JP4358832B2 - 冷凍空調装置 - Google Patents
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Description
また、従来の別の冷凍空調装置として、エジェクタを用い、気液分離器で分離した液相冷媒をメイン蒸発器、サブ蒸発器に供給するとともに、気液分離器で分離した気相冷媒を温度作動式可変絞り弁を経て圧縮機吸入に供給し、エジェクタの効率が悪化した時に温度作動式可変絞り弁の可変絞り開度を狭くして、サブ蒸発器にも冷媒を流すようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
以下この発明の実施の形態1を図1に示す。図1はこの発明の冷凍空調装置の回路図であり、室外機1内には圧縮機3、凝縮器(放熱器)であり、熱源側熱交換器として作用する室外熱交換器4、エジェクタ5、分配器である液分配器6、第2の減圧装置である膨張弁7、負荷側熱交換器として作用する第1蒸発器8及び第2蒸発器9が搭載されており、図示されるように環状に接続され冷媒回路を構成する。
即ち、圧縮機3、室外熱交換器4、エジェクタ5、液分配器6、第2蒸発器9の順で冷凍サイクルが構成され、第2蒸発器9を出た冷媒が圧縮機3吸入側に戻される。また、液分配器6で分配された一部の冷媒が膨張弁7、第1蒸発器8を経てエジェクタ5の吸引部に戻される。
圧縮機3はインバータにより回転数が制御され容量制御されるタイプである。室外熱交換器4は送風機によって搬送される室外機1周囲の空気と熱交換を行う。エジェクタ5は膨張部での絞り開度が可変な構造となっている。膨張弁7は開度が可変に制御される電子膨張弁である。第1蒸発器8、第2蒸発器9はプレート熱交換器であり、搬送される水やブラインなど負荷側熱媒体と冷媒との間で熱交換を行う。この冷凍空調装置の冷媒としては例えばR410Aが用いられる。
室内機2では、第1蒸発器8、第2蒸発器9で冷却される水やブラインの負荷側熱媒体が搬送され、室内機2内の室内熱交換器20で負荷側熱媒体と空気が熱交換を行うことにより冷房運転を行う。
また、圧力センサ12aが圧縮機3吸入側、圧力センサ12bが圧縮機3吐出側に設けられており、それぞれ設置場所の冷媒圧力を計測する。
この冷凍空調装置では、まず高温の水が第2蒸発器9で冷却され、続いて比較的低温の水が第1蒸発器8で冷却される。
エジェクタ5の開度が小さくなると、エジェクタ5を通過する冷媒流量が減少するため、圧縮機3による搬送流量が減少し、第2蒸発器9を流れる冷媒流量も減少する。
膨張弁7の開度が小さくなると、第1蒸発器8を流れる冷媒流量は減少し、第1蒸発器8出口の冷媒過熱度SH1は大きくなり、逆に膨張弁7の開度を大きくすると第1蒸発器8出口の冷媒過熱度SH1は小さくなる。そこで、第1蒸発器8出口の冷媒過熱度SH1と目標値とを比較し(S10)、冷媒過熱度SH1が目標値より大きい場合には、膨張弁7の開度を大きく制御し、冷媒過熱度SH1が目標値より小さい場合には膨張弁7の開度を小さく制御する(S11)。
吸引昇圧に適用できる動力∝吸引流量×昇圧幅
の相関が成立するので、第1蒸発器8に分配される冷媒流量が多いと、エジェクタ5での昇圧幅が小さくなり、低圧上昇による効率上昇幅が小さくなる。そのため、第1蒸発器8に分配される冷媒流量は必要以上にならないことが望ましい。この発明の冷凍空調装置では、第1蒸発器8入口に膨張弁7を設け、第1蒸発器8出口の冷媒過熱度を適度に制御できる。従って、同じ熱交換量を得るために、第1蒸発器8に過大な流量が流入して第1蒸発器8出口が気液二相状態のままエジェクタ5に吸引される状態を回避でき、第1蒸発器8での熱交換量を確保する最小限の冷媒流量を供給するようにでき、エジェクタ5での昇圧による効率上昇幅を最大に運転でき、高効率の冷凍空調装置を得ることができる。
