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JP4357389B2 - タッチパネル装置およびその製造方法 - Google Patents

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JP4357389B2 JP2004241065A JP2004241065A JP4357389B2 JP 4357389 B2 JP4357389 B2 JP 4357389B2 JP 2004241065 A JP2004241065 A JP 2004241065A JP 2004241065 A JP2004241065 A JP 2004241065A JP 4357389 B2 JP4357389 B2 JP 4357389B2
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Description

本発明は、物体の接触による表面弾性波の減衰位置を検知して物体の接触位置を検出するタッチパネル装置に関し、例えばパーソナルコンピュータや携帯情報端末などの入力装置として使用される。
パーソナルコンピュータやモバイルコンピュータまたは携帯情報端末装置(PDA:Personal Digital Assistant)などの入力装置として、表示装置の表示面上に指やペンを接触することにより情報の入力を行うタッチパネル装置がしばしば用いられる。
そのようなタッチパネル装置として、抵抗膜を用いたものと表面弾性波(SAW:Surface Acoustic Wave)を利用したものとがある。抵抗膜方式のものは、タッチ領域に複数の層の抵抗膜が形成されるため、これにより光が錯乱して透過率が低い。表面弾性波方式のタッチパネル装置は、表面弾性波を励振しまたは受信するトランスデューサをタッチ領域の左右上下に配置し、タッチ領域に指等が接触したときにその接触位置を表面弾性波の減衰位置に基づいて検出する。表面弾性波方式のものは、抵抗膜のような層がタッチ領域に存在しないので透過率が高く、表示面の視認性が優れ、傷に対して強いという利点がある。
表面弾性波方式のタッチパネル装置として、圧電薄膜を櫛形電極と平板電極とで挟み込むことによって1つの面に1つの電極のみを配置する電極構造のトランスデューサ(SPT:Single Phase Transducer)を用い、且つ、くの字形の櫛形電極を連続して配置するシェブロン形電極構成としたタッチパネル装置を、本出願人は先に提案した(特許文献1)。
そのタッチパネル装置は、矩形状の透明な基板の上縁部および下縁部に励振用のトランスデューサが、左縁部および右縁部に受信用のトランスデューサが、それぞれ合計4つ配置されて構成される。4つのトランスデューサで囲まれた部分がタッチ領域である。各トランスデューサは、上に述べたSPT構造であり、シェブロン形電極構成となっている。
それぞれのトランスデューサは、長さ方向の一端部において、配線電極と櫛形電極および平板電極との接続部分が近接して設けられている。この接続部分に対して配線電極から供給される励振電圧が印加され、これによって信号給電が行われ、また接続部分から配線電極に受信信号が取り出され、これによって信号取出しが行われる。各配線電極の他端は基板の一箇所に結線部として引き出されており、結線部に取り付けられるフレキシブルケーブルなどによって信号処理回路に接続される。
上下に配置されたトランスデューサに励振電圧を印加して表面弾性波を発生させ、発生した表面弾性波を基板によって対角線の方向に沿って伝播させ、左右に配置されたトランスデューサで受信する。タッチ領域の1ヵ所に指やペンなどを接触させると、接触した部分の表面弾性波が減衰する。したがって、受信信号のレベルが減衰した位置に基づいて信号処理を行うことにより、その接触位置を検出することができる。
特開2004−171213
さて、上に述べたタッチパネル装置において、可能な限りタッチ領域TEを広くし、トランスデューサの領域を小さくすることが望まれる。特に、PDAなどに使用される小型のタッチパネル装置では、PDAの小型化のために、タッチパネル装置におけるトランスデューサおよび配線電極の部分からなる額縁の幅をできる限り狭くする必要がある。
上に述べたSPT構造のトランスデューサでは、圧電薄膜の各表面にはそれぞれ1つの電極のみが配置されるので、1つの面に2つの電極が配置される対向電極構造のものよりも幅を狭くすることができ、それだけ額縁の幅を狭くすることができる。
