JP4200624B2 - Pressure mechanism of mold clamping device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機やダイカスト成形機などの型締装置に係わり、従来大型型締装置に用いられる油圧駆動方式と小型型締装置に用いられる電動駆動方式とを組み合わせた、いわゆるハイブリッド型締装置において省エネ性を大幅に改善する型締装置の加圧機構を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機、ダイカストマシンなどに用いられる直圧式型締装置では、成形サイクルを短縮するために型の開閉を高速で行う必要があり、一方、成形圧に抗するために強力な型締力を必要とする。このような条件を満足するために、この種直圧式型締装置の機構は一般的に複雑であり、また種々のタイプのものがある。
【0003】
図9はブースターラム式の型締開閉装置を示す。この型締開閉装置は、固定プラテン5a、可動プラテン5bを備え、当該可動プラテン5bの背部において型締シリンダ1内に型締ラム2を摺合し、この型締ラム2のシリンダ内に早送りラム3に設けた油路3aから型閉じ用の圧油を供給するようになっている。すなわち、高速型閉じは早送りラム3から型締ラム2のシリンダ2a内に圧油を供給して行い、強力型締は型締シリンダ1の後部油室1aに圧油を供給して行い、型開きは型締シリンダ1の前部油室1bに圧油を供給して行う。なお、4はプレフィルバルブである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の型開閉装置には種々の問題がある。すなわち、図9に示すブースターラム式のものでは、型開きを型締シリンダ1の前部油室で行うものであるので、型締シリンダ1のシリンダ内面の全面の精度が要求され、しかも径が大きいこともあって、精密加工が容易でなく、加工コストが高くなるという問題点を有する。またこのような型開き用として大径の型締シリンダを利用するものにあっては、ダイカストマシンや射出成形機の装置の全長が長くなり、小スペースの場所に設置することが困難であるといった問題がある。
【0005】
このような問題点を解決するために、特開平10−94864号では、図10および図11に示すように、複数個の隅部にタイロッド6が設けられている固定プラテン8に金型取付板10を重ね合わせて支持させるとともに、前記金型取付板10側へ開口したシリンダ孔12を前記固定プラテン8に設けている。さらにシリンダ孔12と摺動自在に嵌合するラム14が設けられ、油圧を封入した密閉袋16(図11参照)を内蔵させ、前記密閉袋16内の油圧の増圧によりラム14を介して前記金型取付板10を固定金型18側へ押圧する押圧力を付加するようになっている。
【0006】
しかしながら、前述した密閉袋16を用いると、密閉袋16内に圧油を供給して密閉袋16を膨張してラム14を押圧した場合あるいは密閉袋16内から圧油を排出し、ラム14の後退により同密閉袋16を収縮する場合に、密閉袋16の拡縮による繰返し使用により、図12(a)および(b)に示すように、密閉袋16の一部が固定プラテン8とラム14との間のクリアランスH1に押込されてしまい、ついには長期使用中に密閉袋16の破損を来すに至るといった問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、ダイカストマシンや射出成形機などの装置の全長をできるだけ短くし、設置場所をとることなく、型締を素早く行うことができるとともに耐久性に優れた型締装置の加圧機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る第1の発明では、型締装置の加圧機構を可動金型を有し前後進可能に配設された可動プラテンと、前記可動プラテンに対向して配設された固定金型を有する固定プラテンと、前記固定プラテンと固定金型間にあって固定金型を取付ける金型取付板と、前記固定プラテンに設けられた凹部に嵌着されたシリンダと、前記シリンダ内に遊嵌配設されて前記金型取付板に向け突出可能なスライド部材と、前記スライド部材と前記シリンダの底板間に配設されるとともに圧力給排に応じて膨縮することにより前記スライド部材を介して前記可動、固定金型間を型締可能な伸縮袋と、前記スライド部材の端部近傍の外周に凹設した空間部に装填され、前記伸縮袋の膨張時に前記伸縮袋の膨張力により押圧されることにより、前記スライド部材と前記シリンダとの隙間を閉塞可能な柔軟性保護部材とを具備した構成として伸縮袋の膨張に伴うスライド部材の突出により金型取付板を介して可動金型と固定金型との間に型締用の加圧力を作用させ、かつ伸縮袋の隙間侵入を柔軟性保護部材のシール作用によって阻止し、同伸縮袋を保護するようにしたものである。
さらに、第1の発明に係る第2の発明では、前記シール部材は、方形断面の隅所に硬質の補強部を具有してなる繊維素材製の軟質ピストンリングとして形成し、保護部材の耐久性と所要に応じて交換の簡単化とを図ったものである。
また、第1の発明に係る第3の発明では、前記シール部材を硬質のバックアップリングと前記伸縮袋と隣接して配設した軟質のピストンリングとからなる重畳配設してスライド部材の円滑な摺動を図った。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る型締装置の加圧機構の具体的な実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図5に示すように、マシンベース59の一端部上に固定プラテン52が基部をキー止めされて立設されており、一方、固定プラテン52に対して進退可能な可動プラテン54が固定プラテン52と対向して立設されている。可動プラテン54の垂直平面の隅部に穿設された貫通穴54aの段付き部分にはボールナット73が設けられ、ボールナット73と螺合するねじ部72aを有するボールねじ部材72の軸端は、固定プラテン52の上面に載設される型開閉駆動用のサーボモータ71の出力軸に同心に接続されており、サーボモータ71の正逆両方向の駆動を制御することによりボールねじ部材72の送り作用を介して可動プラテン54がガイドシュー66と一体となって固定プラテン52に対する遠近方向に進退し、したがって可動プラテン54に取付けられた可動金型84が固定金型82に対して開閉移動されるようになっている。
【0011】
固定プラテン52、可動プラテン54および固定プラテン52が取付けられる金型取付板として設けられる後述の加圧プレート56をそれぞれ貫通するタイロッド61の一端はエンドプレート58によって所定の間隔に連結されるとともに回り止め金具67で回転不可能に固定され、他端のねじ部61aはそれぞれタイロッドナット62と螺合されている。
該タイロッドナット62にはサーボモータ69によりベルトを介して回動されるタイロッドナット回転部材63が設けられており、さらにタイロッドナット62の段部に覆設されるタイロッドナット押え金具64は固定プラテン52にボルト止めされ、タイロッドナット押え金具64と固定プラテン52とで囲まれるタイロッドナット62が回動するための間隔を確保している。
【0012】
タイロッド61の中間部外周面にはそれぞれリング溝61bが複数個刻設されており、一方、可動プラテン54の反金型取付面側、つまり金型取付面と反対側の端面に設けられたハーフナット55の内周面にはそれぞれ上記リング溝61bの適所に噛合可能な内周突起が刻設されている。
前述のように可動プラテン54および可動金型84を開閉移動中ではハーフナット55を半割状態に保持されているが、固定金型82と可動金型84とを型閉じしたのちナットシリンダ68を作動させてハーフナット55を閉じることにより、ハーフナット55の内周突起をそれぞれリング溝61bに噛合させて可動プラテン54とタイロッド61とを係合状態に保持するようになっている。
【0013】
上述のように可動プラテン54とタイロッド61とを係合状態に保持するためには、固定金型82と可動金型84とを型閉じした状態において、前記各リング溝61bの位置がハーフナット55の内周突起に噛合する適正な位置に一致していなければならない。したがって、金型を交換した際には、成形に先立って金型厚さ(ダイハイト)に応じてタイロッド61を軸方向に移動させて、各リング溝61bの位置がハーフナット55の内周突起に噛合するよう調整する、いわゆるダイハイト調整が必要となっている。
【0014】
図5に示すような型締装置50では、ダイハイト調整時にタイロッドナット回転部材63を4個連動して回動させると、4本のタイロッド61は固定プラテン52に対して軸方向に移動させられ、固定プラテン52の外側に突出しているねじ部61aの長さが変わる構成となっている。図5中の太線の矢印はダイハイト調整時のタイロッド61の動作内容を表すものであり、タイロッドナット62の回転にしたがって、タイロッド61自体は回動することなくダイハイト調整代に相当する長さだけ軸方向に移動することを示している。なお、図5において、参照番号60は、固定、可動金型82、84の離型後に金型中から成形品を押し出す押出装置を示している。
【0015】
次に、型閉じされた固定金型82と可動金型84に型締力を作用させる機構を説明する。
