JP4224597B2 - Purification method of waste water containing harmful organic substances - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ごみ焼却工場廃水、産業廃棄物最終処分場浸出水、各種産業排水などの、有害有機物を含む排水の浄化方法に関する。より詳しくは、本発明は、排水に含まれる有害有機物をイオン性液体との接触により抽出した後、このイオン性液体から有機物を気化させ、そしてこの有機物を放射線照射により分解処理することを特徴とする、有害有機物を含む排水の浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ごみ焼却工場廃水、産業廃棄物最終処分揚浸出水、産業排水などの排水は、多くの場合、環境に対して有害な有機物を含んでいる。このような排水を環境に放出する際には要求される法定基準を満たすために浄化処理を行わなければならず、これは従来、凝集沈殿、生物処理、砂ろ過処理、活性炭吸着、紫外線照射、オゾン若しくは塩素の添加といった各種の処理法を単独で、又は、複合的に組み合わせて用いることにより処理されてきた。
【0003】
また、イオン性液体に関しては、有機合成反応の反応選択性を高めるために極性溶媒として用いたり(非特許文献1参照のこと。)、水溶液から有機物を分離する液−液二相分配法において有機層として用いたりする例(非特許文献2参照のこと。)が報告されている。
【0004】
【非特許文献1】
クリストファー・ジェイ・アダムス(Christopher J. Adams)、外3名,「室温イオン性液体中でのフリーデルクラフト反応(Friedel-Crafts reaction in room temperature ionic liquids)」,ケミカル・コミュニケーション(Chemical Communication),(英国),ロイヤル・ソサエティ・オブ・ケミストリー(Royal Society of Chemistry),1998年7月20日,第19号,p.2097−2098
【非特許文献2】
ジョナサン・ジー・ハドルストン(Jonathan G. Huddleston)、外4名,「‘清浄な’液−液抽出のための新規な媒体としての室温イオン性液体(Room temperature ionic liquid as novel media for 'clean' liquid-liquid extraction)」,ケミカル・コミュニケーション(Chemical Communication),(英国),ロイヤル・ソサエティ・オブ・ケミストリー(Royal Society of Chemistry),1998年5月26日,第16号,p.1765−1766
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の排水処理方法は、浮遊物質(SS)の少ない条件で水溶性化合物を分離分解するには有効である。しかし、SS成分が多い場合には、低水溶性化合物がSS成分に吸着されるなどしてオゾンやOHラジカルによる酸化分解反応が起こりにくい。更に、散乱や吸収により紫外線の照射効果が低減するため、紫外線を均一に照射する等の水中の有機物が反応しやすいような処理法及び装置の開発が必要となる。また、活性炭等で有機物を吸着除去する場合は、濃縮された環境ホルモンやダイオキシンを含む吸着剤が廃棄物として残るため、後処理が必要になるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記従来技術の課題を解決するため鋭意研究を行った結果、イオン性液体が有する性質を利用した分離技術と、放射線照射による酸化還元反応を利用した分解技術とを、単独又は組み合わせて使用する、排水の浄化方法及び装置に関する本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本発明は、有害有機物を含む排水とイオン性液体とを、互いに向流の関係となるよう連続的に接触させることにより、前記有機物を前記イオン性液体へと抽出して分離する、有害有機物を含む排水の浄化方法であって、前記排水及びイオン性液体が接触した流体の少なくとも一部に超音波を照射することを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明は、上記の有害有機物を含む排水の浄化方法において、更に、抽出した有機物を含有するイオン性液体から該有機物を気化させ、前記気化した有機物を放射線照射により分解することを特徴とするものである。
【0009】
更に、本発明は、有害有機物を含む排水を浄化するための装置であって、該装置が、排水から有機物を抽出分離するための抽出塔と抽出した有機物を放射線分解するための処理塔とから構成され、該抽出塔が、排水及びイオン性液体を導入・送出するための送液ポンプと、排水及びイオン性液体に超音波を照射するための超音波発生器とを備え、該処理塔が、放射線照射により有機物を分解するための放射線照射装置を備えていることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
