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JP4372940B2 - 紙製容器 - Google Patents

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JP4372940B2
JP4372940B2 JP2000042653A JP2000042653A JP4372940B2 JP 4372940 B2 JP4372940 B2 JP 4372940B2 JP 2000042653 A JP2000042653 A JP 2000042653A JP 2000042653 A JP2000042653 A JP 2000042653A JP 4372940 B2 JP4372940 B2 JP 4372940B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、紙製容器に関するものであり、更に詳しくは、シール蓋での密封が可能な紙製容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、トレー形状の容器としては、紙製のもの、あるいはプラスチック製のものなど、種々のものが実用化されているが、内容物が液体を含むものの場合、あるいは充分な密封性が必要な場合には、紙単独で構成される紙製の容器あるいは内面に樹脂加工を施した紙で組み立てられた容器は、充分な密封性を有していないため使用できない。充分な密封性を持たせるためには、シール蓋で密封シールするための適切なフランジ部分を備えていることが必要であり、これらの観点から、プラスチックを成形したトレーにシール蓋で密封した形状のプラスチック容器が一般的である。また、紙あるいはプラスチックを単独材料として使用するのではなく、紙とプラスチックとを複合した構成の材料を使用した容器が、特開平3−120034号公報、特開平8−253237号公報などに開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のプラスチック製の容器においては、容器として使用後、その廃棄に問題があり、現在、使用後のこれらの容器は、回収して再利用を図るか、または燃焼処理するか、あるいはそのまま廃棄する等の処理がなされているが、いずれにしても、充分に満足し得る状態ではなく、その使用量の削減などが求められている。また、容器の表面の意匠性についても、印刷効果、および印刷の難易度の点で、紙製の容器に比べて劣っている点が問題である。
【0004】
また、紙とプラスチックとを複合した構成の材料を使用した容器、例えば、特開平3−120034号公報、特開平8−253237号公報などに開示されている容器についても、フランジにおいて、重なり部あるいはつなぎ目などがあり、段差のない平滑で一体なものとなっていないため、シール蓋による充分な密封を行うことができないという問題がある。また、容器のブランクを成形型の中で組み立てることが容易でなく、組み立てた形状が変形し易いという問題がある。
【0005】
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、容器のブランクを成形型の中で組み立てることが容易で、組み立てた形状で主ブランクの重合片と副ブランクの底面の一部とが重なり合うことにより変形しにくく、強度のある紙製容器となり、また、フランジが、重なり部あるいはつなぎ目などのない平滑な一体なものであることから、シール蓋による充分な密封が可能であり、さらに、紙を主材料とし、プラスチックの比率の少ない材料構成からなる、環境問題に対応した紙製容器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決すべく検討した結果、本発明は、紙を主材料とする、主ブランクと副ブランクとで組み立てられた紙製容器本体と、該紙製容器本体の内面に密接着している熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層とにより形成された紙製容器であって、前記主ブランクが、枠状のフランジと該フランジの内面に折れ線を介して連設した一対以上の対向する主ブランク側面と該主ブランク側面に折れ線を介して延設した重合片とからなり、前記副ブランクが、底面と副ブランク側面とからなり、前記主ブランクの前記重合片を前記副ブランクの前記底面の一部と重なり合わせたことを特徴とする紙製容器であり、前記底面において前記重合片と重なり合う部分の一部に凹部あるいは抜き穴を設け、前記重合片を前記底面の外面で重ね合わせたこと、あるいは、前記重合片に凹部あるいは抜き穴を設け、前記底面の内面で重ね合わせたことを特徴とする。
【0007】
また、前記主ブランクの前記枠状の前記フランジが多角形状であり、前記副ブランクの前記底面が多角形状であることを特徴とし、前記副ブランクが、前記底面と、該底面に折れ線を介して副ブランク側面を連設し、あるいは前記副ブランクが、前記底面と、該底面に折れ線を介して一対の対向する副ブランク側面を連設し、前記副ブランク側面の両側辺に折れ線を介して副ブランク側面を連設していることを特徴とする。
【0008】
また、前記主ブランクは、前記フランジの形状が四角形であって、前記フランジの内面に折れ線を介して一対の対向する主ブランク側面を連設し、前記副ブランクは、前記底面の形状が八角形であって、前記底面に折れ線を介して一対の対向する四角形の前記副ブランク側面と、二対の対向する三角形の副ブランク側面とを連設していることを特徴とする。
【0009】
さらに、前記主ブランクは、前記フランジの形状が四角形であって、前記フランジの内側に折れ線を介して二対の対向する前記主ブランク側面を連設し、前記副ブランクは、前記底面の形状が八角形であって、前記底面に折れ線を介して二対の対向する三角形の副ブランク側面とを連設していることを特徴とする。
【0010】
さらにまた、前記主ブランクは、前記フランジの形状が四角形であって、前記フランジの内側に折れ線を介して一対の対向する前記主ブランク側面を連設し、前記副ブランクは、前記底面の形状が八角形であって、前記底面に折れ線を介して前記主ブランクに連設した前記主ブランク側面以外の一対の対向する四角形の前記副ブランク側面を連設し、該副ブランク側面の両側辺に折れ線を介して三角形の副ブランク側面を連設していることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、容器のブランクを成形型の中で組み立てることが容易で、また、フランジが、重なり部あるいはつなぎ目などのない平滑な一体なものであることから、シール蓋による充分な密封が可能であり、さらに、紙を主材料とし、プラスチックの比率の少ない材料構成からなる、環境問題に対応した紙製容器を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の紙製容器について、形状、用いる材料、および製造方法など、発明の実施の形態について図面を参照にして説明するが、幾つかの図面に渡って同一または同様な部分には同一の符号を付けている。
【0013】
