JP4380905B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複数個の蒸発器をもつ冷凍サイクルを備えた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の冷蔵庫は、例えば特開平10−47827号公報に示されるように、冷蔵室と冷凍室をもち、前記各々の部屋には室温感知のための冷蔵室温度感知装置と冷凍室温度感知装置を設け、圧縮機と、前記圧縮機に並列に接続された複数個の蒸発器と、前記各々の蒸発器に対応して設けられた絞り装置と、凝縮器と、冷媒流路とを備えて冷凍サイクルを構成し、前記蒸発器には冷蔵室用蒸発器と冷凍室用蒸発器とがあり、前記蒸発器の各々を冷却するための冷蔵室用ファンと冷凍室用ファンをもち、前記凝縮器の少なくとも一部を冷却する凝縮器用ファンを設け、前記冷凍サイクルの冷蔵室用蒸発器につながる絞り装置と前記凝縮器との間に分岐弁を設け、前記冷蔵室用ファンと冷凍室用ファンを交互に運転させ、前記冷蔵室用ファンの運転に同期して前記分岐弁を開閉させ、前記冷蔵室の冷却運転時は前記冷凍室の冷却運転時に比較して冷凍能力を減少させるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような冷蔵庫では、冷蔵室と冷凍室が同時に設定温度以上になったとき(例えば:新たに貯蔵品を冷蔵室と冷凍室に同時に多量に入れて双方の室温があがる。)、優先されていない前記貯蔵室(例えば:冷蔵室)に貯蔵されている貯蔵品の鮮度が低下するという課題や、各室が個別で冷却される為エネルギー消費量が高くなるという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷蔵庫は前記のような課題を解決したもので、冷蔵室と、冷凍室と、冷媒が流通する冷媒流路と、冷媒の流通により冷凍サイクルを運転する圧縮機と、前記圧縮機の吐出側に接続される凝縮器と、前記凝縮器の吐出側と前記圧縮機の吸込側の間に配されるとともに前記冷蔵室及び前記冷凍室の内で前記冷蔵室のみに流入する冷気を生成する冷蔵室用蒸発器と、前記凝縮器の吐出側と前記圧縮機の吸込側の間に前記冷蔵室用蒸発器と並列に配されるとともに前記冷蔵室及び前記冷凍室の内で前記冷凍室のみに流入する冷気を生成する冷凍室用蒸発器と、前記冷蔵室用蒸発器に対応して設けられる第1絞り装置と、前記冷凍室用蒸発器に対応して設けられる第2絞り装置と、前記凝縮器の吐出側で分岐される前記冷媒流路の分岐点に配される分岐弁とを備え、
前記分岐弁は、チャンバーの底面に設けられて第1絞り装置に接続される第1出口部と、第1出口部を開閉するニードルと、前記チャンバーの側面に設けられて冷媒が流入する入口部と、前記チャンバーの側面に設けられて前記ニードルにより第1出口部を閉じた際に液冷媒内に前記ニードルの一部が埋没することにより液面が上昇した液冷媒によって常に覆われるとともに第1出口部を開いた際に下降する液冷媒の液面よりも上方に配される第2出口部とを有して、第1出口部を開いて前記冷蔵室用蒸発器及び前記冷凍室用蒸発器に冷媒を供給する状態と第1出口部を閉じて前記冷凍室用蒸発器のみに冷媒を供給する状態とに切り替え、
前記分岐弁から前記冷蔵室用蒸発器及び前記冷凍室用蒸発器に冷媒を供給する際に、第1絞り装置に送り出す冷媒が液冷媒を主体として第2絞り装置に送り出す冷媒がガス冷媒を主体とするとともに、第1絞り装置の減圧量を第2絞り装置の減圧量よりも小さくしたことを特徴とするものである。
【0012】
また本発明の冷蔵庫は、前記凝縮器と前記分岐弁の間に第3絞り装置を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