上述のように、本発明の排水浄化方法及び装置は、イオン性液体が有する性質を利用した分離技術と、放射線照射による酸化還元反応を利用した分解技術とを、単独又は組み合わせて使用するものである。
【0011】
ここで、イオン性液体が有する性質とは、非水溶性の性質、有機物を溶かす性質、及び低圧状態でも気化しないという性質などをいう。また、放射線照射による酸化還元反応には、放射線により直接的に引き起こされる酸化還元反応と、放射線により生ずる反応性の高い活性種や電子によって間接的に引き起こされる酸化還元反応とが含まれる。
【0012】
本発明は有害有機物を含む排水の浄化方法を提供する。
本発明の排水浄化方法は、イオン性液体が有する性質を利用した分離技術を使用する。具体的には、本発明の排水浄化方法は、有害有機物を含む排水とイオン性液体とを、互いに向流の関係となるよう連続的に接触させることにより、前記有機物を前記イオン性液体へと抽出して分離し、その際、前記排水及びイオン性液体が接触した流体の少なくとも一部に超音波を照射することを特徴とする。
【0013】
本明細書中で使用する「有害有機物」の語は、ビスフェノールA、アルキルフェノール、フタル酸エステル、塩素化及び臭素化ダイオキシン類、ポリ塩化ビフェ二ル類、ポリ臭素化ジフェニルエーテル、ヘキサクロロベンゼン、ペンタクロロフェノール、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸、2,4,5-トリフェノキシ酢酸、ヘキサクロロシクロヘキサン、クロルデン、DDT、トリハロメタン、ベンゼン、トルエンなどを意味するが、これらに限定されない。
【0014】
本発明において排水の温度は、排水が凍結又は気化した状態では有害物質を効率よく抽出することができないため、1〜99℃であることが好ましい。
本発明により除去・分解できる有害有機物の濃度は、イオン性液体の有機物溶解性に依存するが、好ましくは、10-12〜10-2g/Lである。
【0015】
本発明において使用することができる「イオン性液体」は、エチルメチルイミダゾリウムPF6、ブチルメチルイミダゾリウムPF6(II)、1-ブチル 4-メチルピリジニウムAlC13、1-メチル 4-エチルイミダゾリウムAlCl3、1,3-ジエチルイミダゾリウムトリフレートなどの、カチオン及びアニオンのみを構成成分とする室温で液体状の溶融塩全般を指す。イオン性液体は、抽出除去を目的とする有害有機物に依存して選択することができる。
【0016】
排水及びイオン性液体が接触した流体の少なくとも一部に、超音波を照射することにより、排水及びイオン性液体を撹拌し、効率的に水相から有機物を抽出することができる。
【0017】
本発明の一態様においては、排水とイオン性液体の接触を抽出塔で行うことができる。このとき、イオン性液体は水より密度が高いことを考慮し、排水を抽出塔の下部から導入しながら、イオン性液体を抽出塔の上部から導入するのが望ましい。
【0018】
また、本発明の排水浄化方法においては、イオン性液体が有する性質を利用した分離技術と、放射線照射による酸化還元反応を利用した分解技術とを組み合わせて使用してもよい。具体的には、本発明の排水浄化方法は、有害有機物を含む排水とイオン性液体とを、互いに向流の関係となるよう連続的に接触させることにより、前記有機物を前記イオン性液体へと抽出して分離し、その際、前記排水及びイオン性液体が接触した流体の少なくとも一部に超音波を照射し、そして、更に、抽出した有機物を含有するイオン性液体から該有機物を気化させ、前記気化した有機物を放射線照射により分解することを特徴とする。
【0019】
抽出された有機物を含むイオン性液体の温度、圧力を適宜設定することにより、イオン性液体から有機物のみを気化させることができる。この有機物に放射線を照射することにより、有機物を、放射線により直接的に引き起こされる酸化還元反応を介して分解するか、又は放射線により生ずる反応性の高い活性種や電子によって間接的に引き起こされる酸化還元反応を介して分解することができる。
【0020】
本発明において使用することができる「放射線」とは、照射装置からのX線(又は制動放射線)や加速器からの電子線をいう。ここで、電子線とは、一般的には線形型又はバンデグラーフ型電子線加速器により発生させた電子の流れであり、実用的には50keV以上のエネルギーを有するものが適している。また、線量率は、好ましくは0.1kGy/h〜1MGy/hである。
【0021】
本発明の一態様においては、有機物の気化を低圧容器内で行うことができる。本発明において使用するイオン性液体は、本発明の処理過程で劣化するものではないので、回収再利用して繰り返し使用することができ、廃棄物汚染による環境への負荷がない。本発明の処理過程の結果生じる排気ガス中に含まれる分解生成物は、無害な低分子化合物であり二次的な汚染を生じない。
【0022】
また、本発明において、ダイオキシンなど有機ハロゲン化化合物の酸化反応は起こりにくいものの、電子付着反応により容易にハロゲンが脱離し、還元分解反応が起こる。本発明の排水浄化方法によれば、酸化・還元反応を同時に起こすことができるため、処理対象物質を選ばないという利点がある。
【0023】