前記固定プラテン52の反タイロッドナット62側垂直面の中央部には有底凹部状の受圧室52aが刻設されており、受圧室52aの底部側には伸縮性材料からなる中空状の液圧室を内部に形成したブラダ(伸縮袋)51が収納され、さらに受圧室52aの開口部側には前端を押圧面としたスライド部材(以下、単にスライド入子と記載する)53が摺動自在に係合され、受圧室52aとスライド入子53で囲まれる空間内に上記ブラダ(伸縮袋)51を隙間なく閉じ込める構成となっている。
【0016】
前記スライド入子53において、ブラダ51と対面した端面とは反対側の端面は加圧プレート56に接続されており、加圧プレート56の4隅に穿設されたタイロッド穴には前記タイロッド61が貫通されるとともに、加圧プレート56の反スライド入子53側垂直面の中央部には固定金型82が取付けられている。さらに、加圧プレート56の金型取付面側から穿設された複数の段付き貫通穴56aの大径部には圧縮コイルばね57が収納されており、圧縮コイルばね57を介して加圧プレート56を連結するボルトが貫通穴56aの小径部を貫通して前記固定プラテン52に螺合されている。
【0017】
ここで図6に示すように、ブラダ51の内部には油タンク100からポンプ88を介して作動油を充満可能となっており、内圧により膨張したブラダ51がスライド入子53の背面を押圧する力が型締力として加圧プレート56に伝達されるようになっている。
【0018】
一方、ブラダ51内部に封入された作動油を適宜の切換弁(図示なし)を介して油タンク100側へ還流し、圧力を低下させると、圧縮コイルばね57の復元力により固定金型82、加圧プレート56およびスライド入子53の位置を自動的に型締力作用前の位置に戻すようになっている。
【0019】
このように、射出成形機やダイカスト成形機などの型締装置50の固定プラテン52に刻設された受圧室52aに収納されたブラダ51の内部に封入された作動油の圧力を制御することにより、加圧プレート56と可動プラテン54とで挟持された固定金型82および可動金型84に作用する型締力を制御可能な型締機構が得られ、前述のボールねじ駆動式の型開閉駆動機構と相俟って省エネ性と制御精度に優れ、しかも構造がシンプルで耐久性に優れたクリーンな型締装置が得られる。
【0020】
次に、本発明の型締装置の加圧機構を図1および図5を参照して説明する。図5に示すように、固定プラテン52の垂直平面には、4隅のロッド孔をタイロッド61に摺動自在に嵌合させた方形板状の加圧プレート(金型取付板)56が接離可能に重ねられており、固定プラテン52の加圧プレート56との対向面にシリンダ孔52aが設けられ、同加圧プレート56に向けて開口して設けられている。このシリンダ孔52a内には底板42、シリンダ44、ブラダ51、スライド入子53等が配設され、また底板42を貫通する油圧導入口46が配設されて型締装置の加圧機構40が構成されている。
【0021】
図1に示すように、この型締装置の加圧機構40は、シリンダ孔52aに嵌着されてボルト止めされた円筒状のシリンダ44と、シリンダ44の内孔に摺動自在に嵌合されたスライド入子53とを備え、このスライド入子53の下方はブラダ(伸縮袋)51の膨張時に十分当接し得るようになっている。また、シリンダ44における底板42に穿設された油圧導入口46を介してブラダ51の内部に圧油を導入し、圧油で発生したブラダ51内の押圧力Fがスライド入子53にスムーズに伝達され、固定プラテン52と可動プラテン54間の型締力を付与するようになっている。
【0022】
また、本実施形態に用いたブラダ51としては、例えば、ニトリルゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような耐油性に優れた可撓性のものが好ましく、厚みはスライド入子53の径の大小によって変わるが例えば、2〜5mmが望ましい。さらに、本実施形態では、コンパクトなブラダ51を固定プラテン52と接触して設け、この圧油をブラダ51内に封入した形になっているため、金型取付板56を介して固定金型82に型締金型82に型締力を付与可能となっている。
【0023】
特に、ブラダ51の内部に圧油を給排すると、図12に示したように、従来技術による密閉袋16の場合はその袋の拡縮に伴って密閉袋16の角部の一部が固定プラテン8とラム14間の隙間に侵入してしまうことになり、このような現象下では、固定プラテン8とラム14間の隙間に侵入した部分の密閉袋16は拡縮により次第に脆弱化し、射出成形機またはダイカストマシンなどの運転中に破損することがあった。
このような不都合を排すべく、本発明では、図3に示すように、ブラダ51の角部がシリンダ44とスライド入子53との間の隙間に侵入しないように、保護材としてスライド入子53のブラダ51側の外周部を断面L字状に刻設し、ここにピストンリング48とバックアップリング49を重畳的に挿入、配設したものである。
【0024】
