JP4321637B2 - 歯科用インプラントの製造方法 - Google Patents
歯科用インプラントの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4321637B2 JP4321637B2 JP2007196497A JP2007196497A JP4321637B2 JP 4321637 B2 JP4321637 B2 JP 4321637B2 JP 2007196497 A JP2007196497 A JP 2007196497A JP 2007196497 A JP2007196497 A JP 2007196497A JP 4321637 B2 JP4321637 B2 JP 4321637B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- titanium
- molded body
- ceramic
- dental implant
- binder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C8/00—Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
- A61C8/0048—Connecting the upper structure to the implant, e.g. bridging bars
- A61C8/0075—Implant heads specially designed for receiving an upper structure
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C8/00—Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
- A61C8/0012—Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools characterised by the material or composition, e.g. ceramics, surface layer, metal alloy
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C13/00—Dental prostheses; Making same
- A61C13/0003—Making bridge-work, inlays, implants or the like
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C8/00—Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
- A61C8/0048—Connecting the upper structure to the implant, e.g. bridging bars
- A61C8/005—Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T29/00—Metal working
- Y10T29/49—Method of mechanical manufacture
- Y10T29/49567—Dental appliance making
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T29/00—Metal working
- Y10T29/49—Method of mechanical manufacture
- Y10T29/49826—Assembling or joining
- Y10T29/49863—Assembling or joining with prestressing of part
- Y10T29/49865—Assembling or joining with prestressing of part by temperature differential [e.g., shrink fit]
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T29/00—Metal working
- Y10T29/49—Method of mechanical manufacture
- Y10T29/4998—Combined manufacture including applying or shaping of fluent material
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Dentistry (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Dental Prosthetics (AREA)
Description
歯科用インプラントとしては、一般に、顎骨に固定されるフィックスチャーと、フィックスチャーに螺設するアバットメントとを有している。そして、歯科用インプラント(フィックスチャーに螺設されたアバットメント)上に、歯冠修復物を被覆し、これを歯科用セメントで固定することにより、本来の歯に対応する形状に仕上げる。
一方、歯冠修復物の構成材料としては、外観上、生体の歯との違いが目立たないように、一般に、セラミックスが用いられているが、噛み合わせを改善したり、歯冠修復物の割れ等を確実に防止する等の目的で、その内面(インプラント側の面)に、金合金等で構成された金属部(金属層)を設けられる。すなわち、歯冠修復物としては、金属で構成された金属部(金属層)と、セラミックスで構成された層とを有する積層体が、広く用いられている。
このような問題を防止する目的で、例えば、比較的多量の歯科用セメントを用いて、インプラントと歯冠修復物の金属部とが、接触しないように固定することも考えられるが、このような場合、歯科用インプラントに固定される歯冠修復物の高さや角度等を、設計通りに調整するのが困難になるとともに、十分な接合強度を得るのが困難となる。また、インプラントを構成するチタンまたはチタン合金と、歯冠修復物の金属部とが接触するのを防止するために、インプラントを構成するチタンまたはチタン合金を、絶縁性のセラミックスで被覆することも考えられるが、セラミックスは、一般に、金合金等の接合性には優れているものの、チタン、チタン合金との接合性には劣っているため、チタン、チタン合金で構成された部位と、セラミックスで構成された部位との接合強度を十分に優れたものとするのが困難となり、不適合(がたつき等の問題)が発生しやすく、使用感に劣ったものとなる。
本発明の歯科用インプラントの製造方法は、チタンまたはチタン合金で構成された粉末と結合材とを含むチタン成形体形成用組成物を成形して、チタン成形体を得るチタン成形体製造工程と、
酸化物系セラミックスで構成された粉末と結合材とを含むセラミックス成形体形成用組成物を成形して、セラミックス成形体を得るセラミックス成形体製造工程と、
前記チタン成形体と、前記セラミックス成形体とを組み立て、組立体を得る組立工程と、
前記組立体に対して脱脂処理を施すことにより、および、前記チタン成形体中に含まれる前記結合材、前記セラミックス成形体中に含まれる前記結合材を除去し、前記チタン成形体をチタン脱脂体とし、前記セラミックス成形体をセラミックス脱脂体とする脱脂工程と、
前記脱脂処理が施された前記組立体に対して焼結処理を施すことにより、前記チタン脱脂体を焼結体であるチタン部材にするとともに、前記セラミックス脱脂体を焼結体であるセラミックス部材とし、前記チタン部材を前記セラミックス部材に固着・一体化させる焼結工程とを有することを特徴とする。
これにより、歯科用インプラントを口腔内に適用した際における金属の溶出が確実に防止されるとともに、装着時における不適合の発生を確実に防止することができる歯科用インプラントを製造する方法を提供することができる。
前記凹部を有する成形体の方が、前記凸部を有する成形体よりも、前記結合材の含有率が高いことが好ましい。
これにより、チタン部材とセラミックス部材との密着性、接合強度を特に優れたものとすることができ、装着時における不適合の発生をより効果的に防止することができる。
これにより、優れた成形性で凸部を有する成形体を得ることができるとともに、最終的に得られる歯科用インプラントにおいて、チタン部材とセラミックス部材との密着性、接合強度を特に優れたものとすることができる。また、凸部を有する成形体が、脱脂処理等において、不本意な変形をしてしまうのを効果的に防止することができるため、最終的に得られる歯科用インプラントの寸法精度を特に優れたものとすることができる。
これにより、凹部を有する成形体が、脱脂処理等において、不本意な変形をしてしまうのを効果的に防止しつつ、最終的に得られる歯科用インプラントにおいて、チタン部材とセラミックス部材との密着性、接合強度を特に優れたものとすることができる。また、優れた成形性で凹部を有する成形体を得ることができる。
これにより、最終的に得られる歯科用インプラントにおいて、チタン部材とセラミックス部材との密着性、接合強度を特に優れたものとすることができるとともに、凸部を有する成形体、凹部を有する成形体が、脱脂処理等において、不本意な変形をしてしまうのを効果的に防止することができる。その結果、最終的に得られる歯科用インプラントを、機械的安定性および寸法精度が特に優れたものとすることができる。