まず、本発明の紙製容器の第一の実施の形態の一実施例で主ブランクのフランジが四角形状で副ブランクの底面も四角形状である場合の例を示す。図1はその斜視図であり、本発明にかかる紙製容器Aは、重なり部あるいはつなぎ目のない平滑な一体であるフランジ3、主ブランク側面4、4、重合片4a、4a、底面5、副ブランク側面6、6を有する紙製容器本体1aを主構成要素とし、さらに紙製容器本体1aの内面に熱可塑性樹脂製フィルムを密接着した内面保護フィルム層2との構成からなるものである。すなわち、本発明にかかる紙製容器Aは、図2に示すように、紙を主材料とする、四角形状のフランジ3と一対の対向する主ブランク側面4、4と重合片4a、4aとからなる主ブランク10と、底面5と副ブランク側面6、6とからなる副ブランク11とで主ブランク10の重合片4a、4aを副ブランク11の底面5の内面に重ね合わせた状態で紙製容器本体1が組み立てられ、その底面5、主ブランク側面4、4、重合片4a、4a、副ブランク側面6、6およびフランジ3を熱可塑性樹脂からなる熱可塑性樹脂製フィルムで密接着することにより内面保護フィルム層2を設けることにより容器を構成するものである。また、重合片4a、4aを設けることによって、組み立てた形状で主ブランク10の重合片4a、4aと副ブランク11の底面5の一部とが重なり合うことにより変形しにくく、強度のある紙製容器1aを形成する。
【0014】
図3の主ブランク10では、重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている四角形状のフランジ3の内側の一対の対向する辺に、折れ線aを介して、折り曲げ可能な一対の対向する主ブランク側面4、4を連設している。そして、主ブランク側面4、4のフランジ3側と反対の辺に折れ線bを介して重合片4a、4aを延設している。重合片4a、4aの形状は、四辺形、台形、半円形などとすることができ、特に限定されるものではない。この折れ線a、bは、主ブランク側面4、4、重合片4a、4aが折り曲げ易いように、ミシン目あるいは半切れが好ましい。主ブランク側面4、4の形状は、四角形とし、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。
【0015】
図4の副ブランク11では、底面5と、この底面5の外側の一対の対向する辺に、折れ線cを介して、主ブランク10に連設する主ブランク側面4、4以外の側面として折り曲げ可能な一対の対向する副ブランク側面6、6を連設している。この折れ線cは、副ブランク側面6、6が折り曲げ易いように、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面6、6の形状は、四角形とし、主ブランク側面4、4と同様に、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。
【0016】
図5は、本発明の紙製容器の第一の実施の形態の別の実施例を示す斜視図であり、本発明にかかる紙製容器Aaでは、副ブランク11aの底面5と主ブランク10aの重合片4a、4aとが重なる部分の副ブランク11aの底面5の一部に凹部5aを設けている。従って、紙製容器Aの場合には、重合片4a、4aを底面5の内面で重ね合わせているのに対して、紙製容器Aaの場合には、図5に示すように、重合片4a、4aを底面5の外面で重ね合わせることができる。つまり、底面5の凹部5aがあることによって、この部分を通して重合片4a、4aと内面保護フィルム層2とを密接着することができる。
【0017】
紙製容器Aaの主ブランク10aは、紙製容器Aの主ブランク10と同じ形状である。
【0018】
紙製容器Aaの副ブランク11aは、紙製容器Aの副ブランク11と基本的には同様であるが、さらに、底面5の副ブランク側面6、6を連設していない両側の辺には、図6−aに示すように、半円形の凹部5aを複数個設けている。この凹部5aは、主ブランク10aと副ブランク11aとを組み立てた時に、主ブランク側面4に延設した重合片4a、4aと副ブランク11aの底面5とが重なる範囲内に設けることができる。
【0019】
凹部5aの形状は、図6−bに示すような半長円形、図6−cに示すような四角形などでもよく、特に限定されるものではない。その凹部5aの数も、特に限定されない。この、凹部5aを設けることによって、主ブランク10aと副ブランク11aとを組み立て、紙製容器Aaとする時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aを副ブランク11aの底面5の外面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層2と凹部5aの部分を通して密接着することができ、組み立てた紙製容器Aaの強度を増すことができる。
【0020】
また、紙製容器Ab(図は省略)の副ブランク11bは、紙製容器Aの副ブランク11と基本的には同様であるが、さらに、底面5の副ブランク側面6、6を連設していない両側の辺には、図7−aに示すように、円形の抜き穴5bを複数個設けている。この抜き穴5bは、主ブランク10b(主ブランク10と同じ形状)と副ブランク11bとを組み立てた時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aと副ブランク11bの底面5とが重なる範囲内に設けることができる。
【0021】
抜き穴5bの形状は、図7−bに示すような長円形、図7−cに示すような四角形などでもよく、特に限定されるものではない。その抜き穴5bの数も、特に限定されない。この、抜き穴5bを設けることによって、凹部5aの場合と同様に、主ブランク10bと副ブランク11bとを組み立て、紙製容器Abとする時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aを副ブランク11bの底面5の外面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層2と抜き穴5bの部分を通して密接着することができ、組み立てた紙製容器Abの強度を増すことができる。
【0022】
図8は、本発明の紙製容器の第一の実施の形態のさらに別の実施例を示す斜視図であり、本発明にかかる紙製容器Acでは、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aに凹部4aaを設けている。従って、この紙製容器Acの場合には、図8に示すように、紙製容器Aと同様に、重合片4a、4aを底面5の内面で重ね合わせている。この場合、重合片4a、4aに凹部4aaがあることによって、この部分を通して底面5と内面保護フィルム層2とをより強く密接着することができる。
【0023】
紙製容器Acの副ブランク11cは、紙製容器Aの副ブランク11と同じ形状である。
【0024】
紙製容器Acの主ブランク10cは、紙製容器Aの主ブランク10と基本的には同様であるが、さらに、重合片4a、4aには、図9−aに示すように、半円形の凹部4aaを複数個設けている。
【0025】
凹部4aaの形状は、図9−bに示すような半長円形、図9−cに示すような四角形などでもよく、特に限定されるものではない。その凹部4aaの数も、特に限定されない。この、凹部4aaを設けることによって、主ブランク10cと副ブランク11cとを組み立て、紙製容器Acとする時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aを副ブランク11cの底面5の内面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層2と凹部4aaの部分を通して密接着することができ、組み立てた紙製容器Acの強度を増すことができる。
【0026】
また、紙製容器Ad(図は省略)の主ブランク10dは、紙製容器Aの主ブランク10と基本的には同様であるが、さらに、重合片4a、4aには、図10−aに示すように、円形の抜き穴4abを複数個設けている。
【0027】