更に、本発明は、有害有機物を含む排水を浄化するための装置を提供する。具体的には、本発明の排水浄化装置は、該装置が、排水から有機物を抽出分離するための抽出塔と抽出した有機物を放射線分解するための処理塔とから構成され、該抽出塔が、排水及びイオン性液体を導入・送出するための送液ポンプと、排水及びイオン性液体に超音波を照射するための超音波発生器とを備え、該処理塔が、放射線照射により有機物を分解するための放射線照射装置を備えていることを特徴とする。
【0024】
本発明の排水浄化装置の一態様を図1に示す。図1に示す装置は、抽出塔と低圧容器を含む処理塔の2段階プロセスである。抽出塔に備えられた排水及びイオン性液体を導入・送出するための送液ポンプにより、抽出塔の下部から有害有機物に汚染された排水が導入され、抽出塔の上部からイオン性液体が導入される。有害有機物を含む排水とイオン性液体とは、抽出塔において、互いに向流の関係となるよう連続的に接触する。このとき、抽出塔に備えられた超音波発生器により、排水及びイオン性液体が接触した流体の少なくとも一部に超音波を照射し、撹拌を行うことで、水相から有機物が効率的に抽出される。
【0025】
ここで、イオン性液体は、水より密度が高いため抽出塔の下部に滞留する。このイオン性液体を、オンラインプロセスで、又は有機物の抽出処理と分解処理を分けたオフラインプロセスで、処理塔の低圧容器に移送する。イオン性液体は蒸気圧が非常に低いため、低圧容器内の温度、圧力を適宜設定することにより、イオン性液体を気化することなく有害有機物のみを気化することができる。例えば、ダイオキシンなどの蒸気圧の低い有機物に関しては、低圧容器下部を加熱することにより有機物のみを容易に気化することができる。気化した有機物は、処理塔に備えられた排気ポンプにより処理塔から排気される。次いで、排気された有機物に、処理塔に備えられた放射線発生装置により放射線が照射されて、有機物は分解、無害化される。
【0026】
本発明の排水浄化装置はコンパクトな処理装置であるため、既存のプロセスヘの付設が容易である。
【0027】
【実施例】
実施例1
図1に示す装置を用いて、オンラインによる連続方式で本発明の排水浄化方法を行った。1×10-4g/LのビスフェノールAと0.01g/LのSS成分を含む水溶液を毎分1Lで抽出塔に導入し、イオン性液体を毎分0.5Lで導入した。イオン性液体はエチルメチルイミダゾリウムPF6を使用した。
【0028】
抽出塔からの排水中のビスフェノールA濃度は3×10-6g/L以下であり、抽出率は97%以上であった。次いで、処理塔の排気側において放射線を1kGy照射することにより、ビスフェノールAをほぼ100%分解することができた。この結果、もとの排水中のビスフェノールAを97%以上除去することができた。
実施例2
アルキルフェノールを1×10-4g/L程度含む汚染水を毎分1Lで抽出塔に導入し、イオン性液体を毎分0.5Lで導入した。イオン性液体はエチルメチルイミダゾリウムPF6を使用した。
【0029】
抽出塔からの排水中のアルキルフェノール濃度は2×10-6g/L以下であった。次いで、処理塔の排気側において放射線を2kGy照射することにより、アルキルフェノールをほぼ100%分解することができた。この結果、もとの排水中のアルキルフェノールを98%以上除去できた。
【0030】
【発明の効果】
本発明の有害有機物を含む排水の浄化方法及び装置によれば、排水中に微量含まれる有害有機物を極めて高い効率で除去することが可能となり、更に、放射線照射により分解無害化することができる。また、連続的な流通処理を行うことにより大量の排水処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の排水浄化装置の一態様を示す図である。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a method for purifying wastewater containing hazardous organic substances such as waste incineration factory wastewater, industrial waste final disposal site leachate, and various industrial wastewater. More specifically, the present invention is characterized in that after extracting harmful organic substances contained in waste water by contact with an ionic liquid, the organic substances are vaporized from the ionic liquid, and the organic substances are decomposed by irradiation. The present invention relates to a method for purifying wastewater containing harmful organic substances.