これにより、チタン部材とセラミックス部材との密着性、接合強度を特に優れたものとすることができ、装着時における不適合の発生をより効果的に防止することができる。
これにより、チタン部材とセラミックス部材との密着性、接合強度を特に優れたものとすることができ、装着時における不適合の発生をより効果的に防止することができる。
これにより、チタン部材とセラミックス部材とが回転により相対的に移動してしまうことをより確実に防止することができ、装着時における不適合の発生をより効果的に防止することができる。
ジルコニアは、各種酸化物系セラミックスの中でも、生体親和性や強度等が、特に優れたものである。したがって、セラミックス部材が、主としてジルコニアで構成されたものであると、歯科用インプラントの安全性を特に優れたものとすることができ、歯科用インプラント適用後における歯ぐきの退縮等の問題の発生をより確実に防止することができるとともに、歯科用インプラントの耐久性を特に優れたものとすることができる。また、ジルコニアは、各種酸化物系セラミックスの中でも、チタン、チタン合金との密着性が特に低い材料であるため、接着剤等を用いた方法では、チタン、チタン合金で構成された部材と、ジルコニアで構成された部材との密着性、接合強度は非常に低いものとなるが、本発明によれば、チタン部材とセラミックス部材との密着性、接合強度を十分に優れたものとすることができる。すなわち、セラミックス部材が主としてジルコニアで構成されたものであると、本発明による効果は、より顕著なものとして発揮される。
これにより、インプラントを生体に適用した際における、インプラントの生体(顎骨)に対する固定強度を特に優れたものとすることができる。また、生体に適用した際における、フィックスチャーと、アバットメントとの密着性を特に優れたものとすることができる。
これにより、歯科用インプラントを口腔内に適用した際における金属の溶出を確実に防止することができる。
図1は、本発明の歯科用インプラントの好適な実施形態を示す図であり、(1a)は、フィックスチャーとアバットメントとを螺合させた状態の正面図、(1b)は、フィックスチャーとアバットメントとを螺合させていない状態での正面図、(1c)は、フィックスチャーとアバットメントとを螺合させていない状態での縦断面図である。また、図2は、歯科用インプラントを用いた手術方法(術式)を説明するための図、図3は、本発明の歯科用インプラントの製造方法の好適な実施形態を示す工程図、図4は、組み立て状態にあるチタン成形体とセラミックス部材との嵌合部付近の状態、および、焼結工程を行った後のチタン部材とセラミックス部材との接合部付近の状態を説明するための縦断面図である。なお、本明細書で参照する図面は、構成の一部を誇張して示したものであり、実際の寸法等を正確に反映したものではない。
まず、本発明の歯科用インプラントについて説明する。
歯科用インプラント10は、顎骨に固定されるフィックスチャー1と、フィックスチャー1に螺設するアバットメント2とを備えている。
フィックスチャー1は、歯科用インプラント10を用いた術式において、顎骨に固定される部材である。
フィックスチャー1は、有底筒状をなすものであり、フィックスチャー1の外周面には、雄ねじ部11が設けられている。これにより、フィックスチャー1を、切削等によりねじ切りされた顎骨に、螺合により固定することができる。
フィックスチャー1は、いかなる材料で構成されたものであってもよいが、生体適合性、強度等の観点から、チタンまたはチタン合金で構成されたものであるのが好ましい。
アバットメント2は、歯科用インプラント10を用いた術式において、フィックスチャー1に固定される部材であり、また、審美的外観の向上や優れた噛み合わせを得る目的等で用いられる歯冠修復物3により、被覆される部材である。
アバットメント2は、チタンまたはチタン合金で構成されたチタン部材21と、酸化物系セラミックスで構成されたセラミックス部材22とを有するものである。
チタン部材21は、アバットメント2を構成する部材のうち、前述したフィックスチャー1の雌ねじ部13に螺合する部材であり、フィックスチャー1の雌ねじ部13に螺合する雄ねじ部211を有している。
チタン部材21は、チタンまたはチタン合金で構成されたものであるが、フィックスチャー1の構成材料と同一の組成を有する材料で構成されたものであるのが好ましい。これにより、フィックスチャー1とアバットメント2との密着性を、特に優れたものとすることができるとともに、フィックスチャー1の構成材料とアバットメント2の構成材料との電位差により、ガルバノ電池が形成されてしまい、口腔内における金属材料が溶出する等の問題が発生するのを確実に防止することができる。
また、凸部212は、その横断面形状が非円形状の部位を有するものであるのが好ましい。これにより、チタン部材21とセラミックス部材22とが回転により相対的に移動してしまうことをより確実に防止することができ、歯科用インプラント10の装着時における不適合の発生をより効果的に防止することができる。ここで、非円形状の具体的な例としては、三角形状、四角形状、六角形状等の略多角形状、一部を切り欠きした円形状、楕円形状等が挙げられる。
凸部212の高さは、特に限定されないが、2〜5mmであるのが好ましく、3〜4mmであるのがより好ましい。これにより、アバットメント2の強度、耐久性を特に優れたものとすることができる。
セラミックス部材22は、後述する歯冠修復物3により被覆される部材である。
図示の構成では、セラミックス部材22は、前述したチタン部材21に嵌合する凹部222を有している。凹部222は、前述したチタン部材21が有する凸部212に対応する形状を有するものであり、チタン部材21とセラミックス部材22との密着性は、非常に優れている。
上述したように、セラミックス部材22は、酸化物系セラミックスで構成されたものである。酸化物系セラミックスは、各種材料(特に、各種セラミックス材料)の中でも、特に優れた生体適合性を有し、生体為害性が極めて低い材料であるとともに、汚れ等の付着が生じにくく、高硬度で強度に優れる等の特性を有する材料である。
次に、上記のような歯科用インプラント10を用いた手術(術式)について、図2を参照しつつ説明する。
[フィックスチャー埋設処理]
患者に麻酔処理を施した後、ねじ切りされた顎骨50に、フィックスチャー1を螺合させる(2a)。
その後、必要に応じて、フィックスチャー1を歯ぐき(歯肉)60で覆う。
フィックスチャー埋設処理から、所定期間(通常、3〜6ヶ月程度)経過し、骨芽細胞による骨形成が十分に進行し、フィックスチャー1と顎骨50との結合(オッセオインテグレーション)が十分に進行した後に、アバットメント2を、顎骨50に固定されたフィックスチャー1に螺合する(2b)。
なお、フィックスチャー1が歯肉60で覆われている場合等には、アバットメント2の螺合に先立ち、必要に応じて、歯肉60の切開を行い、フィックスチャー1を露出させる。
次に、型取りにより成形された歯冠修復物3を、アバットメント2のセラミックス部材22に固定する(2c)。
歯冠修復物3は、本手術を行った後に外観上視認されるセラミックスで構成されたセラミックス部31と、その内表面側に設けられ金属材料で構成された金属部32とを有している。歯冠修復物3がこのような構成であることにより、手術後の外観を優れたものとしつつ、噛み合わせを改善したり、歯冠修復物3の割れ等を確実に防止することができる。
また、金属部32を構成する金属材料は、一般に、チタン部材21の構成材料とは異なる組成を有するものであり、通常、金または金合金が用いられる。金属部32が、金または金合金で構成されたものであると、噛み合わせを改善したり、歯冠修復物3の割れ等を防止する効果がより顕著に発揮される。
なお、アバットメント螺合処理の際に、歯肉60の切開を行った場合には、通常、アバットメント螺合処理の後、1〜6週間程度の期間をおき、歯ぐき60の腫れが治まったのを確認してから、本処理を行う。
次に、上述したような歯科用インプラント10の製造方法について説明する。
[チタン成形体製造工程]
まず、チタンまたはチタン合金で構成された粉末と結合材とを含むチタン成形体形成用組成物を成形して、チタン成形体21’を得る(3a)。本実施形態では、チタン成形体21’を、凸部212’を有する成形体として製造する。
(粉末)
チタン成形体形成用組成物を構成する粉末(金属粉末)の平均粒径は、特に限定されないが、0.3〜100μmであるのが好ましく、0.5〜50μmであるのがより好ましい。粉末の平均粒径が前記範囲内の値であることにより、優れた成形性(成形のし易さ)でチタン成形体21’、およびかかる成形体を脱脂、焼結してなるチタン部材(焼結体)21を製造することができる。また、得られるチタン部材21の密度をより高いものとすることができ、焼結体の機械的強度、寸法精度等の特性をより優れたものとすることができる。これに対し、粉末の平均粒径が前記下限値未満であると、チタン成形体21’の成形性が低下する。また、粉末の平均粒径が前記上限値を超えると、チタン部材21の密度を十分に高めるのが困難となり、チタン部材21の特性が低下するおそれがある。
このような粉末としては、いかなる方法で製造されたものでもよいが、例えば、水アトマイズ法等の液体アトマイズ法(例えば、高速回転水流アトマイズ法、回転液アトマイズ法等)、ガスアトマイズ法等の各種アトマイズ法や、粉砕法、水素化法、水素化−脱水素法等で得られたものを用いることができる。
