキュラー光透過(%)、および拡散反射(%)について測定した。
【0113】
拡散フィルム試料を、積分球を備えたHitachi U4001 UV/Vis/NIR分光光度計で測定した。試料を、複合レンズを有する前表面を積分球に向けた状態でビーム・ポートに置くことにより、総透過スペクトルを測定した。基準試料・ポートには、較正した99%拡散反射標準(NIST−追跡可能)を置いた。同様に、しかし99百分位数は除去して、拡散透過スペクトルを測定した。試料を、そのコーティング側を積分球に向けた状態で試料・ポートに置くことにより、拡散反射スペクトルを測定した。試料の背面からの反射を排除するために、試料の背後には何も置かなかった。全てのスペクトルを350〜800nmで獲得した。拡散反射結果は99百分位数に対して見積もられるので、その値は絶対的なものではなく、99百分位数の較正報告により修正される必要がある。
【0114】
総透過光百分率は、すべての角度で試料を透過する光の百分率を意味する。拡散透過率は、入射光角度から2°の角度を除いて試料を通過する光の百分率と定義付けされる。拡散光透過率は、拡散透過によって試料を通過した光の百分率である。拡散反射は試料によって反射された光の百分率と定義付けされる。例中で引用された百分率は500nmで測定されたものである。これらの値は試料の吸収性および被測定試料における僅かな変化に基づき、100%になることはない。
【0115】
本発明、対照、および従来技術の材料の測定値を、下記表1に示す。
【0116】
【表1】
Figure 0004321848
【0117】
データが明らかに示すように、アクリル平滑層を有する透明ポリマーの表面上で形成される多層複合ポリマーレンズは、優れた光拡散と透過率を提供し、より明るい液晶ディスプレイ装置を可能にする。本発明の複合レンズは、単一レンズ(1つの曲面)と従来技術の材料(1つの曲面)と比較して、透過光拡散のための著しく多い曲面領域を提供する。拡散光透過は、拡散シートが、LC装置に一般的な光ガイドのパターンをマスクしなければならないという点で、LC装置の品質の重要なファクターである。本発明の88.1%の拡散光透過は、単一レンズ(59.0%)および従来技術の材料に対して、著しく改良されている。内部分散と光源に戻る反射を低下させるレンズを提供することにより、本発明の材料は、89.2%の光エネルギーが拡散体を通過することを可能にし、従ってより明るい液晶ディスプレイを得ることができる。
【0118】
すべての測定値を表1にまとめると、試料1は、高い全透過と高い拡散光透過とが一緒になっている。これにより、光ガイドのパターンをマスクし、フィルムを通過する光の大部分がより明るいLC装置を可能にするフィルムが創出された。試料2は、明るいLC装置を作成する高い透過値を有するが、拡散透過値は小さく、ディスプレイを通して光ガイドのパターンが見られるであろう。試料3では、フィルムから出る光のほとんどは拡散しており、従って光ガイドのパターンをマスキングされているが、全透過測定値は非常に低く、かなりの量の光をブロックし、受け入れ難く暗いディスプレイを生み出している。試料3を通過する光もまた、反射により失われている。
【0119】
最外、中央、および底部の複合レンズ層の屈折率の差は約1.1であり、光が各層を通過する毎に光は偏向を起こした。光が周囲の空気に達する前に複合レンズ内で拡散が起き、多層複合レンズフィルムを、支持体の表面上の単一層でできたレンズと比較して、より効率的な拡散体とする。層間で屈折率に大きな差があることが、より効率的な透過光の拡散を可能にする。0.1より大きい屈折率の差を有する層材料は、拡散透過効率を高めるであろう。
【0120】
複合レンズの表面上の平滑層は、表面拡散体複合レンズをバルク拡散体に変える。複合レンズおよび異なる屈折率を有する層のそれぞれを光が通過すると、フィルム内で拡散が起きる。これは、これまで使用が不可能であった用途で、複合レンズを使用することを可能にする。ベース材料の平滑面と平滑層は、ポリマー/空気界面をもはや必要としないため、フィルムが他のフィルムに積層されるか、または水中で使用されることを可能にする。これはまた、他のフィルム(例えば、明るさ増強フィルム、導波管、または偏光子)と光学接触させることができる。
【0121】
平滑層は、表面拡散体をバルク拡散体に変化させるのみでなく、拡散体に他の性質を付与することができる。アクリルまたはウレタンポリマーを平滑層として有することは、硬度と引っかき耐性を与え、その結果、拡散体はPDAまたは他の電子タブレットの前面になることができる。複合レンズバルク拡散体を、拡散光に選択的に広がってそれを成形するように、形成することができる。この硬い平滑層と組合せた光成形能力は、拡散体を、背面照明ディスプレイ(例えば、LCDまたは背面投射ディスプレイ)における前面拡散体として使用することを可能にする。
