JP4380746B2 - ディジタルミキサ - Google Patents
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Description
そこで、本発明はchストリップに設けられているエンコーダに誤ることなく所望のパラメータを割り当てることができるディジタルミキサを提供することを目的としている。
図1に示す本発明の実施例に係るディジタルミキサ1において、ディジタルミキサ1の全体の動作を制御すると共に、ノブ操作子等の操作子の操作に応じた制御信号を生成しているCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10が実行するミキシング制御プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ11と、CPU10のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)12を備えている。このように、フラッシュメモリ11に動作ソフトウェアを格納することにより、フラッシュメモリ11内の動作ソフトウェアを書き換えることで、動作ソフトウェアをバージョンアップすることができる。また、ディジタルレコーダ等のその他の機器は、入出力インタフェースであるその他I/O 13を介してディジタルミキサ1に接続される。また、コンピュータを接続することのできるコンピュータ接続インタフェース(ComputerI/O)14が設けられており、このコンピュータ接続インタフェース14にコンピュータを接続してミキシング制御プログラムを実行することにより、ディジタルミキサ1をコンピュータによりリモートコントロールすることができる。
図2において、複数のアナログ入力ポート(A入力)30に入力されたアナログ信号は、波形I/O18に内蔵されているAD変換器によりディジタル信号に変換されて入力パッチ32に入力される。また、複数のディジタル入力ポート(D入力)31に入力されたディジタル信号は、そのまま入力パッチ32に入力される。入力パッチ32では、信号の入力元である複数の入力ポートの何れか1つの入力ポートを、例えば48チャンネルとされる複数の入力ch部33の各入力チャンネル毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各入力チャンネルには、入力パッチ32でパッチされた入力ポートからの信号が供給される。
また、複数のアナログ出力ポートを備えるアナログ出力ポート部(A出力)39へ供給されたディジタル出力信号は、波形I/O18に内蔵されているDA変換器によりアナログ出力信号に変換されてアナログ出力ポートから出力される。そして、アナログ出力ポート部(A出力)39から出力されるアナログ出力信号は、増幅されてメインのスピーカから放音される。さらに、このアナログ出力信号は出演者が耳に装着するインイヤーモニタに供給されたり、その出演者の近傍に置かれたステージモニタスピーカで再生される。また、複数のディジタル出力ポートを備えるディジタル出力ポート部(D出力)40から出力されるディジタルオーディオ信号は、レコーダや外部接続されたDAT等に供給されてディジタル録音することができるようにされている。
図3に示すように、ディジタルミキサ1のパネルにはタッチパネル101が設けられている。また、パネルには選択されたチャンネルのパラメータを変更することができる選択ch操作部50と、例えば8本のchストリップからなる割当chストリップ部51と、この割当chストリップ部51に割り当てる例えば8チャンネルのチャンネルグループのいずれかを選択するG選択操作部52が設けられている。さらに、パネルにはその他の各種操作子53も設けられている。タッチパネル101には、選択されたグループのチャンネルがそれぞれ割り当てられるchストリップ部の画面と、このチャンネルの内の選択されたチャンネルのパラメータを変更可能な操作子の画面が表示される。
図3には、割当chストリップ部51の詳細構成が拡大されて示されており、i=1〜i=8の8本のchストリップが設けられている。各chストリップの構成は同様とされており、i=1のchストリップについて以下に説明する。
図6に示すパネルの例では、タッチパネル101に8チャンネル分のchストリップ部102と、chストリップ部102の向かって左側にチャンネル操作部の画面が表示されている。タッチパネル101の下には8チャンネル分の割当chストリップ部51が配置されており、割当chストリップ部51における各chストリップの直上に連続して、各chストリップが延伸されたchストリップ部102の各chストリップの画面が表示されている。この場合、タッチパネル101に表示されているchストリップ部102における各chストリップでは、割当chストリップ部51において対応するchストリップにアサインされているパラメータの状態がノブ操作子やスイッチ操作子としてグラフィカルに表示されると共に、ユーザが、表示されているノブ操作子にタッチすることにより、当該操作子に対応するパラメータを選択したり、表示されているスイッチ操作子にタッチすることにより、当該操作子に対応するパラメータのオン/オフ状態を反転させたりすることができる。
