JP4377539B2 - 紙葉類収納カセット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙葉類収納カセットに関し、特に金融機関等に設置される自動取引装置に装着され装置に対して紙幣を補充、回収する紙幣補充回収カセット等の紙葉類収納カセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動取引装置に装着される紙幣補充回収カセットは、収納する紙幣が載置されるステージは上下方向に移動可能になっており、ステージの上方に紙幣を自動取引装置へ繰出すための繰出し部が設けられている。紙幣補充回収カセットが自動取引装置へ装着されて、カセットから装置へ紙幣を繰出す場合は、ステージを上方へ移動させてステージ上の紙幣の最上部を繰出し部の繰出しローラに圧接し、この状態で繰出しローラを駆動することにより紙幣が最上部から繰り出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の紙幣補充回収カセットにおいては、自動取引装置から取り外されている状態では、紙幣が収納されている場合、紙幣の重量およびステージの自重によりステージが下降し、紙幣と繰出し部の間に空間を生じる。そのため例えば、紙幣補充回収カセットを単独で輸送するような場合、カセットの振動や衝撃により、中に収納された紙幣が大きく揺れて正規の収納位置からずれたり、また収納状態に乱れが発生したりする。
【0004】
そして紙幣の収納状態が乱れたまま紙幣補充回収カセットを自動取引装置に装着して紙幣の補充を開始すると、紙幣補充回収カセットから紙幣を繰出す際に、繰出し不良が発生するおそれがある。紙幣補充回収カセットは管理上施錠されており、特定の管理者しか解錠できないので、紙幣の収納状態の乱れを直すのは実際問題としてできない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、装置に対して着脱可能であり、紙葉類を重ねて収納するとともに、収納した紙葉類を重ねた方向に移動可能な紙葉類収納カセットにおいて、紙葉類の移動を任意の位置に固定する固定手段と、紙葉類の移動速度を減速する減速手段を設け、カセットが装置から取り外された状態において、前記固定手段が紙葉類の移動を解除可能に固定し、該固定手段の固定が解除されると紙葉類が下方向に移動可能となり、前記減速手段はこの紙葉類の下方向への移動速度を減速し、カセットが装置に装着された際、その装着動作に連動して前記固定手段と前記減速手段が解除されることを特徴とする。
【0006】
上記構成を有する本発明によれば、紙葉類収納カセットが装置から取り外された状態において紙葉類の移動を固定する固定手段を設けたので、固定手段で紙葉類を圧接挟持することにより、紙葉類収納カセットが単独で輸送されるような場合でも紙葉類の収納状態が乱されることはなくなる。
【0007】
また紙葉類の移動速度を減速する減速手段を設け、紙葉類収納カセットが装置から取り外された状態で固定手段が解除された場合に、減速手段が紙葉類の下方向への移動を減速するので、紙葉類の急速な落下を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の紙葉類収納カセットを示す説明図、図2は実施の形態の紙葉類収納カセットが装着される自動取引装置を示す説明図である。なお以下に説明する実施の形態においては、紙葉類収納カセットとして、自動取引装置で使用される紙幣補充回収カセットを例にして説明する。まず図2により自動取引装置について説明する。
【0009】
図2において、紙葉類収納カセットとしての紙幣補充回収カセット10は、自動取引装置1に内蔵される紙幣入出金機2に着脱可能に装着され、紙幣を収納して紙幣入出金機2に対して紙幣の補充・回収を行う。紙幣補充回収カセット10内には、ステージ11が上下動可能に設けられ、紙幣Pはこのステージ11上に載置される。
【0010】
紙幣補充回収カセット10内にはさらに、ステージ11を上下動させる動力源を自動取引装置1から入力するためのカップリング12、紙幣Pが収納される紙幣収納部13、紙幣Pを繰出す繰出し部14、紙幣入出金機2内の紙幣を内部に引き入れる集積部15、16、集積部15から回収された紙幣Pを収納する回収部17、および紙幣Pの補充の際に出金用紙幣として不適と判定された紙幣を集積部16から回収して収納するリジェクト紙幣収納部18が具備されている。
【0011】
