JP4230853B2 - 包装箱材及びこれを用いた包装箱 - Google Patents
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また、請求項2記載の発明では、相互に連結された対向する2対の側壁部分と、対向する少なくとも1対の前記側壁部分に連結された上側蓋部分と、対向する少なくとも1対の前記側壁部分に連結された下側蓋部分とを備えた包装箱材において、上側及び下側蓋部分の少なくとも一方の蓋部分の四隅のうち、側壁部分と連結されていない側の角部に少なくとも1つの摘み部を形成すると共に、この摘み部に、角部の縁部に対して所定の角度を有する少なくとも1本の折線を形成する、という構成を採っている。
請求項3記載の発明では、相互に連結された対向する2対の側壁部分と、対向する少なくとも1対の側壁部分に連結された上側蓋部分と、対向する少なくとも1対の側壁部分に連結された下側蓋部分とを備えた包装箱材において、上側及び下側蓋部分の少なくとも一方の蓋部分の四隅のうち、側壁部分と連結されていない側の角部に少なくとも1つの摘み部を設け、当該摘み部と他の部分との境界の少なくとも一端部に所定の切込みを形成して設ける、という構成を採っている。
請求項5の発明では、請求項1に記載の発明の構成に加え、摘み部に、角部の縁部に対して所定の角度を有する少なくとも1本の折線を形成する、という構成を採っている。
請求項6の発明では、請求項5に記載の発明の構成に加え、摘み部と他の部分との境界の少なくとも一端部に所定の切込みを形成する、という構成を採っている。
請求項7の発明では、請求項1,2,3,4,5又は6に記載の発明の構成に加え、蓋部分における摘み部とその他の部分との境界に折線を形成する、という構成を採っている。
さらに、請求項8の発明では、上記請求項1〜7のいずれかに記載した包装箱材を組み立てて包装箱を形成する、という構成を採っている。
請求項2の発明に係る包装箱材によれば、摘み部が二つ折りにされるため、摘み部を容易に摘むことができる包装箱を形成することができる。
請求項3の発明に係る包装箱材によれば、摘み部が切込みによって折線で確実に折り曲げられる包装箱を形成することができる。
請求項5の発明に係る包装箱材によれば、請求項1の発明の効果に加え、摘み部が二つ折りにされるため、摘み部を容易に摘むことができる包装箱を形成することができる。
請求項6の発明に係る包装箱材によれば、請求項5の発明の効果に加え、切込みの位置で正確に摘み部を折り曲げることができる包装箱を形成することができる。
請求項7の発明に係る包装箱材によれば、請求項1,2,3,4,5又は6の発明の効果に加え、摘み部がより折り曲げやすい包装箱を形成することができる。
更に、請求項8に係る包装箱によれば、複雑な構造を採ることなく、重量物用の高強度の材料からなる包装箱でも容易に開封でき又は解体することができる。
図1は、本実施形態に係る包装箱材1の展開図を示している。この図に示すように、包装箱材1は四角形の4枚の側壁部分3,5,7,9と、4枚の上側蓋部分3a,5a,7a,9aと、更に4枚の下側蓋部分3b,5b,7b,9bとから構成されている。また、側壁部分7の端部には側壁部分9と連結するための連結部分7cが設けられている。
包装箱材1を包装箱として組み立てる場合には、図中の点線で折り曲げると共に連結部材7cで立方体を形作り、下側蓋部分3b,5b,7b,9bで底面を封止する。ここで、包装箱材の材料は、例えばダンボール紙などが用いられるが、これに限定される訳ではなく、別の厚紙材やプラスチック材などでもよい。
包装箱1Aは組み立てられると、下面が下側蓋部分3b,5b,7b,9b(図1参照)によって封止される。そしてこの包装箱1Aは、本実施形態では、缶や瓶あるいはプラスチック材の袋容器などを包装するものとなる。包装箱1Aの側面は、上記したように、対向する2対の側壁部分3と7及び5と9とで構成される。図では、上側蓋部分3a,5a,7a,9aが開放されているが、実際に商品等を包装する場合には、これらの上側蓋部分3a,5a,7a,9aで封止して、略六面体形状とする。
本実施形態では、上側蓋部分7aに2つの摘み部15と、下側蓋部分7bに2つの摘み部17の合計4つが形成されている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、上側蓋部分7a又は下側蓋部分7bに少なくとも1つ形成されていればよい。もちろん、上側蓋部材7aと下側蓋部分7bにそれぞれ1つずつ摘み部を形成するようにしてもよい。また、本実施形態では、摘み部15,17は直角二等辺三角形の形状となっているが、これは一例であり、指で摘むことができる形状であれば、直角二等辺三角形である必要はない。
