JP4226606B2 - 通信装置、通信方法、ならびに、プログラム - Google Patents
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Description
この際に、特定のIPアドレスを有する端末からの通信のみ、許可する「ホワイトリスト」や、特定のIPアドレスを有する端末からの通信を拒絶する「ブラックリスト」などを維持管理する技術も提案されている。
特に、グローバルネットワークに対する通信口に対して動的にIPアドレスが割り振られる端末同士がインターネットを介したP2P(Peer To Peer)通信を行う等には、ホワイトリストやブラックリストを作ることができないため、許可される通信相手を適切に維持管理する必要がある。
本発明は、上記のような課題を解決するもので、通信相手を適切に制限するのに好適な通信装置、通信方法、ならびに、これらをコンピュータにて実現するプログラムを提供することを目的とする。
一方、送信部は、生成された鍵符号を指定するパケットを、コンピュータ通信網を介して、通信を許可すべき相手に送信する。通信を許可すべき相手にこのパケットが到達すると、その相手は、パケット内の鍵符号を取得して、取得した鍵符号を指定して、通信許可を要求するパケットを、当該通信装置に送信してくる。
たとえば、本通信装置がルータ等の場合は、許可した相手からのパケットの宛先がルータに接続されたLAN内であれば、LAN内に当該パケットを送り込むこととなる。一方、許可していない相手からのパケットの宛先がルータに接続されたLAN内であれば、当該パケットは捨てる、もしくは、接続を拒否することとして、適切に通信相手の制限を行う。
本発明によれば、本通信装置をルータ等として機能させた場合にLAN内の複数のノートが同時に外部と通信するような状況でNAPT(Network Address Port Translation)などを用いるときであっても、ポートを開放することができ、通信相手の制限を適切に行うことができるようになる。
本発明によれば、通信相手を紹介するような固定されたサーバ装置に鍵符号を登録することで、当該サーバ装置が紹介する相手のみを通信相手として許可することができるようになる。
本発明によれば、一旦通信を許可した相手であっても、一定時間が経過すればその許可が取り消されるので、ダイヤルアップ接続やDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)などにより、通信相手のIPアドレスが変化する場合であっても、本来許可すべきでない相手に通信を許可してしまう危険性を減らすことができる。
本発明は、上記発明の好適実施形態に係るもので、鍵符号に有効期限を設けるものであり、一旦通信を許可した相手であっても、有効期限の後は、通信の許可を取り止めるものである。たとえば、上記の通信対戦の例では、ピアツーピアで通信対戦の一試合を行うのに十分な時間を閾時間とすれば良い。
本発明は、上記発明の好適実施形態に係るもので、鍵符号が利用できる外部の送信元の個数に制限を設けるものであり、一定以上の送信元との通信は先着順で許可するが、それ以降の通信は許可しない、というものである。
本発明によれば、通信の許可に必要な鍵符号を知得しているような相手であっても、一定の数以上からのアクセスがあった場合には、これを許可しないこととして、鍵符号が盗聴や傍受、漏曳した場合であっても、本来許可すべきない相手に通信を許可してしまう危険性を減らすことができる。
本発明は、上記発明の好適実施形態に係るもので、中継部が、NAT(Network Address Translation)やNAPTなどのIPマスカレード機能を有するように構成する場合に適用することができる。
本発明によれば、当該通信装置をルータ、ゲートウェイ、ファイアウォール等として機能させることができるようになる。
すなわち、生成工程では、生成部が、鍵符号を生成する。
一方、送信工程では、送信部が、生成された鍵符号を指定するパケットを、コンピュータ通信網を介して、通信を許可すべき相手に送信する。
そして、許可工程では、許可部が、当該到来したパケットに生成された鍵符号が指定されている場合、当該到来したパケットの送信元との通信を許可する。
一方、受信工程では、受信部が、当該コンピュータ通信網から到来するパケットのうち、通信を許可された送信元から送信されたパケットを受信する。
また、本発明のプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記憶媒体に記録することができる。
上記プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記憶媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
