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JP4235427B2 - 発光ダイオードランプ - Google Patents

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JP4235427B2
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    • F21LIGHTING
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明器具に関するものである。特に、集光性を高める照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
白熱電球は、蛍光燈と同じ明るさを得る場合には、より多くの電力を要する。また、白熱電球は寿命も蛍光燈に比べて短い。このため、白熱電球に代わる商品として、使用電力の低減や使用寿命の延長等を目的とした電球型蛍光燈がある。この電球型蛍光燈は、電球形状のカバーの中に折り曲げた蛍光管を有する。この電球型蛍光燈は、白熱電球と同様の口金を有するので、白熱電球で使用したソケットをそのまま使用することができる。すなわち、取り付ける相手のソケットを変更することなく電球型蛍光燈を使用することができる。そして、白熱電球よりも小さな電力で同様の明るさを得ることができ、寿命も白熱電球より長いという蛍光燈の利点が得られる。
【0003】
上記のような利点があることから、電球型蛍光燈が用いられている。ところが、小型の白熱電球では、小型ゆえに白熱電球の内部に蛍光燈を設置するスペースが確保できず、小型の白熱電球を電球型蛍光燈に変更することは困難であった。
【0004】
そこで、小型の白熱電球については、従来技術では発光ダイオードを用いた電球型発光ダイオードの技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。図29は、従来技術を示す電球型発光ダイオード50の断面図である。51、52は発光ダイオードである。53は口金、54は基板、55は絶縁体、56は電極、57は抵抗、58は反射鏡、59はレンズである。
【0005】
照明器具に関しては、集光性の高い明るさを得たい場合があり、先行技術(特許文献1)には集光性を高める技術は開示されていない。また、集光性を調整したい場合があり、このような技術についても先行技術(特許文献1)には開示されていない。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−325809号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、集光性の高い照明器具を提供することを目的とする。
また、集光性を調整できる照明器具を提供することを目的とする。
また、簡単な回路を組み込むことにより、交流電源でも使用できる低廉な照明器具の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の照明器具は、光を発する発光部と、
前記発光部の発した光を入射して透過させる第1のレンズと、
前記第1のレンズを透過した光を入射して透過させる第2のレンズと
を備えたことを特徴とする。
【0009】
前記第2のレンズは、前記発光部に対して位置を移動可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0010】
前記第1のレンズと前記第2のレンズとは、前記発光部に対して位置を移動可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0011】
前記第1のレンズは凸レンズであり、前記第2のレンズは凹レンズであることを特徴とする。
【0012】
本発明の照明器具は、光を発する発光部と、
前記発光部に対して位置を移動可能に取り付けられ、前記発光部の発した光を入射して透過させるレンズと
を備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明の照明器具は、円錐状に広がりながら拡散してゆく光束を発する発光部と、
前記発光部の発した円錐状に広がりながら拡散してゆく光束について、前記光束のつくる円錐に内接するように設置されたレンズと
