JP4374716B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電力変換装置に関し、特に三相電源の電力制御と入出力の絶縁を行い三相の負荷に任意の電力(電圧、電流、周波数)を供給する絶縁形電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電力変換装置においては、三相電源の絶縁に変圧器を用いている。例えば、図10に示されているような三相絶縁変圧器が用いられる。同図においては、3つの変圧器Tr1〜Tr3の1次側に3つの入力端子R、S、Tを設け、かつ、これら変圧器Tr1〜Tr3の2次側に3つの出力端子U、V、Wを設けることによって、三相入力で三相出力の電力変換装置が実現されている。
【0003】
また、出力の電圧を調整するには、三相の絶縁変圧器の1次側又は2次側のどちらかの巻線に複数のタップを設け、タップの切換えを行えば良い。例えば、図11に示されているように、変圧器Tr1〜Tr3の2次側にタップTP1〜TP3を設けておき、これらタップを切換えることで入出力を絶縁しながら段階的な電圧調整を行うことができる。
【0004】
さらに、高周波変圧器を用いた三相の絶縁電力変換装置も考えられる。例えば、図12に示されているように、所謂、三相の高力率整流回路と高周波インバータとを組み合わせた変換回路SC12、SC13を変圧器Tr1の1次側、2次側の双方に接続し、三相電源から任意の三相電力を絶縁して得ていた。この場合、変圧器Tr1の1次側で一旦直流電圧(DC)に変換した後交流電圧(AC)に変換し、2次側でも一旦直流電圧(DC)に変換した後交流電圧(AC)に変換している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の電力変換装置のうち、図10の装置構成では、商用の絶縁変圧器を用いているため、変圧器が大きく、重いという欠点がある。また、電源電圧の変動に対して出力電圧を調整できないという欠点もある。
また、図11の装置構成では、電源電圧の変動に対して出力電圧を調整するためのタップを設けているため、変圧器が大きく重いという欠点がある他、電源電圧変動をタップの切換で吸収するため、段階的な調整しかできないという欠点もある。
【0006】
一方、図12の装置構成においては、変圧器の大きさや重さ、及び電源変動に対する出力電圧の安定化が可能である。しかしながら、変換段数がAC/DC、DC/AC、AC/DC、DC/ACと4段となり、効率が低下するという欠点がある。また、1次側、2次側の変換装置SC12、SC13には電解コンデンサC1やC2が必要であるため、装置が大型化するとともに、寿命が問題となるという欠点もある。
【0007】
本発明は上述した従来技術の欠点を解決するためになされたものであり、その目的は自己消弧形の半導体スイッチング素子と高周波変圧器とを用いて、一定平滑な直流中間部を持つことなく、半導体スイッチング素子のオンオフ動作により、電源電圧を任意の交流出力に変換する、小形・軽量で長寿命・高性能の絶縁形電力変換装置を提供することである。
【0009】
本発明による電力変換装置は、1次側と2次側とが絶縁された第1及び第2の変圧器と、前記第1の変圧器の1次側に与える三相入力についてスイッチング制御を行う第1のスイッチング素子群と、前記第1の変圧器の2次側出力についてスイッチング制御を行う第2のスイッチング素子群とを含む電力変換装置であって、前記第1のスイッチング素子群は前記三相入力の各入力端子から前記第1の変圧器への電力供給方向を制御する第1のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチング素子群は前記三相出力の各出力端子への前記第1の変圧器からの電力導出方向を制御する第2のスイッチ回路を含み、前記第1のスイッチ回路は、前記第1及び第2の変圧器のそれぞれの1次巻線と前記三相入力の第1及び第2の入力端子との間に設けられ、前記第1及び第2の変圧器の1次巻線の中点同士が接続されて前記三相入力の第3の入力端子となっており、前記第1及び第2のスイッチ回路は、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続された第1の逆並列回路と、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続され前記第1の逆並列回路と逆直列接続された第2の逆並列回路とを含む双方向スイッチであり、前記第1及び第2のスイッチ回路を所定のタイミングでオンオフ制御するようにしたことを特徴とする。
本発明による他の電力変換装置は、1次側と2次側とが絶縁された第1及び第2の変圧器と、前記第1の変圧器の1次側に与える三相入力についてスイッチング制御を行う第1のスイッチング素子群と、前記第1の変圧器の2次側出力についてスイッチング制御を行う第2のスイッチング素子群とを含む電力変換装置であって、前記第1のスイッチング素子群は前記三相入力の各入力端子から前記第1の変圧器への電力供給方向を制御する第1のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチング素子群は前記三相出力の各出力端子への前記第1の変圧器からの電力導出方向を制御する第2のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチ回路は、前記第1及び第2の変圧器のそれぞれの2次巻線と前記三相出力の第1及び第2の出力端子との間に設けられ、前記第1及び第2の変圧器の2次巻線の中点同士が接続されて前記三相出力の第3の出力端子となっており、前記第1及び第2のスイッチ回路は、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続された第1の逆並列回路と、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続され前記第1の逆並列回路と逆直列接続された第2の逆並列回路とを含む双方向スイッチであり、前記第1及び第2のスイッチ回路を所定のタイミングでオンオフ制御するようにしたことを特徴とする。
本発明による他の電力変換装置は、1次側と2次側とが絶縁された第1の変圧器と、前記第1の変圧器の1次側に与える三相入力についてスイッチング制御を行う第1のスイッチング素子群と、前記第1の変圧器の2次側出力についてスイッチング制御を行う第2のスイッチング素子群とを含む電力変換装置であって、前記第1のスイッチング素子群は前記三相入力の各入力端子から前記第1の変圧器への電力供給方向を制御する第1のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチング素子群は前記三相出力の各出力端子への前記第1の変圧器からの電力導出方向を制御する第2のスイッチ回路を含み、前記第1のスイッチ回路は、前記第1の変圧器の1次巻線と前記三相入力の第1及び第2の入力端子との間に設けられ、前記第1の変圧器の1次巻線の中点が前記三相入力の第3の入力端子となっており、前記第1及び第2のスイッチ回路は、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続された第1の逆並列回路と、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続され前記第1の逆並列回路と逆直列接続された第2の逆並列回路とを含む双方向スイッチであり、前記第1及び第2のスイッチ回路を所定のタイミングでオンオフ制御するようにしたことを特徴とする。
本発明による他の電力変換装置は、1次側と2次側とが絶縁された第1の変圧器と、前記第1の変圧器の1次側に与える三相入力についてスイッチング制御を行う第1のスイッチング素子群と、前記第1の変圧器の2次側出力についてスイッチング制御を行う第2のスイッチング素子群とを含む電力変換装置であって、前記第1のスイッチング素子群は前記三相入力の各入力端子から前記第1の変圧器への電力供給方向を制御する第1のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチング素子群は前記三相出力の各出力端子への前記第1の変圧器からの電力導出方向を制御する第2のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチ回路は、前記第1の変圧器の2次巻線と前記三相出力の第1及び第2の出力端子との間に設けられ、前記第1の変圧器の2次巻線の中点が前記三相出力の第3の出力端子となっており、前記第1及び第2のスイッチ回路は、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続された第1の逆並列回路と、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続され前記第1の逆並列回路と逆直列接続された第2の逆並列回路とを含む双方向スイッチであり、前記第1及び第2のスイッチ回路を所定のタイミングでオンオフ制御するようにしたことを特徴とする。