入力チャンネル33iにおいて、STバス34へ入力信号を送る経路には、アッテネータ(ATT)41、イコライザ(EQ)42、第1ダイナミクス(Dyna1)43、第2ダイナミクス(Dyna2)44、フェーダ(Vol)45のそれぞれ異なる信号処理を行う各信号処理モジュールが縦続して接続されている。ここで、アッテネータ41は入力信号のレベルを減衰又は増幅する処理を行うレベル制御器である。また、イコライザ42は入力信号の周波数特性を調整する処理を行うパラメトリックイコライザであり、例えばHIGH、HIGH MID、LOW MID、LOWの4バンドを備えている。
なお、入力チャンネル33iはi番目の入力チャンネル(i)とされることから、入力チャンネル33iにおけるATT41はAT(i)と表し、Vol45はVol(i)と、スイッチCH_ONはON(i)と、プリ/ポストスイッチP.PはPre(i,j)と、センドレベル調整器SND_LはSL(i,j)と、センドスイッチSND_ONはSon(i,j)と表すものとする。なお、(i,j)は入力チャンネル(i)におけるMIXバス35のj本目を表している。
図5(b)に示すダイナミクス43,44のデータは、コンプレッサやゲート、エキスパンダ等のいずれかを示すタイプ、閾値、レート、アタック、リリース等とされ、RAM12に記憶されているパラメータのうちの、選択されたチャンネルの閾値、レート、アタック、リリースのパラメータを選択ch操作部50に用意されているダイナミクスノブ50c,50dを回転操作して変更できる。また、ダイナミクスノブ50c,50dを軸方向に押してスイッチをオンさせると、割当chストリップ部51のエンコーダ60にオンされたノブ操作子に割り当てられているパラメータが割り当てられて、その後、所望のチャンネルが割り当てられたchストリップのエンコーダ60を操作することにより、RAM12に記憶されているパラメータのうちの、該所望のチャンネルの、当該割り当てられたパラメータの現在値が変更されるようになる。
図7(a)は、グループSW(g)オンイベント処理のフローチャートであり、G選択操作部52においていずれかのグループが選択された際に起動され、ステップS10にて選択されたグループ(g)の番号が選択グループSGのカレント値としてRAM12に書き込まれる。そして、ステップS11にてタッチパネル101の表示画面が更新されて、G選択操作部52において選択されたグループ(g)に対応するchストリップ画面が表示され、グループSW(g)オンイベント処理は終了する。表示されたchストリップ画面は、例えば図6に示すchストリップ部102として示されている。
また、図7(b)はフェーダ(i)操作イベント処理のフローチャートであり、割当chストリップ部51におけるchストリップiのフェーダ66が操作された際に起動され、ステップS20にて操作後の操作値がパラメータP(Vol,c(SG,i))のカレント値としてRAM12に書き込まれ、フェーダ(i)操作イベント処理は終了する。ここで、チャンネルc(SG,i)は、選択グループSGにおいてchストリップiに割り当てられているチャンネルである。また、パラメータP(Vol、c(SG,i))は、該チャンネルのボリューム値Volのパラメータである。
図8(a)は、SEL(i)オン操作イベント処理のフローチャートであり、割当chストリップ部51におけるchストリップiに設けられているSELキー61がオン操作された際に起動され、ステップS31にてチャンネルc(SG,i)が選択チャンネルSCのカレント値としてRAM12に書き込まれる。チャンネルc(SG,i)は、選択グループSGのchストリップiに割り当てられているチャンネルである。そして、ステップS32にてタッチパネル101の表示画面が更新されて、選択チャンネルSCのチャンネル番号やチャンネル名がタッチパネル101の選択ch部106に表示され、SEL(i)オン操作イベント処理は終了する。
選択ch操作部50におけるスイッチ付きノブ操作子のいずれかが回転操作された際に起動され、ステップS50にてノブ操作子の操作値がパラメータP(p,SC)のカレント値としてRAM12に書き込まれる。パラメータP(p,SC)は、SELキー61がオン操作されて選択された選択チャンネルSCにおける回転操作されたp番目のスイッチ付きノブ操作子に対応するパラメータである。ここで、選択ch操作部50に設けられている各ノブ操作子は、入力チャンネルないし出力チャンネルを制御する複数のパラメータのうちの1つに対応しており、ノブ操作子の番号pは、同時に、入力チャンネルないし出力チャンネルの1つのパラメータを示す番号とされている。そして、ステップS51にてタッチパネル101の表示画面が更新されて、表示されたchストリップ画面のchストリップ部102におけるパラメータP(p,SC)に該当する表示が更新され、ノブ(p)操作イベント処理は終了する。
選択ch操作部50におけるスイッチ付きノブ操作子のいずれかが軸方向に操作されてオンされた際に起動され、ステップS60にてオンされたp番目のスイッチ付きノブ操作子の番号pが選択パラメータSPのカレント値としてRAM12に書き込まれる。すなわち、当該オンされたノブ操作子の番号pが示すパラメータが、割当chストリップ部51における各chストリップのエンコーダ60に割り当てられる。そして、ステップS61にて、chストリップ部102におけるカーソルを、選択パラメータSPが示すパラメータに対応するノブ操作子あるいはブロックに移動させる。次いで、ステップS62にて選択パラメータSPが示すパラメータの詳細設定用のポップアップ画面がオープンされているか否かが判断される。ここで、選択パラメータSPのポップアップ画面がオープンされていないと判断された場合は、ステップS63に進み選択パラメータSPのポップアップ画面がオープンされる。また、ステップS62にて選択パラメータSPのポップアップ画面がオープンされていると判断された場合は、ステップS64に分岐して選択パラメータSPのポップアップ画面をクローズしてノブ(p)オン操作イベント処理は終了する。
図11は、選択ch操作部50におけるスイッチ付きのセンドレベルノブ50aの3番目(Send3)がオン操作された場合の例であり、chストリップ部102の各chストリップにおけるセンドレベル部102dのSend3の横一列のすべての操作子がカーソル102eが囲まれるようにカーソル102eが移動する。ここで、割当chストリップ部51のi番目のエンコーダ60−iを回転操作すると、RAM12のパラメータのうちの、chストリップiに対応したチャンネルc(SG,i)の信号を、3本目のMIXバスに送る際のセンドレベル(SND_L3)が変更される。すなわち、RAM12に記憶された選択パラメータSPには、3番目のセンドレベル(SND_L3)を示す値が設定されている。そして、Send3の操作子が変更された値に対応するよう表示変更される。
なお、センドレベル部102dの上部の上部の表示部は第2ダイナミクス44の入力信号レベルをバーグラフで表示するレベルメータ102bとされ、現在設定されているスレシホールド102cのレベルもレベルメータ102b上に破線で表示される。さらにその上部の表示部は、第1ダイナミクス43によるゲインリダクション量をバーグラフで表示するGRメータ102aとされている。
図12に示すポップアップ画面105は、選択ch操作部50におけるスイッチ付きのセンドレベルノブ50aの3番目(Send3)がオン操作された場合のポップアップ画面とされており、各入力チャンネルの信号を3本目のMIXバスに送る際のセンドレベル(SND_L3)の操作子SNR_L105aと、プリ/ポスト(P.P3)のスイッチP.P105cおよびセンドオン(SND_ON3)のスイッチSND_ON105bが、chストリップ部102に表示されているチャンネル数だけポップアップ画面105に表示される。ポップアップ画面105において、プリ/ポストスイッチP.P105cおよびセンドスイッチSND_ON105bの表示をマウス等のポインティングデバイスによりクリックすると、そのオン/オフを反転することができる。なお、ハッチされたプリ/ポストスイッチP.P105cおよびセンドスイッチSND_ON105bはオンされたことを示している。このポップアップ画面105により、chストリップ部102には表示されていないパラメータもタッチパネル101に表示することができる。
図13は、選択ch操作部50におけるスイッチ付きの第2ダイナミクスノブ50dの何れかがオン操作された際の例であり、chストリップ部102におけるレベルメータ102bのブロックがカーソル102eで囲まれるようになる。オン操作された操作子が閾値のノブ操作子であった場合、割当chストリップ部51のchストリップiのエンコーダ60−iを回転操作すると、RAM12のパラメータのうちの、chストリップiに対応したチャンネルc(SG,i)の、第2ダイナミクス44のスレシホールド(閾値)の値が変更される。そして、chストリップiのスレシホールド102cの表示が変更された値に対応するよう表示変更される。オン操作された操作子がレートのノブ操作子であった場合、同様に、RAM12のパラメータのうちの、チャンネルc(SG,i)の第2ダイナミクスのレートの値が変更されるが、図13の図面では第2ダイナミクスのレートの表示はされていないので、表示の更新は行われない。
また、図6に関して、タッチパネルにchストリップ部102とチャンネル操作部とが表示される例を説明したが、タッチパネルには任意の画面を表示可能であり、この例には限定されない。例えば、chストリップ部102の代わりに、ディジタルミキサのシステムのセットアップを行うセットアップ画面、モニタ機能の設定を行うモニタ画面、シーンメモリの管理を行うシーンメモリ画面などを表示することができる。さらに、タッチパネルのチャンネル操作部の表示を廃止して、その代わりに、パネル上に選択ch操作部の各操作子に対応させて現在値を示す表示器を設けるようにしてもよい。さらにまた、実施例における表示手段はタッチスクリーン(タッチパネル)であったが、画面へのタッチを検出する機能をもたない液晶等のディスプレイに変更しても良い。