を備えたことを特徴とする。
【0014】
前記発光部は、前記レンズの焦点付近に設置されたことを特徴とする。
【0015】
前記レンズは、球レンズであることを特徴とする。
【0016】
前記レンズは、球レンズの一部を平面で切断し切断部分の一方を除去した形状の平凸レンズであることを特徴とする。
【0017】
前記発光部は、発光ダイオードであることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における小型(例えばE17やE16の口金を持つ白熱電球サイズと同じ程度)の照明器具40の図である。図1において、1は凸レンズ(第1のレンズの例)、2は凹レンズ(第2のレンズの例)、3は発光ダイオード(発光部の例)、4は凸レンズ支持部(円筒形状をしているが、断面で示している。)、5は凹レンズ支持部(円筒形状をしているが、断面で示している。)、6は発光ダイオード支持部である。7は口金であり、例えば、E17やE26程度の口金を想定しているが、これに限定されるものではない。
この実施の形態1は、凹レンズ2を発光ダイオード3に対して移動可能に取り付けた構成であることを特徴とする。
【0019】
発光ダイオード支持部6は下部が口金7となっている。そして、発光ダイオード支持部6は、発光ダイオード3を支持している。発光ダイオード3は、凸レンズ1を支持する凸レンズ支持部4に囲われている。さらに、凸レンズ1を囲うように凹レンズ2を支持する円筒状の凹レンズ支持部5が、発光ダイオード支持部6に対して、図1の矢印A、B方向にスライド可能に嵌め合わされている。
【0020】
図2は、発光ダイオード3を発光させるための整流回路を示す図である。8は交流電源であり、例えば家庭用の交流100ボルト電源を用いることができる。9は整流用ダイオードであり、4個でブリッジ回路による整流回路を形成している。10は抵抗である。図2の回路は、図1の照明器具40における発光ダイオード支持部6の内部に設置することができる。これにより、交流電源で発光ダイオード3を用いた照明器具40を使用することができる。すなわち、交流100ボルトの家庭用の白熱電球に代えて、そのソケット(受け金)にそのまま本実施の形態1に係る照明器具40を使用することができる。これにより、発光ダイオードを用いて交流100ボルトで使用できる低廉な照明器具を提供できる。
【0021】
なお、照明器具40には図2の回路を組み込まずに、直流電源を用いても構わない。例えば、直流12ボルト程度の直流電源を用いてもよい。
【0022】
本実施の形態1における照明器具40は、特に、凹レンズ2が発光部である発光ダイオード3に対して移動可能であることを特徴とする。以下に述べるように、凹レンズ2が移動することで照明器具40は集光性を調整することができる。
【0023】
図3、図4は集光性を示す概念図である。図3と図4とは、凹レンズ2の位置のみが異なる。L2はL1よりも長く、凹レンズ2を発光ダイオード3から遠ざける方向にスライドした状態である。図3において、凸レンズ1は発光ダイオード3から円錐状(放射状)にでた光束の全部が凸レンズ1に入射する位置に配置してある。そして、凸レンズ1は入射した光束を透過する。さらに凹レンズ2は、凸レンズ1が透過した光束を入射し透過して、光束11として出射する。図4も同様に凹レンズ2は光束12を出射する。この場合、光束11と光束12を比べると、光束11の方が光束12よりも細くなる。これは、凹レンズ2の位置が、図3の方が図4よりも発光部である発光ダイオード3から遠いからである。この性質を利用して、実施の形態1は凹レンズ2を発光ダイオード3に対して移動可能とした構造として、集光性を調整できるようにしている。
なお、ここで「集光性」とは、照明器具40から出射される光束の径(幅)が太い、細いを意味するものとする。図3の光束11は、図4の光束12よりも細いので、光束11は光束12よりも集光性が「高い」というものとする。逆に図4の光束12は、図3の光束11よりもが太いので、集光性が「低い」というものとする。
【0024】