図1において、ステージ11はステージ駆動伝達機構により上下動される。ステージ駆動伝達機構は、ステージ11に固定したクランプ19aと、クランプ19aの上下に接続した駆動ベルト19bと、駆動ベルト19bを巻き掛けたギア19cおよびプーリ19d、19e、19f、19g、19h、19i、19jと、ギア19cと噛み合うはすば歯車19kと、はすば歯車19kと噛み合うはすば歯車19lと、はすば歯車19lを軸着した上述のカップリング12とで構成される。
【0012】
上記構成により、紙幣補充回収カセット10のカップリング12に外部から動力が入力されると、カップリング12の回転がはすば歯車19lとはすば歯車19kを介してギア19cに伝達され、ギア19cが回転することにより駆動ベルト19bが回転する。駆動ベルト19bの回転により、クランプ19aで駆動ベルト19bに固定されたステージ11が上下動する。カップリング12が外部の駆動源との接続を切り離されると、ステージ11は自重および紙幣Pの重量で下方に落下する。紙幣補充回収カセット10が自動取引装置1に装着されている時には、カップリング12は自動取引装置1側の図示しないカップリングと嵌合し、自動取引装置1側の制御により動力源を入力されるようになっている。
【0013】
プーリ19hの同軸上にはラチェットホイール20が固定されている。またラチェット21がカセット10のフレームに支点22を中心に回転可能に取付けられ、ラチェット21の先端に設けられた係合部23がラチェットホイール20に係合可能になっている。ラチェット21の支点22より係合部23側には、スプリング24の一端が取付けられ、スプリング24はラチェット21の支点22より係合部23側を上方に付勢している。ラチェットホイール20は、ラチェット21の係合部23が係合している状態で、矢印E方向には回転可能であるが、矢印F方向には回転できない。
【0014】
次に第1の実施の形態の動作を説明する。図1において、まず紙幣補充回収カセット10を自動取引装置1から取り外した状態で紙幣補充回収カセット10のステージ11上に紙幣Pをセットする場合は、ラチェット21の係合部23を矢印G方向に押し下げることにより、ラチェットホイール20との係合が外れ、プーリ19hは矢印F方向にも回転可能となる。これによりステージ11は自重もしくは紙幣Pの重量により下降し、ステージ11が適当な位置まで矢印B方向に下降したところでラチェット21の係合部23をラチェットホイール20に係合させる。これによりステージ11は前記適当な位置で停止する。ステージ11は任意の位置に停止可能である。この状態でステージ11上に紙幣Pが載置される。
【0015】
次にステージ11上に載置された紙幣Pの最上部が繰出し部14の繰出しローラ14aに圧接する位置までステージ11を上方に、即ち、矢印A方向に移動させる。そして紙幣Pがステージ11と繰出しローラ14aとの間で圧接挟持された位置でステージ11の移動を停止する。ラチェット21の係合部23がラチェットホイール20に係合していることにより、ステージ11は繰出しローラ14aとの間で紙幣Pを圧接挟持した状態で保持される。したがってこの状態で紙幣補充回収カセット10が輸送されても紙幣Pの収納状態が乱されることはない。
【0016】
次に紙幣補充回収カセット10を自動取引装置1に装着する場合について説明する。自動取引装置1側にはラチェット21の一端部21aに対応する位置にガイド部材25が設けられており、紙幣補充回収カセット10を矢印C方向に移動して自動取引装置1に装着すると、このガイド部材25の傾斜部25aにラチェット21の係合部23とは反対側の一端部21aが当接し、この一端部21aが矢印D方向に押し上げられる。
【0017】
これによりラチェット21が支点22を中心に反時計回り方向に回転し、図3に示すように、係合部23がラチェットホイール20から外れ、ラチェットホイール20は両方向に回転可能になる。ラチェット21の一端部21aは、紙幣補充回収カセット10が自動取引装置1に装着されている間は、ガイド部材25により押し上げられている。図3は第1の実施の形態の動作を示す説明図である。
【0018】
また紙幣補充回収カセット10を自動取引装置1に装着すると、カップリング12は図示しないカップリングを介して自動取引装置1側の駆動モータと噛み合い、自動取引装置1側の制御により動力源を入力可能になる。これにより紙幣補充回収カセット10から自動取引装置1に対して紙幣Pの補充が可能になると共に、自動取引装置1から紙幣補充回収カセット10へ紙幣Pの回収が可能になり、自動取引装置1では顧客による取引が開始される。
【0019】