結合材は、チタン成形体形成用組成物の成形性(成形のし易さ)、チタン成形体21’およびチタン脱脂体21’’の形状の安定性(保形性)に大きく寄与する成分である。チタン成形体形成用組成物が、このような成分を含むことにより、寸法精度に優れた焼結体としてのチタン部材21を容易かつ確実に製造することができる。
また、チタン成形体形成用組成物中には、上記以外の成分が含まれていてもよい。
このような成分としては、例えば、分散剤(滑剤)、可塑剤、酸化防止剤等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これにより、各成分が有する種々の機能をチタン成形体形成用組成物に発揮させることができる。
可塑剤としては、例えば、フタル酸エステル(例:DOP、DEP、DBP)、アジピン酸エステル、トリメリット酸エステル、セバシン酸エステル等が挙げられる。
上記のような各成分を含むチタン成形体形成用組成物は、例えば、各成分に対応する粉末等を混合することにより調製することができる。
混合物の混練は、例えば、加圧または双腕ニーダー式混練機、ロール式混練機、バンバリー型混練機、1軸または2軸押出機等の各種混練機を用いて行うことができる。
また、得られた混練物(コンパウンド)は、必要に応じ、粉砕されてペレット(小塊)化される。ペレットの粒径は、例えば、1〜10mm程度とされる。
混練物のペレット化には、ペレタイザ等の粉砕装置を用いて行うことができる。
すなわち、横断面積増大部213’は、凸部212’の頂点方向に向かって、凸部212’の横断面積が、連続的に増大するものであっても、非連続的に増大するものであってもよいが、連続的に増大するものであるのが好ましい。
また、横断面積増大部213’は、凸部212’の高さ方向の全長にわたって設けられているのが好ましい。
他方、酸化物系セラミックスで構成された粉末と結合材とを含むセラミックス成形体形成用組成物を成形して、セラミックス成形体22’を得る(3b)。本実施形態では、セラミックス成形体22’を、凹部222’を有する成形体として製造する。
(粉末)
セラミックス成形体形成用組成物を構成する粉末(酸化物系セラミックス粉末)の平均粒径は、特に限定されないが、0.3〜100μmであるのが好ましく、0.5〜50μmであるのがより好ましい。粉末の平均粒径が前記範囲内の値であることにより、優れた成形性(成形のし易さ)でセラミックス成形体22’、およびかかる成形体を脱脂、焼結してなるセラミックス部材(焼結体)22を製造することができる。また、得られるセラミックス部材22の密度をより高いものとすることができ、焼結体の機械的強度、寸法精度等の特性をより優れたものとすることができる。これに対し、粉末の平均粒径が前記下限値未満であると、セラミックス成形体22’の成形性が低下する。また、粉末の平均粒径が前記上限値を超えると、セラミックス部材22の密度を十分に高めるのが困難となり、セラミックス部材22の特性が低下するおそれがある。
このような粉末としては、いかなる方法で製造されたものでもよいが、例えば、気相反応法、粉砕法、共沈法、加水分解制御法、エマルジョン法、ゾル−ゲル法等で得られたものを用いることができる。
結合材は、セラミックス成形体形成用組成物の成形性(成形のし易さ)、セラミックス成形体22’およびセラミックス脱脂体22’’の形状の安定性(保形性)に大きく寄与する成分である。セラミックス成形体形成用組成物が、このような成分を含むことにより、寸法精度に優れた焼結体としてのセラミックス部材22を容易かつ確実に製造することができる。
凹部222’を有するセラミックス成形体22’を製造するのに用いる、セラミックス成形体形成用組成物中における結合材の含有率(セラミックス成形体22’中における結合材の含有率)は、特に限定されないが、前述したチタン成形体形成用組成物(凸部212’を有するチタン成形体21’を製造するのに用いるチタン成形体形成用組成物)中における結合材の含有率(チタン成形体21’中における結合材の含有率)よりも、高いものであるのが好ましい。これにより、後述する焼結工程における成形体(脱脂体)の収縮率を、チタン成形体21’の方が、セラミックス成形体22’に比べて小さいものとすることができる。その結果、最終的に得られるアバットメント2において、チタン部材21(凸部212を有する部材としてのチタン部材21)と、セラミックス部材(凹部222を有する部材としてのセラミックス部材22)との密着性、接合強度を特に優れたものとすることができる。
また、セラミックス成形体形成用組成物中には、上記以外の成分が含まれていてもよい。
このような成分としては、例えば、前述したチタン成形体形成用組成物の構成成分として例示したものを用いることができる。これにより、上記と同様な効果が得られる。
上記のような各成分を含むセラミックス成形体形成用組成物は、例えば、各成分に対応する粉末等を混合することにより調製することができる。
混合物の混練は、前述したチタン成形体形成用組成物に関する説明で述べたのと同様の方法、条件により行うことができる。
次に、上記のようにして得られたチタン成形体21’と、セラミックス成形体22’とを組み立て、組立体を得る(3c)。
本工程では、図4(4a)に示すように、チタン成形体21’が有する凸部212’(チタン部材21が有する凸部212に対応する凸部212’)が、セラミックス成形体22’の凹部222’(セラミックス部材22が有する凹部222に対応する凹部222’)に挿入されるようにして、チタン成形体21’と、セラミックス成形体22’とを組み立てる。なお、チタン成形体21’の凸部212’とセラミックス成形体22’の凹部222’との間には十分な幅の空隙(クリアランス)があるため、凸部212’を凹部222’に挿入する際等に、チタン成形体21’やセラミックス成形体22’に不本意な変形が生じてしまうことが確実に防止されている。
次に、チタン成形体21’とセラミックス成形体22’との組立体に対して脱脂処理を施す。これにより、チタン成形体21’中に含まれる結合材、セラミックス成形体22’ 中に含まれる結合材を除去し、チタン成形体21’をチタン脱脂体21’’とし、セラミックス成形体22’をセラミックス脱脂体22’’とする(3d)。
また、脱脂工程(熱処理)における処理温度は、特に限定されないが、100〜780℃であるのが好ましく、150〜720℃であるのがより好ましい。
また、脱脂工程(熱処理)における処理時間(熱処理時間)は、0.5〜20時間であるのが好ましく、1〜10時間であるのがより好ましい。
なお、成形体(チタン成形体21’、セラミックス成形体22’)中に含まれていた結合材は、本工程において、完全に除去されていなくてもよい。このような場合であっても、後述する焼結工程で、残存する結合材を好適に除去することができる。
次に、脱脂処理が施された組立体に対して焼結処理を施すことにより、チタン脱脂体21’’をチタン部材(焼結体)21にするとともに、セラミックス脱脂体22’’をセラミックス部材(焼結体)22とし、チタン部材21をセラミックス部材22に固着・一体化させる(3e)。これにより、チタン部材21とセラミックス部材22とが接合したアバットメント2が得られる。
なお、焼結工程を行う雰囲気は、工程の途中で変化してもよい。例えば、最初に減圧雰囲気とし、途中で不活性雰囲気に切り替えるようにしてもよい。
また、焼結工程は、2段階またはそれ以上に分けて行ってもよい。これにより、焼結の効率が向上し、より短い焼結時間で焼結を行うことができる。
また、焼結工程(熱処理)における処理温度は、特に限定されないが、1000〜1500℃であるのが好ましく、1050〜1450℃であるのがより好ましい。処理温度が前記範囲内の値であると、焼結時における不本意な変形を防止しつつ、チタン部材21とセラミックス部材22とがより強固に接合・一体化したアバットメント2を、確実に得ることができる。
また、このような熱処理による焼結は、種々の目的(例えば、焼結時間の短縮等の目的)で、複数の工程(段階)に分けて行ってもよい。この場合、例えば、前半を低温で、後半を高温で脱脂するような方法や、低温と高温を繰り返し行う方法等が挙げられる。
上記のように、アバットメント2を製造する一方で、フィックスチャー1の製造を行う。
フィックスチャー1の製造方法は、特に限定されないが、フィックスチャー1の構成材料で構成された粉末と結合材とを含む成形体形成用組成物を成形して、フィックスチャー用成形体を得る成形工程(フィックスチャー用成形体製造工程)と、前記フィックスチャー用成形体に対して脱脂処理を施すことにより、前記フィックスチャー用成形体中に含まれる前記結合材を除去し、前記フィックスチャー用成形体をフィックスチャー用脱脂体とする脱脂工程(フィックスチャー用成形体脱脂工程)と、前記フィックスチャー用脱脂体に対して焼結処理を施す焼結工程(フィックスチャー用脱脂体焼結工程)とを有する方法により製造されたものであるのが好ましい。上記のような方法を用いることにより、微細な構造を有する歯科用インプラント10に用いられるフィックスチャー1であっても、容易に、かつ、寸法精度よく成形することができる。上記のような方法でフィックスチャー1を製造する場合、フィックスチャー用成形体は、上述したチタン成形体と同様にして、製造することができる。また、フィックスチャー用成形体に対する脱脂処理、および、その後に行われる焼結処理は、上記の脱脂工程(組立体に対して施す脱脂工程)、焼結工程(組立体に対して施す焼結工程)で説明したのと同様な方法、条件により行うことができる。
上記のようにして、フィックスチャー1およびアバットメント2を製造することにより、インプラント10が得られる(3f)。
例えば、歯科用インプラント(特に、アバットメント)の製造方法では、必要に応じて、任意の工程を追加することもできる。