本発明による他の電力変換装置は、1次側と2次側とが絶縁された第1の変圧器と、前記第1の変圧器の1次側に与える三相入力についてスイッチング制御を行う第1のスイッチング素子群と、前記第1の変圧器の2次側出力についてスイッチング制御を行う第2のスイッチング素子群とを含む電力変換装置であって、前記第1のスイッチング素子群は前記三相入力の各入力端子から前記第1の変圧器への電力供給方向を制御する第1のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチング素子群は前記三相出力の各出力端子への前記第1の変圧器からの電力導出方向を制御する第2のスイッチ回路を含み、前記第1の変圧器は、第1及び第2の1次巻線を有し、前記第1及び第2の巻線のそれぞれの一端と各入力端子との間に前記第1の逆並列回路と前記第2の逆並列回路とが逆直列接続されており、前記第1及び第2のスイッチ回路は、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続された第1の逆並列回路と、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続され前記第1の逆並列回路と逆直列接続された第2の逆並列回路とを含む双方向スイッチであり、前記第1及び第2のスイッチ回路を所定のタイミングでオンオフ制御するようにしたことを特徴とする。
本発明による他の電力変換装置は、1次側と2次側とが絶縁された第1の変圧器と、前記第1の変圧器の1次側に与える三相入力についてスイッチング制御を行う第1のスイッチング素子群と、前記第1の変圧器の2次側出力についてスイッチング制御を行う第2のスイッチング素子群とを含む電力変換装置であって、前記第1のスイッチング素子群は前記三相入力の各入力端子から前記第1の変圧器への電力供給方向を制御する第1のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチング素子群は前記三相出力の各出力端子への前記第1の変圧器からの電力導出方向を制御する第2のスイッチ回路を含み、前記第1の変圧器は、第1及び第2の2次巻線を有し、前記第1及び第2の巻線のそれぞれの一端と各出力端子との間に前記第1の逆並列回路と前記第2の逆並列回路とが逆直列接続されており、前記第1及び第2のスイッチ回路は、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続された第1の逆並列回路と、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続され前記第1の逆並列回路と逆直列接続された第2の逆並列回路とを含む双方向スイッチであり、前記第1及び第2のスイッチ回路を所定のタイミングでオンオフ制御するようにしたことを特徴とする。
また、前記第1のスイッチ回路は、前記第1の変圧器の1次巻線の一端と各入力端子との間に前記第1の逆並列回路と前記第2の逆並列回路とが逆直列接続され、前記第2のスイッチ回路は、前記第1の変圧器の2次巻線の一端と各出力端子との間に前記第1の逆並列回路と前記第2の逆並列回路とが逆直列接続されてなることを特徴とする。
【0010】
さらにまた、前記第1のスイッチ回路は、前記三相入力の各入力端子それぞれに一対一に対応して設けられており、前記第2のスイッチ回路は、前記三相出力の各出力端子それぞれに一対一に対応して設けられていることを特徴とする。
【0011】
そして、前記第1及び第2のスイッチ回路は、前記第1の変圧器の巻線を介して前記第1の逆並列回路と前記第2の逆並列回路とが逆直列接続されてなり、前記第1及び第2のスイッチ回路は、前記第2の変圧器の巻線を介して前記第1の逆並列回路と前記第2の逆並列回路とが逆直列接続されてなることを特徴とする。
【0014】
要するに、本装置では、変圧器の1次側及び2次側に多数の双方向スイッチを設け、これらを所定のタイミングでスイッチング動作させることにより、三相入力から所望の三相出力を得ているのである。このスイッチング動作させるための構成は、変圧器の1次側及び2次側それぞれにおいて種々の構成が考えられる。この各実施形態について説明する。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
図1は本発明による電力変換装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。同図において本実施形態による電力変換装置は、入出力の絶縁機能と電力等の制御機能を持った絶縁形電力変換装置であり、第1のダイオードとスイッチング素子の逆並列回路と第2のダイオードとスイッチング素子の逆並列回路を逆直列接続した双方向スイッチSS1と、この双方向スイッチSS1と同一の構成の双方向スイッチをさらに11組み用意し、これらを双方向スイッチSS2〜SS12とし、高周波変圧器Tr1を備え、双方向スイッチSS1とSS2とを直列に接続した第1の直列回路と、双方向スイッチSS3とSS4とを直列接続した第2の直列回路と、双方向スイッチSS5とSS6とを直列に接続した第3の直列回路とを並列に接続し、双方向スイッチSS7とSS8とを直列に接続した第4の直列回路と、双方向スイッチSS9とSS10とを直列接続した第5の直列回路と、双方向スイッチSS11とSS12とを直列に接続した第6の直列回路とを並列に接続し、第1から3の直列回路のそれぞれの直列接続点をそれぞれ三相交流電源の3つの入力端子に、第1〜第3の直列回路の並列接続点を高周波変圧器Tr1の1次側に、第4〜第6の直列回路のそれぞれの直列接続点をそれぞれ三相交流出力の3つの出力端子に、第4〜第6の直列回路の並列接続点を高周波変圧器Tr1の2次側に、それぞれ接続した構成である。
【0016】
つまり、変圧器Tr1の1次巻線の一端と各入力端子との間に双方向スイッチを構成する第1の逆並列回路と第2の逆並列回路とが逆直列接続され、変圧器Tr1の2次巻線の一端と各出力端子との間に双方向スイッチを構成する第1の逆並列回路と第2の逆並列回路とが逆直列接続されているのである。
このように、本装置は、12組の双方向スイッチSS1〜SS12と、高周波変圧器Tr1とを含んで構成されている。双方向スイッチSS1〜SS6は、高周波変圧器Tr1の1次側に設けられ、入力端子R、S、Tに与えられる入力について変圧器Tr1への供給方向を制御する。双方向スイッチSS7〜SS12は、高周波変圧器Tr1の2次側に設けられ、出力端子U、V、Wから得られる出力について変圧器Tr1からの導出方向を制御する。
【0017】
双方向スイッチSS1〜SS12は、24組のダイオードとトランジスタ等のスイッチング素子との逆並列回路を用意し、そのうち任意の2個を抽出しダイオードのアノードが接続点となるように逆直列接続することによって構成されている。12組の双方向スイッチSS1〜SS12のうち、双方向スイッチSS1及びSS2を直列に接続した直列回路と、双方向スイッチSS3及びSS4を直列に接続した直列回路と、双方向スイッチSS5及びSS6を直列に接続した直列回路とが並列に接続され、これら直列回路のそれぞれの直列接続点がそれぞれ三相交流電源のR、S、Tの3つの端子に接続されている。そして、双方向スイッチSS1〜SS6の各直列回路の並列接続点がTr1の1次側端子T1U、T1Vに接続されている。
【0018】
また、双方向スイッチSS7及びSS8を直列に接続した直列回路と、双方向スイッチSS9及びSS10を直列接続した直列回路と、双方向スイッチSS11及びSS12を直列に接続した直列回路とが並列に接続され、これら直列回路のそれぞれの直列接続点がそれぞれ三相交流出力のU、V、Wの3つの端子に接続されている。そして、双方向スイッチSS7〜SS12の各直列回路の並列接続点が変圧器Tr1の2次側端子T1u、T1vに接続されている。
【0019】
上記のような回路構成において、電源電圧の位相に応じて各スイッチを所謂PWM(pulse width modulation)制御のように任意の組合せでオンオフ動作させることで、出力端子U、V、Wに任意の絶縁された三相交流を出力することができる。
例えば、スイッチSS1とSS4及びスイッチSS7とSS12の各スイッチをオンすることで、変圧器Tr1を介して、電源電圧VRSを出力端子電圧VUWに変換して出力することができる。
【0020】
この様な動作を各相に対して出力電圧が三相の正弦波となるようにPWM制御することで、三相交流電圧から絶縁された三相電圧出力を得ることができる。なお、入力側、出力側に、スイッチングリプルを除去するためのリアクトルやコンデンサで構成された受動フィルタや各スイッチのオンオフ動作に伴う過電圧を抑制するための所謂スナバ回路を付加しても良いことは自明である。