自動取引装置1における取引が終了し、自動取引装置1から紙幣補充回収カセット10を取り外す場合は、自動取引装置1側の制御により図示しない駆動モータが駆動されて、紙幣Pの最上部が繰出しローラ14aに圧接する位置までステージ11が上昇される。紙幣Pの最上部が繰出しローラ14aに圧接したことが図示しない検出センサにより検出されると、前記駆動モータが停止される。駆動モータにはウォームギアが取付けられており、このウォームギアによりステージ11は上昇した位置に保持される。
【0020】
紙幣補充回収カセット10はこの状態で自動取引装置1から取り外される。紙幣補充回収カセット10を自動取引装置1から取り外すと、ラチェット21の一端部21aがガイド部材25から離れ、ラチェット21はスプリング24の付勢力により係合部23がラチェットホイール20に係合する。これによりステージ11上の紙幣Pはステージ11と繰出しローラ14aの間で圧接挟持される。
【0021】
したがって一旦自動取引装置1で使用された紙幣補充回収カセット10でも、自動取引装置1から取り外された状態で紙幣Pの収納状態が乱されることはない。
【0022】
以上のように第1の実施の形態では、自動取引装置1から取り外された状態の紙幣補充回収カセット10において、収納された紙幣がステージ11と繰出し部14との間で圧接挟持されているので、輸送時においても収納状態が乱されることはなくなる。またステージ11を任意の位置で固定できるので、収納される紙幣Pの枚数が変わっても常に紙幣Pを圧接挟持することができ、運用性に優れている。
【0023】
上記第1の実施の形態に対しては種々の変形が可能である。例えば、図4に示す変形例においては、ラチェット21の係合部23側に操作レバー26が形成されている。この操作レバー26は、ステージ11の固定を解除する際に操作されるもので、操作レバー26があることにより、紙幣Pをステージ11上に載置する際にラチェット21のラチェットホイール20からの引き離しを容易に行うことができる。特に紙幣Pのステージ11上への載置は図4における左側から行う場合、紙幣Pをセットする側からの操作が可能になり、ラチェット21の操作はさらに容易になる。
【0024】
また他の変形例として、図5に示すものがある。この変形例はステージ11が下降するときの速度を減速させる手段を設けたものである。図5において、プーリ19hおよびラチェットホイール20と同軸上にギア27が設けられている。また紙幣補充回収カセット10のフレームにはオイルダンパ28が設けられ、オイルダンパ28にはギア29が一体に設けられている。ギア29はギア27に噛み合い、プーリ19hの回転がオイルダンパ28に伝達されるようになっている。
【0025】
紙幣Pをステージ11上にセットする際、ラチェット21の係合部23をラチェットホイール20から切り離すと、ステージ11は自重または紙幣Pの重みで勢いよく落下するおそれがある。しかしながらこの変形例においては、オイルダンパ28によりプーリ19hの回転が制動されるので、ステージ11は減速されて緩やかに降下し、たとえステージ11の下側に操作者の手があったとしても危険を回避することができる。
【0026】
なお上記各変形例の基本的な動作、即ち、紙幣をステージ11上にセットする際の動作および、紙幣補充回収カセット10を自動取引装置1に装着する際の動作は上記第1の実施の形態と同様である。
【0027】
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。図6は本発明の第2の実施の形態におけるステージ固定手段を示す側面図、図7は同ステージ固定手段を示す平面図である。
【0028】
図6、図7において、第2の実施の形態の紙幣補充回収カセットには、ステージ固定手段40が設けられている。ステージ11を上下動させるベルト19bはプーリ19hに巻き掛けられ、プーリ19hにはギア41が固定されている。プーリ19hおよびギア41は紙幣補充回収カセットのフレームに回転可能に取付けられている。
【0029】
ステージ固定手段40は、レバー42、レバー43、ブラケット44およびブラケット45を有する。レバー42は支点46を中心に回転可能に紙幣補充回収カセットの図示しないフレームに取付けられており、操作部47および係合部48を有する。レバー43は支点49を中心に回転可能に紙幣補充回収カセットの図示しないフレームに取付けられ、係合部50が先端に形成されている。
【0030】
ブラケット44は、側面部44a、44bおよび平面部44cを有し、側面部44a、44bに貫通したシャフト51により補充回収カセットのフレームに回転可能に取付けられている。側面部44aには係合孔52、53が形成され、係合孔52にはレバー42の係合部48が入り込んでおり、また係合孔53にはレバー43の係合部50が入り込んでいる。係合孔52は係合部48が多少移動しても干渉しない程度に大きめに形成され、係合孔53は係合部50の移動によりブラケット44が追随して移動するように小さめに形成されている。
【0031】
ブラケット44にはギア54がギア41と噛み合うように回転可能に取付けられ、ギア54にはラチェットホイール55が一体に固定されている。またブラケット44にはギア56およびこれと一体のギア57が回転可能に取付けられ、ギア56はギア54と噛み合っている。さらにブラケット44にはオイルダンパ58が取付けられ、オイルダンパ58にはギア59が一体に固定されている。ギア59はギア57と噛み合っている。したがってギア41の回転はラチェットホイール55に伝達されるとともに、ギア56、57、59を介してオイルダンパ58に伝達される。
【0032】
ブラケット45はシャフト51に回転可能に取付けられている。ブラケット45は、側面部45a、45bおよび平面部45cを有し、側面部45a、45bに貫通したシャフト51により紙幣補充回収カセットのフレームに回転可能に取付けられている。側面部45aの先端部45aaはレバー42の係合部48に当接し、係合部48が下方に移動すると、先端部45aaもそれに追随して移動するようになっている。また側面部45bの一端部にはラチェット部60が形成されている。ラチェット部60はラチェットホイール55に噛み合い可能になっている。
【0033】
シャフト51にはトーションスプリング61が巻き掛けられ、トーションスプリング61はブラケット44の平面部44cとブラケット45の側面部45bの間に配設され、ブラケット45の側面部45bを常に図6における反時計回り方向に付勢している。トーションスプリング61の付勢力により、ブラケット45の側面部45aの先端部45aaは常にレバー42の係合部48に当接した状態にある。その他の構成は前述の第1の実施の形態と同様である。
【0034】
次に第2の実施の形態の動作を図2を援用して説明する。まず紙幣補充回収カセット10を自動取引装置1から取り外した状態で紙幣補充回収カセット10のステージ11上に紙幣Pをセットする場合は、レバー42の操作部47を上方へ上げることによりレバー42は支点46を中心に図6における時計回り方向に回転し、レバー42の係合部48が下がり、ブラケット45の側面部45aの先端部45aaが押し下げられる。ブラケット45はトーションスプリング61の付勢力に抗してシャフト51を中心に図6における時計回り方向に回転し、ラチェット部60がラチェットホイール55から外れる。これによりプーリ19hは回転可能となる。
【0035】
ラチェット部60がラチェットホイール55から外れたことにより、ステージ11は自重もしくは紙幣Pの重量により落下しようとするが、プーリ19hの回転がギア41、54、56、57、59を介してオイルダンパ58に伝わり、ステージ11の落下速度が減速される。ステージ11が適当な位置まで下降したところでレバー42を持ち上げるのを止めると、ブラケット45は元の位置(図6に示す位置)に戻り、ラチェット部60はラチェットホイール55に係合する。これによりステージ11は前記適当な位置で停止し、この状態でステージ11上に紙幣Pが載置される。
【0036】
紙幣Pが載置された後、ステージ11上の紙幣Pの最上部が繰出し部14に圧接する位置までステージ11を上方に移動させる。そして紙幣Pがステージ11と繰出し部14との間で圧接挟持された位置でステージ11の移動を停止させる。ステージ11は繰出し部14との間で紙幣Pを圧接挟持した状態で保持される。したがってこの状態で紙幣補充回収カセット10が輸送されても紙幣Pの収納状態が乱されることはない。
【0037】
次に紙幣補充回収カセット10を自動取引装置1に装着する場合について説明する。自動取引装置1側にはレバー43の一端部43aに対応する位置にガイド部材62が設けられており、紙幣補充回収カセット10を自動取引装置1に装着すると、このガイド部材62によりレバー43の一端部43aが押し下げられる。
【0038】
これによりレバー43が支点49を中心に図6における時計回り方向に回転し、係合部50がブラケット44の側面部44aを押し上げる。これによりブラケット44は、シャフト51を中心に図6における反時計回り方向に回転し、ブラケット44に取付けられたギア54がプーリ19hと同軸上のギア41から離れる。これによりプーリ19hは負荷が掛かることなく両方向に回転可能になる。紙幣補充回収カセット10が自動取引装置1に装着されている間、ガイド部材62はレバー43の一端部43aを押し下げている。
【0039】