【0122】
バルク複合レンズ拡散体では、別の層の表面複合レンズを適用して、空気との屈折率変化が約0.5(ポリマー1.5対空気1.0)である複合レンズを有するポリマー表面を追加することにより、効率を高めることができる。これは、バルク拡散体を表面拡散体に変え、最も効率的に作用するには空気界面が必要であるが、これはフィルムの透過を調整し、拡散性を最大にする1つの方法である。
【0123】
本発明の材料は、延伸したポリエチレンベース上に作成されたため、この材料は、キャスト拡散体シートと比較して、より高い弾性率を有する。この例の延伸したポリマーベースは、光拡散体を薄くすることを可能にし、従って安価で軽くなり、従来技術の材料と比較して、本例の材料の材料量を減少させることを可能にする。
【0124】
本例は主に、LC装置のための熱可塑性光拡散材料の使用に関するが、本発明の材料は、他の拡散用途(例えば、背面照明ディスプレイ、拡散層を有する画像形成要素、スペキュラー光家庭照明とプライバシースクリーン、画像捕捉拡散レンズ、および温室照明拡散)にも有用である。
【0125】
本発明の他の好ましい態様を次に記載する。
(態様1) 複数の一体連続層を有する透明ポリマーフィルムベースを含んでなる拡散フィルムであって、各層が、その表面に複合レンズのパターンを有し、少なくとも2つのそのような連続層が、屈折率が少なくとも0.1異なる材料を含む拡散フィルム。
【0126】
(態様2) 連続層の数が2〜11層である、態様1記載のフィルム。
(態様3) 連続層の数が2〜5である、態様1記載のフィルム。
(態様4) 片側が平らな平滑層が、複合レンズの表面上に与えられている、態様1記載のフィルム。
(態様5) 平滑層が、5〜200μmの厚さを有する、態様4記載のフィルム。
【0127】
(態様6) 平滑層が、5〜30μmの厚さを有する、態様5記載のフィルム。
(態様7) 平滑層が、平滑層全域にわたって0.2〜0.17μmの厚み均一性を有する、態様4記載のフィルム。
(態様8) 平滑層がポリマーを含む、態様4記載のフィルム。
(態様9) 平滑層が無機材料を含む、態様4記載のフィルム。
【0128】
(態様10) 平滑層が、アクリルまたはウレタンポリマーを含む、態様5記載のフィルム。
(態様11) 複合レンズが、当該フィルムに0.3〜0.85GPaの衝撃抵抗を提供するのに充分な外層を含む、態様1記載のフィルム。
(態様12) 複合レンズが、連続層上でランダムに配分されている、態様1記載のフィルム。
【0129】
(態様13) 複合レンズが、連続層の1つの上部表面と底部表面の両方に存在する、態様1記載のフィルム。
(態様14) 1つの層の上の凹形または凸形のレンズが、同様の配向のレンズを有する層に接している、態様1記載のフィルム。
(態様15) 1つの層の上の凹形または凸形のレンズが、同様の外形のレンズを有する1つの層と反対の配向のレンズを有する1つの層とに接している、態様1記載のフィルム。
【0130】
(態様16) 1つの層の上の凹形または凸形のレンズが、反対の配向のレンズを有する層に接している、態様1記載のフィルム。
(態様17) 各連続層が、5〜200μmの厚さを有する、態様1記載のフィルム。
(態様18) 各連続層が、15〜30μmの厚さを有する、態様1記載のフィルム。
【0131】
(態様19) 複合レンズが、任意の方向に5〜250個複合レンズ/mmの平均頻度を有する、態様1記載のフィルム。
(態様20) 複合レンズが、任意の方向に22〜66個複合レンズ/mmの平均頻度を有する、態様1記載のフィルム。
(態様21) 複合レンズが、xおよびy方向に3〜60μmの平均幅を有する、態様1記載のフィルム。
【0132】
(態様22) 複合レンズが、xおよびy方向に15〜40μmの平均幅を有する、態様1記載のフィルム。
(態様23) 複合レンズが小レンズを含み、その直径が、関連している大レンズの直径の平均80%未満である、態様1記載のフィルム。
【0133】
(態様24) 複合レンズが複数の小レンズを含み、当該小レンズがxおよびy方向に2〜20μmの幅を有する、態様1記載のフィルム。
(態様25) 複合レンズが、xおよびy方向に3〜8μmの幅を有する、態様24記載のフィルム。
【0134】
(態様26) 少なくとも1つの連続層が、オレフィン反復単位を含む、態様1記載のフィルム。
(態様27) 少なくとも1つの連続層が、カーボネート反復単位を含む、態様1記載のフィルム。