しかし、トランスデューサに給電するための配線電極がトランスデューサの外周に沿って引き回されており、その配線電極の部分についても幅をできるだけ狭くする必要がある。ところが、配線電極の幅を狭くするためには、それによって抵抗値が高くならないように配線電極の高さを高くして断面積が小さくならないようにする必要がある。配線電極の高さを高くした場合には、それによってタッチパネル装置の厚さが厚くなって好ましくない。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、タッチパネル装置の額縁の幅をできるだけ狭くすることが可能で、しかもタッチパネル装置の厚さが大きくならないようにすることを目的とする。
本発明に係るタッチパネル装置は、透明な基板の中央部にタッチ領域が設けられ、表面弾性波を励振しまたは受信するトランスデューサが前記タッチ領域の周辺部に配置されているタッチパネル装置であって、前記各トランスデューサは、圧電薄膜と、前記圧電薄膜の一方の表面に配置された平板電極と、前記圧電薄膜の他方の表面に配置された複数の櫛電極指および前記複数の櫛電極指のそれぞれの一端側に接続される直線状のバス電極を有する櫛形電極とからなり、いずれかの前記トランスデューサの外側であって当該トランスデューサの前記バス電極と平行状に、いずれかのトランスデューサの前記平板電極および前記バス電極に接続された複数本の配線電極が設けられており、前記各配線電極は、前記基板の表面に微細粒径の銀ペーストの印刷によって形成された電極基部と、前記電極基部の上に大粒微細粒径混合の銀ペーストの印刷によって形成された電極本体とからなる。
好ましくは、前記複数の櫛電極指および前記バス電極は、ともに、前記圧電薄膜の他方の表面に配置されており、且つ、微細粒径の銀ペーストの印刷によって前記電極基部と同じ工程で形成される。
さらに好ましくは、前記複数の配線電極の相互間に、配線電極の印刷時のにじみ防止のために酸化亜鉛によるガードル壁が形成される。
他の形態では、前記バス電極は、前記基板の表面に微細粒径の銀ペーストの印刷によって形成されたバス電極基部と、前記バス電極基部の上に大粒微細粒径混合の銀ペーストの印刷によって形成されたバス電極本体とからなる。
その場合に、好ましくは、前記複数の配線電極の相互間、および前記配線電極と前記バス電極との間に、酸化亜鉛によるガードル壁がそれぞれ形成される。
また、好ましくは、前記複数の配線電極および前記バス電極を覆って、前記基板の周囲の全域にわたって吸音防湿層が形成される。
そして、前記平板電極は、前記圧電薄膜と前記基板との間に設けられており、前記平板電極と前記配線電極との接続のための接触部分は、前記平板電極が前記圧電薄膜の下から前記基板上にはみ出した部分のみであり、前記接触部分が前記吸音防湿層によって覆われる。
本発明に係る製造方法によると、前記基板の表面に前記平板電極を形成するステップと、前記平板電極の上に前記圧電薄膜を形成するステップと、微細粒径の銀ペーストの印刷によって、前記複数の櫛電極指および前記バス電極を前記圧電薄膜の表面に形成することと前記平板電極および前記バス電極に接続される配線電極の電極基部を前記基板の表面に形成することとを同時に行うステップと、大粒微細粒径混合の銀ペーストの印刷によって前記配線電極の電極本体を前記電極基部の上に形成するステップとを有する。
他の製造方法によると、前記基板の表面に前記平板電極を形成するステップと、前記平板電極の上に前記圧電薄膜を形成するステップと、微細粒径の銀ペーストの印刷によって、前記複数の櫛電極指を前記圧電薄膜の表面に形成することと前記バス電極並びに前記平板電極および前記バス電極に接続される配線電極のそれぞれの電極基部を前記基板の表面に形成することとを同時に行うステップと、大粒微細粒径混合の銀ペーストの印刷によって前記バス電極および配線電極の電極本体を前記各電極基部の上に形成するステップとを有する。
必要に応じて、前記圧電薄膜を形成するステップにおいて、当該圧電薄膜を酸化亜鉛によって形成するとともに、それと同時に、前記基板の表面上であって前記複数の配線電極の相互間に、配線電極の印刷時のにじみ防止のためのガードル壁を酸化亜鉛によって形成する。
本発明によると、タッチパネル装置の額縁の幅をできるだけ狭くすることが可能で、しかもタッチパネル装置の厚さが大きくならないようにすることができる。
請求項3および5の発明によると、配線電極の印刷時のにじみが防止されるので、配線電極の間隔を小さくすることができ、それだけタッチパネル装置の額縁の幅を狭くすることが可能である。
請求項6および7の発明によると、平板電極と配線電極との接触部分への水分の侵入が阻止され、電池効果による腐食の発生が防止される。
〔第1の実施形態〕
