JP4341019B2 - 撮像装置及びプログラム - Google Patents
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Description
(a)光学ズーム及び複数搭載されているレンズを機械的に切り替えて行うズームにおいては、光学系の厚みが厚くなり、かつ、機械的な動作を伴うため、レンズの切り替え、光学ズームの動作に所定の時間を要していた。
(b)また、デジタルズームにおいては、撮像素子の解像度を考慮すると3〜4倍程度のズームを行うと、画像の解像度が低下するため、画質が悪くなり、鑑賞用、印刷用などに使用することができるものではなかった。
また、特許文献に記載の複眼撮像装置は、2台のビデオカメラを用いて、被写体を撮像するというものではあるが、上記した問題点を解決することができるというものではなかった。
また、例えば、請求項5に記載されているように、前記第1の撮像手段と前記第2の撮像手段は、それぞれ異なる焦点距離の光学系と同一の撮像素子とを有するようにしてもよい。
また、例えば、請求項6に記載されているように、前記切替手段は、前記第1の撮像手段により被写体を撮像しているときに、デジタルズームが行われ、デジタルズームの倍率が前記一定倍率より大きくなったら、前記第2の撮影手段に切り替え、前記第2の撮像手段により被写体を撮像しているときに、デジタルズームが行われ、デジタルズームの倍率が1倍より小さくなったら、前記第1の撮影手段に切り替えるようにしてもよい。
また、例えば、請求項7に記載されているように、前記第1の撮像手段によりデジタルズームを行う場合において、デジタルズームの倍率が増加するにつれて前記第1の撮像手段により撮像された画像の切り出し範囲を徐々に小さくし、かつ、切り出す画像の中心を前記第2の撮像手段の光軸に近づけるように移動させるようにしてもよい。
また、例えば、請求項8に記載されているように、前記第1の撮像手段によるデジタルズームが一定倍率に達すると、前記切り出す画像の中心の位置と前記第2の撮像手段の光軸の位置とが合致するように切り出す画像の中心を移動させるようにしてもよい。
また、請求項10、12記載の発明による撮像装置、プログラムは、第1の画角に対応した焦点距離を有する第1の光学系と、前記第1の画角より小さい第2の画角に対応した焦点距離を有する第2の光学系と、指定されたズーム倍率が前記第2の画角よりも大きい場合に、前記第1の光学系を介して撮像される画像から前記指定されたズーム倍率の撮影画像を取得する第1の制御手段と、指定されたズーム倍率が前記第2の画角よりも小さい場合に、前記第2の光学系を介して撮像される画像から前記指定されたズーム倍率の撮影画像を取得する第2の制御手段と、を備え、前記第2の画角以下である第3の画角を閾値として設定し、徐々に小さくなるズーム倍率が前記閾値として設定された第3の画角より小さくなったときに前記第2の光学系から前記第1の光学系に切り換えて該ズーム倍率の撮影画像を取得することを特徴とする。
どちらか一方の撮像手段により被写体を撮像し、デジタルズームが行われ、デジタルズームが一定倍率に達すると、他方の撮像手段に切り替え、切り替えられた他方の撮像手段により被写体の撮像を行うので、画質の低下を防ぐことができ、観る人に不快感を与えないことができる。
また、各々の光学系のレンズは短焦点のものでよいので、薄型化、小型化にすることができる。
さらに、第1の撮像手段により所定倍率までデジタルズームを行ったときの画像の画角と、第2の撮像手段により撮像された画像の画角とが等しくなるように設定されているので、どちらか一方の撮像手段から他方の撮像手段に切り替えて被写体の撮像を行っても、切り替え時の画角は変わらないため、ユーザは違和感を覚えることなく被写体を撮像することができ、画質の低下を伴わずに、約3〜4倍のデジタルズームを行うことができる
また、第1の撮像手段によりデジタルズームが行われた場合には、デジタルズームの増加とともに画像の切り出し中心が打2の撮像手段の光軸に近づき、かつ、デジタルズームが所定倍率に達すると、切り出し中心が第2の撮像手段の光軸と同じ位置に来るので、一定倍率に達し、撮像手段を切り替えても、光軸のズレは見かけ上発生せず、ユーザに光軸のズレによる違和感を覚えさせることがない。
また、所定倍率はユーザによって任意に設定することができるので、ユーザにとって適切な倍率までデジタルズームを行うことができ、個々のユーザの需要に対応することができる。