また、前述した実施形態では、歯科用インプラントが、フィックスチャーとアバットメントとを備えるものとして説明したが、チタン部材とセラミックス部材とが上述したように接合した構造を有するものであればよく、例えば、本発明の歯科用インプラントは、チタン部材およびセラミックス部材のみからなるものであってもよい。
また、前述した実施形態では、アバットメントが2つの部材からなるものとして説明したが、3つ以上の部材からなるものであってもよい。
1.歯科用インプラントの製造
(実施例1)
1−1.フィックスチャーの製造
まず、ガスアトマイズ法により製造された平均粒径20μmのTi粉末を用意した。
次に、上記のようにして得られたフィックスチャー用成形体に対し、温度:450℃、時間:1時間、雰囲気:窒素ガス(大気圧)という脱脂条件で脱脂処理を施すことにより、フィックスチャー用成形体中に含まれる結合材を除去し、フィックスチャー用成形体をフィックスチャー用脱脂体とした。
次に、温度:1200℃、時間:3時間、雰囲気:真空という焼結条件で、フィックスチャー用脱脂体に焼結処理を施し、焼結体を得た。
その後、得られた焼結体に対して、機械加工を施し、切り欠き部(図1(1a)参照)を形成することにより、目的とするフィックスチャーを得た。
<チタン成形体製造工程>
まず、ガスアトマイズ法により製造された平均粒径20μmのTi粉末を用意した。
このTi粉末:91wt%に、ポリスチレン(PS):2.7wt%、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA):2.7wt%およびパラフィンワックス:2.3wt%から構成される結合材と、ジブチルフタレート(可塑剤):1.3wt%とを混合し、これらを加圧ニーダー(混練機)にて100℃×60分の条件で混練した。この混練は、窒素雰囲気中で行った。
まず、共沈法により製造された平均粒径0.5μmのジルコニア粉末を用意した。
このジルコニア粉末:84wt%に、ポリスチレン(PS):4.8wt%、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA):3.8wt%およびパラフィンワックス:4.8wt%から構成される結合材と、ジブチルフタレート(可塑剤):2.6wt%とを混合し、これらを加圧ニーダー(混練機)にて100℃×60分の条件で混練した。この混練は、窒素雰囲気中で行った。
次に、この混練物を粉砕して、平均粒径3mmのペレットとし、該ペレットを用い、材料温度:140℃、射出圧力:10.8MPa(110kgf/cm2)という成形条件で、射出成形機にて射出成形を繰り返し行い、所定数量のセラミックス成形体を得た(図3(3b)参照)。
次に、上記のようにして得られたチタン成形体と、セラミックス成形体とを組み立て、組立体とした(図3(3c)参照)。このとき、チタン成形体の凸部が、セラミックス部材が有する凹部内に挿入されるようにした。
<脱脂工程>
次に、上記のようにして得られた組立体に対し、温度:450℃、時間:2時間、雰囲気:窒素ガス(大気圧)という脱脂条件で脱脂処理を施すことにより、チタン成形体中に含まれる結合材、および、セラミックス成形体中に含まれる結合材を除去することにより、チタン成形体をチタン脱脂体とし、セラミックス成形体をセラミックス脱脂体とした(図3(3d)参照)。
次に、温度:1400℃、時間:5時間、雰囲気:アルゴンガス(大気圧)という焼結条件で焼結処理を施すことにより、チタン脱脂体を焼結体であるチタン部材にするとともに、セラミックス脱脂体を焼結体であるセラミックス部材とし、チタン部材をセラミックス部材に固着・一体化させた(図3(3e)参照)。
<機械加工工程>
その後、チタン部材に対し機械加工を施し、雄ねじ部の形状を調整することにより、目的とするアバットメントが得られた。このようにして得られたアバットメントは、チタン部材の凸部に、セラミックス部材の凹部が嵌合し、チタン部材とセラミックス部材とが強固に固着・一体化したものであった。
そして、上記のようにフィックスチャーとアバットメントとからなる歯科用インプラントを得た。
アバットメント(チタン部材、セラミックス部材)の製造に用いる組成物(混練物)の組成を変更するとともに、フィックスチャーの製造に用いる組成物(混練物)として、チタン成形体に用いた組成物を同一のものを用い、さらに、表1に示すように、アバットメントの製造条件を変更した以外は、前記実施例1と同様にして、歯科用インプラントを製造した。
アバットメントを、前記各実施例で製造したものと同様の外形を有し、かつ、チタンで一体的に形成された部材として製造した以外は、前記実施例1と同様にして歯科用インプラントを製造した。
以下、本比較例でのアバットメントの製造方法について、より詳細に説明する。
まず、ガスアトマイズ法により製造された平均粒径20μmのTi粉末:91wt%に、ポリスチレン(PS):2.7wt%、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA):2.7wt%およびパラフィンワックス:2.3wt%から構成される結合材と、ジブチルフタレート(可塑剤):1.3wt%とを混合し、これらを加圧ニーダー(混練機)にて100℃×60分の条件で混練した。この混練は、窒素雰囲気中で行った。
次に、脱脂体に対し、温度:1200℃、時間:3時間、雰囲気:アルゴンガス(大気圧)という焼結条件で焼結処理を施すことにより、焼結体を得た。
その後、得られた焼結体に対し機械加工を施し、雄ねじ部の形状を調整することにより、目的とするアバットメントが得られた。
アバットメントを、前記各実施例で製造したものと同様の外形を有し、かつ、ジルコニアで一体的に形成された部材として製造した以外は、前記実施例1と同様にして歯科用インプラントを製造した。
以下、本比較例でのアバットメントの製造方法について、より詳細に説明する。
まず、共沈法により製造された平均粒径0.5μmのジルコニア粉末:84wt%に、ポリスチレン(PS):4.8wt%、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA):3.8wt%およびパラフィンワックス:4.8wt%から構成される結合材と、ジブチルフタレート(可塑剤):2.6wt%とを混合し、これらを加圧ニーダー(混練機)にて100℃×60分の条件で混練した。この混練は、窒素雰囲気中で行った。
次に、脱脂体に対し、温度:1450℃、時間:3時間、雰囲気:大気(空気)という焼結条件で焼結処理を施すことにより、焼結体を得た。
その後、得られた焼結体に対し機械加工を施し、雄ねじ部の形状を調整することにより、目的とするアバットメントが得られた。
それぞれ別々に作製されたチタン部材(焼結体)とセラミックス部材(焼結体)とを歯科用セメントを用いて接合することにより、アバットメントを製造した以外は、前記実施例1と同様にして歯科用インプラントを製造した。なお、アバットメントの外形は、前記各実施例で製造したものと同様になるようにした。
<チタン部材の製造>
まず、ガスアトマイズ法により製造された平均粒径20μmのTi粉末:Ti粉末:91wt%に、ポリスチレン(PS):2.7wt%、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA):2.7wt%およびパラフィンワックス:2.3wt%から構成される結合材と、ジブチルフタレート(可塑剤):1.3wt%とを混合し、これらを加圧ニーダー(混練機)にて100℃×60分の条件で混練した。この混練は、窒素雰囲気中で行った。
次に、チタン脱脂体に対し、温度:1200℃、時間:3時間、雰囲気:アルゴンガス(大気圧)という焼結条件で焼結処理を施すことにより、チタン焼結体を得た。
その後、得られたチタン焼結体に対し機械加工を施し、雄ねじ部の形状を調整することにより、目的とするチタン部材が得られた。
まず、共沈法により製造された平均粒径0.5μmのジルコニア粉末:84wt%に、ポリスチレン(PS):4.8wt%、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA):3.8wt%およびパラフィンワックス:4.8wt%から構成される結合材と、ジブチルフタレート(可塑剤):2.6wt%とを混合し、これらを加圧ニーダー(混練機)にて100℃×60分の条件で混練した。この混練は、窒素雰囲気中で行った。
次に、セラミックス脱脂体に対し、温度:1450℃、時間:3時間、雰囲気:アルゴンガス(大気圧)という焼結条件で焼結処理を施すことにより、セラミックス部材を得た。
その後、上記のように、別々に作製されたチタン部材(焼結体)とセラミックス部材(焼結体)とを歯科用セメント(GC社製、グラスアイオノマー)を用いて接合することにより、アバットメントを製造した。
各実施例および各比較例についてのフィックスチャー、アバットメントの製造条件を表1にまとめて示し、各実施例および各比較例の歯科用インプラントの構成を表2にまとめて示した。なお、表1中のθの値は、チタン成形体の横断面積増大部の表面と凸部の高さ方向とのなす角を示すものであり、表2中のθの値は、チタン部材の横断面積増大部の表面と凸部の高さ方向とのなす角を示すものである。また、表1中、比較例3については、脱脂工程の欄には、上段にチタン成形体に対する脱脂工程の処理条件を示し、下段にセラミックス成形体に対する脱脂工程の処理条件を示し、焼結工程の欄には、上段にチタン脱脂体に対する焼結工程の処理条件を示し、下段にセラミックス脱脂体に対する焼結工程の処理条件を示した。また、表2中、比較例1、2については、フィックスチャーに螺合される部位(本発明でのチタン部材に対応する部位)についての条件をチタン部材の欄に示し、歯冠修復物で被覆される部位(本発明でのセラミックス部材に対応する部位)についての条件をセラミックス部材の欄に示した。
