JP4226042B2 - エンジン冷却装置付き収穫機 - Google Patents
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Description
本発明の第1の特徴(請求項1)は、回転可能なファンによってエンジンの冷却を行うように構成されたエンジン冷却装置付き収穫機において、
前記ファンには、回転駆動部と一体回転可能に支持された回転ボス部と、この回転ボス部に姿勢変更可能に装着された複数個の羽根を備えると共に、ファンをその回転軸芯周りに一方向に回転させることによって、前記エンジンの冷却を行う第1姿勢とこの第1姿勢における風に対し逆方向の風を発生させる第2姿勢との間で、前記各羽根の姿勢を切り換え操作可能な姿勢変更手段が設けられ、
前記姿勢変更手段は、アクチュエータと、前記回転ボス部とともに一体回転する回転部材とを備えるとともに、前記回転部材と回転ボス部との間に羽根操作部を備えて、前記アクチュエータの作動に基づいて前記回転ボス部と前記回転部材との前記回転駆動部の軸芯方向の間隔を変更させることにより前記羽根操作部を介して前記各羽根が前記第1姿勢と第2姿勢との間で切り換え可能に構成してあり、
前記姿勢変更手段には、前記アクチュエータの作動に伴って前記回転ボス部と前記回転部材との回転軸芯方向での間隔を変更するシフトフォークを備え、
このシフトフォークを、前記回転駆動部に備えた出力プーリと前記ファンとの間で、かつ前記出力プーリよりも上方側でエンジンの固定箇所に装着して、前記回転軸心とは直交する方向の横軸心まわりで揺動自在に構成してあり、さらに、前記シフトフォークは、前記回転駆動部を径方向の外側から跨いで回転駆動部を挟んで相対向する2位置で、前記回転ボス部と前記回転部材との間隔変更操作を行うように構成されていることを特徴とする。
上記第1の特徴によると、ファンの羽根の姿勢を切り換えることにより、ファンの回転方向を変更することなく風の向きを冷却方向と除塵方向とに切り換えることができるから、ファンの回転方向を正逆切り換えするための大掛かりな正逆転切り換え機構が不要である。
上記第1の発明では、風の向きを正逆切り換えするための構成の組み付け作業性を向上できるようになった。
本発明の第2の特徴(請求項2)は請求項1に係る発明によるエンジン冷却装置付き収穫機において、前記羽根操作部は、回転ボス部に枢支された羽根の支軸と、この支軸に連結されて前記回転部材と回転ボス部との間隔変化に連動して揺動するアームを備え、このアームの揺動操作によって、羽根が第1姿勢と第2姿勢とに切り換え可能に構成されている。
上記第2の特徴によると、ファンと一体回転する回転部材と回転ボス部との回転駆動部の軸芯方向の間隔を変更させることにより、羽根操作部を構成する羽根の支軸に装着させたアームを揺動させて第1姿勢と第2姿勢とに択一的に羽根の姿勢を切り換えるようにしてあるから、操作手段の羽根操作部をコンパクトでファンの付属物として構成できる。
上記第2発明では、操作手段の一部をファンとして扱えるから組み付け性を向上することができる。
本発明の第3の特徴(請求項3)は請求項2に係る発明によるエンジン冷却装置付き収穫機において、前記回転ボス部の半径方向に穿設した孔に鍔付きブッシュを介して前記羽根の支軸を挿通し、支軸に取付けた前記アームにより抜け止めが施されている。
上記第3の特徴によると、ファンの回転ボス部の半径方向に穿設した孔に鍔付きブッシュを介して羽根の支軸を挿通し、支軸に取付けたアームにより抜け止めが施されているから、ブッシュの鍔を介してアームが抜け止めされることで、羽根の抜け止めのための面圧を小さくして支軸の回転を抵抗少なく円滑に行える。
上記第3の発明では、羽根の姿勢切り換えを円滑良好に行うことができるようになった。
収穫機の一例であるコンバインは、図1に示すように、クローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部に、植立穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取部3を昇降自在に連結し、前記走行機体2に、前記刈取部3からの穀稈を脱穀処理する脱穀装置4とこの脱穀装置4からの穀粒を貯溜するタンク5と搭乗運転部6とを、脱穀装置4の左右横脇にタンク5が位置しこのタンク5の前部に搭乗運転部6が位置する状態で搭載して構成されている。
上記実施の形態では、冷却姿勢にある羽根19の受風面19aの裏側の面19bが除塵姿勢のときの受風面19aとなるように羽根19を姿勢切り換えしたが、図10に示すように、冷却姿勢にある羽根19の受風面19aを除塵姿勢にあるときの受風面19aとするように羽根19を姿勢切り換えするようにしても良い。
11 防塵網
12 外気取り入れ口
13 ラジエータ
16 ファン
18 回転ボス部
19 羽根
20 支軸
22 回転部材
24 アーム
27 アクチュエータ
29 鍔付きブッシュ
Claims (3)
- 回転可能なファンによってエンジンの冷却を行うように構成されたエンジン冷却装置付き収穫機において、
前記ファンには、回転駆動部と一体回転可能に支持された回転ボス部と、この回転ボス部に姿勢変更可能に装着された複数個の羽根を備えると共に、ファンをその回転軸芯周りに一方向に回転させることによって、前記エンジンの冷却を行う第1姿勢とこの第1姿勢における風に対し逆方向の風を発生させる第2姿勢との間で、前記各羽根の姿勢を切り換え操作可能な姿勢変更手段が設けられ、
前記姿勢変更手段は、アクチュエータと、前記回転ボス部とともに一体回転する回転部材とを備えるとともに、前記回転部材と回転ボス部との間に羽根操作部を備えて、前記アクチュエータの作動に基づいて前記回転ボス部と前記回転部材との前記回転駆動部の軸芯方向の間隔を変更させることにより前記羽根操作部を介して前記各羽根が前記第1姿勢と第2姿勢との間で切り換え可能に構成してあり、
前記姿勢変更手段には、前記アクチュエータの作動に伴って前記回転ボス部と前記回転部材との回転軸芯方向での間隔を変更するシフトフォークを備え、
このシフトフォークを、前記回転駆動部に備えた出力プーリと前記ファンとの間で、かつ前記出力プーリよりも上方側でエンジンの固定箇所に装着して、前記回転軸心とは直交する方向の横軸心まわりで揺動自在に構成してあり、さらに、前記シフトフォークは、前記回転駆動部を径方向の外側から跨いで回転駆動部を挟んで相対向する2位置で、前記回転ボス部と前記回転部材との間隔変更操作を行うように構成されていることを特徴とするエンジン冷却装置付き収穫機。 - 前記羽根操作部は、前記回転ボス部に枢支された羽根の支軸と、この支軸に連結されて前記回転部材と回転ボス部との間隔変化に連動して揺動するアームを備え、このアームの揺動操作によって、前記羽根が前記第1姿勢と第2姿勢とに切り換え可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載のエンジン冷却装置付き収穫機。
- 前記回転ボス部の半径方向に穿設した孔に鍔付きブッシュを介して前記羽根の支軸を挿通し、抜け止めが施されていることを特徴とする請求項2記載のエンジン冷却装置付き収穫機。
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JP2007039472A JP4226042B2 (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | エンジン冷却装置付き収穫機 |
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