図5は、実施の形態1における凹レンズ2を移動可能とする別の構成を示す図である。図1における実施の形態1は、凹レンズ支持部5を発光ダイオード支持部6に対してスライド可能に嵌め合わせて、発光ダイオード3からの凹レンズ2の距離を変化させた。これに対して、図5は、図6に示す板ばね13を用いて凹レンズ2を発光ダイオード3に対して移動させる構成である。図5は円筒状をなしている凹レンズ支持部5の内径側に、波形の凹凸形状を有する板ばね13を取り付けている。板ばね13は発光ダイオード3側の端部が、凹レンズ支持部5の内径側に固定的に取り付けられている。そして、発光ダイオード支持部6の側面は、前記板ばね13の波形の凹凸形状に合うように、同様の形状になっている。板ばね13が、発光ダイオード支持部6の波形の凹凸形状を押し付けることにより、凹レンズ支持部5が発光ダイオード支持部6に固定される。そして、凹レンズ支持部5をA方向あるいはB方向に移動させる場合は、板ばね13の弾性により、板ばね13が発光ダイオード支持部6を押し付けている状態でA方向あるいはB方向に移動可能である。このように、板ばね13を有する凹レンズ支持部5を、板ばね13の押し付け力で発光ダイオード支持部6に取り付けたままの状態でA方向あるいはB方向に移動させることができる。
これにより、板ばね13を有する凹レンズ支持部5は、発光ダイオード支持部6に対して移動することができる。
以上により、板ばね13により凹レンズ2は、固定設置されている発光ダイオード3と凸レンズ1とに対して移動することができるので、照明器具40の集光性を変えることができる。
【0025】
図7は、実施の形態1における凹レンズ2を移動可能とする別の構成を示す図である。図7は、図8に示す輪の形をしたばねクリップ15を用いて凹レンズ2を発光ダイオード3に対してA方向あるいはB方向に移動させる構成である。図7は、凹レンズ支持部5をばねクリップ15で締め付けている。また、凹レンズ支持部5の切り欠き部16は密着性を向上させるためのものである。そして、図8に示すようにばねクリップ15は、CC方向に端部をつまむと輪の内径が広がり、はなすと内径が元に戻る。したがって、このばねクリップ15の内径変化を利用して凹レンズ支持部5を発光ダイオード支持部6に取り付ける構成である。取り付け後に、凹レンズ支持部5を移動させたいときは、ばねクリップ15の端部をCC方向につまみ、緩ませて前記凹レンズ支持部5を移動し、移動後に所定の位置において、ばねクリップ15端部をはなせば、発光ダイオード支持部6に対して凹レンズ支持部5を固定的に取り付けることができる。
以上により、ばねクリップ15により凹レンズ2は、発光ダイオード3及び凸レンズ1に対して移動することができるので、照明器具40は、集光性を調整することができる。
【0026】
図9は、実施の形態1における凹レンズ2を移動可能とする別の構成を示す図である。図9は、図10に示す小ねじ17を用いて凹レンズ2を移動させる構成である。図9では、円筒形状をなす凹レンズ支持部5を発光ダイオード支持部6に対して小ねじ17で取り付けている状態を示している。図9では、小ねじ17は3個所に示しているが、円周方向に90度おき計4個所あるものである。なお、小ねじ17を取り付けやすいように、スリット18を設けている。小ねじ17により、凹レンズ支持部5を発光ダイオード支持部6に対して所定の位置に取り付ける。その後、位置を移動する場合は、前記小ねじ17を緩めて凹レンズ支持部5を移動し、その位置で小ねじ17を締め凹レンズ支持部5を固定する。
以上により、小ねじ17により凹レンズ2は、発光ダイオード3及び凸レンズ1に対して移動することができるので、照明器具40は、集光性を調整することができる。
【0027】
図11は、実施の形態1における凹レンズ2を移動可能とする照明器具40の別の構成を示す図である。図11は、凸レンズ1及び凹レンズ2の両者をともに支持するレンズ支持部19に、じゃばら部分20を設けて凹レンズ2を移動可能とする構成である。すなわち、凸レンズ1は発光ダイオード3に対して位置を変えることができないように取り付けられている。一方、凹レンズ2は、レンズ支持部19において発光ダイオード3よりにじゃばら部分20を有する。したがって、このじゃばら部分20の伸び縮みにより、凹レンズ2は、位置が固定的に設置されている発光ダイオード3及び凸レンズ1からの距離を変えることができる。図12は、じゃばら部分20が伸びた場合を示す図である。じゃばら部分20が伸びることにより、発光ダイオード3からの距離L3がL4へと長くなる。
以上により、じゃばら部分20により、凹レンズ2は発光ダイオード3及び凸レンズ1に対して移動することができるので、照明器具40は、集光性を変えることができる。
【0028】
実施の形態2.
