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JP4372737B2 - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents

内燃機関の失火検出装置 Download PDF

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JP4372737B2 JP2005262261A JP2005262261A JP4372737B2 JP 4372737 B2 JP4372737 B2 JP 4372737B2 JP 2005262261 A JP2005262261 A JP 2005262261A JP 2005262261 A JP2005262261 A JP 2005262261A JP 4372737 B2 JP4372737 B2 JP 4372737B2
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Description

本発明は、内燃機関の失火検出装置に関し、特に機関回転速度に応じた回転速度パラメータに基づいて失火の有無を判定するものに関する。
特許文献1には、所定クランク角度の回転に要する時間であるセグメント時間に基づいて形成される特徴信号q(n)に基づいて、失火の有無を判定する手法が示されている。特徴信号q(n)は、セグメント時間を示す信号が、複素平面上の点として示されるように変換された信号であり、特徴信号q(n)の大きさ及び位相に基づいて失火の有無が判定される。
特開平9−119338号公報
上記従来の手法では、セグメント時間を検出するためのクランクパルサ(特許文献1では、「角度伝送車」と呼ばれているもの)の歯の加工精度や磁気センサの特性ばらつき、あるいはクランク軸の軸芯撓みなどの影響が考慮されていないため、誤検出が発生する可能性があった。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、クランクパルサの加工精度、磁気センサの特性ばらつき、あるいはクランク軸の軸芯撓みなどの影響を抑制し、正確な失火検出を行うことができる内燃機関の失火検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、内燃機関の回転速度に応じた回転速度パラメータ(Tx)に基づいて前記機関の失火を検出する内燃機関の失火検出装置において、前記回転速度パラメータ(Tx)の周波数成分を複素平面上の周波数成分ベクトル(VX)として算出する周波数成分ベクトル算出手段と、前記機関への燃料供給を遮断する燃料供給遮断運転中において、前記周波数成分ベクトル算出手段により算出される周波数成分ベクトル(VX)に応じて原点補正ベクトル(Vp)を算出する原点補正ベクトル算出手段と、前記機関の通常運転中において算出される前記周波数成分ベクトル(VX)を、前記原点補正ベクトル(Vp)により補正する補正手段と、前記補正手段による補正後の周波数成分ベクトル(VXc)に基づいて失火判定を行う判定手段と、前記機関の回転数(NE)及び吸気圧(PBA)に応じて運転補正ベクトル(Vne,Vtq)を算出する運転補正ベクトル算出手段とを備え、前記運転補正ベクトル算出手段は、前記運転補正ベクトルの実部成分(Rne,Rtq)及び虚部成分(Ine,Itq)をそれぞれ前記回転数(NE)及び吸気圧(PBA)に応じて算出し、前記補正手段は、前記原点補正ベクトル(Vp)及び運転補正ベクトル(Vne,Vtq)により、前記機関の通常運転中において算出される前記周波数成分ベクトル(VX)を補正することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の失火検出装置において、前記判定手段は、前記補正後の周波数成分ベクトルの絶対値(GVXc)が判定閾値(GJUD)より大きいとき、失火が発生したと判定し、前記補正後の周波数成分ベクトルの位相角(φVXc)に応じて失火気筒の判定を行うことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の失火検出装置において、前記周波数成分ベクトル算出手段は、前記回転速度パラメータ(Tx)が入力され、前記機関の回転速度に応じた中心周波数の近傍の周波数成分を通過させるバンドパスフィルタ(31)を備え、該バンドパスフィルタ(31)から出力される前記回転速度パラメータ(Txf)の周波数成分ベクトルを算出することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか1項に記載の内燃機関の失火検出装置において、前記周波数成分ベクトル算出手段は、前記機関回転速度(NE)に対応する周波数成分(X(2))の周波数成分ベクトルを算出することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、回転速度パラメータの周波数成分が複素平面上の周波数成分ベクトルとして算出されるとともに、燃料供給遮断運転中において算出される周波数成分ベクトルが、原点補正ベクトルとして算出される。