また本発明の冷蔵庫は、第3絞り装置によって第1絞り装置または第2絞り装置を兼ねたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の冷蔵庫の実施の形態を図面とともに説明する。
【0015】
図1は本発明の冷蔵庫のブロック説明図、図2は本発明の冷蔵庫のチェックバルブの説明図、図3は本発明の冷蔵庫の三方弁の説明図である。
【0016】
図1において、1は圧縮機、2は凝縮器、3は冷凍室用蒸発器4につながる冷凍室用絞り装置、5は分岐弁、6は冷蔵室用蒸発器7につながる冷蔵室用絞り装置、8は前記凝縮器2の少なくとも一部を冷却するための凝縮器用ファン、9は前記冷凍室用蒸発器4で冷却された冷気を冷凍室10に送り出すための冷凍室用ファン、11は前記冷蔵室用蒸発器7で冷却された冷気を冷蔵室12に送り出すための冷蔵室用ファン、13は冷凍室温度感知装置、14は冷蔵室温度感知装置である。
【0017】
なお、冷凍室用絞り装置3と冷凍室用蒸発器4、冷蔵室用絞り装置6と冷蔵室用蒸発器7は並列に接続されており、分岐弁5は前記冷凍室用絞り装置3、前記冷蔵室用絞り装置6の各々の絞り装置と前記凝縮器2との間に設けられており、圧縮機1、凝縮器2、分岐弁5、冷凍室用絞り装置3、冷凍室用蒸発器4、冷蔵室用絞り装置6、冷蔵室用蒸発器7は冷凍サイクルを形成している。
【0018】
そして、冷凍室10と冷蔵室12がともに設定温度(例えば:設定温度:冷凍室10=−18℃、冷蔵室12=5℃)より高いとき、冷凍室温度感知装置13や冷蔵室温度感知装置14が室温を感知し、制御装置(不図示)にて圧縮機1が運転され、凝縮器2で液化された冷媒の内の一部が、開かれた分岐弁5から冷凍室用絞り装置3を通り冷凍室用蒸発器4で蒸発しながら周囲の空気から熱を奪って流れ、また、凝縮器2で液化された冷媒の内の一部が、開かれた分岐弁5から冷蔵室用絞り装置6を通り冷蔵室用蒸発器7で蒸発しながら周囲の空気から熱を奪って流れ、気化状態で圧縮機1に戻り、一連の冷凍サイクルとなる。
【0019】
また、このとき、凝縮器用ファン8や冷凍室用ファン9や冷蔵室用ファン11も同期して運転され、凝縮器用ファン8は凝縮器2を冷却し冷媒の液化を助け、冷凍室用ファン9や冷蔵室用ファン11は各々冷凍室10や冷蔵室12に冷凍室用蒸発器4や冷蔵室用蒸発器7で冷却された冷気を送り、冷凍室10や冷蔵室12を所定の室温にまで冷却することになる。そのため、冷凍室10や冷蔵室12に同時に多くの貯蔵品を新に貯蔵しても、即座に冷却され、貯蔵品の劣化を防止できる。
【0020】
なお、冷蔵室12が所定の室温(例えば:3℃)になると、分岐弁5の冷蔵室用絞り装置6側出口が閉じられ、冷蔵室用蒸発器7に冷媒が流れ込まなくなる。そして、所定の時間が経過した後、冷蔵室用ファン11は停止される。
【0021】
また、この時冷凍室10が所定の温度(例えば:−18℃)になっていないと、圧縮機1や凝縮器用ファン8や冷凍室用ファン9の運転は継続され、圧縮機1の冷凍能力は制御装置(不図示)にて所定値まで下げられ、同時に凝縮器用ファン8もその能力に応じた回転数に下げられる。そのため、効率よく圧縮機1や凝縮器用ファン8が運転されエネルギーの省力化につながる。
【0022】
なお、前記で冷蔵室用ファン11の運転が所定の回転数に下げられ、運転が継続されるようにしておくと、冷蔵室12内の冷気撹拌に役立ち、さらには、冷蔵室用蒸発器7が霜付き状態になっている場合、冷蔵室12内の冷気により前記冷蔵室用蒸発器7の除霜に役立ち、また、前記除霜により冷蔵室12内の加湿にも役立つ。
【0023】
