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JP4395696B2 - 合成樹脂製容器 - Google Patents

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JP4395696B2
JP4395696B2 JP2001250208A JP2001250208A JP4395696B2 JP 4395696 B2 JP4395696 B2 JP 4395696B2 JP 2001250208 A JP2001250208 A JP 2001250208A JP 2001250208 A JP2001250208 A JP 2001250208A JP 4395696 B2 JP4395696 B2 JP 4395696B2
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、合成樹脂製容器に関し、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)のボトル等において、加熱した内容物の充填後に生じる負圧(減圧)の影響をスムーズに吸収する減圧吸収部を胴部に形成した場合でも、必要な剛性と強度を確保できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂等を用いて有底のプリフォームを射出成形し、得られたプリフォームを加熱昇温後、二軸延伸ブロー成形を行ってボトル状容器を製造することが行われており、得られたボトル状容器は、透明性、表面光沢、耐衝撃性、ガスバリア性等に優れ、各種飲料、食品、液体洗剤などの容器として広く使用されている。
【0003】
このようなボトル状容器では、内容物の充填にともなう圧力、あるいは加熱した内容物を充填した場合の温度低下に伴なう負圧等が加わっても外観を損ねることがないようにするため、予めボトル状容器の胴部に変形を容易とする部分を形成しておくことが行われており、特に減圧にともなう変形を吸収するための減圧吸収部を形成している。
【0004】
このような減圧吸収部としては、例えば特開昭63−203541号公報に開示された壜体パネル壁1があり、図6に示すように、直線状の底線2の上下両端に左右斜め方向の谷線3を形成し、底線2を胴部4より陥没させ、この底線2の両側の胴部4との間の左右の傾斜壁5,5部分および谷線3の間の上下の傾斜壁6,6部分の4つの傾斜壁を変形部としている。
【0005】
このような変形部により、内部からの加圧力に対しては、陥没している底線2が持ち上げられる状態で底線2に向かって斜めに形成された傾斜壁5,5,6,6が外方に押圧されて膨出変形するようになり、内部が減圧される場合には、膨出変形とは逆に底線2が内方に陥没するような形態で傾斜壁5,5,6,6を内方に変形させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなパネル壁1により減圧の影響を吸収する場合、減圧吸収機能を高めるためには、できるだけ変形し易くしておく必要がある一方、ボトル状容器としては座屈強度等の強度と剛性が必要となり、できるだけ変形し難い構造とする必要があり、両立させることが難しいという問題がある。
【0007】
特に、飲料用のペットボトルなどのボトル状容器では、リサイクル法の施行にともない使用樹脂量の削減や軽量化の要求が高まっており、ボトル状容器の一層の薄肉化を図ろうとする場合には、減圧吸収部によるスムーズな変形の吸収とボトル状容器の必要な強度および剛性の確保が一層難しいという問題がある。
【0008】
この発明は上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたもので、容器に加わる圧力や減圧力による影響をスムーズに吸収する減圧吸収部を備えた場合でも必要な強度や剛性を確保することができる合成樹脂製容器を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためこの発明の請求項1記載の合成樹脂製容器は、筒形状をなす胴部に、内部に生じる減圧により弾性変形を可能とする減圧吸収部が複数配列された合成樹脂製容器であって、前記減圧吸収部の少なくとも上方または下方のいずれか一方の前記胴部に補強条部を複数形成し、これら補強条部を略平行四辺形状の四辺に配置される山線条部と、当該四辺の略平行四辺形状の鋭角となる頂点を結んで配置される谷線条部とで構成するとともに、前記四辺の略平行四辺形状の山線条部の平行な2辺を前記胴部の軸線に対して傾斜して配置したことを特徴とするものであり、胴部に斜めの凹条や凸条の補強部による補強条部を複数形成することで、減圧吸収部を備えた場合でも必要な縦圧縮および横圧縮に対する強度と剛性とを確保できるようにしている。
さらに、前記補強条部を、減圧吸収部の上方または下方のいずれか、あるいは上方および下方の両方に補強条部を設けることで、減圧吸収部を備えた場合でも必要な強度および剛性を確保できる。
また、補強条部を略平行四辺形状の四辺に配置される山線条部と、当該四辺の略平行四辺形状の鋭角となる頂点を結んで配置される谷線条部とで構成するとともに、前記四辺の略平行四辺形状の山線条部の平行な2辺を前記胴部の軸線に対して傾斜して配置したことで、一層強度や剛性を高めることができるようにしている。
【0010】
また、この発明の請求項2記載の合成樹脂製容器は、請求項1記載の構成に加え、前記補強条部が形成される前記胴部を最大胴径部としたことを特徴とするものであり、輸送時や自動販売機などへの装填時に容器同士が接するために必要な胴部の最も太い部分である最大胴径部の強度や剛性を確保するようにしている。
【0011】
さらに、この発明の請求項3記載の合成樹脂製容器は、請求項1または2記載の構成に加え、前記補強条部を、互いに隣接する補強条部の先後端が重複するように形成したことを特徴とするものであり、斜めの補強条部を上下に重複させることで一層強度や剛性を高めるようにしている。
【0012】
また、この発明の請求項4記載の合成樹脂製容器は、請求項3記載の構成に加え、前記補強条部の先後端の重複範囲を、前記胴部の横断方向で30〜50%としたことを特徴とするものであり、胴部の軸線と直交する横断方向(幅方向)で30〜50%重複させることで、強度や剛性を効率的に高めるようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1はこの発明の合成樹脂製容器の一実施の形態にかかり、(a)は正面図、(b)は補強条部の部分拡大図、(c)は減圧吸収部の中央縦断面図、(d)はA−A断面図、(e)は補強条部の谷部稜線の説明断面図である。
【0016】
この合成樹脂製容器10は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)を射出成形することで得られる有底の管状のプリフォームを加熱昇温した後、延伸ブロー成形することで成形されるボトルとされ、胴部11の横断面形状が円形の筒形状に形成されるほか、長方形や多角形等の筒形状に形成される。
【0017】
このような合成樹脂製容器であるボトル10の胴部11には、加熱した内容物を充填した後の温度低下による負圧を弾性変形により外観を損なうこと無く吸収させるための減圧吸収部12が周方向に複数個、図示例では周方向等間隔に6個形成してある。
【0018】
このような減圧吸収部12が胴部11に形成されたボトル10では、減圧吸収部12による強度や剛性の低下を補強するため補強条部90が形成してある。
【0019】
このボトル10の形成される補強条部90は、ボトル10の胴部11の最も径の大きい部分である最大径部91に設けられ、このボトル10では胴部11の下部が最大径部91としてあるので、減圧吸収部12の直下のこの部分に補強条部90が設けられる。
【0020】
なお、この補強条部90はボトル10の最大径部91に形成するが、ボトル10の形状によっては最大径部91が減圧吸収部12の下方でなく、上方となっている場合や上方および下方が同一径とされて最大径部91になっている場合もあり、ボトル10の形状に応じてその最大径部91に形成する。
【0021】
なお、ボトル10の横断面形状が円形以外の場合には、最大径部91としては、多角形などの最も周囲長さが長い部分を含む横断面部分とし、この部分に補強条部90を形成すれば良い。
【0022】
この補強条部90は、略平行四辺形状の山線条部92と、平行四辺形の鋭角の頂点同士を結ぶ対角線上の谷線上部93とで構成され、これをボトル10の横断方向(横断面の外形に沿う方向)、ここではボトル10が円形断面であるので横断方向が円周方向となり、胴部11の円周方向に複数、例えば12個形成してある。
【0023】
そして、各補強条部90の略平行四辺形状の四辺を構成する4本の山線条部92のうち上下の2辺92a,92bがほぼ水平の横断方向に配置され、上下の2辺92a,92bを繋ぐ左右の2辺92c,92dがボトル10の軸線に対して傾けてあり、水平線に対してその傾斜角度が15〜45度、好ましくは25〜35度としてある。この傾斜角度が15度より小さいと、十分な強度や剛性を確保するとが難しく、45度より大きいと、補強条部90の設置高さが高くなって減圧吸収部12の設置スペースが少なくなってしまう。
【0024】
通常、このボトル10では、ボトル10の胴部11の高さに対して減圧吸収部12の高さを40%以上確保するようにし、補強条部90の高さは10%以下となるように形成する。
【0025】
このように形成した補強条部90は、左右の2辺92c,92dが軸線に対して傾けてあるとともに、隣接する上下の辺92a,92bがわずかな間隔で配置してあるので、隣接する補強条部90の先後端が重複(上下に重なる)するようになり、隣接する補強条部90の先端となる上辺92aの先端と、隣接する補強条部90の後端となる下辺92bの後端とが上下方向で重複するようになっている。
【0026】
そして、この隣接する補強条部90同士の重複部分は、補強条部90の左右の2辺92c,92dの傾斜角度に応じてボトル10の横断方向で30〜50%が重なるようになっている。
【0027】
なお、この補強条部90は、平面に投影すると平行四辺形状であるが、上下の2辺92a,92bが胴部11の円周上に配置され、左右の2辺92c,92dが胴部11の円筒面に傾けて配置されるので、それぞれが曲線状とされて実際には、略平行四辺形状になっている。
【0028】
また、補強条部90の対角線上に位置する谷線条部93も、平面に投影すると直線状であるが、胴部11の円筒面に傾けて配置されるので、曲線状になっている。
【0029】
この結果、補強条部90は、略平行四辺形状の山線条部92で囲まれるとともに、1本の対角線である谷線条部93を挾んで2つの凹状の傾斜曲面94,95が形成されて構成されている。
【0030】
また、この補強条部90では、隣接する谷線条部93同士の重複部分は、例えば図1(e)に示すように、各谷線条部93が胴部11の軸線を中心とする中心角度で55度とされ、そのうち重複部分が中心角度で25度としてある。
【0031】
このような補強条部90を形成した合成樹脂製容器であるボトル10では、胴部11に減圧吸収部12が形成されていても、補強条部90の最大径部91に形成した山線条部92及び谷線条部93によって平坦面のまま、あるいは環状凹部を形成した場合に比較してボトル10の縦圧縮および横圧縮に対する剛性と強度を高めることができ、積載輸送や自動販売機への装填等によって変形することもない。
【0032】
次に、この発明の合成樹脂製容器の他の一実施の形態について図2により説明するが、既に説明した実施の形態と同一部分には、同一記号を記し、説明は省略する。
【0033】
図2は、この発明の合成樹脂製容器の一実施の形態にかかり、(a)は正面図、(b)はA−A断面図、(c)は補強条部の谷部稜線の説明断面図である。
【0034】
この合成樹脂製容器30は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)を射出成形することで得られる有底の管状のプリフォームを加熱昇温した後、延伸ブロー成形することで成形されるボトルとされ、胴部11の横断面形状が円形の筒形状に形成される。
【0035】
このような合成樹脂製容器であるボトル30の胴部11には、加熱した内容物を充填した後の温度低下による負圧を弾性変形により外観を損なうこと無く吸収させるための減圧吸収部31が周方向に複数個、図示例では周方向等間隔に6個形成してある。
【0036】
このような減圧吸収部31が胴部11に形成されたボトル30では、減圧吸収部31による強度や剛性の低下を補強するため補強条部90が減圧吸収部12の上方及び下方の2か所に形成してある。
【0037】
すなわち、このボトル30では、胴部11の最も径の大きい部分である最大径部91が減圧吸収部31の上下に同一径で設けられ、これら2か所の最大径部91である減圧吸収部31の直上および直下に補強条部90が設けられる。
【0038】
これら減圧吸収部31の上下方に形成される補強条部90は、既に説明したものと同一形状であり、略平行四辺形状の山線条部92と、平行四辺形の鋭角の頂点同士を結ぶ対角線上の谷線上部93とで構成され、これをボトル30の横断方向(横断面の外形に沿う方向)、ここではボトル30が円形断面であるので横断方向である胴部11の円周方向に複数、例えば12個形成してある。
【0039】
なお、他の構成も既に説明した補強条部90と同一である。
【0040】
このような補強条部90を減圧吸収部31の上下に形成した合成樹脂製容器であるボトル30では、胴部11に減圧吸収部31が形成されていても、上下の補強条部90の最大径部91の山線条部92及び谷線条部93によって平坦面のままとする場合に比較してボトル30の剛性と強度を一層高めることができ、輸送や自動販売機への装填等によって変形することもない。
【0041】
また、減圧吸収部31の上下に補強条部90を形成することで、ボトル30の剛性及び強度を高めることができるので、その分だけ減圧吸収部31の高さを高くすることもでき、一層減圧吸収効果を高めることができる。
【0042】
なお、上記実施の形態では、上下の補強条部90の左右の2辺の傾斜方向と傾斜角度を同一としたが、上下の傾斜方向を互いに逆方向としたり、傾斜角度をそれぞれ変えるようにしても良い。
【0043】
また、上記各実施の形態では、補強条部90を構成する上下・左右の山線条部92と対角位置の谷線条部93を平面に投影した状態で直線となるように形成したが、平面に投影した状態でも曲線となるようにしたり、螺旋状にするなどこれら山線条部92及び谷線条部93の形状は他の形状であっても良い。
【0044】
次に、このような補強条部90が形成される合成樹脂製容器であるボトル10,30に設けられる減圧吸収部12,31について、図面に基づいて説明する。
【0045】
まず、図1のボトル10に設けられる減圧吸収部12は、ボトル10の胴部11を内側に凹ませて形成してあり、中央縦断面形状13を中心部14が最も深く凹んだ曲線状に形成してあり、ここでは中央縦断面形状13を曲率半径の大きな円弧で構成し、中心が最も深くなっている。
【0046】
また、この減圧吸収部12は左右2つの傾斜面15,16で左右の側壁部と底部が一体として構成されるとともに、上下は側壁部と底部とが異なる傾斜面で構成され、上側壁傾斜面17、上底部傾斜面18、下側壁傾斜面19、下底部傾斜面20の4つの傾斜面で構成されており、ここでは、減圧吸収部12は合計6つの傾斜面で構成されている。
【0047】
なお、上下も側壁部と底部を一体として2つの傾斜面で構成するようにすることもでき、これにより、減圧吸収部12は最少限4つの傾斜面で構成することができる。
【0048】
そして、この減圧吸収部12では、左右の傾斜面15,16と上下底部傾斜面18,20とで底部が構成され、これらの境界となる底谷線21,22を、中心部が凸状の曲線を互いに向かい合わせた形状としてあり、ここでは、底谷線21,22を円弧とし、減圧吸収部12の中心で円弧が接するようにしてあり、円弧の両端が減圧吸収部12の四隅に位置するようにしてある。
【0049】
このような互いに向かい合わせた円弧を介して左右に位置する左右傾斜面15,16は、横断面形状がV字状に形成されて中央部が胴部11の内側に凹んでおり、V字部分の角度θが60〜175度としてある。
【0050】
このV字部分の角度θが60度より小さいと成形時に金型からの離型が困難となり、175度より大きいと平坦に近くなって内部からの圧力で膨らみ易く強度が低下することから、好ましくは150〜165度の範囲であり、ここでは、例えば155度としてある。
【0051】
また、上側壁傾斜面17および上底部傾斜面18のそれぞれの上端稜線17a,18aが上に凸状の円弧とされる一方、下側壁傾斜面19および下底部傾斜面20のそれぞれの下端稜線19a,20aが下に凸状の円弧とされ、上端と下端の稜線が互いに逆方向の円弧状に形成されており、減圧吸収部12の四隅に位置する底谷線21,22の端部とこれら稜線の端部が、図1(a)に示すように、1点で交わるようになっている。
【0052】
さらに、このように構成した減圧吸収部12の外側には、4隅が円弧とされた矩形の枠状部23が形成されてボトル10の平坦な胴部11からわずかな傾斜面を介して減圧吸収部12と連結されるようになっている。
【0053】
そして、左右の傾斜面15,16の外側稜線15a,16aがそれぞれ曲率の大きな円弧状に形成してあることから、枠状部23を除く他の減圧吸収部12の底谷線や稜線等の全ての境界線が曲線で構成されている。
【0054】
また、このような減圧吸収部12は、中央縦断面の中心線と中央横断面の中心線の交差する点を中心として点対称の形状になっている。
【0055】
このように構成した合成樹脂製容器であるボトル10では、その胴部11に減圧吸収部12が形成してあるので、加熱した内容物を充填後常温まで温度が低下することによって生じる負圧が作用すると、減圧吸収部12の縦断面形状が曲率の大きな円弧状の曲線としてあり、しかも中央部が最も深く凹ませてあるので、底部が平坦面の場合に比べスムーズに弾性変形することができ、外観を損なうこと無く、減圧の影響を吸収することができるとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形しても容易に元の状態に復元することができる。
【0056】
また、減圧吸収部12の底部が左右の傾斜面15,16と上下底部傾斜面1820との4つの傾斜面で構成され、しかもこれらの境界となる底谷線21,22を円弧とし、減圧吸収部12の中心で互いが接するようにしてあるので、直線の底谷線の場合に比べ、左右傾斜面15,16と上底部傾斜面18または下底部傾斜面20との3つの傾斜面の交点が動きが拘束された点とならずにスムーズに変形することができ、これによっても外観を損なうこと無く、減圧の影響を吸収することができるとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形しても容易に元の状態に復元することができる。
【0057】
さらに、この減圧吸収部12では、左右傾斜面15,16の横断面形状をV字状にするとともに、その角度θを155度としてあるので、成形時の金型からの離型が容易にできるとともに、平坦の場合に比べて内部からの圧力に対する強度を確保することができ、しかも内部に生じる負圧に対しては外観を損なうこと無く、減圧の影響をスムーズに吸収することができるとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形しても容易に元の状態に復元することができる。
【0058】
また、この減圧吸収部12では、上側壁傾斜面17および上底部傾斜面18のそれぞれの上端稜線17a,18aが上に凸状の円弧とされる一方、下側壁傾斜面19および下底部傾斜面20のそれぞれの下端稜線19a,20aが下に凸状の円弧としてあるので、上端と下端の稜線が互いに逆方向の円弧状に形成されることから直線状の境界とする場合に比べ、上側壁傾斜面17および上底部傾斜面18や下側壁傾斜面19および下底部傾斜面20の動きが円滑で、内部に生じる負圧に対しては外観を損なうこと無く、減圧の影響をスムーズに吸収することができるとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形しても容易に元の状態に復元することができる。
【0059】
さらに、この減圧吸収部12には、その外側に矩形の枠状部23が形成され、平坦な胴部11からわずかな傾斜面を介して減圧吸収部12と連結されているので、ボトル10の座屈強度を確保しながら、減圧吸収部12で内部に生じる負圧に対して外観を損なうこと無く、減圧の影響をスムーズに吸収することができるとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形しても容易に元の状態に復元することができる。
【0060】
また、枠状部23に対して左右の傾斜面15,16の外側稜線15a,16aがそれぞれ曲率の大きな円弧状に形成してあるとともに、枠状部23を除く他の減圧吸収部12の底谷線や稜線等の全ての境界線が曲線で構成してあるので、それぞれの傾斜面の境界部や境界線の交点の運動が拘束され難く、これによっても外観を損なうこと無く、減圧の影響を吸収することができるとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形しても容易に元の状態に復元することができる。
【0061】
さらに、減圧吸収部12がその中心(中央縦断面の中心線と中央横断面の中心線の交差する点)を中心とした点対称の形状になっているので、負圧が作用する場合の変形のし易さに差がなく、一様に変形することになり、一層外観を損なうこと無く、減圧の影響を吸収することができるとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形しても容易に元の状態に復元することができる。
【0062】
次に、図2のボトル30に設けられる減圧吸収部31について説明するが、既に説明した減圧吸収部12と同一部分については、同一記号を記し、説明は省略する。
【0063】
この合成樹脂製容器であるボトル30の胴部11に内側に凹ませて形成する減圧吸収部31では、左右の傾斜面32,33が左右の側壁部傾斜面34,35と左右の底部傾斜面36,37との異なる4つの傾斜面で構成してある。
【0064】
これら4つの傾斜面34〜37は、その境界線がいずれも曲線状とされ、ここでは曲率の大きな円弧で構成されている。
【0065】
そして、この減圧吸収部31では、左右の底部傾斜面36,37と上下底部傾斜面18,20とで底部が構成され、これらの境界となる底谷線38,39は、既に説明した底谷線21,22と同様に、中心部が凸状の曲線を互いに向かい合わせた形状とされ、例えば円弧として減圧吸収部31の中心で円弧が接するようにしてあり、円弧の両端が減圧吸収部31の四隅に位置するようにしてある。
【0066】
また、左の側壁部傾斜面34と左の底部傾斜面36との間、右の側壁部傾斜面35と右の底部傾斜面37との間の谷線となる境界線40,41も中心部が凸状の曲線とされて互いに向かい合う逆向きの形状とされ、例えば円弧とされて円弧の両端が減圧吸収部31の四隅に位置し、底谷線38,39と同一の点で交差するようになっており、既に説明した上側壁傾斜面17および上底部傾斜面18のそれぞれの上端稜線17a,18a、あるいは下側壁傾斜面19および下底部傾斜面20のそれぞれの下端稜線19a,20aとも減圧吸収部31の四隅の1点で交わるようになっている。
【0067】
そして、このような境界線40,41を挾んで位置する左の側壁部傾斜面34と左の底部傾斜面36、右の側壁部傾斜面35と右の底部傾斜面37は、それぞれがほぼ同一幅としてある。これにより、減圧などによる変形が局部的に起こらずほぼ均一に分散させることができるようにしている。
【0068】
また、この場合にも左右底部傾斜面36,37は横断面形状がV字状に形成されて中央部が胴部11の内側に凹んでおり、V字部分の角度θが60〜175度としてある。これら左右底部傾斜面36,37の外側に位置する左右の側壁部傾斜面34,35も角度はほぼ180度に近いがわずかなV字状に配置されて胴部11の内側に凹んでいる。
【0069】
したがって、枠状部23と減圧吸収部31との間で1つの傾斜面が形成され、さらに側壁部傾斜面34(35)と底部傾斜面36(37)で2つの傾斜面が形成され、中心部を挾んで左右両側にそれぞれ3つの傾斜面が形成されることになる。
【0070】
なお、これ以外の構成は、既に図1で説明した合成樹脂製容器であるボトル10の減圧吸収部12と同一である。
【0071】
このように構成した合成樹脂製容器であるボトル30によっても既に説明したボトル10と同一の作用効果を奏し、その胴部11に減圧吸収部31が形成してあるので、加熱した内容物を充填後常温まで温度が低下することによって生じる負圧が作用すると、減圧吸収部31のスムーズな弾性変形によって外観を損なうこと無く、減圧の影響を吸収することができるとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形しても容易に元の状態に復元することができる。
【0072】
さらに、この減圧吸収部31では、左の側壁部傾斜面34と左の底部傾斜面36、右の側壁部傾斜面35と右の底部傾斜面37がほぼ同一幅としてあるので、減圧などによる変形がそれぞれの傾斜面にほぼ均一に分散させることができ、一層スムーズに変形を吸収することができ、局部的な変形を防止することができる。
【0073】
また、図3に示すように、減圧吸収部31の上側壁傾斜面17及び下側壁傾斜面19を取り除いて上下の傾斜面を上底部傾斜面18及び下底部傾斜面20だけで構成するようにしても良く、このような減圧吸収部31によっても減圧吸収部31のスムーズな弾性変形によって外観を損なうこと無く、減圧の影響を吸収することができるとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形しても容易に元の状態に復元することができる。
【0074】
さらに、合成樹脂製容器に形成する減圧吸収部としては、図4に示す構造であっても良く、この減圧吸収部51について説明するが、既に説明した実施の形態と同一部分については、同一記号を記し、説明は省略する。
【0075】
図4は合成樹脂製容器の一実施の形態にかかり、(a)は正面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
【0076】
この胴部11に内側に凹ませて形成する減圧吸収部51は、左右の傾斜面52,53が左右の2つずつの側壁部傾斜面54,54a,55,55aと左右の底部傾斜面56,57との異なる6つの傾斜面で構成してあり、図2で説明した左右の側壁部傾斜面34,35をそれぞれ2つに分割して異なる2つの傾斜面としたものと同等である。
【0077】
そして、この減圧吸収部51でも左の側壁部傾斜面54と左の側壁部傾斜面54aとの間、右の側壁部傾斜面55と右の側壁部傾斜面55aとの間の谷線となる境界線58,59も中心部が凸状の曲線とされて互いに向かい合う逆向きの形状とされ、例えば円弧とされて円弧の両端が減圧吸収部51の四隅に位置し、図2で説明した底谷線38,39および境界線40,41と同一の点で交差するようになっており、図1で既に説明した上側壁傾斜面17および上底部傾斜面18のそれぞれの上端稜線17a,18a、あるいは下側壁傾斜面19および下底部傾斜面20のそれぞれの下端稜線19a,20aとも減圧吸収部51の四隅の1点で交わるようになっている。
【0078】
そして、この減圧吸収部51では、左の側壁部傾斜面54と左の側壁部傾斜面54aとの間、右の側壁部傾斜面55と右の側壁部傾斜面55aとの間のそれぞれの横断面形状がV字状に形成されて中央部が胴部11の内側に凹んでおり、左右底部傾斜面56,57の横断面形状もV字状に形成されて中央部が胴部11の内側に凹んでいる。
【0079】
したがって、枠状部23と減圧吸収部51との間で1つの傾斜面が形成され、さらに側壁部傾斜面54,54a(55,55a)で2つの傾斜面が、底部傾斜面56(57)で1つの傾斜面が形成され、中心部を挾んで左右両側にそれぞれ4つの傾斜面が形成されることになる。
【0080】
なお、これ以外の構成は、既に図1及び図2で説明した合成樹脂製容器であるボトル10,30と同一である。
【0081】
このように構成した合成樹脂製容器であるボトル50によっても既に説明したボトル10,30と同一の作用効果を奏し、その胴部11に減圧吸収部51が形成してあるので、加熱した内容物を充填後常温まで温度が低下することによって生じる負圧が作用すると、減圧吸収部51のスムーズな弾性変形によって外観を損なうこと無く、減圧の影響を吸収することができるとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形しても容易に元の状態に復元することができる。
【0082】
さらに、この減圧吸収部51では、左右の側壁部がそれぞれ2つの側壁部傾斜面54,54a,55,55aに分割して形成してあるので、減圧などによる変形がそれぞれの傾斜面にほぼ均一に分散させることができ、一層スムーズに変形を吸収することができ、局部的な変形を防止することができる。
【0083】
また、この減圧吸収部51では、左右の側壁部がそれぞれ2つの側壁部傾斜面54,54a,55,55aに分割して形成してあるので、境界線58,59が存在することになり、これによってボトル50の胴部11の強度を確保することが容易となる。
【0084】
また、合成樹脂製容器に形成する減圧吸収部としては、図5に示す構造であっても良く、この減圧吸収部71について説明するが、既に説明した実施の形態と同一部分については、同一記号を記し、説明は省略する。
【0085】
図5は合成樹脂製容器の一実施の形態にかかり、(a)は正面図、(b)は減圧吸収部のみの一部を拡大した中央縦断面図、(c)は中央横断面図である。
【0086】
このボトル70の胴部11に内側に凹ませて形成する減圧吸収部71は、左右の傾斜面72,73が左右の3つずつの側壁部傾斜面74,74a,74b,75,75a,75bと左右中央の2つの底部傾斜面76,77との異なる8つの傾斜面で構成してあり、図2で説明した左右の側壁部傾斜面34,35をそれぞれ3つに分割して異なる3つの傾斜面としたものと傾斜面の数で同等であるが、この減圧吸収部71では、各傾斜面の間の境界線の端部を減圧吸収部71の四隅の1点に集中させずに分散させて位置させてある。
【0087】
また、この減圧吸収部71では、左右中央の2つの底部傾斜面76,77の間に上下の底部傾斜面78,79が配置されており、全体で10個の傾斜面で構成してある。
【0088】
そして、この減圧吸収部71では、左右中央の2つの底部傾斜面76,77の間の中心部で接するように互いに逆向きの円弧状とされた底谷線80,81の端部が上底部傾斜面78の上端稜線78aの両端部に位置するとともに、下底部傾斜面79の下端稜線79aの両端部に位置している。また、左の底部傾斜面76とその外側の左の側壁部傾斜面74との間の境界線82が底谷線80の外側で減圧吸収部71の上側稜線71aと下側稜線71b上に位置し、これと対称に右の底部傾斜面77とその外側の右の側壁部傾斜面75との間の境界線83が底谷線81の外側で減圧吸収部71の上側稜線71aと下側稜線71b上に位置している。
【0089】
さらに、左の側壁部傾斜面74とその外側の左の側壁部傾斜面74aとの間の境界線84および左の側壁部傾斜面74aとその外側の左の側壁部傾斜面74bとの間の境界線84aは減圧吸収部71の左側稜線71c上の両端部に位置し、これと対称に右の側壁部傾斜面75とその外側の右の側壁部傾斜面75aとの間の境界線85および右の側壁部傾斜面75aとその外側の右の側壁部傾斜面75bとの間の境界線85aは減圧吸収部71の右側稜線71d上の両端部に位置している。なお、これら境界線はいずれも中心部が凸状の円弧等の曲線で構成されている。
【0090】
また、この減圧吸収部71では、既に説明した減圧吸収部12,31,51と異なり、上下の傾斜面が上下の底部傾斜面78,79だけの1つの傾斜面で構成されることから、補強のため、図5(b)に拡大して示すように、上下端縁部に小さな傾斜面で構成した補強斜面86,87が形成してある。
【0091】
なお、これ以外の構成は、既に図1〜図3で説明した合成樹脂製容器であるボトル10,30,50と同一である。
【0092】
このように構成した合成樹脂製容器であるボトル70によっても既に説明したボトル10,30,50と同一の作用効果を奏し、その胴部11に減圧吸収部71が形成してあるので、加熱した内容物を充填後常温まで温度が低下することによって生じる負圧が作用すると、減圧吸収部71のスムーズな弾性変形によって外観を損なうこと無く、減圧の影響を吸収することができるとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形しても容易に元の状態に復元することができる。
【0093】
さらに、この減圧吸収部71では、左右の側壁面がそれぞれ4つの傾斜面で構成してあり、例えば左側では、側壁部傾斜面74,74a,74bと底部傾斜面76を備えるとともに、境界線を1点に集中させずに分散してあるので、減圧などによりそれぞれの傾斜面が拘束されずにスムーズに動き易く、しかも変形がそれぞれの傾斜面にほぼ均一に分散されるので、一層スムーズに変形を吸収することができ、局部的な変形を防止することができる。
【0094】
なお、上記各実施の形態では、500mlの略円形断面のペットボトルに適用する場合を例に説明したが、これに限らず、他の容積の場合や他の断面形状のボトル等の合成樹脂製容器に同様に適用することができる。
【0095】
【発明の効果】
以上、一実施の形態とともに具体的に説明したようにこの発明の請求項1記載の合成樹脂製容器によれば、筒形状をなす胴部に、内部に生じる減圧により弾性変形を可能とする減圧吸収部が複数配列された合成樹脂製容器であって、前記減圧吸収部の少なくとも上方または下方のいずれか一方の前記胴部に補強条部を複数形成し、これら補強条部を略平行四辺形状の四辺に配置される山線条部と、当該四辺の略平行四辺形状の鋭角となる頂点を結んで配置される谷線条部とで構成するとともに、前記四辺の略平行四辺形状の山線条部の平行な2辺を前記胴部の軸線に対して傾斜して配置したので、胴部に斜めの凹条や凸条の補強部による補強条部を複数形成することで、減圧吸収部を備えた場合でも必要な縦圧縮および横圧縮に対する強度と剛性を確保することができる。
さらに、前記補強条部を、前記減圧吸収部の少なくとも上方または下方のいずれか一方の前記胴部に形成したので、減圧吸収部の上方または下方のいずれか、あるいは上方および下方の両方に補強条部を設けることで減圧吸収部を備えた場合でも必要な強度および剛性を確保できる。
また、補強条部を略平行四辺形状の四辺に配置される山線条部と、当該四辺の略平行四辺形状の鋭角となる頂点を結んで配置される谷線条部とで構成するとともに、前記四辺の略平行四辺形状の山線条部の平行な2辺を前記胴部の軸線に対して傾斜して配置したので、一層強度や剛性を高めることができる。
【0096】
また、この発明の請求項2記載の合成樹脂製容器によれば、前記補強条部が形成される前記胴部を最大胴径部としたので、輸送時や自動販売機などへの装填時に容器同士が接するために必要な胴部の最も太い部分である最大胴径部の強度や剛性を確保することができる。
【0097】
さらに、この発明の請求項3記載の合成樹脂製容器によれば、前記補強条部を、互いに隣接する補強条部の先後端が重複するように形成したので、斜めの補強条部を上下に重複させることで一層強度や剛性を高めることができる。
【0098】
また、この発明の請求項4記載の合成樹脂製容器によれば、前記補強条部の先後端の重複範囲を、前記胴部の横断方向で30〜50%としたので、胴部の軸線と直交する横断方向(幅方向)で30〜50%重複させることで、強度や剛性を効率的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の合成樹脂製容器の一実施の形態にかかり、(a)は正面図、(b)は補強条部の部分拡大図、(c)は減圧吸収部の中央縦断面図、(d)はA−A断面図、(e)は補強条部の谷部稜線の説明断面図である。
【図2】この発明の合成樹脂製容器の一実施の形態にかかり、(a)は正面図、(b)はA−A断面図、(c)は補強条部の谷部稜線の説明断面図である。
【図3】この発明の合成樹脂製容器のさらに他の一実施の形態にかかる正面図である。
【図4】この発明の合成樹脂製容器の他の減圧吸収部にかかり、(a)は正面図、 (b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。
【図5】この発明の合成樹脂製容器のさらに他の減圧吸収部にかかり、(a)は正面図、(b)は減圧吸収部のみの一部を拡大した中央縦断面図、(c)は中央横断面図である。
【図6】従来の減圧吸収部を備えたペットボトルの左半分を切断した断面図である。
【符号の説明】
10,30,50,70 ボトル(合成樹脂製容器)
11 胴部
12,31,51,71 減圧吸収部
90 補強条部
91 最大径部
92 山線条部
92a,92b 上下の山線条部
92c,92d 左右の山線条部
93 谷線条部(対角線)
94,95 傾斜曲面
13 中央縦断面形状
14 中心部
15,32,52,72 左の傾斜面
15a 外側稜線
16,33,53,73 右の傾斜面
16a 外側稜線
17 上側壁部傾斜面
17a 上端稜線
18,78 上底部傾斜面
18a 上端稜線
19 下側壁部傾斜面
19a 下端稜線
20,79 下底部傾斜面
20a 下端稜線
21,38,80 左の底谷線
22,39,81 右の底谷線
23 枠状部
34,54,54a,74,74a,74b 左の側壁部傾斜面
35,55,55a,75,75a,75b 右の側壁部傾斜面
36,56,76,82,84,84a 左の底部傾斜面
37,57,77,83,85,85a 右の底部傾斜面
40,58 左の境界線
41,59 右の境界線
86 上の補強斜面
87 下の補強斜面

Claims (4)

  1. 筒形状をなす胴部に、内部に生じる減圧により弾性変形を可能とする減圧吸収部が複数配列された合成樹脂製容器であって、
    前記減圧吸収部の少なくとも上方または下方のいずれか一方の前記胴部に補強条部を複数形成し、これら補強条部を略平行四辺形状の四辺に配置される山線条部と、当該四辺の略平行四辺形状の鋭角となる頂点を結んで配置される谷線条部とで構成するとともに、前記四辺の略平行四辺形状の山線条部の平行な2辺を前記胴部の軸線に対して傾斜して配置したことを特徴とする合成樹脂製容器。
  2. 前記補強条部が形成される前記胴部を最大胴径部としたことを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製容器。
  3. 前記補強条部を、互いに隣接する補強条部の先後端が重複するように形成したことを特徴とする請求項1または2記載の合成樹脂製容器。
  4. 前記補強条部の先後端の重複範囲を、前記胴部の横断方向で30〜50%としたことを特徴とする請求項3記載の合成樹脂製容器。
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