図1は、デジタルカメラ1の概略構成を示すブロック図である。図1のデジタルカメラ1は、CCD2、CCD3、TG(timing Generator)4、ユニット回路5、CPU6、DRAM7、ROM8、RAM9、画像表示部10、キー入力部11、カードI/F12、レンズ14、レンズ15、モータ駆動ブロック16、モータ駆動ブロック17を備えており、カードI/F12には、図示しないカメラ本体のカードスロットに着脱自在に装着されたメモリ・カード13が接続されている。
また、レンズ14とレンズ15はフォーカスレンズを含み、モータ駆動ブロック16、17はフォーカスレンズを光軸方向に駆動するフォーカスモータと、CPU6から送られる制御信号に従いフォーカスモータを駆動するモータドライバとから構成されている(図示略)。
また、CCD2、CCD3は、TG4によって生成された所定周波数のタイミング信号によって駆動される。TG4にはユニット回路5が接続されている。ユニット回路5は、CCD2及びCCD3から出力される撮像信号を相関二重サンプリングして保持するCDS(Correlated Double Sampling)回路、その撮像信号を増幅するゲイン調整アンプ(AGC)、増幅後の撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器(AD)から構成されており、CCD2、CCD3の出力信号はユニット回路5を経てデジタル信号としてCPU6に送られる。
また、最初に、CPU6はユニット回路5を経て入力されたCCD2、CCD3の出力信号のうち、CCD2の出力信号のみを受け取り、後述する、CCD2によって撮像された画像のデジタルズームが行われその倍率が1.754倍に達すると、CCD2からCCD3に切り替え、CCD3の出力信号を受け取る。
ROM8、RAM9にはCPU6による各部の制御に必要な制御プログラム及び必要なデータが格納されている。
なお、受け取る出力信号をCCD2からCCD3に切り替えるときは、CCD2によって撮像された画像のデジタルズームが、1.754倍に達し、さらに、ユーザによって切り替えキーの操作があり、CPU6がキー入力部11からそれに対応する信号を受け取った場合だけ、切り替えを行なうようにしてもよい。このとき、CPU6はキー入力部11から、切り替えの信号を受け取ると、切り替えキーの操作があったことを認識すし(指示手段)、切り替えを行なう。
なお、この場合も、受け取る出力信号をCCD3からCCD2に切り替えるときは、CCD3によって撮像された画像のズームアウトが、1倍に達し(デジタルズームが行われていない状態になったとき)、さらに、ユーザによって切り替えキーの操作があった場合だけ、切り替えを行なうようにしてもよい。
まず、ユーザがキー入力部11を操作することにより静止画撮像モードに設定すると、ステップS1で、受光ユニットAのCCD2による撮像を開始して、被写体のスルー画像を画像表示部10に表示させる。このとき受光ユニットBのCCD3によっても撮像を行っているが、受光ユニットBで撮像された画像は画像表示部10に表示されないので、受光ユニットBで撮像された画像データはDRAM7には記憶されない。ここで、受光ユニットAとは、CCD2、レンズ14、モータ駆動ブロック16、TG4、ユニット回路5及びCPU6で構成され、受光ユニットBとは、CCD3、レンズ15、モータ駆動ブロック17、TG4、ユニット回路5及びCPU6で構成される。
なお、ユーザのキー入力部11の操作により、受光ユニットAではなく、初めから、受光ユニットBで撮像された画像を画像表示部10に表示してもよい(受光ユニットAで撮像された画像データはDRAM7に記憶されない)。
なお、レンズ14とレンズ15の焦点距離を同じにして、CCD2とCCD3のセンサーピッチが異なる同一の解像度を有する撮像素子にしてもよい。この場合も、CCD2によって得られた画像を1.754倍にデジタルズームしたときの画像の画角と、CCD3によって得られた画像の画角が同一となるようにCCD2とCCD3を設定する。
所定倍率を1.754倍としたのは、CCD2が400万画素の解像度を有するとして、十分観賞に耐えうる解像度を130万画素と仮定すると、画像の画質の低下、観賞用として耐えうる画質が1.754倍までとなるからである。
また、受光ユニットBにより撮像された画像を画像表示部10に表示している場合は、受光ユニットBから受光ユニットAに切り替える。