また機関回転数及び吸気圧に応じて運転補正ベクトルが算出される。そして、機関の通常運転中において算出される周波数成分ベクトルが、原点補正ベクトル及び運転補正ベクトルにより補正され、該補正後の周波数成分ベクトルに基づいて失火判定が行われる。クランクパルサの歯精度、角度センサの特性ばらつき、あるいはクランク軸の軸芯撓みなどの影響は、機関の燃焼が行われないときに算出される原点補正ベクトルに反映されるので、原点補正ベクトルによる補正を行うことにより、クランクパルサの加工精度、磁気センサの特性ばらつき、あるいはクランク軸の軸芯撓みなどの影響を抑制し、正確な失火検出を行うことができる。また機関回転数及び/または吸気圧の変化によっても周波数成分ベクトルが変化するので、原点補正ベクトルとともに運転補正ベクトルを適用することにより、機関運転状態の変化に拘わらず正確な失火判定を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、補正後の周波数成分ベクトルの絶対値が判定閾値より大きいとき、失火が発生したと判定され、補正後の周波数成分ベクトルの位相角に応じて失火気筒の判定が行われる。回転速度パラメータの周波数成分のうち、失火が発生すると増加する特定周波数成分、例えば機関回転数に対応する周波数の周波数成分ベクトルを用いることにより、失火の発生をその周波数成分ベクトルの絶対値の増加として検出することができる。またどの気筒で失火が発生したかに依存して、周波数成分ベクトルの位相が変化するので、周波数成分ベクトルの位相によって失火気筒を判定することができる。
請求項に記載の発明によれば、回転速度パラメータが、機関の回転速度に応じた中心周波数の近傍の周波数の信号を通過させるバンドパスフィルタにより帯域制限されるので、例えば機関の加減速の影響によって周波数成分ベクトルがずれることを防止し、正確な失火判定を行うことができる。
請求項に記載の発明によれば、機関回転速度に対応する周波数の周波数成分ベクトルが算出され、その周波数成分ベクトルに基づいて失火判定が行われる。機関回転速度に対応する周波数の周波数成分ベクトルの絶対値は、特定の気筒及び該特定の気筒の作動位相と360度ずれた作動位相の気筒において連続的に失火発生すると増加するので、この周波数成分ベクトルに着目することにより、作動位相が360度ずれた関係にある複数気筒における連続失火を検出することができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。内燃機関(以下単に「エンジン」という)1は、例えば4気筒を有し、吸気管2及び排気管5を備えている。吸気管2にはスロットル弁3が設けられている。また排気管5には排気の浄化を行う触媒コンバータ6が設けられている。
燃料噴射弁4はエンジン1とスロットル弁3との間かつ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共に電子制御ユニット(以下「ECU」という)20に電気的に接続されてECU20からの制御信号により燃料噴射弁4の開弁時間が制御される。
スロットル弁3の直ぐ下流には吸気管2内の圧力を検出する吸気管内絶対圧(PBA)センサ11が設けられており、その検出信号はECU20に供給される。
ECU20には、エンジン1のクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位置センサ12が接続されており、クランク軸の回転角度に応じた信号がECU20に供給される。クランク角度位置センサ12は、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置でパルス(以下「CYLパルス」という)を出力する気筒判別センサ、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)に関し所定クランク角度前のクランク角度位置で(4気筒エンジンではクランク角180度毎に)TDCパルスを出力するTDCセンサ及びTDCパルスより短い一定クランク角周期(例えば30度周期)で1パルス(以下「CRKパルス」という)を発生するCRKセンサから成り、CYLパルス、TDCパルス及びCRKパルスがECU20に供給される。これらのパルスは、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御、エンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用される。またECU20は、CRKパルスの発生時間間隔T30Dに基づいて、エンジン1における失火の検出を行う。
