JP4204236B2 - Magnetic drive unit, light quantity adjusting device and photographing device - Google Patents
Magnetic drive unit, light quantity adjusting device and photographing device Download PDFInfo
- Publication number
- JP4204236B2 JP4204236B2 JP2002054382A JP2002054382A JP4204236B2 JP 4204236 B2 JP4204236 B2 JP 4204236B2 JP 2002054382 A JP2002054382 A JP 2002054382A JP 2002054382 A JP2002054382 A JP 2002054382A JP 4204236 B2 JP4204236 B2 JP 4204236B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yoke
- rotor magnet
- drive unit
- magnetic
- magnetic drive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Diaphragms For Cameras (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラ、銀塩フィルム用スチルカメラ、デジタルスチルカメラ等の撮影装置に搭載される光量調節装置に特に好適な磁気駆動ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記光量調節装置では、電源の遮断後に、遮光部材を、光を遮断する位置に固定するために、ばねや磁気的な偏りを利用している。
【0003】
図8(a)には、従来の光量調節装置の構成を分解して示している。206(206’)は周方向にS,N極に着磁されたロータマグネットであり、201はロータマグネット206の回転位置を検出するホール素子である。このホール素子201は後述するヨーク203の内側に配置される。
【0004】
204,205(204’,205’)は、図8(b)に示すように、コイル216を巻回するためのボビンである。ボビン204,205(204’,205’)は、後述する駆動伝達レバー207(207’)の中央に形成された回転軸部を支持する軸受けの機能も有している。
【0005】
203(203’)はコイル通電により発生した磁束が通る経路(磁路)を形成するためのヨークであり、202はコイル216に電気信号を供給し、また上記ホール素子201を実装するためのプリント配線板である。
【0006】
207(207’)は駆動伝達レバーであり、この駆動伝達レバー207(207’)のボビン204(204’)側に形成された回転軸部にはローターマグネット206(206’)が圧入等によって固定される。
【0007】
なお、ロータマグネット、コイル、ボビンおよび駆動伝達レバーが互いに組み付けられることにより、図8(b)に示す状態となり、駆動ユニット200(200’)が構成される。そして、駆動ユニット200,200’はそれぞれ、ユニット支持部材210’および地板210によって支持される。
【0008】
208,209は駆動伝達レバー207によって開閉駆動される遮光部材であり、遮光部材208の開口形成部には、NDフィルタ214が貼り付けられている。
【0009】
212は2段階に濃度が変化するNDフィルタ215が取り付けられたフィルタ部材である。211’は遮光部材208,209とフィルタ部材212との配置スペースを仕切る仕切り板であり、210は上記各構成部材の支持ベースとなる地板である。211は遮光部材208,209、仕切り板211’およびフィルタ部材212を地板210に対して押さえる押さえ板である。
【0010】
駆動伝達レバー207の両端に設けられた2つのピンはそれぞれ遮光部材208,209に形成された長穴に挿入され、遮光部材208,209に形成されたガイド溝には、地板210に形成されたガイドピンが挿入される。これにより、コイル216への通電によって生じたロータマグネット206の回転力が駆動伝達レバー207を介して遮光部材208,209に開閉駆動力として伝達される。遮光部材208,209はガイド溝とガイドピンとの係合作用によって互いに反対方向に平行駆動される。
【0011】
また、駆動伝達レバー207’の一端に設けられたピンはフィルタ部材212に形成された長穴に挿入される。フィルタ部材212に形成されたガイド溝には、地板210に形成されたガイドピンが挿入される。これにより、コイル通電によって生じたロータマグネット206’の回転力が駆動伝達レバー207’を介してフィルタ部材212に駆動力として伝達される。フィルタ部材212はガイド溝とガイドピンとの係合作用によって平行駆動される。
【0012】
ヨーク203の周方向一部にはスリット203aが形成されており、このスリット203aによってヨーク203内の磁束に磁気的偏りが生じ、ローターマグネット206を回転方向一方に付勢することができる。
【0013】
図9には、上記磁束の磁気的偏りによってローターマグネット206が回転方向一方に付勢される様子を表わしている。磁束はヨーク203内を通り易いので、図のような磁路が形成される。ヨーク203内において磁気的に最も安定する状態は、ヨーク203の中心とスリット203aの中央とを結ぶ図中のP−P’線とローターマグネット206の極の境界とが一致する状態であり、この状態に一番近い位置を全閉位置としている。全閉位置では、遮光部材208,209を全閉で保持させるため、矢印方向に磁気的偏りによる力が働くようになっている。
【0014】
コイル216への通電量を変化させてローターマグネット206を磁気的偏りによる力と反対方向に回転させると、磁気的に不安定な状態となり、全閉状態に戻ろうとする力が大きくなる。
【0015】
ロータマグネット206が回転することで、ロータマグネット206に取り付けられている駆動伝達レバー207が回転し、遮光部材208,209が開く方向に動く。遮光部材208,209が開く方向に動くに従い、磁気的偏りの変化によってロータマグネット206を全閉状態に戻そうとする力が大きくなる。さらにその力に打ち勝つようにコイルに供給する電力を大きくすることで、遮光部材208,209が全開となるまで作動する。また、供給電力を調整することにより、任意の位置に遮光部材208,209を移動させ、保持することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記の光量調節装置において、駆動伝達レバーの回転軸部とこれを回転自在に支持する軸受け部との間にはある量の隙間(ガタ)がある。また、このガタがないと、温度などの環境変化に耐えることができない。そして、このガタがあることで、駆動伝達レバーの回転軸部は軸受け部内においていずれかの位置にガタ寄せされている状態になる。