ここでは、受光ユニットAで撮像された画像を画像表示部10に表示しているので、受光ユニットAから受光ユニットBに切り替える。そして切り替えられた受光ユニットBで被写体を撮像し、撮像された画像(DRAM7に記憶されている画像データ)を画像表示部10に表示させる。そしてデジタルズームを継続する。
つまり、第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1のデジタルズームは、所定倍率に達するまでは、受光ユニットAで被写体を撮像し、デジタルズームを行い、受光ユニットAでのデジタルズームが所定倍率(ここでは、1.754倍)に達し、ユーザにより切り替えキーが操作されたら、受光ユニットBに切り替え、受光ユニットBにより撮像された画像を画像表示部10に表示させ、デジタルズームを継続する。
ここで、受光ユニットBから受光ユニットAに切り替え、受光ユニットAにより撮像された画像を画像表示部10に表示させるときには、受光ユニットAによって撮像された画像の1.754倍にデジタルズームしたときの画像が表示される。
なお、所定倍率に達した時点で、自動的に受光ユニットを切り替えるようにしてもよい。
一方、切り替えキーが押されていないと判断すると、受光ユニットを切り替えずにステップS6に進む。
また、ステップS3で、デジタルズームが所定倍率に達していないと判断した場合も、ステップS6に進む。
一方、ステップS7でシャッターボタンが押下されていないと判断すると、ステップS2に戻り、上記した動作を繰り返す。
そして、シャッターボタンが押下されたときの画像表示部10に表示されている画像データに基づいて静止画ファイルを生成しメモリ・カード13に記録する。
また、画角が変わらないので、ユーザは違和感を覚えることなく被写体を撮像することができる。
各々の光学系のレンズは短焦点のものでよいので一般的なズーム機能を有している光学系に対して薄型化、小型化にすることができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態も第1の実施の形態と同様に、2台の受光ユニットを用いて被写体を撮像し、デジタルズームを行うというものである。しかし、第1の実施の形態では、デジタルズームが行われた場合は、CCD2の中心部分のデータを拡大して撮像画像の拡大率を変化させるもの、つまり、撮影画像の中心が切り出す画像の中心とさせるものであるが、さらに、第2の実施の形態においては、受光ユニットAによりデジタルズームを行うときには、撮像画像から拡大の対象となる画像を切り出す中心(以下、切り出し中心という)がデジタルズームの倍率に比例して、受光ユニットBの光軸に近づくというものである。つまり、デジタルズームの拡大とともに、画像を切り出す中心が移動するというものである。
以下、構成の機能を説明する。なお、第1の実施の形態と同様の機能は、説明を省く。
ここで、図3で、受光ユニットAのレンズ14と受光ユニットBのレンズ15、受光ユニットAによりフォーカスが行われた被写体16、フォーカスを行った位置を示すフォーカス位置17、被写体からレンズ14までの距離を示す距離19、距離19での受光ユニットBの光軸の位置を示す位置18からなる。
ここでは、コントラスト検出方式によるAF処理を行う。
具体的には、CPU6はシャッターボタン半押しの入力信号を受け取ると、モータ駆動ブロック16に制御信号を送り、モータ駆動ブロック16はその制御信号に従って、フォーカスレンズを可動範囲内でレンズ端からレンズ端まで移動させる。
なお、コントラスト検出方式によらず、アクティブ方式、位相差方式によりAF処理を行うようにしてもよい。アクティブ方式とは、音波や赤外線を発光して、その反射を受け取るまでの時間により、被写体までの距離を測ることをいう。位相差方式とは、輝度信号の横ズレから三角測量によって被写体までの距離を測ることをいう。
そして、この算出された距離19と、この距離19での受光ユニットBの光軸の位置18からフォーカス位置17までの距離とによって、切り出し中心の位置の移動量を算出する。つまり、距離19と、位置17から位置18までの距離に基づいて切り出し中心の移動量を算出する。
フォーカス位置17とは、画像内において焦点(ピント)を合わせた任意の位置であり、静止画撮影時にユーザがピントを合わせる位置として撮影前に手動操作により指定した位置、若しくは所定の条件(一番手前の被写体等)に基づきピントを合わせる位置として自動的に決定された位置である。ここでは、画像の中央部に対してフォーカスしたものとする。