前記各実施例で得られた歯科用インプラントについて、フィックスチャーとアバットメントを螺合した状態で、アバットメントのフィックスチャーに螺合している側とは反対の面(金属接合面(図1参照))に、歯科用セメント(サンメディカル社製、スーパーボンド)を介して、歯冠修復物を接着した。歯冠修復物としては、内表面側(アバットメントに対向する面側)に金(Au)で構成された金属層を有し、外表面側に(アバットメントに対向する面とは反対の面側)に、酸化ケイ素(シリカ)および酸化アルミニウム(アルミナ)で構成されたセラミックス部を有するものを用いた。
また、前記各比較例で得られた歯科用インプラントについても、上記と同様に、前記各実施例のアバットメントの金属接合面に対応する部位に、歯科用セメント(サンメディカル社製、スーパーボンド)を介して、歯冠修復物を被覆し、その後、歯科用セメントを硬化させた。
3−1.金属イオンの溶出量の測定
上記のようにして歯冠修復物を接着した前記各実施例および各比較例の歯科用インプラントについて、それぞれ、以下のような方法で、金属イオンの溶出量を求めた。
歯冠修復物を接着したアバットメントを1wt%乳酸溶液80mL中に3ヶ月間浸漬した。その後、溶液中へのチタンの溶出量を、プラズマ発光分析装置を用いて分析した。
上記のようにして歯冠修復物を接着した前記各実施例および各比較例の歯科用インプラント(上記の「3−1.金属イオンの溶出量の測定」に用いたものとは異なるもの)について、それぞれ、以下のような方法で、歯科用インプラントと歯冠修復物との固定強度(接合強度)を求めた。
図6に示すような治具を用い、アバットメントを固定台に取り付け雄ねじ部にチャックを装着した。これを引張試験機に装着し、引き抜き法による強度試験を行った。
上記のようにして歯冠修復物を接着した前記各実施例および各比較例の歯科用インプラント(上記の「3−1.金属イオンの溶出量の測定」、「3−2.固定強度の測定」に用いたものとは異なるもの)について、それぞれ、以下のような方法で、落下試験を行った。
A:歯科用インプラントの割れ、欠け等が一切認められない。
B:1〜5個の歯科用インプラントにおいて、わずかな割れ、欠け等が認められる。
C:1〜5個の歯科用インプラントにおいて、顕著な割れ、欠け等が認められる。また は、6〜10個の歯科用インプラントにおいて、わずかな割れ、欠け等が認められる。
D:6〜10個の歯科用インプラントにおいて、顕著な割れ、欠け等が認められる。
これらの結果を、表3にまとめて示す。
これに対し、各比較例では、満足のいく結果が得られなかった。すなわち、アバットメントがチタンのみで構成された比較例1では、金属イオンの溶出量が非常に多かった。また、アバットメントがセラミックス(ジルコニア)のみで構成された比較例2では、機械的強度が低く、落下試験の評価が非常に低かった。また、比較例2では、フィックスチャーと、アバットメントの螺合が非常に緩みやすいという問題も発生した。また、アバットメントが、チタン部材とセラミックス部材とが単に歯科用セメントで接合されたものである比較例3では、チタン部材とセラミックス部材との接合強度が不十分で、比較的弱い力で、チタン部材とセラミックス部材とが分離してしまった。また、比較例3では、機械的強度が低く、落下試験の評価が非常に低かった。
Claims (11)
- チタンまたはチタン合金で構成された粉末と結合材とを含むチタン成形体形成用組成物を成形して、チタン成形体を得るチタン成形体製造工程と、
酸化物系セラミックスで構成された粉末と結合材とを含むセラミックス成形体形成用組成物を成形して、セラミックス成形体を得るセラミックス成形体製造工程と、
前記チタン成形体と、前記セラミックス成形体とを組み立て、組立体を得る組立工程と、
前記組立体に対して脱脂処理を施すことにより、および、前記チタン成形体中に含まれる前記結合材、前記セラミックス成形体中に含まれる前記結合材を除去し、前記チタン成形体をチタン脱脂体とし、前記セラミックス成形体をセラミックス脱脂体とする脱脂工程と、
前記脱脂処理が施された前記組立体に対して焼結処理を施すことにより、前記チタン脱脂体を焼結体であるチタン部材にするとともに、前記セラミックス脱脂体を焼結体であるセラミックス部材とし、前記チタン部材を前記セラミックス部材に固着・一体化させる焼結工程とを有することを特徴とする歯科用インプラントの製造方法。 - 前記チタン成形体、前記セラミックス成形体のうち一方が凹部を有するものであり、他方が前記凹部に挿入される凸部を有するものであり、
前記凹部を有する成形体の方が、前記凸部を有する成形体よりも、前記結合材の含有率が高い請求項1に記載の歯科用インプラントの製造方法。 - 前記凸部を有する成形体中における前記結合材の含有率は、3〜35wt%である請求項2に記載の歯科用インプラントの製造方法。
- 前記凹部を有する成形体中における前記結合材の含有率は、6〜40wt%である請求項2または3に記載の歯科用インプラントの製造方法。
- 前記凹部を有する成形体中における前記結合材の含有率をCA[wt%]、前記凸部を有する成形体中における前記結合材の含有率をCB[wt%]としたとき、3≦CA−CB≦15の関係を満足する請求項2ないし4のいずれかに記載の歯科用インプラントの製造方法。
- 前記凸部は、前記凹部に挿入された状態で、前記凹部の奥部に向かって、その横断面積が増大する部位を有するものである請求項2ないし5のいずれかに記載の歯科用インプラントの製造方法。
- 前記凸部は、前記凹部に挿入された状態で、前記凹部の奥部に向かって、その横断面積が連続的に増大する部位を有するものである請求項2ないし6のいずれかに記載の歯科用インプラントの製造方法。
- 前記凸部は、その横断面形状が非円形状の部位を有するものである請求項2ないし7のいずれかに記載の歯科用インプラントの製造方法。
- 前記セラミックス部材は、主としてジルコニアで構成されたものである請求項1ないし8のいずれかに記載の歯科用インプラントの製造方法。
- 前記歯科用インプラントは、チタンまたはチタン合金で構成され、顎骨に固定されるフィックスチャーと、前記チタン部材および前記セラミックス部材を有するアバットメントとを備えるものである請求項1ないし9のいずれかに記載の歯科用インプラントの製造方法。
- 前記セラミックス部材は、前記チタン部材を構成する材料とは異なる組成の金属が当接する当接面を有するものである請求項1ないし10のいずれかに記載の歯科用インプラントの製造方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007196497A JP4321637B2 (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | 歯科用インプラントの製造方法 |
EP08013474A EP2022440B1 (en) | 2007-07-27 | 2008-07-25 | Method for manufacturing dental abutment and dental abutment |
CN201210404548.3A CN102885653B (zh) | 2007-07-27 | 2008-07-25 | 牙科用植入体的制造方法以及牙科用植入体 |
CN200810135085.9A CN101352373B (zh) | 2007-07-27 | 2008-07-25 | 牙科用植入体的制造方法以及牙科用植入体 |
CN201210405085.2A CN102885654B (zh) | 2007-07-27 | 2008-07-25 | 牙科用植入体的制造方法以及牙科用植入体 |
US12/179,842 US8408905B2 (en) | 2007-07-27 | 2008-07-25 | Method for manufacturing dental implant and dental implant |
US13/783,673 US8782897B2 (en) | 2007-07-27 | 2013-03-04 | Method for manufacturing dental implant |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007196497A JP4321637B2 (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | 歯科用インプラントの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009028360A JP2009028360A (ja) | 2009-02-12 |
JP4321637B2 true JP4321637B2 (ja) | 2009-08-26 |
Family
ID=39828466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007196497A Expired - Fee Related JP4321637B2 (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | 歯科用インプラントの製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US8408905B2 (ja) |
EP (1) | EP2022440B1 (ja) |
JP (1) | JP4321637B2 (ja) |
CN (3) | CN102885653B (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4321637B2 (ja) * | 2007-07-27 | 2009-08-26 | セイコーエプソン株式会社 | 歯科用インプラントの製造方法 |
JP4321635B2 (ja) | 2007-07-27 | 2009-08-26 | セイコーエプソン株式会社 | 歯科用インプラントの製造方法 |
JP5750974B2 (ja) | 2011-03-30 | 2015-07-22 | セイコーエプソン株式会社 | 研磨用メディア、研磨用メディアの製造方法および研磨方法 |
WO2013173789A2 (en) | 2012-05-17 | 2013-11-21 | Isis Pharmaceuticals, Inc. | Antisense oligonucleotide compositions |
US20160015483A1 (en) | 2014-04-30 | 2016-01-21 | Osseodyne Surgical Solutions, LLC. | Osseointegrative surgical implant |
US10653506B2 (en) * | 2015-01-05 | 2020-05-19 | Kwang Seob Kim | Implant unit |
CN107234242B (zh) * | 2016-03-29 | 2021-07-30 | 精工爱普生株式会社 | 钛烧结体、装饰品及耐热部件 |
BE1025778B1 (fr) * | 2017-12-13 | 2019-07-10 | Sudimplant | Implant dentaire |
BR112021000297A2 (pt) * | 2018-07-24 | 2021-04-06 | Straumann Holding Ag | Processo para a preparação de um artigo por moldagem por injeção de pó |
KR20210001704A (ko) * | 2019-06-28 | 2021-01-06 | 롬엔드하스전자재료코리아유한회사 | 포지티브형 감광성 수지 조성물 및 이로부터 제조된 경화막 |
JP7455302B2 (ja) * | 2019-07-18 | 2024-03-26 | Orbray株式会社 | 歯科用インプラント体及び歯科用インプラント体の製造方法 |
Family Cites Families (84)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3589011A (en) * | 1969-07-10 | 1971-06-29 | Meer Sneer | Endosseous pin dental implant method and dental devices used therein |
US4021813A (en) * | 1974-07-01 | 1977-05-03 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy | Geometrically derived beam circular antenna array |
US3934347A (en) * | 1975-01-14 | 1976-01-27 | Lash Oral Implants | Dental prosthetic structure and method |
US4230009A (en) * | 1979-02-09 | 1980-10-28 | Molins Machine Company, Inc. | Rotary tool positioner |
FR2508307A1 (fr) * | 1981-09-16 | 1982-12-31 | Lonca Philippe | Nouveaux implants dentaires et materiel ancillaire pour leur mise en place |
US4488875A (en) * | 1982-04-29 | 1984-12-18 | A&L Investment Company | Connector for overdenture |
US4416629A (en) * | 1982-07-06 | 1983-11-22 | Mozsary Peter G | Osseointerfaced implanted artificial tooth |
US4525145A (en) | 1983-05-20 | 1985-06-25 | Fraunhofer-Gesellschaft Zur Forderung Der Angwandten Forschung E.V. | Connecting device for joining a superstructure element with an implant member |
US4657510A (en) * | 1985-03-06 | 1987-04-14 | Implant Systems, Inc. | Hybrid dental implant system |
CA1248371A (en) * | 1985-05-17 | 1989-01-10 | Robin D. Listrom | Fixture for attaching prosthesis to bone |
DE3604125A1 (de) * | 1986-02-10 | 1987-09-10 | Implantec Gmbh & Co Kg | Zahnersatz |
US4713004A (en) * | 1986-09-04 | 1987-12-15 | Vent Plant Corporation | Submergible screw-type dental implant and method of utilization |
US4854872B1 (en) * | 1987-09-24 | 1995-06-27 | Steven G Detsch | Prosthetic implant attachment system and method |
IT1218169B (it) * | 1987-10-08 | 1990-04-12 | Aldo Scatena | Moncone destinato ad essere fissato sulla parte endossea di un impianto dentario |
US4832601A (en) * | 1987-12-04 | 1989-05-23 | Hall Surgical | Adjustable support for a prosthetic tooth and method |
DE3839837A1 (de) * | 1988-11-25 | 1990-05-31 | Lauks Nikola | Vorrichtung zur befestigung eines zahnersatzes an einem menschlichen kiefer |
US5071350A (en) * | 1990-03-21 | 1991-12-10 | Core-Vent Corporation | Tiltable, adjustable, insert for a dental implant |
JP2605165B2 (ja) | 1990-06-13 | 1997-04-30 | 分吉 東 | 人工歯根 |
US5040982A (en) * | 1990-06-28 | 1991-08-20 | Stefan Dogar Sorin | Dental implant and conversion assembly |
US5350302A (en) * | 1990-07-05 | 1994-09-27 | Marlin Gerald M | Implant collar and post system |
DE4021813C2 (de) | 1990-07-09 | 1994-07-14 | Cerasiv Gmbh | Dentalimplantat aus Metall zur Befestigung von festsitzendem Zahnersatz |
US5087199A (en) * | 1990-07-27 | 1992-02-11 | Sargon Lazarof | Dental implant and method of using same |
US5116225A (en) * | 1990-10-17 | 1992-05-26 | Riera Juan C A | Angulated abutment for osseointegrated implants |
US5195891A (en) * | 1990-12-06 | 1993-03-23 | Sulc Josef M | Adjustable dental implant system |
JPH05168651A (ja) | 1991-02-26 | 1993-07-02 | Lion Corp | 人工歯根 |
CH692542A5 (de) | 1991-09-18 | 2002-07-31 | Implant Innovations Inc | Vorrichtung zur Rekonstruktion von Zähnen. |
JPH05228161A (ja) | 1992-02-19 | 1993-09-07 | Olympus Optical Co Ltd | 歯科補綴物 |
JP2740071B2 (ja) | 1992-03-31 | 1998-04-15 | 日新製鋼株式会社 | インプラント用金属焼結体の製造方法 |
US5662476A (en) * | 1992-06-29 | 1997-09-02 | Nobel Biocare Ab | Prosthetic implant restoration method |
JP3368592B2 (ja) | 1992-07-23 | 2003-01-20 | オリンパス光学工業株式会社 | 連結体の製造方法 |
US5213500A (en) * | 1992-08-10 | 1993-05-25 | Alfred Salazar | Stress absorbing semipermanent dental implant system |
JP3012094B2 (ja) | 1992-09-29 | 2000-02-21 | 京セラ株式会社 | 複合インプラント部材とその製造方法 |
US5417570A (en) * | 1994-01-03 | 1995-05-23 | Zest Anchors, Inc. | Dental anchor assembly |
DE4409931A1 (de) * | 1994-03-23 | 1995-09-28 | Karsten Baumann | Befestigungseinrichtung für einen Zahnmodell-Träger an einem Artikulator |
US5482463A (en) * | 1994-04-08 | 1996-01-09 | Wilson, Jr.; Richard S. | Anti-slippage mechanism for dental implant components |
US5556280A (en) * | 1994-05-31 | 1996-09-17 | Pelak; Mark S. | Method and apparatus for appliance mounting |
US5685714A (en) * | 1994-06-16 | 1997-11-11 | Implant Innovations, Inc. | Support post for use in dental implant system |
DE4433671C1 (de) * | 1994-09-21 | 1996-03-28 | Imz Fertigung Vertrieb | Enossales Implantat für Zahnersatz |
US5599185A (en) * | 1994-09-28 | 1997-02-04 | Greenberg Surgical Technologies, Llc | Dental implant healing abutment |
JPH08117324A (ja) | 1994-10-24 | 1996-05-14 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 生体インプラント材の製造方法 |
JPH08117247A (ja) | 1994-10-27 | 1996-05-14 | Janome Sewing Mach Co Ltd | 粉末焼結歯科用インレイの製造方法 |
US5810590A (en) * | 1995-01-30 | 1998-09-22 | Fried; Paula S. | Dental implants and methods for extending service life |
JPH08310878A (ja) | 1995-05-17 | 1996-11-26 | Juki Corp | 焼結体と異種材料体との結合方法 |
US5733122A (en) | 1995-05-31 | 1998-03-31 | Gordon; Basil | Dental implant attachment assembly including device and method for resisting loosening of attachment |
TW332774B (en) * | 1996-02-08 | 1998-06-01 | Straumann Inst Ag | Impression system for an implant end protruding from the human tissue structure |
JPH1033562A (ja) | 1996-07-25 | 1998-02-10 | Injietsukusu:Kk | 人工歯根 |
US5782918A (en) * | 1996-12-12 | 1998-07-21 | Folsom Metal Products | Implant abutment system |
US5888218A (en) * | 1997-03-27 | 1999-03-30 | Folsom Metal Products | Implant micro seal |
DE19714759B4 (de) * | 1997-04-10 | 2007-01-04 | Nobel Biocare Ab | Zahnersatz, insbesondere Zahnkrone oder Brücke sowie Verfahren zu dessen Herstellung |
JPH1171186A (ja) | 1997-08-26 | 1999-03-16 | Daiichi Seramo:Kk | セラミックと金属との結合構造およびその結合方法 |
JP2000024004A (ja) | 1998-07-16 | 2000-01-25 | Aichi Steel Works Ltd | 無歯顎に固定されるインプラント |
ES2241295T3 (es) * | 1998-07-29 | 2005-10-16 | Franz Sutter | Dispositivo para sujetar y/o formar una protesis dental. |
US6012923A (en) * | 1998-07-30 | 2000-01-11 | Sulzer Calcitek Inc. | Two-piece dental abutment with removable cuff |
JP3721799B2 (ja) | 1998-09-16 | 2005-11-30 | セイコーエプソン株式会社 | メガネフレームの製造方法 |
US6022509A (en) * | 1998-09-18 | 2000-02-08 | Johnson & Johnson Professional, Inc. | Precision powder injection molded implant with preferentially leached texture surface and method of manufacture |
US6030219A (en) * | 1998-10-13 | 2000-02-29 | Zest Anchors, Inc. | Dental attachment assembly |
US6244867B1 (en) * | 1998-11-24 | 2001-06-12 | Sulzer Dental Inc. | Multi-part, multi-positionable abutment for use with dental implants |
US6273720B1 (en) * | 1999-04-20 | 2001-08-14 | Robert Spalten | Dental implant system |
US6644969B2 (en) * | 1999-09-14 | 2003-11-11 | Nobel Biocare Ab | Snap-in healing cap and insertion tool |
EP3000416A3 (en) | 2000-03-10 | 2016-08-17 | Smith & Nephew, Inc. | Apparatus for use in arthroplasty on a knee joint |
US6656225B2 (en) * | 2000-04-10 | 2003-12-02 | Biomet Manufacturing Corp. | Modular radial head prostheses |
US6537487B1 (en) * | 2000-06-05 | 2003-03-25 | Michael L. Kuhns | Method of manufacturing form tools for forming threaded fasteners |
US6733703B2 (en) * | 2000-09-26 | 2004-05-11 | Romain L. Billiet | Method for controlling the dimensions of bodies made from sinterable materials |
US6695616B2 (en) * | 2001-10-04 | 2004-02-24 | Sterngold | Apparatus and method for anchoring a dental appliance |
US6951460B2 (en) * | 2001-11-01 | 2005-10-04 | Astra Tech Ab | Components and method for improved impression making |
US6824386B2 (en) * | 2001-11-01 | 2004-11-30 | Astra Tech Ab | Components for improved impression making |
JP2003277806A (ja) | 2002-03-22 | 2003-10-02 | Seiko Epson Corp | 歯列矯正部材用長尺焼結体の製造方法 |
US6932569B2 (en) * | 2002-05-17 | 2005-08-23 | Sikorsky Aircraft Corporation | Active control of multi-element rotor blade airfoils |
US20040203595A1 (en) * | 2002-08-12 | 2004-10-14 | Singhal Tara Chand | Method and apparatus for user authentication using a cellular telephone and a transient pass code |
CN1421613A (zh) * | 2002-12-22 | 2003-06-04 | 崔乃林 | 用聚合材料和陶瓷制造的螺杆泵及其制造方法 |
KR100537218B1 (ko) * | 2003-03-13 | 2005-12-16 | 허영구 | 나사/시멘트 유지형 임플란트용 어버트먼트 |
JP2004313525A (ja) | 2003-04-17 | 2004-11-11 | Toshiyuki Akaza | 歯科用材料 |
CN2647264Y (zh) * | 2003-08-12 | 2004-10-13 | 蒋晓华 | 牙齿正畸用燕尾栓道式托槽 |
US20050136378A1 (en) * | 2003-12-19 | 2005-06-23 | Elmekki Ennajimi | Implant system and method of installation thereof |
KR100539415B1 (ko) * | 2004-02-17 | 2005-12-27 | (주) 코웰메디 | 치과용 임플란트의 어버트먼트 및 그 표면의 심미적 표면처리방법 |
EP1570804B1 (en) * | 2004-03-05 | 2007-10-03 | Straumann Holding AG | Method to manufacture a dental device using injection molding |
US7674426B2 (en) * | 2004-07-02 | 2010-03-09 | Praxis Powder Technology, Inc. | Porous metal articles having a predetermined pore character |
US7300282B2 (en) | 2004-07-16 | 2007-11-27 | Sapian Schubert L | Biofunctional dental implant |
EP1912596A1 (en) * | 2005-08-10 | 2008-04-23 | Synthes GmbH | Porous implant |
DE102005042091A1 (de) | 2005-09-05 | 2007-03-15 | Ivoclar Vivadent Ag | Keramischer Zahnersatz und Verfahren zu dessen Herstellung |
DE202006001796U1 (de) | 2006-02-04 | 2006-06-08 | Weiherer, Johann | Zahnimplantat |
EP1939153B1 (de) | 2006-12-27 | 2014-08-27 | DeguDent GmbH | Verfahren zur Herstellung einer mehrteiligen Konstruktion sowie eine solche |
JP4321637B2 (ja) * | 2007-07-27 | 2009-08-26 | セイコーエプソン株式会社 | 歯科用インプラントの製造方法 |
EP2177175A1 (en) * | 2008-10-15 | 2010-04-21 | Straumann Holding AG | Non-invasive reference device |
-
2007
- 2007-07-27 JP JP2007196497A patent/JP4321637B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2008
- 2008-07-25 CN CN201210404548.3A patent/CN102885653B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2008-07-25 CN CN201210405085.2A patent/CN102885654B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2008-07-25 US US12/179,842 patent/US8408905B2/en active Active
- 2008-07-25 CN CN200810135085.9A patent/CN101352373B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2008-07-25 EP EP08013474A patent/EP2022440B1/en not_active Ceased
-
2013
- 2013-03-04 US US13/783,673 patent/US8782897B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009028360A (ja) | 2009-02-12 |
US20130177468A1 (en) | 2013-07-11 |
CN101352373B (zh) | 2012-12-12 |
EP2022440A1 (en) | 2009-02-11 |
US8782897B2 (en) | 2014-07-22 |
CN102885654B (zh) | 2015-06-17 |
CN102885653A (zh) | 2013-01-23 |
CN101352373A (zh) | 2009-01-28 |
US20090029317A1 (en) | 2009-01-29 |
EP2022440B1 (en) | 2012-09-12 |
CN102885653B (zh) | 2016-03-16 |
US8408905B2 (en) | 2013-04-02 |
CN102885654A (zh) | 2013-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4321636B2 (ja) | 歯科用インプラントの製造方法 | |
JP4321638B2 (ja) | 歯科用インプラントの製造方法 | |
JP4321637B2 (ja) | 歯科用インプラントの製造方法 | |
JP4321635B2 (ja) | 歯科用インプラントの製造方法 | |
JP5487562B2 (ja) | 歯科用インプラントの製造方法 | |
JP5110031B2 (ja) | 歯科用インプラント | |
JP5472274B2 (ja) | 歯科用アバットメントの製造方法 | |
JP5751358B2 (ja) | 歯科用インプラント |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090217 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090415 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090512 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090525 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4321637 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130612 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130612 Year of fee payment: 4 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |