JP4320051B2 - 制振装置及び該装置を備えた斜張橋 - Google Patents
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Description
社団法人日本鋼構造協会(編)「構造物の耐風工学」 第342〜343頁 東京電機大学出版局 1997年
さらに、減衰器を、第1層用アームに添い移動自在にするようにする(請求項3)。
かつ、第1層用支柱を、第1層用アームに添い移動自在にするようにする(請求項4)。
そして、第2層用支柱が第1層用アームを貫通するようにするか、または、第1層用アームが第2層用支柱を貫通するようにする(請求項5)。
また、前記各記載の制振装置を、架設中の橋桁先端部架設クレーンに設置したものである(請求項10)。
ベースに立てられた第1層用支柱に、ほぼ水平方向の第1層用アームが回転自在に支持され、第1層用アームとベースとの間にばね及び減衰器が設けられ、ベースに立てられた第2層用支柱に、ほぼ水平方向の第2層用アームが回転自在に支持され、第1層用アームの一端部と、第2層用アームの一端部に第1連結体が連結され、第2層用アームの他端部に重錘が作用し、第1層用アームが第1層用支柱に支持された第1支持点と、ばねが第1層用アームに連結されたばね連結点との距離に対し、第1支持点と、第1連結体が第1層用アームに連結された第1層連結点との距離が大であり、第2層用アームが第2層用支柱に支持された第2支持点と、第1連結体が第2層用アームに連結された第2層連結点との距離に対し、第2支持点と、重錘が第2層用アームに作用した作用点との距離が大であり、重錘が、第2層用アームの一端部及び第1連結体を介して第1層用アームの一端部に作用したため、
第2層用アームの重錘の作用点と第2層連結点とが、てこの作用する位置関係にあり、さらに、第1連結体を介し、第1層連結点とばね連結点とが、てこの作用する位置関係にあり、重錘の作用点が2層のてこ作用を介してばね連結点に作用し、重錘の運動振幅に対するばね長さの変化を小さくすることができ、ばね定数の大なるばねを使用することができ、長周期の重錘の鉛直運動を可能とし、かつ、装置全体をコンパクトにすることができる(請求項1)。
本発明の制振装置を実施するための最良の形態1を、図1ないし図4を参照して説明する。
1はH形鋼からなる左右に水平方向の第1層用ベースであり、2本のベース1が前後位置に平行に配設されている。2はベース1の上フランジに透設された複数個のボルト挿通用透孔であり、等間隔に形成されている。3は角形鋼管からなる第1層用支柱、4aは支柱3の下端に固着された下基板であり、下基板4aの4隅に形成された挿通孔とベース1の透孔2にボルトが挿通され、ナットの締着により支柱3がベース1に立設されている。4bは支柱3の上端に回転機構Kを介して設けられた上基板である。
つぎに、形態1の制振装置を設置した斜張橋の1形態を、図5を参照して説明する。
同図において、18は橋主塔、19は橋桁、20は橋主塔18と橋桁19間に張設された斜張ケーブル、21は橋桁19の先端部に設置された架設クレーン、22は架設クレーン21のトラス架構に設けられた形態1の制振装置であり、制振効果の大きい橋桁19の先端部に設けられている。
つぎに、本発明の制振装置の形態2を、図7ないし図9を参照して説明する。以下各図において、図1ないし図3と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
この形態2は、第2層用支柱13が第1層用アーム5を貫通したものであり、第2層用支柱13が第1層用支柱3と同じ第1層用ベース1に立設され、H形鋼からなる第1層用アーム5が、第2層用支柱13が立設された部分で分割され、その分割された前、後にみぞ形鋼5aが固着され、第2層用支柱13が貫通する貫通孔5bが形成されたものである。
本発明の制振装置の形態3を、図10ないし図12を参照して説明する。この形態3は、第1層用アーム5が第2層用支柱13を貫通したものであり、形態2と同様、第1層用支柱3と第2層用支柱13が第1層用ベース1に立設され、角形鋼管からなる第2層用支柱13が、第1層用アーム5が位置する部分で分割され、その分割された前、後にコ字形の角形鋼13aが固着され、第1層用アーム5が貫通する貫通孔13bが形成されたものである。
本発明の制振装置の形態4を、図13ないし図15を参照して説明する。この形態4は、アームが3層になったものであり、2本の左右方向の第1層用ベース1が、前後位置に平行に配設され、両ベース1にそれぞれ立設された第1層用支柱3に左右方向の第1層用アーム5が回転自在に支持され、両アーム5の一端部(図13では右端部)が第1層用連結棒11により連結されている。
第3支持点S3と、第3層用アーム26の他端部に位置した重錘17の作用点Gとの距離が大であり、
図示していないが、他の形態として、第1層用支柱3及び第1層用アーム5をそれぞれ2本ずつで平行に配置し、両第1層用アーム5の一端部を第1層用連結棒11により連結し、第2層用アーム14を両第1層用アーム5に平行でかつ両第1層用アーム5の間に配置し、第1連結体16の一端部を第1層用連結棒11に連結し、他端部を第2層用アーム12に連結してもよい。この場合、2層構成において安定した状態になる。
以上は、2層及び3層について説明したが、4層以上にも適用でき、本発明は、複数層用支柱及び複数層用アームから構成することができる。
5 第1層用アーム
6 ばね
8 減衰器
11 第1層用連結棒
13 第2層用支柱
14 第2層用アーム
15 第2層用連結棒
16 第1連結体
17 重錘
19 橋桁
21 架設クレーン
23 第2層用連結棒
25 第3層用支柱
26 第3層用アーム
27 第2連結体
Claims (10)
- ベースに立てられた第1層用支柱と、
該第1層用支柱に回転自在に支持されたほぼ水平方向の第1層用アームと、
該第1層用アームとベースとの間に設けられたばね及び減衰器と、
ベースに立てられた第2層用支柱と、
該第2層用支柱に回転自在に支持されたほぼ水平方向の第2層用アームと、
前記第1層用アームの一端部と、前記第2層用アームの一端部に連結された第1連結体と、
前記第2層用アームの他端部に作用した重錘とを備え、
前記第1層用アームが前記第1層用支柱に支持された第1支持点と、前記ばねが前記第1層用アームに連結されたばね連結点との距離に対し、
前記第1支持点と、前記第1連結体が前記第1層用アームに連結された第1層連結点との距離が大であり、
前記第2層用アームが前記第2層用支柱に支持された第2支持点と、前記第1連結体が前記第2層用アームに連結された第2層連結点との距離に対し、
前記第2支持点と、前記重錘が前記第2層用アームに作用した作用点との距離が大であり、
前記重錘が、前記第2層用アームの一端部及び前記第1連結体を介して前記第1層用アームの一端部に作用したことを特徴とする制振装置。 - ばねを、第1層用アームに添い移動自在にしたことを特徴とする請求項1記載の制振装置。
- 減衰器を、第1層用アームに添い移動自在にしたことを特徴とする請求項1または2記載の制振装置。
- 第1層用支柱を、第1層用アームに添い移動自在にしたことを特徴とする請求項1,2または3記載の制振装置。
- 第2層用支柱が第1層用アームを貫通、または、第1層用アームが第2層用支柱を貫通したことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の制振装置。
- 第1層用支柱及び第1層用アームがそれぞれ2本ずつで平行に位置し、
前記両第1層用アームの一端部が第1層用連結棒により連結され、
第2層用アームが前記両第1層用アームに平行でかつ前記両第1層用アームの間に位置し、
第1連結体の一端部が前記第1層用連結棒に連結され、他端部が前記第2層用アームに連結されたことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の制振装置。 - 第2層用支柱及び第2層用アームがそれぞれ2本ずつで平行に位置し、
前記第2層用アームの一端部が第2層用連結棒により連結され、
第1層用アームが前記両第2層用アームに平行でかつ前記両第2層用アームの間に位置し、
第1連結体の一端部が第1層用アームに連結され、他端部が前記第2層用連結棒に連結されたことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の制振装置。 - 複数層用支柱及び複数層用アームから構成されたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載の制振装置。
- 請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の制振装置を、架設中の橋桁先端部に設置して備えたことを特徴とする斜張橋。
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