【0017】
しかしながら、上記従来の光量調節装置では、小型化および軽量化に伴い、ロータマグネットとヨークとの間に作用する引力が減少し、軸受け部内での回転軸部のガタ寄せ効果が低下している。また、遮光部材若しくはフィルタ部材の駆動負荷も減少している。
【0018】
このことにより、小さな振動や外力等の外乱の影響で、ガタ寄せされる方向が変化してしまい、その動きに追従して遮光部材やフィルタ部材も動き、光量が変化する。撮影装置における光学系全体の小型化により、このガタ分の微細な光量変動も撮影画像に影響するようになってきている。
【0019】
本発明は、ロータマグネットを含む駆動部の回転軸を一定の方向に安定的にガタ寄せすることができるようにした光量調節装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本願第1の発明では、磁路を形成するためのヨークと、このヨークによって囲まれるようにヨークの内側に配置され、回転可能に支持されたロータマグネットとを有し、ロータマグネットの回転力により被駆動部材を駆動する磁気駆動ユニットにおいて、ヨークに、ロータマグネットを回転方向一方に付勢する磁気的偏りを生じさせるスリット形状を形成するとともに、ヨークの内周における周方向の少なくとも1箇所に、ヨークの内周面よりもロータマグネット側に突出して、ロータマグネットをヨークに向かって径方向で変位させる力を発生させるための磁性体を設けている。
【0021】
また、本願第2の発明では、磁路を形成するためのヨークと、このヨークによって囲まれるようにヨークの内側に配置され、回転可能に支持されたロータマグネットとを有し、ロータマグネットの回転力により被駆動部材を駆動する磁気駆動ユニットにおいて、ヨークに、ロータマグネットを回転方向一方に付勢する磁気的偏りを生じさせるスリット形状を形成するとともに、ヨークの内周面およびロータマグネットの外周面のうち一方における周方向の少なくとも一部分に、他方との距離が他の部分とは異なるように形状変化して、ロータマグネットをヨークに向かって径方向で変位させる力を発生させるための異形状部を設けている。
【0022】
具体的には、ヨークの内周面にロータマグネット側に突出する形状を有する異形状部を設けたり、ロータマグネットの外周面にヨーク側に突出する形状を有する異形状部分を設けたり、ロータマグネットの外周面にヨークの内周面から離れる形状を有する異形状部を設けたりする。
【0023】
さらに、本願第3の発明では、磁路を形成するためのヨークと、このヨークによって囲まれるようにヨークの内側に配置され、回転可能に支持されたロータマグネットとを有し、ロータマグネットの回転力により被駆動部材を駆動する磁気駆動ユニットにおいて、ヨークに、ロータマグネットを回転方向一方に付勢する磁気的偏りを生じさせるスリット形状を形成するとともに、ロータマグネットの外周面又はヨークの内周面における周方向の少なくとも一部分に、回転軸方向寸法が他の部分の回転軸方向寸法よりも大きく形成されて、ロータマグネットをヨークに向かって径方向で変位させる力を発生させるための寸法増加部を設けている。
【0024】
これら発明により、ヨーク(第1の発明においては磁性体を含むヨーク側)とロータマグネットとの間の距離若しくは対向面積(高さ)を周方向の少なくとも一部において異ならせることができ、回転軸をこれを支持する軸受けに対して異形状部の方向又は寸法増加部分の方向に安定的にガタ寄せすることが可能となる。このため、被駆動部材の各駆動位置において外乱によりガタ寄せ方向が変化することがなくなる。しかも、ヨークにスリット形状を形成することにより、磁気的偏りを用いてロータマグネットを回転方向一方に付勢しておくことができる。
【0025】
そして、本発明は、光量調節部材(遮光部材や光学フィルタ部材)を駆動する光量調節装置の駆動ユニットとして用いることができる。これにより、この光量調節装置を搭載した撮影装置での外乱による撮影画像への影響を抑えることが可能となる。
【0026】
なお、磁性体や異形状部又は寸法増加部は、ヨークの内周面におけるロータマグネットの極の境界が対向しない範囲若しくはロータマグネットの外周面における極の境界から外れた範囲に設けるのが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1(a)には、本発明の第1実施形態である光量調節装置の構成を分解して示している。また、図2には、上記光量調節装置における磁気駆動ユニットの正面図(光軸方向視図)を示している。さらに、図3には、図2における矢印A方向から見た磁気駆動ユニットの断面図を示している。
【0028】
6(6’)は周方向にS,N極に着磁されたロータマグネットであり、1はロータマグネット6の回転位置を検出するホール素子である。このホール素子1は後述するヨーク3の内側に配置される。
【0029】
4,5(4’,5’)は、図1(b)に示すように、コイル16を巻回するためのボビンである。ボビン4,5(4’,5’)の外周には、図2に詳しく示すように、銅線等のコイル16が巻き付けられ、このコイル16の両端はボビン4,5に固定された導電ピン4a,4bに結合される。
【0030】
ボビン4,5(4,5’)には、後述する駆動伝達レバー7(7’)の中央に形成された回転軸部を回転自在に支持する軸受け穴部が形成されている。
【0031】
3(3’)はそれぞれコイル通電により発生した磁束が通る経路(磁路)を形成するためのヨークであり、2はコイル16に電気信号を供給し、また上記ホール素子1を実装するためのプリント配線板である。
【0032】
7(7’)は駆動伝達レバーであり、この駆動伝達レバー7(7’)のボビン4(4’)側に形成された回転軸部にはローターマグネット6(6’)が圧入等によって固定されている。なお、ローターマグネット6(6’)のS極とN極は、図2において、駆動伝達レバー7が延びる位置を境界として上下に分かれている。
【0033】
こうしてロータマグネット、コイル、ボビンおよび駆動伝達レバーが互いに組み付けられることにより、図1(b)に示す状態となり、磁気駆動ユニット100(100’)が構成される。
【0034】
具体的には、ボビン4(4’)内に、駆動伝達レバー7(7’)の回転軸部にローターマグネット6(6’)が接着、圧入等で固定されたものを収納し、ボビン4,5(4’,5’)で挟み込む。ボビン4,5の軸受け穴部には、駆動伝達レバー7(7’)の回転軸部が挿入され、回転自在に支持される。
【0035】
ここまでの組立状態が磁気駆動ユニット100のうち図1(b)に実線で示す部分である。
【0036】
そして、コイル16の外周にヨーク3(3’)を配置し、磁気駆動ユニット(以下、遮光駆動ユニット100およびフィルタ駆動ユニット100’という)の組立が完了する。
【0037】