また、受光ユニットBにより撮像を行っているときには、受光ユニットAの切り出し中心は変わらない。つまり、受光ユニットAの切り出し中心の位置は受光ユニットBの光軸の位置18と同じ位置にある。
これにより、受光ユニットBから受光ユニットAに切り替わっても、撮像画像が滑らかに切り替えることが可能となる。
そして、受光ユニットAのCCD2により撮像された画像の1.754倍にデジタルズームした画像を画像表示部10に表示させる。そして、画像表示部10に表示されている画像をズームアウトしていく。このとき、デジタルズームの倍率の減少とともに、切り出し中心は、求められた移動量に従って受光ユニットBの光軸の位置から、初めに(受光ユニットAで)フォーカスを行った位置に近づいていき、受光ユニットAでのデジタルズームが1倍に達すると、切り出し中心は、図3の位置17に戻る。
まず、ユーザがキー入力部11を操作することにより静止画撮像モードに設定すると、ステップS21で、受光ユニットAのCCD2による撮像を開始して、被写体のスルー画像を画像表示部10に表示させる。このとき、受光ユニットBのCCD3によっても撮像を行っているが、受光ユニットBで撮像された画像は画像表示部10には表示されない。
次いで、ステップS22に進み、シャッターボタンが半押しされたか否かを判別し、半押しされた場合にはステップS23に進み、半押しされていない場合には、半押しされるまでステップS22に留まり、受光ユニットAによるスルー画像の表示を継続する。
なお、コントラスト検出方式によらず、アクティブ方式、位相差方式を採用してもよい。アクティブ方式とは、超音波や赤外線などを発光して、その反射を受け取るまでの時間によって被写体までの距離を測る方式をいい、位相差方式とは、輝度信号の横ずれから、三角測量によって被写体までの距離を測ることをいう。また、コントラスト検出方式及びアクティブ方式等を兼ね備えたデジタルカメラであってもよい。
次に、ステップS25に進んで、被写体までの距離を計測する。この被写体までの距離は、ステップS23でAF処理を行ったときのフォーカスレンズの位置によって算出される。
なお、フォーカス位置(フォーカスを行った位置)が画面の中央(中心)部分でない場合は、フォーカスレンズの位置と、フォーカス位置とによって、被写体までの距離を求めてもよいし、近似値をとって、フォーカスレンズの位置のみによって距離を求めるようにしてもよい。
ここで、被写体までの距離を測定したときに、測定された距離に対してフォーカスするように受光ユニットBのAF処理を行う。この場合、予め、距離とその距離に対してフォーカスを行ったときのフォーカスレンズの位置とのデータをROM8等に記憶させておくようにする。
なお、ステップS23でアクティブ方式、位相差方式によりAF処理を行った場合は、アクティブ方式等により求められた被写体までの距離をそのまま採用する。
また、受光ユニットA及び受光ユニットBによって撮像された画像のズレから被写体までの距離を計測するようにしてもよい。
破線部25はデジタルズームによる切り出す画像の中心(以下、切り出し中心という)を示すものであり、太い黒線部40と破線部25の交わるところがフォーカスを行った位置でもある。点線部35は受光ユニットBの光軸を示すものである。
切り出し中心の移動量とは、デジタルズームによる倍率が増加するにつれて切り出し中心を動かしていき、デジタルズームの倍率が1.754倍に達したときに、フォーカスを行った距離で、切り出し中心が受光ユニットBの光軸と同じ位置に来るように、切り出し中心を変化させる移動量である。
この切り出し中心の移動量は被写体までの距離と、フォーカスを行った位置から破線部35と太い黒線部40とが交わる位置までの距離とによって変化する。つまり、被写体との距離が長ければ切り出し中心の移動量は小さくなり、逆に被写体との距離が短ければ切り出し中心の移動量は大きくなる。
次いで、ステップS27に進み、ズーム操作があるか否かを判別しズーム操作がある場合には、ステップS28に進み、デジタルズームを行い、ズーム操作がない場合には、ステップS31に進む。