ECU20は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路、燃料噴射弁4などに制御信号を供給する出力回路等から構成される。ECU20のCPUは、以下に説明する失火検出を実行する。
次に本実施形態における失火検出の手法を詳細に説明する。
図2は、発生時間間隔T30Dの実測データを示すタイムチャートであり、同図(a)は失火が発生していない正常燃焼状態に対応し、同図(b)は#1気筒及び#4気筒において連続して失火が発生している状態に対応し、同図(c)は#2気筒及び#3気筒において連続して失火が発生している状態に対応する。なお、本実施形態では、#1気筒→#3気筒→#4気筒→#2気筒の順で点火が行われるので、#1気筒の点火時期と、#4気筒の点火時期はクランク角度で360度ずれており、#2気筒の点火時期と、#3気筒の点火時期の関係も同様である。
本実施形態では、エンジン1の回転速度に応じた回転速度パラメータとして、下記式(1)で定義される時間パラメータTxを使用する。式(1)において、kは、クランク角30度回転するのに要する時間で離散化した離散化時刻、nはクランク角90度回転するのに要する時間で離散化した離散化時刻である。
Tx(n)=T30D(k)+T30D(k-1)+T30D(k-2) (1)
時間パラメータTxの周波数成分X(0)〜X(7)は、時間パラメータTxの検出データ8個Tx(i)(i=n〜n−7)を用いて、下記式(2)により算出される。式(2)は離散フーリエ変換を行う数式である。式(2)で算出されるX(0)は直流成分、X(1)はエンジン回転数NEに対応する周波数fNEの0.5倍の周波数成分(1次成分)、X(2)は周波数fNEの周波数成分(2次成分)、X(3)は周波数fNEの1.5倍の周波数成分(3次成分)、X(3)は周波数fNEの2倍の周波数成分(4次成分)、X(4)は周波数fNEの2.5倍の周波数成分(5次成分)、X(5)は周波数fNEの3倍の周波数成分(6次成分)、X(6)は周波数fNEの3.5倍の周波数成分(7次成分)、X(7)は周波数fNEの4倍の周波数成分(8次成分)を示す。
Figure 0004372737
式(2)の2次成分X(2)は、下記式(3)で与えられる。
Figure 0004372737
ここで2次成分X(2)を表す複素数の実部Rx,虚部Ixを用いて2次成分ベクトルVX(2)を表すと、式(4)のようになる。なお、以下の説明ではVX(2)は、「VX」と略して記載する。
VX(2)=(Rx,Ix)
=(Tx(0)−Tx(2)+Tx(4)−Tx(6),
−Tx(1)+Tx(3)−Tx(5)+Tx(7)) (4)
図3は、2次成分ベクトルVXの計測データを複素平面上に示した図であり、失火が発生していないときは、白丸で示すように、2次成分ベクトルVXの絶対値は「0」に近い値をとるため、2次成分ベクトルVXに対応する座標点は原点近傍に分布する。これに対し、#1気筒及び#4気筒において連続的に失火が発生しているときは、2次成分ベクトルVXの絶対値が増加し、対応する座標点は第2象限に黒丸で示すように、原点から離れた領域に分布する。また#2気筒及び#3気筒において連続的に失火が発生しているときは、2次成分ベクトルVXに対応する座標点は、第4象限内の原点から離れた領域に分布する。
したがって、2次成分ベクトルVXに対応する座標点が、判別円CRの外側に分布しているときは、失火が発生した判定することができる。また位相角φVXにより、連続失火が発生している気筒が、#1気筒及び#4気筒であるか、#2気筒及び#3気筒であるかを判別することができる。
図4は、失火が発生したときの時間パラメータTxの変化を模式的に示す波形図であり、図の中央部で#1気筒及び#4気筒が連続して失火した(対向2気筒の連続失火が発生した)場合の波形が示されている。このように、対向2気筒の連続失火が発生すると、エンジン回転数NEに対応する周波数fNEの周波数成分、すなわち2次成分が増加する。