ここで、遮光駆動ユニット100のヨーク3の内側であってこのヨーク3の内周面に沿う位置には、光軸と平行な方向(図1中のL方向)に延びた棒状の磁性体13が挿入され、ヨーク3の内周面に接着等により固定される。
【0038】
遮光駆動ユニット100はユニット支持部材10’に取り付けられ、フィルタ駆動ユニット100’は地板10に取り付けられる。
【0039】
8,9は駆動伝達レバー7によって開閉駆動される遮光部材であり、遮光部材8の開口形成部には、NDフィルタ14が貼り付けられている。
【0040】
12は2段階に濃度が変化するNDフィルタ15が取り付けられたフィルタ部材である。11’は遮光部材8,9とフィルタ部材12との配置スペースを仕切る仕切り板であり、10は上記各構成部材の支持ベースとなる地板である。11は遮光部材8,9、仕切り板11’およびフィルタ部材12を地板10に対して押さえる押さえ板である。
【0041】
駆動伝達レバー7の両端に設けられた2つのピンはそれぞれ遮光部材8,9に形成された長穴に挿入される。遮光部材8,9に形成されたガイド溝には、地板10に形成されたガイドピンが挿入される。これにより、コイル16への通電によって生じたロータマグネット6の回転力が駆動伝達レバー7を介して遮光部材8,9に開閉駆動力として伝達される。遮光部材8,9はガイド溝とガイドピンとの係合作用によって互いに反対方向に平行駆動される。
【0042】
また、駆動伝達レバー7’の一端に設けられたピンはフィルタ部材12に形成された長穴に挿入され、フィルタ部材12に形成されたガイド溝には、地板10に形成されたガイドピンが挿入される。これにより、コイル通電によって生じたロータマグネット6’の回転力が駆動伝達レバー7’を介してフィルタ部材12に駆動力として伝達される。フィルタ部材12はガイド溝とガイドピンとの係合作用によって平行駆動される。
【0043】
ヨーク3(3’)の周方向一部には、図2に遮光駆動ユニット100側のヨーク3を代表して示すようにスリット3aが形成されている。このスリット3aによってヨーク3内の磁束に磁気的偏りが生じ、ローターマグネット6を回転方向一方(本実施形態では、図4における反時計回り方向)に付勢することができる。
【0044】
図4には、上記磁束の磁気的偏りによってローターマグネット6が回転方向一方に付勢される様子を表わしている。磁束はヨーク3内を通り易いので、図のような磁路が形成される。ヨーク3内において磁気的に最も安定する状態は、ヨーク3の中心とスリット3aの中央とを結ぶ図中のP−P’線とローターマグネット6の極の境界とが一致する状態であり、この状態に一番近い位置を全閉位置としている。全閉位置では、遮光部材8,9を全閉で保持させるため、円弧状の矢印方向である反時計回り方向(閉じ方向)に磁気的偏りによる力が働くようになっている。
【0045】
コイル6への通電量を変化させてローターマグネット6を磁気的偏りによる力と反対方向に回転させると、磁気的に不安定な状態となり、全閉状態に戻ろうとする力が大きくなる。
【0046】
ロータマグネット6が回転することで、ロータマグネット6に取り付けられている駆動伝達レバー7が回転し、遮光部材8,9が開く方向に動く。遮光部材8,9が開く方向に動くに従い、磁気的偏りがさらに偏る方向に変化し、ロータマグネット6を全閉状態に戻そうとする力が大きくなる。さらにその力に打ち勝つようにコイルに供給する電力を大きくすることで、遮光部材8,9が全開となるまで作動する。また、供給電力を調整することにより、任意の位置に遮光部材8,9を移動させ、保持することができる。
【0047】
ここまでのヨーク3による磁路形成は従来とほぼ同様であるが、本実施形態では、先に説明したように、ヨーク3の内側に磁性体13が配置されており、この磁性体13はヨーク3の内周面に比べてロータマグネット6との距離が小さく、磁束が通り易い。このため、図4に示すように、磁性体13の部分での磁束量が多くなる。特に最大の磁束発生位置であるロータマグネット6の極(N極)の頂点が磁性体13に強く引かれ、磁性体13がない場合(従来)に比べてロータマグネット6を全閉方向に付勢する力が大きくなる。
【0048】
しかも、この磁性体13の部分は、ヨーク側においてロータマグネット6との距離が最も小さくなる部分であるので、ロータマグネット6には、ロータマグネット6の回転位置にかかわらず、磁性体13の方向にロータマグネット6を引き寄せる力が働く。すなわち、ローターマグネット6は、図中のF方向に常に付勢されることになる。
【0049】
このため、ローターマグネット6が固定されている駆動伝達レバー7の回転軸部とボビン4,5に形成された軸受け穴部との間に隙間(ガタ)があっても、駆動伝達レバー7の回転軸部は常に磁性体13の方向にガタ寄せされる。このため、ローターマグネット6および駆動伝達レバー7の各回転位置(つまりは、遮光部材8,9の各開閉位置)において、外乱(振動、衝撃、重力など)によるガタ寄せ方向の変化およびこれに伴う遮光部材8,9の位置変動をなくすることができる。
【0050】
また、ロータマグネット6との距離の変化が検出精度に大きく影響するホール素子1の出力も安定させることができ、ロータマグネット6の回転位置、つまりは遮光部材8,9により形成される開口の面積(絞り値)を精度良く検出することができる。
【0051】
なお、磁性体13は、ヨーク3の内周におけるロータマグネット6の極の境界が対向しない範囲に設けられており、これにより、全閉状態でのロータマグネット6の閉じ方向への常時付勢が可能となる。
【0052】
さらに、磁性体13はロータマグネット6を径方向に引き寄せる力だけではなく、回転方向に働く力も発生させる。この回転方向力は、ヨーク3のスリット3aで働く力と合成され、スリット3aで発生した力に加わる場合とこれを打ち消す場合とがある。この効果を利用すれば、ガタ寄せ力と回転方向力の調節をすることができる。
【0053】
また、省電力化により常にコイルに通電されているタイプの光量調節装置では、消費電力の大半は戻し力によるものである。そして、この戻し力を零にし、通電方向を切り換えることで開閉させる光量調節装置もある。この場合、メカ的、磁気的な偏りは一切ないので、ガタの影響がより大きくなる。このため、何らかの手段によってガタ寄せを行うことが望ましいが、多くの場合、負荷が増加してしまい戻し力を零にする効果がなくなる。
【0054】
この点、本実施形態のようにスリットが形成されたヨークを用いて戻し力が零になるようにスリットの位置を調節することにより、ロータマグネットを径方向に引き寄せながら(ガタ寄せしながら)、戻し方向の力を0(又は微小)にすることが可能である。
【0055】
なお、回転方向に働く力を小さくすることで、コイル16への通電量を少なくすることができ、省電力化を図ることができる。
【0056】
以上説明した光量調節装置は、ビデオカメラ、銀塩フィルム用スチルカメラ、デジタルスチルカメラ等の撮影装置に搭載される。図5には、上記光量調節装置を搭載したビデオカメラの概略構成を示している。
【0057】