図13は、実施の形態2における照明器具40の構成を示す図である。実施の形態1が凹レンズ2(第2のレンズの例)のみ位置を移動したのに対して、実施の形態2は、凹レンズ2(第2のレンズの例)と凸レンズ1(第1のレンズの例)との両者を移動可能とする構成である。
図13は、前記凹レンズ2と凸レンズ1の両者を支持するレンズ支持部19が、じゃばら部分20を2個所に有することで、凹レンズ2及び凸レンズ1の両者を移動可能とする構成である。レンズ支持部19は、凹レンズ2と凸レンズ1の両者を支持している。図13では、レンズ支持部19において、最上部に凹レンズ2、その下にじゃばら部分20、凸レンズ1、じゃばら部分20を有している。
したがって、上記の構成により上記2個所のじゃばら部分20を伸縮させることで、凸レンズ1及び凹レンズ2を発光ダイオード3に対して移動することができる。
以上の様に、凸レンズ1と凹レンズ2の両者が移動可能であるので、集光性を調整する自由度が大きいという効果が得られる。
【0029】
図14は、実施の形態2における凸レンズ1と凹レンズ2とが移動可能である照明器具40の別の構成を示す図である。図14は、凹レンズ2を支持する凹レンズ支持外筒21と、凸レンズ1を支持する凸レンズ支持内筒22とを設けることで、凹レンズ2及び凸レンズ1を移動可能としている。
図14に示すように、凹レンズ2を支持する凹レンズ支持外筒21は、凸レンズ1を支持する凸レンズ支持内筒22に対してスライド可能に嵌め合わされている。さらに、凸レンズ支持内筒22は発光ダイオード支持部6に対してスライド可能に嵌め合わされている。したがって、以上の構成により凸レンズ1及び凹レンズ2は発光ダイオード3に対して移動可能となっている。よって、図13の構成と同様に、照明器具40は集光性を調整することができ、また、凸レンズ1と凹レンズ2の両者が移動可能であるので集光性を調整する自由度が大きいという効果がある。
【0030】
実施の形態3.
図15は、実施の形態3における照明器具40の構成を示す図である。実施の形態3は、発光部である発光ダイオード3に対して球レンズ23をA方向あるいはB方向に移動可能に取り付けた構成である。図15において、球レンズ23は、円筒形状の球レンズ支持円筒24(図では断面としている。)の上部において、球レンズ23の球面に合わせて加工された球レンズ受け部25に受けられている。そして、球レンズ支持円筒24は発光ダイオード支持部6にスライド可能に嵌め合わされており、A方向あるいはB方向にスライドが可能となっている。
以上の構成により、球レンズ23は発光ダイオード3に対して移動可能に設置されるので、照明器具40は、発光ダイオード3が発する光束の集光性を調整することができる。以下に集光性について述べる。
【0031】
図16〜図18は集光性を示す概念図である。図16〜図18は球レンズ23の焦点距離(球レンズ中心34と焦点との間の距離)に対して、発光部である発光ダイオード3が異なる3つの位置にある場合を示している。すなわち、発光ダイオード3の位置が、焦点よりも球レンズ23に近い位置、球レンズ23の焦点位置、球レンズ23の焦点より遠い位置の3つの場合である。
図16は、発光ダイオード3の位置が球レンズ23の焦点距離よりも球レンズ23に近い場合を示している。この場合、発光ダイオード3の発した光束は球レンズ23に入射し、球レンズ23を透過した後は、拡散する状態で出射される。これは、図15において、発光ダイオード3が焦点位置にある場合を基準にすると、球レンズ23を発光ダイオード3側に近づけた場合である。
図17は、発光ダイオード3が球レンズ23の焦点に位置する場合を示している。この場合は、発光ダイオード3の発した光束は球レンズ23に入射した後、球レンズ23を透過すると平行光として出射する。
図18は、発光ダイオード3が球レンズ23の焦点距離よりも遠くに位置する場合を示す図である。この場合、発光ダイオード3が発した光束は球レンズ23に入射し透過されると収束する状態で出射される。これは、図15において、発光ダイオード3が焦点位置にある場合を基準にすると、球レンズ23を発光ダイオード3から遠ざけた場合である。
以上のように、球レンズ23の位置を発光ダイオード3の位置に対して移動することで、照明器具40は、集光性を調整することができる。
【0032】
図19は、実施の形態3における球レンズ23が移動可能である照明器具40の別の構成を示す図である。図19は、図5に示す実施の形態1の構成と同様に、板ばね13を用いて球レンズ支持円筒24を発光ダイオード支持部6に対してA方向あるいはB方向に移動できるようにして、球レンズ23を発光ダイオード3に対して移動可能に取り付けたものである。