【0021】
図2は、図1の電力変換装置の動作例を示す波形図である。同図には、図1中の変圧器Tr1の1次側の入力端子SとTとの間の電圧VST、入力端子RとSとの間の電圧VRS及び入力端子TとRとの間の電圧VTRと、図1中の変圧器Tr1の1次側の各スイッチSS1〜SS6のオンオフ状態J1と、変圧器の入出力電圧V1と、図1中の変圧器Tr1の2次側の各スイッチSS7〜SS12のオンオフ状態J2と、図1中の変圧器Tr1の2次側の出力端子UとVとの間の電圧VUV、出力端子VとWとの間の電圧VVW及び出力端子WとUとの間の電圧VWUとが示されている。なお、図中のハッチング部分のスイッチがオン状態であるものとする。
【0022】
同図に示されているように、図1中の変圧器Tr1の1次側のスイッチSS4及びSS5を同時にオンさせれば、電圧VSTの反転波形の一部分が変圧器に印加されることになる。次に、図1中のスイッチSS2及びSS5を同時にオンさせれば、電圧VTRの反転波形の一部分が変圧器に印加されることになる。同様に、図1中の各スイッチを状態J1のようにオンオフさせれば、電圧VST、VRS、VTR又はこれらの反転波形の一部分が変圧器に印加されることになる。この変圧器に印加されるものが図中の電圧V1である。
【0023】
また、同様に、図1中の変圧器Tr1の2次側のスイッチSS10及びSS11を同時にオンさせる等、状態J2のようにオンオフさせれば、電圧VUV、電圧VVW及び電圧VWUの各波形のハッチング部分を各出力端子から得ることができる。
なお、以上の動作においては、変圧器の1次側及び2次側について同時にPWM制御を行っているが、いずれか一方のみについてPWM制御を行っても良い。すなわち、変圧器の1次側のみでPWM制御を行う場合は、2次側のパルス幅を固定値とする。また、変圧器の2次側のみでPWM制御を行う場合は、1次側のパルス幅を固定値とする。
【0024】
図3は、本発明による電力変換装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。同図において本実施形態による電力変換装置は、入出力の絶縁機能と電力等の制御機能を持った絶縁形電力変換装置であり、第1のダイオードとスイッチング素子の逆並列回路と第2のダイオードとスイッチング素子の逆並列回路を逆直列接続した双方向スイッチSS13と、この双方向スイッチSS13と同一の構成の双方向スイッチをさらに7組み用意し、これらを双方向スイッチSS14〜SS20とし、1次側及び2次側にセンタータップを備えた高周波変圧器Tr2及びTr3を備え、双方向スイッチSS13とSS14とを直列に接続した第1の直列回路の直列接続点を三相交流電源の3つの入力端子のうちのいずれか1つに、第1の直列回路の直列接続点以外の残る2端子を高周波変圧器Tr2の1次側のセンタータップ以外の端子に、双方向スイッチSS15とSS16とを直列接続した第2の直列回路の直列接続点を三相交流電源の残る2つの入力端子のうちのいずれか1つに、第2の直列回路の直列接続点以外の残る2端子を高周波変圧器Tr3のセンタータップ以外の1次側の端子に、高周波変圧器Tr2及びTr3の1次側センタータップを三相交流電源の残る端子に、双方向スイッチSS17とSS18とを直列に接続した第3の直列回路の直列接続点を三相出力の3つの出力端子のいずれか1つに、第3の直列回路の残る2つの端子を第1の高周波変圧器のセンタータップ以外の2次側端子に、双方向スイッチSS19とSS20とを直列に接続した第4の直列回路の直列接続点を三相出力の残る2つの出力端子の1つに、第4の直列回路の残る2つの端子を第2の高周波変圧器のセンタータップ以外の2次側端子に、高周波変圧器Tr2及びTr3の2次側センタータップを三相出力の残る1つの出力端子に、それぞれ接続した構成である。
【0025】
同図において、図1の装置の場合との相違点は、8組の双方向スイッチSS13〜SS20を設け、センタータップを持つ2つの高周波変圧器Tr2及びTr3を用い、あたかもV結線された構成となっている点である。
この場合、ダイオードとスイッチング素子との逆並列回路を16組用意している。そして、これら逆並列回路を逆直列接続した8組の双方向スイッチSS13〜SS20は、ダイオードのアノードが接続点となるように逆直列接続されている。
【0026】
双方向スイッチSS13及びSS14を直列に接続した直列回路の直列接続点が三相交流電源の入力端子Rに、この直列回路の直列接続点以外の残る2つの端子が変圧器Tr2の1次側端子T2U、T2Vに接続されている。双方向スイッチSS15及びSS16を直列に接続した直列回路の直列接続点が三相交流電源の入力端子Tに、この直列回路の直列接続点以外の残る2つの端子が変圧器Tr3の1次側端子T3U、T3Vに、接続されている。さらに、変圧器Tr2及び変圧器Tr3の1次側センタータップ同士が接続され、これらが三相交流電源の入力端子Sに接続されている。
【0027】
つまり、変圧器Tr2及びTr3のそれぞれの1次巻線と三相入力の入力端子RとTとの間に双方向スイッチが設けられ、変圧器Tr2及びTr3の1次巻線の中点同士が接続されて三相入力の入力端子Sとなり、変圧器Tr2及びTr3のそれぞれの2次巻線と三相出力の出力端子UとWとの間に双方向スイッチが設けられ、変圧器Tr2及びTr3の2次巻線の中点同士が接続されて三相出力の出力端子Vとなっているのである。
【0028】
双方向スイッチSS17及びSS18を直列に接続した直列回路の直列接続点が三相出力の出力端子Uに、この直列回路の直列接続点以外の残る2つの端子が変圧器Tr2の2次側端子T2u、T2vに接続されている。双方向スイッチSS19及びSS20を直列に接続した直列回路の直列接続点が三相出力の出力端子Wに、この直列回路の直列接続点以外の残る2つの端子が変圧器Tr3の2次側端子T3u、T3vに、接続されている。さらに、変圧器Tr2及びTr3の2次側センタータップ同士が接続され、これらが三相出力の出力端子Vに接続されている。
【0029】
上記のような回路構成において、電源電圧の位相に応じて各スイッチを所謂PWM制御のように任意の組合せでオンオフ動作させることで、出力端子U、V、Wに任意の絶縁された三相交流を出力することができる。
例えば、スイッチSS13をオンしてスイッチSS18をオンすると、変圧器Tr2を介して、電源電圧VRSを出力端子電圧VVUに変換して出力することができる。
【0030】
この様な動作を、V結線された1次側はS相を、2次側はV相を基準として、出力電圧VUVとVWVが正弦波となるようにPWM制御することで、三相交流電圧から絶縁された三相電圧出力を得ることができる。なお、入力側、出力側に、スイッチングリプルを除去するためのリアクトルやコンデンサで構成された受動フィルタや各スイッチのオンオフ動作に伴う過電圧を抑制するための所謂スナバ回路を付加しても良いことは自明である。
【0031】
図4は本発明による電力変換装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。同図において本実施形態による電力変換装置は、入出力の絶縁機能と電力等の制御機能を持った絶縁形電力変換装置であり、36個のダイオードそれぞれについて逆並列にスイッチング素子が接続されることによって構成されたスイッチ回路s01〜s36を有している。
【0032】
スイッチ回路s01のダイオードのアノード端子とスイッチ回路s02のダイオードのカソード端子を接続した第1のダイオードの直列回路と、スイッチ回路s03のダイオードのアノード端子とスイッチ回路s04のダイオードのカソード端子を接続した第2のダイオードの直列回路と、スイッチ回路s05のダイオードのアノード端子とスイッチ回路s06のダイオードのカソード端子を接続した第3のダイオードの直列回路とを並列接続した並列回路SC1と、残るスイッチ回路s07からスイッチ回路s36のダイオードから任意の6組で構成され、並列回路SC1と同一の構成の並列回路SC2〜SC6と、高周波変圧器Tr1とを含んで本装置が構成されている。
【0033】