51はビデオカメラ本体であり、このビデオカメラ本体51の前部には撮影レンズユニット52が設けられている。撮影レンズユニット52内には、上述した光量調節装置53が設けられており、さらに光量調節装置53により光量調節された被写体光束を光電変換するCCD等の撮像素子54が設けられている。
【0058】
不図示のカメラ制御回路は、撮像素子54からの光電変換信号に基づいて光量を判別し、その判別結果に応じて光量調節装置53の磁気駆動ユニットにおけるコイルに通電して遮光部材8,9若しくはフィルタ部材12を駆動し、光量を調節させる。
【0059】
55はカメラ本体51の側面に開閉可能に設けられた液晶モニターであり、56は撮像素子54により撮像されている被写体像を観察するためのビューファインダーである。
【0060】
本実施形態の光量調節装置では、前述したように外乱による遮光部材8,9の位置変動が抑えられているので、上記光量調節装置により形成される光通過口を通る光により形成される被写体像の外乱による明るさ変動もなくすることができる。
【0061】
なお、ヨーク3の内周における磁性体13の位置は、ロータマグネット6で極の境界に対向しない範囲であれば、上記実施形態に示した位置以外のどの位置に設けてもよい。但し、ガタ寄せ力の大きさは磁性体13の配置位置で異なるので、必要なガタ寄せ力の大きさに応じて磁性体13の配置位置を適宜調整すればよい。
【0062】
また、ヨーク3内に配置する磁性体13の数量は、ロータマグネット6の回転中心に対して対称となる位置に配置しなければ、2つ以上であってもよい。
【0063】
さらに、回転軸と軸受け部間のガタ寄せ力のみが必要な場合(例えば、閉じ方向への付勢力をばね力によって与える場合)には、ヨーク3の内周における磁性体13の位置はいずれの位置であってもよい。
【0064】
(第2実施形態)
図6(a)〜(c)には、本発明の第2実施形態である光量調節装置の磁気駆動ユニットに用いられるヨークの各種形状を示している。
【0065】
図6(a)には、ヨーク3の内周面の一部分の肉厚を増加させて、不図示のロータマグネット側に突出する突出部3bを形成した例を示している。これにより、突出部3bのロータマグネットとの距離を他の部分よりも近くすることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0066】
図6(b)には、ヨーク3の周壁の一部分を折り曲げ形状に形成して、不図示のロータマグネット側に突出する突出部3cを形成した例を示している。これにより、突出部3cのロータマグネットとの距離を他の部分よりも近くすることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0067】
図6(c)には、本来円筒形状であるヨーク3の周壁の一部分を平坦化して、不図示のロータマグネットとの距離を他の部分よりも近くした平坦部3dを形成した例を示している。これによっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0068】
(第3実施形態)
上記第1および第2実施形態では、ヨーク3と実質的に一体の部分(磁性体13)又はヨーク3自体の一部を、ロータマグネット6との距離が他よりも近くなるようにした場合について説明したが、ロータマグネットにヨークとの距離が他の部分とは異なる部分を形成するようにしてもよい。
【0069】
図7(a),(b)には、本発明の第3実施形態である光量調節装置の磁気駆動ユニットに用いられるロータマグネットの各種形状を示している。
【0070】
図7(a)には、ロータマグネット6の外周面の一部分に、不図示のヨーク側に突出する突出部6aを形成した例を示している。これにより、突出部6aのヨークとの距離を他の部分よりも近くすることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0071】
この場合、駆動伝達レバーの回転軸部の軸受け穴部に対するガタ寄せ方向は、ロータマグネット6の回転に伴って変化することになるが、ロータマグネット6の各回転位置におけるガタ寄せ方向はそれぞれ一定であるので、外乱によるガタ寄せ方向の変動は生じない。
【0072】
図7(b)には、本来円筒形状のロータマグネット6の外周面の一部分を平坦化して、不図示のヨークとの距離を他の部分よりも遠ざけた(ヨークから離した)平坦部6bを形成した例を示している。これによっても、図7(a)の場合と同様の効果を得ることができる。
【0073】
(第4実施形態)
上記第1〜第3実施形態では、ヨーク3と実質的に一体の部分(磁性体13)又はヨーク3自体の一部とロータマグネット6との距離が他の部分と異なる部分を設けた場合について説明したが、ロータマグネット又はヨークに他の部分とは軸方向寸法(高さ)が異なる部分を形成するようにしてもよい。
【0074】
図7(c)には、本発明の第4実施形態である光量調節装置の磁気駆動ユニットに用いられるロータマグネットの形状を示している。
【0075】
このロータマグネット6では、このロータマグネット6の周方向半分の部分6cの高さを他方の周方向半分の部分の高さよりも高くしている。本実施形態では、高い方の部分6cにおける外周面にN極が、低い方の部分の外周面にS極が着磁されている。
【0076】
これにより、高い方の部分6cの不図示のヨークに対向する面積を低い方の部分のヨークに対向する面積よりも大きく(ここから発生する磁束量を多く)することができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0077】
なお、本実施形態においても、駆動伝達レバーの回転軸部の軸受け穴部に対するガタ寄せ方向は、ロータマグネット6の回転に伴って変化することになるが、ロータマグネット6の各回転位置におけるガタ寄せ方向はそれぞれ一定であるので、外乱によるガタ寄せ方向の変動は生じない。
【0078】
上記各実施形態では、光量調節装置について説明したが、本発明は光量調節装置以外の各種装置の磁気駆動ユニットにも適用することができる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ヨーク(第1の発明においては磁性体を含むヨーク側)とロータマグネットとの間の距離若しくは対向面積(高さ)を周方向の少なくとも一部において異ならせることができるので、回転軸をこれを支持する軸受けに対して異形状部の方向又は寸法増加部分の方向に安定的にガタ寄せすることができる。このため、被駆動部材の各駆動位置において外乱によりガタ寄せ方向が変化することを抑制することができる。しかも、ヨークにスリット形状を形成することにより、磁気的偏りを用いてロータマグネットを回転方向一方に付勢しておくことができる。
【0080】
そして、本発明の磁気駆動ユニットを光量調節装置の駆動ユニットとして用いれば、光量調節部材の各駆動位置での外乱による位置変動を抑えることができ、この光量調節装置を搭載した撮影装置での外乱による撮影画像への影響を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である光量調節装置の分解斜視図である。