図1は本発明の第1の実施形態のタッチパネル装置1の正面図、図2はタッチパネル装置1の一部を拡大して示す図、図3はタッチパネル装置1のトランスデューサ20および配線電極30、31の部分を拡大して示す断面図、図4は接続部分SBの位置を説明する図、図5はトランスデューサ20の電圧分布の例を示す図、図6は励振信号と受信信号の波形の例を示す図、図7はトランスデューサ20の製造工程の概略を説明する図、図8は配線電極30、31の基部にアンカー35を設けた例を示す断面図である。
図1において、タッチパネル装置1は、矩形状の透明なガラス基板11の周辺部に4つのトランスデューサ20a〜dが設けられ、さらにその外周に沿って配線電極30a〜d、31a〜dが設けられることによって構成されている。タッチパネル装置1の中央部、つまりトランスデューサ20a〜dで囲まれた矩形状の部分は、タッチ領域TEとなっている。
上辺部および下辺部に設けられた2つのトランスデューサ20a,bは励振用であり、左辺部および右辺部に設けられた2つのトランスデューサ20c,dは受信用である。励振用のトランスデューサ20a,bに励振電圧(励振信号、図6参照)を印加して表面弾性波を発生させ、発生した表面弾性波をガラス基板11によって対角線の方向に沿って伝播させ、受信用のトランスデューサ20c,dで受信する。
具体的には、上辺部のトランスデューサ20aからの表面弾性波は右下斜め方向(チャンネル1)および左下斜め方向(チャンネル2)に伝播されて右辺部および左辺部のトランスデューサ20c,dでそれぞれ受信され、下辺部のトランスデューサ20bからの表面弾性波は右上斜め方向(チャンネル3)および左上斜め方向(チャンネル4)に伝播されて右辺部および左辺部のトランスデューサ20c,dでそれぞれ受信される。なお、励振用の2つのトランスデューサ20a,bへの励振電圧の印加は、互いに時間をずらせて行われる。
表面弾性波の伝播に要する時間はその距離に比例するので、表面弾性波が受信用のトランスデューサ20c,dに到達するのに、送信用のトランスデューサ20a,bからそれぞれ遠い方の端部にいく程遅延する。したがって、受信用の各トランスデューサ20c,dでの受信信号は、表面弾性波が最初に到達したときから最後に到達するまでの間において若干減衰しながら持続する台形状の信号となる(図6参照)。タッチ領域TEの1ヵ所に指やペンなどを接触させると、接触した部分の表面弾性波が減衰する。受信信号のレベルが減衰した位置に基づいて、接触位置を検出する。
トランスデューサ20a〜dは、いずれも同じ構造である。したがって、トランスデューサの構造については、1つのトランスデューサ20aについてのみ説明する。本明細書および図面において、全てのトランスデューサ20a〜dまたはその一部を「トランスデューサ20」と記載することがある。
なお、図1においては、タッチ領域TEに対してトランスデューサ20および配線電極が拡大されて描かれている。実際の寸法は、例えば、ガラス基板11の一辺の長さが数cm〜数十cm、厚さが10分の数mm〜数mm、各トランスデューサ20の幅が数mm程度である。つまり、ガラス基板11の表面は、その周縁の僅かな部分を除いてほとんどがタッチ領域TEである。また、図3においては、横方向よりも縦方向が大きく拡大されている。
図2および図3によく示されるように、トランスデューサ20aは、圧電薄膜21を平板電極22と櫛形電極23で挟み込んだ構造(SPT構造)となっている。櫛形電極23は、平面視がくの字状の複数の櫛電極指24,24,24…と、複数の櫛電極指24のそれぞれの一端側に接続される直線状のバス電極25とからなる。なお、平板電極22は、櫛形電極23の櫛電極指24と圧電薄膜21を介して対向する。
圧電薄膜21は、酸化亜鉛(ZnO)からなり、厚さが例えば2μm程度、幅が例えば2mm強程度である。平板電極22は、例えばアルミニウムからなり、厚さが例えば0.4μm程度、幅が例えば2mm程度である。櫛形電極23は、例えばナノ銀ペースト(微細粒径の銀ペースト)を印刷して焼成することにより形成される。櫛電極指24は、厚さが例えば1〜1.5μm、幅が例えば60μm程度、間隔が例えば90μm程度、したがってピッチが例えば150μm程度である。バス電極25は、厚さが例えば2.5μm程度、幅が例えば150μm程度である。
なお、圧電薄膜21、平板電極22、および櫛形電極23の寸法は、上に述べた以外の値としてもよい。例えば、圧電薄膜21の幅は例えば1〜3mm程度の範囲から、平板電極22の厚さは例えば0.3〜0.4μm程度の範囲から、幅は例えば1〜2mm程度の範囲から、櫛電極指24の厚さは例えば1〜2μm程度の範囲から、幅は例えば50〜75μm程度の範囲から、間隔は例えば75〜100μm程度の範囲から、バス電極25の厚さは例えば2〜3μm程度の範囲から、幅は例えば100〜250μm程度の範囲から、それぞれ選択してもよい。
