JP4208433B2 - Absorbent articles - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高吸収性ポリマーの吸収性能を阻害せずに、着用者の皮膚のかぶれを効率的に抑制する吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
着用者の皮膚のかぶれの防止を目的とした吸収性物品としては、例えば特表平10−509895号公報及び特表平10−509896号公報に記載のものが知られている。これらの公報には、エモリエント剤を含むローション剤がトップシートに塗られている使い捨ておむつが記載されている。このローション剤は、前記エモリエント剤をトップシートに不動化させる不動化剤を含んでいる。
【0003】
しかし、前記公報に記載の使い捨ておむつでは、前記エモリエント剤がトップシートに不動化されているので、該エモリエント剤は着用者の皮膚へ移行しにくい状態となっている。従って、トップシートに施されている前記エモリエント剤は、その全量が皮膚の消炎作用に有効に寄与できず効率的とはいえない。更に、エモリエント剤を不動化させるために加えられた不動化剤自身が刺激物質となり、かぶれを生じさせる場合がある。また、ローション剤が硬くなり、皮膚に小さな傷を生じさせて、やはりかぶれを生じさせる場合がある。
【0004】
また、前記公報以外にも、着用者の皮膚のかぶれの防止を目的として、薬効成分を施した吸収性物品が知られている。しかし、それらの吸収性物品においては、適切な薬効成分を選択しないと、薬効成分に起因して高吸収性ポリマーの架橋構造が切断されてしまい、液の吸収量が低下し、液戻り量が増加してしまう。液戻り量の増大は皮膚の湿潤の原因となり、これによって逆に皮膚のかぶれが促進されてしまう。それを防ぐために薬効成分の量を減らすと、かぶれ防止効果が発揮されない。
【0005】
従って、本発明は、高吸収性ポリマーの吸収性能を阻害せずに、着用者の皮膚のかぶれを効率的に抑制し得る吸収性物品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液保持性の吸収層及び液不透過性の防漏層を有し、該吸収層が高吸収性ポリマーを含有する吸収性物品において、該吸収性物品の所定部位に、スキンケア効果を有し且つ前記高吸収性ポリマーに対して実質的に分解作用を有さない植物エキスが施されており、該植物エキスは、前記部位から着用者の皮膚に移行して付着し得る状態で存在している吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の吸収性物品の好ましい実施形態を、該吸収性物品として使い捨ておむつを例にとり図面を参照して説明する。
【0008】
本実施形態の使い捨ておむつ1は、図1に示すように、不織布や有孔フィルム等からなる液透過性の表面層としての表面材2と、液不透過性の防漏層としての裏面材3と、表面材2及び裏面材3間に介在される液保持性の吸収層としての吸収体4とを有して構成されている。吸収体4は、おむつ1の股下領域に対応する領域がくびれた砂時計形状に湾曲形成されている。そして、吸収体4は、表面材2及び裏面材3によって挟持・固定されている。
【0009】
吸収体4の前後および左右端縁部から外方に延出する表面材2及び裏面材3によって形成される背側および腹側のウエスト部5,5’と一対のレッグ部6,6とには、おむつ1を着用した際に、ウエスト部5,5’とレッグ部6,6とを着用者の身体にフィットさせるための弾性伸縮部材7が、表面材2及び裏面材3によって固定されて設けられている。背側のウエスト部5の幅方向両端にはそれぞれテープファスナー等からなる一対の止着具8が取り付けられており、また、腹側のウエスト部5’における裏面材3上には矩形状のランディングテープ等からなる被着具(図示せず)が貼付されている。そして、本実施形態の使い捨ておむつ1が着用される際に、止着具8,8が被着具上に止着するようになされている。おむつ1を構成するこれらの部材としては、従来の使い捨ておむつに用いられているものと同様のものが用いられる。
【0010】
吸収体4は、高吸収性ポリマーの粒子及び不織布を有している。高吸収性ポリマーの粒子は不織布の繊維間間隙に保持されている。高吸収性ポリマーの粒子を保持した不織布は、薄葉紙11によってその全面が被覆されている。これによって吸収体4が構成されている。このような構成の吸収体4は、パルプ及び高吸収性ポリマーの粒子を主体として構成される従来の吸収体に比して極めて薄いものとなる。不織布を構成する繊維としては、レーヨン繊維やコットン、酢酸セルロース等の親水性繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル、ポリアミド等の縮合系繊維、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニルモノマー重合体の繊維等が挙げられる。これらの繊維のうち疎水性のものは、油剤等の処理により親水化して用いても良い。
【0011】
本発明において用いられる高吸収性ポリマーは、その遠心脱水法による生理食塩水の吸水量が、好ましくは30g/g以上、更に好ましくは30〜45g/g、一層好ましくは35〜45g/gである。前記吸水量が30g/g未満の高吸収性ポリマーを用いると、吸収力を向上させるために吸収体4中のポリマー量を増加させる必要があり経済的でなく、また厚型のオムツになってしまい携帯性に欠けることがある。前記吸水量は以下の方法で測定される。
【0012】
<高吸収性ポリマーの遠心脱水法による吸水量の測定方法>
高吸収性ポリマー1gを生理食塩水150mlで30分間膨潤させた後、250メッシュのナイロンメッシュ袋に入れ、遠心分離機にて143Gで10分間脱水し、脱水後の全体重量を測定する。次いで、以下の式(1)に従って遠心脱水法による吸水量(g/g)を算出する。
【0013】
【数1】
【0014】
前記高吸収性ポリマーとしては、前記の特性を満足するものであれば特に制限されないが、具体的には例えば、ポリアクリル酸ソーダ、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ソーダ架橋体、(デンプン−アクリル酸)グラフト重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアクリル酸カリウム、並びにポリアクリル酸セシウム等が挙げられる。尚、前記の特性を満たすようにするためには、例えば、高吸収性ポリマーの粒子表面に架橋密度勾配を設けたり、高吸収性ポリマーの粒子を非球形状の不定形粒子とすればよく、具体的には特開平7−184956号公報の第7欄28行〜第9欄第6行に記載の方法を用いることができる。
【0015】
更に、本発明において用いられる高吸収性ポリマーは、以下の方法で測定される液通過時間が、20秒以下、特に2〜15秒であることが、ゲルブロッキングの発生及びそれに起因する吸収性能の低下を防止し、また、吸収が間に合わないことに起因する液の素抜けによる漏れの発生を防止する点から好ましい。
【0016】
<液通過時間の測定方法>
断面積4.91cm2 (内径25mmφ)で底部に開閉自在のコック(内径4mmφ)が設けられた円筒内に、該コックを閉鎖した状態で、高吸収性ポリマー0.5gを生理食塩水と共に充填し、該生理食塩水により該高吸収性ポリマーを飽和状態に達するまで膨潤させる。膨潤した該高吸収性ポリマーが沈降した後、該コックを開き、生理食塩水50mlを通過させる。該生理食塩水50mlが通過するのに要した時間を測定し、この時間を液通過時間とする。
【0017】
高吸収性ポリマーは、5〜300g/m2 、特に100〜250g/m2 配合されていることが好ましい。ポリマーの量が300g/m2 を超えると前記不織布との絡み合いが十分でなくなり、ポリマーが移動し易くなり、また吸収性能の不安定化につながる。
【0018】
本実施形態のおむつ1においては、表面材2に所定の植物エキスが施されている。植物エキスとしては、着用者の皮膚に対してスキンケア効果を有するものが用いられる。本明細書において、「スキンケア効果」とは、皮膚のかぶれ防止、消炎、抗菌等の皮膚の状態を正常にする効能全般を意味する。これに加えて、植物エキスとしては、吸収体4に含まれている高吸収性ポリマーに対して実質的に分解作用を有さないものが用いられる。「高吸収性ポリマーに対して実質的に分解作用を有さない」とは、高吸収性ポリマーに対して全く分解作用を有さない場合、及び高吸収性ポリマーの有する吸水性能を実質的に低下させない程度の低い分解作用を有する場合の双方を包含する。斯かる植物エキスを施すことで、着用者から排出された体液、例えば尿や汗によって起こり得る皮膚のかぶれや炎症が抑制され、またかぶれや炎症が起こった場合にそれらが治癒される。更に、吸収体4に含まれている高吸収性ポリマーの分解及びそれに起因する吸収性能の低下が防止される。高吸収性ポリマーの分解防止は、本実施形態に用いられている吸収体4のように、高吸収性ポリマーの吸収容量が高い場合(前述の遠心脱水法による吸水量が高い場合)に特に効果的である。
【0019】
植物エキスは、表面材2から着用者の皮膚に移行して付着し得る状態で該表面材2に存在している。特に植物エキスは、水分と接触することでおむつ1から容易に離脱し、溶解又は分散するものであるか、又はそのような状態にあることが好ましい。具体的には、おむつ1が体液、例えば尿や汗と接触することによって該植物エキスが体液に拡散・溶解して該植物エキスに易動性が付与され、着用者の皮膚に移行して付着する状態で表面材2に存在していることが好ましい。植物エキスがこのような状態で存在していることで、植物エキスが移動し易くなり、容易に着用者の皮膚に達することができ、皮膚のかぶれや炎症が抑制され、またかぶれや炎症が起こった場合にそれらが迅速に治癒される。
【0020】
植物エキスをこのような状態で存在させるには、例えば表面材2が不織布からなる場合、該不織布を構成する繊維に予め植物エキスを施しておき、植物エキスが施された繊維を原料として前記不織布を形成する方法が挙げられる。この場合、植物エキスは、界面活性剤の水溶液に混合しておき、混合により得られた混合液を前記繊維に付着させることで施される。
【0021】
植物エキスを前記状態で存在させる別法として、表面材2に植物エキスを塗布する方法が挙げられる。この場合、植物エキスは、界面活性剤及び必要に応じ後述する浸透促進剤と混合しておき、混合により得られた混合液を表面材2に塗布することで施される。
【0022】