抜き穴5bの形状は、図10−bに示すような長円形、図10−cに示すような四角形などでもよく、特に限定されるものではない。その抜き穴4abの数も、特に限定されない。この、抜き穴4abを設けることによって、凹部4aaの場合と同様に、主ブランク10dと副ブランク11d(副ブランク11と同じ形状)とを組み立て、紙製容器Adとする時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aを副ブランク11dの底面5の外面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層2と抜き穴4abの部分を通して密接着することができ、組み立てた紙製容器Adの強度を増すことができる。
【0028】
以上、主ブランクのフランジが四角形状で副ブランクの底面も四角形状である場合の例について説明した。底面が四角形の場合には、一対の対向する副ブランク側面となるが、四角形以上の多角形の場合には、主ブランクに連設した主ブランク側面以外の副ブランク側面の数は増えて一対以上になる。
【0029】
つぎに、本発明の紙製容器の第二の実施の形態の一実施例で主ブランクのフランジが八角形状で副ブランクの底面も八角形である場合の例を示す。図11はその斜視図であり、本発明にかかる紙製容器Bは、紙を主材料とする、八角形状のフランジ3と一対の対向する主ブランク側面4、4と重合片4a、4aとからなる主ブランク20と、底面5と主ブランク20に連設した主ブランク側面4、4以外の側面である一対の対向した副ブランク側面6、6と、二対の副ブランク側面7、7、7、7とからなる副ブランク21とで主ブランク20の重合片4a、4aを副ブランク21の底面5の内面に重ねた状態で紙製容器本体1bが組み立てられ、その底面5、主ブランク側面4、4、重合片4a、4aの一部、副ブランク側面6、6、副ブランク側面7、7、7、7およびフランジ3を熱可塑性樹脂製フィルムで密接着することによる内面保護フィルム層2を設けることにより容器を構成するものである。
【0030】
図12の主ブランク20では、重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている八角形状のフランジ3内側の一対の対向する辺に、折れ線aを介して、折り曲げ可能な一対の対向する主ブランク側面4、4を連設している。そして、主ブランク側面4、4に折れ線bを介して重合片4a、4aを延設している。この折れ線a、bは、主ブランク側面4、4、重合片4a、4aが折り曲げ易いように、ミシン目あるいは半切れが好ましい。主ブランク側面4、4の形状は、四角形とし、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。
【0031】
図13の副ブランク21では、底面5と、この底面5の一対の対向する辺に、折れ線cを介して、主ブランクに連設した主ブランク側面4、4以外の側面として折り曲げ可能な一対の対向する副ブランク側面6、6を連設し、二対の対向する辺に、折れ線dを介して二対の副ブランク側面7、7、7、7を連設している。この折れ線c、dは、副ブランク側面6、6、7、7、7、7が折り曲げ易いように、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面6、6、7、7、7、7の形状は、四角形とし、主ブランク側面4、4同様、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。
【0032】
また、図14は、本発明にかかる紙製容器Bにおいて、主ブランク20に対応する副ブランクとして、上記の副ブランク21とは異なった形状の副ブランク22を示している。副ブランク22では、底面5と、この底面5の一対の対向する辺に、折れ線cを介して、主ブランク20に連設した主ブランク側面4、4以外の側面として折り曲げ可能な一対の対向する副ブランク側面6、6を連設し、その副ブランク側面6、6の両側辺に折れ線eを介して二対の副ブランク側面7、7、7、7を連設している。この折れ線c、eは、副ブランク側面6、6、7、7、7、7が折り曲げ易いように、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面6、6、7、7、7、7の形状は、四角形とし、主ブランク側面4、4同様、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。
【0033】
図15は、本発明の紙製容器の第二の実施の形態の別の実施例を示す斜視図であり、本発明にかかる紙製容器Baでは、副ブランク21aの底面5と主ブランク20aの重合片4a、4aとが重なる部分の副ブランク21aの底面5の一部に凹部5aを設けている。従って、紙製容器Bの場合には、重合片4aを底面5の内面で重ね合わせているのに対して、紙製容器Baの場合には、重合片4a、4aを底面5の外面で重ね合わせることができる。つまり、底面5の凹部5aがあることによって、この部分を通して重合片4a、4aと内面保護フィルム層2とを密接着することができる。
【0034】
紙製容器Baの主ブランク20aは、紙製容器Bの主ブランク20と同じ形状である。
【0035】
紙製容器Baの副ブランク21aは、紙製容器Bの副ブランク21と基本的には同様であるが、さらに、底面5の副ブランク側面6、6を連設していない両側の辺には、図16に示すように、半円形の凹部5aを複数個設けている。この凹部5aは、主ブランク20aと副ブランク21aとを組み立てた時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aと副ブランク11aの底面5とが重なる範囲内に設けることができる。
【0036】
凹部5aの形状は、半長円形、三角形、四角形などでもよく、特に限定されるものではない。その凹部5aの数も、特に限定されない。この、凹部5aを設けることによって、主ブランク20aと副ブランク21aとを組み立て、紙製容器Baとする時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aを副ブランク21aの底面5の外面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層2と凹部5aの部分を通して密接着することができ、組み立てた紙製容器Baの強度を増すことができる。
【0037】
また、紙製容器Bb(図は省略)の副ブランク21bは、紙製容器Bの副ブランク21と基本的には同様であるが、さらに、底面5の副ブランク側面6、6を連設していない両側の辺には、図17に示すように、円形の抜き穴5bを複数個設けている。この抜き穴5bは、主ブランク20b(主ブランク20と同じ形状)と副ブランク21bとを組み立てた時に、主ブランク側面4に延設した重合片4a、4aと副ブランク21bの底面5とが重なる範囲内に設けることができる。
【0038】
抜き穴5bの形状は、長円形、三角形、四角形などでもよく、特に限定されるものではない。その抜き穴5bの数も、特に限定されない。この、抜き穴5bを設けることによって、主ブランク20bと副ブランク21bとを組み立て、紙製容器Bbとする時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aを副ブランク21bの底面5の外面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層2と抜き穴5bの部分を通して密接着することができ、組み立てた紙製容器Bbの強度を増すことができる。
【0039】
