JP4359549B2 - インク受像紙の製造方法 - Google Patents
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Description
図1に断面図が示される本実施形態の製造方法によって製造される壁紙用インクジェットインク受像紙100は、図3に断面図が示される加熱発泡前の壁紙用インクジェットインク受像紙300を加熱発泡・エンボス加工し、図2に断面図が示される凹凸模様が表面に形成されたインク受像層形成前の壁紙用インクジェットインク受像紙200を経て、この表面にインク受像層16を形成して製造される。形成される各層は当業者にとって通常の層形成方法を用いて形成することができる。
上記加熱発泡前のインクジェット受像紙300を用いて、受像層形成前のインクジェット受像紙200を経て、壁紙用インクジェット受像紙100を製造する工程について説明する。
形成されて壁紙用インクジェット受像紙100が製造される。この壁紙用インクジェット受像紙100のインク受像層16の表面をインクジェットプリンタによって顔料インクを壁紙の模様となるパターン状に噴射し、噴射された顔料インクがインク受像層16に取り込まれて必要となる絵柄を形成する。
「実施例1」
裏打ち紙にEVA(エチレンー酢酸ビニル共重合体)がコーティングされている原反に、コンマコートもしくはロールコートにて下記組成Aを1〜10gドライコートして発泡面調整樹脂層を形成した。
ポリウレタン樹脂100重量部、マイクロシリカ50重量部コーティング時は水性エマルジョン(固形分15〜30%、水70〜80%)状の塗工液。
実施例2は実施例1とエンボス加工後の、上記組成Bによるインク受像層の形成方法のみが異なる。実施例2では、エンボス加工後、その上に上記組成Bをコンマコートにて30g/m2でインク受像層を形成し、製造した。
裏打ち紙にEVA(エチレンー酢酸ビニル共重合体)がコーティングされている原反に、コンマコートもしくはロールコートにてゴム質系樹脂100%を5〜25gドライコートしてインク受像層を形成した。
裏打ち紙にEVA(エチレンー酢酸ビニル共重合体)がコーティングされている原反を発泡炉にて170℃×1分相当の熱にて加熱発泡させた後、赤外線ヒータにて表面温度を170〜200℃にしてエンボス加工を施した。
裏打ち紙にEVA(エチレンー酢酸ビニル共重合体)がコーティングされている原反を発泡炉にて170℃×1分相当の熱にて加熱発泡させた後、赤外線ヒータにて表面温度を170〜200℃にしてエンボス加工を施した。エンボス加工後、コンマコートもしくはロールコートにて上記組成Aを1〜10gドライコートして発泡面調整樹脂層を形成した。
・印字適正については、エプソン社製「MC−9000」、ローランドDG製「FJ500」、ヒューレットパッカード製「DJ5000PS UV」の3種の水性インクジェットプリンタにて印字し、画像鮮明度とインクのにじみについて評価を行った。
○:画像鮮明度、インクのにじみについて良好であること
△:画像鮮明度、インクのにじみのどちらか一方に不具合があること
×:画像鮮明度、インクのにじみの両方に不具合があること
△:剥がれが、一部に起きること
×:剥がれが、全面的に起きること
○:印字部の割れ(下地の白い部分面積)が目立たないこと
△:印字部の割れ(下地の白い部分面積)が目立つこと
×:印字部の割れ(下地の白い部分面積)が著しく目立つこと
「実施例1」および「実施例2」
印字適正、密着性、折り曲げ特性ともに十分な特性を得ることができた。
印字適正、密着性、折り曲げ特性が十分に得られなかった。印字適正が十分に得られなかったことの一要因は、発泡面調整樹脂層による発泡時の発泡制御効果が得られなかったことや、発泡・エンボス工程後で形成された、凹凸形状がインク印刷面にむき出しになり、インク印刷時に要求される表面平滑性を得ることが十分でなかったことによるものと考えられる。密着性および折り曲げ特性を十分に得ることができなかった一要因は、発泡面調整樹脂層の存在によるインク受像層と発泡樹脂層をより接着させるバインダ効果を得られなかったためと考えられる。
印字適正が十分に得られず、密着性および折り曲げ特性については芳しくない結果となった。印字適正が十分得られなかった一要因は、発泡面調整樹脂層による発泡時の発泡制御効果が得られなかったことによるものと考えられる。密着性および折り曲げ特性が芳しくなかった一要因は、発泡面調整樹脂層の存在によるインク受像層と発泡樹脂層をより接着させる接着効果を得られなかったためと考えられる上、受像層形成工程がエンボス工程の後段にあることにより、エンボス工程による厚着・接合効果を得られなかったためと考えられる。
印字適正および密着性が十分に得られず、折り曲げ特性については芳しくない結果となった。印字適正が十分得られなかった一要因は、発泡面調整樹脂層による発泡時の発泡制御効果が得られなかったことによるものと考えられる。印字適正および密着性が十分に得られなかった一要因は、発泡面調整樹脂層形成工程、受像層形成工程がエンボス工程の後段にあることにより、エンボス工程による厚着・接合効果を得られなかったためと考えられる。
本実施例においては、発泡前に形成した発泡面調整樹脂層による発泡形成時における発泡制御効果により、綿密な発泡が生じるように制御され、エンボス加工による凹凸模様が均一化し、かつ、形成された凹凸形状上に受像層が形成されることで表面が平滑化したことによる印字適正のよいインク受像紙が得られるものと一考察する。
12 発泡樹脂層
14 発泡面調整樹脂層
16 インク受像層
22 未発泡樹脂層
100,200,300 インク受像紙
Claims (3)
- 基材シートと、熱可塑性樹脂層中に含まれる加熱発泡剤が加熱されることで発泡形成された発泡樹脂層と、熱可塑性樹脂を主成分とする発泡面調整樹脂層と、インクを受像するインク受像層とを含むインク受像紙の製造方法であって、
前記基材シート上に加熱発泡前の未発泡樹脂層を形成する未発泡樹脂層形成工程と、
前記未発泡樹脂層形成後に、前記発泡面調整樹脂層を前記未発泡樹脂層上に形成する発泡面調整樹脂層形成工程と、
前記発泡面調整樹脂層形成後に、前記未発泡樹脂層中の加熱発泡剤を加熱して発泡樹脂層を形成する発泡樹脂層形成工程と、
前記発泡樹脂層形成後に、前記発泡面調整樹脂層上にインクを受像するインク受像層を形成する受像層形成工程とを含むインク受像紙の製造方法。 - 請求項1に記載のインク受像紙の製造方法であって、
前記発泡樹脂層形成後であって、前記インク受像層形成前に、少なくとも前記発泡面調整樹脂層表面に凹凸形状を付加して凹凸模様層を形成する凹凸模様層形成工程を含むインク受像紙の製造方法。 - 請求項1に記載のインク受像紙の製造方法であって、
前記発泡樹脂層形成後であって、前記インク受像層形成前に、少なくとも前記発泡面調整樹脂層表面にエンボス加工を行うエンボス加工工程を含むインク受像紙の製造方法。
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