【図2】上記光量調節装置の磁気駆動ユニットの正面図である。
【図3】上記磁気駆動ユニットの図2中のA方向から見たときの断面図である。
【図4】上記磁気駆動ユニットにおける磁気作用を説明する図である。
【図5】上記光量調節装置を搭載したビデオカメラの構成図である。
【図6】本発明の第2実施形態である光量調節装置の磁気駆動ユニットに用いられるヨークの形状を示す図である。
【図7】本発明の第3実施形態である光量調節装置の磁気駆動ユニットに用いられるロータマグネットの形状を示す図である。
【図8】従来の光量調節装置の分解斜視図である。
【図9】従来の磁気駆動ユニットにおける磁気作用を説明する図である。
【符号の説明】
1 ホール素子
2 プリント配線板
3 ヨーク
4,5 ボビン
6 ローターマグネット
7 駆動伝達レバー
8,9 遮光部材
10 地板
10’ ユニット支持部材
11 押え板
12 NDフィルター保持部材
13 磁性体
14,15 NDフィルタ
100,100’ 磁気駆動ユニット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a magnetic drive unit particularly suitable for a light amount adjusting device mounted on a photographing apparatus such as a video camera, a silver salt film still camera, or a digital still camera.
[0002]
[Prior art]
In the light amount adjusting device, a spring or a magnetic bias is used to fix the light shielding member at a position where light is blocked after the power is cut off.
[0003]
FIG. 8A shows an exploded configuration of a conventional light amount adjusting device. Reference numeral 206 (206 ') denotes a rotor magnet magnetized in the circumferential direction with S and N poles, and 201 denotes a Hall element that detects the rotational position of the
[0004]
204 and 205 (204 ', 205') are bobbins for winding the
[0005]
203 (203 ′) is a yoke for forming a path (magnetic path) through which the magnetic flux generated by energizing the coil passes, and 202 is a print for supplying an electric signal to the
[0006]
Reference numeral 207 (207 ′) denotes a drive transmission lever, and a rotor magnet 206 (206 ′) is fixed to the rotation shaft portion formed on the bobbin 204 (204 ′) side of the drive transmission lever 207 (207 ′) by press-fitting or the like. Is done.
[0007]
Note that the rotor magnet, the coil, the bobbin, and the drive transmission lever are assembled with each other, and the state shown in FIG. 8B is obtained, and the drive unit 200 (200 ') is configured. The
[0008]
[0009]
[0010]
Two pins provided at both ends of the
[0011]
A pin provided at one end of the
[0012]
A
[0013]
FIG. 9 shows a state where the
[0014]
When the energization amount to the
[0015]
When the
[0016]
[Problems to be solved by the invention]
In the light amount adjusting device, there is a certain amount of gap (backlash) between the rotating shaft portion of the drive transmission lever and the bearing portion that rotatably supports the rotating shaft portion. Without this backlash, it cannot withstand environmental changes such as temperature. Then, due to this backlash, the rotary shaft portion of the drive transmission lever is in a state of being loosened to any position in the bearing portion.
[0017]
However, in the above conventional light quantity adjusting device, with the reduction in size and weight, the attractive force acting between the rotor magnet and the yoke is reduced, and the backlash effect of the rotating shaft portion in the bearing portion is reduced. Further, the driving load of the light shielding member or the filter member is also reduced.
[0018]
As a result, the direction of rattling changes due to the influence of disturbances such as small vibrations and external forces, and the light shielding member and the filter member also move following the movement to change the amount of light. Due to the miniaturization of the entire optical system in the photographing apparatus, minute fluctuations in the amount of light corresponding to this looseness have also affected the photographed image.
[0019]
In the present invention, the rotational axis of the drive unit including the rotor magnet is stably rattled in a certain direction.SetIt is an object of the present invention to provide a light amount adjusting device that can be used.
[0020]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the first invention of the present application has a yoke for forming a magnetic path, and a rotor magnet disposed inside the yoke so as to be surrounded by the yoke and rotatably supported. In the magnetic drive unit that drives the driven member by the rotational force of the rotor magnet,The yoke is formed with a slit shape that causes a magnetic bias that biases the rotor magnet in one direction of rotation,Projects to the rotor magnet side from the inner circumferential surface of the yoke at at least one circumferential position on the inner circumference of the yokeIn order to generate a force that radially displaces the rotor magnet toward the yoke.A magnetic material is provided.
[0021]
Further, the second invention of the present application has a yoke for forming a magnetic path, and a rotor magnet disposed inside the yoke so as to be surrounded by the yoke and rotatably supported. In a magnetic drive unit that drives a driven member by force,The yoke is formed with a slit shape that causes a magnetic bias that biases the rotor magnet in one direction of rotation,The shape of the inner peripheral surface of the yoke and the outer peripheral surface of the rotor magnet is changed so that at least a part of the circumferential direction is different from the other part in the circumferential direction.To generate a force that radially displaces the rotor magnet toward the yoke.An irregularly shaped part is provided.
[0022]
Specifically, an irregularly shaped portion having a shape protruding toward the rotor magnet side is provided on the inner peripheral surface of the yoke, or an irregularly shaped portion having a shape protruding toward the yoke side is provided on the outer peripheral surface of the rotor magnet. An irregularly shaped portion having a shape away from the inner peripheral surface of the yoke is provided on the outer peripheral surface of the yoke.
[0023]
Further, the third invention of the present application includes a yoke for forming a magnetic path, and a rotor magnet disposed inside the yoke so as to be surrounded by the yoke and rotatably supported. In a magnetic drive unit that drives a driven member by force,The yoke is formed with a slit shape that causes a magnetic bias that biases the rotor magnet in one direction of rotation,At least a portion of the outer circumferential surface of the rotor magnet or the inner circumferential surface of the yoke in the circumferential direction has a larger dimension in the rotational axis direction than the dimension in the rotational axis direction of other portions.To generate a force that radially displaces the rotor magnet toward the yoke.A dimension increasing part is provided.
[0024]
By these inventions, the distance or the opposing area (height) between the yoke (the yoke side including the magnetic body in the first invention) and the rotor magnet can be made different at least in the circumferential direction. Can be stably rattled in the direction of the irregularly shaped portion or the direction of the increased size portion with respect to the bearing supporting this. For this reason, the backlash direction does not change due to disturbance at each drive position of the driven member.In addition, by forming a slit shape in the yoke, the rotor magnet can be biased in one direction of rotation using a magnetic bias.
[0025]
The present invention can be used as a drive unit of a light amount adjusting device that drives a light amount adjusting member (a light shielding member or an optical filter member). Thereby, it becomes possible to suppress the influence on the photographed image due to the disturbance in the photographing apparatus equipped with the light amount adjusting device.
[0026]
In addition, it is preferable that the magnetic body, the irregularly shaped portion, or the dimension increasing portion is provided in a range where the pole boundary of the rotor magnet on the inner peripheral surface of the yoke is not opposed or in a range off the boundary of the pole on the outer peripheral surface of the rotor magnet.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
FIG. 1A shows an exploded view of the configuration of the light amount adjusting apparatus according to the first embodiment of the present invention. FIG. 2 shows a front view (viewed in the optical axis direction) of the magnetic drive unit in the light quantity adjusting device. Further, FIG. 3 shows a cross-sectional view of the magnetic drive unit viewed from the direction of arrow A in FIG.
[0028]
Reference numeral 6 (6 ′) denotes a rotor magnet magnetized in the circumferential direction with S and N poles, and reference numeral 1 denotes a Hall element for detecting the rotational position of the
[0029]
4 and 5 (4 ', 5') are bobbins for winding the
[0030]
The
[0031]
3 (3 ') is a yoke for forming a path (magnetic path) through which the magnetic flux generated by energizing the coil passes, and 2 is for supplying an electric signal to the
[0032]
Reference numeral 7 (7 ′) denotes a drive transmission lever, and a rotor magnet 6 (6 ′) is fixed to the rotary shaft portion formed on the bobbin 4 (4 ′) side of the drive transmission lever 7 (7 ′) by press-fitting or the like. Has been. Note that the south pole and the north pole of the rotor magnet 6 (6 ') are divided into upper and lower portions in FIG. 2 with the position where the
[0033]
In this way, the rotor magnet, coil, bobbin, and drive transmission lever are assembled to each other, so that the state shown in FIG. 1B is obtained, and the magnetic drive unit 100 (100 ') is configured.
[0034]
Specifically, the bobbin 4 (4 ′) accommodates the rotor magnet 6 (6 ′) fixed to the rotating shaft portion of the drive transmission lever 7 (7 ′) by bonding, press fitting, or the like. , 5 (4 ′, 5 ′). The rotating shaft portion of the drive transmission lever 7 (7 ') is inserted into the bearing hole portions of the
[0035]
The assembly condition so far isMagneticThis is a portion indicated by a solid line in FIG.