これまで、この冷凍空調装置を冷房運転するものとして説明したが、同じ冷媒回路構成で、第1蒸発器8、第2蒸発器9を熱源側熱交換器として構成して外気から採熱し、室外熱交換器4の代わりに凝縮器として温水を加熱する熱交換器を設け、ヒートポンプ給湯機とすることもできる。給湯機では、圧縮機3の吐出ガスの持つ顕熱量も活用して、沸き上げ温度まで昇温する運転が行われるので、吐出ガスの持つ顕熱量の大小を示す、吐出温度または、吐出冷媒の過熱度をどのように設定するかが加熱能力確保、および運転効率向上に重要となる。
エジェクタ5の開度制御は前述したように、通常の膨張弁開度制御と同様の傾向を示すので、吐出温度、または、吐出冷媒の過熱度が目標値より高い場合にはエジェクタ5の開度を大きく制御し、逆に吐出温度、または、吐出冷媒の過熱度が目標値より低い場合にはエジェクタ5の開度を小さく制御する。
このような運転を行うことで、加熱能力を確保するとともに、高効率の運転を行える冷凍空調装置を得ることができる。
これは、エジェクタ5の吸引昇圧作用により、第1蒸発器8の圧力(図4のPe2)<
第2蒸発器9の圧力(図4のPe1)となることから、冷媒の蒸発温度は第1蒸発器8<第2蒸発器9であるので、冷却される媒体の温度も第1蒸発器8<第2蒸発器9となっていると、蒸発熱交換での冷媒蒸発温度と冷却される媒体の温度差を均一にでき、蒸発器での熱交換効率を高くでき、装置の運転効率を高くすることができる。
この場合、図6に示すように同一の風路内に第1蒸発器8、第2蒸発器9を配置する空気熱交換器構造とし、空気が熱交換器に流入したばかりで高温である風上側に第2蒸発器9、第2蒸発器9で冷却され空気温度が低下する風下側に第1蒸発器8を配置する。この場合も同様に冷媒蒸発温度と冷却される媒体の温度差を均一にでき、第1蒸発器8、第2蒸発器9での熱交換効率を高くでき、装置の運転効率を高くすることができる。
実施の形態1では、液分配器をU字形状としたが、本実施の形態は筒状構造としたものである。図7、図8はこの発明の実施の形態2を示す冷凍空調装置の液分配器の構造を示す断面図である。
図7は、液分配器6の筒状構造を垂直に配置したものであり、第1、第2分岐路6b、6cを垂直にし、筒状部下部に液冷媒を滞留させ、そこから液冷媒を抜き取り、第1蒸発器8側(膨張弁7側)に供給する構造とする。この構造とする場合、筒状部下部にガス冷媒が到達しないように、分配器入口部は、図示されるように分配器上方に配置し、第1分岐路6bを第2分岐路6cより長くすることが望ましい。
また、図8は筒状構造を水平に配置したものであり、流入路6aと第2分岐路6cを水平にし、第1分岐路6bを垂直とし、二相冷媒が上側に気相、下側に液相と分離される特性を利用して、筒状の下方から液冷媒を抜き取り、第1蒸発器8側(膨張弁7側)に供給する構造とする。いずれの場合も分岐部での冷媒流路において、第1蒸発器8側(膨張弁7側)に分岐される流路が第2蒸発器9側に分岐される流路よりも下方になるように配置される。
実施の形態1では、エジェクタ5を絞り開度可変の構造としているが、本実施の形態は、エジェクタ5の開度を固定の構造とし、膨張弁を追加したものである。
図9、図10はこの発明の実施の形態3を示す冷凍空調装置のエジェクタと膨張弁の回路構成を示す図である。
図9は、エジェクタ5と第1の減圧装置である開度可変の電子膨張弁13とを並列に組み合わせ、図10は直列に組み合わせて接続して、減圧装置を構成しており、電子膨張弁13の開度制御により、第2蒸発器9に分配される液冷媒流量を制御する。
この構成による制御は、エジェクタ5の開度制御と同様にして、第2蒸発器9出口の過熱度制御を行う。
なお、電子膨張弁13の変わりに、第1の減圧装置としてキャピラリーチューブと電磁弁を直列に接続した回路を複数接続してもよい。この場合、各キャピラリーチューブは流動抵抗が異なるものとし、電磁弁の開閉で減圧装置としての流動抵抗を可変にすることができ、電子膨張弁13と同様の機能を実現できる。
本実施の形態は実施の形態1の図1で示した第2蒸発器9の代わりに、内部熱交換器を用いたものである。
図11はこの発明の実施の形態4を示す冷凍空調装置の回路図である。図において図1と同一または、相当部分には同一の符号を付し説明を省略する。第2蒸発器9の代わりに、凝縮器である室外熱交換器4の出口の高圧側冷媒と圧縮機3に吸入される低圧側冷媒との間で熱交換する内部熱交換器19が設けられている。
また、冷媒としてCO2を用いる場合や、冷蔵冷凍など低温用途に用いる場合などには、一般に蒸発器での冷媒エンタルピ差が小さく効率が低下しやすいが、内部熱交換器19を用いると、凝縮器4の出口の冷媒を冷却することにより、蒸発器としての冷媒エンタルピ差を拡大でき、より高効率の運転を行うことができる。
また、吸入温度上昇抑制を目的に、内部熱交換器19での熱交換量を減少させる回路構造を持つ場合に比べ、内部熱交換器19での熱交換面積を有効に活用でき、内部熱交換器19の効果を十分に得ることができる。
また、図においては内部熱交換器19は、室内機2からの負荷熱媒体を冷却する構成とはしてないが、第2蒸発器9として、内部熱交換器19と負荷側熱媒体を冷却する熱交換器を併用しても同様の効果を得ることができる。
実施の形態1、4では、この発明の冷凍空調装置は冷房運転(冷却運転)を行うものとして説明したが、本実施の形態は、冷房(冷却)及び暖房(加熱)をともに実施するヒートポンプに適用するものである。
図13はこの発明の実施の形態5を示す冷凍空調装置の回路図である。
図において、実施の形態1の図1及び実施の形態4の図12と同一または、相当部分には同一の符号を付し説明を省略する。
室外機1には冷房運転、または、暖房運転を行うための流路を切り換える切換手段である四方弁14と逆止弁15、冷房運転時は凝縮器となり、暖房運転時には第1蒸発器となり熱源側熱交換器として作用する室外熱交換器17、膨張弁7cが設けられている。室内機2a、2bには、冷房運転時は凝縮器となり、暖房運転時には第1蒸発器となる室外熱交換器17が設けられている。
室内機2a、2bには、冷房運転時は第1蒸発器となり、暖房運転時には凝縮器となり、負荷側熱交換器として作用する室内熱交換器16a、16bがそれぞれ設けられている。
このような回路構成とすることで、冷暖いずれの運転においてもエジェクタ5による昇圧効果により高効率運転を行うことができるなど図1の回路の場合と同様の効果を得ることができる。また、複数台の室内機2を接続するマルチシステムを構成した場合でも図1の回路の場合と同様の効果を得ることができる。
暖房運転時には、室内熱交換器16a、16b出口の膨張弁7a、7bは開度全開で減圧しないように制御され、膨張弁7cは第1蒸発器8に相当する室外熱交換器17出口の冷媒過熱度が予め設定された目標値となるように制御される。室外熱交換器17出口の冷媒過熱度は、温度センサ11k検知温度−温度センサ11j検知温度で演算される。
実施の形態1、4では、この発明の冷凍空調装置は冷房運転を行うものとして説明したが、本実施の形態は食品などの冷蔵冷凍用途に冷熱を供給する冷凍装置に適用するものである。
図14はこの発明の実施の形態6を示す冷凍空調装置の回路図である。この実施の形態においては、室外機1はコンデンシングユニットであり、室内機2はユニットクーラであり、ユニットクーラ周囲の空気を冷却する。コンデンシングユニット1とユニットクーラ2はガス管21、液管22で接続される。
計測制御装置10aはコンデンシングユニット1の制御装置であり、温度センサ11、圧力センサ12などの計測情報や、冷凍空調装置使用者から指示される運転内容に基づいて、コンデンシングユニット1内の圧縮機3の運転方法、室外熱交換器4の送風機風量などを制御する。計測制御装置10bはユニットクーラ2の制御装置であり、温度センサ11、圧力センサ12などの計測情報や、冷凍空調装置使用者から指示される運転内容に基づいて、ユニットクーラ2内のエジェクタ5、膨張弁7の開度などを制御する。