[0002]
[Prior art]
Wastewater such as waste incineration plant wastewater, final disposal of industrial waste, leachate, and industrial wastewater often contains organic substances that are harmful to the environment. When discharging such wastewater to the environment, purification treatment must be performed in order to meet the required legal standards, and this has conventionally been done by coagulation sedimentation, biological treatment, sand filtration treatment, activated carbon adsorption, ultraviolet irradiation, Various treatment methods such as addition of ozone or chlorine have been used alone or in combination.
[0003]
As for the ionic liquid, it is used as a polar solvent in order to enhance the reaction selectivity of the organic synthesis reaction (see Non-Patent Document 1), or organic in a liquid-liquid two-phase distribution method for separating organic substances from aqueous solutions. An example of using it as a layer (see Non-Patent Document 2) has been reported.
[0004]
[Non-Patent Document 1]
Christopher J. Adams, 3 others, “Friedel-Crafts reaction in room temperature ionic liquids”, Chemical Communication, ( UK), Royal Society of Chemistry, July 20, 1998, 19, p. 2097-2098
[Non-Patent Document 2]
Jonathan G. Huddleston, 4 others, “Room temperature ionic liquid as novel media for 'clean' liquid -liquid extraction ", Chemical Communication, (UK), Royal Society of Chemistry, May 26, 1998, No. 16, p. 1765-1766
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The conventional wastewater treatment method is effective for separating and decomposing water-soluble compounds under conditions where there are few suspended solids (SS). However, when there are many SS components, the low water-soluble compound is adsorbed by the SS components, and the oxidative decomposition reaction due to ozone or OH radicals hardly occurs. Furthermore, since the irradiation effect of ultraviolet rays is reduced by scattering and absorption, it is necessary to develop a treatment method and apparatus that easily reacts with organic substances in water such as uniformly irradiating ultraviolet rays. Further, when organic substances are removed by adsorption using activated carbon or the like, there is a problem that post-treatment is required because the adsorbent containing concentrated environmental hormones and dioxins remains as waste.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of diligent research to solve the above-described problems of the prior art, the present inventors have independently conducted a separation technique using the properties of an ionic liquid and a decomposition technique using a redox reaction by radiation irradiation. Alternatively, the present invention relating to a purification method and apparatus for wastewater used in combination is completed.
[0007]
That is, the present invention provides a method for extracting and separating the organic matter into the ionic liquid by continuously contacting the waste water containing the harmful organic matter and the ionic liquid so as to have a countercurrent relationship with each other. A method for purifying wastewater containing organic matter, wherein at least a part of a fluid in contact with the wastewater and the ionic liquid is irradiated with ultrasonic waves.
[0008]
Moreover, the present invention is characterized in that, in the above method for purifying wastewater containing harmful organic matter, the organic matter is vaporized from an ionic liquid containing the extracted organic matter, and the vaporized organic matter is decomposed by radiation irradiation. To do.
[0009]
Furthermore, the present invention is an apparatus for purifying waste water containing harmful organic substances, the apparatus comprising an extraction tower for extracting and separating organic substances from the waste water and a treatment tower for radiolyzing the extracted organic substances. And the extraction tower comprises a liquid feed pump for introducing and sending waste water and ionic liquid, and an ultrasonic generator for irradiating the waste water and ionic liquid with ultrasonic waves, And a radiation irradiating device for decomposing organic matter by radiation irradiation.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As described above, the wastewater purification method and apparatus of the present invention uses a separation technique that uses the properties of an ionic liquid and a decomposition technique that uses a redox reaction by radiation irradiation, either alone or in combination. is there.
[0011]
Here, the property of the ionic liquid means a water-insoluble property, a property of dissolving an organic substance, a property of not vaporizing even in a low-pressure state, and the like. The redox reaction by radiation irradiation includes a redox reaction directly caused by radiation and a redox reaction indirectly caused by highly reactive active species and electrons generated by radiation.
[0012]
The present invention provides a method for purifying waste water containing harmful organic substances.
The wastewater purification method of the present invention uses a separation technique that utilizes the properties of an ionic liquid. Specifically, in the wastewater purification method of the present invention, the organic matter is converted into the ionic liquid by continuously contacting the wastewater containing harmful organic matter and the ionic liquid so as to have a countercurrent relationship with each other. Extraction and separation are performed, and at that time, ultrasonic waves are applied to at least a part of the fluid in contact with the waste water and the ionic liquid.
[0013]
As used herein, the term “hazardous organic substances” includes bisphenol A, alkylphenols, phthalates, chlorinated and brominated dioxins, polychlorinated biphenyls, polybrominated diphenyl ethers, hexachlorobenzene, pentachlorophenol. 2,4-dichlorophenoxyacetic acid, 2,4,5-triphenoxyacetic acid, hexachlorocyclohexane, chlordane, DDT, trihalomethane, benzene, toluene and the like, but is not limited thereto.
[0014]
In the present invention, the temperature of the waste water is preferably from 1 to 99 ° C., because harmful substances cannot be efficiently extracted when the waste water is frozen or vaporized.
The concentration of harmful organic substances that can be removed and decomposed according to the present invention depends on the organic substance solubility of the ionic liquid, but is preferably 10 −12 to 10 −2 g / L.
[0015]
“Ionic liquids” that can be used in the present invention are ethylmethylimidazolium PF 6 , butylmethylimidazolium PF 6 (II), 1-butyl 4-methylpyridinium AlC1 3 , 1-methyl 4-ethylimidazolium. It refers to all molten salts that are liquid at room temperature, and include only cations and anions, such as AlCl 3 and 1,3-diethylimidazolium triflate. The ionic liquid can be selected depending on the harmful organic substances intended for extraction and removal.
[0016]
By irradiating at least a part of the fluid in contact with the waste water and the ionic liquid with ultrasonic waves, the waste water and the ionic liquid can be stirred to efficiently extract the organic matter from the aqueous phase.
[0017]
In one embodiment of the present invention, the waste water and the ionic liquid can be contacted in the extraction tower. At this time, considering that the density of the ionic liquid is higher than that of water, it is desirable to introduce the ionic liquid from the upper part of the extraction tower while introducing the waste water from the lower part of the extraction tower.
[0018]
Moreover, in the waste water purification method of this invention, you may use combining the separation technique using the property which an ionic liquid has, and the decomposition technique using the oxidation reduction reaction by radiation irradiation. Specifically, in the wastewater purification method of the present invention, the organic matter is converted into the ionic liquid by continuously contacting the wastewater containing harmful organic matter and the ionic liquid so as to have a countercurrent relationship with each other. Extracting and separating, at that time, irradiating at least a part of the fluid in contact with the waste water and the ionic liquid, and further evaporating the organic matter from the ionic liquid containing the extracted organic matter, The vaporized organic matter is decomposed by irradiation with radiation.
[0019]
Only the organic substance can be vaporized from the ionic liquid by appropriately setting the temperature and pressure of the ionic liquid containing the extracted organic substance. By irradiating this organic matter with radiation, the organic matter is decomposed through a redox reaction directly caused by radiation, or indirectly caused by highly reactive active species and electrons caused by radiation. It can be decomposed via reaction.
[0020]
“Radiation” that can be used in the present invention refers to X-rays (or bremsstrahlung) from an irradiation apparatus and electron beams from an accelerator. Here, the electron beam is generally a flow of electrons generated by a linear or van de Graaff type electron beam accelerator, and practically one having energy of 50 keV or more is suitable. The dose rate is preferably 0.1 kGy / h to 1 MGy / h.
[0021]
In one embodiment of the present invention, the organic substance can be vaporized in a low-pressure vessel. Since the ionic liquid used in the present invention does not deteriorate in the process of the present invention, it can be recovered and reused and used repeatedly, and there is no burden on the environment due to waste contamination. The decomposition products contained in the exhaust gas resulting from the treatment process of the present invention are harmless low-molecular compounds and do not cause secondary contamination.
[0022]
Further, in the present invention, although an oxidation reaction of an organic halogenated compound such as dioxin hardly occurs, a halogen is easily eliminated by an electron attachment reaction, and a reductive decomposition reaction occurs. According to the waste water purification method of the present invention, since oxidation and reduction reactions can occur simultaneously, there is an advantage that a substance to be treated is not selected.
[0023]
Furthermore, the present invention provides an apparatus for purifying waste water containing harmful organic substances. Specifically, the waste water purification apparatus of the present invention is composed of an extraction tower for extracting and separating organic matter from waste water and a treatment tower for radiolyzing the extracted organic matter, the extraction tower comprising: A liquid feed pump for introducing and delivering wastewater and ionic liquid and an ultrasonic generator for irradiating the wastewater and ionic liquid with ultrasonic waves, and the treatment tower decomposes organic matter by radiation irradiation. It is characterized by having a radiation irradiation device.
[0024]
One embodiment of the waste water purification apparatus of the present invention is shown in FIG. The apparatus shown in FIG. 1 is a two-stage process of a processing tower including an extraction tower and a low pressure vessel. Wastewater contaminated with harmful organic substances is introduced from the lower part of the extraction tower, and ionic liquid is introduced from the upper part of the extraction tower by the feed pump for introducing and delivering the effluent and ionic liquid provided in the extraction tower. The Waste water containing toxic organic substances and the ionic liquid continuously contact each other in the extraction tower so as to have a countercurrent relationship. At this time, the ultrasonic generator provided in the extraction tower irradiates at least a part of the fluid in contact with the waste water and the ionic liquid, and performs stirring to efficiently extract organic substances from the aqueous phase. Is done.
[0025]
Here, since the ionic liquid has a higher density than water, it stays in the lower part of the extraction tower. This ionic liquid is transferred to the low-pressure vessel of the processing tower by an on-line process or an off-line process in which the extraction process and the decomposition process of organic substances are separated. Since the ionic liquid has a very low vapor pressure, it is possible to vaporize only harmful organic substances without vaporizing the ionic liquid by appropriately setting the temperature and pressure in the low-pressure vessel. For example, regarding an organic substance having a low vapor pressure such as dioxin, only the organic substance can be easily vaporized by heating the lower part of the low-pressure vessel. The vaporized organic matter is exhausted from the processing tower by an exhaust pump provided in the processing tower. Next, the exhausted organic matter is irradiated with radiation by a radiation generator provided in the processing tower, and the organic matter is decomposed and detoxified.
[0026]
Since the waste water purification apparatus of the present invention is a compact processing apparatus, it can be easily attached to an existing process.
[0027]
【Example】
Example 1
Using the apparatus shown in FIG. 1, the waste water purification method of the present invention was performed in an online continuous manner. An aqueous solution containing 1 × 10 −4 g / L bisphenol A and 0.01 g / L SS component was introduced into the extraction tower at 1 L / min, and the ionic liquid was introduced at 0.5 L / min. Ethylmethylimidazolium PF 6 was used as the ionic liquid.
[0028]
The concentration of bisphenol A in the waste water from the extraction tower was 3 × 10 −6 g / L or less, and the extraction rate was 97% or more. Next, by irradiating 1 kGy of radiation on the exhaust side of the treatment tower, bisphenol A could be decomposed almost 100%. As a result, 97% or more of bisphenol A in the original waste water could be removed.
Example 2
Contaminated water containing about 1 × 10 −4 g / L of alkylphenol was introduced into the extraction tower at 1 L / min, and ionic liquid was introduced at 0.5 L / min. Ethylmethylimidazolium PF 6 was used as the ionic liquid.
[0029]
The alkylphenol concentration in the waste water from the extraction tower was 2 × 10 -6 g / L or less. Next, by irradiating 2 kGy of radiation on the exhaust side of the treatment tower, it was possible to decompose the alkylphenol almost 100%. As a result, 98% or more of the alkylphenol in the original waste water was removed.
[0030]
【The invention's effect】
According to the method and apparatus for purifying wastewater containing harmful organic matter of the present invention, it becomes possible to remove harmful organic matter contained in a trace amount in wastewater with extremely high efficiency, and furthermore, it can be made harmless by decomposition by irradiation with radiation. In addition, a large amount of waste water can be treated by performing continuous distribution processing.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an embodiment of a waste water purification apparatus of the present invention.
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