各トランスデューサ20a〜dの櫛形電極23および平板電極22は、それぞれ、接続部分SBにおいて配線電極30a〜d、31a〜dと接続されている。各配線電極30a〜d、31a〜dは、トランスデューサ20の外側の周囲に沿ってガラス基板11上を引き回され、ガラス基板11の図1における右下方の一箇所に結線部KSとして引き出されている。結線部KSには、図示しないフレキシブルケーブルなどが取り付けられ、信号処理回路と接続される。なお、配線電極30a〜dまたは31a〜dの全てまたはその一部をそれぞれ「配線電極30」「配線電極31」と記載することがある。
図3において、配線電極30、31は、それぞれ、ガラス基板11の表面にナノ銀ペーストの印刷によって形成された電極基部301、311と、電極基部311の上にハイブリッドナノ銀ペースト(大粒微細粒径混合の銀ペースト)の印刷によって形成された電極本体302、312とからなる。バス電極25および平板電極22は、それぞれの接続部分SBから電極基部301、311に繋がっている。
電極基部301、311は、厚さが例えば2〜3μm程度、幅が例えば200μm程度である。電極本体302、312は、厚さが例えば20μm程度、幅が例えば200μm程度である。配線電極30と配線電極31との間隔は200μm程度、配線電極30とバス電極25(圧電薄膜21)との間隔は150μm程度である。
なお、電極基部301、311の寸法や間隔は上に述べた以外の値としてもよい。例えば、電極基部301、311および電極本体302、312の幅は100〜250μm程度の範囲から、配線電極30と配線電極31との間隔は数十〜250μm程度の範囲から、配線電極30とバス電極25(圧電薄膜21)との間隔は数十〜150μm程度の範囲から、それぞれ選択してもよい。
ところで、ナノ銀ペーストには、直径が数nm程度の微細粒径の銀粒子が用いられている。ハイブリッドナノ銀ペーストには、直径が数nm程度の微細粒径の銀粒子と直径が1〜2μm程度の大粒粒径の銀粒子とが混合されている。抵抗率を下げるためにバインダ成分を排除しておいてもよい。ナノ銀ペーストを用いた場合には、従来用いられている普通の銀ペースト(直径が1〜2μm程度の大粒粒径の銀粒子が用いられている)を用いた場合と比べて、抵抗率を10分の1程度に低減することができ、且つ、膜厚が1μm程度の薄いものでも形成することができる。ハイブリッドナノ銀ペーストを用いた場合には、従来の普通の銀ペーストを用いた場合と比べて、抵抗率を同じく10分の1程度に低減することができる。これら、ナノ銀ペーストおよびハイブリッドナノ銀ペーストのいずれも、多重印刷が可能であるから、厚膜化することが可能である。その場合に、ハイブリッドナノ銀ペーストであれば、少ない印刷回数で容易に厚膜化することが可能である。例えば、上に述べた20μm程度の厚さであればハイブリッドナノ銀ペーストを1回印刷することによって形成することが可能である。なお、ナノ銀ペーストおよびハイブリッドナノ銀ペーストは、いずれも市販されておりそれ自体は公知である。
厚膜の電極本体302、312が存在することによって、配線電極30、31の全体の抵抗値が小さくなる。電極基部301、311が存在することによって、印刷時にガラス基板11ににじんで拡がってしまうことがなく、電極本体302、312との電気的および機械的な結合も良好である。これらの結果、少ない断面積で充分に低い抵抗値の配線電極30、31を形成することができる。
したがって、配線電極30、31の領域の幅を狭くし且つ厚さを薄くすることができる。その結果、タッチパネル装置1の額縁の幅を狭くすることができ、しかも、タッチパネル装置1の厚さは大きくならない。
因みに、配線電極30、31の全体に従来の普通の銀ペーストを用いた場合には、抵抗率が高いため厚さを10倍の200μm程度にしなければならず、そのためトランスデューサ20の厚さが厚くなってしまい、印刷回数も多くなる。しかも、印刷時にガラス基板11ににじんで拡がってしまう傾向があるので、配線電極30、31の間隔および配線電極30とバス電極25との間隔を広くあけておく必要があり、額縁の幅寸法が大きくなってしまう。さらに、SPT構造のトランスデューサ20では、励振される表面弾性波の効率は圧電薄膜21の上に載った櫛形電極23の膜厚が表面弾性波の波長(ピッチ)λの100分の1を越えると急激に低下するため、従来の普通の銀ペーストを用いた場合には膜厚が厚くなって効率を上げることが困難である。
なお、櫛形電極23は、基本的には、櫛電極指24の幅および長さ、並びに圧電薄膜21の厚さによって静電容量が決まるため、櫛電極指24の幅を精度よく作ることが重要である。一方において、表面弾性波の励振のための櫛電極指24のファインパターンには薄膜化が必要である。櫛電極指24とバス電極25とを同時形成することも可能であるが、櫛電極指24とバス電極25とのパターン幅が数倍程度異なるため、最適な印刷条件が異なる場合がある。これを回避するため、櫛電極指24とバス電極25とを分離したパターンを用いて歩留まりよく形成することもできる。
さて、本実施形態において、配線電極30、31と櫛形電極23および平板電極22との接続部分SBは、次に説明する位置に設けられている。すなわち、図4によく示されるように、トランスデューサ20をバス電極25の長さ方向M1において2等分した場合の2つの領域EA,EBのうちの一方の領域EAに、バス電極25と配線電極30との接続部分SBが設けられ、他方の領域EBに、平板電極22と配線電極31との接続部分SBが設けられている。
しかも、本実施形態においては、これら2つの接続部分SBが、トランスデューサ20の長さ、つまり2つの領域EA,EBを合わせた領域の長さをほぼ3等分する位置にある。
励振用のトランスデューサ20は、このような2つの接続部分SBから励振電圧の給電を受ける。つまり、接続部分SBは給電点である。トランスデューサ20に給電した場合の電圧分布は次のとおりである。
図5において、トランスデューサ20の励振領域の長さを約120mmとして横軸にとり、上に述べた2つの接続部分SB(給電点1,2)から給電を行ったときの電圧強度を縦軸にとったときの電圧分布が曲線JR1で示されている。これによると、給電点1,2において電圧強度が最も低く、給電点1,2から離れるにしたがって高くなっている。しかし、全体的に大きなばらつきはなく、励振領域の全体にわたってほぼ一様な電圧分布となっている。
なお、図5には、給電を従来のように一方の端部(励振端1)から行った場合の電圧分布の例が曲線JRjで示されている。曲線JR1と曲線JRjとを比較すると、曲線JR1の方が曲線JRjよりも電圧強度のばらつき(振幅の変化)が小さく、電圧分布が一様になっていることが分かる。
次に、トランスデューサ20の製造工程の概略について図7を参照して説明する。
まず、図7(a)に示すように、ガラス基板11を準備し、表面を洗浄する。次に、ガラス基板11の一方の表面に、スパッタや蒸着などによってアルミニウムの薄膜22xを成膜し、薄膜22xの上にレジスト61を形成する〔図7(b)〕。薄膜22xをエッチングすることによって平板電極22を形成する〔図7(c)〕。レジスト61を取り除き、酸化亜鉛の薄膜21xを成膜し、薄膜21xの上にレジスト62を形成する〔図7(d)〕。薄膜21xをエッチングすることによって圧電薄膜21を形成する〔図7(e)〕。レジスト62を取り除き、櫛形電極23および配線電極30、31を印刷し焼成することにより形成する〔図7(f)〕。
さらに、図3に2点鎖線で示すように、配線電極30、31、接続部分SB、およびバス電極25を覆うように、ガラス基板11の周囲の全域にわたって吸音防湿層41を形成する。吸音防湿層41は、櫛電極指24による励振領域にはかからないようにする。吸音防湿層41は、SiO2 などを厚く蒸着した防湿層に吸音性の高い樹脂を重ねて形成することにより、また、吸音材を兼ねた防湿樹脂からなる有機絶縁膜を塗布することによって実現可能である。例えば、アクリル樹脂やエポキシ樹脂などのように透水性が低く絶縁性の高い材料を用いればよい。感光性または紫外線硬化性の樹脂を用いた場合には、所望の領域のみを成膜することが容易である。
吸音防湿層41の厚さは、表面弾性波の波長の4分の1程度以上とする必要がある。吸音防湿層41が薄い場合には、表面弾性波がガラス基板11の端面で反射し、これによってSN比が低下してしまうおそれがあるからである。例えば、波長λが150μmの場合には、吸音防湿層41の厚さを、例えば40μm程度とする。そして、吸音防湿層41を、励振を妨げない領域からガラス基板11の端面までの領域を一括してカバーして印刷成形することにより、電極部分に水分が浸入することを防止できる。
また、トランスデューサ20の部分には指などが直接に接触しないように構成することが望ましい。しかし、タッチパネル装置の性質上、画面洗浄剤や汗などのように酸やアルカリ成分を含んだ水分が浸入することが考えられる。その場合を考慮して、櫛形電極23および圧電薄膜21の表面および端面に保護膜を設ける。例えば、薄膜で耐薬品性のある材料、例えばサイトップ等のフッ素樹脂や、ベンゾシクロブテン(BCB)樹脂などの芳香族の構造をもつ材料によって有機薄膜を形成しておく。特に、BCB樹脂は、感光性を持つものがあり、所望の領域のみに薄膜を形成しパターニングすることが容易である。
このように、配線電極30、31およびバス電極25の領域を覆うように吸音防湿層41を形成した後、櫛電極指24および圧電薄膜21を含めた領域に保護膜を形成する。そして、さらに、ガラス基板11のタッチ領域TEの表面に撥水撥油コートを施す。これによって、タッチパネル装置1の信頼性が向上する。
上に述べた実施形態において、配線電極30および31の間隔、並びに配線電極31とバス電極25との間隔を狭くするためには、それらの間を分離するために絶縁性を有するガードル(壁)を設ければよい。そのようなガードルは、例えば酸化亜鉛で構成し、圧電薄膜21を形成するときにバターニングを行って同時にガードルを形成するようにすればよい。
また、配線電極30、31のガラス基板11との機械的な接合をより強固にするために、図8に示すように、ガラス基板11の表面に密着性の良好な材料による複数のアンカー35,35,35…を形成しておけばよい。そのようなアンカー35によって多数条の溝が形成されるので、電極基部301、311がその溝に入り込み、ガラス基板11との機械的な結合力が増大する。この場合に、アンカー35は、配線電極30および31の間を分離するガードルの機能をも果たす。そのようなアンカー35は、例えば酸化亜鉛で構成し、圧電薄膜21を形成するときにバターニングを行って圧電薄膜21と同時にアンカー35を形成するようにすればよい。
このように、ガードルまたはアンカー35を設けることによって、配線電極30、31、およびバス電極25の間隔を狭くすることができ、タッチパネル装置1の額縁の幅をより狭くすることが可能となる。
〔第2の実施形態〕
ここでは、第1の実施形態と相違する部分のみについて説明する。
図9は本発明の第2の実施形態のタッチパネル装置1Bのトランスデューサ20Bおよび配線電極30B、31Bの部分を拡大して示す断面図、図10は図9に対応する平面図である。
図9および図10において、バス電極25Bは、圧電薄膜21Bの表面上にではなく、ガラス基板11の表面上に形成されている。すなわち、バス電極25Bは、ガラス基板11の表面にナノ銀ペーストの印刷によって形成された電極基部251と、電極基部251の上にハイブリッドナノ銀ペーストの印刷によって形成された電極本体252とからなる。電極基部251は、厚さが例えば2〜3μm程度、幅が例えば100〜150μm程度、電極本体252は、厚さが例えば20μm程度、幅が例えば100〜150μm程度である。これによって、バス電極25Bの抵抗値を十分に低くすることができ、しかも厚さを十分に小さくできる。
配線電極30B、31Bの構成および寸法は、第1実施形態の配線電極30、31とほぼ同じである。配線電極30Bと配線電極31Bとの間隔は30〜200μm程度、配線電極31Bとバス電極25Bとの間隔は30〜150μm程度である。配線電極30Bと31Bとの間、および配線電極31Bとバス電極25Bとの間に、ガードル36,36が設けられている。ガードル36は、酸化亜鉛によって、圧電薄膜21Bの形成と同時に形成される。なお、櫛電極指24Bは、ナノ銀ペーストの印刷によって、圧電薄膜21Bの表面からバス電極25Bまで延びて形成される。吸音防湿層41Bは、配線電極30B、31B、およびバス電極25Bを覆って、ガラス基板11の周囲の全域にわたって形成される。
ガードル36によって、配線電極30B、31B、およびバス電極25Bの印刷時のにじみが防止され、これらの間隔を狭めることができる。ガードル36に代えて、図8に示すようなアンカー35を設けてもよい。また、ガードル36を省略してもよい。
第2実施形態のタッチパネル装置1Bにおいても、額縁の幅を狭くすることができる。
〔第3の実施形態〕
ここでは、第1の実施形態と相違する部分のみについて説明する。
図11は本発明の第3の実施形態のタッチパネル装置1Cのトランスデューサ20Cおよび配線電極30C、31Cの部分を拡大して示す断面図である。図11では、平板電極22Cと配線電極31Cとの接続部分SBを含んで断面した状態が示されている。
図11において、ガラス基板11の表面に、平板電極22C、圧電薄膜21C、および櫛形電極23Cが形成されている。平板電極22Cは、厚さが例えば0.3μm程度のアルミニウムの薄膜であり、圧電薄膜21Cの下から若干はみ出して設けられる。圧電薄膜21Cは、厚さが例えば2μm程度の酸化亜鉛の薄膜である。櫛電極指24Cは、厚さが例えば1〜1.5μm程度のナノ銀ペーストによる薄膜である。
平板電極22Cは、接続部分SBにおいて、配線電極31Cと接続されている。ここでの接続部分SBは、平板電極22Cが圧電薄膜21Cの下からはみ出した部分のみである。アルミニウムの平板電極22Cと銀の配線電極31Cとが接触する部分は、その間隙に水分が侵入すると電池効果による電位差が発生し、これによる電流によって腐食の原因となる。そのため、接触部分に水分が侵入しないように、水分を遮断する部材からなる吸音防湿層41Cをその上部に形成する。つまり、吸音防湿層41Cは、平板電極22Cと配線電極31Cとが接触する部分を覆っている。これによって、平板電極22Cと銀の配線電極31Cとの接触部分への水分の侵入が阻止され、電池効果による腐食の発生が防止される。吸音防湿層41Cの材料および形成方法は、上に述べた吸音防湿層41と同じである。
配線電極31Cは、ガラス基板11上を引き回され、その先端部である結線部KSにおいて、金の微粒子を含有した接着剤(ACF)50によって、銅合金の電極51を有するフレキシブルケーブル(フレキシブルパッド)52が接続されている。
このように、第3の実施形態では、平板電極22Cは圧電薄膜21Cの下から若干はみ出した部分までであり、その部分において、配線電極31Cと接続される。したがって、腐食の発生可能な部分が限られ、防湿または防水を要する部分はごく狭い領域となり、吸音防湿層41Cによってほぼ完全な防湿効果が得られる。
因みに、下地電極である平板電極22Cをそのまま結線部KSまで伸ばし、その上部に配線電極31Cを形成することも考えられるが、その場合にはアルミニウムと銀とが接触する部分が長くなり、吸音防湿層による防湿効果は低下するため長期にわたって腐食を防止することは困難である。
なお、図においては、配線電極31Cの長さ方向においてその中間部分が省略されて描かれている。また、図には示されていないが、バス電極と配線電極との接続部分SB、およびその配線電極の先端部の結線部KSについても、上に述べた配線電極31Cの場合と同様な構成であり、同様な効果が得られる。
また、圧電薄膜21C、櫛電極指24C、および吸音防湿層41Cの表面および端面の全域にわたって、保護膜42が設けられる。保護膜42は、上に述べたように、BCB樹脂などによって形成される。保護膜42は、厚さが例えば1μm程度である。タッチ領域TEには、その表面に撥水撥油コートが施されている。これらによって、信頼性の高いタッチパネル装置1Cが得られる。
上に述べた各実施形態において、各トランスデューサ20a〜dにおける接続部分SBから結線部KSまでの電気的な長さについては特に考慮が払われていないが、それらが互いに等しくなるよう、配線電極30a〜d、31a〜dおよび結線部KSを配置してもよい。
上に述べた各実施形態において、トランスデューサ20、配線電極30、31、およびタッチパネル装置1,1B,1Cの全体または各部の構造、形状、寸法、個数、材質、形成方法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本発明は、パーソナルコンピュータ、モバイルコンピュータ、または携帯情報端末装置などの入力装置として利用される。
本発明の第1の実施形態のタッチパネル装置の正面図である。 タッチパネル装置の一部を拡大して示す図である。 トランスデューサの部分を拡大して示す断面図である。 接続部分の位置を説明する図である。 トランスデューサの電圧分布の例を示す図である。 励振信号と受信信号の波形の例を示す図である。 トランスデューサの製造工程の概略を説明する図である。 配線電極の基部にアンカーを設けた例を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態のタッチパネル装置のトランスデューサの部分を拡大して示す断面図である。 図9に対応する平面図である。 本発明の第3の実施形態のタッチパネル装置のトランスデューサの部分を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1,1B,1C タッチパネル装置
11 ガラス基板(基板)
20 トランスデューサ
21,21B,21C 圧電薄膜(圧電体)
22,22B,22C 平板電極(電極)
23,23B,23C 櫛形電極(電極)
24,24B,24C 櫛電極指
25,25B,25C バス電極
251 電極基部(バス電極基部)
252 電極基部(バス電極本体)
30,30B,30C 配線電極
31,31B,31C 配線電極
301,311 電極基部
302,312 電極本体
36 ガードル(ガードル壁)
TE タッチ領域
SB 接続部分
EA,EB 領域

Claims (10)

  1. 透明な基板の中央部にタッチ領域が設けられ、表面弾性波を励振しまたは受信するトランスデューサが前記タッチ領域の周辺部に配置されているタッチパネル装置であって、
    前記各トランスデューサは、圧電薄膜と、前記圧電薄膜の一方の表面に配置された平板電極と、前記圧電薄膜の他方の表面に配置された複数の櫛電極指および前記複数の櫛電極指のそれぞれの一端側に接続される直線状のバス電極を有する櫛形電極とからなり、
    いずれかの前記トランスデューサの外側であって当該トランスデューサの前記バス電極と平行状に、いずれかのトランスデューサの前記平板電極および前記バス電極に接続された複数本の配線電極が設けられており、
    前記各配線電極は、前記基板の表面に微細粒径の銀ペーストの印刷によって形成された電極基部と、前記電極基部の上に大粒微細粒径混合の銀ペーストの印刷によって形成された電極本体とからなる、
    ことを特徴とするタッチパネル装置。
  2. 前記複数の櫛電極指および前記バス電極は、ともに、前記圧電薄膜の他方の表面に配置されており、且つ、微細粒径の銀ペーストの印刷によって前記電極基部と同じ工程で形成されている、
    請求項1記載のタッチパネル装置。
  3. 前記複数の配線電極の相互間に、配線電極の印刷時のにじみ防止のために酸化亜鉛によるガードル壁が形成されている、
    請求項1または2記載のタッチパネル装置。
  4. 前記バス電極は、前記基板の表面に微細粒径の銀ペーストの印刷によって形成されたバス電極基部と、前記バス電極基部の上に大粒微細粒径混合の銀ペーストの印刷によって形成されたバス電極本体とからなる、
    請求項1記載のタッチパネル装置。
  5. 前記複数の配線電極の相互間、および前記配線電極と前記バス電極との間に、酸化亜鉛によるガードル壁がそれぞれ形成されている、
    請求項4記載のタッチパネル装置。
  6. 前記複数の配線電極および前記バス電極を覆って、前記基板の周囲の全域にわたって吸音防湿層が形成されている、
    請求項4または5記載のタッチパネル装置。
  7. 前記平板電極は、前記圧電薄膜と前記基板との間に設けられており、前記平板電極と前記配線電極との接続のための接触部分は、前記平板電極が前記圧電薄膜の下から前記基板上にはみ出した部分のみであり、前記接触部分が前記吸音防湿層によって覆われている、
    請求項6記載のタッチパネル装置。
  8. 透明な基板の中央部にタッチ領域が設けられ、前記タッチ領域の周辺部に、圧電薄膜、前記圧電薄膜の一方の表面に配置される平板電極、並びに、前記圧電薄膜の他方の表面に配置される複数の櫛電極指および前記複数の櫛電極指のそれぞれの一端側に接続される直線状のバス電極を有する櫛形電極からなるトランスデューサが配置されてなるタッチパネル装置の製造方法であって、
    前記基板の表面に前記平板電極を形成するステップと、
    前記平板電極の上に前記圧電薄膜を形成するステップと、
    微細粒径の銀ペーストの印刷によって、前記複数の櫛電極指および前記バス電極を前記圧電薄膜の表面に形成することと前記平板電極および前記バス電極に接続される配線電極の電極基部を前記基板の表面に形成することとを同時に行うステップと、
    大粒微細粒径混合の銀ペーストの印刷によって前記配線電極の電極本体を前記電極基部の上に形成するステップと、
    を有することを特徴とするタッチパネル装置の製造方法。
  9. 透明な基板の中央部にタッチ領域が設けられ、前記タッチ領域の周辺部に、圧電薄膜、前記圧電薄膜の一方の表面に配置される平板電極、並びに、前記圧電薄膜の他方の表面に配置される複数の櫛電極指および前記複数の櫛電極指のそれぞれの一端側に接続される直線状のバス電極を有する櫛形電極からなるトランスデューサが配置されてなるタッチパネル装置の製造方法であって、
    前記基板の表面に前記平板電極を形成するステップと、
    前記平板電極の上に前記圧電薄膜を形成するステップと、
    微細粒径の銀ペーストの印刷によって、前記複数の櫛電極指を前記圧電薄膜の表面に形成することと前記バス電極並びに前記平板電極および前記バス電極に接続される配線電極のそれぞれの電極基部を前記基板の表面に形成することとを同時に行うステップと、
    大粒微細粒径混合の銀ペーストの印刷によって前記バス電極および配線電極の電極本体を前記各電極基部の上に形成するステップと、
    を有することを特徴とするタッチパネル装置の製造方法。
  10. 前記圧電薄膜を形成するステップにおいて、当該圧電薄膜を酸化亜鉛によって形成するとともに、それと同時に、前記基板の表面上であって前記複数の配線電極の相互間に、配線電極の印刷時のにじみ防止のためのガードル壁を酸化亜鉛によって形成する、
    請求項8または9記載のタッチパネル装置の製造方法。
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