ここで、受光ユニットAによるデジタルズームが行われるにつれて、AF処理を行った距離に対しての画像の切り出し中心が、ステップS26で求められた移動量に従って、受光ユニットBの光軸に近づき、1.754倍に達するとAF処理を行った距離に対する位置の切り出し中心が受光ユニットBの光軸と同じ位置になる。ステップ28でズームが所定倍率、ここでは、1.754倍に達したと判断した場合には、ステップS29に進み、受光ユニットを切り替える。つまり、受光ユニットBに切り替わる。受光ユニットBに切り替えると、受光ユニットBによって撮像された画像が画像表示部10に表示されることになる。
図8は受光ユニットが切り替わるときの切り出し中心と画像表示部10に表示される画像の範囲(画角)を示したものである。受光ユニットAによるデジタルズームは1.754倍に達しているので、受光ユニットAの切り出し中心(破線部25)はAF処理を行った距離に対する位置(網線部60の位置)でレンズ15の光軸(点線部35)と同じ位置ある。
また、太い黒線部70は、画像表示部10に映し出される画像の範囲(画角)であり、太い黒線部70の画像が切り出され、この切り出された画像が拡大され(デジタルズーム)画像表示部10に表示される。
また、図10の(b)は所定倍率に達したときの画像表示部10に表示される画像の一例を示すものである。
図9は受光ユニットBでデジタルズームが行われたときの画像表示部10に表示される画像の範囲を示したものであり、太い黒線部80の画像が画像表示部10に表示される画像の範囲である。図7を見れば明らかなように、受光ユニットBの切り出し中心は受光ユニットBの光軸と同じ位置である。
また、図10の(c)は、さらに受光ユニットBでデジタルズームを1.754倍行ったときの画像表示部10に表示される画像を示したものである。
そして、ズームアウトを行う。このとき、デジタルズームの倍率の減少とともに、切り出し中心は、ステップS26で求められた移動量に従って、初めに(受光ユニットAで)フォーカスを行った位置に近づいていき、受光ユニットAでのデジタルズームが1倍に達すると、切り出し中心は、受光ユニットAでフォーカスした当初の位置に戻る。
また、これとは逆に、受光ユニットBでズームアウトしていき、デジタルズームが1倍まで下がったら、受光ユニットBから受光ユニットAに切り替えるようにする。ここで、受光ユニットBから受光ユニットAに切り替わり、受光ユニットAにより撮像された画像を画像表示部10に表示させるときには、受光ユニットAにより撮像された画像の1.754倍にデジタルズームされた画像が表示される。ユーザの違和感をなくすためである。そして、デジタルズームの倍率の減少とともに、受光ユニットAの切り出し中心は、移動量に従ってフォーカスを行った当初の位置に近づき、デジタルズームが1倍に達すると、切り出し中心は、受光ユニットAによりフォーカスを行った当初の位置と同じ位置に戻る。
ステップS11に進むと、シャッターボタンが全押しされたか否かを判断する。全押しと判断されるとステップS12に進み、静止画撮像処理を開始する。ここで、受光ユニットBによって被写体を撮像している場合にはCCD3によって、受光ユニットAによって被写体を撮像している場合にはCCD2によって、CCDに比較的長い出力撮像タイミングで1画面中の偶数ラインの画素信号と、奇数ラインの画素信号とを順に出力し、全面素分のデータをバッファメモリ(DRAM7)に取り込み、取り込んだ画像データを圧縮する処理を開始する。そして、それが完了と判断したら、ステップS13に進んで、圧縮した画像データに基づき静止画ファイルを生成し、メモリ・カード13に記録する。
一方、シャッター全押しされていないと判断すると、ステップS7に戻り、ズーム操作があるか否かを判断し、上記した動作を繰り返す。
そして、デジタルズームが行われると、デジタルズームの倍率の増加とともに、切り出し中心を求められた移動量にしたがって移動させていき、デジタルズームが1.754倍に達すると、切り出し中心は、受光ユニットBの光軸と同じ位置に来る。
そして、デジタルズームが1.754倍に達すると、受光ユニットAから受光ユニットBに切り替わり、受光ユニットBにより被写体を撮像し、この撮像された画像が画像表示部10に表示される。そして、受光ユニットBによりデジタルズームを継続して行う。
そして、受光ユニットAにより被写体を撮像し、撮像した画像の1.754倍にデジタルズームしたときの画像が画画像表示部10に表示される。そして、ズームアウトが継続される。
このとき、デジタルズームの倍率の減少とともに、切り出し中心は、求められた移動量に従って、受光ユニットBの光軸の位置から、初めに(受光ユニットAで)フォーカスを行った位置に近づいていく。そして、受光ユニットAでのデジタルズームが1倍に達すると、切り出し中心は、受光ユニットAによりフォーカスを行った当初の位置と同じ位置に戻る。
また、画角、光軸のズレがないので、ユーザに光軸のズレによる違和感を覚えさせることがないという効果が得ることができる。
また、ユーザが任意に所定倍率を設定することも可能である。この場合には、レンズ14、レンズ15にズームレンズを設け、このズームレンズを調整することにより、受光ユニットAによるデジタルズームが所定倍率に達したときの画像の画角と受光ユニットBにより撮像された画像の画角とが同一となるように調整を行うようにしてもよい。
2 CCD
3 CCD
4 TG
5 ユニット回路
6 CPU
7 DRAM
8 ROM
9 RAM
10 画像表示部
11 キー入力部
12 カードI/F
13 メモリ・カード
14 レンズ
15 レンズ
16 モータ駆動ブロック
17 モータ駆動ブロック
Claims (12)
- 被写体を撮像する第1の撮像手段と、
被写体を撮像する第2の撮像手段と、
前記第1の撮像手段により被写体を撮像しているときに、デジタルズームが行われ、デジタルズームの倍率が所定倍率に達したら、前記第2の撮影手段に切り替える切替手段と、
前記切替手段により撮像手段が切り替わると、切り替わった撮像手段により被写体を撮像する制御手段と、
を備えた撮像装置であって、
前記第1の撮像手段と前記第2の撮像手段は、
同一の焦点距離の光学系とセンサーピッチの異なる撮像素子とを有するとともに、前記第1の撮像手段により一定倍率までデジタルズームを行ったときの画像の画角と、前記第2の撮像手段により撮像した画像の画角とが等しくなるように設定され、かつ、前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段は共に光軸が並行するように設けられていることを特徴とする撮像装置。 - 前記切替手段は、
前記第1の撮像手段により被写体を撮像しているときに、デジタルズームが行われ、デジタルズームの倍率が前記一定倍率より大きくなったら、前記第2の撮影手段に切り替え、
前記第2の撮像手段により被写体を撮像しているときに、デジタルズームが行われ、デジタルズームの倍率が1倍より小さくなったら、前記第1の撮影手段に切り替えることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 被写体を撮像する第1の撮像手段と、
被写体を撮像する第2の撮像手段と、
前記第1の撮像手段により被写体を撮像しているときに、デジタルズームが行われ、デジタルズームの倍率が所定倍率に達したら、前記第2の撮影手段に切り替える切替手段と、
前記切替手段により撮像手段が切り替わると、切り替わった撮像手段により被写体を撮像する制御手段と、
を備えた撮像装置であって、
前記第1の撮像手段と前記第2の撮像手段は、
前記第1の撮像手段により一定倍率までデジタルズームを行ったときの画像の画角と、前記第2の撮像手段により撮像した画像の画角とが等しくなるように設定され、かつ、前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段は共に光軸が並行するように設けられており、
前記切替手段による撮影手段の切り替えを行う前記所定倍率は、ユーザによって任意に設定できることを特徴とする撮像装置。 - 撮像手段の切り替えを指示する指示手段を備え、
前記切替手段は、
デジタルズームの倍率が所定倍率に達し、かつ、前記指示手段により撮影手段を切り替える指示があった場合に、撮像手段を切り替えることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記第1の撮像手段と前記第2の撮像手段は、
それぞれ異なる焦点距離の光学系と同一の撮像素子とを有することを特徴とする請求項3乃至4の何れかに記載の撮像装置。 - 前記切替手段は、
前記第1の撮像手段により被写体を撮像しているときに、デジタルズームが行われ、デジタルズームの倍率が前記一定倍率より大きくなったら、前記第2の撮影手段に切り替え、
前記第2の撮像手段により被写体を撮像しているときに、デジタルズームが行われ、デジタルズームの倍率が1倍より小さくなったら、前記第1の撮影手段に切り替えることを特徴とする請求項3記載の撮像装置。 - 前記第1の撮像手段によりデジタルズームを行う場合において、
デジタルズームの倍率が増加するにつれて前記第1の撮像手段により撮像された画像の切り出し範囲を徐々に小さくし、かつ、切り出す画像の中心を前記第2の撮像手段の光軸に近づけるように移動させることを特徴とする請求項3乃至6の何れかに記載の撮像装置。 - 前記第1の撮像手段によるデジタルズームが一定倍率に達すると、前記切り出す画像の中心の位置と前記第2の撮像手段の光軸の位置とが合致するように切り出す画像の中心を移動させることを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
- 第1の画角に対応した焦点距離を有する第1の光学系と、
前記第1の画角より小さい第2の画角に対応した焦点距離を有する第2の光学系と、
指定されたズーム倍率が前記第2の画角よりも大きい場合に、前記第1の光学系を介して撮像される画像から前記指定されたズーム倍率の撮影画像を取得する第1の制御手段と、
指定されたズーム倍率が前記第2の画角よりも小さい場合に、前記第2の光学系を介して撮像される画像から前記指定されたズーム倍率の撮影画像を取得する第2の制御手段と、
を備え、
前記第2の画角以下である第3の画角を閾値として設定し、
徐々に大きくなるズーム倍率が前記閾値として設定された第3の画角より大きくなったときに前記第2の光学系から前記第1の光学系に切り換えて該ズーム倍率の撮影画像を取得することを特徴とする撮像装置。 - 第1の画角に対応した焦点距離を有する第1の光学系と、
前記第1の画角より小さい第2の画角に対応した焦点距離を有する第2の光学系と、
指定されたズーム倍率が前記第2の画角よりも大きい場合に、前記第1の光学系を介して撮像される画像から前記指定されたズーム倍率の撮影画像を取得する第1の制御手段と、
指定されたズーム倍率が前記第2の画角よりも小さい場合に、前記第2の光学系を介して撮像される画像から前記指定されたズーム倍率の撮影画像を取得する第2の制御手段と、
を備え、
前記第2の画角以下である第3の画角を閾値として設定し、
徐々に小さくなるズーム倍率が前記閾値として設定された第3の画角より小さくなったときに前記第2の光学系から前記第1の光学系に切り換えて該ズーム倍率の撮影画像を取得することを特徴とする撮像装置。 - 第1の画角に対応した焦点距離を有する第1の光学系と、
前記第1の画角より小さい第2の画角に対応した焦点距離を有する第2の光学系と、を備えた撮像装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
指定されたズーム倍率が前記第2の画角よりも大きい場合に、前記第1の光学系を介して撮像される画像から前記指定されたズーム倍率の撮影画像を取得する第1の制御手段と、
指定されたズーム倍率が前記第2の画角よりも小さい場合に、前記第2の光学系を介して撮像される画像から前記指定されたズーム倍率の撮影画像を取得する第2の制御手段と、
前記第2の画角以下である第3の画角を閾値として設定し、徐々に大きくなるズーム倍率が前記閾値として設定された第3の画角より大きくなったときに前記第2の光学系から前記第1の光学系に切り換えて該ズーム倍率の撮影画像を取得する第3の制御手段として機能させることを特徴とする撮像装置の制御プログラム。 - 第1の画角に対応した焦点距離を有する第1の光学系と、
前記第1の画角より小さい第2の画角に対応した焦点距離を有する第2の光学系と、を備えた撮像装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
指定されたズーム倍率が前記第2の画角よりも大きい場合に、前記第1の光学系を介して撮像される画像から前記指定されたズーム倍率の撮影画像を取得する第1の制御手段と、
指定されたズーム倍率が前記第2の画角よりも小さい場合に、前記第2の光学系を介して撮像される画像から前記指定されたズーム倍率の撮影画像を取得する第2の制御手段と、
前記第2の画角以下である第3の画角を閾値として設定し、徐々に小さくなるズーム倍率が前記閾値として設定された第3の画角より小さくなったときに前記第2の光学系から前記第1の光学系に切り換えて該ズーム倍率の撮影画像を取得する第3の制御手段として機能させることを特徴とする撮像装置の制御プログラム。
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