LAN側NIC 105にパケットが到達したことが検知されると、CPU 103は、パケットの宛先を確認して、そのパケットがWANに送出すべきものか、それともLAN内の端末に送出すべきものかを識別する。
WAN側NIC 106は、逆向きに、上記と同様の処理を行う。
一般に、ゲームソフトが利用する通信ポートのポート番号は同じものが使用されるため、NATのみでは、複数台のゲーム装置をLAN側に接続した場合に対応できないからである。本実施形態に係るルータ装置101では、異なるLAN側IPアドレスを持つ端末が同じポート番号を用いてWAN側と通信しようとする場合には、WAN側IPアドレスとして両者に同じアドレスを割り当てる一方で、WAN側ポート番号は異なるものとして、アドレスおよびポート番号の変換を行い、適切にIPマスカレードを行う。
LANパケット処理では、まず、ルータ装置101のLAN側NIC 105が、LAN内から送信されたパケットが到達したか否かを調べる(ステップS301)。到達していなければ(ステップS301;No)、待機して(ステップS302)から、ステップS301に戻る。この待機中には、他の処理をコルーチン的に実行することができる。また、NICが受信割り込み機能を有している場合には、受信割り込みによって、パケットの到達を検知することとしても良い。
(1)LAN側端末からの鍵符号生成要求パケット
(2)それ以外のパケット
の2種類を考える。
(a)パケットの送信元のLAN側IPアドレス・ポート番号。
(b)鍵符号を送るべきサーバ装置のグローバルIPアドレス・ポート番号。これはパケットの直接の宛先ではなく、ルータ装置101がLAN側端末からの要求を受けて鍵符号を送信する際の宛先である。
ここで生成される鍵符号は、ランダムに生成される整数、整数列、文字、もしくは、文字列など、種々のものを採用することができるが、より下層の通信レイヤにおけるパケットサイズ内に納まるような長さとすると、通信効率を高めることができる。
この際には、パケットの送信元のIPアドレスとしては、WAN側NIC 106のIPアドレスを、パケットの送信元のポート番号としては、LAN側IPアドレス・ポート番号(a)に対してNAPTにより動的に割り当てられたWAN側IPポート番号(c)を指定することが望ましい。
(c)鍵符号の生成要求をしたLAN端末にNAPTによって割り当てられたWAN側IPアドレス(これは、WAN側NIC 106のIPアドレスに等しい。)とWAN側ポート番号。
(d)生成された鍵符号。
このように、CPU 103は、WAN側NIC 106等と共働して判断部204として機能する。
指定されていれば(ステップS407;Yes)、許可部205は、当該パケットの送信元のIPアドレス・ポート番号を、当該WAN側ポート番号に対応付けて、鍵符号ホワイトリストに追加登録して(ステップS408)、ステップS401に戻る。
このように、CPU 103は、RAM 104等と共働して許可部205として機能する。
一方、指定されていなければ(ステップS407;No)、そのままステップS401に戻り、当該送信元との通信に応答せずに拒否して、いわゆるStealthモードの振舞いをする。
通常のルータパケット処理としては、たとえば、通常のホワイトリストとブラックリストに基づく管理を行ったり、NAPTのIPアドレス・ポート変換テーブルに登録されている場合のみ、IPマスカレードによってLAN側にパケットを流入させたり、パケットを捨ててStealthモードとしたり、等、種々の手法を採用することができる。
(a)鍵符号を生成した時刻から(鍵符号テーブルに鍵符号が登録されてから)、所定の閾時間が経過した場合に無効となる。
(b)鍵符号ホワイトリストに通信を許可されたIPアドレスが登録されてから、所定の閾時間が経過した場合に無効となる。
(c)通信を許可されたIPアドレスからのパケットが最後に到達してから、所定の閾時間が経過した場合に無効となる。
等の手法が考えられる。
この場合、CPU 103がRAM 104と共働して取消部207として機能することとなる。
(a)当該LAN側端末に対してパケットを送信したが、応答のアクノリッジが返ってこないままタイムアウトした場合。
(b)一定時間ごとにLAN内の状況を問い合わせるブロードキャストメッセージを送ることとしているときに、当該LAN側端末からの返答がないままタイムアウトした場合。
などが考えられる。
102 フラッシュEEPROM
103 CPU
104 RAM
105 LAN側NIC
106 WAN側NIC
201 通信装置
202 生成部
203 送信部
204 判断部
205 許可部
206 受信部
207 取消部
208 中継部
Claims (7)
- コンピュータ通信網と、端末装置と、の間の通信を中継するルータとして機能する通信装置であって、
当該端末装置から送信されたパケットを受信するLAN側受信部、
前記LAN側受信部により受信されたパケットが、鍵符号を送るべき宛先を指定する鍵符号生成要求パケットである場合、鍵符号を生成する生成部、