【0033】
図20は、実施の形態3における球レンズ23が移動可能である照明器具40の別の構成を示す図である。図20は、図7に示す実施の形態1の構成と同様に、輪の形のばねクリップ15で球レンズ支持円筒24を締め付けて固定するとともに、移動する場合は、ばねクリップ15を緩めて球レンズ支持円筒24を移動し、その後再びばねクリップ15で締め付けて固定し球レンズ23を移動後の位置に固定する。これにより、球レンズ23は発光ダイオード3に対して移動可能に取り付けられる。
【0034】
図21は、実施の形態3における球レンズ23が移動可能である照明器具40の別の構成を示す図である。図21は、図9に示す実施の形態1の構成と同様に、小ねじ17で円筒形状をなしている球レンズ支持円筒24をねじ止めする。小ねじ17を締めて球レンズ支持円筒24を固定するとともに、移動する場合は小ねじ17を緩めて移動させ、再び移動後の位置で小ねじ17を締めて固定すればよい。このようにして、球レンズ23は発光ダイオード3に対して移動可能に取り付けられる。
【0035】
図22は、実施の形態3における球レンズ23が移動可能である照明器具40の別の構成を示す図である。図22は、図11に示す実施の形態の構成と同様に、球レンズ支持部26にじゃばら部分20を設けている。じゃばら部分を伸縮させることで発光ダイオード3に対する球レンズ23の位置を変化させることができる。このようにして、球レンズ23は発光ダイオード3に対して移動可能に取り付けられる。
【0036】
図23は、実施の形態3における照明器具40の別の構成を示す図である。図23は、実施の形態3の構成を示す図15に対して、球レンズ23を半球レンズ36とした構成である。半球レンズ支持部37における半球レンズ受け部38で半球レンズ36の平面部を受けている。球レンズ23から半球レンズ36とすることで、球レンズ23に要する材料よりも少ない材料で半球レンズ36をつくることができるという効果が得られる。また半球レンズ36とすることで、半球レンズ36を受ける部分である半球レンズ受け部38は、球レンズ23を受ける球レンズ受け部25のように球面で受ける場合と異なり、平面で受けることができるので、製作にあたり形状が簡単で製作しやすいという効果がある。
なお、図23は図15について球レンズ23を半球レンズ36に変更した構成を示しているが、半球レンズ36への変更は、図19〜図22における他の4つの構成についても同様に可能である。
【0037】
実施の形態4.
図24は、実施の形態4における照明器具40の構成を示す図である。球レンズ23は球レンズ支持円筒24が支持している。そして、球レンズ支持円筒24は発光ダイオード支持部6に対して固定して取り付けられている。
図24では、発光ダイオード3の発する円錐状の光束27(発光部に頂点を有する円錐形状であり、頂角2θである。)に対して、その円錐に内接するように球レンズ23が配置されている。本実施の形態4の特徴は、上記のように球レンズ23を発光ダイオード3の発する円錐状の光束27について、その円錐に内接するように球レンズ23を配置することにある。なお、加えて発光ダイオード3の位置は球レンズ23の焦点に配置してある。つまり、球レンズ中心34と発光ダイオード3との距離は球レンズ23の焦点距離に等しいが、これは球レンズ23に入射した光束を平行な光束28として出射させるためである。
【0038】
上記のように、発光ダイオード3の発する円錐状の光束27について、その光束の円錐に内接するように球レンズ23を配置すれば、発光ダイオード3の発した光束を逃すことなく球レンズ23に入射させることができる。それは、球レンズ23全体を使用することになるので、材料の面から球レンズ23を有効に利用することができるという効果がある。
具体的に説明すれば、図25に示すように、発光ダイオード3の発する円錐状の光束29の頂角2θが、図24における頂角2θよりも小さい場合、光束29は球レンズ23に接することなく球レンズ23と交わる状態で入射し、平行な光束30として出射する。このため、図25における球レンズ23の斜線部分を発光ダイオード3からの光束が透過することはないので、この斜線部分はレンズ無駄部分31となる。したがって、上記のように円錐状の光束に内接するように球レンズ23を配置すれば、レンズ無駄部分31は生じることはなく、材料の面からみて球レンズを有効に活用することができる。
【0039】
図26、図27は、発光ダイオード3の発する円錐状の光束27につき、その円錐に内接するように球レンズ23を配置した場合に、球レンズ23の焦点距離と発光ダイオード3との位置関係を示す図である。
図26は、発光ダイオード3の位置が球レンズ23の焦点距離よりも球レンズ中心34よりにある場合を示す。この場合は、発光ダイオード3が発した光束は球レンズ23に入射した後、拡散されて光束32として出射される。
図27は、発光ダイオード3と球レンズ中心34との間の距離が、球レンズ23の焦点距離より長い場合を示す。この場合は、発光ダイオード3が発した光束は球レンズ23に入射した後、光束33として収束するように出射される。このように発光ダイオード3の発する円錐状の光束につき、その円錐に内接するように球レンズ23を配置するとともに、さらに発光ダイオード3の位置を球レンズ23の焦点距離に対して、焦点距離の位置、焦点距離よりも短い位置、焦点距離よりも長い位置というように変えることで、球レンズ23から出射される光束の集光性を変化させることができる。
【0040】
図28は、実施の形態4における照明器具40の別の構成を示す図である。図28は、図24の球レンズ23を平凸レンズの例として半球レンズ36に変更した構成である。この構成においては、半球レンズ36を用いるので球レンズ23よりも少ない材料で、上記実施の形態4における構成を示す図24の場合と同じ効果を得ることができる。また、半球レンズ36とすることで、半球レンズ36の半球レンズ受け部38は、球レンズ23の球レンズ受け部25の場合と異なり半球レンズ36を平面で受けることができるので、製作にあたり形状が簡単で製作しやすいという効果がある。
【0041】
以上、実施の形態1から実施の形態4において集光性が高く、また集光性を調整できる照明器具の構成について述べたが、上記の構成は照明器具に限らず、たとえば発光ダイオードを用いた表示装置において集光性を高め、あるいは集光性を調整する場合にも適用をすることができる。
また、発光ダイオード3は図では一つの場合を示しているが、一つに限ることはなく、複数個あっても構わない。
また、発光ダイオードの発する色については、照明用としては白色を想定しているが、白色に限定されるることはなく、赤、緑、青等に発光するもの、あるいは発光ダイオードを複数用いてそれらの色を組み合せても構わない。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、第1のレンズと第2のレンズとを用いることで、高い集光性を得て明るさを向上することができる。
【0043】
本発明によれば、レンズの位置を移動させて集光性を変えることにより、明るさを調整することができる。
【0044】
本発明によれば、第2のレンズに加えて第1のレンズも位置を移動できるので、自由度の大きい集光性の調整を行うことができる。
【0045】
本発明によれば、第1のレンズに凸レンズを用い、第2のレンズに凹レンズを用いるので、容易にレンズの加工をすることができる。また、容易にレンズを入手することができる。
【0046】
本発明によれば、一つのレンズを発光部に対して移動可能に取り付けるので、集光性の調整が容易となるとともに、照明器具のサイズをコンパクトにすることができる。
【0047】
本発明によれば、円錐状に広がりながら拡散してゆく光束に内接するようにレンズを配置するので、レンズを有効に使用することができる。
【0048】
本発明によれば、円錐状に広がりながら拡散してゆく光束に内接するようにレンズを配置するとともに、発光部はレンズの焦点付近に位置するので、レンズを出射する光束は平行光束となり、明るい光束を得ることができる。
【0049】
本発明によれば、レンズには球レンズを使用するので、焦点距離を短くとることができ照明器具をコンパクトにすることができる。また、球レンズの材質の屈折率にしたがい焦点距離を決定できるので、設計の自由度を大きくすることができる。
【0050】
本発明によれば、レンズには平凸レンズを使用するので、レンズに使用する材料を球レンズよりも少なくすることができ、また、容易に取り付けることができる。
【0051】
本発明によれば、発光部には発光ダイオードを使用するので、低電力で使用することができる。また、照明器具をコンパクトにすることができる。さらに、長寿命の照明器具とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の構成を示す図である。
【図2】 回路構成を示す図である。
【図3】 集光性を示す概念図である。
【図4】 集光性を示す概念図である。
【図5】 実施の形態1における別の構成を示す図である。
【図6】 板ばねを示す斜視図である。
【図7】 実施の形態1における別の構成を示す図である。
【図8】 ばねクリップを示す図である。
【図9】 実施の形態1における別の構成を示す図である。
【図10】 小ねじを示す図である。
【図11】 実施の形態1における別の構成を示す図である。
【図12】 じゃばら部分が伸びた状態を示す図である。
【図13】 実施の形態2の構成を示す図である。
【図14】 実施の形態2における別の構成を示す図である。
【図15】 実施の形態3の構成を示す図である。
【図16】 集光性を示す概念図である。
【図17】 集光性を示す概念図である。
【図18】 集光性を示す概念図である。
【図19】 実施の形態3における別の構成を示す図である。
【図20】 実施の形態3における別の構成を示す図である。
【図21】 実施の形態3における別の構成を示す図である。
【図22】 実施の形態3における別の構成を示す図である。
【図23】 実施の形態3における半球レンズを用いた構成の図である。
【図24】 実施の形態4の構成を示す図である。
【図25】 集光性を示す概念図である。
【図26】 集光性を示す概念図である。
【図27】 集光性を示す概念図である。
【図28】 実施の形態4における半球レンズを用いた構成の図である。
【図29】 従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 凸レンズ、2 凹レンズ、3 発光ダイオード、4 凸レンズ支持部、5凹レンズ支持部、6 発光ダイオード支持部、7 口金、8 交流電源、9 整流ダイオード、10 抵抗、11,12 光束、13 板ばね、15 ばねクリップ、16 切り欠き部、17 小ねじ、18 スリット、19 レンズ支持部、20 じゃばら部分、21 凹レンズ支持外筒、22 凸レンズ支持内筒、23 球レンズ、24 球レンズ支持円筒、25 球レンズ受け部、26 球レンズ支持部、27,28,29,30 光束、31 レンズ無駄部分、32,33 光束、34 球レンズ中心、35 光束、36 半球レンズ、37 半球レンズ支持部、38 半球レンズ受け部、40 照明器具、50 電球型発光ダイオード、51,52 発光ダイオード、53 口金、54 基板、55 絶縁体、56 電極、57 抵抗、58 反射鏡、59 レンズ。

Claims (3)

  1. 発光ダイオードと、
    前記発光ダイオードを支持する発光ダイオード支持部と、
    前記発光ダイオード支持部の内部に設置され、前記発光ダイオードを発光させるための整流回路と、
    凸レンズ及び凹レンズの両者をともに支持し、前記凸レンズは前記発光ダイオードに対して位置を変えることができないように取り付けられるとともに、じゃばら部分を設けることにより、前記凹レンズは前記じゃばら部分の伸び縮みにより、位置が固定的に設置されている前記発光ダイオード及び前記凸レンズからの距離を変えることにより集光性を変えることができるレンズ支持部と、
    前記発光ダイオード支持部の下部を構成する口金とを備えたことを特徴とする発光ダイオードランプ。
  2. 発光ダイオードと、
    前記発光ダイオードを支持する発光ダイオード支持部と、
    前記発光ダイオード支持部の内部に設置され、前記発光ダイオードを発光させるための整流回路と、
    凸レンズ及び凹レンズの両者をともに支持し、最上部に凹レンズ、その下にじゃばら部分、凸レンズ、じゃばら部分を有し、前記2個所のじゃばら部分を伸縮させることで、前記凹レンズ及び前記凸レンズの両者を前記発光ダイオードに対して移動させることにより集光性を変えることができるレンズ支持部と、
    前記発光ダイオード支持部の下部を構成する口金とを備えたことを特徴とする発光ダイオードランプ。
  3. 発光ダイオードと、
    前記発光ダイオードを支持する発光ダイオード支持部と、
    前記発光ダイオード支持部の内部に設置され、前記発光ダイオードを発光させるための整流回路と、
    前記発光ダイオード支持部に固定され、じゃばら部分により移動可能に球レンズを支持し、前記じゃばら部分を伸縮させることで前記発光ダイオードに対する前記球レンズの位置を変化させることより集光性を変えることができる球レンズ支持部と、
    前記発光ダイオード支持部の下部を構成する口金とを備えたことを特徴とする発光ダイオードランプ。
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