図18、図19は、本発明にかかる紙製容器Baおよび紙製容器Bbにおける副ブランクとして、上記の副ブランク21a、副ブランク21bとは異なった形状の副ブランク22a、副ブランク22bを示している。図18の副ブランク22aでは、底面5の副ブランク側面6、6を連設していない両側の辺には、副ブランク21aと同様に、半円形の凹部5aを設けている。この凹部5aは、主ブランク20aと副ブランク22aとを組み立てた時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aと副ブランク22aの底面5とが重なる範囲内に設けることができる。この折れ線c、eは、副ブランク側面6、6、7、7、7、7が折り曲げ易いように、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面6、6、7、7、7、7の形状は、四角形とし、主ブランク側面4、4同様、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。
【0040】
図19の副ブランク22bでは、底面5の副ブランク側面6、6を連設していない両側の辺には、副ブランク21bと同様に、円形の抜き穴5bを設けている。この抜き穴5bは、主ブランク20bと副ブランク22bとを組み立てた時に、主ブランク側面4に延設した重合片4a、4aと副ブランク22bの底面5とが重なる範囲内に設けることができる。この折れ線c、eは、副ブランク側面6、6、7、7、7、7が折り曲げ易いように、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面6、6、7、7、7、7の形状は、四角形とし、主ブランク側面4、4同様、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。
【0041】
この第二の実施の形態においても、第一の実施の形態と同様に、さらに別の実施例として、主ブランク20の重なる重合片4a、4aに凹部4aaあるいは抜き穴4abを設けて主ブランク20c(図は省略する)あるいは主ブランク20d(図は省略する)とすることもできる。この場合には、重合片4a、4aを底面5の内面で重ね合わせる。この、凹部4aaあるいは抜き穴4abを設けることによって、主ブランク20cと副ブランク21c(副ブランク21と同じ形状)とを組み立てて図20−aに示すような紙製容器Bcとする時あるいは主ブランク20dと副ブランク21d(副ブランク21と同じ形状)とを組み立てて図20−bに示すような紙製容器Bdとする時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aを副ブランク21cあるいは副ブランク21dの底面5の内面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層2と凹部4aaあるいは抜き穴4abの部分を通して密接着することができ、組み立てた紙製容器Bcあるいは紙製容器Bdの強度を増すことができる。
【0042】
以上、本発明の紙製容器の第一の実施の形態および第二の実施の形態において、主ブランクのフランジ3の形状および副ブランクの底面5の形状が、四角形状である場合、八角形状である場合について具体的に説明したが、底面5およびフランジ3の形状は、多角形であれば、三角形、五角形、六角形、十角形等のいずれの形状でもよい。
【0043】
つぎに、本発明の紙製容器の第三の実施の形態の一実施例で主ブランクのフランジが四角形状で副ブランクの底面が八角形状である場合の例を示す。図21はその斜視図であり、本発明にかかる紙製容器Cは、紙を主材料とする、四角形状のフランジ3と一対の対向する主ブランク側面4、4と重合片4a、4aとからなる主ブランク30と、底面5と主ブランク30に連設した主ブランク側面4、4以外の側面である一対の対向した副ブランク側面6、6と、二対の三角形の副ブランク側面7、7、7、7とからなる副ブランク31とで主ブランク30の重合片4a、4aと副ブランク31の底面5の内面を重ねた状態で紙製容器本体1cが組み立てられ、この二対の副ブランク側面7、7、7、7は三角形となっている。その紙製容器本体1cの底面5、主ブランク側面4、4、重合片4a、4a、副ブランク側面6、6、7、7、7、7およびフランジ3を熱可塑性樹脂製フィルムで密接着することによる内面保護フィルム層2を設けることにより容器を構成するものである。
【0044】
図22の副ブランク31では、底面5と、この底面5の一対の対向する辺に、折れ線cを介して、主ブランク30に連設した主ブランク側面4、4以外の側面として折り曲げ可能な一対の対向する副ブランク側面6、6を連設し、二対の対向する辺に、折れ線dを介して二対の副ブランク側面7、7、7、7を連設している。この副ブランク側面6、6の形状は、四角形とし、主ブランク側面4、4と同様に、主に上方に拡がる台形とするが、二対の副ブランク側面7、7、7、7の形状は、三角形としている。この折れ線c、dは、副ブランク側面6、6、7、7、7、7が折り曲げ易いように、ミシン目あるいは半切れが好ましい。
【0045】
図23は、本発明にかかる紙製容器Cにおいて、主ブランク30に対応する副ブランクとして、上記の副ブランク31とは異なった形状の副ブランク32を示している。この副ブランク32では、底面5と、この底面5の一対の対向する辺に、折れ線cを介して、主ブランク30に連設した主ブランク側面4、4以外の側面として折り曲げ可能な一対の対向する副ブランク側面6、6を連設し、その副ブランク側面6、6の両側辺に折れ線eを介して二対の側面7、7、7、7を連設している。この副ブランク側面6、6の形状は、四角形とし、主ブランク側面4、4同様、主に上方に拡がる台形とするが、二対の副ブランク側面7、7、7、7の形状は、三角形としている。この折れ線c、eは、副ブランク側面6、6、7、7、7、7が折り曲げ易いように、ミシン目あるいは半切れが好ましい。
【0046】
図24は、本発明の紙製容器の第三の実施の形態の別の実施例を示す斜視図であり、本発明にかかる紙製容器Caでは、副ブランク31aの底面5と主ブランク30aの重合片4a、4aとが重なる部分の副ブランク31aの底面5の一部に凹部5aを設けている。従って、紙製容器Cの場合には、重合片4a、4aを底面5の内面で重ね合わせているのに対して、紙製容器Caの場合には、重合片4a、4aを底面5の外面で重ね合わせることができる。つまり、底面5の凹部5aがあることによって、この部分を通して重合片4a、4aと内面保護フィルム層2とを密接着することができる。
【0047】
紙製容器Caの主ブランク30aは、紙製容器Cの主ブランク30と同じ形状である。
【0048】
紙製容器Caの副ブランク31aは、紙製容器Cの副ブランク31と基本的には同様であるが、さらに、底面5の副ブランク側面6、6を連設していない両側の辺には、図25に示すように、半円形の凹部5aを複数個設けている。この凹部5aは、主ブランク30aと副ブランク31aとを組み立てた時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aと副ブランク31aの底面5とが重なる範囲内に設けることができる。
【0049】
凹部5aの形状は、半長円形、三角形、四角形などでもよく、特に限定されるものではない。その凹部5aの数も、特に限定されない。この、凹部5aを設けることによって、主ブランク30aと副ブランク31aとを組み立て、紙製容器Caとする時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aを副ブランク31aの底面5の外面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層2と凹部5aの部分を通して密接着することができ、組み立てた紙製容器Caの強度を増すことができる。
【0050】
