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JP4378464B2 - 筆記具の押圧部材 - Google Patents

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JP4378464B2
JP4378464B2 JP2003187717A JP2003187717A JP4378464B2 JP 4378464 B2 JP4378464 B2 JP 4378464B2 JP 2003187717 A JP2003187717 A JP 2003187717A JP 2003187717 A JP2003187717 A JP 2003187717A JP 4378464 B2 JP4378464 B2 JP 4378464B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸筒の内部に筆記体を有し、その筆記体を押圧操作によって出没させた筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】
1例として、ノック式ボールペンを挙げ説明する。軸筒内には、レフィルが摺動自在に挿入されており、そのレフィルはノックスプリングにより後方に付勢されている。又、レフィルの後方には、カム機構を介してノック部が軸筒後端から突出した状態で配置されている。即ち、ノック部を押圧することにより、レフィルのボールペンチップが軸筒先端から突出するのである(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−136880号公報(段落0016、並びに、図1など)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
通常、レフィルの突出操作を行う場合には、親指などの腹部で前記ノック部の頂部を、ノックスプリングの弾撥力に抗して押圧する。しかし、そのノック部は、小さく、それ故に、レフィルの突出操作を行う際、ノック部が指の腹に食い込むような感じがして、違和感があるものとなっていしまっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、軸筒の内部に筆記体を有し、その筆記体を押圧操作によって出没させた筆記具であって、前記押圧操作を行う押圧部材の表面に軟質部材を取り付けると共に、その軟質部材に貫通孔を形成し、また、その軟質部材の前端部に係合部を形成し、その係合部を前記押圧部材の係合受部に係合させ、さらに、前記押圧部材の頂部を軟質部材の貫通孔の中間部に位置させ、また、前記押圧部材に凸部を延設形成すると共に、その凸部に係合する凹部を前記軟質部材の前端部に形成したことを要旨とする。
【0006】
【作用】
軟質部材の柔軟性が指への感触となる。
【0007】
【実施例】
図1〜図7に本発明の第1例について説明する。リフィルを押圧操作によって出没させる、所謂、ノック式ボールペンである。軸筒1の内部には、コイルスプリングなどの弾撥部材2によって、常に後方に付勢されたリフィル3が前後動可能に挿着されている。そのリフィル3の後方には、カム部材や回転子、摺動子からなるカム機構4を介して押圧部材5が配置されている。その押圧部材5の上方部は、前記軸筒の後端から突出しており、その突出した部分には、シリコーンゴムやNBR、スチレン系やオレフィン系、ウレタン系、ポルエステル系などの熱可塑性エラストマーなどからなる軟質部材6が取り付けられている。
参照符号7は、前記軸筒1の把持する部分の設けられたゴム状部材からなるグリップであって、参照符号8は前記カム部材と一体成形されたクリップであるが、軸筒1と一体的に成型しても良い。
【0008】
次ぎに、前記軟質部材6の押圧部材5への取り付け構造について説明する。押圧部材5の上部には、縮径部9が形成されており、その縮径部9には鍔部10が形成されている。その鍔部10には、上方に向けて縮径する円錐部11が形成されており、その円錐部11からは前記縮径部9よりも若干小径な筒状部12が上方に向けて形成されている。又、前記縮径部9の下方には、押圧部材本体から延設形成された凸部13が放射状に4箇所形成されているが、この形成数に限定されるものではない。そして、その凸部13が形成されることによって、隣り合う凸部間には、凹部14が形成される。
【0009】
一方、押圧部材5に取り付けられる軟質部材6は、有底の筒状部材となっているが、その底部には貫通孔15が形成されている。この貫通孔15に前記押圧部材5の筒状部12が嵌り込むが、筒状部12の頂部は、貫通孔15の中間部に位置している。つまり、押圧操作を行った際、指の腹が貫通孔15に多少潜り込むが、筒状部12の頂部には極力振れないようにしているのである。
又、軟質部材6の前端部には、凹部16が放射状に4箇所形成されている。この凹部16を形成することによって、その隣り合う凹部間には凸部17が形成される。そして、この軟質部材5の凹部16が前記押圧部材5の凸部13に、軟質部材6の凸部17が前記押圧部材5の凹部14に係合し合うのである。これらの係合によって、軟質部材6の押圧部材5に対する相対的な回転が防止され、良好な押圧操作が可能となるのである。又、軟質部材6に貫通孔15と凹部16を形成することによって、その軟質部材6が押圧部材5から外れ、その軟質部材6を、万が一、飲み込んでしまったときには、貫通孔15と凹部16とから空気が流通し窒息死などを極力防止することができる。尚、本例における凹部16は半円弧状(半楕円状)をなしているが、これに捕らわれず、例えば、コ型の凹部としても良い。
【0010】
更に、その軟質部材6の内側には、前記鍔部10の外径よりも若干小径の大径部18が形成されているが、下方に向け縮径した円錐部19も連続的に形成されている。そして、その大径部18が前記押圧部材5の鍔部10に係合することによって、軸線方向に対する脱落が防止されている。尚、軟質部材6を押圧部材5に取り付ける際には、押圧部材5に形成された円錐形状部11によって案内・拡開され若干の圧入状態で容易に挿着することができるが、挿着後においては鍔部10によって容易には脱落しないようになっている。
【0011】
第2例を図8〜図9に示し説明する。押圧部材20の上部には、前例と同様に凸部21並びに、凹部22、そして縮径部23が形成されているが、その縮径部23の外周面には螺旋突起24が形成されている。所謂、雄螺子が形成されているのである。一方、軟質部材25の内面には、前記螺旋突起に螺合する雌螺子26が形成されている。そして、互いを螺合させることによって、互いの接触面積をより多くし、軟質部材の押圧部材に対する脱落防止効果を向上させているのである。尚、押圧部材に軟質部材を挿着にあたっては、軟質部材であるが故に、小径部の上端から若干の押圧力を付与し押し込むと容易に挿着する。参照符号27は、前記押圧部材20の凸部21と係合する凹部であって、参照符号28は押圧部材20の凹部22に係合する突部である。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、軸筒の内部に筆記体を有し、その筆記体を押圧操作によって出没させた筆記具であって、前記押圧操作を行う押圧部材の表面に軟質部材を取り付けると共に、その軟質部材に貫通孔を形成し、また、その軟質部材の前端部に係合部を形成し、その係合部を前記押圧部材の係合受部に係合させ、さらに、前記押圧部材の頂部を軟質部材の貫通孔の中間部に位置させ、また、前記押圧部材に凸部を延設形成すると共に、その凸部に係合する凹部を前記軟質部材の前端部に形成したので、違和感なく押圧操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1例を示す外観図。
【図2】 押圧部材を示す縦半断面図。
【図3】 図2の上面図。
【図4】 軟質部材を示す縦断面図。
【図5】 図4の上方外観斜視図。
【図6】 図4の下方外観斜視図。
【図7】 第2例を示す押圧部材の縦半断面図。
【図8】 図7の上面図。
【図9】 第2例の軟質部材を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 軸筒
2 後軸
3 リフィル(筆記体)
4 カム機構
5 押圧部材
6 軟質部材
9 スリット
13 凸部
14 凹部
16 凹部
17 凸部
21 凸部
22 凹部
27 凹部
28 凸部

Claims (2)

  1. 軸筒の内部に筆記体を有し、その筆記体を押圧操作によって出没させた筆記具であって、前記押圧操作を行う押圧部材の表面に軟質部材を取り付けると共に、その軟質部材に貫通孔を形成し、また、その軟質部材の前端部に係合部を形成し、その係合部を前記押圧部材の係合受部に係合させ、さらに、前記押圧部材の頂部を軟質部材の貫通孔の中間部に位置させ、また、前記押圧部材に凸部を延設形成すると共に、その凸部に係合する凹部を前記軟質部材の前端部に形成したことを特徴とする筆記具の押圧部材。
  2. 前記係合部を凹凸形状にすると共に、係合受部も同様な凹凸形状としたことを特徴とする請求項1記載の筆記具の押圧部材。
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