(態様28) 少なくとも1つの連続層が、エステル反復単位を含む、態様1記載のフィルム。
【0135】
(態様29) 透明フィルムベースが、エステル反復単位を含む、態様1記載のフィルム。
(態様30) 透明フィルムベースが、カーボネート反復単位を含む、態様1記載のフィルム。
(態様31) 透明フィルムベースが、オレフィン反復単位を含む、態様1記載のフィルム。
【0136】
(態様32) 透明フィルムベースが、トリアセチルセルロースを含む、態様1記載のフィルム。
(態様33) 拡散光透過が50%より大きい、態様1記載のフィルム。
(態様34) 拡散光透過が70〜95%である、態様1記載のフィルム。
(態様35) 拡散光透過が92%より大きい、態様1記載のフィルム。
【0137】
(態様36) 複合レンズが半球形状である、態様1記載のフィルム。
(態様37) 複合レンズが非球面である、態様1記載のフィルム。
(態様38) 複合レンズが、高さ/直径比が0.03〜1.0である、態様1記載のフィルム。
(態様39) 複合レンズが、高さ/直径比が0.25〜0.48である、態様38記載のフィルム。
【0138】
(態様40) 大レンズ1つ当たりの小レンズの数が2〜60である、態様1記載のフィルム。
(態様41) 大レンズ1つ当たりの小レンズの数が5〜18である、態様40記載のフィルム。
(態様42) 250μm未満の厚さを有する、態様1記載のフィルム。
【0139】
(態様43) 12.5〜100μmの厚さを有する、態様1記載のフィルム。
(態様44) 光源と、その表面上に凹形または凸形複合レンズのパターンを有する複数の連続層を有する拡散フィルムとを含む背面照明画像形成媒体であって、少なくとも2つの連続層が、屈折率が少なくとも0.1異なる背面照明画像形成媒体。
【0140】
(態様45) 光源と、その表面上に凹形または凸形複合レンズのパターンを有する複数の連続層を有する拡散フィルムとを含む液晶装置であって、少なくとも2つの連続層が、屈折率が少なくとも0.1異なる液晶装置。
(態様46) 光源と、その表面上に凹形または凸形複合レンズのパターンを有する複数の連続層を有する拡散フィルムとを含む液晶装置部品であって、少なくとも2つの連続層が、屈折率が少なくとも0.1異なる液晶装置部品。
【0141】
(態様47) 透明の支持体上に所望のパターンで複数のポリマー複合レンズを形成する方法であって、ポリマー材料の溶融層をベースにコーティングする工程、材料を冷却しながら当該層を、前記所望のパターンのネガに対応するパターンを有する型に接触させる工程、そして次に前に形成されたレンズの上に前記コーティング工程および形成工程を繰り返す工程を含む、上記方法。
【0142】
(態様48) 透明の支持体上に所望のパターンで複数のポリマー複合レンズを形成する方法であって、支持体上の冷却ローラーにポリマー材料を連続キャストする工程、材料を冷却しながら層を、所望のパターンのネガに対応するパターンを有する型に接触させる工程、そして次に前に形成されたレンズの上にキャスト工程および形成工程を繰り返す工程を含む、上記方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、透明ベース材料上に形成された3つの別個のポリマー層と平滑層を含有する複合レンズの断面を例示する。
【図2】図2は、光拡散体を有する液晶ディスプレイ装置を例示する。
【符号の説明】
2…ライトガイド
4…ランプ反射器
6…反射テープ
8…反射フィルム
10…反射テープ
12.光拡散フィルム
14.輝度増強フィルム
16…偏光フィルム
18…可視光源
20…透明ポリマーベース
22…大レンズ
24…底部層
26…透明ポリマーベースの表面
30…中間層
32…最上層
34…小レンズ
40…平滑層

Claims (5)

  1. 複数の一体連続層を有する透明ポリマーフィルムベースを含む拡散フィルムであって、各層はその表面に複合レンズのパターンを有し、少なくとも2つのそのような連続層は、屈折率が少なくとも0.1異なる材料を含む拡散フィルム。
  2. 片側が平らな平滑層が、複合レンズの表面上に与えられている請求項1に記載のフィルム。
  3. 平滑層が、5〜200μmの厚さを有する請求項1または2に記載のフィルム。
  4. 平滑層が、平滑層全域にわたって0.2〜0.17μmの厚み均一性を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載のフィルム。
  5. 平滑層がポリマーを含む請求項1〜4のいずれか一項に記載のフィルム。
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