そして、並列回路SC1の3つのダイオードの直列接続点の1つが三相交流電源の3つの入力端子のうちの1つに、その並列回路SC1の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr1の1次側に、並列回路SC2の3つのダイオードの直列接続点の1つが三相交流電源の残る2つの入力端子のうちの1つに、並列回路SC2の残る2つのダイオードの直列接続点を高周波変圧器Tr1の1次側に、並列回路SC3の3つのダイオードの直列接続点の1つが三相交流電源の3つの入力端子のうちの残る1つに、その並列回路SC1の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr1の1次側に、並列回路SC4の3つのダイオードの直列接続点の1つが三相出力の3つの出力端子のうちの1つに、その並列回路SC4の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr1の2次側に、並列回路SC5の3つのダイオードの直列接続点の1つが三相出力の残る2つのっで力端子のうちの1つに、並列回路SC1の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr1の2次側に、並列回路SC6の3つのダイオードの直列接続点の1つが三相出力の残る1つの出力端子に、並列回路SC6の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr1の2次側に、それぞれ接続されている構成である。同図において、図1の装置の場合との相違点は、双方向スイッチSS1〜SS12が並列回路SC1〜SC6に変更されている点である。このように変更されている結果、ある並列回路内のスイッチ回路と他の並列回路内のスイッチ回路とが変圧器Tr1を介して逆直列接続されて双方向スイッチを構成することになる。
【0034】
同図においては、スイッチング素子と、このスイッチング素子と逆並列に接続されたダイオードとからなるスイッチング回路を36組用意し、任意の2組についてダイオードのアノード端子とカソード端子とを接続することで、ダイオードの直列回路を18組構成する。そして、それら18組のうちの任意の3組が並列接続されたものを、6組の並列回路SC1〜SC6とする。
【0035】
並列回路SC1のダイオ一ドの3つの直列接続点のうちの1つが三相交流電源の入力端子Rに接続されている。また、この並列回路のダイオ一ドの残る2つの直列接続点が変圧器Tr1の1次側端子T1U、T1Vに接続されている。
並列回路SC2のダイオードの3つの直列接続点のうちの1つが三相交流電源の入力端子Sに接続されている。また、この並列回路のダイオードの残る2つの直列接続点が変圧器Tr1の1次側端子T1U、T1Vに接続されている。
【0036】
並列回路SC3のダイオードの3つの直列接続点のうちの1つが三相交流電源の入力端子Tに接続されている。また、この並列回路のダイオードの残る2つの直列接続点が変圧器Tr1の1次側端子T1U、T1Vに接続されている。
並列回路SC4のダイオードの3つの直列接続点のうちの1つが三相出力の出力端子Uに接続されている。また、この並列回路のダイオードの残る2つの直列接続点が変圧器Tr1の2次側端子T1u、T1vに接続されている。
【0037】
並列回路SC5のダイオードの3つの直列接続点のうちの1つが三相出力の出力端子Vに接続されている。また、この並列回路のダイオードの残る2つの直列接続点が変圧器Tr1の2次側端子T1u、T1vに接続されている。
並列回路SC6のダイオードの3つの直列接続点のうちの1つが三相出力の出力端子Wに接続されている。また、この並列回路のダイオードの残る2つの直列接続点が変圧器Tr1の2次側端子T1u、T1vに接続されている。
【0038】
つまり、変圧器Tr1の1次巻線の一端と各入力端子との間に双方向スイッチを構成する第1の逆並列回路と第2の逆並列回路とが逆直列接続されてなり、この変圧器Tr1の2次巻線の一端と各出力端子との間に双方向スイッチを構成する第1の逆並列回路と第2の逆並列回路とが逆直列接続されてなる構成である。そして、変圧器Tr1の巻線を介して、双方向スイッチを構成する第1の逆並列回路と第2の逆並列回路とが逆直列接続されているのである。
【0039】
この様な構成において、図1の場合と同様に、各スイッチを任意のタイミングで所謂PWM制御することで、三相交流電源の一部を高周波変圧器を介して出力端子へ供給することができる。なお、入力側、出力側に、スイッチングリプルを除去するためのリアクトルやコンデンサで構成された受動フィルタや各スイッチのオンオフ動作に伴う過電圧を抑制するための所謂スナバ回路を付加しても良いことは自明である。
【0040】
図5は、図4の電力変換装置の動作例を示す波形図である。同図には、図4中の変圧器Tr1の1次側の入力端子SとTとの間の電圧VST、入力端子RとSとの間の電圧VRS及び入力端子TとRとの間の電圧VTRと、図4中の変圧器Tr1の1次側の並列回路SC1〜SC3を構成する各スイッチS01〜S18のオンオフ状態J3と、変圧器の入出力電圧V1と、図4中の変圧器Tr1の2次側の並列回路SC4〜SC6を構成する各スイッチS19〜S36のオンオフ状態J4と、図4中の変圧器Tr1の2次側の出力端子UとVとの間の電圧VUV、出力端子VとWとの間の電圧VVW及び出力端子WとUとの間の電圧VWUとが示されている。なお、図中のハッチング部分のスイッチがオン状態であるものとする。
【0041】
同図に示されているように、図4中の変圧器Tr1の1次側のスイッチS10及びS12〜S14を同時にオンさせれば、電圧VSTの反転波形の一部分が変圧器に印加されることになる。次に、図4中のスイッチS04、S05、S13及びS15を同時にオンさせれば、電圧VTRの反転波形の一部分が変圧器に印加されることになる。同様に、図4中の各スイッチを状態J3のようにオンオフさせれば、電圧VST、VRS、VTR又はこれらの反転波形の一部分が変圧器に印加されることになる。この変圧器に印加されるものが図中の電圧V1である。
【0042】
また、同様に、図4中の変圧器Tr1の2次側のスイッチS29〜S31及びS33を同時にオンさせる等、状態J4のようにオンオフさせれば、電圧VUV、電圧VVW及び電圧VWUの各波形のハッチング部分を各出力端子から得ることができる。
図6は本発明による電力変換装置の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。同図において本実施形態による電力変換装置は、入出力の絶縁機能と電力等の制御機能を持った絶縁形電力変換装置であり、ダイオードの直列回路を含むである4つの並列回路SC7〜SC10と、センタータップを持つ2つの高周波変圧器Tr2及びTr3とを備え、並列回路SC7の3つのダイオードの直列接続点の1つが三相交流電源の3つの入力端子の1つに、並列回路SC7の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr2の1次側のセンタータップ以外の端子と、並列回路SC8の3つのダイオードの直列接続点の1つが三相交流電源の残る2つの入力端子の1つに、並列回路SC8の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr3の1次側のセンタータップ以外の端子と、高周波変圧器Tr2及びTr3の1次側センタータップが三相交流電源の残る1つの出力端子に、並列回路SC9の3つのダイオードの直列接続点の1つが三相出力の3つの出力端子の1つに、並列回路SC9の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr2の2次側のセンタータップ以外の出力端子と、並列回路SC10の3つのダイオードの直列接続点の1つが三相出力の残る2つの出力端子の1つに、並列回路SC10の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr3の2次側のセンタータップ以外の端子と、高周波変圧器Tr2及びTr3の2次側センタータップが三相出力の残る1つの出力端子に、それぞれ接続された構成である。同図において、図3の装置の場合との相違点は、双方向スイッチSS13〜SS20の代わりに、並列回路SC7〜SC10を用いている点である。
【0043】
同図においては、スイッチング素子と、このスイッチング素子と逆並列に接続されたダイオードとからなるスイッチング回路を24組用意し、図4の場合と同様に、任意の2組についてダイオードのアノード端子とカソード端子とを接続することで、ダイオードの直列回路を12組構成する。そして、それら12組のうちの任意の3組が並列接続されたものを、4組の並列回路SC7〜SC10とする。
【0044】
並列回路SC7のダイオードの3つの直列接続点のうちの1つが三相交流電源の入力端子Rに接続されている。また、この並列回路のダイオードの残る2つの直列接続点が変圧器Tr2の1次側端子T2U、T2Vに接続されている。
並列回路SC8のダイオードの3つの直列接続点のうちの1つが三相交流電源の入力端子Tに接続されている。また、この並列回路のダイオードの残る2つの直列接続点が変圧器Tr3の1次側端子T3U、T3Vに接続されている。
【0045】
1次側と2次側にそれぞれセンタータップを持つ高周波変圧器Tr2及びTr3の1側センタータップがそれぞれ三相交流電源の入力端子Sに接続されている。
並列回路SC9のダイオードの3つの直列接続点のうちの1つが三相出力の出力端子Uに接続されている。また、この並列回路のダイオードの残る2つの直列接続点が変圧器Tr2の2次側端子T2u、T2vに接続されている。