また、冷蔵室12が設定された所定の室温(例えば:5℃)より高くなり、そのとき、冷凍室10は設定された所定の室温(例えば:−18℃)以下のときは、冷凍室温度感知装置13や冷蔵室温度感知装置14が各々の室温を感知し、その感知温度に基づき、制御装置(不図示)にて圧縮機1の冷凍能力を必要能力に応じて、冷凍室10と冷蔵室12とがともに設定温度(例えば:設定温度:冷凍室10=−18℃、冷蔵室12=5℃)より高く冷凍室10と冷蔵室12を同時に冷却するときよりは低い能力で運転され、凝縮器用ファン8や冷凍室用ファン9の回転数もそれに応じて制御装置(不図示)にて下げられて運転されるため、効率よく圧縮機1や凝縮器用ファン8や冷凍室用ファン9が運転されエネルギーの省力化につながる。
【0024】
そして、このとき、前記冷凍室10が必要以上の過冷却状態(例えば:−21℃以下の温度)になることを防ぐため、冷凍室温度感知装置13による冷凍室向けの切替温度を高くなる(例えば:切替温度=−21℃から−19℃にあげる。)ように、制御装置(不図示)の設定が、前記各々の室温に基づき、変わるようにしておき、冷凍室温度感知装置13や冷蔵室温度感知装置14の感知状態に基づき、制御装置(不図示)にて圧縮機1の冷凍能力を必要能力に応じて、前記のような冷凍室10と冷蔵室12を同時に冷却するときよりは切り替えられて低い能力で運転され、凝縮器用ファン8や冷凍室用ファン9の回転数もそれに応じて制御装置(不図示)にて切り替えられて下げられ運転されるようにしておく。
【0025】
前記により、前記冷凍室10が必要以上に冷却(過冷却)されずに、適度に外部からの熱の侵入に対して冷却状態が維持でき、また、圧縮機1のON−OFFの回数も増えず、そのため、圧縮機1の起動時に多量に必要とする消費電力の増加もなく、消費電力が少なく効率よく冷蔵室12や冷凍室10を冷却することができ、さらに効率よく圧縮機1や凝縮器用ファン8や冷凍室用ファン9が運転され、いっそうエネルギーの省力化につながる。
【0026】
なお、このとき圧縮機の冷凍能力を変える手段として圧縮機電動機の回転数を減らしそれに連動して動くピストンの冷媒圧縮回数減により冷凍サイクル内の冷媒循環量を減らす方法や冷凍室用絞り装置3及び冷蔵室用絞り装置6を可変型絞り弁や開閉弁と数種類の状態に合わせたキャピラリーチューブとの組み合わせの切替式絞り装置を少なくとも一部に含む絞り装置にして、それらの状態に合った冷媒流や圧力差とする絞り状態(例えば:圧縮機1の低下能力に応じて、冷凍室用絞り装置3や冷蔵室用絞り装置6を絞る。)にしてもよい。
【0027】
図2において、本図は分岐弁5の役目をするチェックバルブ15の概略図であり、出口開閉のためのニードル15aを含む電磁弁機構15bをもち、入口15cと2個所の出口15d、15eを備えている。また、前記入口15cと出口15dは同じ側にあり、上に出口15dを下に入口15cを配置しており、残りの出口15eは前記入口15cより低い位置にあり、前記電磁弁機構15bの通電によるニードル15aの移動により、前記出口15eは開閉可能となっている。
【0028】
また、チェックバルブ15の入口15cは前記凝縮器2と、出口15dは冷凍室用絞り装置3と、出口15eは冷蔵室用絞り装置6と各々つながっている。そして、冷凍室10と冷蔵室12がともに設定温度(例えば:設定温度:冷凍室10=−18℃、冷蔵室12=5℃)より高いときは、冷凍室温度感知装置13や冷蔵室温度感知装置14が室温を感知し、制御装置(不図示)にてチェックバルブ15の電磁弁機構15bに通電されニードル15aが上方に移動して、出口15eは開放される。
【0029】
そして、圧縮機1が運転され、凝縮器2で液化された冷媒が、チェックバルブ15の入口15cからチャンバー15f内に流れ込み、その後、出口15dから流れ出し、冷凍室用絞り装置3や冷凍室用蒸発器4で膨張・乾燥気化しながら周囲の空気から熱を奪って流れ、また、凝縮器2で液化された冷媒が、チェックバルブ15の入口15cからチャンバー15f内に流れ込み、その後、開かれたチェックバルブ15の出口15eから流れ出し、冷蔵室用絞り装置6や冷蔵室用蒸発器7で膨張・乾燥気化しながら周囲の空気から熱を奪って流れ、気化した状態で冷媒が圧縮機1に戻ることとなる。