Claims (3)
- パネル上に配置された表示手段と、
各チャンネルのパラメータを記憶したメモリと、
フェーダ、チャンネル選択ボタンおよびエンコーダが設けられたchストリップを複数有し、前記表示手段の手前に配置されている割当chストリップ部と、
複数のスイッチ付きのノブ操作子を有し、前記パネル上に配置されている選択ch操作部と、
一部のチャンネルに前記割当chストリップ部における各chストリップをそれぞれ割り当てるch割当部と、
前記選択ch操作部が有する何れかの前記スイッチ付きのノブ操作子のオン操作に応じて、前記割当chストリップ部における前記各chストリップの前記エンコーダに、オン操作された前記スイッチ付きのノブ操作子に対応するパラメータを割り当てるパラメータ割当部とを備え、
前記割当chストリップ部における前記chストリップの前記フェーダの操作に応じて、前記メモリにおける当該chストリップに割り当てられているチャンネルの音量パラメータの値が変更され、
前記割当chストリップ部における前記chストリップの前記チャンネル選択ボタンの操作に応じて、当該chストリップに割り当てられているチャンネルが選択され、
前記選択ch操作部が有する何れかの前記スイッチ付きのノブ操作子の回転操作に応じて、前記メモリにおける前記選択されたチャンネルのパラメータのうちの、当該ノブ操作子に対応するパラメータの値が変更され、
前記割当chストリップ部が有する前記エンコーダの回転操作に応じて、前記メモリにおける当該chストリップに割り当てられているチャンネルのパラメータのうち、前記エンコーダに割り当てられたパラメータの値が変更され、
前記メモリに記憶されているパラメータに基づく信号処理が行われるようにしたことを特徴とするディジタルミキサ。 - パネル上に配置された表示手段と、
各チャンネルのパラメータを記憶したメモリと、
フェーダ、チャンネル選択ボタンおよびエンコーダが設けられたchストリップを複数有し、前記表示手段の手前に配置されている割当chストリップ部と、
複数のスイッチ付きのノブ操作子を有し、前記パネル上に配置されている選択ch操作部と、
一部のチャンネルに前記割当chストリップ部における各chストリップをそれぞれ割り当てると共に、該一部のチャンネルのパラメータの状態を表示するchストリップ画面を前記割当chストリップ部から連続的に前記表示手段表示させるch割当部と、
前記選択ch操作部が有する何れかの前記スイッチ付きのノブ操作子のオン操作に応じて、前記割当chストリップ部における前記各chストリップの前記エンコーダに、オン操作された前記スイッチ付きのノブ操作子に対応するパラメータを割り当てると共に、前記chストリップ画面中の当該パラメータの表示にカーソルを移動させるパラメータ割当部とを備え、
前記割当chストリップ部における前記chストリップの前記フェーダの操作に応じて、前記メモリにおける当該chストリップに割り当てられているチャンネルの音量パラメータの値が変更され、
前記割当chストリップ部における前記chストリップの前記チャンネル選択ボタンの操作に応じて、当該chストリップに割り当てられているチャンネルが選択され、
前記選択ch操作部が有する何れかの前記スイッチ付きのノブ操作子の回転操作に応じて、前記メモリにおける前記選択されたチャンネルのパラメータのうちの、当該ノブ操作子に対応するパラメータの値が変更されると共に、前記chストリップ画面中に当該パラメータが表示されている場合はその表示が更新され、
前記割当chストリップ部が有する前記エンコーダの回転操作に応じて、前記メモリにおける当該chストリップに割り当てられているチャンネルのパラメータのうち、前記エンコーダに割り当てられたパラメータの値が変更されると共に、前記chストリップ画面中の当該チャンネルにおける当該パラメータの表示が更新され、
前記メモリに記憶されているパラメータに基づく信号処理が行われるようにしたことを特徴とするディジタルミキサ。 - 前記表示手段はタッチパネルから構成されており、前記選択ch操作部の何れかの前記スイッチ付きのノブ操作子のオン操作に応じて、前記一部のチャンネルの当該ノブ操作子に対応するパラメータの操作子と、付随するオン/オフパラメータのボタン操作子が配置された横一列画面が、前記chストリップ画面の上にポップアップ表示され、該ポップアップ表示された横一列画面におけるボタン操作に応じて、該付随するオン/オフパラメータのオン/オフ操作が可能とされていることを特徴とする請求項2記載のディジタルミキサ。
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