本実施形態では、前記ピストンリング48としては、例えば、テトラフルオロエチレン繊維を編込みしたリング状のものをブラダ51と隣接するようにして配設してある。このようなピストンリング48を用いた場合、図3(a)に示すようにブラダ51内に圧油を導入する前では、ブラダ51は膨張していないことからピストンリング48とスライド入子53またはブラダ51間のクリアランスL0、L1、L2、L3、L4が保持された状態となっている。
【0025】
さらに、図3(b)に示すように、ブラダ51内に圧油を導入した場合、ブラダ51は膨張してピストンリング48を押圧し、スライド入子53とブラダ51間のクリアランスL0が零となると共に、ピストンリング48の上下左右のクリアランスL1、L2、L3、L4も零となる。このようなテフロン繊維を編込みしたリング状のものを使用すると、ブラダ51の膨張により前記隙間が無くなるためブラダ51の一部が拡縮して差し込まれ、最後にはブラダ51が破損するといった現象が無くなる。また、ピストンリング48は柔軟なため、ゴム製のブラダ51を傷付けにくい利点を有する。
【0026】
図4に示すように、4隅あるいは1隅に補強部48bを持つ保護材としてのピストンリング48aを用いれば、同ピストンリング48aの形くずれが防止されるので、クリアランスL1〜L4の密閉度を高め得ると同時にシリンダ44とスライド入子53との間の隙間S1へのピストンリング48aの隅部の侵入を防止でき、該ピストンリング48aの破損保護を図ることが可能であると共にスライド部材53の円滑な前後進動作を可能にする。しかも、バックアップリング49の配設を省略することができ、コトス低減を図ることができる。
【0027】
以上のように構成された射出成形機やダイカストマシンの動作を以下に説明する。
【0028】
型開き状態から固定プラテン52に設けられているサーボモータ71を駆動するとボールねじ部材72が回動される。固定金型82に対して可動金型84が接近し、可動金型84が固定金型82に接触し型閉じが行われる。このような型閉じ状態下では各リング溝61bがハーフナット55と噛合することとなる。したがって、金型を交換した場合は金型厚さ(ダイハイト)が変わるため、成形に先立ちサーボモータ69を回動すると各タイロッドナット回転部材63間に張架されたベルトを介して各タイロッド61が軸方向に移動し、固定プラテン52の外側に突出しているねじ部61aの長さが変わるのである。
【0029】
次いで、ポンプ88を介して油圧導入口46からブラダ51内に圧油を導入すると、ブラダ51は膨張し、スライド入子53を金型取付板56側に押圧することとなり、型締めが行われる。本実施形態では、図3に示すように、ブラダ51の膨張に伴ってブラダ51の一部がシリンダ44とスライド入子52間の隙間に差し込まれ繰り返し動作によって破損しないように、各隙間L1、L2、L3、L4を軟質状のピストンリング48が隙間を塞ぐことになる。また、硬質のバックアップリング49は押圧され変形したピストンリング48がシリンダ44とスライド入子53の隙間S1を塞ぐことがないようになる。なお、本実施形態では、ブラダ51の形状を限定するものではなく、図7に示すリング形状でも良い。または図8に示す円形状のブラダを複数装着しても良い。
【0030】
所定時間の型締が完了するとブラダ51の圧力抜きが行われブラダ51内の圧油は開放され、付与された型締力は零となり、金型取付板56を押圧しているスライド入子53は元の位置まで戻る。この後、各リング溝61bがハーフナット55との噛合を解除される。固定金型82と可動金型84との型閉じ状態でサーボモータ71を駆動軸するボールねじ部材72が回動され、可動金型84は最初の位置まで後退し、型開きが行われる。この後、製品の取り出しが行われ、1サイクルが完了する。
なお、上述の実施形態においては、ブラダ51内を中空状の液圧室に形成して油圧導入口46から圧油を導入し、同ブラダ51を膨張させることによって、スライド入子53の突出を介して加圧プレート56に加圧力を作用させ、固定、可動金型82、84間の型締力を得る構成を有するが、ブラダ51内に予めブラダ中空室と同形状の外形を有した中子を装填し、該中子中を貫通する油路を介してブラダ51内に圧油を供給し、かつ排出する実施形態とした場合にも、上述実施形態と同様に、柔軟性保護部材を形成するピストンリング48、バックアップリング49を配設してブラダ51の膨張時におけるブラダ隅部の保護を図り、かつスライド入子53の進退動作の円滑化を図り得ることが可能なことは容易に理解できよう。