プレートフィン熱交換器18では、空気が図14の紙面の右から左に流れる。伝熱管23が空気流路に垂直に5列配置されており、流路風下側の4列の伝熱管23にて、第1蒸発器8が構成され、流路風上側の1列の伝熱管23にて第2蒸発器9が構成される。なお図14中で、点線で示してある列は、フィンプレート24には伝熱管23を貫通させる貫通孔が空いているが、伝熱管23が配置されていない列である。
エジェクタ5へ流入した冷媒は、ノズル部で減圧し二相冷媒となった後で混合部において吸引部のガス冷媒を吸引し、ディフューザにて圧力回復する。エジェクタ5で減圧された冷媒は、液分配器6に流入する。液分配器6では、エジェクタ5を出た二相冷媒中の液冷媒の一部が第1蒸発器8側に分配され、液冷媒は膨張弁7で減圧され、第1蒸発器8に流入し、ユニットクーラ2に流入する空気を冷却しながら蒸発してガス冷媒となってエジェクタ5のガス冷媒の吸引部入口5aに吸引される。一方、液分配器6で第1蒸発器8側に分離されなかった残りの液冷媒とガス冷媒が混合した状態の二相冷媒は、第2蒸発器9に流入し、ユニットクーラ2に流入する空気を冷却しながら蒸発してガス冷媒となり、ガス管21を経て圧縮機3に吸入される。
冷凍サイクルの動作状況は実施の形態1における図4とほぼ同様の動作状況となる。
そこで図19の構成のように、第1蒸発器8出口側の分岐数が、入口側の分岐数よりも多くなるように構成する。このようにすることで、圧力損失低減と熱伝達率向上の効果を最適に得ることができ、運転効率の高い装置を得ることができる。
列ピッチの間隔を局所的に変更することを行っても、同様の構成とできるが、その場合は様々な列パターンに対応したフィン型が必要となり、機種毎にフィン型設計が必要となり、高コストとなる。列ピッチを等間隔にし、一部列に伝熱管23を配置しないような構成とすると、どのような形態、容量の熱交換器であっても、同じフィン型で容易に熱移動を抑制する構成を製造することができ、汎用的かつ安価に熱交換器を構成することができる。
またスリットを第1蒸発器8と第2蒸発器9の境界部にのみ局所的に設けてもよい。フィンプレート24にスリットを設けると、スリット部への着霜が早く進行するため、着霜による通風抵抗の増加が早くなり、除霜に要する時間間隔が短くなる。そこで、第1蒸発器8と第2蒸発器9の境界部に局所的にスリットを設けることで、必要不可欠な部分に局所的にスリットを配置でき、第1蒸発器8、第2蒸発器9間の熱移動を抑制するとともに、除霜に要する時間間隔も長く取れ、高効率かつ高信頼性の装置とすることができる。
また第1蒸発器8と第2蒸発器9の境界部のフィンプレート24を切断しても、同様の効果を得ることができる。
このような構成とすることで、第1蒸発器8、第2蒸発器9内での冷媒と空気との温度差を均一化し、より高性能の熱交換器とすることができる。
Claims (26)
- 圧縮機、凝縮器または放熱器、エジェクタ、蒸発器を環状に接続した冷凍サイクルを有する冷凍空調装置において、
前記蒸発器は、第1蒸発器と、
第2蒸発器と、
を備えるとともに、
前記エジェクタからの冷媒を前記第1蒸発器、前記第2蒸発器に分配する分配器を、前記エジェクタと前記第1、第2蒸発器の間に備え、
前記エジェクタは前記第1蒸発器からの冷媒を吸引昇圧し、
前記分配器は前記エジェクタから流出された冷媒を気液二相冷媒及び液冷媒に分離し、
前記第1蒸発器の出口を前記エジェクタの吸引部に、前記第1蒸発器の入口を前記分配器の液冷媒出口に接続し、
前記第2蒸発器の出口を前記圧縮機に、前記第2蒸発器の入口を前記分配器の気液二相冷媒出口に接続し、
前記エジェクタでの昇圧量を冷媒の蒸発温度上昇幅に換算した値が前記蒸発器での空気の温度低下幅の1/2になる場合は前記第1蒸発器と前記第2蒸発器の面積が同じになるように設定し、
前記換算された冷媒の蒸発温度上昇幅が前記蒸発器での空気の温度低下幅の1/2より大きい場合は、前記第2蒸発器の伝熱面積を前記第1蒸発器の伝熱面積より小さくし、前記換算された冷媒の蒸発温度上昇幅が前記蒸発器での空気の温度低下幅の1/2より小さい場合は、前記第1蒸発器の伝熱面積を前記第2蒸発器の伝熱面積より小さくすることを特徴とする冷凍空調装置。 - 冷凍空調装置の運転状態に応じて、前記エジェクタの流動抵抗を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の冷凍空調装置。
- 圧縮機、凝縮器または放熱器、エジェクタ、蒸発器を環状に接続した冷凍サイクルを有する冷凍空調装置において、
前記蒸発器は、第1蒸発器と、
第2蒸発器と、
を備えるとともに、
前記エジェクタからの冷媒を前記第1蒸発器、前記第2蒸発器に分配する分配器を、前記エジェクタと前記第1、第2蒸発器の間に備え、
前記エジェクタは前記第1蒸発器からの冷媒を吸引昇圧し、
前記第1蒸発器の出口を前記エジェクタの吸引部に、前記第1蒸発器の入口を前記分配器の液冷媒出口に接続し、
前記第2蒸発器の出口を前記圧縮機に、前記第2蒸発器の入口を前記分配器の気液二相冷媒出口に接続し、
さらに、冷凍空調装置の運転状態に応じて、前記エジェクタの流動抵抗を制御する制御手段と、
前記圧縮機に吸入される冷媒の過熱度を検出する圧縮機吸入側過熱度検出手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記圧縮機吸入側過熱度検出手段で検出された過熱度が所定値となるように前記エジェクタの流動抵抗を制御し、
前記エジェクタでの昇圧量を冷媒の蒸発温度上昇幅に換算した値が前記蒸発器での空気の温度低下幅の1/2になる場合は前記第1蒸発器と前記第2蒸発器の面積が同じになるように設定し、
前記換算された冷媒の蒸発温度上昇幅が前記蒸発器での空気の温度低下幅の1/2より大きい場合は、前記第2蒸発器の伝熱面積を前記第1蒸発器の伝熱面積より小さくし、前記換算された冷媒の蒸発温度上昇幅が前記蒸発器での空気の温度低下幅の1/2より小さい場合は、前記第1蒸発器の伝熱面積を前記第2蒸発器の伝熱面積より小さくすることを特徴とする冷凍空調装置。 - 前記制御手段は、エジェクタのノズル部の開口面積を変えて流動抵抗を変化させる開口面積可変手段を備えたことを特徴とする請求項2または3記載の冷凍空調装置。
- 前記エジェクタと直列、または、並列に接続された第1の減圧装置を備え、
冷凍空調装置の運転状態に応じて、前記第1の減圧装置の流動抵抗を変える制御手段を備えたことを特徴とする請求項1または3記載の冷凍空調装置。 - 前記圧縮機に吸入される冷媒の過熱度を検出する圧縮機吸入側過熱度検出手段を備え、
前記制御手段は、前記圧縮機吸入側過熱度検出手段で検出された過熱度が所定値となるように前記エジェクタ、または、前記第1の減圧装置の流動抵抗を制御することを特徴とする請求項2、4、5のいずれかに記載の冷凍空調装置。 - 前記分配器と前記第1蒸発器の入口の間に第2の減圧装置を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の冷凍空調装置。
- 前記第1蒸発器の出口の冷媒の過熱度を検出する第1蒸発器出口過熱度検出手段と、
この第1蒸発器出口過熱度検出手段で検出された過熱度が所定値となるように、前記第2の減圧装置の流動抵抗を変える制御手段を備えたことを特徴とする請求項7記載の冷凍空調装置。 - 前記第1蒸発器によって冷却される負荷側熱媒体の温度が、前記第2蒸発器によって冷却される負荷側熱媒体の温度よりも低温であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の冷凍空調装置。
- 前記分配器を、前記第1蒸発器に分配されるガス冷媒流量が、前記第2蒸発器に分配されるガス冷媒流量よりも少なくなるようにしたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の冷凍空調装置。
- 前記分配器は、前記エジェクタからの流入路と、
この流入路から前記第1蒸発器側に分岐する第1分岐路と、
前記流入路から前記第2蒸発器側に分岐する第2分岐路と、
を備え、
前記第1分岐路は、前記第2分岐路より下方に配置されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の冷凍空調装置。 - 前記第1、第2分岐路をU字形状としたことを特徴とする請求項11記載の冷凍空調装置。
- 前記第1、第2分岐路を垂直にし、前記第1分岐路を前記第2分岐路より長くしたことを特徴とする請求項11記載の冷凍空調装置。
- 前記流入路と前記第2分岐路を水平にし、前記第1分岐路を垂直としたことを特徴とする請求項11記載の冷凍空調装置。
- 前記第2蒸発器に代えて、前記凝縮器または放熱器の出口の高圧側冷媒と前記圧縮機に吸入される低圧側冷媒との間で熱交換する内部熱交換器を備えたことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の冷凍空調装置。
- 前記第1蒸発器及び前記第2の減圧装置を室内機に内蔵し、前記第1蒸発器により、室内の空気と冷媒との熱交換をするようにしたことを特徴とする請求項15記載の冷凍空調装置。
- 冷・暖房運転により冷媒の流れを切り換える切換手段を備え、
冷房運転を行うときは、前記切換手段により、前記圧縮機、前記切換手段、凝縮器として作用する熱源側熱交換器、前記エジェクタ前記分配器、前記内部熱交換器が環状に接続されるとともに、前記液分配器、前記第1蒸発器として作用する負荷側熱交換器、前記エジェクタの吸引部が接続され、
暖房運転を行うときは、前記圧縮機、凝縮器または放熱器として作用する負荷側熱交換器、前記エジェクタ前記分配器、前記内部熱交換器が環状に接続されるとともに、前記分配器、第1蒸発器として作用する熱源側熱交換器、前記エジェクタの吸引部が接続されるようにしたことを特徴とする請求項16記載の冷凍空調装置。 - 前記第1、第2蒸発器を同一の空気流路に並設することにより空気を冷却する空気熱交換器を構成し、前記第2蒸発器を前記第1蒸発器よりも前記空気流路の風上側に配置したことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の冷凍空調装置。
- 前記第1、第2の蒸発器は、それぞれ少なくとも1列多段の第1蒸発器側の伝熱管と第2蒸発器側の伝熱管とを有し、前記第1蒸発器側の伝熱管と前記第2蒸発器側の伝熱管が複数枚のフィンプレートを介して一体的に形成されて前記空気熱交換器を構成したことを特徴とする請求項18記載の冷凍空調装置。
- 前記第1蒸発器の伝熱面積が前記第2蒸発器の伝熱面積よりも大きく構成されたことを特徴とする請求項18または19記載の冷凍空調装置。
- 前記第1蒸発器の前記伝熱管の入口側と出口側との伝熱管を少なくともそれぞれ1つ以上に分岐し、前記入口側の分岐数よりも出口側の分岐数を多くしたことを特徴とする請求項19記載の冷凍空調装置。
- 前記第1蒸発器と前記第2蒸発器の間に、前記伝熱管1列相当分以上の間隔を設けたことを特徴とする請求項19記載の冷凍空調装置。
- 前記フィンプレートの全体、または、前記第1、第2蒸発器の境界部にスリットまたは切り欠きを設けたことを特徴とする請求項19記載の冷凍空調装置。
- 前記第1蒸発器の入口側の前記伝熱管の列が前記第1蒸発器の出口側の前記伝熱管の列よりも前記空気流路の風上側に配置されたことを特徴とする請求項19記載の冷凍空調装置。
- 前記第1蒸発器の出口側の前記伝熱管の列が前記第1蒸発器の入口側の前記伝熱管の列よりも前記空気流路の風上側に配置されたことを特徴とする請求項19記載の冷凍空調装置。
- 前記冷媒として二酸化炭素を用いることを特徴とする請求項1〜25のいずれかに記載の冷凍空調装置。
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