JP4312887B2 - 紙葉スタックユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、紙幣等の紙葉を所定のスタック部に順次収納するための紙葉スタックユニットに関し、特に、コンパクトな構成により、高速で、紙葉の適切な整頓収納ができるもの関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えばコンビニエンスストア、スーパーマーケット、スーパーストアなどの流通業界その他においては、売上金の自動集計、送金、現金輸送処理における安全性の確保、トータルコストの削減等を目的として、警備会社によって総合的に管理される紙幣入金装置が広く利用されている。
【0003】
紙幣が所定の投入口部から紙幣入金装置内に投入されると、該投入紙幣は、先ず金種別に仕分され、各金種毎に、鑑別/計数部によって真偽鑑別がなされると共に、1枚ずつ計数される。このとき、“真紙幣”と判定された紙幣は、所定の搬送通路を通ってスタックユニットに送られてそこに一時貯留される。また、“偽紙幣”もしくは“著しく破損している紙幣”と判定された紙幣は、紙幣リジェクト部に放出される。操作者(ユーザ)は、例えば所定のディスプレイ上の表示内容により、実際に投入した紙幣の合計金額と該装置によって計数された合計金額とが一致しているかの判定を行い、この判定に従い、入金決定スイッチまたは入金取消スイッチを選択的に操作する。操作者が入金取消スイッチを操作した場合、前記スタックユニットの前扉が開き、そこから、前記操作者は投入した偽紙幣等を取り出すことができる。一方、前記操作者が入金決定スイッチを操作した場合には、前記スタックユニットのシャッタプレートとその下流側に着脱式に取り付けられた金庫ユニットの蓋とが開き、これにより、それまで前記スタックユニットに一時貯留されていた紙幣が、その金種用の金庫ユニットに送り出され、そこに最終的に収納されることになる。このような紙幣入金装置に使用されているスタックユニットは、当該分野では、“一時スタッカ”と呼ばれている。
その後、それぞれの金種の紙幣を収納した金庫ユニットは、例えば契約された警備会社の係員によって収集され、新たに空の金庫ユニットと交換される。
【0004】
ところで、この種の紙幣入金装置としては、個々の紙幣を、順次、その長手方向に(すなわち、紙幣の長辺が所定の搬送通路に平行となる縦方向に搬送するものがある。図3に例示するように、このように縦方向に搬送される各紙幣Bは、上述の鑑別/計数処理の後、スタックユニット2に設けられた紙幣ガイド3部に導入されてそこで一時係止される。前記スタックガイド部3は、紙幣搬送方向に平行な図示例のような1対のガイドレール3aを含み、その主な機能は、前記搬送通路に沿って搬送されてくる各紙幣Bをスタック部Sの直ぐ上流で一時停止させ、前記ガイドレール3を介して、スタックユニット2に搬送されてくる各紙幣Bがスタックユニット2に既に一時貯留されている先着紙幣Bと干渉し合うのを防止することである。例えば、前記スタックユニット2に搬送されてくる各新着紙幣Bは、先ず、その下面両側縁部が前記ガイドレール3aの上面に載るよう前記スタックガイド部3に取り込まれる。これにより、該紙幣Bに折れ、切断等の変形部分がある場合でも、該各新着紙幣Bは、先着紙幣Bと接触、干渉し合うことなく、前記先着紙幣Bから確実に分離された状態に一時係止される。従って、このようなスタックガイド部3は、各新着紙幣Bがその折れ、切断等の変形部分によってジャム等を生じる可能性を最小化できるものである。
【0005】
以上のようにして前記スタックガイド部3に導入された前記紙幣Bは、ソレノイド等の駆動手段を介して動作するプッシャ4によってその一方面(表面または裏面)が押圧され、こうして、弧状に湾曲しながらある程度の剛性(腰)を持って前記紙幣ガイドからに押し出され、前記スタックユニット2におけるバネで付勢された支持板6に対して押しつけられる。このようなスタックガイド部3およびプッシャ4による導入、押圧動作は1枚ずつ搬送されてくる各紙幣B毎に繰り返され、その結果、図示のように複数の紙幣Bが、順次、前記支持板6に対して押圧された状態に重ねられて、前記スタックユニット2に一時貯留されることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図3に示したようなタイプの紙幣入金装置におけるスタックユニットにあっては、係止体としての前記1対のガイドレール3aが固定的に設けられており、前記プッシャ4の移動によって紙幣Bを支持板6または先に一時貯留されている紙幣Bの近くまでかなりの距離押し出す構成であるために、前記プッシャ4のストロークが長くなり、その結果、処理の高速化が困難であった。また、前記長いストロークに応じた動作スペースを確保するために、紙幣入金装置のサイズも大型になっていた。
【0007】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、コンパクトな構成により、高速で、紙葉の適切な整頓収納ができる紙葉スタックユニットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明に係る紙葉スタックユニットは、複数の紙葉を積み重ねた状態に一時貯留するためのスタック部と、前記スタック部の直ぐ上流に設けられていて、所定の搬送通路に沿って搬送されてくる各新着紙葉を受け入れるための挿入ポケット部と、前記新着紙葉を前記スタック部に既に貯留されている紙葉から分離した状態に前記挿入ポケット部内に一時係止するための係止位置と、前記挿入ポケット部内に一時係止された前記新着紙葉を前記スタック部に向けて解放するための解放位置との間で回動可能な係止体とを含むスタックガイド部と、任意の駆動手段を介して、前記新着紙葉が前記挿入ポケット部に受け入れられることを可能にするよう前記挿入ポケット部から退却する第1の位置と、前記挿入ポケット部に突入することにより前記受け入れられた新着紙葉を前記スタック部に向けて押し出す第2の位置との間で回動可能に設けられたプッシャ部材と、前記駆動手段を介して前記プッシャ部材が前記第2の位置に回動するのに応じて前記係止体が前記解放位置に回動し、また、前記プッシャ部材が前記第1の位置に回動するのに応じて前記係止体が前記係止位置に回動するよう、前記駆動手段と前記係止体と前記プッシャ部材とを連結した連結機構とを具備したものである。
【0009】
待機状態において、前記プッシャ部材は前記第1の位置にあり、前記係止体は前記係止位置にある。また、例えばソレノイドからなる前記任意の駆動手段は、例えば、オフ状態にある。この状態で、搬送通路に沿って送られてきた紙葉(新着紙幣)は、前記スタックガイド部の挿入ポケット部に受け入れら、前記係止体によって該ポケット部に一時係止される。こうして、前記任意の駆動手段がオンすると、前記プッシャ部材が前記第2の位置に回動し、前記新着紙葉を前記ポケット部からスタック部に向けて押し出す。このプッシャ部材が前記第2の位置に回動するのと同時に、前記連結機構を介して、前記係止体が前記解放位置に回動し、前記ポケット部をスタック部に対して開く。このようにして、前記新着紙葉はスタック部に送られることができ、しかるのち、該スタック部に先着紙葉と共にスタックされる。以上のように、前記プッシャ部材が前記第2の位置に回動して紙葉を押し出すのと同時に、前記係止体が前記解放位置に回動し前記ポケット部をスタック部に対して開き、前記プッシャ部材による紙葉の押出し動作を容易化し、補助するようにしたので、前記プッシャ部材による紙葉押し出しストロークを短くでき、該スタックユニット、従って、該スタックユニットを適用した装置のサイズをコンパクト(小型)化できるるとともに、より高速で、紙葉の適切な整頓収納ができる。
【0010】
好ましくは、前記連結機構は、前記駆動手段の駆動力によって前記プッシャ部材を前記第2の位置に回動させるよう、前記駆動手段と前記プッシャ部材とを連結した連結部材と、前記前記係止体の一部分に当接するよう前記プッシャ部材に設けられていて、該プッシャ部材が前記第2の位置に回動するのに応じて前記係止体を前記解放位置に向けて押す突起とを含むものである。
【0011】
この発明は、紙葉をスタックガイド部からスタック部に落下させるタイプのスタックユニットに適用した場合、特に、効果的である。すなわち、この場合、前記紙葉は、その一方面が前記搬送通路の基底面に接しながら、その長辺が前記搬送通路と平行となる横臥縦方向に搬送され、且つ、この横臥縦方向のまま前記スタックガイド部の前記挿入ポケット部内に受け入れられるものである。そして、前記係止体は、前記紙葉の左右の長手縁部に対応して設けられた前記紙葉の幅方向に回動可能な1対の係止部材からなり、前記プッシャ部材は前記紙葉の長手方向に回動可能であり、前記プッシャ部材の前記第2の位置への回動、および、前記係止体の前記解放位置への回動により前記スタック部に向けて解放される前記紙葉は、引力によって前記スタック部に落下するようになっている。このような構成により、装置のサイズをよりコンパクトできるるとともに、より高速で、紙葉の適切な整頓収納ができる。
【0012】
さらに、好ましくは、この発明のスタックユニットは、前記スタックガイド部の下流側に、それぞれが複数の可撓性の羽根を有し、互いに反対方向に回転する1対の羽根車をさらに具備している。該1対の羽根車は、その回転により前記可撓性の羽根を介して、前記プッシャ部材の前記第2の位置への回動、および、前記係止体の前記解放位置への回動により前記スタック部に向けて解放される前記紙葉を前記挿入ポケット部から引き出し、前記前記スタック部に向けて送り込む。このような羽根車を含む構成は、上記のような紙葉をスタックガイド部からスタック部に落下させる方式に適用した場合、この発明の効果をさらに高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。以下に説明する実施の形態は、この発明の原理を紙幣入金装置のスタックユニットに適用したものである。
【0014】
この紙幣入金装置においては、紙幣が所定の投入口部から投入されると、該投入紙幣は、例えば、その一方面(表面または裏面)が搬送通路の基底面に接しながら、その長辺(長手方向)が前記搬送通路と平行となるいわゆる“横臥縦方向”に搬送される。従来と同様に、前記投入紙幣は、先ず、前記搬送通路の最上流側において金種別に仕分され、各金種毎に、真偽鑑別がなされると共に、1枚ずつ計数される。“真紙幣”と判定された紙幣は、前記搬送通路を通って本発明のスタックユニットに送られここに一時貯留され、しかる後、金種毎の着脱式に金庫に収納されることになる。
【0015】
図1は、本発明の一実施の形態に係るスタックユニットの断面側面図である。その全体を符号10で示す該スタックユニットにおいて、所定の搬送通路に沿って送られてくる各紙幣Bは、該スタックユニット10のスタックガイド部14に挿入され、ここで一時係止される。このスタックガイド部14の主な機能は、従来のものと同様に、前記搬送通路に沿って搬送されてくる各紙幣Bをスタック部Sの直ぐ上流で一時係止し、前記スタック部Sに既に一時貯留されている先着紙幣Bと干渉し合うのを防止することである。すなわち、紙幣Bに折れ、切断等の変形部分がある場合でも、該各新着紙幣Bは、先着紙幣Bと接触、干渉し合うことなく、前記先着紙幣Bから確実に分離された状態に、スタックガイド部14に一時係止され得る。従って、このようなスタックガイド部14は、各新着紙幣Bがその折れ、切断等の変形部分によってジャム等を生じる可能性を確実に除去できるものである。
【0016】
より詳しくは、前記スタックガイド部14は、1枚の紙幣Bの厚みより十分大きな距離で対向した固定プレート15と、紙幣の係止体を構成する左右1対の係止部材16とで構成されており、これらの。これらの固定プレート15と係止体16との間で紙幣Bを受け入れるための挿入ポケット部Pを形成している。固定プレート15および係止部材16は、搬送通路の長手方向、従って、該搬送通路に沿って縦搬送されてくる紙幣Bの長さ方向に延びていている。該1対の係止部材16は、新着紙幣Bの幅方向両側(左右側部分)に対応して設けられていて、前記固定プレート15の外側に回動して、前記挿入ポケット部Pを下流側のスタック部Sに対して開くよう構成されている。送られてくる各紙幣Bは、前記固定プレート15と係止部材16との間の挿入ポケット部Pに進入し、該係止部材16上に載置される。駆動機構17は、該スタックガイド部14の係止部材16上に一時係止された新着紙幣Bを前記スタックガイド部14から下方(下流側)のスタック部Sに押し出すために、該紙幣Bの例えば前方部および後方部をそれぞれ押す前方プッシャ18および後方プッシャ19を備えている。各プッシャ18,19は、全体的に紙幣Bの長手方向に沿って延びており、その後端において、軸18a、19aを介して図示しない所定のフレームに対して回動可能に固定されており、さらに、前記後端側の軸18a、19aから少し離隔した箇所において、駆動手段としてのソレノイド20に連結されている。
【0017】
該ソレノイド20は、紙幣Bの長手方向に伸縮するピストンロッド20aを有する。図示例において、後方プッシャ19の後端はピストンロッド20aに直接連結されており、前方プッシャ18の後端は連結部材22を介してピストンロッド20aに連結されている。こうして、前記ソレノイド20がオンして、ピストンロッド20aが矢印A方向に収縮移動するのに応じて、各前記プッシャ18,19が軸18a、19aを中心として下方(矢印B方向)に回動し、これにより、その前端において、それまで1対の係止部材16上に一時係止されていた紙幣Bを下方に湾曲させながら、スタック部Sに向けて下方に押し出す。例えば、前記駆動機構17は、スタックガイド部14の左右に、すなわち、紙幣Bの左右両側に対応して、1つずつ左右対称的に設けられていてよい。従って、紙幣Bは、2つずつ左右対称的に設けられた合計4つの前方、後方プッシャ18,19によって押し出されるようになっていてよい。図1は、このように紙幣Bの左右両側に対応して設けられた前方、後方プッシャ18,19および駆動機構17の1組のみを示している。しかし、新着紙幣Bを確実に前記スタック部Sに向けて下方に押し出せるのであれば、これら駆動機構17およびプッシャ18,19の数は任意に選択されてよい。特に、前記連結部材22を左右方向に拡張することによって、ただ1つの駆動機構17を含む構成にすることができる。
【0018】
図2は、図1のII−II線に沿う断面図であり、特に、前記前方、後方プッシャ18,19(図2では、前方プッシャ18のみを図示)が紙幣Bを下方に押し出すと同時に、前記係止体を構成する左右の係止部材16が外側に開いて紙幣Bを落下させるための構成を示している。図示のように、各係止部材16は、常時は、前記固定プレート15の左右側部の下面に平行に離隔対向する位置(紙幣係止位置)に維持されていて、各新着紙幣Bをその上面で載置係止できるようになっている。また、各係止部材16は、その外方側縁部の少なくとも一部において、回動部材25と一体的に形成され、または、適宜の連結部材を介して一体的に連結されている。各前記係止部材16および回動部材25は、前記前方、後方プッシャ18,19より外方に位置している。
【0019】
図2に示した例において、左側の回動部材25は略L字形状であり、右側の回動部材25は略逆L字形状である。各前記回動部材25は、その上端部において、軸21を介して図示しない所定のフレームに対して回動可能に固定されている。すなわち、両前記回動部材25は、前記軸21を介して前記固定プレート15、従って、紙幣Bの幅方向(矢印C方向)に回動可能である。このような該回動部材25の側方外方への回動に応じて、前記左右の各係止部材16が側方外方に退却するようになっている。
【0020】
さらに、各前記回動部材25において、前記軸21よりわずかに内方、すなわち、対応するプッシャ18,19の外側面に隣接した箇所には、前方(図2の紙面の手前方向)に延びた突起25aが形成されている。また、各プッシャ18,19(図示例では、左右の前方プッシャ18のみが示されている)において、前記回動部材25の軸21より前方には、その外側面から外方に延びた側方突起(図示例では、前方プッシャ18の突起18aのみが示されている)が形成されており、各プッシャ18,19の側方突起18aは、対応する回動部材25の突起25aに当接している。前記側方突起18a、回動部材25の突起25aおよび連結部材22は、連結機構を構成している。
【0021】
さらに、この発明のより好ましい実施の形態によると、図2に示すように、前記スタック部Sの上方であって、前記スタックガイド部14の直ぐ下流側には、互いに反対方向に回転する左右の羽根車23が設けられている。より詳しくは、各前記羽根車23は、それぞれが合成樹脂製で可撓性を有し回転方向に離隔した複数の羽根23aを備えている。また、図2の図示例において、常時または必要時にのみ、左側の羽根車23は時計回り方向に回転し、右側の羽根車23は逆時計回り方向に回転するものである。これらの羽根車23は、それぞれの羽根23aの回転により、上述のようなプッシャ18,19による押圧と、および、係止部材16の側方外方への回動との共同作用によって前記スタックガイド部14から押し出される紙幣Bの上面に作用し、該紙幣Bを前記ポケット部Pから引出して、該紙幣Bをさらに積極的にスタック部Sに向けて押し出すことができるようになっている。
【0022】
次に、上記実施の形態に係るスタックユニットの動作を説明する。
図1および図2の実線で示すよう、紙幣Bが送られてくる前の待機状態において、前記駆動機構17のソレノイド20は例えばオフ状態であり、そののピストンロッド20aは完全伸長した状態であり、従って、前記前方、後方プッシャ18,19は新着紙幣Bが前記固定プレート15と各係止部材16との間の挿入ポケット部に自由に進入できるよう、該挿入ポケット部から退却した第1の位置にある。また、両係止部材16は、前記固定プレート15の真下に平行に離隔した状態の紙幣係止位置に維持されている。
【0023】
新着紙幣Bが前記挿入ポケット部に進入し、両前記両係止部材16の上面に適切に載置されると、各前記ソレノイド20がオンされることによってピストンロッド20aが収縮する。このピストンロッド20aの収縮に応じて、前記プッシャ18,19がそれぞれの軸18a、19aを中心として第2の位置に下方回動し(図1の矢印B方向)、その前端において前記新着紙幣Bを押し下げる。また、これと同時に、前記プッシャ18,19の下方回動に応じて、これらの後端側に設けられた側方突起18a,19bが対応する回動部材25の突起25aを下方に押圧し、これにより、前記回動部材25が軸21を中心として側方外方に回動する(図2の矢印C方向)。従って、該回動部材25の回動に伴って、両係止部材16が、紙幣解放位置にまで側方外方に回動して開く。このようなプッシャ18,19による押圧動作、および、係止部材16の側方外方への回動によって、それまで両係止部材16上に載置されていた紙幣Bが、前記スタックガイド部14から押し出される。
【0024】
このようにスタックガイド部14から押し出される紙幣Bは、回転している前記羽根車23の可撓性の羽根23aによっても、その上面が押される。その結果、前記紙幣Bは、さらに確実に、下方のスタック部Sに送り込まれることができる。
【0025】
なお、この発明は、上述した実施の形態に限られることなく、様々な変更が可能である。この本発明は、各紙幣Bの一方の長辺が前記投入口部の底面に接するよう起立させた状態に複数の紙幣がまとめて前記投入口部に挿入され、さらに、この起立状態を維持したまま、個々の紙幣Bが、順次、その長手方向に搬送される“起立縦方向”搬送方式の紙幣入金装置におけるスタックユニットに適用してもよい。この場合の構成は、図1の断面側面図を断面平面図とみなした場合と同じ構成なる、ということことは明らかであろう。つまり、この場合、プッシャ18,19は左右方向に回動し、両係止部材16は上下方向に回動し、紙幣Bを、スタックガイド部14からその側方のスタック部Sに向けて押し出すことになる。この場合、前記紙幣Bの押し出しは、引力を利用したものではないので、前記のような羽根車23を紙幣Bの上下側部に対応して設けることが必須条件となる。
【0026】
また、前記駆動機構17において、ソレノイドの代わりに、モータその他の適当な手段を使用してよい。さらに、本発明は、紙幣に限らず、その他の紙葉のためのスタックユニットに適用してもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、この発明は、前記プッシャ部材が前記第2の位置に回動して紙葉を押し出すのと同時に、前記係止体が紙幣解放位置に回動し前記ポケット部をスタック部に対して開き、前記プッシャ部材による紙葉の押出し動作を容易化し、補助するようにしたものである。その結果、この発明は、前記プッシャ部材による紙葉押し出しストロークを短くでき、該スタックユニット、従って、該スタックユニットを適用した装置のサイズをコンパクト(小型)化できるるとともに、より高速で、紙葉の適切な整頓収納ができる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る紙葉スタックユニットの長手断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】従来の紙幣入出金装置におけるスタックユニットを説明する図。
【符号の説明】
B 紙幣
14 スタックガイド部
16 係止部材
P 挿入ポケット部
17 駆動機構
18,19 プッシャ
20 ソノイド
22 連結部材
Claims (3)
- 複数の紙葉を積み重ねた状態に一時貯留するためのスタック部と、
前記スタック部の直ぐ上流に設けられていて、所定の搬送通路に沿って搬送されてくる各新着紙葉を受け入れるための挿入ポケット部と、前記新着紙葉を前記スタック部に既に貯留されている紙葉から分離した状態に前記挿入ポケット部内に一時係止するための係止位置と、前記挿入ポケット部内に一時係止された前記新着紙葉を前記スタック部に向けて解放するための解放位置との間で回動可能な係止体とを含むスタックガイド部と、
任意の駆動手段を介して、搬送されてくる前記新着紙葉が前記挿入ポケット部に受け入れられるよう前記挿入ポケット部から退却する第1の位置と、前記挿入ポケット部に突入することにより前記受け入れられた新着紙葉を前記スタック部に向けて押し出す第2の位置との間で回動可能に設けられたプッシャ部材と、
前記駆動手段を介して前記プッシャ部材が前記第2の位置に回動するのに応じて前記係止体が前記解放位置に回動し、また、前記プッシャ部材が前記第1の位置に回動するのに応じて前記係止体が前記係止位置に回動するよう、前記駆動手段と前記係止体と前記プッシャ部材とを連結した連結機構と、
前記スタックガイド部の下流側に設けられ、それぞれが複数の可撓性の羽根を有し、互いに反対方向に回転する1対の羽根車であって、その回転により前記可撓性の羽根が前記紙葉を引き出し、これにより、前記プッシャ部材の前記第2の位置への回動、および、前記係止体の前記解放位置への回動により前記スタック部に向けて解放される前記紙葉を、前記スタック部に向けて送り込む1対の羽根車と
を具備した紙葉スタックユニット。 - 前記連結機構が、
前記駆動手段の駆動力によって前記プッシャ部材を前記第2の位置に回動させるよう、前記駆動手段と前記プッシャ部材とを連結した連結部材と、
前記係止体の一部分に当接するよう前記プッシャ部材に設けられていて、該プッシャ部材が前記第2の位置に回動するのに応じて前記係止体を前記解放位置に回動するよう押す突起とを含む請求項1に記載の紙葉スタックユニット。 - 前記紙葉は、その一方面が前記搬送通路の基底面に接しながら、その長辺が前記搬送通路と平行となる横臥縦方向に搬送され、この横臥縦方向に前記スタックガイド部の前記挿入ポケット部内に受け入れられるものであり、前記係止体は、前記紙葉の左右の長手縁部に対応して設けられていて前記紙葉の幅方向に回動可能な1対の係止部材からなり、
前記プッシャ部材の前記第2の位置への回動、および、前記係止体の前記解放位置への回動により前記スタック部に向けて解放される前記紙葉は、引力によって前記スタック部に落下するようになっている請求項1に記載の紙葉スタックユニット。
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