植物エキスは、各種植物の全体又はその葉、樹皮、根及び枝のうちの一又は二以上の箇所を乾燥させ又は乾燥させることなく粉砕した後、常温又は加温下に溶剤によって抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出機具を用いて抽出することによって得られる。植物エキスとしては、スキンケア効果を有し且つ高吸収性ポリマーに対して実質的に分解作用を有さないものであれば特に制限無く用いることができる。特に、植物エキスとして、柚エキス、ハマメリスエキス、アスナロエキス、アロエエキス及びオウバクエキスから成る群から選択される一種以上の物質を用いることで、スキンケア効果が一層高くなり、また高吸収性ポリマーの分解が一層抑制される。これらのうちでも、スキンケア効果の更に一層の向上及び高吸収性ポリマーの更に一層の分解抑制の点から、ハマメリスエキス、アスナロエキス、柚エキスを用いることが好ましい。吸収性物品の製造工程で加熱処理を行う場合に防爆対応を要しない点から、前記植物エキスは、1,3−ブチレングリコール抽出物であることが好ましい。また、1,3−ブチレングリコール抽出物を用いることで、1,3−ブチレングリコールが植物エキスと共におむつ1中に共存することになり、吸収性能の劣化が少なくなる。
【0023】
通常、植物エキスは、有効成分に加え溶剤成分及び水分を含んだ状態となっている。この状態での植物エキスの有効成分量(溶剤成分や水分を除いた量)は、0.001〜5重量%であれば良い。但し、抽出用の溶剤成分として1,3−ブチレングリコールを用いた場合には、有効成分量と1,3−ブチレングリコールの量との総和が前記範囲内であればよい。特に、有効成分量は、溶剤成分の量に対して0.001〜10重量%であることが好ましい。
【0024】
表面材2との摩擦に起因する皮膚の傷つきは、僅かな刺激物質に対してもかぶれを発生させる原因となる。そのため、植物エキスが施されている表面材2には不織布や織布などの軟らかな繊維集合体からなるシート材を用いることが好ましい。この観点から、繊維集合体を構成する繊維の太さは0.5〜5.5dtex、特に1〜3.3dtexであることが好ましい。
【0025】
表面材2として不織布を用いる場合には、その柔軟性を一層高めるために、構成繊維の融点よりも10℃以内で高い温度で熱処理して不織布化することが望ましい。その場合、不織布の強度が低下し、おむつ1の製造や実使用上に支障を来す場合がある。そこで、不織布にエンボス処理を施すことによって、不織布の強度を向上させると共に肌との接触面積を上げて、植物エキスの移行量を増大させることが好ましい。エンボス処理する場合、エンボス面積率は、5〜50%、特に10〜30%であることが、不織布の強度向上及び風合い低下の防止並びに接触面積の上がり過ぎに起因する皮膚とのべたつき防止の点から好ましい。
【0026】
また、表面材2として不織布を用いる場合には、植物エキスを効果的に皮膚に移行させるために、該不織布の肌接触面側に多量の植物エキスを施すことが好ましい。このように植物エキスを施すには、不織布として二層以上の多層構造を有するエアスルー不織布を用い、肌接触面側である上層への植物エキスの配合量を高めることが望ましい。その場合、相対的に親水性処理剤の割合が低下することで、吸収性能の劣化につながるおそれがある。これを防ぐ目的で、肌非接触面側である下層に相対的に繊度の大きな繊維を用い、肌接触面側である上層に相対的に繊度の小さな複合繊維を用いることが好ましい。複合繊維としてサイド・バイ・サイド型や偏心芯鞘型の複合繊維を用いることで、繊維に立体捲縮がかかり、繊度が小さくても(=風合いが優れる)、繊維間距離を大きくとることができ、吸収速度の向上が図れる。同様の考え方として、上層の一部に熱収縮繊維を混合しても良い。
【0027】
植物エキスは、表面材2における少なくとも液の主吸収領域に施されている。「液の主吸収領域」とは、股下部からその前後方向へ延びる領域であり、表面材2における周縁部を除く意味である。勿論、表面材2の全面に亘って植物エキスが施されていてもよい。更には、立体ガード形成用の不織布、レッグ部、ウエスト部等の、おむつ内面における身体に接触し得る部分であれば、いずれの部分に施しても良い。
【0028】
抽出方法や抽出溶媒によって異なるが、植物エキスは、表面材2の前記主吸収領域において、表面材2の該主吸収領域の重量に対して0.005〜3重量%、特に0.05〜1重量%施されていることが、安全性と効果とのバランス及び経済性の点から好ましい。
【0029】
植物エキスが施されている部位、本実施形態においては表面材2に、植物エキスと共に該植物エキスの皮膚への浸透促進剤が施されていても良い。これによって、着用者の皮膚への植物エキスの浸透が促進され、皮膚のかぶれや炎症が一層抑制され、またかぶれや炎症が起こった場合にそれらが一層迅速に治癒される。
【0030】
浸透促進剤としては、溶解度パラメータ値(以下、SP値という)が15〜17、特に16〜16.8の物質を用いることが好ましい。SP値が前記範囲内であることによって、べたつきが低くさらっとした感触のおむつとなる。
【0031】
浸透促進剤としては、脂肪族エーテルや脂肪族エステルを用いることが好ましい。特に熱的に安定な物質である脂肪族エーテルを用いることが好ましい。この理由は、吸収性物品の製造工程においては一般に各構成部材の接合時に熱が付与され、その際に脂肪族エーテルは変性・分解しずらいからである。
【0032】
特に好ましい浸透促進剤は、ミリスチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、パルミチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ステアリル−1,3−ジメチルブチルエーテル、パルミチル−3−メチルプロピルエーテル、ステアリル−3−メチルプロピルエーテル等の脂肪族エーテルである。
【0033】
本実施形態のおむつ1においては、植物エキスが施されている部位に、前述した浸透促進剤に加えてその他の成分を施してもよい。そのような成分としては、前記浸透促進剤のゲル化剤が挙げられる。前記浸透促進剤は、場合によっては吸収体4に含まれている高吸収性ポリマーの吸収性能を低下させるおそれがある。しかし、前記ゲル化剤によって前記浸透促進剤をゲル化させることで、該浸透促進剤が高吸収性ポリマーへ過度に拡散することが防止され、高吸収性ポリマーの吸収性能の低下が効果的に防止される。
【0034】
前記ゲル化剤としては、前記浸透促進剤の拡散・移行を抑制し得る物質が用いられ、例えばパラフィンワックス、脂肪酸(C12〜C22)、脂肪族アルコール(C12〜C22)、ワセリン、脂肪酸ソルビタンエステル(モノ、ジ、トリ)、ポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタンエステル等が挙げられる。
【0035】
前記ゲル化剤は、前記浸透促進剤100重量部に対して10〜200重量部、特に50〜100重量部施されていることが、経済性、触感、加工性の点から好ましい。
【0036】
本実施形態のおむつ1においては、植物エキスが施されている部位に、前述した浸透促進剤及びゲル化剤に加えて別の成分を施してもよい。そのような成分としては、例えば前記植物エキス並びに必要に応じて用いられる前記浸透促進剤及び及び前記ゲル化剤を施す際に用いられる、これらの剤を含む混合物の粘度を調整するための粘度調整剤としての流動パラフィン、シリコーンオイル、動植物油(スクワラン、オリーブ油、ホホバ油、ベニバナ油)、モノ、ジ又はトリグリセライド等が挙げられる。前記植物エキス、前記浸透促進剤、前記ゲル化剤、及び前記粘度調整剤の混合物の常温(20℃)におけるJIS硬度は20〜50であることが皮膚への植物エキスの移行性と触感とを両立できる点から好ましい。
【0037】
本実施形態のおむつ1においては、前記植物エキスが施されている部位に、肌を滑らかにあるいは乾燥させる目的で、シッカロール、タルク、酸化チタン、シリコーンビーズ、ナイロンビーズ等の有機又は無機の微粒子を含有させても良い。該微粒子の粒径は0.05〜50μm、特に1〜20μmであることが前記目的が十分に達成される点から好ましい。
【0038】
本発明は、前記実施形態に制限されない。例えば、植物エキスが着用者の皮膚に移行して付着し得る状態となるように該植物エキスを存在させる方法としては、前述の方法の他に以下の(1) 〜(5) の方法が例示される。
(1) おむつ1における弾性伸縮部材7が配された部位に植物エキスを施し、該植物エキスと皮膚との接触性を向上させることにより、該植物エキスを物理的に皮膚に移行させる方法。
(2) 常温で液体且つ実質的に不揮発性の物質、例えば保湿剤として知られている1,3−ブチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、スクワラン、或いは前述の粘度調整剤と、植物エキスとを混合させて、該植物エキスの粘度を高めた状態で表面材2に施し、おむつ装着中の圧力によって表面材2から植物エキスを染み出させて皮膚に付着させる方法。
(3) 前述の有機又は無機の微粒子と、植物エキスとを混合させて、該植物エキスをペースト状或いは半固体状の状態で表面材2に施し、皮膚との接触によって前記微粒子ごと皮膚に移行・付着させる方法。
(4) 表面材2が不織布から構成されている場合、該不織布を構成する繊維に予め植物エキスを練り込んでおき、該植物エキスを繊維表面にブリードアウトさせて、皮膚に移行・付着させる方法。
(5) 植物エキスを多孔質粉体等に含浸させ、該多孔質粉体を表面材2に施し、植物エキスを該多孔質粉体表面にブリードアウトさせて、皮膚に移行・付着させる方法。
【0039】
また、前記実施形態においては植物エキスを表面材2に施したが、これ代えて、またはこれと共に吸収体4の表面材側に植物エキスを施すことができる。吸収体4の表面材側に植物エキスを施す場合には、例えば吸収体4の表面材側に、水分活性が0.7以下となるように植物エキスを散布すればよい。
【0040】
また吸収体4に、従来のおむつに一般的に用いられているパルプを含有させてもよい。この場合、パルプ100重量部に対し、高吸収性ポリマーの量は5〜300重量部であることが好ましい。
【0041】
本発明の吸収性物品は、前述した使い捨ておむつに限られず、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナー、おりものシート等の他の吸収性物品にも同様に適用できる。
【0042】
【実施例】
以下の例中、特に断らない限り「%」及び「部」は、それぞれ「重量%」及び「重量部」を意味する。
【0043】
〔実施例1〜3〕
実施例1では柚エキスのエタノール抽出液を30部用いた。また実施例2及び3ではそれぞれハマメリスエキスの1,3−ブチレングリコール抽出液及びアスナロエキスの1,3−ブチレングリコールとエタノールとの混合抽出液を同様に30部用いた。この部数の植物エキスと、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(界面活性剤)70部の5%水溶液とを均一に混合し、混合液を得た。芯がポリプロピレンで鞘がポリエチレンからなる偏心型芯鞘型複合繊維(2.2dtex、51mm)からなるエアスルー不織布の全面に前記混合液を塗布した。これにより植物エキスが施された表面材を得た。植物エキスの付着量(有効成分及び残存溶剤の合計量)はエアスルー不織布の重量に対して0.15%であった。
【0044】
これとは別に、レーヨン繊維(1.7dtex、15mm)と、ポリエチレンテレフタレート繊維(5.5dtex、51mm)とを重量比30/70の比率で混綿し、坪量40g/m2 のエアスルー不織布を作製した。この不織布上に、高吸水性ポリマーの粒子を200g/m2 の坪量となるように散布し、該不織布の繊維間に高吸水性ポリマー〔ポリアクリル酸ソーダ架橋体(遠心脱水法による吸水量50g/g)〕の粒子を保持させた。次いで、この不織布上下面を坪量15g/m2 の薄葉紙で包んで吸収体を得た。
【0045】
この吸収体の片面に前記表面材を配し、他の面に裏面材としてポリエチレン製フィルムを配した。更に、公知の止着具、弾性伸縮部材等を配して、図1に示す形態の使い捨ておむつを得た。
【0046】
〔実施例4〕
実施例2で用いたエアスルー不織布に直径2mmの円形模様のエンボス処理(エンボス率25%)を施した不織布を用いた以外は実施例2と同様にして使い捨ておむつを得た。
【0047】
〔比較例1〕
ヒバマタエキスの1,3−ブチレングリコール抽出液1部及びポリオキシエチレンアルキルエーテル2部の5%水溶液を均一に混合し、混合物を得た。芯がポリプロピレンで鞘がポリエチレンからなる芯鞘型複合繊維(2.2dtex、51mm)からなるエアスルー不織布の表面に前記混合物を塗布した。これにより植物エキスが施された表面材を得た。植物エキスの付着量は実施例1と同様とした。これ以外は実施例1と同様にして使い捨ておむつを得た。
【0048】
〔比較例2〕
実施例1で用いたエアースルー不織布に植物エキスを配合しなかった以外は実施例1と同様にして使い捨ておむつを得た。
【0049】
〔性能評価〕
実施例及び比較例で得られた使い捨ておむつを10名のモニターに2週間使用して貰い、おむつかぶれの発生の有無及び使用後の高吸収性ポリマーの溶解の程度を評価した。その結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
表1に示す結果から明らかなように、実施例の使い捨ておむつ(本発明品)は、比較例のおむつに比して、おむつかぶれが抑制されていることが判る。また、高吸収性ポリマーの分解に起因する溶解も抑制されていることが判る。更に、表には示していないが、実施例の使い捨ておむつはべたつき感が無くさらっとした感触を呈していた。
【0052】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品によれば、高吸収性ポリマーの吸収性能を阻害せずに、着用者の皮膚のかぶれが効率的に抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の一実施形態としての使い捨ておむつを表面材側から見た一部破断平面図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 表面材
3 裏面材
4 吸収体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an absorbent article that efficiently suppresses the skin irritation of a wearer without inhibiting the absorption performance of the superabsorbent polymer.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
As an absorbent article for the purpose of preventing the wearer's skin irritation, for example, those described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-509895 and Japanese Patent Application No. 10-509896 are known. These publications describe disposable diapers in which a lotion containing an emollient is applied to the top sheet. This lotion agent contains an immobilizing agent that immobilizes the emollient on the top sheet.
[0003]
However, in the disposable diaper described in the publication, since the emollient is immobilized on the top sheet, the emollient is not easily transferred to the wearer's skin. Therefore, the emollient applied to the top sheet is not efficient because the total amount cannot effectively contribute to the anti-inflammatory action of the skin. Further, the immobilizing agent added to immobilize the emollient itself may become a stimulating substance and cause rash. In addition, the lotion may become hard and cause small scratches on the skin, which may also cause irritation.
[0004]
In addition to the above-mentioned publications, there are known absorbent articles with medicinal ingredients for the purpose of preventing the wearer's skin irritation. However, in those absorbent articles, unless an appropriate medicinal component is selected, the cross-linked structure of the superabsorbent polymer is cleaved due to the medicinal component, resulting in a decrease in liquid absorption and liquid return. It will increase. An increase in the amount of liquid return causes skin wetting, which in turn promotes skin irritation. If the amount of the medicinal component is reduced to prevent this, the anti-rash effect is not exhibited.
[0005]
Therefore, an object of the present invention is to provide an absorbent article that can efficiently suppress the skin irritation of the wearer without inhibiting the absorption performance of the superabsorbent polymer.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to an absorbent article having a liquid-retaining absorbent layer and a liquid-impermeable leak-proof layer, wherein the absorbent layer contains a superabsorbent polymer. And a plant extract that does not substantially have a decomposing action on the superabsorbent polymer, and the plant extract is transferred to the skin of the wearer from the site and can be attached. The object is achieved by providing an existing absorbent article.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the absorbent article of the present invention will be described with reference to the drawings, taking a disposable diaper as an example of the absorbent article.
[0008]
As shown in FIG. 1, the
[0009]
A back side and abdomen side waist
[0010]
The
[0011]
The superabsorbent polymer used in the present invention has a physiological saline water absorption amount of preferably 30 g / g or more, more preferably 30 to 45 g / g, still more preferably 35 to 45 g / g. . If a superabsorbent polymer having a water absorption of less than 30 g / g is used, it is necessary to increase the amount of the polymer in the
[0012]
<Measurement method of water absorption by centrifugal dehydration of superabsorbent polymer>
After 1 g of superabsorbent polymer is swollen with 150 ml of physiological saline for 30 minutes, it is placed in a 250 mesh nylon mesh bag, dehydrated with a centrifuge at 143 G for 10 minutes, and the total weight after dehydration is measured. Next, the amount of water absorption (g / g) by centrifugal dehydration is calculated according to the following formula (1).
[0013]
[Expression 1]
[0014]
The superabsorbent polymer is not particularly limited as long as it satisfies the above-mentioned characteristics. Specifically, for example, polyacrylic acid soda, (acrylic acid-vinyl alcohol) copolymer, polyacrylic acid soda crosslinking Body, (starch-acrylic acid) graft polymer, (isobutylene-maleic anhydride) copolymer and saponified product thereof, potassium polyacrylate, and cesium polyacrylate. In order to satisfy the above characteristics, for example, a crosslink density gradient may be provided on the surface of the superabsorbent polymer particles, or the superabsorbent polymer particles may be non-spherical amorphous particles. Specifically, the method described in JP-A-7-18495,
[0015]
Furthermore, the superabsorbent polymer used in the present invention has a liquid passage time measured by the following method of 20 seconds or less, particularly 2 to 15 seconds. It is preferable from the viewpoint of preventing a drop and preventing the occurrence of leakage due to the escape of liquid due to the inadequate absorption.
[0016]
<Measurement method of liquid transit time>
A cylinder with a cross-sectional area of 4.91 cm 2 (inner diameter: 25 mmφ) and a cock that can be opened and closed at the bottom (inner diameter: 4 mmφ) is filled with 0.5 g of superabsorbent polymer together with physiological saline with the cock closed. And swell the superabsorbent polymer with the saline until it reaches saturation. After the swollen superabsorbent polymer settles, the cock is opened and 50 ml of physiological saline is passed through. The time required for 50 ml of the physiological saline to pass through is measured, and this time is taken as the liquid passage time.
[0017]
The superabsorbent polymer is preferably blended in an amount of 5 to 300 g / m 2 , particularly 100 to 250 g / m 2 . When the amount of the polymer exceeds 300 g / m 2 , the entanglement with the non-woven fabric becomes insufficient, the polymer becomes easy to move, and the absorption performance becomes unstable.
[0018]
In the
[0019]
The plant extract is present in the
[0020]
In order for the plant extract to be present in such a state, for example, when the
[0021]
As another method for causing the plant extract to exist in the above state, a method of applying the plant extract to the
[0022]
The plant extract is pulverized without drying or drying one or more parts of the whole plant or its leaves, bark, roots and branches, and then extracted with a solvent at room temperature or under heating, or It can be obtained by extraction using an extractor such as a Soxhlet extractor. Any plant extract can be used without particular limitation as long as it has a skin care effect and has substantially no decomposing action on the superabsorbent polymer. In particular, as a plant extract, the use of one or more substances selected from the group consisting of camellia extract, hamamelis extract, asunalo extract, aloe extract, and alum extract, the skin care effect is further enhanced, and the superabsorbent polymer is decomposed. Is further suppressed. Among these, from the viewpoint of further improving the skin care effect and further suppressing the decomposition of the superabsorbent polymer, it is preferable to use a Hamelis extract, an asunalo extract, and a koji extract. The plant extract is preferably a 1,3-butylene glycol extract from the viewpoint that no explosion-proof treatment is required when heat treatment is performed in the manufacturing process of the absorbent article. Moreover, by using a 1, 3- butylene glycol extract, 1, 3- butylene glycol will coexist in the
[0023]
Usually, a plant extract is in a state containing a solvent component and moisture in addition to an active ingredient. The amount of the active ingredient of the plant extract in this state (amount excluding the solvent component and moisture) may be 0.001 to 5% by weight. However, when 1,3-butylene glycol is used as the solvent component for extraction, the sum of the amount of the active ingredient and the amount of 1,3-butylene glycol may be within the above range. In particular, the amount of the active ingredient is preferably 0.001 to 10% by weight with respect to the amount of the solvent component.
[0024]
Skin damage caused by friction with the
[0025]
When using a nonwoven fabric as the
[0026]
Moreover, when using a nonwoven fabric as the
[0027]
The plant extract is applied to at least the main absorption region of the liquid in the
[0028]
Although depending on the extraction method and the extraction solvent, the plant extract is 0.005 to 3% by weight, particularly 0.05 to 1% in the main absorption region of the
[0029]
The site | part to which the plant extract is given, the
[0030]
As the penetration enhancer, it is preferable to use a substance having a solubility parameter value (hereinafter referred to as SP value) of 15 to 17, particularly 16 to 16.8. When the SP value is within the above range, the diaper has a low-stickiness and a dry feel.
[0031]
As the penetration enhancer, it is preferable to use an aliphatic ether or an aliphatic ester. In particular, it is preferable to use an aliphatic ether which is a thermally stable substance. This is because in the manufacturing process of the absorbent article, heat is generally applied at the time of joining the constituent members, and at that time, the aliphatic ether is difficult to modify and decompose.
[0032]
Particularly preferred penetration enhancers include myristyl-1,3-dimethylbutyl ether, palmityl-1,3-dimethylbutyl ether, stearyl-1,3-dimethylbutyl ether, palmityl-3-methylpropyl ether, stearyl-3-methylpropyl ether, and the like. Is an aliphatic ether.
[0033]
In the
[0034]
As the gelling agent, a substance capable of suppressing the diffusion / migration of the penetration enhancer is used. For example, paraffin wax, fatty acid (C 12 -C 22 ), aliphatic alcohol (C 12 -C 22 ), petroleum jelly, Examples include fatty acid sorbitan esters (mono, di, tri), polyoxyethylene fatty acid sorbitan esters, and the like.
[0035]
The gelling agent is preferably applied in an amount of 10 to 200 parts by weight, particularly 50 to 100 parts by weight, based on 100 parts by weight of the penetration accelerator, from the viewpoints of economy, touch and workability.
[0036]
In the
[0037]
In the
[0038]
The present invention is not limited to the embodiment. For example, the following methods (1) to (5) are exemplified in addition to the above-described methods as a method for causing the plant extract to be present in a state where the plant extract can migrate to and adhere to the wearer's skin. Is done.
(1) A method of physically transferring the plant extract to the skin by applying a plant extract to the portion of the
(2) Mixing a plant extract with a liquid that is liquid at room temperature and substantially non-volatile, such as 1,3-butylene glycol, glycerin, propylene glycol, squalane, or the aforementioned viscosity modifier, known as a humectant. Then, the method is applied to the
(3) The above organic or inorganic fine particles are mixed with a plant extract, and the plant extract is applied to the
(4) When the
(5) A method in which a plant extract is impregnated with a porous powder or the like, the porous powder is applied to the
[0039]
Moreover, although the plant extract was applied to the
[0040]
Moreover, you may make the
[0041]
The absorbent article of the present invention is not limited to the disposable diaper described above, and can be similarly applied to other absorbent articles such as a sanitary napkin, an incontinence pad, a panty liner, a cage sheet, and the like.
[0042]
【Example】
In the following examples, “%” and “parts” mean “% by weight” and “parts by weight”, respectively, unless otherwise specified.
[0043]
[Examples 1-3]
In Example 1, 30 parts of an ethanol extract of koji extract was used. In Examples 2 and 3, 30 parts of a 1,3-butylene glycol extract of Hamameris extract and a mixed extract of 1,3-butylene glycol and ethanol of asunalo extract were used in the same manner. This part of the plant extract and a 5% aqueous solution of 70 parts of polyoxyethylene alkyl ether (surfactant) were uniformly mixed to obtain a mixed solution. The mixed solution was applied to the entire surface of an air-through nonwoven fabric composed of an eccentric core-sheath composite fiber (2.2 dtex, 51 mm) having a core of polypropylene and a sheath of polyethylene. This obtained the surface material to which the plant extract was given. The adhesion amount of the plant extract (total amount of active ingredients and residual solvent) was 0.15% with respect to the weight of the air-through nonwoven fabric.
[0044]
Separately, rayon fibers (1.7 dtex, 15 mm) and polyethylene terephthalate fibers (5.5 dtex, 51 mm) are mixed in a weight ratio of 30/70 to produce an air-through nonwoven fabric with a basis weight of 40 g / m 2. did. On this nonwoven fabric, particles of a superabsorbent polymer are dispersed so as to have a basis weight of 200 g / m 2 , and a superabsorbent polymer [polyacrylic acid soda crosslinked product (water absorption amount by centrifugal dehydration method) is formed between the fibers of the nonwoven fabric. 50 g / g)] particles were retained. Next, the upper and lower surfaces of the nonwoven fabric were wrapped with thin paper having a basis weight of 15 g / m 2 to obtain an absorbent body.
[0045]
The said surface material was distribute | arranged to the single side | surface of this absorber, and the polyethylene film was distribute | arranged to the other surface as a back surface material. Furthermore, a known fastener, an elastic elastic member, etc. were arranged to obtain a disposable diaper having the form shown in FIG.
[0046]
Example 4
A disposable diaper was obtained in the same manner as in Example 2 except that a non-woven fabric obtained by subjecting the air-through nonwoven fabric used in Example 2 to a 2 mm diameter circular pattern embossing treatment (embossing rate 25%) was used.
[0047]
[Comparative Example 1]
A 5% aqueous solution of 1 part of 1,3-butylene glycol extract of Hibamata extract and 2 parts of polyoxyethylene alkyl ether was uniformly mixed to obtain a mixture. The said mixture was apply | coated to the surface of the air through nonwoven fabric which consists of a core-sheath-type composite fiber (2.2 dtex, 51 mm) whose core is a polypropylene and whose sheath is polyethylene. This obtained the surface material to which the plant extract was given. The amount of plant extract attached was the same as in Example 1. Except this, it carried out similarly to Example 1, and obtained the disposable diaper.
[0048]
[Comparative Example 2]
A disposable diaper was obtained in the same manner as in Example 1 except that the plant extract was not added to the air-through nonwoven fabric used in Example 1.
[0049]
[Performance evaluation]
The disposable diapers obtained in Examples and Comparative Examples were used on 10 monitors for 2 weeks to evaluate the occurrence of diaper rash and the degree of dissolution of the superabsorbent polymer after use. The results are shown in Table 1.
[0050]
[Table 1]
[0051]
As is clear from the results shown in Table 1, it can be seen that the disposable diaper of the example (the product of the present invention) is less susceptible to diaper rash than the diaper of the comparative example. Moreover, it turns out that the melt | dissolution resulting from decomposition | disassembly of a superabsorbent polymer is also suppressed. Further, although not shown in the table, the disposable diapers of the examples had no stickiness and had a dry feel.
[0052]
【The invention's effect】
According to the absorbent article of the present invention, the skin irritation of the wearer is efficiently suppressed without impairing the absorption performance of the superabsorbent polymer.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially broken plan view of a disposable diaper as an embodiment of an absorbent article of the present invention as viewed from a surface material side.
[Explanation of symbols]
1 disposable diaper (absorbent article)
2 Surface material 3
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