図5は、失火のパターンと、対応する周波数成分との関係を説明するための図である。正常燃焼時は、エンジン1回転当たり2回の燃焼が発生することから4次成分が大きくなる。また上述した対向2気筒連続失火が発生したときは、2次成分が大きくなり、1次成分も若干増加する。また1気筒連続失火(例えば#1気筒のみが連続して失火するパターン)が発生したとき、あるいは2気筒連続失火(例えば#1気筒及び#3気筒が連続失火するパターン)が発生したときは、1次成分が大きくなる。したがって、1気筒連続失火または2気筒連続失火を検出する場合には、1次成分に対応する周波数成分ベクトルに基づいて失火判定を行う。
時間パラメータTxは、CRKパルスの発生時間間隔T30Dから算出され、CRKパルスを発生するCRKセンサは、クランク軸に固定されて回転するクランクパルサ(歯車)と、クランクパルサの動きを検出する磁気センサとからなる。したがって、クランクパルサの加工精度や磁気センサの特性ばらつき、さらにクランク軸の軸芯撓みなど(以下「センサ誤差要因」という)によって、時間パラメータTxが変化する。
図6(a)は、センサ誤差要因により、周波数成分ベクトルに対応する座標点が分布する領域R0,R1,R2がずれた状態を示す。この例では、領域R0が正常燃焼状態に対応し、領域R1及びR2が対向2気筒連続失火が発生してる状態に対応している。この例では、領域R1の一部が判別円CRの内側に入っているので、失火しているにも拘わらず正常燃焼と誤判定する可能性が高くなっている。
そこで、本実施形態では、センサ誤差要因によるずれを補正する原点補正ベクトルを算出し、これによって周波数成分ベクトルVXを補正するようにしている。この補正により、図6(b)に示すように、領域R0〜R2がそれぞれ領域R0’〜R2’に移動し、正確な判定を行うことが可能となる。
次にエンジン回転数NEが急激に変化した場合について、図7を参照して説明する。図7(a)は、正常燃焼時の時間パラメータTxの推移を示すタイムチャートであり、白丸でプロットした波形がエンジン回転数NEが変化していない状態に対応し、矩形でプロットした波形がエンジン回転数NEが緩やかに減速している状態に対応し、三角形でプロットした波形がエンジン回転数NEが急激に減速している状態に対応する。これらの波形に対応する周波数成分ベクトルVXを示す座標点は、図7(b)に示すようになり(矩形及び三角形が減速時に対応)、エンジン回転数NEの減速により、座標点がずれる。そこで本実施形態では、着目している周波数成分を中心周波数としたバンドパスフィルタを設け、時間パラメータTxにバンドパスフィルタ処理を施して、周波数成分ベクトルVXを算出するようにしている。これにより、図7(c)に示すように、同図(a)に示す各波形に対応する座標点がすべて原点近傍に位置するようになり、正確な判定を行うことができる。
図8は、周波数成分ベクトルに対応する座標点の分布を示す図であり、破線で示す領域がバンドパスフィルタ処理を行わない場合の座標点の分布を示し、実線で示す領域がバンドパスフィルタ処理を行った場合の座標点の分布を示す。このように、バンドパスフィルタ処理を施すことにより、失火検出に必要な周波数成分以外のノイズ成分が減衰するため、座標点のばらつきを低減することができる。その結果、失火判定の精度を向上させることができる。
図9は、上述した手法により失火判定を行うとともに、その判定結果に応じてフェールセーフアクションを実行する失火判定モジュールの構成を示すブロック図である。図9に示す失火判定モジュールの機能は、実際にはECU20のCPUによる演算処理により実現される。
図9に示す失火判定モジュールは、バンドパスフィルタ(以下「BPF」という)31と、周波数成分ベクトル算出部32と、エンジン回転数算出部33と、補正ベクトル算出部34と、判定閾値算出部35と、失火判定部36と、失火カウント処理部37と、フェールセーフ処理部38とからなる。
BPF31は、時間パラメータTxに、図7及び図8を参照して説明したバンドパスフィルタ処理を施す。具体的には、下記式(5)により、フィルタ処理後時間パラメータTxfを算出する。式(5)のa(q)及びb(s)は、例えばのゲイン周波数特性が図10に示す特性となるように設定されるフィルタ係数である。
Figure 0004372737
周波数成分ベクトル算出部32は、フィルタ処理後時間パラメータTxfを、前記式(4)のTxとして適用し、周波数成分ベクトル(2次成分ベクトル)VXを算出する。エンジン回転数算出部33は、1サイクルの期間に入力される時間パラメータTxの平均値を用いてエンジン回転数NEを算出する。
補正ベクトル算出部34は、エンジン回転数NE、吸気管内絶対圧PBA及び周波数成分ベクトルVXに応じて、図11に示す手順により、補正ベクトルVec(=(Rec,Iec))を算出する。
図11のステップS11では、エンジン回転数NEに応じて図12(a)に示すRneテーブルを検索し、第1実部補正値Rneを算出する。Rneテーブルは、低回転数領域では、エンジン回転数NEが増加するほど、第1実部補正値Rneが減少するように設定され、高回転領域では、逆にエンジン回転数NEが増加するほど、第1実部補正値Rneが増加するように設定されている。ステップS11では、さらにエンジン回転数NEに応じて図12(b)に示すIneテーブルを検索し、第1虚部補正値Ineを算出する。Ineテーブルは、エンジン回転数NEが増加するほど、第1虚部補正値Ineが増加するように設定されている。ステップS11で算出されるエンジン回転数NEに応じた補正値Rne及びIneを要素とするベクトルを、回転数補正ベクトルVne(=(Rne,Ine))という。
ステップS12では、吸気管内絶対圧PBAに応じて図12(c)に示すRtqテーブルを検索し、第2実部補正値Rtqを算出する。Rtqテーブルは、吸気管内絶対圧PBAが増加するほど、第2実部補正値Rtqが減少するように設定されている。ステップS12では、さらに吸気管内絶対圧PBAに応じて図12(d)に示すItqテーブルを検索し、第2虚部補正値Itqを算出する。Itqテーブルは、吸気管内絶対圧PBAが増加するほど、第2虚部補正値Itqが増加するように設定されている。ステップS12で算出される吸気管内絶対圧PBA(エンジン負荷)に応じた補正値Rtq及びItqを要素とするベクトルを、負荷補正ベクトルVtq(=(Rtq,Itq))という。
ステップS13ではフュエルカットフラグFFCが「1」であるか否かを判別する。フュエルカットフラグFFCは、図示しない処理においてエンジン1への燃料供給を遮断する燃料供給遮断運転が実行されるとき、「1」に設定される。フュエルカットフラグFFCが「0」であるときは、直ちにステップS15に進み、フュエルカットフラグFFCが「1」であって燃料供給遮断運転が実行されているときは、周波数成分ベクトル算出部32で算出される周波数成分ベクトルVX(=(Rx,Ix))、並びにステップS11及びS12で算出された回転数補正ベクトルVne及び負荷補正ベクトルVtqを下記式(6)及び(7)に適用し、実部原点補正値Rp及び虚部原点補正値Ip、すなわち原点補正ベクトルVp(=(Rp,Ip))を更新する(ステップS14)。
Rp=A×(Rx−Rne−Rtq)+(1−A)×Rp (6)
Ip=A×(Ix−Ine−Itq)+(1−A)×Ip (7)
ここで、Aは0から1の間の値に設定されるなまし係数であり、右辺のRp及びIpは、前回算出値である。
ステップS15では、下記式(8)及び(9)により、補正ベクトルVec(=(Rec,Iec))を算出する。
Rec=Rp+Rne+Rtq (8)
Iec=Ip+Ine+Itq (9)
図9に戻り、判定閾値算出部35は、エンジン回転数NE及び吸気管内絶対圧PBAに応じて、図13に示すGJUDマップを検索し、判定閾値GJUDを算出する。GJUDマップは、エンジン回転数NEが減少するほど、また吸気管内絶対圧PBAが増加するほど、判定閾値GJUDが増加するように設定されている。すなわち図13においてラインL1〜L4は、それぞれ吸気管内絶対圧PBAが所定吸気管内絶対圧PBA1(例えば26.7PA(200mmHg)),PBA2(例えば53.3(400mmHg)),PBA3(例えば80PA(600mmHg)),及びPBA4(例えば106PA(800mmHg)である場合に対応し、所定吸気管内絶対圧PBA1〜PBA4は、PBA1<PBA2<PBA3<PBA4なる関係を満たす。判定閾値GJUDは、図3に示した判別円CRの半径に相当するパラメータである。
失火判定部36は、周波数成分ベクトルVX、補正ベクトルVec、及び判定閾値GJUDに基づいて、図14に示す手順により失火判定を行う。
ステップS21では、下記式(10)に周波数成分ベクトルVX及び補正ベクトルVecを適用し、補正周波数成分ベクトルVXcを算出する。
VXc=(Rxc,Ixc)
=VX−Vec=(Rx−Rec,Ix−Iec) (10)
ステップS22では、下記式(11)により、補正周波数成分ベクトルVXcの絶対値GVXcを算出し、ステップS23では、下記式(12)により、補正周波数成分ベクトルVXcの位相角φVXcを算出する。
Figure 0004372737
ステップS24では、絶対値GVXcが判定閾値GJUDより大きいか否かを判別し、この答が否定(NO)であって補正周波数成分ベクトルVXcに対応する座標点が判別円CRの内部に位置するときは、正常燃焼と判定する(ステップS25)。一方、GVXc>GJUDであるときは、位相角φVXcが所定角度φR(例えば90度)より大きくかつ(φR+180度)以下であるか否かを判別する(ステップS26)。この答が肯定(YES)であるときは、#1気筒及び#4気筒において連続失火が発生していると判定する(ステップS27)。またステップS26の答が否定(NO)であるときは、#2気筒及び#3気筒において連続失火が発生していると判定する(ステップS28)。