また、紙製容器Cb(図は省略)の副ブランク31bは、紙製容器Cの副ブランク31と基本的には同様であるが、さらに、底面5の副ブランク側面6、6を連設していない両側の辺には、図26に示すように、円形の抜き穴5bを複数個設けている。この抜き穴5bは、主ブランク30b(主ブランク30と同じ形状)と副ブランク31bとを組み立てた時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aと副ブランク31bの底面5とが重なる範囲内に設けることができる。
【0051】
抜き穴5bの形状は、長円形、三角形、四角形などでもよく、特に限定されるものではない。その抜き穴5bの数も、特に限定されない。この、抜き穴5bを設けることによって、主ブランク30bと副ブランク31bとを組み立て、紙製容器Cbとする時に、主ブランク側面4に延設した重合片4a、4aを副ブランク31bの底面5の外面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層2と抜き穴5bの部分を通して密接着することができ、組み立てた紙製容器Cbの強度を増すことができる。
【0052】
図27、図28は、本発明にかかる紙製容器Caおよび紙製容器Cbにおける副ブランクとして、上記の副ブランク31a、副ブランク31bとは異なった形状の副ブランク32a、副ブランク32bを示している。図27の副ブランク32aでは、底面5の副ブランク側面6、6を連設していない両側の辺には、副ブランク31aと同様に、半円形の凹部5aを設けている。この凹部5aは、主ブランク30aと副ブランク32aとを組み立てた時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aと副ブランク32aの底面5とが重なる範囲内に設けることができる。この折れ線c、eは、副ブランク側面6、6、7、7、7、7が折り曲げ易いように、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面6、6、7、7、7、7の形状は、四角形とし、主ブランク側面4、4同様、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。
【0053】
図28の副ブランク32bでは、底面5の副ブランク側面6、6を連設していない両側の辺には、副ブランク31bと同様に、抜き穴5bを設けている。この抜き穴5bは、主ブランク30と副ブランク32bとを組み立てた時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aと副ブランク32bの底面5とが重なる範囲内に設けることができる。この折れ線c、eは、副ブランク側面6、6、7、7、7、7が折り曲げ易いように、ミシン目あるいは半切れが好ましい。この副ブランク側面6、6、7、7、7、7の形状は、四角形とし、主ブランク側面4、4同様、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー状となる。
【0054】
この第三の実施の形態においても、第一の実施の形態と同様に、さらに別の実施例として、主ブランク30の重合片4a、4aに凹部4aaあるいは抜き穴4abを設けて主ブランク30c(図は省略する)あるいは主ブランク30d(図は省略する)とすることもできる。この場合には、重合片4a、4aを底面5の内面で重ね合わせる。この、凹部4aaあるいは抜き穴4abを設けることによって、主ブランク30cと副ブランク31c(副ブランク31と同じ形状)とを組み立てて紙製容器Cc(図は省略する)とする時あるいは主ブランク30dと副ブランク31d(副ブランク31と同じ形状)とを組み立てて紙製容器Cd(図は省略する)とする時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4aを副ブランク31cあるいは副ブランク31dの底面5の内面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層と凹部4aaあるいは抜き穴4abの部分を通して密接着することができ、組み立てた紙製容器Ccあるいは紙製容器Cdの強度を増すことができる。
【0055】
本発明の紙製容器の第四の実施の形態の一実施例である紙製容器Dは、フランジが四角形状で副ブランクの底面が八角形状であり、外観としては、第三の実施の形態の一実施例の図21と同様である。図29に示すように、紙を主材料とする、四角形状のフランジ3と二対の対向する主ブランク側面4、4、4、4と重合片4a、4a、4a、4aとからなる主ブランク40と、底面5と主ブランク40に連設した主ブランク側面4、4、4、4以外の側面である二対の三角形の副ブランク側面7、7、7、7とからなる副ブランク41とでブランク40の重合片4a、4a、4a、4aと副ブランク41の底面5の内面を重ねた状態で紙製容器本体1dが組み立てられ、この二対の副ブランク側面7、7、7、7は三角形となっている。その紙製容器本体1dの底面5、主ブランク側面4、4、4、4、重合片4a、4a、4a、4a、副ブランク側面7、7、7、7およびフランジ3を熱可塑性樹脂製フィルムで密接着することによる内面保護フィルム層2を設けることにより容器を構成するものである。
【0056】
図30の主ブランク40では、重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっている四角形状のフランジ3の内側の二対の対向する辺に、折れ線aを介して、折り曲げ可能な二対の対向する主ブランク側面4、4、4、4を連設している。そして、主ブランク側面4、4、4、4に折れ線bを介して重合片4a、4a、4a、4aを延設している。この折れ線a、bは、主ブランク側面4、4、4、4、重合片4a、4a、4a、4aが折り曲げ易いように、ミシン目あるいは半切れが好ましい。主ブランク側面4、4、4、4の形状は、四角形とし、主に上方に拡がる台形とすることにより、組み立てた後にテーパーのついたトレー形状となる。
【0057】
図31の副ブランク41では、底面5と、この底面5の二対の対向する辺に、折れ線dを介して、主ブランク40に連設した主ブランク側面4、4、4、4以外の側面として折り曲げ可能な二対の副ブランク側面7、7、7、7を連設している。この二対の副ブランク側面7、7、7、7の形状は、三角形としている。底面5の副ブランク側面7、7、7、7を連設していない二対の辺には、副ブランク41と同様に、半円形の凹部5aを設けている。この凹部5aは、主ブランク40と副ブランク41とを組み立てた時に、主ブランク側面4、4、4、4に延設した重合片4a、4a、4a、4aと副ブランク41の底面5とが重なる範囲内に設けることができる。この折れ線dは、副ブランク側面7、7、7、7が折り曲げ易いように、ミシン目あるいは半切れが好ましい。
【0058】
図32は、本発明の紙製容器の第四の実施の形態の別の実施例を示す斜視図であり、本発明にかかる紙製容器Daでは、副ブランク41aの底面5と主ブランク40aの重合片4a、4a、4a、4aとが重なる部分の副ブランク41aの底面5の一部に凹部5aを設けている。従って、紙製容器Dの場合には、重合片4a、4a、4a、4aを底面5の内面で重ね合わせているのに対して、紙製容器Daあるいは紙製容器Dbの場合には、重合片4a、4a、4a、4aを底面5の外面で重ね合わせることができる。つまり、底面5の凹部5aがあることによって、この部分を通して重合片4a、4a、4a、4aと内面保護フィルム層2とを密接着することができる。
【0059】
紙製容器Daの主ブランク40aは、紙製容器Dの主ブランク40と同じ形状である。
【0060】