また紙幣補充回収カセット10を自動取引装置1に装着すると、カップリング12は図示しないカップリングを介して自動取引装置1側の駆動モータと噛み合い、自動取引装置1側の制御により動力源を入力可能になる。これにより紙幣補充回収カセット10から自動取引装置1に対して紙幣Pの補充が可能になると共に、自動取引装置1から紙幣補充回収カセット10へ紙幣Pの回収が可能になり、自動取引装置1では顧客による取引が開始される。紙幣補充回収カセット10が自動取引装置1に装着されている間、自動取引装置1側の駆動モータにより駆動ベルト19bが回転されるが、負荷が掛かることなくプーリ19hが回転するので、駆動モータの掛かる負荷が小さくなる。
【0040】
自動取引装置1における取引が終了し、自動取引装置1から紙幣補充回収カセット10を取り外す場合は、自動取引装置1側の制御により駆動モータが駆動されて、ステージ11が紙幣Pの最上部が繰出し部14に圧接する位置まで上昇される。紙幣Pの最上部が繰出し部14に圧接したことが、図示しない検出センサにより検出されると、駆動モータが停止される。駆動モータにはウォームギアが取付けられており、このウォームギアによりステージ11は上昇した位置に保持される。
【0041】
紙幣補充回収カセット10はこの状態で自動取引装置1から取り外される。紙幣補充回収カセット10を自動取引装置1から取り外すと、レバー43の一端部43aがガイド部材から離れ、レバー43は図6に示す元の位置に戻り、ブラケット44も図6に示す元の位置に戻って、ギア54がギア41と噛み合う。これによりステージ11上の紙幣Pはステージ11と繰出し部14の間で圧接挟持される。
【0042】
したがって一旦自動取引装置1で使用された紙幣補充回収カセット10でも、自動取引装置1から取り外された状態で紙幣Pの収納状態が乱されることはない。
【0043】
以上のように第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態による効果および図5に示す変形例による効果に加えて、さらに紙幣補充回収カセット10が自動取引装置1に装着された状態において、自動取引装置1側の駆動力によってステージ11を上下動させる際に余分な負荷が掛からないという効果を奏する。また本実施の形態のステージ固定手段40は、紙幣補充回収カセット10内に設けられているので、紙幣補充回収カセットを輸送する際にアタッチメント等を取付けたり、あるいは輸送後に取付けたアタッチメント等を取り外す必要がなく、また装置に対して着脱する際の操作が簡単であるので、誤操作によるオペレーションミスを防止できる。
【0044】
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、ステージ上に載置した紙幣を圧接挟持するのを繰出ローラとの間で行うだけでなく、例えばカセットの上蓋との間で行うようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、収納した紙葉類の移動を固定する固定手段を設けたので、固定手段で紙葉類を圧接挟持することにより、紙葉類収納カセット内の紙葉類の収納状態が乱されることはなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の紙葉類収納カセットを示す説明図である。
【図2】実施の形態の紙葉類収納カセットが装着される自動取引装置を示す説明図である。
【図3】第1の実施の形態の動作を示す説明図である。
【図4】第1の実施の形態の変形例を示す説明図である。
【図5】第1の実施の形態の他の変形例を示す説明図である。
【図6】第2の実施の形態のステージ固定手段を示す側面図である。
【図7】第2の実施の形態のステージ固定手段を示す平面図である。
【符号の説明】
1 自動取引装置
10 紙幣補充回収カセット
11 ステージ
14a 繰出しローラ
20 ラチェットホイール
21 ラチェット
23 係合部
25 ガイド部材
26 操作レバー
28、58 オイルダンパ
40 ステージ固定手段
P 紙幣
Claims (1)
- 装置に対して着脱可能であり、紙葉類を重ねて収納するとともに、収納した紙葉類を重ねた方向に移動可能な紙葉類収納カセットにおいて、
紙葉類の移動を任意の位置に固定する固定手段と、
紙葉類の移動速度を減速する減速手段を設け、
カセットが装置から取り外された状態において、前記固定手段が紙葉類の移動を解除可能に固定し、該固定手段の固定が解除されると紙葉類が下方向に移動可能となり、前記減速手段はこの紙葉類の下方向への移動速度を減速し、
カセットが装置に装着された際、その装着動作に連動して前記固定手段と前記減速手段が解除されることを特徴とする紙葉類収納カセット。
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