【0031】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明では、可動金型を有し前後進可能に配設された可動プラテンと、前記可動プラテンに対向して配設された固定金型を有する固定プラテンと、前記固定プラテンと固定金型間にあって固定金型を取付ける金型取付板と、前記固定プラテンに刻設された凹部と前記金型取付板との間に遊嵌配設されたスライド入子と、前記スライド入子と前記固定プラテンの凹部間に前記金型の型締を行う伸縮性材料からなる中空構造のブラダと、前記スライド入子の外周近傍に凹部状の空間部を設けて軟質状のピストンリングと硬質状のバックアップリングからなるシール部材を挿入したことにより、装置の全長が短縮され、また圧油の給排に伴って拡縮する際に、ブラダが隙間に差し込まれることがなくなるため、ブラダの耐久性が大幅に向上し、装置の信頼度が大幅に改善された。
【図面の簡単な説明】
【図1】型締装置の加圧機構の断面図である。
【図2】型締装置の加圧機構の拡大断面図である。
【図3】シール部材によるブラダの保護状態を示す説明図であり、(a)は圧油供給によるブラダの加圧前の状態を示し、(b)は同加圧後の状態を示した説明図である。
【図4】図3に類似したシール部材によるブラダの保護状態を示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係る型締装置の全体構成図である。
【図6】ブラダへの圧油供給装置図である。
【図7】図5のA−Aから見たリング状のブラダを示す正面である。
【図8】図5のA−Aから見た円形状のブラダを複数装着した状態を示す正面図である。
【図9】従来の直圧式型締装置の全体図である。
【図10】従来の固定プラテンに密閉袋を組み込んだ型締装置の全体図である。
【図11】従来の型締装置の加圧機構の断面図である。
【図12】(a)、(b)は従来の加圧機構において、密閉袋が隙間に侵入する過程を説明した部分拡大断面図である。
【符号の説明】
40…型締装置の加圧機構
42…底板
44…シリンダ
46…油圧導入口
47…外周凹部
48…ピストンリング(保護材)
48b…補強部
49…バックアップリング
50…型締装置
51…ブラダ
52…固定プラテン
52a…シリンダ孔
53…スライド入子
54…可動プラテン
54a…貫通穴
55…ハーフナット
56…金型取付板
57…圧縮コイルばね
59…マシンベース
61…タイロッド
61a…ねじ部
61b…リング溝
63…タイロッドナット回転部材
64…タイロッドナット押え金具
67…回り止め金具
68…ナットシリンダ
69…サーボモータ
71…サーボモータ
72…ボールねじ部材
72a…ねじ部
73…ボールナット
82…固定金型
84…可動金型
88…ポンプ
100…油タンク[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a mold clamping apparatus such as an injection molding machine or a die-cast molding machine, and is a so-called hybrid mold clamping system that combines a hydraulic drive system conventionally used for a large mold clamping apparatus and an electric drive system used for a small mold clamping apparatus. The present invention provides a pressurizing mechanism of a mold clamping device that greatly improves energy saving in the device.
[0002]
[Prior art]
In direct pressure mold clamping devices used in injection molding machines, die casting machines, etc., it is necessary to open and close the mold at a high speed in order to shorten the molding cycle. On the other hand, a strong mold clamping force is used to resist the molding pressure. I need. In order to satisfy such conditions, the mechanism of this kind of direct pressure type mold clamping device is generally complicated, and there are various types.
[0003]
FIG. 9 shows a booster ram type mold closing switch. The mold clamping opening / closing device includes a fixed platen 5a and a movable platen 5b. The
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional mold opening / closing device has various problems. That is, in the booster ram type shown in FIG. 9, since the mold opening is performed in the front oil chamber of the
[0005]
In order to solve such a problem, in Japanese Patent Laid-Open No. 10-94864, as shown in FIGS. 10 and 11, a die mounting plate is fixed to a
[0006]
However, when the above-described
[0007]
The present invention has been made paying attention to the above-mentioned conventional problems, and the object of the present invention is to make the entire length of a die casting machine, an injection molding machine or the like as short as possible, and to clamp the mold without taking up an installation place. An object of the present invention is to provide a pressurizing mechanism for a mold clamping device that can perform the above process quickly and has excellent durability.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to a first aspect of the present invention, a pressurizing mechanism of a mold clamping device includes a movable platen having a movable mold and disposed so as to be able to move forward and backward, and opposed to the movable platen. A fixed platen having a fixed mold disposed, a mold mounting plate for mounting the fixed mold between the fixed platen and the fixed mold, a cylinder fitted in a recess provided in the fixed platen, A slide member that is loosely fitted in the cylinder and can project toward the mold mounting plate; and is disposed between the slide member and the bottom plate of the cylinder and is expanded and contracted according to pressure supply / discharge. An expandable bag that can be clamped between the movable and fixed molds via the slide member, and a space recessed in the outer periphery in the vicinity of the end of the slide member are loaded into the expandable bag when the expandable bag is inflated. Pressed by the expansion force of And a movable mold and a fixed mold through a mold mounting plate due to the protrusion of the slide member accompanying the expansion of the expansion and contraction bag as a configuration comprising a flexible protective member capable of closing the gap between the slide member and the cylinder. A pressing force for clamping the mold is applied between the mold and the gap between the expansion and contraction bags is blocked by the sealing action of the flexible protection member to protect the expansion and contraction bags.
Furthermore, in the second invention according to the first invention, the sealing member is formed as a soft piston ring made of a fiber material having a hard reinforcing portion at a corner of a rectangular cross section, and durability of the protective member And simplification of replacement as required.
In the third invention according to the first invention, the sealing member is arranged in a superimposed manner consisting of a hard backup ring and a soft piston ring arranged adjacent to the expansion and contraction bag, so that the sliding member is smooth. I tried to slide.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, specific embodiments of a pressurizing mechanism of a mold clamping device according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0010]
As shown in FIG. 5, a
[0011]
One end of a
The
[0012]
A plurality of ring grooves 61b are formed on the outer peripheral surface of the intermediate portion of the
As described above, while the
[0013]
In order to hold the
[0014]
In the
[0015]
Next, a mechanism for applying a clamping force to the fixed mold 82 and the movable mold 84 which are closed will be described.
A pressure receiving chamber 52a having a bottomed concave shape is formed in the center of the vertical surface of the fixed
[0016]
In the slide insert 53, the end surface opposite to the end surface facing the bladder 51 is connected to the
[0017]
Here, as shown in FIG. 6, the inside of the bladder 51 can be filled with hydraulic oil from the oil tank 100 via the pump 88, and the bladder 51 expanded by the internal pressure presses the back surface of the slide insert 53. The force is transmitted to the
[0018]
On the other hand, when the hydraulic oil sealed in the bladder 51 is returned to the oil tank 100 side through an appropriate switching valve (not shown) and the pressure is lowered, the stationary mold 82, The positions of the
[0019]
In this way, by controlling the pressure of the hydraulic oil enclosed in the bladder 51 housed in the pressure receiving chamber 52a engraved in the fixed
[0020]
Next, the pressurizing mechanism of the mold clamping apparatus of the present invention will be described with reference to FIG. 1 and FIG. As shown in FIG. 5, a rectangular plate-shaped pressure plate (die mounting plate) 56 having four corner rod holes slidably fitted to tie
[0021]
As shown in FIG. 1, the pressurizing mechanism 40 of the mold clamping device is slidably fitted into a
[0022]
Moreover, as the bladder 51 used in the present embodiment, for example, a flexible material excellent in oil resistance such as nitrile rubber, acrylic rubber, silicone rubber, and fluorine rubber is preferable, and the thickness is the diameter of the slide insert 53. For example, 2 to 5 mm is preferable. Further, in the present embodiment, the compact bladder 51 is provided in contact with the
[0023]
In particular, when pressure oil is supplied to or discharged from the bladder 51, as shown in FIG. 12, in the case of the
In order to eliminate such inconvenience, in the present invention, as shown in FIG. 3, as shown in FIG. 3, a slide insert as a protective material is provided so that the corner portion of the bladder 51 does not enter the gap between the
[0024]
In the present embodiment, as the
[0025]
Further, as shown in FIG. 3B, when pressure oil is introduced into the bladder 51, the bladder 51 expands and presses the
[0026]
As shown in FIG. 4, if a piston ring 48a as a protective material having reinforcing
[0027]
Operations of the injection molding machine and the die casting machine configured as described above will be described below.