図9に戻り、失火カウント処理部37は、失火判定部36で失火が発生した判定された回数をカウントし、失火率RMFを算出する。そして、失火率RMFが所定失火率RMTHを超えると失火が発生しているとの判定を確定する。フェールセーフ処理部38は、失火発生判定が確定したときは、必要なフェールセーフアクション、例えば失火発生気筒への燃料供給の停止を実行する。
以上詳述したように本実施形態では、時間パラメータTxに基づいて周波数成分ベクトルVXが算出されるとともに、燃料供給遮断運転中において算出される周波数成分ベクトルVXに応じて、原点補正ベクトルVpが算出される。そして、燃料を供給している通常運転中において算出される周波数成分ベクトルVXが、原点補正ベクトルVpにより補正され、補正周波数成分ベクトルVXcに基づいて失火判定が行われる。したがって、クランクパルサの加工精度、磁気センサの特性ばらつき、あるいはクランク軸の軸芯撓みなどのセンサ誤差要因の影響が抑制され、正確な失火検出を行うことができる。
より具体的には、補正周波数成分ベクトルVXcの絶対値GVXcが判定閾値GJUDより大きいとき、失火が発生したと判定され、補正周波数成分ベクトルVXcの位相角φVXcに応じて失火気筒の判定が行われる。
またエンジン回転数NEに応じて回転数補正ベクトルVne(補正値Rne,Ine)を算出するとともに、吸気管内絶対圧PBAに応じて負荷補正ベクトルVtq(補正値Rtq,Itq)を算出し、これらの補正ベクトルVne,Vtq及び原点補正ベクトルVpにより補正された周波数成分ベクトルVXcに基づいて失火判定が行われる。これにより、エンジン運転状態の変化に拘わらず正確な失火判定を行うことができる。なお、失火判定を実行する運転状態を比較的狭い範囲に限定すれば、補正ベクトルVne及びVtq(補正値Rne,Ine,Rtq,及びItq)による補正は行わなくてもよい。
また、エンジン回転数NEに対応する周波数の近傍の周波数成分を通過させるBPF31により時間パラメータTxの帯域制限を行い、フィルタ処理後時間パラメータTxfを用いて、周波数成分ベクトルVXを算出するようにしたので、エンジン1の加減速の影響や他のノイズ成分による周波数成分ベクトルVXのばらつきを抑制し、正確な失火判定を行うことができる。なお、エンジン1が定常的な運転状態にあるときに限定して失火判定を行う場合には、BPF31は設けなくてもよい。
また、本実施形態では、エンジン回転数NEに対応する周波数成分、すなわち2次成分を周波数成分ベクトルVXとして、失火判定を行うようにしたので、対向2気筒(#1気筒と#4気筒の組、または#2気筒と#3気筒の組)の連続失火を検出し、且つ失火気筒を判定することができる。
本実施形態では、ECU20が、周波数成分ベクトル算出手段、原点補正ベクトル算出手段、補正手段、判定手段、及び運転補正ベクトル算出手段を構成する。具体的には、図9のBPF31及び周波数成分ベクトル算出部32が周波数成分ベクトル算出手段に相当し、図11のステップS13及びS14が原点補正ベクトル算出手段に相当し、図14のステップS21が補正手段に相当し、同図のステップS22〜S28が判定手段に相当し、図11のステップS11及びS12が運転補正ベクトル算出手段に相当する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、周波数成分X(1)〜X(7)のうち、2次成分X(2)に着目して、対向2気筒連続失火を検出する例を示したが、図5を参照すれば明らかなように、1次成分X(1)に着目すれば、1気筒連続失火または2気筒連続失火を、上述した手法と同様の手法で検出することができる。その場合、BPF31の通過帯域は、1次成分(fNE/2に対応する成分)の周波数を中心周波数とした帯域とする。また、時分割で着目する周波数成分を切り換えて、1次成分及び2次成分の双方について、失火判定を行うようにしてもよい。
また時間パラメータTxに代えて、時間パラメータTxに比例するパラメータ、あるいは時間パラメータTxの逆数またはこの逆数に比例するパラメータを回転速度パラメータとして用いてもよい。
また上述した実施形態では、本発明を4気筒のエンジンに適用した例を示したが、エンジンの気筒数はこれに限るものではなく、6気筒エンジンや8気筒エンジンにも適用可能である。失火パターンと、周波数成分との関係は、6気筒エンジンでは図15(a)に示すようになり、8気筒エンジンでは同図(b)に示すようになる。この図から明らかなように、4気筒エンジンの場合と同様に、対向2気筒連続失火は、2次成分に着目し、1気筒連続失火あるいは2気筒連続失火は、1次成分に着目することにより、失火を検出することができる。なお、6気筒エンジン及び8気筒エンジンのいずれにおいても、1次成分の周波数とエンジン回転数NEとの関係は4気筒エンジンと同一である。
また上述した実施形態では、本発明をガソリンエンジンに適用した例を示したが、本発明はディーゼルエンジンにも適用可能である。その場合には、エンジン負荷を示すパラメータとして、アクセルペダルの踏み込み量や単位時間当たりの燃料噴射量が用いられる。さらに本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンなどの失火検出にも適用が可能である。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 クランク角度30度毎に発生するパルスの発生時間間隔(T30D)の推移を示すタイムチャートである。 図2に示す信号波形の特定周波数成分の周波数成分ベクトルに対応する座標点の分布を示す図である。 機関回転速度に応じた時間パラメータ(Tx)の推移を示すタイムチャートである。 失火パターンと周波数成分との関係を説明するための図である。 周波数成分ベクトルに対応する座標点の原点補正を説明するための図である。 時間パラメータ(Tx)のバンドパスフィルタ処理の必要性を説明するための図である。 バンドパスフィルタ処理の効果を説明するための図である。 失火判定モジュールの構成を示すブロック図である。 バンドパスフィルタのゲイン特性を示す図である。 補正ベクトル(Vec)の算出手順を示すフローチャートである。 補正ベクトルの算出に使用するテーブルを示す図である。 判定閾値(GJUD)の算出に使用するマップを示す図である。 失火判定の手順を示すタイムチャートである。 6気筒エンジン及び8気筒エンジンにおける失火パターンと周波数成分との関係を説明するための図である。
符号の説明
1 内燃機関
11 吸気管内絶対圧センサ
12 クランク角度位置センサ
20 電子制御ユニット
31 バンドパスフィルタ(周波数成分ベクトル算出手段)
32 周波数成分ベクトル算出部(周波数成分ベクトル算出手段)
34 補正ベクトル算出部(原点補正ベクトル算出手段、運転補正ベクトル算出手段)
35 判定閾値算出部
36 失火判定部(補正手段、判定手段)

Claims (4)

  1. 内燃機関の回転速度に応じた回転速度パラメータに基づいて前記機関の失火を検出する内燃機関の失火検出装置において、
    前記回転速度パラメータの周波数成分を複素平面上の周波数成分ベクトルとして算出する周波数成分ベクトル算出手段と、
    前記機関への燃料供給を遮断する燃料供給遮断運転中において、前記周波数成分ベクトル算出手段により算出される周波数成分ベクトルに応じて原点補正ベクトルを算出する原点補正ベクトル算出手段と、
    前記機関の通常運転中において算出される前記周波数成分ベクトルを、前記原点補正ベクトルにより補正する補正手段と、
    前記補正手段による補正後の周波数成分ベクトルに基づいて失火判定を行う判定手段と
    前記機関の回転数及び吸気圧に応じて運転補正ベクトルを算出する運転補正ベクトル算出手段とを備え
    前記運転補正ベクトル算出手段は、前記運転補正ベクトルの実部成分及び虚部成分をそれぞれ前記回転数及び吸気圧に応じて算出し、
    前記補正手段は、前記原点補正ベクトル及び運転補正ベクトルにより、前記機関の通常運転中において算出される前記周波数成分ベクトルを補正することを特徴とする内燃機関の失火検出装置。
  2. 前記判定手段は、前記補正後の周波数成分ベクトルの絶対値が判定閾値より大きいとき、失火が発生したと判定し、前記補正後の周波数成分ベクトルの位相角に応じて失火気筒の判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の失火検出装置。
  3. 前記周波数成分ベクトル算出手段は、前記回転速度パラメータが入力され、前記機関の回転速度に応じた中心周波数の近傍の周波数成分を通過させるバンドパスフィルタを備え、該バンドパスフィルタから出力される前記回転速度パラメータの周波数成分ベクトルを算出することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の失火検出装置。
  4. 前記周波数成分ベクトル算出手段は、前記機関回転速度に対応する周波数の周波数成分ベクトルを算出する請求項1からのいずれか1項に記載の内燃機関の失火検出装置。
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