【0030】
なお、このとき、チェックバルブ15のチャンバー15f内では冷媒が気液分離し、上方にガス冷媒を主体とする冷媒が、また下方に液冷媒を主体とする冷媒が存在するようにチャンバー15f内の容積が設定されている。
【0031】
そして、前記出口15dは上方のガス冷媒を主体とする冷媒の領域に位置し、前記出口15eは下方の液冷媒を主体とする冷媒の領域に位置しているため、冷凍室用絞り装置3を通り冷凍室用蒸発器4へ流れる冷媒は、ガス冷媒を主体とする冷媒となり、冷蔵室用絞り装置6を通り冷蔵室用蒸発器7へ流れる冷媒は、液冷媒を主体とする冷媒となるため、冷蔵室用絞り装置6の絞り量は冷凍室用絞り装置3の絞り量より少な目に絞り、減圧量においては冷蔵室用絞り装置6のほうが冷凍室用絞り装置3より、より小さい減圧量に設定されていても、前記出口15dや出口15eから前記冷凍室用絞り装置3や冷蔵室用絞り装置6へ各々設定どおりの安定した冷媒流が得られることになる。
【0032】
なお、前記で、冷凍室用絞り装置3を通り冷凍室用蒸発器4へ流れる前記出口15dでの冷媒が、湿りガス冷媒のみであるときは、その冷却能力は低下するが、冷媒流の安定はより確実なものとなり、冷凍室用絞り装置3を通り冷凍室用蒸発器4へ流れる前記出口15dでの冷媒が、気液冷媒でありその液体比が大きい冷媒となると、その冷凍能力は向上するが冷媒流の不安定さは増す。そして、冷媒流が不安定になる場合は、冷蔵室用絞り装置6の絞り量と冷凍室用絞り装置3の絞り量の差を少なくして、冷媒流の安定化を図るようにすればよい。
【0033】
また、所定の絞り装置(例えば:キャピラリーチューブ)を通過する流体が液体と気体の場合では、同じ体積が所定時間に通過するときの流体抵抗は、その粘性の影響から液体が前記絞り装置を通過する場合のほうが大きくなるため、冷蔵室用絞り装置6と冷凍室用絞り装置3を同時に冷媒が流れるとき、前記双方の絞り装置を液冷媒が流れる場合よりは、冷蔵室用絞り装置6のみに液冷媒が流れ、他方の冷凍室用絞り装置3はガス冷媒が流れる場合のほうが、冷蔵室用絞り装置6と冷凍室用絞り装置3の合成の流体抵抗は低くなる。
【0034】
そのため、冷蔵室用絞り装置6と冷凍室用絞り装置3を同時に液冷媒を主体とする冷媒が流れる場合に比べ、冷蔵室用絞り装置6のみに液冷媒を主体とする冷媒が流れ、他方の冷凍室用絞り装置3はガス冷媒を主体とする冷媒が流れる場合のほうが合成の流体抵抗は低くなるため蒸発温度は高くバランスし、これにより冷蔵室用蒸発器7の蒸発温度が安定した冷媒流の状態を保ちながら高く設定できることになる。
【0035】
また、冷蔵室用絞り装置6側に液冷媒を主体とする冷媒が流れるため、冷蔵室用蒸発器7側の冷力は高く保持でき、冷蔵室用蒸発器7側の蒸発器能力が大きくなる。
【0036】
そして、チェックバルブ15本体を適度に傾斜させたりして、液冷媒を主体とする冷媒面と出口15dとの高さ関係を調整することにより、出口15eから冷蔵室用絞り装置6を通り冷蔵室用蒸発器7へ流れる冷媒は、液冷媒を主体とする冷媒であり、前記出口15dから冷凍室用絞り装置3に流れる冷媒は、ガス冷媒を主体とする冷媒となるように設定でき、各々に流れる冷媒の気液比を適度に調整したものとなり、冷凍室用蒸発器4と冷蔵室用蒸発器7を同時に冷媒が安定して流れる前記各々の蒸発器の最適な冷力状態を保つ冷凍サイクルが得られる。
【0037】
なお、前記各々の出口の位置は、その設定条件にあわせ、液冷媒を主体とする冷媒面に対し、適度な位置に設定すればよい。なお、本図においては、液冷媒を主体とする冷媒面が適度の位置にあり、チェックバルブ15は傾斜させる必要がない状態で、必要設定条件となっているときの例である。
【0038】
そのため、前記チェックバルブ15において液冷媒を主体とする冷媒とガス冷媒を主体とする冷媒に分離させ、サイクル設定条件にあわせ、前記分岐弁の複数の出口の各々を液冷媒を主体とする冷媒側かガス冷媒を主体とする冷媒側の何れかもしくはその近くに位置させておくと、各々に流れる冷媒の気液比を適度に調整したものとなり、複数個の蒸発器を同時に冷媒が安定して流れる前記各々の蒸発器の最適な冷力状態を保つ冷凍サイクルが得られることになる。
【0039】
なお、前記のようなチェックバルブ15本体の調整状態でチェックバルブ15を冷蔵庫本体に固定するようにしておくとよいことになる。
【0040】
また、前記で凝縮器2と分岐弁5であるチェックバルブ15の間に、共通の絞り装置(不図示)を設けて、ある程度減圧しておくと、凝縮器2で液化された冷媒が、前記共通の絞り装置を通過して気液冷媒となり、前記チェックバルブ15のチャンバー15f内では冷媒が気液分離し、上方にガス冷媒を主体とする冷媒が、下方に液冷媒を主体とする冷媒がいっそう存在しやすくなる。
【0041】
そして、前記チェックバルブ15はニードル15aにて出口15eを閉じたとき、液冷媒を主体とする冷媒内に前記ニードル15aの一部が埋没することになり、そのため、ニードル15aの埋没体積にて液冷媒を主体とする前記冷媒の液面が上昇し、出口15dを液冷媒を主体とする冷媒にて冷凍サイクル運転の間つねに覆うようにしておくと、冷凍室用絞り装置3には常に液冷媒を主体とする冷媒が出口15dから流れ出し、冷凍室用蒸発器4側の蒸発器能力を常に大きく保つことができ、冷凍室用蒸発器4の冷却能力の向上となる。
【0042】
さらに、ニードル15aにて出口15eが閉じられたときの、ニードル15aと出口15eとの領域以外の領域で、前記入口15cを設けても、前記同様の効果は得られる。
【0043】
図3において、本図は分岐弁5の役目をする三方弁16の概略図であり、出口開閉のためのボール16aを含む開閉弁機構16bをもち、入口16cと2個所の出口16d、16eを備えている。そして、ボール16aには下方からコイルバネ(不図示)等にて上方に持ち上げる力が常にかかっている。
【0044】
また、前記入口16c、出口16d、16eは同じ側にあり、開閉弁機構16bが略水平方向で回転(回転軸は三方弁16の左右方向で中央を上下に通る軸となる。)することにより、前記ボール16aが出口16e上を上下し、出口16eを前記ボール16aで開け閉めして、前記出口16eは開閉可能となっている。
【0045】
また、三方弁16の入口16cは前記凝縮器2と、出口16dは冷凍室用絞り装置3と、出口16eは冷蔵室用絞り装置6と各々つながっている。なお、本図においては、ボール16aは出口16eの上方にのみ設けてあるが、出口16dの上方にも同様のボール等を設け、開閉可能としてもよい。
【0046】
そして、冷凍室10と冷蔵室12がともに設定温度(例えば:設定温度:冷凍室10=−18℃、冷蔵室12=5℃)より高いときは、冷凍室温度感知装置13や冷蔵室温度感知装置14が室温を感知し、制御装置(不図示)にて三方弁16の開閉弁機構16bが略水平方向で回転することによりボール16aが上方に移動して、出口16eは図3のように開放される。
【0047】
そして、圧縮機1が運転され、凝縮器2で液化された冷媒が、三方弁16の出口16dから冷凍室用絞り装置3を通り冷凍室用蒸発器4で膨張・乾燥気化しながら周囲の空気から熱を奪って流れ、また、凝縮器2で液化された冷媒が、開かれた三方弁16の出口16eから冷蔵室用絞り装置6を通り冷蔵室用蒸発器7で膨張・乾燥気化しながら周囲の空気から熱を奪って流れ、気化した状態で冷媒が圧縮機1に戻ることとなる。
【0048】
なお、このとき、三方弁16のチャンバー16f内では冷媒が気液分離し、上方にガス冷媒を主体とする冷媒が、また下方に液冷媒を主体とする冷媒が存在するようにチャンバー16f内の容積が設定されている。
【0049】
そして、前記出口16dは上方のガス冷媒を主体とする冷媒の領域に位置し、前記出口16eは下方の液冷媒を主体とする冷媒の領域に位置しているため、冷凍室用絞り装置3を通り冷凍室用蒸発器4へ流れる冷媒は、ガス冷媒を主体とする冷媒となり、冷蔵室用絞り装置6を通り冷蔵室用蒸発器7へ流れる冷媒は、液冷媒を主体とする冷媒となるため、冷蔵室用絞り装置6の絞り量は冷凍室用絞り装置3の絞り量より少な目に絞り、減圧量においては冷蔵室用絞り装置6のほうが冷凍室用絞り装置3より、より小さい減圧量に設定されていても、前記出口16dや出口16eから前記冷凍室用絞り装置3や冷蔵室用絞り装置6へ各々設定どおりの安定した冷媒流が得られることになる。
【0050】
また、前記で、冷凍室用絞り装置3を通り冷凍室用蒸発器4へ流れる前記出口16dでの冷媒が、湿りガス冷媒のみであるときや、冷凍室用絞り装置3を通り冷凍室用蒸発器4へ流れる前記出口16dでの冷媒が、気液冷媒でありその液体比が大きい冷媒となるときや、冷蔵室用絞り装置6のみに液冷媒を主体とする冷媒が流れ、他方の冷凍室用絞り装置3はガス冷媒を主体とする冷媒が流れる場合の特性は、前記チェックバルブを使用のときと同様となる。
【0051】
そして、図3のような三方弁16本体を適度に傾斜させて、液冷媒を主体とする冷媒面と出口16dとの高さ関係を調整することにより、前記出口16dから冷凍室用絞り装置3に流れるガス冷媒を主体とする冷媒の気液比を調整し、冷凍室用蒸発器4と冷蔵室用蒸発器7を同時に冷媒が安定して流れる前記各々の蒸発器の最適な冷力の状態を保つ冷凍サイクルが得られ、その三方弁16本体の傾斜状態で冷蔵庫本体に固定するようにしておくとよい。
【0052】
なお、前記で凝縮器2と分岐弁5である三方弁16の間に、共通の絞り装置(不図示)を設けて、ある程度減圧しておくと、図2のチェックバルブ15のときと同様に、凝縮器2で液化された冷媒が、前記共通の絞り装置を通過して気液冷媒となり、前記三方弁16のチャンバー16f内では冷媒が気液分離し、上方にガス冷媒を主体とする冷媒が、下方に液冷媒を主体とする冷媒がいっそう存在しやすくなる。
【0053】
また、前記で出口16dと出口16eの高さの差は1.5mm以上あれば、気液分離による前記効果は充分得られ、図3のような三方弁16で、開閉弁機構16bの回転軸を垂直にしたとき、出口16dと出口16eの位置が水平位置にある構造の場合、具体的には、前記出口16dと出口16eの水平方向の間隔が8.5mmであり、前記三方弁16の開閉弁機構16bの回転軸が15°傾くように三方弁16全体を傾け、前記出口16dより出口16eが、垂直方向で約2.2mm程度低く図3のように設定すると、前記効果はさらに確実に安定して得られ、量産性に富む冷蔵庫となる。
【0054】
そして、前記三方弁16の入口16cを側方に設けても前記同様の効果は得られ、さらに、チェックバルブ15の出口15dに相当する位置に、前記三方弁16の出口16dを設けても、前記同様の効果は得られる。
【0055】
さらに、前記チェックバルブ15や三方弁16等の分岐弁5の傾斜角を、復数値(例えば:12°、15°、17°等)設定固定できるようにして、量産上の冷凍サイクル上のバラツキ(絞り装置、蒸発器、凝縮器、圧縮機、冷媒充填量等の組み合せ上のバラツキ)に対応するようにしておくと、サイクル上微調整のできる、さらに安定した冷却状態をもつ高効率の冷蔵庫が得られる。
【0056】
また、共通の絞り装置(不図示)を設けたとき、前記共通の絞り装置が所定の専用の絞り装置(例えば:冷蔵室用絞り装置)と同等の絞り量に設定すると、前記専用の絞り装置が省略でき、冷凍サイクルが簡略化でき、加工性、品質信頼性、コスト性が向上する。
【0057】
なお、前記は、冷凍室用蒸発器4と冷蔵室用蒸発器7の蒸発器が備わった冷凍サイクルの例であるが、前記各々の蒸発器と同様に、他に複数個の蒸発器を設け、それら蒸発器の設定に応じた絞り装置をそれぞれ設け、前記分岐弁5であるチェックバルブ15や三方弁16の出口で、設定条件にあった出口に、前記各々の絞り装置を接続すると、冷媒流の気液混合比を変えることにより、冷凍能力を変化させることができるなど、前記同様の効果が得られることは明白である。
【0058】
【発明の効果】
本発明の冷蔵庫は前記のような構成であるから、本発明によれば、冷蔵室や冷凍室等を設けたとき、冷蔵室も冷凍室もその他の貯蔵室もその負荷変動に応じて最適の冷却効果が得られ、エネルギーロスの少ない高効率の冷凍サイクルをもった冷蔵庫が得られる。しかも、冷凍室用蒸発器や冷蔵室用蒸発器等の複数の蒸発器に、安定して同時に冷媒を流すことのできる、前記各々の蒸発器の最適な冷力状態を保つ冷凍サイクルが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫のブロック説明図である。
【図2】本発明の冷蔵庫のチェックバルブの説明図である。
【図3】本発明の冷蔵庫の三方弁の説明図である。
【符号の説明】
1 圧縮機
2 凝縮器
3 冷凍室用絞り装置
4 冷凍室用蒸発器
5 分岐弁
6 冷蔵室用絞り装置
7 冷蔵室用蒸発器
10 冷凍室
12 冷蔵室
15 チェックバルブ
15a ニードル
15d 出口(開放出口)
15e 出口(開閉出口)
16 三方弁
16d 出口
16e 出口
Claims (3)
- 冷蔵室と、冷凍室と、冷媒が流通する冷媒流路と、冷媒の流通により冷凍サイクルを運転する圧縮機と、前記圧縮機の吐出側に接続される凝縮器と、前記凝縮器の吐出側と前記圧縮機の吸込側の間に配されるとともに前記冷蔵室及び前記冷凍室の内で前記冷蔵室のみに流入する冷気を生成する冷蔵室用蒸発器と、前記凝縮器の吐出側と前記圧縮機の吸込側の間に前記冷蔵室用蒸発器と並列に配されるとともに前記冷蔵室及び前記冷凍室の内で前記冷凍室のみに流入する冷気を生成する冷凍室用蒸発器と、前記冷蔵室用蒸発器に対応して設けられる第1絞り装置と、前記冷凍室用蒸発器に対応して設けられる第2絞り装置と、前記凝縮器の吐出側で分岐される前記冷媒流路の分岐点に配される分岐弁とを備え、
前記分岐弁は、チャンバーの底面に設けられて第1絞り装置に接続される第1出口部と、第1出口部を開閉するニードルと、前記チャンバーの側面に設けられて冷媒が流入する入口部と、前記チャンバーの側面に設けられて前記ニードルにより第1出口部を閉じた際に液冷媒内に前記ニードルの一部が埋没することにより液面が上昇した液冷媒によって常に覆われるとともに第1出口部を開いた際に下降する液冷媒の液面よりも上方に配される第2出口部とを有して、第1出口部を開いて前記冷蔵室用蒸発器及び前記冷凍室用蒸発器に冷媒を供給する状態と第1出口部を閉じて前記冷凍室用蒸発器のみに冷媒を供給する状態とに切り替え、
前記分岐弁から前記冷蔵室用蒸発器及び前記冷凍室用蒸発器に冷媒を供給する際に、第1絞り装置に送り出す冷媒が液冷媒を主体として第2絞り装置に送り出す冷媒がガス冷媒を主体とするとともに、第1絞り装置の減圧量を第2絞り装置の減圧量よりも小さくしたことを特徴とする冷蔵庫。 - 前記凝縮器と前記分岐弁の間に第3絞り装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
- 第3絞り装置によって第1絞り装置または第2絞り装置を兼ねたことを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
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