[0036]
Then, the yoke 3 (3 ') is disposed on the outer periphery of the
[0037]
Here, a rod-like
[0038]
The light
[0039]
[0040]
[0041]
Two pins provided at both ends of the
[0042]
Further, a pin provided at one end of the
[0043]
A
[0044]
FIG. 4 shows a state where the
[0045]
When the energization amount to the
[0046]
As the
[0047]
The magnetic path formation by the
[0048]
In addition, since the portion of the
[0049]
Therefore, even if there is a gap (backlash) between the rotating shaft portion of the
[0050]
In addition, the output of the Hall element 1 whose change in distance to the
[0051]
The
[0052]
Furthermore, the
[0053]
Further, in the light quantity adjusting device of the type in which the coil is always energized due to power saving, most of the power consumption is due to the return force. There is also a light amount adjusting device that opens and closes by setting the return force to zero and switching the energization direction. In this case, since there is no mechanical or magnetic bias, the influence of backlash becomes larger. For this reason, it is desirable to perform rattling by some means, but in many cases, the load increases and the effect of making the return force zero is lost.
[0054]
In this respect, by adjusting the position of the slit so that the return force becomes zero using a yoke in which the slit is formed as in this embodiment, while pulling the rotor magnet in the radial direction (while loosening), It is possible to reduce the force in the return direction to 0 (or very small).
[0055]
Note that, by reducing the force acting in the rotation direction, the amount of current supplied to the
[0056]
The light quantity adjusting device described above is mounted on a photographing device such as a video camera, a silver salt film still camera, or a digital still camera. FIG. 5 shows a schematic configuration of a video camera equipped with the light amount adjusting device.
[0057]
[0058]
A camera control circuit (not shown) discriminates the amount of light based on the photoelectric conversion signal from the
[0059]
[0060]
In the light amount adjusting device of this embodiment, as described above, the positional fluctuation of the
[0061]
The position of the
[0062]
Further, the number of the
[0063]
Further, when only the backlash force between the rotating shaft and the bearing portion is required (for example, when the biasing force in the closing direction is applied by a spring force), the position of the
[0064]
(Second Embodiment)
FIGS. 6A to 6C show various shapes of yokes used in the magnetic drive unit of the light amount adjusting device according to the second embodiment of the present invention.
[0065]
FIG. 6A shows an example in which the thickness of a part of the inner peripheral surface of the
[0066]
FIG. 6B shows an example in which a part of the peripheral wall of the
[0067]
FIG. 6C shows an example in which a part of the peripheral wall of the
[0068]
(Third embodiment)
In the first and second embodiments described above, a portion that is substantially integral with the yoke 3 (the magnetic body 13) or a part of the
[0069]
7A and 7B show various shapes of the rotor magnet used in the magnetic drive unit of the light quantity adjusting device according to the third embodiment of the present invention.
[0070]
FIG. 7A shows an example in which a
[0071]
In this case, the backlash direction of the rotation shaft portion of the drive transmission lever with respect to the bearing hole portion changes as the
[0072]
FIG. 7B shows a
[0073]
(Fourth embodiment)
In the first to third embodiments, a case where a portion substantially different from the yoke 3 (magnetic body 13) or a portion where the distance between the
[0074]
FIG. 7C shows the shape of the rotor magnet used in the magnetic drive unit of the light quantity adjusting device according to the fourth embodiment of the present invention.
[0075]
In the
[0076]
Thereby, the area facing the yoke (not shown) of the higher portion 6c is reduced.LowIt is possible to make the area larger than the area facing the yoke in this part (a larger amount of magnetic flux is generated therefrom), and the same effect as in the first embodiment can be obtained.
[0077]
In this embodiment, the backlash direction of the rotation shaft portion of the drive transmission lever with respect to the bearing hole portion changes as the
[0078]
In each of the above embodiments, the light amount adjusting device has been described. However, the present invention can also be applied to magnetic drive units of various devices other than the light amount adjusting device.
[0079]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the distance or the opposing area (height) between the yoke (the yoke side including the magnetic body in the first invention) and the rotor magnet is determined in at least a part of the circumferential direction. Since it can be made different, the rotating shaft can be stably rattled in the direction of the irregularly shaped portion or the direction of the dimension increasing portion with respect to the bearing supporting the rotating shaft. For this reason, it is possible to suppress the backlash direction from changing due to disturbance at each drive position of the driven member.In addition, by forming a slit shape in the yoke, the rotor magnet can be biased in one direction of rotation using a magnetic bias.
[0080]
If the magnetic drive unit of the present invention is used as a drive unit of the light amount adjusting device, position fluctuation due to disturbance at each drive position of the light amount adjusting member can be suppressed, and disturbance in a photographing apparatus equipped with this light amount adjusting device can be suppressed. It is possible to prevent the influence on the photographed image.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view of a light amount adjusting device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view of a magnetic drive unit of the light amount adjusting device.
3 is a cross-sectional view of the magnetic drive unit as viewed from the direction A in FIG. 2;
FIG. 4 is a diagram illustrating a magnetic action in the magnetic drive unit.
FIG. 5 is a configuration diagram of a video camera equipped with the light amount adjusting device.
FIG. 6 is a diagram showing the shape of a yoke used in a magnetic drive unit of a light amount adjusting device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing the shape of a rotor magnet used in a magnetic drive unit of a light amount adjusting device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is an exploded perspective view of a conventional light amount adjusting device.
FIG. 9 is a diagram illustrating a magnetic action in a conventional magnetic drive unit.
[Explanation of symbols]
1 Hall element
2 Printed wiring board
3 York
4,5 bobbins
6 Rotor magnet
7 Drive transmission lever
8,9 Shading member
10 Ground plane
10 'unit support member
11 Presser plate
12 ND filter holding member
13 Magnetic material
14,15 ND filter
100, 100 'magnetic drive unit
Claims (12)
前記ヨークは、前記ロータマグネットを回転方向一方に付勢する磁気的偏りを生じさせるスリット形状を有しており、且つ前記ヨークの内周における周方向の少なくとも一部分に、前記ヨークの内周面よりも前記ロータマグネット側に突出して、前記ロータマグネットを前記ヨークに向かって径方向で変位させる力を発生させるための磁性体が設けられていることを特徴とする磁気駆動ユニット。A yoke for forming a magnetic path, and a rotor magnet disposed inside the yoke so as to be surrounded by the yoke and rotatably supported. The driven member is driven by the rotational force of the rotor magnet. A magnetic drive unit
The yoke has a slit shape that generates a magnetic bias that urges the rotor magnet in one direction of rotation, and at least a portion of the inner periphery of the yoke from the inner peripheral surface of the yoke. And a magnetic drive unit for projecting toward the rotor magnet and generating a force for displacing the rotor magnet in a radial direction toward the yoke .
前記ヨークは、前記ロータマグネットを回転方向一方に付勢する磁気的偏りを生じさせるスリット形状を有しており、且つ前記ヨークの内周面および前記ロータマグネットの外周面のうち一方における周方向の少なくとも一部分に、他方との距離が他の部分とは異なるように形状変化して、前記ロータマグネットを前記ヨークに向かって径方向で変位させる力を発生させるための異形状部が設けられていることを特徴とする磁気駆動ユニット。A yoke for forming a magnetic path, and a rotor magnet disposed inside the yoke so as to be surrounded by the yoke and rotatably supported. The driven member is driven by the rotational force of the rotor magnet. A magnetic drive unit
The yoke has a slit shape that generates a magnetic bias that biases the rotor magnet in one direction of rotation, and the yoke has a circumferential direction on one of the inner peripheral surface of the yoke and the outer peripheral surface of the rotor magnet. At least a part is provided with a deformed part for generating a force that changes the shape of the rotor magnet in a radial direction toward the yoke so that the distance from the other part is different from that of the other part. A magnetic drive unit characterized by that.
前記ヨークは、前記ロータマグネットを回転方向一方に付勢する磁気的偏りを生じさせるスリット形状を有しており、且つ前記ロータマグネットの外周面又は前記ヨークの内周面における周方向の少なくとも一部分に、回転軸方向寸法が他の部分の回転軸方向寸法より大きく形成されて、前記ロータマグネットを前記ヨークに向かって径方向で変位させる力を発生させるための寸法増加部が設けられていることを特徴とする磁気駆動ユニット。A yoke for forming a magnetic path, and a rotor magnet disposed inside the yoke so as to be surrounded by the yoke and rotatably supported. The driven member is driven by the rotational force of the rotor magnet. A magnetic drive unit
The yoke has a slit shape that generates a magnetic bias that biases the rotor magnet in one direction of rotation, and at least a part of the outer circumference of the rotor magnet or the inner circumference of the yoke in the circumferential direction. , the rotation axis direction dimension is from rather large form the rotation axis direction dimension of the other portions, the dimensions increase unit for generating a force to displace in the radial direction towards the rotor magnet to the yoke is provided Magnetic drive unit characterized by
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002054382A JP4204236B2 (en) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | Magnetic drive unit, light quantity adjusting device and photographing device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002054382A JP4204236B2 (en) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | Magnetic drive unit, light quantity adjusting device and photographing device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003255432A JP2003255432A (en) | 2003-09-10 |
JP4204236B2 true JP4204236B2 (en) | 2009-01-07 |
Family
ID=28665550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002054382A Expired - Fee Related JP4204236B2 (en) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | Magnetic drive unit, light quantity adjusting device and photographing device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4204236B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109141942B (en) * | 2018-09-05 | 2020-12-25 | 天津英创汇智汽车技术有限公司 | Steering load simulation device and steering system test method |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010139579A (en) * | 2008-12-10 | 2010-06-24 | Nisca Corp | Electromagnetic driving device and light quantity adjusting device using the same |
JP6932072B2 (en) * | 2017-11-30 | 2021-09-08 | 日本電産コパル株式会社 | Blade drive |
-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002054382A patent/JP4204236B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109141942B (en) * | 2018-09-05 | 2020-12-25 | 天津英创汇智汽车技术有限公司 | Steering load simulation device and steering system test method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003255432A (en) | 2003-09-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN111510598B (en) | Camera module and electronic equipment | |
US20040240879A1 (en) | Diaphragm device | |
JP2006337987A (en) | Camera shake correction device for camera lens assembly | |
EP1972991B1 (en) | Vibration reduction unit, lens barrel and camera | |
JP5743190B2 (en) | Light amount adjusting device and optical apparatus equipped with the same | |
KR20090012497A (en) | Camera lens assembly for a cell phone | |
JP4189412B2 (en) | Electromagnetic drive device and light amount adjustment device using the same | |
US5705873A (en) | Light-quantity control device | |
JP4204236B2 (en) | Magnetic drive unit, light quantity adjusting device and photographing device | |
JP3963900B2 (en) | Electromagnetic drive device and light amount adjusting device using the same | |
KR100724945B1 (en) | Optical image stabilizer for camera lens assembly | |
JP3664642B2 (en) | Light control device | |
JPH0886948A (en) | Optical equipment | |
JP2004138939A (en) | Light quantity adjusting device | |
JP3397899B2 (en) | Camera automatic aperture device and drive motor | |
KR20090080045A (en) | Actuator and camera blade drive device | |
US6981807B2 (en) | Electromagnetic drive device and light quantity adjustment device using the same | |
JP5047459B2 (en) | Light amount adjusting device, imaging optical unit, and imaging device | |
JP5132129B2 (en) | Motor, light amount adjusting device and optical device | |
JPH0540617Y2 (en) | ||
JPH08248293A (en) | Lens barrel | |
JP4565323B2 (en) | Imaging device and drive motor | |
JP3963901B2 (en) | Light control device | |
JP2006296142A (en) | Electromagnetic drive and quantity-of-light control device having the same | |
JP2937726B2 (en) | Light control device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080311 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080508 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081007 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081014 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131024 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |