JP4389814B2 - パイプラインの探索位置特定方法、携帯端末及びパイプラインの探索位置特定プログラム - Google Patents
パイプラインの探索位置特定方法、携帯端末及びパイプラインの探索位置特定プログラム Download PDFInfo
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Description
図1は、本発明の実施の形態1のパイプラインの探索位置特定方法を説明する概念図である。
本例のパイプラインの探索位置特定方法は、概略的にいうと、GPS機能(GPS衛星からの電波を受信して現在位置の座標を測定する機能)を有する携帯端末1に、地中に埋設されたパイプライン21の敷設経路の地球座標系における座標データを予め登録しておく。そして、その携帯端末1を携帯した探索者が携帯端末1上で探索位置を指定すると、その探索位置を含む地図上に、携帯端末1の現在位置と探索位置(図1の例では継手位置)21aを示した画面が表示手段11上に表示され、その表示に従って移動した探索者の携帯端末1が探索位置に到達したとき、その旨をブザー等によって探索者に報知するものである。
携帯端末1は、探索位置周辺の地図や探索位置を示すマークなどの各種表示を行う表示手段11と、探索位置の入力等の各種入力を行うための入力操作手段12と、地図データベース等が登録される記憶手段13と、GPS機能により本携帯端末1の現在位置を検出する位置検出手段14と、本携帯端末1が探索位置に位置したとき、その旨を外部に報知する報知手段15と、携帯端末1を統括して制御する制御手段16とを備えている。
座標データ変換テーブル13cは、地中に埋設されたパイプライン21を構成する複数の埋設管の各継手位置にそれぞれ予め付与されている継手番号と、その継手番号の継手位置の地球座標系における座標データとを対応付けて記憶したものである。
探索位置表示画面は、地図上に、パイプライン21の敷設状態(パイプライン21の複数の埋設管21b、パイプライン21の中心軌跡22、継手番号)が模式表示され、更に本携帯端末1の現在位置と、探索位置である継手位置とが表示される画面である。この探索位置表示画面の表示は、制御手段16における処理に基づくもので、この表示にあたり、制御手段16は、記憶手段13に記憶された座標データ13aに基づきパイプライン21の中心軌跡22を点線でライン表示するとともに、座標データ13aと、埋設管21bの半径とに基づいて、地中に埋設されているパイプライン21の敷設形状を模式表示させ、座標データ変換テーブル13cに基づいて地図上の該当位置に継手番号を表示する。なお、埋設管21bの半径は予め記憶手段13に登録しておいてもよいし、入力操作手段12から入力するようにしてもよい。
実施の形態1の携帯端末1は、いわば地図上の平面位置を特定できるものであったが、実施の形態2は、更に埋設管21bの埋設深さも特定できるようにしたものである。埋設深さは通常、敷設時の図面上に記載してあるが、道路の盛り土や、道路の拡幅や改修等で路面31の高さが変わることがあり、実施の形態2はこのような場合に有効である。
埋設管21bの埋設深さは、(A)探索位置近傍に設けられた道路水準点23の標高と、(B)探索位置についての座標データに基づく標高と、(C)道路水準点23と探索位置に対応する路面31との高低差と、(D)予め取得されている埋設管21bの半径rと、に基づいて探索位置に対応する路面31から埋設管21bまでの埋設深さを求める。更に具体的には、標高差から、道路水準点23と探索位置に対応する路面31との高低差と、埋設管21bの半径rとを差し引くことにより求める。
まず、上記実施の形態1の手順にて継手番号5の継手位置を特定する。その特定した継手位置上の路面31上で、上述したように現場測量を行い、道路水準点23と路面31との高低差を求める。そして、携帯端末1の入力操作手段12を操作して埋設深さを求めるための画面の呼出操作を行う。携帯端末1の制御手段16は、呼出操作を認識すると、該当の画面を表示手段11上に表示させる。この画面は、道路水準点23の標高と、高低差と、埋設管21bの半径との入力を促す画面である。この表示に従って探索者により入力が行われると、制御手段16は入力データに基づき埋設深さを算出する。
11 表示手段
12 入力操作手段
13 記憶手段
13a 座標データ
13b 地図データベース
13c 座標データ変換テーブル
13d 探索位置特定プログラム
14 位置検出手段
15 報知手段
16 制御手段
21 パイプライン
21a 探索位置(継手位置)
21b 埋設管
22 パイプラインの中心軌跡
23 道路水準点
24 現在位置マーク
25 探索位置マーク
26 到着マーク
31 路面
32 箱尺(標尺)
33 水準儀
Claims (16)
- GPS機能を有する携帯端末に、地中に埋設されたパイプラインの敷設経路の地球座標系における座標データを予め登録しておき、前記携帯端末上で前記パイプラインにおける探査位置が指定され、その指定された探索位置に、前記GPS機能により検出される本携帯端末の現在位置が一致したとき、その旨を前記携帯端末から外部に報知し、
前記携帯端末に、地中に埋設されたパイプラインを構成する複数の埋設管の各継手位置にそれぞれ付与された継手番号と、その継手番号の継手位置の地球座標系における座標データとを対応付けて記憶した座標データ変換テーブルを予め更に登録しておき、前記携帯端末上で前記探索位置として継手番号が指定されると、その継手番号に基づいて前記座標データ変換テーブルを参照して、対応する座標データを取得し、その座標データを前記探索位置として以降の処理を行うことを特徴とするパイプラインの探索位置特定方法。 - 前記携帯端末に、前記パイプラインを含む地図データを予め更に登録しておき、前記携帯端末上で前記パイプラインにおける探査位置が指定されると、前記地図データのうち前記探索位置に対応する該当地図データに基づく地図を前記携帯端末の表示手段上に表示するとともに、その地図上に、少なくとも前記指定された探索位置を表示することを特徴とする請求項1記載のパイプラインの探索位置特定方法。
- 前記地図上に、更に前記GPS機能により検出される本携帯端末の現在位置を表示することを特徴とする請求項2記載のパイプラインの探索位置特定方法。
- 前記地図上に、前記パイプラインの敷設状態を模式表示することを特徴とする請求項2又は請求項3記載のパイプラインの探索位置特定方法。
- 前記地図上に、前記GPS機能により検出される本携帯端末の現在位置から前記指定された探索位置までの経路を表示することを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載のパイプラインの探索位置特定方法。
- 前記パイプラインの敷設経路の前記地球座標系における座標データは、前記パイプライン内に3軸ジャイロを備えたジャイロピグを走行させることにより得られたデータであることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のパイプラインの探索位置特定方法。
- 前記パイプラインの敷設経路の地球座標系における座標データは、パイプラインを構成する埋設管の中心軌跡上の各位置の緯度、経度及び標高であり、
(A)前記探索位置近傍に設けられた道路水準点の標高と、(B)前記探索位置についての前記座標データに基づく標高と、(C)前記道路水準点と前記探索位置に対応する路面との高低差と、(D)予め取得されている前記埋設管の半径と、に基づいて前記探索位置に対応する路面から埋設管までの深さを求め、
その深さを外部に報知することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のパイプラインの探索位置特定方法。 - 前記道路水準点と前記探索位置に対応する路面との高低差は、前記探索位置近傍の道路に設けられた道路水準点上に標尺を立てて水準儀により読み取った位置と、前記探索位置に対応する路面上に標尺を立てて前記水準儀により読み取った位置とから求めることを特徴とする請求項7記載のパイプラインの探索位置特定方法。
- GPS機能により本携帯端末の現在位置を検出する位置検出手段と、
地中に埋設されたパイプラインの敷設経路の地球座標系における座標データが予め登録される記憶手段と、
前記パイプラインにおける探査位置を指定するための入力操作手段と、
前記入力操作手段により指定された探索位置に、前記位置検出手段により検出される本携帯端末の現在位置が一致するか否かを判断する制御手段と、
該制御手段で一致すると判断された場合に、その旨を外部に報知する報知手段とを備え、
前記記憶手段には、地中に埋設されたパイプラインを構成する複数の埋設管の各継手位置にそれぞれ付与された継手番号と、その継手番号の継手位置の地球座標系における座標データとを対応付けて記憶した座標データ変換テーブルが予め更に登録されており、前記制御手段は、前記入力操作手段から前記探索位置として継手番号が指定されると、その継手番号に基づいて前記座標データ変換テーブルを参照して、対応する座標データを取得し、その座標データを探索位置として以降の処理を行うことを特徴とする携帯端末。 - 前記記憶手段には、前記パイプラインを含む地図データが予め更に記憶され、前記制御手段は、前記入力操作手段により探索位置が指定されると、前記地図データのうち前記探索位置に対応する該当地図データに基づく地図を前記表示手段上に表示させるとともに、その地図上に、少なくとも前記指定された探索位置を表示させることを特徴とする請求項9記載の携帯端末。
- 前記制御手段は、前記地図上に、更に前記GPS機能により検出される本携帯端末の現在位置を表示させることを特徴とする請求項10記載の携帯端末。
- 前記制御手段は、前記地図上に、前記パイプラインの敷設状態を模式表示させることを特徴とする請求項10又は請求項11記載の携帯端末。
- 前記制御手段は、前記地図上に、前記GPS機能により検出される本携帯端末の現在位置から前記指定された探索位置までの経路を表示させることを特徴とする請求項10乃至請求項12の何れかに記載の携帯端末。
- 前記パイプラインの敷設経路の地球座標系における座標データは、パイプラインを構成する埋設管の中心軌跡上の各位置の緯度、経度及び標高であり、前記制御手段は、前記探索位置についての前記座標データにおける標高と、前記パイプラインの前記探索位置において現場測量することにより得られた探索位置に対応する路面の標高と、予め取得されている前記埋設管の半径とに基づいて、前記探索位置に対応する路面から埋設管までの深さを求め、その深さを、前記報知手段により外部に報知させることを特徴とする請求項9乃至請求項13の何れかに記載の携帯端末。
- 前記報知手段は、ブザー、ランプ、前記表示手段及び報知すべき内容の文字データを読み上げる合成音声出力手段の何れか又は組み合わせで構成されることを特徴とする請求項9乃至請求項14の何れかに記載の携帯端末。
- コンピュータを請求項9乃至請求項15の何れかに記載の携帯端末の前記制御手段として機能させるためのパイプラインの探索位置特定プログラム。
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