紙製容器Daの副ブランク41aは、紙製容器Dの副ブランク41と基本的には同様であるが、さらに、底面5の副ブランク側面7、7、7、7を連設していない四辺には、図33に示すように、半円形の凹部5aを複数個設けている。この凹部5aは、主ブランク40aと副ブランク41aとを組み立てた時に、主ブランク側面4、4、4、4に延設した重合片4a、4a、4a、4aと副ブランク41aの底面5とが重なる範囲内に設けることができる。
【0061】
凹部5aの形状は、半長円形、三角形、四角形などでもよく、特に限定されるものではない。その凹部5aの数も、特に限定されない。この、凹部5aを設けることによって、主ブランク40aと副ブランク41aとを組み立て、紙製容器Daとする時に、主ブランク側面4、4、4、4に延設した重合片4a、4a、4a、4aを副ブランク41aの底面5の外面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層2と凹部5aの部分を通して密接着することができ、組み立てた紙製容器Daの強度を増すことができる。
【0062】
また、紙製容器Db(図は省略)の副ブランク41bは、紙製容器Dの副ブランク41と基本的には同様であるが、さらに、底面5の副ブランク側面7、7、7、7を連設していない四辺には、図34に示すように、円形の抜き穴5bを複数個設けている。この抜き穴5bは、主ブランク40bと副ブランク41bとを組み立てた時に、主ブランク側面4、4、4、4に延設した重合片4a、4a、4a、4aと副ブランク41bの底面5とが重なる範囲内に設けることができる。
【0063】
抜き穴5bの形状は、長円形、三角形、四角形などでもよく、特に限定されるものではない。その抜き穴5bの数も、特に限定されない。この、抜き穴5bを設けることによって、主ブランク40bと副ブランク41bとを組み立て、紙製容器Dbとする時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4a、4a、4aを副ブランク41bの底面5の外面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層2と抜き穴5bの部分を通して密接着することができ、組み立てた紙製容器Dbの強度を増すことができる。
【0064】
この第四の実施の形態においても、第一の実施の形態と同様に、さらに別の実施例として、主ブランク40の重合片4a、4a、4a、4aに凹部4aaあるいは抜き穴4abを設けて主ブランク40cあるいは主ブランク40dとすることもできる。この場合には、重合片4a、4a、4a、4aを底面5の内面で重ね合わせる。この、凹部4aaあるいは抜き穴4abを設けることによって、主ブランク40cと副ブランク41c(副ブランク41と同じ形状)とを組み立てて紙製容器Dcとする時あるいは主ブランク40dと副ブランク41d(副ブランク41と同じ形状)とを組み立てて紙製容器Ddとする時に、主ブランク側面4、4に延設した重合片4a、4a、4a、4aを副ブランク41cあるいは副ブランク41dの底面5の内面の一部に重ねて熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層と凹部4aaあるいは抜き穴4abの部分を通して密接着することができ、組み立てた紙製容器Dcあるいは紙製容器Ddの強度を増すことができる。
【0065】
本発明の紙製容器のいずれの形態においても、図35、図36に示すように、主ブランク10、20、30のフランジ3において、縦、横(長辺、短辺)がある場合、長辺、短辺のどちらの辺に一対の対向する主ブランク側面4、4を連設してもよい。例えば、主ブランク10、20、30と副ブランク11、21、22、31、32との組合せは、図34に示すように、主ブランク10Y、20Y、30Yのフランジ3の長辺に一対の対向する主ブランク側面4、4を連設し、副ブランク11Y、21Y、22Y、31Y、32Yの底面5の短辺に一対の対向する副ブランク側面6、6を連設してもよく、図35に示すように、主ブランク10T、20T、30Tのフランジ3の短辺に一対の対向する主ブランク側面4、4を連設し、副ブランク11T、21T、22T、31T、32Tの底面5の長辺に一対の対向する副ブランク側面6、6を連設してもよい。
【0066】
また、本発明の紙製容器のいずれの形態においても、枠状のフランジ3の形状は、フランジ3の内周を表している。一般的には、内周の形状と外周の形状とは、同一であるが、必ずしも内周の形状と外周の形状とが同一である必要はない。
【0067】
つぎに、本発明にかかる紙製容器の製造方法について説明する。この説明では主に紙製容器Aについて具体的に説明するが、他の実施の形態でも同様に製造することができる。
【0068】
本発明においては、まず、図3および図4にその一例を示すように、フランジ3と一対の対向する主ブランク側面4、4と、重合片4a、4aからなる主ブランク10と、フランジ3を含まない底面5と主ブランク10に連設した側面以外の側面である副ブランク側面6、6とからなる副ブランク11とを製造する。
【0069】
次に、図37に示すように、上記で製造した主ブランク10および副ブランク11を真空ないし圧空成形する成形型100内に入れて該成形型100内でトレー状に組み立てる。なお、図において、101は、成形機ベットを示し、102は、吸引する真空孔を示し、103は、熱可塑性樹脂製フィルムを示し、104は、それをクリップするクランプを示している。
【0070】
成形型100内で、紙製容器本体1を組み立てるには、まず、副ブランク11を副ブランク側面6、6を折り曲げて、底面5を成形型100の底面まで挿入する。つぎに、主ブランク10の主ブランク側面4、4を内側に折り曲げ、重合片4a、4aを外側に折り曲げ、フランジ3を成形型100にしっかり固定して挿入する。主ブランク10が挿入されることによって、主ブランク10の重合片4a、4aと副ブランク11の底面5とが部分的に重なり合い、主ブランク10の側面も成形型100の側面に押し込まれ、2つのブランクにより紙製容器本体1が成形型100内で容易に組み立てられる。この組み立ての際に、成形型100内に副ブランク11を押し込む際に、上方からプラグを押し込むことにより、容易に成形型100内で紙製容器本体1aを組み立てることができる。
【0071】
而して、上記で製造した紙製容器本体1aでは、重なり部あるいはつなぎ目のない一体となっているフランジ3が形成される。また、主ブランク10の主ブランク側面4、4およびブランク20の副ブランク側面6、6が、底面5から起立した形状となり、容器を構成する隅部において、主ブランク側面4、4の端部と他方の副ブランク側面6、6の端部とが接した状態で隣接し、主ブランク10の重合片4a、4aと副ブランク11の底面5とが部分的に重なり合っている。
【0072】
次に、本発明においては、図38に示すように、成形機ベット101の真空孔102より空気を吸引しながら、クランプ104でクリップしている加熱状態にある熱可塑性樹脂製フィルム103を、そのクランプ104を下げて成形型100に接触させ、更に吸引を継続しながら上記の紙製容器本体1の内部に加熱状態にある熱可塑性樹脂フィルム103を密接着させる。なお、前記真空成形、または真空圧空成形の際には、プラグアシスト装置を併用して、軟化した熱可塑性樹脂フィルム103を紙製容器本体1の中に押し込むことができる。このような方法を採ることにより、紙製容器本体1の内面に形成される内面保護フィルム層2の厚さムラを少なくすることができ、紙製容器Aの品質を向上させることができる。上記で密接着が終了した後、吸引を解いて、さらに熱可塑性樹脂製フィルム103を切断して、紙製容器本体1の内面に内面保護フィルム層2を有する本発明にかかる紙製容器Aを製造することができる。
紙製容器Aa、Ab、Ac、Ad、B、Ba、Bb、Bc、Bd、C、Ca、Cb、Cc、Cd、D、Da、Db、Dc、Ddについても、紙製容器Aと同様にして、製造することができる。
【0073】
上記の本発明において、ブランクを構成する紙材料としては、例えば、坪量150〜600g/m2 程度の各種の板紙、加工紙等を使用することができる。
【0074】
また、上記の本発明において、内面保護フィルム層2を形成する熱可塑性樹脂からなる熱可塑性樹脂製フィルム103としては、耐水性、密封性、そして熱融着性を有する熱可塑性樹脂からなるフィルムであればよく、例えば、各種のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリカ−ボネ−ト、ポリブテン、ポリビニルアルコ−ル、その他等の各種の熱可塑性樹脂のフィルムを単独ないしラミネ−トして使用することができる。特に、容器にガスバリヤー性を付与したい場合には、例えば、中間層にエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのガスバリヤー性材料を積層した積層シート、具体的には、PE/EVOH/PE、PP/EVOH/PE、A(アモルファス)・PET/EVOH/PEなどの層構成の積層シートを用いることができる。
【0075】
これらの熱可塑性樹脂製フィルム103の厚さは、30〜250μmの範囲とし、フィルム自体の成形性、および成形する容器の容量、深絞りの比率(深さ/口径)などにより、適宜決定するが、好ましくは50〜100μmの範囲とする。ただ、容器の強度は、主に外側の紙製容器本体1で付与されるため、プラスチック単独の成形容器の場合よりは、厚さを極端に薄くすることができる。環境対応の観点から、プラスチックの構成比率を少なくするために、必要最小限の厚さとすることが好ましいが、薄すぎた場合には、バリアー性が劣ること、ピンホールが発生しやすくなるなどの問題があるので、フィルムの種類、容器のサイズなどを勘案して適宜設定する必要がある。
【0076】
なお、本発明の紙製容器において、半製品である紙製容器本体1の内面に熱可塑性樹脂製フィルム103を密接着させる場合、フィルム自身が加熱状態で接着させるが、熱可塑性樹脂製フィルム103の材質によっては、紙製容器本体1との接着強度が不充分な場合がある。このような場合には、例えば、熱可塑性樹脂製フィルム103に、あらかじめヒートシール剤やホットメルト材などの熱接着性樹脂を塗布したり、あるいは、熱接着性樹脂を押し出しコートして接着層を設けておくことができる。また、接着層を塗布する場合は、紙製容器本体1側に設けてもよく、ただ、このような接着層を設ける場合は、接着層の材質の選定と厚さの調整を行うことが必要である。
【0077】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、紙を主材料とする、枠状のフランジと該フランジの内側に折れ線を介して連設した一対以上の対向する主ブランク側面とその主ブランク側面に連設した重合片とからなる主ブランクと、底面と主ブランクに連設した主ブランク側面以外の副ブランク側面とからなる副ブランクとを製造し、これを真空ないし圧空成形する成形型内に入れて該型内で組み立てて紙製容器を構成する半製品である紙製容器本体を組み立てて、その紙製容器本体を構成する底面と側面と重合片とフランジとを加熱状態にある熱可塑性樹脂製フィルムを密接着させてそれらを固定することによって紙製容器を製造するものである。従って、本発明は、従来のようにシール蓋によるシールの密封性が不充分であるという問題点を改良し、その製造工程を全く変えたものである。すなわち、板紙を主材料とする主ブランクと副ブランクを作製し、これらを、フィルムを真空ないし圧空成形する型内で組み立て、しかる後、その内面の全面に真空成形ないし圧空成形、あるいはその併用により成形して熱可塑性樹脂製フィルムを密接着させるだけであり、フランジが重なる部分あるいはつなぎ目などのない平滑な一体なものであることから、シール蓋による充分な内容物の密封が可能である。
【0078】
また、フランジと側面とからなる主ブランクと、底面と側面とからなる副ブランクとを成形型の中に挿入するだけで簡単に組み立てることができ、組み立てた形状で主ブランクの重合片と副ブランクの底面の一部とが重なり合うことにより変形しにくく、強度のある紙製容器となるという特徴がある。
【0079】
さらに、組み立てた形状で主ブランクの主ブランク側面に設けた重合片と副ブランクの底面の一部とを重ね合わせ、その内側になる重合片あるいは底面の一部に凹部あるいは抜き穴を設けることにより、この凹部あるいは抜き穴を通して内部保護フィルム層と外側の重合片あるいは底面とが密接着し、より強度がある紙製容器となるという特徴がある。
【0080】
さらにまた、本発明の紙製容器は、紙を主体とした容器であることから、容器として使用後、そのまま燃焼ゴミとして廃棄することができ、環境破壊等の元凶にならないものである。本発明にかかる紙製容器は、冷凍食品、惣菜等の包装用容器として、極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙製容器の第一の実施の形態の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の一実施例を構成する紙製容器本体の概略を示す斜視図である。
【図3】図1の実施例の主ブランクを示す展開図である。
【図4】図1の一実施例の副ブランクを示す展開図である。
【図5】本発明の紙製容器の第一の実施の形態の別の実施例を示す斜視図である。
【図6】図5の実施例の副ブランクの例を示す展開図である。
【図7】図5の実施例の別の副ブランクの例を示す展開図である。
【図8】本発明の紙製容器の第一の実施の形態のさらに別の実施例を示す斜視図である。
【図9】図8の実施例の主ブランクの例を示す展開図である。
【図10】図8の実施例の別の主ブランクの例を示す展開図である。
【図11】本発明の紙製容器の第二の実施の形態の一実施例を示す斜視図である。
【図12】図11の一実施例の主ブランクを示す展開図である。
【図13】図11の一実施例の副ブランクを示す展開図である。
【図14】図11の一実施例の別の副ブランクを示す展開図である。
【図15】本発明の紙製容器の第二の実施の形態の別の実施例を示す斜視図である。
【図16】図15の一実施例の副ブランクを示す展開図である。
【図17】図15の一実施例の別の副ブランクを示す展開図である。
【図18】図15の一実施例のさらに別の副ブランクを示す展開図である。
【図19】図15の一実施例のさらに別の副ブランクを示す展開図である。
【図20】本発明の紙製容器の第二の実施の形態のさらに別の実施例を示す斜視図である。
【図21】本発明の紙製容器の第三の実施の形態の一実施例を示す斜視図である。
【図22】図20の一実施例の副ブランクを示す展開図である。
【図23】図20の一実施例の別の副ブランクを示す展開図である。
【図24】本発明の紙製容器の第三の実施の形態の別の実施例を示す斜視図である。
【図25】図23の一実施例の副ブランクを示す展開図である。
【図26】図23の一実施例の別の副ブランクを示す展開図である。
【図27】図23の一実施例のさらに別の副ブランクを示す展開図である。
【図28】図23の一実施例のさらに別の副ブランクを示す展開図である。
【図29】本発明の紙製容器の第四の実施の形態の一実施例を構成する紙製容器本体の概略を示す斜視図である。
【図30】図28の一実施例の主ブランクを示す展開図である。
【図31】図28の一実施例の副ブランクを示す展開図である。
【図32】本発明の紙製容器の第四の実施の形態の別の実施例を示す斜視図である。
