[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4321656B2 - 車両制御装置 - Google Patents

車両制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4321656B2
JP4321656B2 JP2008015250A JP2008015250A JP4321656B2 JP 4321656 B2 JP4321656 B2 JP 4321656B2 JP 2008015250 A JP2008015250 A JP 2008015250A JP 2008015250 A JP2008015250 A JP 2008015250A JP 4321656 B2 JP4321656 B2 JP 4321656B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
target value
torque
parameter
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008015250A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008291830A (ja
Inventor
佳宏 坂柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008015250A priority Critical patent/JP4321656B2/ja
Priority to CN200880013598.0A priority patent/CN101675234B/zh
Priority to US12/597,801 priority patent/US8538660B2/en
Priority to PCT/IB2008/001026 priority patent/WO2008132588A2/en
Priority to DE112008001102.8T priority patent/DE112008001102B4/de
Publication of JP2008291830A publication Critical patent/JP2008291830A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4321656B2 publication Critical patent/JP4321656B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W40/00Estimation or calculation of non-directly measurable driving parameters for road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub unit, e.g. by using mathematical models
    • B60W40/12Estimation or calculation of non-directly measurable driving parameters for road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub unit, e.g. by using mathematical models related to parameters of the vehicle itself, e.g. tyre models
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1401Introducing closed-loop corrections characterised by the control or regulation method
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1401Introducing closed-loop corrections characterised by the control or regulation method
    • F02D2041/141Introducing closed-loop corrections characterised by the control or regulation method using a feed-forward control element
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1401Introducing closed-loop corrections characterised by the control or regulation method
    • F02D2041/1433Introducing closed-loop corrections characterised by the control or regulation method using a model or simulation of the system
    • F02D2041/1434Inverse model
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/04Engine intake system parameters
    • F02D2200/0402Engine intake system parameters the parameter being determined by using a model of the engine intake or its components
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/04Engine intake system parameters
    • F02D2200/0404Throttle position

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

この発明は、車両制御装置に係り、特に、モデル式を用いて車両搭載アクチュエータの目標制御量を算出するようにした車両制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、内燃機関の出力制御装置が開示されている。この従来の装置では、内燃機関の目標トルクを応答良く実現するために、吸気系モデルの逆モデルおよびスロットルモデルの逆モデルをそれぞれ用いて、目標スロットル開度を算出するようにしている。また、上記従来の装置では、上記逆モデルに入力されるパラメータであるエンジン回転速度やバルブタイミングにフィルタ処理を施すことにより、内燃機関の出力制御の安定化を図っている。
特開2006−200466号公報 特開2005−69021号公報 特開2005−69141号公報
ところで、上記従来の技術のように、微分計算がモデル式の導出過程に含まれていると、逐次微小変動するエンジン回転速度や吸気管圧力に対して過剰な反応を示すことになる。より具体的には、モデル式のパラメータとして、エンジン回転速度のような高周波の振動成分を含むパラメータが含まれていると、当該パラメータが微分される過程において意図しないノイズが増幅されてしまうことになる。
上記の問題を解消するために、上記従来の技術のようにフィルタ処理を施すことが考えられるが、そのようなフィルタ処理は、制御の安定性向上には寄与する反面、システムの応答性を犠牲にすることになる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、システムの応答性を損なわずに車両搭載アクチュエータの目標制御量への大きなノイズの重畳を良好に低減させ得る車両制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、入力される所定のパラメータを時間微分する微分部を含むモデル式を用いて、車両搭載アクチュエータの目標制御量を算出する車両制御装置であって、
前記所定のパラメータは、比較的高い周波数で振動するパラメータが属する第1のパラメータ群と、比較的低い周波数で振動するパラメータが属する第2のパラメータ群とからなり、
前記モデル式は、前記第2のパラメータ群に属するパラメータのみが時間微分されるように設定されることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記モデル式では、前記第1のパラメータ群の微分部をゼロで近似する処理が施されていることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、前記モデル式は、前記第1のパラメータ群に属するパラメータを時間微分する微分部を、前記第1のパラメータ群に属するパラメータを前記第2のパラメータ群に属するパラメータで微分する第1微分部と前記第2のパラメータ群に属するパラメータを時間微分する第2微分部との積に変換して表現されたものであることを特徴とする。
また、第4の発明は、車両における制御対象の目標制御対象値と所定のパラメータを入力値として含むモデル式を用いて、当該制御対象を目標制御対象値に制御するために必要とされる車両搭載アクチュエータの目標制御量を算出する車両制御装置であって、
前記モデル式では、前記目標制御対象値が微分対象とされるとともに、前記所定のパラメータの中から少なくとも比較的高い周波数で振動するパラメータが微分対象から除外されていることを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明において、前記モデル式では、前記所定のパラメータのうちの少なくとも比較的高い周波数で振動するパラメータの微分部をゼロで近似する処理が施されていることを特徴とする。
また、第6の発明は、第4または第5の発明において、前記モデル式は、前記所定のパラメータを含む時定数を有する一次遅れ要素に前記車両搭載アクチュエータの前記目標制御量を与えることによって前記目標制御対象値が算出される式の逆関数として得られる式であることを特徴とする。
また、第7の発明は、第6の発明において、前記モデル式において前記時定数と掛け合わされて微分対象となるのは、前記目標制御対象値のみであることを特徴とする。
また、第8の発明は、第4乃至第7の発明の何れかにおいて、前記目標制御対象値は、内燃機関のトルク目標値または筒内空気量目標値であることを特徴とする。
また、第9の発明は、前記目標制御対象値は、前記アクチュエータに対し比較的早い応答を要求する第1のトルク目標値と、前記アクチュエータに対し比較的遅い応答を要求する第2のトルク目標値とからなり、
前記車両制御装置は、前記目標制御対象値の中で前記第1のトルク目標値のみを微分対象とするとともに、微分後の前記第1のトルク目標値と、前記第2のトルク目標値とを合算して最終的な目標値を生成することを特徴とする。
また、第10の発明は、第1乃至第9の発明の何れかにおいて、前記車両搭載アクチュエータは、内燃機関の吸気通路に配置され、モータにより駆動されるスロットルバルブであることを特徴とする。
第1の発明によれば、比較的高い周波数で振動するパラメータが属する第1のパラメータ群が時間微分の対象から除外されることにより、モデル式の出力値、すなわち、車両搭載アクチュエータの目標制御量が算出される過程において、高周波ノイズが増幅されるのを防止することができる。そして、比較的低い周波数で振動するパラメータが属する第2のパラメータ群については時間微分の対象としていることにより、モデル式の演算精度を確保することができる。このように、本発明によれば、システムの応答性を損なわずに車両搭載アクチュエータの目標制御量への大きなノイズの重畳を良好に低減させることができる。
第2の発明によれば、モデル式において、上記第2のパラメータ群のパラメータのみが時間微分されるようにすることができる。
第3の発明によれば、上記第1のパラメータ群に属する高周波で振動するパラメータが時間微分されるのを回避することによって車載搭載アクチュエータの目標制御量への大きなノイズの重畳を良好に低減させつつ、上記第2のパラメータ群に属する低周波で振動するパラメータが時間微分されることによってモデル式の演算精度の確保を図ることができる。
第4の発明によれば、車両における制御対象の目標制御対象値が微分対象とされることによって、モデル式の演算精度を良好に確保することができる。そして、当該目標制御対象値以外でモデル式に入力される所定のパラメータの中から、少なくとも比較的高い周波数で振動するパラメータが微分対象から除外されることによって、モデル式の出力値、すなわち、車両搭載アクチュエータの目標制御量が算出される過程において、高周波ノイズが増幅されるのを防止することができる。このように、本発明によれば、システムの応答性を損なわずに車両搭載アクチュエータの目標制御量への大きなノイズの重畳を良好に低減させることができる。
第5の発明によれば、モデル式において、所定のパラメータのうちの少なくとも比較的高い周波数で振動するパラメータが微分対象から除外されるようにすることができる。
第6の発明によれば、所定のパラメータを含む時定数を有する一次遅れ要素に車両搭載アクチュエータの目標制御量を与えることによって目標制御対象値が算出される式を用いたことで、時定数に含まれる所定のパラメータ(例えば、内燃機関の吸気圧P)が車両の状態(例えば、内燃機関の運転状態)によって変化する場合であっても、その時々の車両の状態でのパラメータの値を知ることによって時定数を把握できれば、車両搭載アクチュエータの調整に伴う制御対象の応答特性を容易に把握できるようになる。そのうえで、モデル式をこのような式の逆関数として得られる式としたことで、上記時定数を有する一次進み要素に車両搭載アクチュエータの目標制御量を与えることによって、制御対象の良好な応答性を実現するために必要とされる車両搭載アクチュエータの目標制御量を取得できるようになる。
第7の発明によれば、上記第6の発明における1次進み要素において、モデル式の演算精度を良好に確保しつつ、比較的高い周波数で振動するパラメータが微分対象とされないようにすることできる。このため、システムの応答性を損なわずに車両搭載アクチュエータの目標制御量への大きなノイズの重畳を良好に低減させることができる。
第8の発明によれば、内燃機関のトルクや筒内空気量の応答性を損なわずに車両搭載アクチュエータの目標制御量への大きなノイズの重畳を良好に低減させたシステムを構築することができる。
第9の発明によれば、車両制御装置の計算負荷を良好に低減させつつ、異なる応答性を要求する2種類のトルク目標値が同時に入力されるケースにも対応することができるようになる。
第10の発明によれば、モータにより駆動されるスロットルバルブの目標制御量への大きなノイズの重畳を良好に低減させられるので、当該モータの耐久性を良好に確保することができる。
実施の形態1.
[内燃機関のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1の車両制御装置に搭載される内燃機関システムの構成を説明するための図である。本実施形態のシステムは、多気筒型の内燃機関10を備えている。内燃機関10の筒内には、ピストン12が設けられている。また、内燃機関10の筒内には、ピストン12の頂部側に燃焼室14が形成されている。燃焼室14には、吸気通路16および排気通路18が連通している。
吸気通路16の入口近傍には、吸気通路16に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ20が設けられている。エアフローメータ20の下流には、スロットルバルブ22が設けられている。スロットルバルブ22は、アクセル開度などに基づいてスロットルモータ24により駆動される電子制御式のバルブである。スロットルバルブ22の近傍には、スロットル開度θを検出するためのスロットルポジションセンサ26が配置されている。
スロットルバルブ22の下流には、内燃機関10の吸気ポートに燃料を噴射するための燃料噴射弁28が配置されている。また、内燃機関が備えるシリンダヘッドには、気筒毎に、燃焼室14の頂部から燃焼室14内に突出するように点火プラグ30がそれぞれ取り付けられている。吸気ポートおよび排気ポートには、それぞれ、燃焼室14と吸気通路16、或いは燃焼室14と排気通路18を導通状態または遮断状態とするための吸気弁32および排気弁34が設けられている。
吸気弁32および排気弁34は、それぞれ吸気可変動弁(VVT)機構36および排気可変動弁(VVT)機構38により駆動される。可変動弁機構36、38は、それぞれ、クランク軸の回転と同期して吸気弁32および排気弁34を開閉させるとともに、それらの開閉時期を変更することができる。
内燃機関10は、クランク軸の近傍にクランク角センサ40を備えている。クランク角センサ40は、クランク軸が所定回転角だけ回転する毎に、Hi出力とLo出力を反転させるセンサである。クランク角センサ40の出力によれば、クランク軸の回転位置やその回転速度(エンジン回転速度ne)を検知することができる。また、内燃機関10は、吸気カム軸の近傍にカム角センサ42を備えている。カム角センサ42は、クランク角センサ40と同様の構成を有するセンサである。カム角センサ42の出力によれば、吸気カム軸の回転位置(バルブタイミングvvt)などを検知することができる。
図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50には、上述した各種センサに加え、排気通路18内の排気空燃比を検出するための空燃比センサ52、内燃機関10の冷却水温度を検出するための水温センサ54、およびアクセル開度PAを検出するためのアクセル開度センサ56などが接続されている。また、ECU50には、上述した各種アクチュエータが接続されている。ECU50は、それらのセンサ出力、およびECU50内に仮想的に構成された数理モデル(後述する吸気系のモデルやその逆モデルなど)の演算結果に基づいて、内燃機関10の運転状態を制御することができる。
[吸気系のモデルの概要]
図2は、図1に示すECU50内に構築されている吸気系のモデルの概要を説明するための図である。吸気系のモデルは、筒内に吸入される筒内充填空気量mを推定するための数理モデルである。より具体的には、吸気系のモデルは、スロットルバルブ22を通過するスロットル通過空気量mを推定するためのスロットルモデルと、スロットルバルブ22より下流側の吸気通路16(吸気マニホールド)内の吸気圧P(および吸気温度T)を推定するための吸気管モデルと、吸気弁32を通過する吸気弁通過空気量(筒内充填空気量)mを推定するための吸気弁モデルとを含んでいる。これらのスロットル通過空気量m、吸気圧P、および筒内充填空気量mは、以下の式によって算出することができる。
(スロットルモデル通過空気量m
スロットル通過空気量m[g/sec]は、次の(1)式に示すように、係数fmt(θ)と係数gmt(P)の積として表される。
Figure 0004321656
ただし、上記(1)式において、fmt(θ)は、以下の図3(A)に示す関係に従って得られる係数であり、gmt(P)は、以下の図3(B)に示す関係に従って得られる係数である。
図3は、fmt(θ)およびgmt(P)をそれぞれ取得するためにECU50内に記憶されているマップの特性をそれぞれ示している。図3(A)に示すように、係数fmt(θ)は、スロットル開度θとの関係で一義的に定まる値であり、基本的にスロットル開度θが大きくなるほど大きくなるような特性を有している。このような特性によれば、スロットル開度θが大きくなるほど、スロットル通過空気量mが大きくなるように算出することができる。また、図3(B)に示すように、係数gmt(P)は、吸気圧Pとの関係で一義的に定まる値である。係数gmt(P)は、吸気圧Pがある値以下になるまでは吸気圧Pがスロットル上流空気圧(大気圧)Paよりも低くなるにつれ、大きくなるような特性を有している。このようなgmt(P)の特性によれば、スロットルバルブ22の前後の差圧が大きくなるにつれ、スロットル通過空気量mが多くなるように算出することができる。
(吸気圧Pおよび吸気温度T
吸気圧P[Pa]および吸気温度T[K]は、次の(2a)式と(2b)式とを解くことにより算出することができる。
Figure 0004321656
ただし、上記(2a)、(2b)式において、Rはガス定数であり、Vは内燃機関10の吸気マニホールド容積であり、κは比熱比である。
(筒内充填空気量m
筒内充填空気量m(g/sec)は、次の(3)式のように表現することができる。
Figure 0004321656
ただし、上記(3)式において、係数gmcは、吸気圧P、エンジン回転速度ne、およびバルブタイミングvvtの関数であり、Tはスロットル上流空気温度(大気温度)Tである。
図4は、gmc(P、ne、vvt)を取得するためにECU50内に記憶されているマップの特性を示している。より具体的には、ECU50は、エンジン回転速度neやバルブタイミングvvt毎に、図4に示すような係数gmcを吸気圧Pとの関係で定めたマップを記憶している。図4に示すマップには、吸気圧Pが高くなるにつれ、変数gmcが大きくなるような特性が与えられている。このような変数gmcの特性によれば、吸気圧Pが高くなるにつれ、筒内充填空気量mが多くなるように算出することができる。
以上説明した(1)〜(3)式によれば、先ず、上記(2)式に従って吸気圧Pが得られると、次いで、スロットル開度θをある開度にしたときのスロットル通過空気量mが上記(1)式に従って判るようになるとともに、筒内充填空気量mが上記(3)式に従って判るようになる。そして、最新のm値およびm値が得られると、次の時点での吸気圧Pが得られるようになる。このような演算を繰り返すことで、筒内充填空気量mを逐次算出することが可能となる。
(充填効率kl
また、筒内に吸入される空気の充填効率klは、上記のようにして得られた筒内充填空気量mに基づいて、次の(4)式に従って算出することができる。
Figure 0004321656
ただし、上記(4)式において、Vはシリンダ容積であり、ρairは空気の密度であり、Kはm、ne以外のパラメータをまとめて表した係数である。
[吸気系のモデルの逆モデルを用いた目標スロットル開度θrefの算出]
本実施形態のシステムでは、運転者が操作するアクセルペダルの操作量などに基づき実際に要求されるトルク(トルク目標値trqref)が得られるように、内燃機関10の実トルクを制御するトルクデマンド制御が実行される。本実施形態のシステムは、運転者の要求に沿ったトルク目標値trqrefが得られるような目標スロットル開度θrefを、図9を参照して後述する手法によって、上記吸気系のモデル式を変形して得た逆モデル式を用いて算出することを特徴としている。
ここでは、先ず、そのような本実施形態の特徴的な手法との対比のために、図5を参照して、本実施形態の特徴的な手法の前提となる手法であって、上記吸気系のモデル式をそのまま逆方向に解くことによって目標スロットル開度θrefを算出する手法について説明する。図5は、そのような対比のために参照する手法において、内燃機関10のトルク目標値trqrefから目標スロットル開度θrefが得られるまでの過程を説明するための図である。
図5に示す手法では、内燃機関10のトルク目標値trqrefと筒内空気量目標値(klcrefまたはmcref)との関係を定めたトルクマップに基づいて、当該トルク目標値trqrefを実現するために必要な筒内空気量の目標値が取得される。より具体的には、このトルクマップは、エンジン回転速度neや点火時期SAなどの所定のエンジンパラメータごとに、トルク目標値との関係で、目標充填効率klcrefという形での筒内空気量目標値を定めたマップである。尚、目標充填効率klcrefと目標筒内空気量mcrefはともに筒内空気量の目標値を表す指標となり得るものであるため、筒内空気量の目標値は、klcrefとmcrefのいずれの形でトルクマップから取得されるものであってもよい。
図5に示す手法では、上記吸気系のモデルの(1)〜(4)式を変形して、以下の(5)〜(9)式のような逆モデル式を導出するようにしている。そして、上記トルクマップより得られた目標充填効率klcrefと、エンジン回転速度neなどの所定のエンジンパラメータとを入力値として、当該逆モデル式を利用して筒内空気量目標値を得るために必要とされる目標スロットル開度θrefを算出するようにしている。
より具体的には、左辺が筒内充填空気量mだけとなるように上記(4)式を変形することで、次の(5)式が得られる。このような(5)式によれば、目標充填効率klcrefに基づいて、目標筒内空気量mcrefを得ることができる。
Figure 0004321656
また、左辺が吸気圧Pだけとなるように上記(3)式を変形することで、次の(6)式が得られる。このような(6)式によれば、目標筒内空気量mcrefと、後述する(9b)式とに基づいて、目標吸気圧Pmrefを得ることができる。
Figure 0004321656
また、左辺がスロットル通過空気量mだけとなるように上記(2b)式を変形することで、次の(7)式が得られる。このような(7)式によれば、目標筒内空気量mcrefと目標吸気圧Pmrefとに基づいて、目標スロットル通過空気量mtrefを得ることができる。
Figure 0004321656
また、左辺がスロットル開度θだけとなるように上記(1)式を変形することで、次の(8)式が得られる。このような(8)式によれば、目標吸気圧Pmrefと目標スロットル通過空気量mtrefとに基づいて、目標スロットル開度θrefを得ることができる。
Figure 0004321656
また、上記(2a)式の両辺を積分すれば、次の(9a)式を得ることができる。そして、次の(9b)式によれば、上記(6)式により得られる目標吸気圧Pmrefと、(9a)式により得られるP/Tの目標値とから目標吸気温度Tmrefを得ることができる。
Figure 0004321656
以上説明した図5に示す手法によれば、吸気の応答遅れ等の吸気系のダイナミクスを考慮したフィードフォワード(FF)制御器を構築することができる。次に、図6および図7を参照して、以上のような逆モデル式を用いて算出した目標スロットル開度θrefに基づいて筒内空気量を制御した際の効果を説明する。
図6は、吸気系のダイナミクスが考慮されていないFF制御が行われた場合の例を示す図である。この場合には、スロットル開度θは、トルク要求が出された時点において、図6(A)に示すように筒内空気量目標値が得られる値θに制御されることになる。その結果、筒内空気量は、図6(B)に示すように、吸気遅れを伴って徐々に目標値に近づいていくことになり、良好なトルク応答性が得られない。
図7は、吸気系のダイナミクスが考慮されている上記図5に示す手法によってFF制御が行われた場合の例を示す図である。この場合には、トルク要求が出された時点において、図7(A)に示すように、筒内空気量目標値(≒トルク目標値)が直ちに得られるようにすべく、筒内空気量目標値を実現するために必要なスロットル開度θよりも大きな開度θとなるように、目標スロットル開度θrefが決定される。そして、その後も筒内空気量目標値が直ちに得られるようにする目標スロットル開度θrefが逐次算出されるようになる。その結果、筒内空気量は、図7(B)に示すように、筒内空気量目標値に対して良好な応答性が得られるようになる。
図8は、上記図5に示す手法の問題点を説明するための図である。より具体的には、図8(A)は、筒内空気量目標値を周期的に変化させた波形を示している。図8(B)は、そのような筒内空気量目標値を常に達成できるように逐次算出された目標スロットル開度θrefの波形を示している。スロットル開度θがこのような目標スロットル開度θrefに制御されることによって、図8(A)に示すように、筒内空気量目標値に精度良く追従した筒内空気量が得られるようになる。
しかしながら、スロットルモータ24に最終的に指令されることになる目標スロットル開度θrefには、図8(B)に示すように大きなノイズが重畳してしまう。その原因は、以下の通りである。すなわち、目標スロットル通過空気量mtrefを得るための上記(7)式には、目標吸気圧Pmrefを時間微分した項が含まれている。そして、目標吸気圧Pmrefを得るための上記(6)式には、エンジン回転速度neなどのように振動し易く、その信号に高周波ノイズが重畳し易い計測値(エンジンパラメータ)が含まれている。従って、上記(7)式において目標吸気圧Pmrefが時間で微分される際に、目標吸気圧Pmrefに含まれるエンジンパラメータの高周波ノイズが増幅されてしまう。このような理由と、上記(9b)式から上記(6)式へのループ計算の存在によって計算値が振動し易いことと相まって、目標スロットル開度θrefには、大きなノイズが重畳してしまう。
スロットルモータ24への指令値である目標スロットル開度θrefに大きなノイズが重畳してしまうと、スロットルモータ24が細かな制御量で頻繁に調整されるようになり、スロットルモータ24の発熱量が大きくなる。発熱量の増大は、スロットルモータ24の性能低下を招く可能性がある。また、スロットルバルブ22が細かな制御量で頻繁に動作されるようになると、スロットルバルブ22が摩耗によって劣化することも懸念される。
[実施の形態1の特徴部分]
図9は、本実施の形態1において、筒内空気量目標値を実現するために必要とされる目標スロットル開度θrefを算出するために用いられる手法を説明するための図である。図9に示す本実施形態の手法においても、上記(1)〜(4)式までの吸気系のモデルの式を利用する点においては、対比のために上記図5に示す手法と同じである。しかし、図9に示す手法では、上記吸気系のモデルの式をそのまま逆方向に解くのではなく、当該吸気系のモデルの式を、以下に示すような状態依存型の線形なモデル(微分方程式)に変形および近似した形で利用するようにしている。
より具体的には、図9(A)に示すように、吸気系のモデルによれば、既述した通り、スロットル開度θとともにエンジン回転速度neや点火時期SAなどの他のエンジンパラメータを与えることによって、筒内充填空気量mを取得することができる。図9に示す手法では、上記吸気系のモデルの式を図9(B)に示すような状態依存の係数αを用いた簡素な伝達関数(K/(1+αs))を含む式に変形して表すようにしている。
上記の伝達関数(K/(1+αs))を利用する状態依存型の線形モデルによれば、スロットル開度θや所定のエンジンパラメータをモデルの入力値とすれば、筒内空気量を得ることが可能となる。そのうえで、図9に示す手法では、上記のような簡素な伝達関数(K/(1+αs))の逆関数を利用して、図9(C)に示すように、筒内空気量目標値を実現するために必要とされるスロットル開度の目標値θrefを取得するようにしている。
次に、図9(A)に示す吸気系のモデルの式から図9(B)に示す伝達関数(K/(1+αs))を含む式への変形について説明する。
先ず、上記吸気系のモデルの(2b)式中の吸気温度Tを大気温度Tと近似することによって、当該(2b)式は、以下の(10a)式のように表すことができる。また、上記(3)式中の吸気温度Tを同じく大気温度Tと近似することによって、当該(3)式は、以下の(10b)式のように表すことができる。
Figure 0004321656
次に、上記(10a)および(10b)式とともに、上記(1)および(4)式を引用して、以下のような手順で、次の(11d)式のように表される充填効率klの微分方程式が求められる。
Figure 0004321656
この場合には、先ず、上記(4)式の両辺を時間微分することで(11a)式が得られる。ここで、dne/dtをゼロとして(11a)式を近似するようにする(すなわち、エンジン回転速度neを定数として扱うようにする)。これにより、エンジン回転速度neが(11a)式における微分対象から除かれることによって、(11a)式を(11b)式のように表すことができる。
次いで、吸気圧Pを中間変数として、(11b)式を(11c)式のように変形したうえで、当該(11c)式に上記(1)、(10a)、および(10b)式を代入することによって、(11d)式を得ることができる。
次いで、充填効率klをYとし、スロットル開度θと1対1の関係にある変数fmt(θ)をXとしたうえで、上記(11d)式をラプラス変換する。この際、ラプラス変換後の式中の各パラメータを変数K、αを使って関係を整理すると、最終的には(11d)式を次の(12)式のように表すことができる。
Figure 0004321656
以上のように算出された(12)式によれば、スロットル開度θと筒内空気量目標値(目標充填効率klcref)との関係を、1次遅れ要素のように表すことができる。より具体的には、上記(12)式中の係数K、αには、時間の関数である吸気圧Pが含まれているので、当該吸気圧Pが時々刻々と変化することで、それに伴って係数K、αが変化することになる。つまり、(12)式によれば、スロットル開度θと筒内空気量目標値(目標充填効率klcref)との関係を、吸気圧Pの状態に依存する係数K、αで表した簡素な伝達関数(K/(1+αs))を用いて表すことが可能となる。
また、このような状態依存型の線形モデルによれば、現時点の吸気圧Pが判れば、その状態からスロットル開度θを所定開度だけ開いたときの空気の応答性は、単純に上記(12)式中の時定数αの値で判るようになる。つまり、その時々の吸気圧Pに応じた空気の応答遅れが上記のような簡素な関係式から判るようになる。このため、スロットル開度θの調整に伴う空気の応答特性を把握し易くすることができる。
また、上記(12)式の逆関数を(13a)式のように算出したうえで、変数K、αを用いたまま当該(13a)式のラプラス逆変換を行うと、以下のような目標スロットル開度θrefの算出式(13b)を得ることができる。
Figure 0004321656
以上のように算出された(13b)式によれば、筒内空気量目標値(目標充填効率klcref)を実現するために必要とされるスロットル開度の目標値θrefを取得することができる。また、(13a)式によれば、ラプラス演算子sに掛けられて微分の対象となるのは、Y、すなわち、筒内空気量目標値(充填効率kl))だけとなり、係数α内のパラメータ、すなわち、エンジン回転速度neなどの筒内空気量目標値以外のエンジンパラメータを微分対象から除外することができる。
図10は、上記図9に示す手法によって得られる効果を説明するための図である。以上のように導出される(13b)式に基づいて、筒内空気量目標値を達成できるようなスロットル開度の目標値θrefを算出することとすれば、高周波の振動成分を含むエンジンパラメータ(エンジン回転速度neなど)が微分対象から除外されることで、モデルの出力値(目標スロットル開度θref)が算出される過程において、高周波ノイズが増幅されるのを防止することができる。また、上記(13b)式によれば、筒内空気量目標値(klcref)が時間微分の対象とされることによって、当該モデル式の演算精度の確保を図ることができる。このため、図10(A)に示すように、筒内空気量目標値を周期的に変化させた場合において、図10(B)に示すように、システムの応答性(空気の応答性)を損なうことなく、目標スロットル開度θrefの波形からノイズを良好に除去することができる。
また、上記図9に示す手法によれば、運転者からの要求に応じたトルク目標値trqrefを達成できるようにスロットル開度θの調整を頻繁に行う必要のあるトルクデマンド制御が適用されたシステムにおいて、トルク(空気)の応答性を損なうことなく、スロットルモータ24の発熱の影響を回避して、スロットルモータ24の耐久性を十分に確保することができる。
実施の形態2.
次に、図11乃至図14を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
[トルク変換を含んだ制御構造]
上述した実施の形態1の手法によれば、筒内空気量目標値を実現するために必要とされるスロットル開度の目標値θrefを、ノイズを良好に低減させつつ算出することができる。このような実施の形態1の手法を用いて、トルク目標値を実現するために必要とされるスロットル開度の目標値θrefを得るための手法として、次の図11に示す制御構造が考えられる。
図11は、対比のために参照するトルク変換を含んだ制御構造を説明するための図である。より具体的には、図11に示す制御構造では、トルクtrqやエンジン回転速度neなどのエンジンパラメータを含む関数f(trq、ne、etc.)によって充填効率klが表される。そして、このような関係式に従ってトルク目標値trqrefを満足する筒内空気量目標値(klcrefやmcref)が取得されたうえで、上述した図9に示す手法に従って筒内空気量目標値からスロットル開度の目標値θrefが得られるようになる。
図12は、上記図11に示す手法の問題点を説明するための図である。上記図11に示す関係式には、エンジン回転速度などの高周波の振動成分を含むエンジンパラメータが関与している。このため、図12(A)に示すようなトルク目標値trqrefを得るべく算出された目標スロットル開度θrefには、図12(B)に示すように、大きなノイズが重畳してしまう。この理由は、当該関係式によって得られた筒内空気量目標値を上記図9に示す状態依存型モデルにおいて微分する際に、エンジンパラメータの変動の影響が増幅され、意図しないノイズが増幅されてしまうからである。
[実施の形態2の特徴部分]
図13は、本実施の形態2において、トルク目標値trqrefを実現するために必要とされる目標スロットル開度θrefを算出するために用いられる手法を説明するための図である。本実施形態においては、上記の問題を解消すべく、図13に示すように、トルク目標値trqrefと筒内空気量目標値(klcref)との関係を含めた状態依存型のモデルを構築するようにした。そして、本実施形態では、当該モデルを用いて、トルク目標値trqrefを一次進み要素に与えることによって、当該トルク目標値trqrefを実現するために必要とされる目標スロットル開度θrefを得るようにした。
当該モデルにおいても、上述した実施の形態1と同様に、トルク目標値trqref以外のモデルへの入力値、すなわち、高周波の振動成分を含むエンジンパラメータ(エンジン回転速度neなど)を微分対象から除外するようにしている。より具体的には、本実施形態では、筒内空気量目標値(目標充填効率klcref)の微分を以下の(14b)式のように近似して取り扱うようにしている。
Figure 0004321656
すなわち、充填効率klは、トルクtrq、エンジン回転速度ne、点火時期SAなどの関数f(trq、ne、etc.)であるので、充填効率klを時間微分すると、(14a)式のように表すことができる。本実施形態においては、このような(14a)式中のパラメータの中でトルクtrq以外のパラメータ、すなわち、高周波の振動成分を含むエンジン回転速度neの微分値(dne/dt)などをゼロと近似して、(14b)式を得るようにしている。
このようにして得られる上記(14b)式によれば、筒内空気量目標値の微分値(dkl/dt)を、微分値(df/dtrq)とトルク微分値(dtrq/dt)との積として表すことができる。微分値(df/dtrq)は、トルクtrqとの関係で定めたマップから取得できる値である。このように、上記(14b)式によれば、筒内空気量目標値の微分値(dkl/dt)を、マップ値とトルク微分値(dtrq/dt)との積に基づき、エンジン回転速度neの微分値(dne/dt)などのノイズ源となる項を除去して取得することが可能となる。
次に、上記図13に示す状態依存型モデルは、以下に説明する関係に従って得ることができる。
すなわち、先ず、トルクtrqをYとし、充填効率kl=F(Y)をZとし、変数fmt(θ)をXとする。そして、当該XとZを上記(13a)式に代入すると、次の(15a)式を得ることができる。(15a)式中のZをYに置き換えると、(15b)式のように表すことができる。
Figure 0004321656
次いで、上記(15b)式のラプラス逆変換を行うと、次の(16)式を得ることができる。
Figure 0004321656
次いで、Y(トルクtrq)を抜き出しつつ、上記(16)式を再度ラプラス変換すると、次の(17A)式を得ることができる。この(17a)式を、以下の係数α’、K’を用いて整理すると、次の(17b)式のように表すことができる。これにより、図13に示す状態依存型モデルの伝達関数((1+α’s)/K’)を得ることができる。
Figure 0004321656
また、上記(17b)式のラプラス逆変換を行うことにより、以下のような目標スロットル開度θrefの算出式(18)を得ることができる。
Figure 0004321656
以上のように算出された(18)式によれば、トルク目標値trqrefを実現するために必要とされるスロットル開度の目標値θrefを取得することができる。また、(17b)式によれば、ラプラス演算子sに掛けられて微分の対象となるのは、Y、すなわち、トルク目標値trqrefだけとなり、係数α’内のパラメータ、すなわち、エンジン回転速度neなどのトルク目標値trqref以外のエンジンパラメータを微分対象から除外することができる。
図14は、上記図13に示す手法によって得られる効果を説明するための図である。以上のように導出される(18)式に基づいて、トルク目標値trqrefを達成できるようなスロットル開度の目標値θrefを算出することとすれば、高周波の振動成分を含むエンジンパラメータ(エンジン回転速度neなど)が微分対象から除外されることで、モデルの出力値(目標スロットル開度θref)を算出する過程において、高周波ノイズが増幅されるのを防止することができる。また、上記(18)式によれば、トルク目標値(trqref)が時間微分の対象とされることによって、当該モデル式の演算精度の確保を図ることができる。このため、図18(A)に示すように、トルク目標値trqrefを周期的に変化させた場合において、図18(B)に示すように、システムの応答性(トルクの応答性)を損なうことなく、目標スロットル開度θrefの波形からノイズを良好に除去することができる。
また、上記図13に示す手法によれば、運転者からの要求に応じたトルクを達成できるようにスロットル開度θの調整を頻繁に行う必要のあるトルクデマンド制御が適用されたシステムにおいて、トルクの応答性を損なうことなく、スロットルモータ24の発熱の影響を回避して、スロットルモータ24の耐久性を十分に確保することができる。
また、上記図13に示す手法によれば、内燃機関10の運転状態に応じて変化する吸気系のダイナミクスを考慮することによりトルクの応答性を良好に確保しつつ、ノイズに強い特性を備えるトルクコントローラー(状態依存型モデル)を得ることができる。図15は、本実施の形態2におけるトルク制御構造を表した図である。本実施形態の状態依存型モデルが上記特性を備えることにより、図15に示すような当該モデルを含めた内燃機関システムにおける非線形性を無くすことができる。また、これにより、以下のような優れた効果を奏することが可能となる。
図16は、図15に示す内燃機関システムの下流側に一次遅れ要素を有するシステムが接続された車両制御システムを表した図である。内燃機関10が搭載される車両においては、そのような一次遅れ要素(1/(1+α”s))を有するシステムとしては、例えば、車輪の速度を制御するシステムが考えられる。
本実施の形態2の状態依存型モデルによれば、上述したように、内燃機関システム全体として線形性を備えるようになる。このため、図16に示すように、当該内燃機関システムの上流側に線形の補償器を設けることによって、内燃機関システムの下流側のシステムの応答性を良好に補償することが可能となる。また、上述したように、本実施の形態2のシステムは、ノイズにも強い(ノイズを増幅させない)ので、内燃機関システムの上流側に設ける線形の補償器として、図16に示すような一次進み要素を有する補償器を用いることもでき、車両制御システム全体の応答性を更に改善することも可能となる。
尚、上述した実施の形態1または2においては、エンジン回転速度ne、バルブタイミングvvt、点火時期SAなどのエンジンパラメータが前記第1または第4の発明における「所定のパラメータ」に相当している。
また、エンジン回転速度neが前記第1の発明における「第1のパラメータ群に属するパラメータ」に相当しているとともに、上述した実施の形態1における筒内空気量目標値klcrefや上述した実施の形態2におけるトルク目標値trqrefが前記第1の発明における「第2のパラメータ群に属するパラメータ」に相当している。
実施の形態3.
次に、図17乃至図22を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
[異なる応答性を要求する2種類のトルク目標値Ti、Tiが同時に存在する場合の課題]
内燃機関10のトルク制御には、以下のように、異なる応答性を要求する2種類のトルク目標値Ti、Tiがある。すなわち、例えば、変速機の変速制御などのように車両の挙動を制御するような場合には、比較的早い応答が要求される。ここでは、この場合のトルク目標値を「第1のトルク目標値Ti」と称する。また、例えば、運転者からトルクが要求されるような場合には、比較的遅い応答が要求される。ここでは、この場合のトルク目標値を「第2のトルク目標値Ti」と称する。このように、2種類のトルク目標値Ti、Tiが存在するにも関わらず、何らの配慮もなしに上述した実施の形態2のトルクコントローラーを用いるようにした場合には、すべてのトルク目標値Ti、Tiに対して、一律に応答性改善を行ってしまい、当該2種類のトルク目標値Ti、Tiの双方を十分に満足する応答を得ることができなくなる。
図17は、比較的早い応答を要求する第1のトルク目標値Tiへの対応に適したトルクコントローラーと、比較的遅い応答を要求する第2のトルク目標値Tiへの対応に適したトルクコントローラーとを表した図である。
より具体的には、図17(A)に示すトルクコントローラーは、上述した実施の形態2における上記13に示す状態依存型モデルを利用したコントローラーを示している。このようなトルクコントローラーによれば、内燃機関10のトルクを制御する際に、与えられた入力通りのトルクを出力することができるようになり、応答性を良好に改善することが可能となる。つまり、図17(A)に示すトルクコントローラーは、比較的早い応答を要求する第1のトルク目標値Tiへの対応に適したトルクコントローラーであるといえる。
一方、図17(B)に示すトルクコントローラーは、従来の内燃機関が備えるコントローラーを示している。このようなトルクコントローラーによれば、内燃機関10のトルクを制御する際に、与えられた入力に対して内燃機関10が有する応答遅れを残しながらにトルクを出力することができる。このため、乗り心地確保の観点等の理由で過敏な応答が好ましくない場合においては、良好なトルク応答を得ることができる。つまり、図17(B)に示すトルクコントローラーは、比較的遅い応答を要求する第2のトルク目標値Tiへの対応に適したトルクコントローラーであるといえる。
以上のような2つのトルクコントローラーの双方を備えておくこととすれば、比較的早い応答のみが要求されている場合には、図17(A)に示すトルクコントローラーで対応することができるとともに、比較的遅い応答のみが要求されている場合には、図17(B)に示すトルクコントローラーで対応することができるようになる。
しかしながら、状況次第では、比較的早い応答と比較的遅い応答とが同時に要求される場合が生じ得る(つまり、第1のトルク目標値Tiと第2のトルク目標値Tiとが同時に存在する場合が生じ得る)。第1のトルク目標値Tiと第2のトルク目標値Tiとが同時に存在する場合には、各トルク目標値Ti、Tiに対応する目標スロットル開度θrefをそれぞれ別個に算出した後に両者を足し合わせるという手法では、変数Kがトルク目標値Ti、Tiの大きさ如何によって変化する値であるために、2種類のトルク目標値Ti、Tiを正確に反映させたトルクを得ることができないという問題があった。
図18は、上記の問題を回避するために取り得る手法であって、後述する図20に示す本実施の形態3の手法との対比のために説明する手法を説明するための図である。
対比のために図18を参照して説明する構成は、遅い方の要求である第2のトルク目標値Tiに対して、内燃機関10が有する応答遅れ相当の遅れを与えるためのフィルターを備えるようにしている。そして、この手法では、2種類のトルク目標値Ti、Tiが同時に存在する場合には、上記フィルターを通した後の第2のトルク目標値Tiと、第1のトルク目標値Tiとを足し合わせることによって、フィードフォワード(FF)制御器(逆モデル)に入力する最終的なトルク目標値trqrefを算出するようにしている。このような手法によれば、2種類のトルク目標値Ti、Tiが同時に存在する場合においても、1つのトルクコントローラーで対応することが可能となる。しかしながら、このような手法では、上記のように、第2のトルク目標値Tiに対してフィルターをかけるという処理が必要となるので、計算が冗長となってしまうという問題がある。
[実施の形態3の特徴部分]
図19は、上述した本発明の実施の形態2に示すトルクコントローラーを用いた場合の利点を説明するための図である。
上述した実施の形態2に示すトルクコントローラーを用いることとすれば、図19に示すように、FF制御器を、状態依存の係数αを用いた伝達関数((1+αs)/K)の形で表現することが可能となる。そして、この伝達関数((1+αs)/K)のように表すことができるようになったことで、図19に示すように、FF制御器に対して、微分項αsを通過するルートと当該微分項αsを通過しないルートとに分離した状態で、トルク目標値を入力することができるようになる。そこで、本実施形態では、この利点を利用して、以下の図20を参照して説明するように、比較的早い応答を要求する第1のトルク目標値Tiのみが微分項αsを通過するようにした。つまり、言い換えれば、第1のトルク目標値Tiおよび第2のトルク目標値Tiのうち、第1のトルク目標値Tiのみを微分対象とした。
図20は、本発明の実施の形態3におけるトルクコントローラーを説明するための図である。
より具体的には、図20に示すように、本実施形態では、比較的早い応答を要求する第1のトルク目標値Tiのみが微分項αsを通過するようにするとともに、微分項αsを通過させないようにした第1のトルク目標値Tiおよび第2のトルク目標値Tiを合算して得られた値を、微分後の第1のトルク目標値Tiと合算して最終的なトルク目標値trqrefを得るようにした。尚、係数αは、トルク目標値Ti、Tiやエンジン回転速度neに依存する関数であるため、トルク目標値Ti、Tiなどを入力しないと計算することができない。ここでは、係数αの算出においては、微分項αsを通過する方の第1のトルク目標値Tiのみでなく、すべてのトルク目標値Ti、Tiの合計を用いるようにしている。
以上説明した図20に示すトルクコントローラーによれば、FF制御器を伝達関数((1+αs)/K)の形で表現することが可能となったことで、異なる応答性を要求する2種類のトルク目標値Ti、Tiが同時に入力される場合であっても、比較的早い応答を要求する第1のトルク目標値Tiのみを微分対象とすることができる。このため、簡素な構成を有する単一のトルクコントローラーによって、比較的早い応答要求に対しては、図17(A)に示すトルクコントローラーと同じ働きを実現することができるとともに、比較的遅い応答要求に対しては、図17(B)に示すトルクコントローラーと同じ働きを実現することができる。このため、ECU50の計算負荷を良好に低減させつつ、異なる応答性を要求する2種類のトルク目標値Ti、Tiが同時に入力されるケースにも対応することができるようになる。
図21は、図20に示すトルクコントローラーを実際に内燃機関10の制御に適用した場合の効果を説明するためのタイムチャートである。尚、図21中に「応答性補償なし制御:A」と付して示す波形は、上記図17(B)に示すトルクコントローラーを用いた場合の制御を示している。また、図21中に「エンジン逆モデル制御:B」と付して示す波形は、上記図17(A)に示すトルクコントローラーを用いた場合の制御を示している。更に、図21中に「両対応制御:C」と付して示す波形は、上記図20に示すトルクコントローラーを用いた場合の制御を示している。
図21より、応答性補償なし制御Aが適用された場合には、遅い応答要求には対応できているものの早い応答要求に対しては追従できていないことが判る。また、エンジン逆モデル制御Bが適用された場合には、早い応答要求を直接的に満たしているのでトルク応答が急峻にすぎることが判る。これに対し、図20に示すトルクコントローラーを用いた両対応制御Cが適用された場合には、早い応答要求および遅い応答要求の双方にうまく対応できているのが判る。
図22は、図20に示すトルクコントローラーを実際に内燃機関10の制御に適用した場合の効果を説明するためのタイムチャートである。
上述した実施の形態1〜3における吸気系のモデルは、一次遅れの形で表現されている。しかしながら、図20に示す本実施形態のトルクコントローラーは、一次遅れ系に限らず、二次遅れ等の他の形の系に対しても、同様の考え方で実現することができるものである。図22は、吸気系のモデルが二次遅れの形で表現されている内燃機関の制御に適用した場合の効果を説明するものである。
図22より、二次遅れの形で表現された場合であっても、図20に示す本実施形態のトルクコントローラーを用いることで、早い応答要求および遅い応答要求の双方にうまく対応できているのが判る。
本発明の実施の形態1の車両制御装置に搭載される内燃機関システムの構成を説明するための図である。 図1に示すECU内に構築されている吸気系のモデルの概要を説明するための図である。 mt(θ)およびgmt(P)をそれぞれ取得するためにECU内に記憶されているマップの特性をそれぞれ示す図である。 mc(P、ne、vvt)を取得するためにECU内に記憶されているマップの特性を示す図である。 本発明の実施の形態1の手法との対比のために参照する手法において、内燃機関のトルク目標値trqrefから目標スロットル開度θrefが得られるまでの過程を説明するための図である。 吸気系のダイナミクスが考慮されていないFF制御が行われた場合の例を示す図である。 吸気系のダイナミクスが考慮されている上記図5に示す手法によってFF制御が行われた場合の例を示す図である。 上記図5に示す手法の問題点を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において、筒内空気量目標値を実現するために必要とされる目標スロットル開度θrefを算出するために用いられる手法を説明するための図である。 上記図9に示す手法によって得られる効果を説明するための図である。 対比のために参照するトルク変換を含んだ制御構造を説明するための図である。 上記図11に示す手法の問題点を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において、トルク目標値trqrefを実現するために必要とされる目標スロットル開度θrefを算出するために用いられる手法を説明するための図である。 上記図13に示す手法によって得られる効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態2におけるトルク制御構造を表した図である。 図15に示す内燃機関システムの下流側に一次遅れ要素を有するシステムが接続された車両制御システムを表した図である。 比較的早い応答を要求する第1のトルク目標値Tiへの対応に適したトルクコントローラーと、比較的遅い応答を要求する第2のトルク目標値Tiへの対応に適したトルクコントローラーとを表した図である。 本発明の実施の形態3において述べた問題を回避するために取り得る手法であって、図20に示す本実施の形態3の手法との対比のために説明する手法を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に示すトルクコントローラーを用いた場合の利点を説明するための図である。 本発明の実施の形態3におけるトルクコントローラーを説明するための図である。 図20に示すトルクコントローラーを実際に内燃機関の制御に適用した場合の効果を説明するためのタイムチャートである。 図20に示すトルクコントローラーを実際に内燃機関の制御に適用した場合の効果を説明するためのタイムチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
14 燃焼室
16 吸気通路
22 スロットルバルブ
24 スロットルモータ
28 燃料噴射弁
30 点火プラグ
32 吸気弁
40 クランク角センサ
50 ECU(Electronic Control Unit)
θ スロットル開度
θref 目標スロットル開度
α 時定数
kl 充填効率
klcref 目標充填効率(筒内空気量目標値)
筒内充填空気量
cref 目標筒内空気量(筒内空気量目標値)
スロットル通過空気量
tref 目標スロットル通過空気量
ne エンジン回転速度
吸気圧
mref 目標吸気圧
s ラプラス演算子
SA 点火時期
Ti 第1のトルク目標値
Ti 第2のトルク目標値
大気温度
吸気温度
mref 目標大気温度
trqref トルク目標値
vvt バルブタイミング

Claims (10)

  1. 入力される所定のパラメータを時間微分する微分部を含むモデル式を用いて、車両搭載アクチュエータの目標制御量を算出する車両制御装置であって、
    前記所定のパラメータは、比較的高い周波数で振動するパラメータが属する第1のパラメータ群と、比較的低い周波数で振動するパラメータが属する第2のパラメータ群とからなり、
    前記モデル式は、前記第2のパラメータ群に属するパラメータのみが時間微分されるように設定されることを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記モデル式では、前記第1のパラメータ群の微分部をゼロで近似する処理が施されていることを特徴とする請求項1記載の車両制御装置。
  3. 前記モデル式は、前記第1のパラメータ群に属するパラメータを時間微分する微分部を、前記第1のパラメータ群に属するパラメータを前記第2のパラメータ群に属するパラメータで微分する第1微分部と前記第2のパラメータ群に属するパラメータを時間微分する第2微分部との積に変換して表現されたものであることを特徴とする請求項1または2記載の車両制御装置。
  4. 車両における制御対象の目標制御対象値と所定のパラメータを入力値として含むモデル式を用いて、当該制御対象を目標制御対象値に制御するために必要とされる車両搭載アクチュエータの目標制御量を算出する車両制御装置であって、
    前記モデル式では、前記目標制御対象値が微分対象とされるとともに、前記所定のパラメータの中から少なくとも比較的高い周波数で振動するパラメータが微分対象から除外されていることを特徴とする車両制御装置。
  5. 前記モデル式では、前記所定のパラメータのうちの少なくとも比較的高い周波数で振動するパラメータの微分部をゼロで近似する処理が施されていることを特徴とする請求項4記載の車両制御装置。
  6. 前記モデル式は、前記所定のパラメータを含む時定数を有する一次遅れ要素に前記車両搭載アクチュエータの前記目標制御量を与えることによって前記目標制御対象値が算出される式の逆関数として得られる式であることを特徴とする請求項4または5記載の車両制御装置。
  7. 前記モデル式において前記時定数と掛け合わされて微分対象となるのは、前記目標制御対象値のみであることを特徴とする請求項6記載の車両制御装置。
  8. 前記目標制御対象値は、内燃機関のトルク目標値または筒内空気量目標値であることを特徴とする請求項4乃至7の何れか1項記載の車両制御装置。
  9. 前記目標制御対象値は、前記アクチュエータに対し比較的早い応答を要求する第1のトルク目標値と、前記アクチュエータに対し比較的遅い応答を要求する第2のトルク目標値とからなり、
    前記車両制御装置は、前記目標制御対象値の中で前記第1のトルク目標値のみを微分対象とするとともに、微分後の前記第1のトルク目標値と前記第2のトルク目標値とを合算して最終的な目標値を生成することを特徴とする請求項8記載の車両制御装置。
  10. 前記車両搭載アクチュエータは、内燃機関の吸気通路に配置され、モータにより駆動されるスロットルバルブであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項記載の車両制御装置。
JP2008015250A 2007-04-27 2008-01-25 車両制御装置 Expired - Fee Related JP4321656B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008015250A JP4321656B2 (ja) 2007-04-27 2008-01-25 車両制御装置
CN200880013598.0A CN101675234B (zh) 2007-04-27 2008-04-25 车辆控制装置和控制方法
US12/597,801 US8538660B2 (en) 2007-04-27 2008-04-25 Vehicle control apparatus and control method
PCT/IB2008/001026 WO2008132588A2 (en) 2007-04-27 2008-04-25 Vehicle control apparatus and control method
DE112008001102.8T DE112008001102B4 (de) 2007-04-27 2008-04-25 Fahrzeugsteuervorrichtung und Steuerverfahren

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007119820 2007-04-27
JP2008015250A JP4321656B2 (ja) 2007-04-27 2008-01-25 車両制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008291830A JP2008291830A (ja) 2008-12-04
JP4321656B2 true JP4321656B2 (ja) 2009-08-26

Family

ID=40166790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008015250A Expired - Fee Related JP4321656B2 (ja) 2007-04-27 2008-01-25 車両制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8538660B2 (ja)
JP (1) JP4321656B2 (ja)
CN (1) CN101675234B (ja)
DE (1) DE112008001102B4 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8478507B2 (en) * 2010-04-21 2013-07-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for internal combustion engine
US10202924B2 (en) * 2012-07-25 2019-02-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus for supercharged engine
JPWO2014083654A1 (ja) 2012-11-29 2017-01-05 トヨタ自動車株式会社 過給機付きエンジンの制御装置
JP6076280B2 (ja) * 2014-03-03 2017-02-08 本田技研工業株式会社 内燃機関の制御装置
US9623866B2 (en) * 2015-05-15 2017-04-18 Ford Global Technologies, Llc Methods and systems for selectively adapting engine air flow

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3703117B2 (ja) * 1996-07-10 2005-10-05 ヤマハ発動機株式会社 モデルベース制御方法および装置
DE19630213C1 (de) * 1996-07-26 1997-07-31 Daimler Benz Ag Verfahren und Vorrichtung zur Motormomenteinstellung bei einem Verbrennungsmotor
FR2783017B1 (fr) * 1998-09-08 2000-11-24 Siemens Automotive Sa Procede de commande d'un moteur a combustion interne
US6460409B1 (en) * 2000-05-13 2002-10-08 Ford Global Technologies, Inc. Feed-forward observer-based control for estimating cylinder air charge
US6820589B2 (en) * 2002-10-17 2004-11-23 Ford Global Technologies, Llc Idle speed control method and system
JP4082596B2 (ja) * 2003-07-07 2008-04-30 本田技研工業株式会社 制御装置
JP4114574B2 (ja) 2003-08-26 2008-07-09 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の吸気量制御装置及び吸気量制御方法
JP4033065B2 (ja) 2003-08-26 2008-01-16 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の吸入空気量推定装置
US6976471B2 (en) * 2003-09-17 2005-12-20 General Motors Corporation Torque control system
JP2005330856A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Denso Corp 自動車の制御装置
JP4222308B2 (ja) * 2005-01-11 2009-02-12 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の空気量推定装置
JP4446898B2 (ja) * 2005-01-21 2010-04-07 株式会社デンソー 内燃機関の出力制御装置
JP2007092531A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Denso Corp 内燃機関の制御装置
JP4407711B2 (ja) * 2007-03-19 2010-02-03 トヨタ自動車株式会社 トルクディマンド型の内燃機関の制御装置
US7549407B2 (en) * 2007-03-28 2009-06-23 Gm Global Technology Operations, Inc. Method and system for controlling a valve device

Also Published As

Publication number Publication date
DE112008001102T5 (de) 2010-03-18
US8538660B2 (en) 2013-09-17
JP2008291830A (ja) 2008-12-04
CN101675234A (zh) 2010-03-17
CN101675234B (zh) 2013-02-13
US20100088005A1 (en) 2010-04-08
DE112008001102B4 (de) 2016-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101074307B1 (ko) 내연 기관의 제어 장치
CN101389844B (zh) 发动机控制系统
US6199537B1 (en) Method and apparatus for controlling intake air flow rate of an engine and method for controlling output
EP1982063B1 (en) Control apparatus for vehicle
JP4321656B2 (ja) 車両制御装置
JPH081146B2 (ja) 内燃機関の非線形フイ−ドバツク制御装置
JP4849588B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP3898114B2 (ja) 内燃機関の吸入空気量推定方法、推定装置、吸入空気量制御方法および制御装置
JP4446898B2 (ja) 内燃機関の出力制御装置
CN103975153B (zh) 内燃机的控制装置
JP2009221934A (ja) 内燃機関の制御装置
JP5999180B2 (ja) 車両統合制御装置
US7826956B2 (en) Control system for plant
JP2004124743A (ja) 内燃機関用制御装置
JP2015010548A (ja) エンジンの制御装置
US11629658B2 (en) Method for activating a boost pressure control
JP5141306B2 (ja) 車両の制振制御装置
WO2008132588A2 (en) Vehicle control apparatus and control method
JP2011043097A (ja) 車両用エンジンの制御装置
Alkeilani Torque Accuracy Improvement Via Explicit Torque Feedback Control For Internal Combustion Spark Ignition Engines
CN103306830A (zh) 发动机的控制装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090512

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090525

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4321656

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130612

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees