JP4394999B2 - 受動素子内蔵配線基板およびその製造方法 - Google Patents
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Description
このようなキャパシタやインダクター等の受動素子が必要な場合、半導体チップと同様に、多層配線基板に外付けで実装することが行なわれている。しかし、キャパシタを外付け部品として配線基板上に配置すると、キャパシタと半導体チップの間の接続距離が長くなって配線インダクタンスが大きくなるため、キャパシタの効果が不充分となってしまう。このため、キャパシタ等の受動素子はできるだけ集積回路素子に近いことが求められており、半導体チップに直接形成することが望ましい。しかし、この場合、半導体チップの面積が増大してコスト高となり、また、製造工程が複雑で長くなるため、キャパシタの不良によって半導体チップ自体の製造歩留まりが低下してしまうという問題があった。
また、コア基板上に積層した多層配線層にキャパシタを内蔵する方法が提案されている(特許文献3)。
また、特許文献3に記載されるキャパシタを内蔵した回路基板は、多層配線層に内蔵されたキャパシタが埋め込みになるため、電極の大きさも固定され、キャパシタの位置、大きさ等を予め決める必要があり、仕様変更に柔軟に対応できないという問題があった。さらに、ガラスやチタン酸バリウム等の誘電体材料を使用したキャパシタを内蔵する多層配線基板は、製造工程に高温焼成を必要としたり、工程が複雑で長いものであり、製造歩留まりの向上に支障を来たしていた。
本発明の他の態様として、前記キャパシタを構成する電気絶縁層の薄膜部位の厚みは、0.2〜10μmの範囲であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記コア基板は、XY方向の熱膨張係数が2〜20ppmの範囲内であるような構成とした。
本発明の他の態様として、配線はパターンコイルからなるインダクタを含み、前記キャパシタと前記インダクタからなるフィルタ回路を具備するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記キャパシタを構成する複数の前記薄膜部位の厚みが異なるような構成、前記キャパシタを構成する複数対の電極からの配線引出し方向は、前記薄膜部位を介して対向する電極において異なる方向であるような構成とした。
本発明の受動素子内蔵配線基板の製造方法は、コア材の一方の面に微細孔を形成し、該微細孔の内壁面とコア材表面にクロム、チタン、窒化チタン、ニッケル、バナジウムの少なくとも1種を含有する下地導電薄膜を形成し、その後、前記微細孔内に導電材料を充填する工程と、前記コア材の前記下地導電薄膜上に下部電極と配線を形成する工程と、該下部電極と配線を覆うように電気絶縁薄膜を形成する工程と、前記下部電極上に位置する電気絶縁薄膜が露出して薄膜部位となるように前記電気絶縁薄膜上に電気絶縁層を形成する工程と、前記薄膜部位を被覆するように上部電極を形成してキャパシタとするとともに、前記電気絶縁層上に配線を形成する工程と、前記コア材の他方の面を研磨して前記微細孔を露出させてスルーホールを形成してコア基板とする工程と、を有し、前記キャパシタを構成する電極と配線の形成では、前記下地導電薄膜を給電層として電解めっきにより行い、その後、電極と配線とを接続するための抵抗配線として前記下地導電薄膜の所望部位を残し、不要の下地導電薄膜を除去することにより、前記キャパシタと前記抵抗配線とからなるフィルタ回路を形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、キャパシタを構成する複数の前記電気絶縁薄膜を異なる厚みで形成するような構成とし、キャパシタを構成する前記電極からの配線を、前記電気絶縁薄膜を介して対向する電極において異なる方向へ引き出すような構成とした。
本発明の他の態様として、下部電極と配線を覆い、かつ、下部電極上に薄膜部位を設けるように電気絶縁層を積層する前記工程において、電気絶縁層の形成と電極の形成を繰り返すことにより、前記下部電極上に位置し、かつ、前記下部電極を含む電極数が奇数となるように、複数の電極を前記薄膜部位を介して積層するような構成とした。
本発明の他の態様として、キャパシタを構成する複数の前記薄膜部位を異なる厚みで形成するような構成とし、キャパシタを構成する前記電極からの配線を、前記薄膜部位を介して対向する電極において異なる方向へ引き出すような構成とした。
本発明の他の態様として、キャパシタを構成する上部電極と配線が形成された電気絶縁層上に、さらに電気絶縁層を介して配線を形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記キャパシタに接続する配線にパターンコイルからなるインダクタを形成し、該インダクタとキャパシタとでフィルタ回路を形成するような構成とした。
[受動素子内蔵配線基板]
図1は、本発明の受動素子内蔵配線基板の一実施形態を示す部分縦断面図である。図1において、本発明の受動素子内蔵配線基板1は、コア基板2と、このコア基板2の一方の面に形成された配線12a,12b,12c,12dと、キャパシタ10、抵抗配線13とを備えている。
上述のような本発明の受動素子内蔵配線基板1では、コア基板2上に受動素子であるキャパシタ10と抵抗配線13を備えるので、外付けで受動素子を実装する場合に比べて、半導体装置の小型化が可能となる。また、キャパシタ10と抵抗配線13とによりフィルタ回路が形成されている。尚、抵抗配線13は、スルーホール7の内壁面に形成されている下地導電薄膜4と同じ材料からなるものであってよい。また、図示例では、受動素子としてキャパシタ10と抵抗配線13を備えているが、受動素子の種類、個数には特に制限はない。例えば、受動素子として、パターンコイルからなるインダクタを配線中に備えてもよく、この場合、キャパシタとインダクタからなるフィルタ回路を形成することができる。
電気絶縁層3は、二酸化珪素、窒化珪素等の電気絶縁膜とすることができ、例えば、コア材2′の材質がシリコンである場合、コア材2′を熱酸化することにより電気絶縁膜3としてもよい。尚、コア材2′が酸化ケイ素、ガラス等の電気絶縁材料からなる場合、電気絶縁層3はなくてもよい。
コア基板2上に設けられたキャパシタ10を構成する電極11a,11b、配線12aa,12b,12c,12dの材質、および、ビア部18a,18b,18cの材質は、銅、銀、金、クロム、アルミニウム等の導電材料とすることができる。
また、抵抗配線13は、クロム、チタン、窒化チタン、ニッケル、バナジウム等の1種、または2種以上を含有するものとすることができ、要求される抵抗特性に応じて、材質、線幅等を設定することができる。
また、電気絶縁層15,17の材質は、エポキシ樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂、カルド樹脂、ポリイミド樹脂等の有機絶縁性材料、これらの有機材料とガラス繊維等を組み合わせたもの等の絶縁材料とすることができる。
受動素子内蔵配線基板21を構成するコア基板22は、上述の受動素子内蔵配線基板1を構成するコア基板2と同様のものであり、コア材22′に複数のスルーホール27が形成されたものであり、配線やキャパシタ、抵抗配線が形成されたコア材22′の面には電気絶縁層23が形成されている。また、各スルーホール27の内壁面には電気絶縁層23、下地導電薄膜24が形成され、スルーホール27内には導電材料25が充填されている。
上記のキャパシタ30、配線32b上には、電気絶縁層37を介しビア部38bにて所望の配線32bに接続されるように形成された配線32cと、この配線32c上に更に電気絶縁層37を介しビア部38cにて所望の配線32cに接続されるように形成された配線32dを備えている。
このような受動素子内蔵配線基板21を構成する電気絶縁層34は、キャパシタ30を構成する薄膜部位34aを有するものであり、その材質は、ベンゾシクロブテン樹脂、カルド樹脂、ポリイミド樹脂等であってよく、薄膜部位34aの厚みは、例えば、0.2〜10μmの範囲で適宜設定することが好ましい。
本発明の受動素子内蔵配線基板は、上述の実施形態に示されるものに限定されるものではない。上述の実施形態では、コア基板2,22を構成する電気絶縁層3,23上にキャパシタ10,30、抵抗配線13,33等の受動素子が配設されているが、その配設位置には特に限定はなく、例えば、コア基板と受動素子との間に多層配線が配設されたものであってもよく、また、多層配線の所望の配線層の中に受動素子を配設したものであってもよい。
図3は、コア基板と受動素子との間に配線が配設された本発明の受動素子内蔵配線基板の実施形態の一例を示す部分縦断面図である。図3において、本発明の受動素子内蔵配線基板4は、コア基板42と、このコア基板42の一方の面に形成された配線52a,52b,52c,52dと、キャパシタ50、抵抗配線53とを備えている。
受動素子内蔵配線基板41を構成するコア基板42は、上述の受動素子内蔵配線基板1を構成するコア基板2と同様のものであり、コア材42′に複数のスルーホール47が形成されたものであり、配線やキャパシタ、抵抗配線が形成されたコア材42′の面には電気絶縁層43が形成されている。また、各スルーホール47の内壁面には電気絶縁層43、下地導電薄膜44が形成され、スルーホール47内には導電材料45が充填されている。
上記の受動素子内蔵配線基板41のキャパシタ50の構造は、図1に示されるキャパシタ10と同様の構造であるが、図2に示されるキャパシタ30のような構造であってもよいことは勿論である。
また、本発明の受動素子内蔵配線基板は、キャパシタを構成する電極数を2対以上にして静電容量を増大したものであってもよい。図4、図5は、このようなキャパシタを備えた本発明の受動素子内蔵配線基板の実施形態を示す部分縦断面図である。図4には、図1に示される本発明の受動素子内蔵配線基板のキャパシタ10を基本構造とするキャパシタ60を拡大して示しており、図5には、図2に示される本発明の受動素子内蔵配線基板のキャパシタ30を基本構造とするキャパシタ80を拡大して示している。
尚、上記のキャパシタ80においても、2枚の下部電極31aの配線引出し方向と、2枚の上部電極31bの配線引き出し方向は、異なることが好ましく、例えば、両者の方向が90°の角度をなすように設定することができる。また、薄膜部位34a,34b,34cの厚みは同一でも、また、それぞれ異なる厚みであってもよい。
次に、本発明の受動素子内蔵配線基板の製造方法を図面を参照しながら説明する。
図6〜図8は、本発明の受動素子内蔵配線基板の製造方法の一実施形態を示す工程図であり、図1に示される受動素子内蔵配線基板1を例としたものである。
本発明の受動素子内蔵配線基板の製造方法では、まず、コア基板用のコア材2′の一方の面2′aに所定のマスクパターン8を形成し、このマスクパターン8をマスクとしてサンドブラストによりコア材2′に所定の大きさで微細孔7′を穿設する(図6(A))。
尚、上記のマスクパターン8が窒化シリコン等の電気絶縁性の膜である場合、マスクパターン8を除去することなく、電気絶縁層3を構成するものとして使用し、さらに、コア材2′の表面および微細孔7′内壁面に電気絶縁層3を成膜してもよい。
次に、下部電極11aと配線12a、および抵抗配線13を覆うように電気絶縁薄膜15を形成する(図7(B))。この電気絶縁薄膜15は、塗布方法によりベンゾシクロブテン樹脂、カルド樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の絶縁性樹脂を塗布し熱硬化させて形成することができる。本発明の製造方法では、下部電極11a上に形成される電気絶縁薄膜15の膜厚が、キャパシタの電極間距離を決定するものであり、電気絶縁薄膜15の膜厚は0.8〜10μmの範囲で適宜設定することが好ましい。
尚、図3に示されるような、コア基板と受動素子との間に配線が配設された本発明の受動素子内蔵配線基板を上述の方法により製造する場合には、キャパシタ50を形成する前に、コア基板42に電気配線層57、ビア部58aを形成し、その後、下部電極51a、配線層52bを形成する。
また、図4に示されるような多層構成のキャパシタ60は、上述の電極形成と電気絶縁薄膜の形成を繰り返すことにより形成することができる。
本発明の受動素子内蔵配線基板の製造方法では、まず、コア基板用のコア材22′を用いて、上述の製造方法の図6(A)〜図7(A)と同様の操作を行なって、コア材22′に形成された電気絶縁層33上に、下部電極31a、配線32aと、これらを接続するための抵抗配線33を形成する(図9(A))。
次に、下部電極31aと配線32a、および抵抗配線33を覆うように電気絶縁層34を形成し、次いで、上部電極31b、配線32b、ビア部38aを形成する(図9(B))。これにより、キャパシタ30が形成される。
尚、上部電極31b、配線32b、ビア部38aの形成は、上述の製造方法における上部電極11b、配線12b、ビア部18aの形成と同様に行なうことができる。
尚、図3に示されるような、コア基板と受動素子との間に配線が配設された本発明の受動素子内蔵配線基板を上述の方法により製造する場合には、コア材22′上に所望の配線を形成し、その後に、キャパシタ30を形成する。
上述の本発明の製造方法では、従来からキャパシタに使用されている誘電体材料(例えば、誘電率が12以上のもの)を使用することなく、電気絶縁材料を用いてキャパシタ10、30を形成するので、従来の多層配線基板製造用の装置を使用することができるとともに、製造工程に高温焼成が不要である。また、キャパシタを構成する電気絶縁層の薄膜部位の厚みや位置、電極面積を変更することが容易であり、受動素子の位置、大きさ等の変更に容易に対応することができる。
[実施例1]
コア材として、厚み300μmのシリコンウエハを準備し、このコア材の一方の面にプラズマCVD法で窒化シリコン膜(厚み5μm)を形成した。次に、窒化シリコン膜上に、ポジ型フォトレジスト(東京応化工業(株)製 OFPR−800)を塗布し、スルーホール形成用のフォトマスクを介して露光、現像することによりレジストパターンを形成した。次いで、CF4をエッチングガスとして、レジストパターンから露出している窒化シリコンをドライエッチングし、その後、レジストを剥離して、窒化シリコンからなるマスクパターンを形成した。このマスクパターンは直径が100μmである円形開口を150〜500μmピッチで有するものであった。
次いで、微細孔が形成されたコア材に熱酸化処理(1050℃、20分間)を施し、微細孔内壁面を含むコア材表面に酸化シリコン膜および窒化シリコン膜からなる電気絶縁層を形成した。
次に、微細孔の開口部が存在する面の下地導電薄膜上に、めっき用の液状レジスト(東京応化工業(株)製 LA900)をスピンコート法により塗布し、フォトマスクを介して露光、現像して厚み5μmのレジストパターンを形成した。その後、下地導電薄膜を給電層として電解めっきにより、レジストパターンから露出している下地導電薄膜上に銅めっきを行なって、厚み4μmの下部電極と配線を形成した。
次に、下部電極、配線および抵抗配線を覆うように、コア基板上にベンゾシクロブテン樹脂組成物(ダウ・ケミカル社製サイクロテン4024)をスピンコーターにより塗布し、光硬化を行なって厚み1μmの電気絶縁薄膜を形成した。次いで、この電気絶縁薄膜上に、ベンゾシクロブテン樹脂組成物(ダウ・ケミカル社製サイクロテン4024)をスピンコーターにより塗布し乾燥し、その後、露光、現像を行い、下部電極上の電気絶縁薄膜が露出するように電気絶縁層(厚み7μm)を形成した。これにより、上記の電気絶縁薄膜と電気絶縁層との積層であり、下部電極上に厚み1μmの薄膜部位を有する電気絶縁層を形成した。
上述のようにして、キャパシタを形成した。
次いで、多層配線を形成した面に粘着テープを貼り、ダイヤモンドグラインダーによりシリコンウエハを200μmの厚みまで研磨して、微細孔を露出させてスルーホールとした。
これにより、図1に示されるような本発明の受動素子内蔵配線基板を得た。この受動素子内蔵配線基板が備えるキャパシタの静電容量を測定した結果、0.1μF/cm2であり、十分な静電容量をもつことが確認された。また、このキャパシタは、クロムと銅からなる抵抗配線を介して配線に接続されてフィルタ回路を構成するものであった。
まず、実施例1と同様にして、コア基板上に下部電極、配線および抵抗配線を形成した。
次に、下部電極、配線および抵抗配線を覆うように、コア基板上にベンゾシクロブテン樹脂組成物(ダウ・ケミカル社製サイクロテン4024)をスピンコーターにより塗布し乾燥した。その後、フォトマスクを介して露光、現像を行って電気絶縁層を形成した。この露光工程では、露光時間を調整して、現像後に、下部電極上に厚み0.5μmの電気絶縁層が形成されて薄膜部位となるとともに、他の部位の厚みは7μmとなるようにした。
2,22,42…コア基板
3,23,43…電気絶縁層
4,24,44…下地導電薄膜
5,25,45…導電材料
7,27,47…スルーホール
10,30,50,60,80…キャパシタ
11a,31a,51a…下部電極
11b、31b,51b…上部電極
12a,12b,12c,12d,32a,32b,32c,32d,52a,52b,52c,52d…配線
13,33,53…抵抗配線
14,34,54…電気絶縁層
14a,34a,54a…薄膜部位
15,55…電気絶縁薄膜
16,17,37,56…電気絶縁層
18a,18b,18c,38a,38b,38c,58a,58b,58c…ビア部
Claims (20)
- コア基板と、該コア基板上に電気絶縁層を介して形成された配線と、該電気絶縁層の薄膜部位を介して一対の電極が対向するように構成されたキャパシタと、を備え、
前記コア基板は、内壁面に下地導電薄膜を有し導電材料により表裏の導通がなされた複数のスルーホールを備え、
前記キャパシタを構成する一対の電極の一方は、抵抗配線を介して配線に接続されており、前記キャパシタと前記抵抗配線からなるフィルタ回路を具備し、
前記抵抗配線を介してキャパシタに接続されている前記配線は、前記コア基板のスルーホール内の前記導電材料に接続されており、
前記抵抗配線は、前記下地導電薄膜と同じ材料からなり、クロム、チタン、窒化チタン、ニッケル、バナジウムの少なくとも1種を含有することを特徴とした受動素子内蔵配線基板。 - 前記キャパシタを構成する電気絶縁層の薄膜部位の厚みは、0.2〜10μmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の受動素子内蔵配線基板。
- 前記電気絶縁層は、ベンゾシクロブテン樹脂、カルド樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂の少なくとも1種からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の受動素子内蔵配線基板。
- 前記コア基板は、XY方向の熱膨張係数が2〜20ppmの範囲内であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の受動素子内蔵配線基板。
- 配線はパターンコイルからなるインダクタを含み、前記キャパシタと前記インダクタからなるフィルタ回路を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の受動素子内蔵配線基板。
- 前記キャパシタは、前記電気絶縁層の薄膜部位を介して交互に積層された複数対の電極からなることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の受動素子内蔵配線基板。
- 前記キャパシタを構成する複数の前記薄膜部位の厚みが異なることを特徴とする請求項6に記載の受動素子内蔵配線基板。
- 前記キャパシタを構成する複数対の電極からの配線引出し方向は、前記薄膜部位を介して対向する電極において異なる方向であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の受動素子内蔵配線基板。
- コア材の一方の面に微細孔を形成し、該微細孔の内壁面とコア材表面にクロム、チタン、窒化チタン、ニッケル、バナジウムの少なくとも1種を含有する下地導電薄膜を形成し、その後、前記微細孔内に導電材料を充填する工程と、
前記コア材の前記下地導電薄膜上に下部電極と配線を形成する工程と、
該下部電極と配線を覆うように電気絶縁薄膜を形成する工程と、
前記下部電極上に位置する電気絶縁薄膜が露出して薄膜部位となるように前記電気絶縁薄膜上に電気絶縁層を形成する工程と、
前記薄膜部位を被覆するように上部電極を形成してキャパシタとするとともに、前記電気絶縁層上に配線を形成する工程と、
前記コア材の他方の面を研磨して前記微細孔を露出させてスルーホールを形成してコア基板とする工程と、を有し、
前記キャパシタを構成する電極と配線の形成では、前記下地導電薄膜を給電層として電解めっきにより行い、その後、電極と配線とを接続するための抵抗配線として前記下地導電薄膜の所望部位を残し、不要の下地導電薄膜を除去することにより、前記キャパシタと前記抵抗配線とからなるフィルタ回路を形成することを特徴とした受動素子内蔵配線基板の製造方法。 - 下部電極と配線を覆うように電気絶縁薄膜を形成する前記工程において、前記下部電極上に位置し、かつ、前記下部電極を含む電極数が奇数となるように、複数の電極を電気絶縁薄膜を介して積層することを特徴とした請求項9に記載の受動素子内蔵配線基板の製造方法。
- キャパシタを構成する複数の前記電気絶縁薄膜を異なる厚みで形成することを特徴とした請求項10に記載の受動素子内蔵配線基板の製造方法。
- キャパシタを構成する前記電極からの配線を、前記電気絶縁薄膜を介して対向する電極において異なる方向へ引き出すことを特徴とした請求項10または請求項11に記載の受動素子内蔵配線基板の製造方法。
- コア材の一方の面に微細孔を形成し、該微細孔の内壁面とコア材表面にクロム、チタン、窒化チタン、ニッケル、バナジウムの少なくとも1種を含有する下地導電薄膜を形成し、その後、前記微細孔内に導電材料を充填する工程と、
前記コア材の前記下地導電薄膜上に下部電極と配線を形成する工程と、
該下部電極と配線を覆い、かつ、下部電極上に薄膜部位を設けるように電気絶縁層を積層する工程と、
前記薄膜部位を被覆するように上部電極を形成してキャパシタとするとともに、前記電気絶縁層上に配線を形成する工程と、
前記コア材の他方の面を研磨して前記微細孔を露出させてスルーホールを形成してコア基板とする工程と、を有し、
前記キャパシタを構成する電極と配線の形成では、前記下地導電薄膜を給電層として電解めっきにより行い、その後、電極と配線とを接続するための抵抗配線として前記下地導電薄膜の所望部位を残し、不要の下地導電薄膜を除去することにより、前記キャパシタと前記抵抗配線とからなるフィルタ回路を形成することを特徴とした受動素子内蔵配線基板の製造方法。 - 下部電極と配線を覆い、かつ、下部電極上に薄膜部位を設けるように電気絶縁層を積層する前記工程において、電気絶縁層の形成と電極の形成を繰り返すことにより、前記下部電極上に位置し、かつ、前記下部電極を含む電極数が奇数となるように、複数の電極を前記薄膜部位を介して積層することを特徴とした請求項13に記載の受動素子内蔵配線基板の製造方法。
- キャパシタを構成する複数の前記薄膜部位を異なる厚みで形成することを特徴とした請求項14に記載の受動素子内蔵配線基板の製造方法。
- キャパシタを構成する前記電極からの配線を、前記薄膜部位を介して対向する電極において異なる方向へ引き出すことを特徴とした請求項14または請求項15に記載の受動素子内蔵配線基板の製造方法。
- 前記薄膜部位の形成は、電気絶縁層をエッチングすることにより行なうことを特徴とする請求項13乃至請求項16のいずれかに記載の受動素子内蔵配線基板の製造方法。
- 前記薄膜部位の形成は、電気絶縁層形成時の露光量制御により行なうことを特徴とする請求項13乃至請求項16のいずれかに記載の受動素子内蔵配線基板の製造方法。
- キャパシタを構成する上部電極と配線が形成された電気絶縁層上に、さらに電気絶縁層を介して配線を形成することを特徴とする請求項9乃至請求項18のいずれかに記載の受動素子内蔵配線基板の製造方法。
- 前記キャパシタに接続する配線にパターンコイルからなるインダクタを形成し、該インダクタとキャパシタとでフィルタ回路を形成することを特徴とする請求項9乃至請求項19のいずれかに記載の受動素子内蔵配線基板の製造方法。
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