【図33】図31の一実施例の副ブランクを示す展開図である。
【図34】図31の一実施例の別の副ブランクを示す展開図である。
【図35】本発明の紙製容器の構成する主ブランクと副ブランクの組合せを示す展開図である。
【図36】本発明の紙製容器の構成する主ブランクと副ブランクの別の組合せを示す展開図である。
【図37】本発明の紙製容器の一実施例を構成する半製品である紙製容器本体を組み立てる状態の成形型の概略を示す断面図である。
【図38】本発明の紙製容器の一実施例を構成する半製品である紙製容器本体の内部に熱可塑性樹脂製フィルムを密接着させる状態の成形型の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
A 紙製容器
B 紙製容器
C 紙製容器
D 紙製容器
Aa〜d 紙製容器
Ba〜d 紙製容器
Ca〜d 紙製容器
Da〜d 紙製容器
1a〜d 紙製容器本体
2 内面保護フィルム層
3 フランジ(主ブランク)
4 主ブランク側面
4a 重合片(主ブランク)
4aa 凹部(重合片)
4ab 抜き穴(重合片)
5 底面(副ブランク)
5a 凹部(底面)
5b 抜き穴(底面)
6 副ブランク側面
7 副ブランク側面
10 主ブランク
10a〜d 主ブランク
20 主ブランク
20a〜d 主ブランク
30 主ブランク
30a〜d 主ブランク
40 主ブランク
40a〜d 主ブランク
11 副ブランク
11a〜d 副ブランク
21 副ブランク
21a〜d 副ブランク
22 副ブランク
22a〜d 副ブランク
31 副ブランク
31a〜d 副ブランク
32 副ブランク
32a〜d 副ブランク
41 副ブランク
41a〜d 副ブランク
a〜e 折れ線
101 成形機ベット
102 真空孔
103 熱可塑性樹脂製フィルム
104 クリップ

Claims (11)

  1. 紙を主材料とする、主ブランクと副ブランクとで組み立てられた紙製容器本体と、該紙製容器本体の内面に密接着している熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層とにより形成され、前記主ブランクが、枠状のフランジと該フランジの内側の辺に折れ線を介して連設した一対以上の対向する主ブランク側面と該主ブランク側面に折れ線を介して延設した重合片とからなり、前記副ブランクが、底面と副ブランク側面とからなり、前記主ブランクの前記重合片と前記副ブランクの前記底面の一部とを重なり合わせて組み立てている紙製容器であって、
    前記底面において、前記重合片と重なり合う部分の一部に端辺から凹部を設け、前記重合片を前記底面の外面で重ね合わせたことを特徴とする紙製容器。
  2. 紙を主材料とする、主ブランクと副ブランクとで組み立てられた紙製容器本体と、該紙製容器本体の内面に密接着している熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層とにより形成され、前記主ブランクが、枠状のフランジと該フランジの内側の辺に折れ線を介して連設した一対以上の対向する主ブランク側面と該主ブランク側面に折れ線を介して延設した重合片とからなり、前記副ブランクが、底面と副ブランク側面とからなり、前記主ブランクの前記重合片と前記副ブランクの前記底面の一部とを重なり合わせて組み立てている紙製容器であって、
    前記底面において、前記重合片と重なり合う部分の一部に抜き穴を設け、前記重合片を前記底面の外面で重ね合わせたことを特徴とする紙製容器。
  3. 紙を主材料とする、主ブランクと副ブランクとで組み立てられた紙製容器本体と、該紙製容器本体の内面に密接着している熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層とにより形成され、前記主ブランクが、枠状のフランジと該フランジの内側の辺に折れ線を介して連設した一対以上の対向する主ブランク側面と該主ブランク側面に折れ線を介して延設した重合片とからなり、前記副ブランクが、底面と副ブランク側面とからなり、前記主ブランクの前記重合片と前記副ブランクの前記底面の一部とを重なり合わせて組み立てている紙製容器であって、
    前記重合片の一部に端辺から凹部を設け、前記底面の内面で重ね合わせたことを特徴とする紙製容器。
  4. 紙を主材料とする、主ブランクと副ブランクとで組み立てられた紙製容器本体と、該紙製容器本体の内面に密接着している熱可塑性樹脂製フィルムよりなる内部保護フィルム層とにより形成され、前記主ブランクが、枠状のフランジと該フランジの内側の辺に折れ線を介して連設した一対以上の対向する主ブランク側面と該主ブランク側面に折れ線を介して延設した重合片とからなり、前記副ブランクが、底面と副ブランク側面とからなり、前記主ブランクの前記重合片と前記副ブランクの前記底面の一部とを重なり合わせて組み立てている紙製容器であって、
    前記重合片に抜き穴を設け、前記底面の内面で重ね合わせたことを特徴とする紙製容器。
  5. 前記主ブランクの前記枠状の前記フランジが多角形状であり、前記副ブランクの前記底面が多角形状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の紙製容器。
  6. 前記主ブランクの前記フランジの形状が八角形であり、前記フランジの内側の辺に折れ線を介して一対の対向する前記主ブランク側面を連設し、前記副ブランクの前記底面の形状が八角形であり、前記底面に折れ線を介して三対の対向する前記副ブランク側面を連設していることを特徴とする請求項5に記載の紙製容器。
  7. 前記主ブランクの前記フランジの形状が八角形であり、前記フランジの内側の辺に折れ線を介して二対の対向する前記主ブランク側面を連設し、前記副ブランクの前記底面の形状が八角形であり、前記底面に折れ線を介して二対の対向する前記副ブランク側面を連設していることを特徴とする請求項5に記載の紙製容器。
  8. 前記主ブランクの前記フランジの形状が八角形であり、前記フランジの内側の辺に折れ線を介して一対の対向する前記主ブランク側面を連設し、前記副ブランクの前記底面の形状が八角形であり、前記底面に折れ線を介して一対の対向する前記副ブランク側面を連設し、該副ブランク側面の両側辺に折れ線を介して二対の対向する前記副ブランク側面を連設していることを特徴とする請求項5に記載の紙製容器。
  9. 前記主ブランクの前記フランジの形状が四角形であり、前記フランジの内側の辺に折れ線を介して一対の対向する前記主ブランク側面を連設し、前記副ブランクの前記底面の形状が八角形であり、前記底面に折れ線を介して一対の対向する四角形の前記副ブランク側面と、二対の対向する三角形の前記副ブランク側面とを連設していることを特徴とする請求項5に記載の紙製容器。
  10. 前記主ブランクの前記フランジの形状が四角形であり、前記フランジの内側の辺に折れ線を介して二対の対向する前記主ブランク側面を連設し、前記副ブランクの前記底面の形状が八角形であり、前記底面に折れ線を介して二対の対向する三角形の前記副ブランク側面を連設していることを特徴とする請求項5に記載の紙製容器。
  11. 前記主ブランクの前記フランジの形状が四角形であり、前記フランジの内側の辺に折れ線を介して一対の対向する前記主ブランク側面を連設し、前記副ブランクの前記底面の形状が八角形であり、前記底面に折れ線を介して一対の対向する四角形の前記副ブランク側面を連設し、該副ブランク側面の両側辺に折れ線を介して三角形の前記副ブランク側面を連設していることを特徴とする請求項5に記載の紙製容器。
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