前記生成された鍵符号と、当該端末装置のWAN側ポート番号と、を指定する鍵符号指定パケットを、当該コンピュータ通信網内の当該鍵符号生成要求パケットに指定される宛先に送信する送信部、
当該コンピュータ通信網から到来する当該端末装置のWAN側ポート番号を宛先とするパケットに、前記生成された鍵符号が指定されているか否かを判断する判断部、
当該到来した当該端末装置のWAN側ポート番号を宛先とするパケットに前記生成された鍵符号が指定されている場合、当該到来したパケットの送信元との通信を許可する許可部、
当該コンピュータ通信網から到来するパケットのうち、前記通信を許可された送信元から送信された当該端末装置のWAN側ポート番号を宛先とするパケットを受信するWAN側受信部、
前記WAN側受信部により受信されたパケットを、当該端末装置に中継する中継部
を備えることを特徴とする通信装置。 - 請求項1に記載の通信装置であって、
前記送信部は、当該鍵符号を指定する鍵符号指定パケットを所定のサーバ装置に送信し、
当該到来したパケットであって、前記生成された鍵符号が指定されるパケットの当該到来したパケットの送信元は、当該鍵符号を当該サーバ装置から知得して、当該パケットを当該通信装置に送信する
ことを特徴とする通信装置。 - 請求項1または2に記載の通信装置であって、
前記通信を許可された送信元から送信されたパケットを最後に受信してからの経過時間が所定の閾時間を超えると、当該送信元に対する通信の許可を取り消す取消部
をさらに備えることを特徴とする通信装置。 - 請求項1または2に記載の通信装置であって、
当該鍵符号を生成してからの経過時間が所定の閾時間を超えると、当該送信元に対する通信の許可を取り消す取消部
をさらに備えることを特徴とする通信装置。 - 請求項1または2に記載の通信装置であって、
前記許可部は、前記生成された鍵符号が指定されて到来したパケットの送信元の数があらかじめ定めた閾個数を超えると、当該新たに到来したパケットの送信元との通信を許可しない
ことを特徴とする通信装置。 - LAN側受信部、生成部、送信部、判断部、許可部、WAN側受信部、中継部を備え、コンピュータ通信網と、端末装置と、の間の通信を中継するルータとして機能する通信装置が実行する通信方法であって、
前記LAN側受信部が、当該端末装置から送信されたパケットを受信するLAN側受信工程、
前記LAN側受信工程にて受信されたパケットが、鍵符号を送るべき宛先を指定する鍵符号生成要求パケットである場合、前記生成部が、鍵符号を生成する生成工程、
前記送信部が、前記生成された鍵符号と、当該端末装置のWAN側ポート番号と、を指定する鍵符号指定パケットを、当該コンピュータ通信網内の当該鍵符号生成要求パケットに指定される宛先に送信する送信工程、
前記判断部が、当該コンピュータ通信網から到来する当該端末装置のWAN側ポート番号を宛先とするパケットに、前記生成された鍵符号が指定されているか否かを判断する判断工程、
当該到来した当該端末装置のWAN側ポート番号を宛先とするパケットに前記生成された鍵符号が指定されている場合、前記許可部が、当該到来したパケットの送信元との通信を許可する許可工程、
前記WAN側受信部が、当該コンピュータ通信網から到来するパケットのうち、前記通信を許可された送信元から送信された当該端末装置のWAN側ポート番号を宛先とするパケットを受信するWAN側受信工程、
前記中継部が、前記WAN側受信工程にて受信されたパケットを、当該端末装置に中継する中継工程
を備えることを特徴とする通信方法。 - コンピュータを、コンピュータ通信網と、端末装置と、の間の通信を中継するルータとして機能する通信装置として機能させるプログラムであって、当該プログラムは、当該コンピュータを、
当該端末装置から送信されたパケットを受信するLAN側受信部、
前記LAN側受信部により受信されたパケットが、鍵符号を送るべき宛先を指定する鍵符号生成要求パケットである場合、鍵符号を生成する生成部、
前記生成された鍵符号と、当該端末装置のWAN側ポート番号と、を指定する鍵符号指定パケットを、当該コンピュータ通信網内の当該鍵符号生成要求パケットに指定される宛先に送信する送信部、
当該コンピュータ通信網から到来する当該端末装置のWAN側ポート番号を宛先とするパケットに、前記生成された鍵符号が指定されているか否かを判断する判断部、
当該到来した当該端末装置のWAN側ポート番号を宛先とするパケットに前記生成された鍵符号が指定されている場合、当該到来したパケットの送信元との通信を許可する許可部、
当該コンピュータ通信網から到来するパケットのうち、前記通信を許可された送信元から送信された当該端末装置のWAN側ポート番号を宛先とするパケットを受信するWAN側受信部、
前記WAN側受信部により受信されたパケットを、当該端末装置に中継する中継部
として機能させることを特徴とするプログラム。
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