摘み部15を摘んで上方に引き上げると、図4(B)に示すように、この摘み部15は折線15aに沿って折れ曲がる。このため、確実に摘み部15を把持することができる。そして、更にこの摘み部15を引き上げることで、接着剤の接着力に抗して上側蓋部分7aを上側蓋部分3aから剥離させることができる。このように、容易に上側蓋部分7aを開封することができるので、内部に収容されている飲料用缶や瓶などを容易に取り出すことができ、また、プラスチック材からなる袋容器の飲料容器が空になった後、これを廃棄する際にも容易にこの袋容器を取り出すこともできる。そして、使用された後の包装箱1Aは、下側蓋部材7bも同様に剥離され、薄く折り畳むことができるようになる。
このように形成された摘み部19の機能について説明すると、先ず、折線19aに沿って摘み部19を折り曲げる。次に、摘み部19を折線19bに沿って谷折りする。これにより、厚みの為、摘みにくかった摘み部が指先のふくらみにうまくフィットして、より力を入れて摘みながら蓋部分間の接着を剥離することができるようになる。尚、折線19bは、上記したように、摘み部19を摘み易くすることが目的であるので、図5に示すものに限定されるものではなく、例えば、摘み部19を折線19bに沿って重ね合わせてもよいし、折線19bに平行な方向に複数の折線を設けるようにしてもよい。
切込み21bが形成された摘み部21を折り曲げようとすると、切込み21と折線21aを結ぶ直線に沿った位置の強度は他の部分の強度と比較して低いので、確実に折線21aに沿って摘み部21を折り曲げることができる。仮に、折線21aが形成されていなくても、各切込み21bを結ぶ線に沿って折り曲げることも可能となる。また、折線21aの両端部ではなく、一端部にのみ切込みを形成するようにしてもよい。尚、図7に示すように、本実施形態の切込み21bの形状は三角形であるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、三角形ではなく、半円形状の切欠きや折曲げ線21aに沿って細い切れ目からなる切込みを入れても同様の効果を得ることは可能である。
以上、それぞれ摘み部が薄く形成された実施形態、蓋部分の角部に形成された折線を有する実施形態及び切込みを有する実施形態について説明した。しかし本発明はこれに限定されるものではなく、これらを任意に組み合わせた包装箱にしてもよい。
また、包装箱を構成する材料はダンボール紙のような厚紙材が用いられることが多い。その厚さは、内容物が350mlから500ml入りの飲料の場合、3〜5mm程度のものを用いる。また、500mlより多い容量の飲料の場合には、更に厚いものを用いるのが望ましい。しかしながら、それ以外の材質を強度を考慮した上で用いることも可能である。
1A,1B,1C 包装箱
3,5,7,9 側壁部分
3a,5a,7a,9a 上側蓋部分
3b,5b,7b,9b 下側蓋部分
15,17 摘み部
15a,17a 折線
19,21 摘み部
19a,19b,21a 折線
21b 切込み
Claims (8)
- 相互に連結された対向する2対の側壁部分と、対向する少なくとも1対の前記側壁部分に連結された上側蓋部分と、対向する少なくとも1対の前記側壁部分に連結された下側蓋部分とを備えた包装箱材において、
前記上側及び下側蓋部分の少なくとも一方の蓋部分の四隅のうち、前記側壁部分と連結されていない側の角部に少なくとも1つの摘み部を設け、当該摘み部の厚さを他の部分より薄くしたことを特徴とする包装箱材。 - 相互に連結された対向する2対の側壁部分と、対向する少なくとも1対の前記側壁部分に連結された上側蓋部分と、対向する少なくとも1対の前記側壁部分に連結された下側蓋部分とを備えた包装箱材において、
前記上側及び下側蓋部分の少なくとも一方の蓋部分の四隅のうち、前記側壁部分と連結されていない側の角部に少なくとも1つの摘み部を設け、当該摘み部と他の部分との境界の少なくとも一端部に所定の切込みを形成したことを特徴とする包装箱材。 - 前記摘み部と他の部分との境界の少なくとも一端部に所定の切込みを形成したことを特徴とする請求項1に記載の包装箱材。
- 相互に連結された対向する2対の側壁部分と、対向する少なくとも1対の前記側壁部分に連結された上側蓋部分と、対向する少なくとも1対の前記側壁部分に連結された下側蓋部分とを備えた包装箱材において、
前記上側及び下側蓋部分の少なくとも一方の蓋部分の四隅のうち、前記側壁部分と連結されていない側の角部に少なくとも1つの摘み部を形成すると共に、この摘み部に、前記角部の縁部に対して所定の角度を有する少なくとも1本の折線を形成し、
前記摘み部と他の部分との境界の少なくとも一端部に所定の切込みを形成したことを特徴とする包装箱材。 - 前記摘み部に、前記角部の縁部に対して所定の角度を有する少なくとも1本の折線を形成したことを特徴とする請求項1に記載の包装箱材。
- 前記摘み部と他の部分との境界の少なくとも一端部に所定の切込みを形成して設けたことを特徴とする請求項5に記載の包装箱材。
- 前記蓋部分における摘み部とその他の部分との境界に折線を形成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6に記載の包装箱材。
- 上記請求項1〜7のいずれかに記載した包装箱材を組み立てて形成したことを特徴とする包装箱。
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