[0028]
When the
[0029]
Next, when pressure oil is introduced into the bladder 51 from the oil pressure introduction port 46 via the pump 88, the bladder 51 expands and presses the slide insert 53 toward the
[0030]
When the mold clamping for a predetermined time is completed, the pressure of the bladder 51 is released, the pressure oil in the bladder 51 is released, the applied mold clamping force becomes zero, and the slide insert 53 that presses the
In the above-described embodiment, the slide 51 is protruded by forming the inside of the bladder 51 into a hollow hydraulic chamber, introducing pressure oil from the oil pressure introduction port 46, and expanding the bladder 51. The
[0031]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, a movable platen having a movable mold and arranged to be movable forward and backward, a fixed platen having a fixed mold arranged to face the movable platen, A mold mounting plate for mounting the fixed mold between the fixed platen and the fixed mold, a slide insert disposed loosely between the concave plate and the mold mounting plate engraved in the fixed platen, A hollow piston made of a stretchable material that clamps the mold between the recess of the slide nest and the fixed platen, and a soft piston with a recess space near the outer periphery of the slide nest By inserting a seal member consisting of a ring and a rigid backup ring, the overall length of the device is shortened, and the bladder is not inserted into the gap when expanding or contracting with the supply and discharge of pressure oil. Endurance Greatly improves the reliability of the device is greatly improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a pressure mechanism of a mold clamping device.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a pressure mechanism of the mold clamping device.
FIGS. 3A and 3B are explanatory views showing a state where a bladder is protected by a seal member, where FIG. 3A shows a state before the bladder is pressurized by pressure oil supply, and FIG. 3B shows a state after the pressure is applied; FIG.
4 is an explanatory view showing a protected state of a bladder by a seal member similar to FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is an overall configuration diagram of a mold clamping device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a pressure oil supply device diagram to a bladder.
7 is a front view showing a ring-shaped bladder as seen from AA in FIG. 5. FIG.
8 is a front view showing a state in which a plurality of circular bladders as viewed from AA in FIG. 5 are mounted. FIG.
FIG. 9 is an overall view of a conventional direct pressure type mold clamping device.
FIG. 10 is an overall view of a mold clamping device in which a hermetic bag is incorporated in a conventional fixed platen.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a pressure mechanism of a conventional mold clamping device.
FIGS. 12A and 12B are partially enlarged cross-sectional views illustrating a process in which a sealed bag enters a gap in a conventional pressurizing mechanism. FIGS.
[Explanation of symbols]
40 ... Pressure mechanism 42 of mold clamping device ...
48 b ... Reinforcing
Claims (3)
を具備して構成されたことを特徴とする型締装置の加圧機構。A movable platen having a movable mold and disposed so as to be movable forward and backward, a fixed platen having a fixed mold disposed opposite to the movable platen, and a fixed mold between the fixed platen and the fixed mold A mold mounting plate for mounting, a cylinder fitted in a recess provided in the fixed platen, a slide member loosely disposed in the cylinder and projectable toward the mold mounting plate, and the slide An expansion / contraction bag disposed between the member and the bottom plate of the cylinder and capable of being clamped between the movable and fixed molds via the slide member by expanding and contracting according to pressure supply / discharge, and the slide member loaded in the space which is recessed in the outer periphery in the vicinity of the end portion, by being pressed by the expansion force of the stretchable bag during inflation of the elastic bag, capable of closing flexible protecting clearance of the slide member and the cylinder Element ,
A pressurizing mechanism for a mold clamping device, comprising:
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