【0046】
並列回路SC10のダイオードの3つの直列接続点のうちの1つが三相出力の出力端子Wに接続されている。また、この並列回路のダイオードの残る2つの直列接続点が変圧器Tr3の2次側端子T3u、T3vに接続されている。1次側と2次側にそれぞれセンタータップを持つ高周波変圧器Tr2及びTr3の2次側センタータップがそれぞれ三相出力の出力端子Vに接続されている。
【0047】
つまり、変圧器Tr2及びTr3の巻線を介して双方向スイッチを構成する第1の逆並列回路と第2の逆並列回路とが逆直列接続され、変圧器Tr2及びTr3のそれぞれの1次巻線と三相入力の入力端子R及びTとの間に双方向スイッチを設けてこれら変圧器の1次巻線の中点同士が接続されて三相入力の入力端子Sとなり、変圧器Tr2及びTr3のそれぞれの2次巻線と三相出力の出力端子U及びWとの間に双方向スイッチを設けてこれら変圧器の2次巻線の中点同士が接続されて三相出力の出力端子Vとなっているのである。
【0048】
この様な構成において、並列回路SC7〜SC10の各スイッチを、入力端子S及びVの相を基準として、任意のタイミングで所謂PWM制御をすることで、三相電源電圧について、高周波変圧器を介して任意の電圧に変換して出力側へ供給することができる。ここで、入力側、出力側に、スイッチングリプルを除去するためのリアクトルやコンデンサで構成された受動フィルタや各スイッチのオンオフ動作に伴う過電圧を抑制するための所謂スナバ回路を付加しても良いことは自明である。
【0049】
図7は、本発明による電力変換装置の第5の実施形態の構成を示すブロック図である。同図において本実施形態による電力変換装置は、入出力の絶縁機能と電力等の制御機能を持った絶縁形電力変換装置であり、並列回路SC1〜SC3と、高周波変圧器Tr1と、ダイオードにスイッチング素子が逆並列された10組のスイッチング回路s19〜s28のうち任意の2組によって構成される、5つのダイオードの直列回路で構成される並列回路SC11を備えた構成である。そして、高周波変圧器Tr1の1次側の構成は図4の構成と同様であり、並列回路SC11のダイオードの直列回路の5つの直列接続点のうち2つが高周波変圧器Tr1の2次側に、並列回路SC1〜SC3の残る3つのダイオードの直列回路の直列接続点が三相出力の3つの端子に、それぞれ接続された構成である。同図において、図4の装置の場合との相違点は、並列回路SC4〜SC6の代わりに、並列回路SC11を用いている点である。
【0050】
同図に示されている電力変換装置は、高周波変圧器Tr1と、この変圧器Tr1の1次側に設けられ、ダイオード及びスイッチング素子で構成された並列回路SC1、SC2、SC3とを含んで構成されている。
また、同図に示されている電力変換装置は、スイッチング素子とこのスイッチング素子と逆並列に接続されているダイオードとからなるスイッチング回路を10組構成し、これら10組のスイッチング回路のうちの2組についてダイオードのアノードとカソ一ドとが直列になるように直列回路を5組構成し、これらを並列に接続した並列回路SC11を有している。そして、変圧器Tr1の2次側において、並列回路SC11のダイオードの5つの直列接続点のうちの2つが変圧器Tr1の2次側端子T1u、T1vに接続されている。また、この並列回路SC11のダイオードの残る3つの直列接続点が出力端子U、V、Wに、それぞれ接続されている。
【0051】
つまり、変圧器Tr1の1次巻線の一端と各入力端子との間に双方向スイッチを構成する第1の逆並列回路と第2の逆並列回路とが逆直列接続され、この変圧器Tr1の巻線を介してそれら第1の逆並列回路と第2の逆並列回路とが逆直列接続されていることになる。
この様な構成において、変圧器Tr1の1次側のスイッチング素子を図4の場合と同様にオンオフ制御し、2次側の並列回路SC11で変圧器2次側電圧を出力端子U、V、Wに分配するように所謂PWM制御をかける。こうすることで、三相電源電圧の一部について変圧器Tr1を介して任意の電圧として出力端子に供給することができる。
【0052】
ここでも、入力側、出力側に、スイッチングリプルを除去するためのリアクトルやコンデンサで構成された受動フィルタや各スイッチのオンオフ動作に伴う過電圧を抑制するための所謂スナバ回路を付加しても良いことは自明である。
図8は、本発明よる電力変換装置の第6の実施形態の構成を示すブロック図である。同図において本実施形態による電力変換装置は、入出力の絶縁機能と電力等の制御機能を持った絶縁形電力変換装置であり、並列回路SC1〜SC5と、2次側にセンタータップを持った高周波変圧器Tr4を備え、並列回路SC1の3つのダイオードの直列接続点のうち1つが三相交流電源の3つの出力端子の1つに、並列回路SC1の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr4の1次側端子に、並列回路SC2の3つのダイオードの直列接続点のうち1つが三相交流電源の残る2つの出力端子の1つに、並列回路SC2の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr4の1次側端子に、並列回路SC3の3つのダイオードの直列接続点のうち1つが三相交流電源の残る入力端子に、並列回路SC3の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr4の1次側端子に、並列回路SC4の3つのダイオードの直列接続点のうち1つが三相出力の3つの出力端子の1つに、並列回路SC4の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr4のセンタータップ以外の2次側端子に、並列回路SC5の3つのダイオードの直列接続点のうち1つが三相出力の残る2つの出力端子の1つに、並列回路SC5の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr4のセンタータップ以外の2次側端子に、高周波変圧器Tr4の2次側センタータップを三相出力の残る出力端子に、それぞれ接続された構成である。同図において、図4の装置の場合との相違点は、高周波変圧器Tr4の2次側にセンタータップを設け、ダイオードとスイッチング素子との逆並列回路からなるダイオードの直並列回路を2つにした点である。
【0053】
同図において、本実施形態の電力変換装置は、並列回路SC1〜SC4及びSC6と、2次側にセンタータップを持つ高周波変圧器Tr4とを含んで構成されている。そして、変圧器Tr4の1次側においては、図4の場合と同様に、並列回路SC4のダイオードの3つの直列接続点の1つが出力端子Uに接続されている。この並列回路のダイオードの残る2つの直列接続点が変圧器Tr4の2次側端子T4u、T4vに接続されている。
【0054】
並列回路SC6のダイオードの3つの直列接続点の1つが出力端子Wに接続されている。この並列回路のダイオードの残る2つの直列接続点が変圧器Tr4の2次側端子T4u、T4vに接続されている。そして、変圧器Tr4の2次側センタータップが出力端子Vに接続されている。
つまり、変圧器Tr4の1次巻線の一端と各入力端子との間に双方向スイッチを構成する第1の逆並列回路と第2の逆並列回路とが逆直列接続され、この変圧器Tr4の巻線を介して第1の逆並列回路と第2の逆並列回路とが逆直列接続されているのである。また、変圧器Tr4の2次巻線と三相出力の出力端子UとWとの間に双方向スイッチが設けられ、この変圧器Tr4の2次巻線の中点が三相出力の出力端子Vとなっている。
【0055】
この様な構成において、変圧器Tr4の1次側の半導体スイッチは、図4の装置の場合と同様の動作を行い、変圧器Tr4の2次側の半導体スイッチは、出力端子Vを基準に出力電圧VUV、VWVを正弦波状にするように、変圧器Tr4の2次側電圧を所謂PWM制御により分配する。こうすることにより、三相電源電圧の一部について、高周波変圧器を介して任意の出力電圧に変換して出力端子U、V、Wに供給することができる。
【0056】
本実施例においても、必要に応じて入出力にスイッチングリプルを除去するためのリアクトルやコンデンサで構成された受動フィルタや各スイッチのオンオフ動作に伴う過電圧を抑制するための所謂スナバ回路を付加しても良いことは自明である。
図9は、本発明による電力変換装置の第7の実施形態の構成を示すブロック図である。同図において本実施形態による電力変換装置は、入出力の絶縁機能と電力等の制御機能を持った絶縁形電力変換装置であり、並列回路SC1〜SC4及びSC6と、2次側にセンタータップを持った2つの巻線を持つ高周波変圧器Tr5とを備え、高周波変圧器Tr5の1次側を並列回路SC1〜SC3と高周波変圧器Tr5とを用いて図4の装置と同様の構成にし、並列回路SC4の3つのダイオードの直列接続点のうち1つが三相出力の3つの出力端子の1つに、並列回路SC4の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr5の2次側の2つの巻線のうちの一方の巻線のセンタータップ以外の端子に、並列回路SC5の3つのダイオードの直列接続点のうち1つが三相出力の残る2つの出力端子の1つに、並列回路SC5の残る2つのダイオードの直列接続点が高周波変圧器Tr5の2次側の残る1つの巻線のセンタータップ以外の端子に、高周波変圧器Tr5の2次側の2つの巻線のそれぞれのセンタータップが三相出力の残る端子に、それぞれ接続された構成である。同図において、図8の装置の場合との相違点は、高周波変圧器の2次側にセンタータップを設けた巻線が2つあり、それぞれに、ダイオードとスイッチング素子との逆並列回路からなるダイオードの直並列回路のSC4及びSC6が接続されている点である。
【0057】
本実施形態による電力変換装置は、図8の場合と同様の並列回路SC1〜SC4及びSC6と、2次側にセンタータップを持つ2つの巻線を持った高周波変圧器Tr5とを含んで構成されている。また、変圧器Tr5の1次側は図8の場合と同様に、並列回路SC4のダイオ一ドの3つの直列接続点のうちの1つが出力端子Uに接続されている。この並列回路のダイオードの残る2つの直列接続点が変圧器Tr5の2次側端子T5u1、T5v1に接続されている。
【0058】
並列回路SC6のダイオードの3つの直列接続点のうちの1つが出力端子Wに接続されている。この並列回路のダイオードの残る2つの直列接続点が変圧器Tr5の2次側端子T5u1、T5v1に接続されている。そして、変圧器Tr5の2次側センタータップT5n1、T5n2が出力端子Vに接続されている。
つまり、変圧器Tr5の1次側のスイッチ回路は、その変圧器Tr5の1次巻線の一端と各入力端子との間に、双方向スイッチを構成する第1の逆並列回路と第2の逆並列回路とが逆直列接続されているのである。また、変圧器Tr5の2次側は、2つの2次巻線を有し、これら巻線のそれぞれの一端と各出力端子との間に、双方向スイッチを構成する第1の逆並列回路と第2の逆並列回路とが逆直列接続されているのである。なお、変圧器の1次側と2次側の構成を逆にし、2次巻線の一端と各出力端子との間に、双方向スイッチを構成する第1の逆並列回路と第2の逆並列回路とが逆直列接続され、変圧器Tr5の1次側が2つの2次巻線を有し、これら巻線のそれぞれの一端と各入力端子との間に、双方向スイッチを構成する第1の逆並列回路と第2の逆並列回路とが逆直列接続されるようにしても良い。
【0059】
この様な構成において、変圧器Tr5の1次側の半導体スイッチは、図8の装置場合と同様の動作を行い、変圧器Tr5の2次側の半導体スイッチは、出力端子Vを基準に出力電圧VUV、VWVをそれぞれ独立に正弦波状にするように、変圧器Tr5の2次側電圧を所謂PWM制御により分配することにより、三相電源電圧の一部を高周波変圧器を介して任意の出力電圧に変換して出力端子U、V、Wに供給することができる。
【0060】
本実施例においても、必要に応じて入出力にスイッチングリプルを除去するためのリアクトルやコンデンサで構成された受動フィルタや各スイッチのオンオフ動作に伴う過電圧を抑制するための所謂スナバ回路を付加しても良いことは自明である。
なお、以上説明した各実施形態において、変圧器の1次側の構成と2次側の構成とを入換えても、電力変換装置を構成できることは明らかである。
【0061】
また、以上説明した各実施形態において用いるスイッチング素子は、自己消弧形の半導体スイッチング素子であれば、トランジスタに限定されるものではない。
請求項の記載に関し、本発明は更に以下の態様を採り得る。
(1)入出力の絶縁機能と電力等の制御機能を持った絶縁形電力変換装置において、第1のダイオードとスイッチング素子の逆並列回路と第2のダイオードとスイッチング素子の逆並列回路を逆直列接続した第1の双方向スイッチと、該第1の双方向スイッチと同一の構成の双方向スイッチをさらに11組み用意し、それぞれ、第2の双方向スイッチ、第3の双方向スイッチ、第4の双方向スイッチ、第5の双方向スイッチ、第6の双方向スイッチ、第7の双方向スイッチ、第8の双方向スイッチ、第9の双方向スイッチ、第10の双方向スイッチ、第11の双方向スイッチ、第12の双方向スイッチとし、第1の高周波変圧器を備え、第1と第2の双方向スイッチを直列に接続した第1の直列回路と、第3と第4の双方向スイッチを直列接続した第2の直列回路と、第5と第6の双方向スイッチを直列に接続した第3の直列回路とを並列に接続し、第7と第8の双方向スイッチを直列に接続した第4の直列回路と、第9と第10の双方向スイッチを直列接続した第5の直列回路と、第11と第12の双方向スイッチを直列に接続した第6の直列回路とを並列に接続し、該第1から3の直列回路のそれぞれの直列接続点をそれぞれ三相交流電源の3つの端子に、該第1から3の直列回路の並列接続点を第1の高周波変圧器の1次側に、該第4から6の直列回路のそれぞれの直列接続点をそれぞれ三相交流出力の3つの端子に、該第4から6の直列回路の並列接続点を第1の高周波変圧器の2次側に、それぞれ接続したことを特徴とする絶縁形電力変換装置。
【0062】
(2)入出力の絶縁機能と電力等の制御機能を持った絶縁形電力変換装置において、第1のダイオードとスイッチング素子の逆並列回路と第2のダイオードとスイッチング素子の逆並列回路を逆直列接続した第1の双方向スイッチと、該第1の双方向スイッチと同一の構成の双方向スイッチをさらに7組み用意し、それぞれ、第2の双方向スイッチ、第3の双方向スイッチ、第4の双方向スイッチ、第5の双方向スイッチ、第6の双方向スイッチ、第7の双方向スイッチ、第8の双方向スイッチとし、1次側及び2次側にセンタータップを備えた第1、第2の高周波変圧器を備え、第1と第2の双方向スイッチを直列に接続した第1の直列回路の直列接続点を三相交流電源の3つの端子のうちのいずれか1つに、第1の直列回路の直列接続点以外の残る2端子を第1の高周波変圧器の1次側のセンタータップ以外の端子に、第3と第4の双方向スイッチを直列接続した第2の直列回路の直列接続点を三相交流電源の残る2つの端子のうちのいずれか1つに、第2の直列回路の直列接続点以外の残る2端子を第2の高周波変圧器のセンタータップ以外の1次側の端子に、第1と第2の高周波変圧器の1次側センタータップを三相交流電源の残る端子に、第5と第6の双方向スイッチを直列に接続した第3の直列回路の直列接続点を三相出力の3つの端子のいずれか1つに、第3の直列回路の残る2つの端子を第1の高周波変圧器のセンタータップ以外の2次側端子に、第7と第8の双方向スイッチを直列に接続した第4の直列回路の直列接続点を三相出力の残る端子の1つに、第4の直列回路の残る2つの端子を第2の高周波変圧器のセンタータップ以外の2次側端子に、第1と第2の高周波変圧器の2次側センタータップを三相出力の残る1つの端子に、それぞれ接続したことを特徴とする絶縁形電力変換装置。
【0063】
(3)入出力の絶縁機能と電力等の制御機能を持った絶縁形電力変換装置において、逆並列にスイッチング素子が接続された第1から36のダイオードの、第1のダイオードのアノード端子と第2のダイオードのカソード端子を接続した第1のダイオードの直列回路と、第3のダイオードのアノード端子と第4のダイオードのカソード端子を接続した第2のダイオードの直列回路と、第5のダイオードのアノード端子と第6のダイオードのカソード端子を接続した第3のダイオードの直列回路とを並列接続した第1の並列回路と、残る第7から36のダイオードから任意の6組で構成される第1の並列回路と同一の構成の第2から第6の並列回路と、第1の高周波変圧器を備え、第1の並列回路の3つのダイオードの直列接続点の1つを三相交流電源の3つの端子のうちの1つに、該第1の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第1の高周波変圧器の1次側に、第2の並列回路の3つのダイオードの直列接続点の1つを三相交流電源の残る2つの端子のうちの1つに、該第2の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第1の高周波変圧器の1次側に、第3の並列回路の3つのダイオードの直列接続点の1つを三相交流電源の3つの端子のうちの残る1つに、該第1の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第1の高周波変圧器の1次側に、第4の並列回路の3つのダイオードの直列接続点の1つを三相出力の3つの端子のうちの1つに、該第4の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第1の高周波変圧器の2次側に、第5の並列回路の3つのダイオードの直列接続点の1つを三相出力の残る2つの端子のうちの1つに、該第1の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第1の高周波変圧器の2次側に、第6の並列回路の3つのダイオードの直列接続点の1つを三相出力の残る1つの端子に、該第6の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第1の高周波変圧器の2次側に、それぞれ接続したことを特徴とする絶縁形電力変換装置。
【0064】
(4)入出力の絶縁機能と電力等の制御機能を持った絶縁形電力変換装置において、(3)の該ダイオードの直列回路の第1、第2、第3、第4の4つの並列回路とセンタータップを持つ第1、第2の高周波変圧器を備え、第1の並列回路の3つのダイオードの直列接続点の1つを三相交流電源の3つの端子の1つに、該第1の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第1の高周波変圧器の1次側のセンタータップ以外の端子と、第2の並列回路の3つのダイオードの直列接続点の1つを三相交流電源の残る2つの端子の1つに、該第2の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第2の高周波変圧器の1次側のセンタータップ以外の端子と、第1と第2の高周波変圧器の1次側センタータップを三相交流電源の残る1つの端子に、第3の並列回路の3つのダイオードの直列接続点の1つを三相出力の3つの端子の1つに、該第3の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第1の高周波変圧器の2次側のセンタータップ以外の端子と、第4の並列回路の3つのダイオードの直列接続点の1つを三相出力の残る2つの端子の1つに、該第4の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第2の高周波変圧器の2次側のセンタータップ以外の端子と、第1と第2の高周波変圧器の2次側センタータップを三相出力の残る1つの端子に、それぞれ接続したことを特徴とする絶縁形電力変換装置。
【0065】
(5)入出力の絶縁機能と電力等の制御機能を持った絶縁形電力変換装置において、(3)の該第1から第3の並列回路と第1の高周波変圧器と、ダイオード‘こスイッチング素子が逆並列された10組のダイオードから任意の二組によって構成される、第1から第5のダイオードの直列回路で構成される第4の並列回路を備え、第1の高周波変圧器の1次側の構成を(3)の構成とし、第4の並列回路のダイオードの直列回路の5つの直列接続点のうち2つを第1の高周波変圧器の2次側に、該第4の並列回路の残る3つのダイオードの直列回路の直列接続点を三相出力の3つの端子に、それぞれ接続したことを特徴とする、絶縁形電力変換装置。
【0066】
(6)入出力の絶縁機能と電力等の制御機能を持った絶縁形電力変換装置において、(3)の該第1から第5の並列回路と2次側にセンタータップを持った第1の高周波変圧器を備え、第1の並列回路の3つのダイオードの直列接続点のうち1つを三相交流電源の3つの端子の1つに、該第1の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第1の 高周波変圧器の1次側端子に、第2の並列回路の3つのダイオードの直列接続点のうち1つを三相交流電源の残る2つの端子の1つに、該第2の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第1の高周波変圧器の1次側端子に、第3の並列回路の3つのダイオードの直列接続点のうち1つを三相交流電源の残る端子に、該第3の並列回路の残る 2つのダイオードの直列接続点を第1の高周波変圧器の1次側端子に、第4の並列回路の3つのダイオードの直列接続点のうち1つを三相出力の3つの端子の1つに、該第4の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第1の高周波変圧器のセンタータップ以外の2次側端子に、第5の並列回路の3つのダイオードの直列接続点のうち1つを三相出力の残る2つの端子の1つに、該第5の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第1の高周波変圧器のセンタータップ以外の2次側端子に、第1の高周波変圧器の2次側センタータップを三相出力の残る端子に、それぞれ接続することを特徴とした、絶縁形電力変換装置。
【0067】
(7)入出力の絶縁機能と電力等の制御機能を持った絶縁形電力変換装置において、(3)の該第1から第5の並列回路と2次側にセンタータップを持った2つの巻線を持つ第1の高周波変圧器を備え、第1の高周波変圧器の1次側の構成を第1から第3の並列回路と第1の高周波変圧器を用いて(3)と同様にし、第4の並列回路の3つのダイオードの直列接続点のうち1つを三相出力の3つの端子の1つに、該第4の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第1の高周波変圧器の2次側の2つの巻線のうちの一方の巻線のセンタータップ以外の端子に、第5の並列回路の3つのダイオードの直列接続点のうち1つを三相出力の残る2つの端子の1つに、該第5の並列回路の残る2つのダイオードの直列接続点を第1の高周波変圧器の2次側の残る1つの巻線のセンタータップ以外の端子に、第1の高周波変圧器の2次側の2つの巻線のそれぞれのセンタータップを三相出力の残る端子に、それぞれ接続することを特徴とする絶縁形電力変換装置。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、三相電源電圧から絶縁された三相出力を得る場合に、複数の半導体スイッチを組み合わせた直並列回路と高周波変圧器を用いることで、一定平滑の直流中間を持つことなく、絶縁された三相出力が得られ、装置の小形・軽量化及び長寿命化や高効率化等を達成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施形態による電力変換装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の電力変換装置の動作例を示す波形図である。
【図3】本発明による第2の実施形態による電力変換装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明による第3の実施形態による電力変換装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図4の電力変換装置の動作例を示す波形図である。
【図6】本発明による第4の実施形態による電力変換装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明による第5の実施形態による電力変換装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明による第6の実施形態による電力変換装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明による第7の実施形態による電力変換装置の構成を示すブロック図である。
【図10】従来の電力変換装置の第1の構成例を示すブロック図である。
【図11】従来の電力変換装置の第2の構成例を示すブロック図である。
【図12】従来の電力変換装置の第3の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
SS1〜SS20 双方向スイッチ
SC1〜SC13 並列回路
TP1〜TP3 タップ
C1、C2 電解コンデンサ
Tr1〜Tr5 高周波変圧器
Claims (12)
- 1次側と2次側とが絶縁された第1及び第2の変圧器と、前記第1の変圧器の1次側に与える三相入力についてスイッチング制御を行う第1のスイッチング素子群と、前記第1の変圧器の2次側出力についてスイッチング制御を行う第2のスイッチング素子群とを含む電力変換装置であって、前記第1のスイッチング素子群は前記三相入力の各入力端子から前記第1の変圧器への電力供給方向を制御する第1のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチング素子群は前記三相出力の各出力端子への前記第1の変圧器からの電力導出方向を制御する第2のスイッチ回路を含み、前記第1のスイッチ回路は、前記第1及び第2の変圧器のそれぞれの1次巻線と前記三相入力の第1及び第2の入力端子との間に設けられ、前記第1及び第2の変圧器の1次巻線の中点同士が接続されて前記三相入力の第3の入力端子となっており、前記第1及び第2のスイッチ回路は、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続された第1の逆並列回路と、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続され前記第1の逆並列回路と逆直列接続された第2の逆並列回路とを含む双方向スイッチであり、前記第1及び第2のスイッチ回路を所定のタイミングでオンオフ制御するようにしたことを特徴とする電力変換装置。
- 1次側と2次側とが絶縁された第1及び第2の変圧器と、前記第1の変圧器の1次側に与える三相入力についてスイッチング制御を行う第1のスイッチング素子群と、前記第1の変圧器の2次側出力についてスイッチング制御を行う第2のスイッチング素子群とを含む電力変換装置であって、前記第1のスイッチング素子群は前記三相入力の各入力端子から前記第1の変圧器への電力供給方向を制御する第1のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチング素子群は前記三相出力の各出力端子への前記第1の変圧器からの電力導出方向を制御する第2のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチ回路は、前記第1及び第2の変圧器のそれぞれの2次巻線と前記三相出力の第1及び第2の出力端子との間に設けられ、前記第1及び第2の変圧器の2次巻線の中点同士が接続されて前記三相出力の第3の出力端子となっており、前記第1及び第2のスイッチ回路は、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続された第1の逆並列回路と、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続され前記第1の逆並列回路と逆直列接続された第2の逆並列回路とを含む双方向スイッチであり、前記第1及び第2のスイッチ回路を所定のタイミングでオンオフ制御するようにしたことを特徴とする電力変換装置。
- 1次側と2次側とが絶縁された第1の変圧器と、前記第1の変圧器の1次側に与える三相入力についてスイッチング制御を行う第1のスイッチング素子群と、前記第1の変圧器の2次側出力についてスイッチング制御を行う第2のスイッチング素子群とを含む電力変換装置であって、前記第1のスイッチング素子群は前記三相入力の各入力端子から前記第1の変圧器への電力供給方向を制御する第1のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチング素子群は前記三相出力の各出力端子への前記第1の変圧器からの電力導出方向を制御する第2のスイッチ回路を含み、前記第1のスイッチ回路は、前記第1の変圧器の1次巻線と前記三相入力の第1及び第2の入力端子との間に設けられ、前記第1の変圧器の1次巻線の中点が前記三相入力の第3の入力端子となっており、前記第1及び第2のスイッチ回路は、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続された第1の逆並列回路と、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続され前記第1の逆並列回路と逆直列接続された第2の逆並列回路とを含む双方向スイッチであり、前記第1及び第2のスイッチ回路を所定のタイミングでオンオフ制御するようにしたことを特徴とする電力変換装置。
- 1次側と2次側とが絶縁された第1の変圧器と、前記第1の変圧器の1次側に与える三相入力についてスイッチング制御を行う第1のスイッチング素子群と、前記第1の変圧器の2次側出力についてスイッチング制御を行う第2のスイッチング素子群とを含む電力変換装置であって、前記第1のスイッチング素子群は前記三相入力の各入力端子から前記第1の変圧器への電力供給方向を制御する第1のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチング素子群は前記三相出力の各出力端子への前記第1の変圧器からの電力導出方向を制御する第2のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチ回路は、前記第1の変圧器の2次巻線と前記三相出力の第1及び第2の出力端子との間に設けられ、前記第1の変圧器の2次巻線の中点が前記三相出力の第3の出力端子となっており、前記第1及び第2のスイッチ回路は、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続された第1の逆並列回路と、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続され前記第1の逆並列回路と逆直列接続された第2の逆並列回路とを含む双方向スイッチであり、前記第1及び第2のスイッチ回路を所定のタイミングでオンオフ制御するようにしたことを特徴とする電力変換装置。
- 1次側と2次側とが絶縁された第1の変圧器と、前記第1の変圧器の1次側に与える三相入力についてスイッチング制御を行う第1のスイッチング素子群と、前記第1の変圧器の2次側出力についてスイッチング制御を行う第2のスイッチング素子群とを含む電力変換装置であって、前記第1のスイッチング素子群は前記三相入力の各入力端子から前記第1の変圧器への電力供給方向を制御する第1のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチング素子群は前記三相出力の各出力端子への前記第1の変圧器からの電力導出方向を制御する第2のスイッチ回路を含み、前記第1の変圧器は、第1及び第2の1次巻線を有し、前記第1及び第2の巻線のそれぞれの一端と各入力端子との間に前記第1の逆並列回路と前記第2の逆並列回路とが逆直列接続されており、前記第1及び第2のスイッチ回路は、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続された第1の逆並列回路と、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続され前記第1の逆並列回路と逆直列接続された第2の逆並列回路とを含む双方向スイッチであり、前記第1及び第2のスイッチ回路を所定のタイミングでオンオフ制御するようにしたことを特徴とする電力変換装置。
- 1次側と2次側とが絶縁された第1の変圧器と、前記第1の変圧器の1次側に与える三相入力についてスイッチング制御を行う第1のスイッチング素子群と、前記第1の変圧器の2次側出力についてスイッチング制御を行う第2のスイッチング素子群とを含む電力変換装置であって、前記第1のスイッチング素子群は前記三相入力の各入力端子から前記第1の変圧器への電力供給方向を制御する第1のスイッチ回路を含み、前記第2のスイッチング素子群は前記三相出力の各出力端子への前記第1の変圧器からの電力導出方向を制御する第2のスイッチ回路を含み、前記第1の変圧器は、第1及び第2の2次巻線を有し、前記第1及び第2の巻線のそれぞれの一端と各出力端子との間に前記第1の逆並列回路と前記第2の逆並列回路とが逆直列接続されており、前記第1及び第2のスイッチ回路は、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続された第1の逆並列回路と、ダイオードとトランジスタとが逆並列接続され前記第1の逆並列回路と逆直列接続された第2の逆並列回路とを含む双方向スイッチであり、前記第1及び第2のスイッチ回路を所定のタイミングでオンオフ制御するようにしたことを特徴とする電力変換装置。
- 前記第1のスイッチ回路は、前記第1の変圧器の1次巻線の一端と各入力端子との間に前記第1の逆並列回路と前記第2の逆並列回路とが逆直列接続されてなることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記第2のスイッチ回路は、前記第1の変圧器の2次巻線の一端と各出力端子との間に前記第1の逆並列回路と前記第2の逆並列回路とが逆直列接続されてなることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記第1のスイッチ回路は、前記三相入力の各入力端子それぞれに一対一に対応して設けられていることを特徴とする請求項7又は8記載の電力変換装置。
- 前記第2のスイッチ回路は、前記三相出力の各出力端子それぞれに一対一に対応して設けられていることを特徴とする請求項7又は8記載の電力変換装置。
- 前記第1及び第2のスイッチ回路は、前記第1の変圧器の巻線を介して前記第1の逆並列回路と前記第2の逆並列回路とが逆直列接続されてなることを特徴とする請求項3から請求項10までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記第1及び第2のスイッチ回路は、前記第2の変圧器の巻線を介して前記第1の逆並列回路と前記第2の逆並列回路とが逆直列接続されてなることを特徴とする請求項3から請求項10までのいずれか1項に記載の電力変換装置。
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