JP4299390B2 - マンガン系フェライト及びそれを使用したトランス並びにチョークコイル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トランス及びチョーク用のコアに用いられるマンガン(マンガン系−亜鉛系を含む)系フェライトの特性改善及びそれを使用したトランス並びにチョークコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記したトランス及びチョーク用のコアに用いられるマンガン系フェライトにおいては、直流重畳特性の向上、および漏洩磁束に因る発熱量低減のため、飽和磁束密度Bsが大きく、初透磁率μiが所定値(例えば1800)以下であることが好ましい。
【0003】
高い飽和磁束密度Bsの実現を目的としたマンガン系フェライトとしては、特開昭61−101458公報(従来技術1)に、組成が下記組成1または2で、高温・高周波領域において高飽和磁束密度と低電力損失を呈するマンガン系フェライトが開示されている。
【0004】
組成1
主成分
Fe2O3:52〜58mol%
MnO :42〜48mol%
添加物
CaO :0.01〜0.2重量%
SiO2 :0.1重量%以下
【0005】
組成2
主成分
Fe2O3:52〜58mol%
MnO :35〜48mol%
ZnO :7mol%以下
添加物
CaO :0.01〜0.2重量%
SiO2 :0.1重量%以下
【0006】
また、特開昭63−14406号公報(従来技術2)、組成が下記組成で、高温における飽和磁束密度が低温に比べて大きく低下することのない(変化率:7.7%〜15.6%)マンガン−亜鉛系フェライトが開示されている。
【0007】
組成
主成分
Fe2O3:50〜60mol%
ZnO :0〜9mol%
MnO :残部
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記いずれの従来技術においても初透磁率が従来のトランス、チョーク用フェライトと同等もしくはそれ以下の所定値が得られていない。フェライトをトランス、チョークコイル用として使用する場合、発熱が重要な要素となるが、発熱の要素にはコア自体の発熱と銅損等による発熱の二つの因子がある。従来より、コア自体の発熱についてはさまざまな検討が行われ低損失化を図っているが、銅損を考慮した低損失化の検討はまだまだ不十分である。銅損による発熱は電流と巻線抵抗で決まるジュール熱の他、直流重畳特性を緩和するために設けられたギャップからの漏洩磁束に因るものがある。機能的には、最低限必要なAL値に合わせることができる初透磁率があり、飽和磁束密度が大きければ、高い初透磁率は必要ない。一方、熱的な設計からはギャップをできるだけ小さくし、磁束の漏洩を抑えることが望ましい。漏洩した磁束はワイヤーや止め金具等導電性の物質と交差し、過電流を発生させる。電磁誘導加熱の系がコイルを中心にできることになる。よって初透磁率でギャップを小さくできることが重要である。発熱量が大きい場合、熱による部材の損傷の他チョークコイルにおいてはコアが温度上昇することにより飽和磁束密度が低下し直流重畳特性が劣化する。また、トランスにおいてはトランスとして最も重要な機能である効率が低下するという問題が生じる。
【0009】
また、理論的には主成分中のZnOが減少しMnOが増加することにより飽和磁束密度Bs(100℃)は高くなるが、上記いずれの従来技術においても主成分中のZnOの含有量が低くなると(特に5mol%以下の主成分)、相対密度の低下が起こり、440mT以上の飽和磁束密度Bs(100℃)、好ましくは445mT以上の飽和磁束密度Bs(100℃)を得られていない。
【0010】
そこで本発明は、440mT以上の飽和磁束密度Bs(100℃)、好ましくは445mT以上の飽和磁束密度Bs(100℃)と1800以下の所望の低い初透磁率を兼ね備え、しかも主成分中のZnOの含有量が5mol%以下の組成においても相対密度が低下せず高い飽和磁束密度Bs(100℃)を維持することのできるマンガン系フェライト、およびそれを用いたトランス並びにチョークコイルを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(6)のいずれかの構成により達成される。(1) マンガン系フェライトにおいて、その主成分が下記のA,B,C,Dの4点を直線で結んだ
Fe2O3、MnOおよびZnOにそれぞれ換算しての酸化鉄、酸化マンガンおよび酸化亜鉛の三元系主成分範囲内にあり、
A:Fe2O3=58.0mol%、ZnO: 0mol%
B:Fe2O3=54.5mol%、ZnO:7.0mol%
C:Fe2O3=53.0mol%、ZnO:5.0mol%
D:Fe2O3=53.0mol%、ZnO: 0mol%
(いずれの点も残部MnO)
かつ副成分として酸化珪素をSiO2に換算して300ppm以下および酸化カルシウムをCaO換算で1680ppm以下含有し、
さらに、不純物としてのPが100ppm以下、およびBが60ppm以下
であるマンガン系フェライト。
(2) 飽和磁束密度(100℃)が440mT以上、かつ初透磁率が1800以下500以上である上記(1)のマンガン系フェライト。
(3) 飽和磁束密度Bs(100℃)が445mT以上、かつ初透磁率が1800以下500以上である上記(2)のマンガン系フェライト。
(4) 添加物として下記の添加物を下記の範囲内で1種または2種以上が添加された上記(1)〜(3)のいずれかのマンガン系フェライト。
酸化ニオブ(Nb2O5換算) :50〜300 ppm
酸化バナジウム(V2O5換算):100〜1000ppm
酸化ビスマス(Bi2O3換算):50〜500 ppm
酸化モリブデン(MoO) :50〜400 ppm
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載のマンガン系フェライトを使用したトランス。
(6) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載のマンガン系フェライトを使用したチョークコイル。
【0012】
【作用および効果】
本発明においては、マンガン系フェライトの主成分をキュリー温度が280℃以上の高い主成分範囲、かつ所定の副成分範囲に制御することによって、なおかつ焼結過程において異常粒成長を引き起こす原因となるP、Bを所定含有量以下に制御することによって、440mT以上の飽和磁束密度Bs(100℃)かつ初透磁率が所定の低い値となるマンガン系フェライトを得ることができ、また同時に、主成分中のZnOの含有量が0に近い主成分(特に5mol%以下)においても相対密度が低下せず高い飽和磁束密度Bs(100℃)を維持すること出来た。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のマンガン系フェライトは、主成分として、図1に示した下記のA、B、CおよびDの4点、好ましくはA、E、FおよびGの4点、特に好ましくはA、H、IおよびGの4点を直線で結んだFe2O3、MnOおよびZnOにそれぞれ換算しての酸化鉄、酸化マンガンおよび酸化亜鉛の三元系主成分範囲内にある。
【0014】
A:Fe2O3=58.0mol%、ZnO: 0mol%
B:Fe2O3=54.5mol%、ZnO:7.0mol%
C:Fe2O3=53.0mol%、ZnO:5.0mol%
D:Fe2O3=53.0mol%、ZnO: 0mol%
E:Fe2O3=56.1mol%、ZnO:3.9mol%
F:Fe2O3=54.0mol%、ZnO:3.9mol%
G:Fe2O3=54.0mol%、ZnO: 0mol%
H:Fe2O3=57.1mol%、ZnO:1.9mol%
I:Fe2O3=54.0mol%、ZnO:1.9mol%
(いずれの点も残部MnO)
【0015】
主成分の組成が、上記点Aと点Bを結ぶ線分から外れるとμiを所定の低い値に制御することができない。
【0016】
上記点Bと点Cを結ぶ線分から外れると、μiを所定の低い値に制御することができず、かつ、飽和磁束密度Bsの温度特性が低下し、高い飽和磁束密度Bs(100℃)が得られない。そして、上記点Cと点Dを結ぶ線分から外れると高い飽和磁束密度Bs(100℃)が得られない。
【0017】
本発明のマンガン系フェライトには、副成分として、酸化珪素をSiO2に換算して300ppm以下、好ましくは200ppm以下、および酸化カルシウムをCaOに換算して1680ppm以下、好ましくは1000ppm以下含有する。SiO2の量が300ppmを越えると、焼結過程における異常粒成長を抑えることが困難となり、高い相対密度が得られず、結果として飽和磁束密度が得られない。CaOが1680ppmを越えると、飽和磁束密度が低下する。
【0018】
そして、本発明のマンガン系フェライトでは、不純物としてのPの含有量が、100ppm以下、好ましくは3〜60ppm、かつBの含有量が60ppm以下、好ましくは2〜30ppmに規定されている。Pの含有量が100ppmを越えると、焼結過程において異常粒成長が生じ飽和磁束密度が得られない。
【0019】
Bの含有量が60ppmを越えると、P同様に焼結過程において異常粒成長が生じ、飽和磁束密度が得られない。
【0020】
なお、PとBの含有量の調整は、これらの2成分の含有量の少ない主成分原材料を選定し、コンタミ量を考慮して補正するか、必要によっては、脱燐、脱硼素工程をかけた原材料を用いて行うことが好ましい。
【0021】
さらに、本発明のマンガン系フェライトには、添加物として下記酸化物を下記の範囲の量内で1種または2種以上が添加されていることが好ましい。
Nb2O5 50〜300ppm
V2O5 100〜1000ppm
Bi2O3 50〜500ppm
MoO 50〜400ppm
本発明のマンガン系フェライトに、これらの酸化物を上記の範囲内で添加すると、飽和磁束密度Bsが向上する。
【0022】
本発明のマンガン系フェライトにおいては、添加物としてその他、Ni、Cu、Ti、Su、Mg、Ta、Co等を含有してもよい。その他の添加物の含有量は、全体で、0.01〜2wt%程度であることが好ましい。
【0023】
次に、本発明のマンガン系フェライトの製造方法について説明する。
まず、特公昭47−11550号公報等に記載されている噴霧焙焼により製造されたFe2O3とMn3O4との混合粉末にZnOを加え、ボールミル等により混合粉砕する。また、通常の粉末冶金法に従い、Fe2O3、Mn3O4、ZnOをボールミル等で混合し、仮焼し、ボールミル等で粉砕してもよい。粉砕後の平均一次粒子径は、1.0〜2.5μm程度であることが好ましい。
【0024】
なお、CaCO3他上記の副成分および添加物を添加する場合、添加は粉砕の前に行なうことが好ましい。
【0025】
粉砕後の粉末を乾燥した後、所定の形状に成形する。
【0026】
この成形体を所定の酸素濃度の雰囲気中で焼結する。焼結温度すなわち高温保持温度は、焼結時の雰囲気にもよるが、1300〜1450℃であることが好ましい。
【0027】
焼結時間すなわち高温保持時間は、1〜3時間であることが好ましい。焼結温度までの昇温速度は100〜300℃/時間であることが好ましい。また、焼結温度からの降温すなわち冷却は、200℃/時間以下であることが好ましい。
【0028】
以上により本発明のマンガン系フェライトを製造することができ、この製造されたマンガン系フェライトは、飽和磁束密度Bsを15Oeの印加磁界下(100℃)で440mT以上、好ましくは445mT以上、初透磁率μiを100kHzで1800以下を達成できる。現在のところ、飽和磁束密度Bsの上限は460mT程度であり、初透磁率μiの下限は500程度である。初透磁率の下限は500以下も可能であるが、最低限必要なAL値を得るために500程度とした。
【0029】
本発明のマンガン系フェライトの相対密度は、96%以上であることが好ましく、現在のところその上限値は98%程度である。本発明のマンガン系フェライトでは、特にMnOの含有量が0に近い領域においても相対密度が低下せず、高飽和磁束密度Bsが維持できるという特徴がある。
【0030】
また、本発明のマンガン系フェライトは、平均結晶粒径が10〜100μmであることが好ましい。平均結晶粒径が大きすぎると所定の低い初透磁率に制御することが困難となり、小さすぎると高い飽和磁束密度を得ることが困難となる。
【0031】
この場合の平均結晶粒径は、以下のように規定する。
まず、フェライト焼結体の断面に現われる結晶粒子の断面積の平均、すなわち、結晶粒子1個あたりの断面積を求める。
【0032】
次に、この断面積と同じ面積の大円を与える球の直径を求める。本発明では、この値を平均結晶粒径とする。
【0033】
このような測定は、例えば、フェライト焼結体を鏡面研磨後、フッ酸等によりエッチングし、これを500〜1000倍程度の金属電子顕微鏡により撮影して得られた写真を用い、少なくとも面積が2500μm2 以上の範囲について測定することにより行なえばよい。
【0034】
本発明のマンガン系フェライトを用いてコアを作成する場合、その形状は、つぼ型、トロイダル形状、EI、EE、EER等とすることができる。このようなコアは、コイルが巻かれてトランスあるいはチョークコイルとされる。
【0035】
本発明のマンガン系フェライトで形成されたコアを用いたトランスは、従来のものに比べて直流重畳特性が向上する。
【0036】
【実施例】
表1および表2の主成分、副成分、不純物、添加物量となるように各成分を秤量、混合、仮焼、粉砕後、バインダーを加え顆粒とし、トロイダル状のサンプルを成形した。そのサンプルを、300℃/時間で昇温し、1380℃で6時間安定した。その後200℃/時間で室温まで冷却した。安定から室温までの雰囲気はフェライトの平衡酸素分圧に従い設定した。なお、PとBの制御は、主成分原料を選定して行うか、主成分原料のブレンドによって行った。なお、最終組成を蛍光X線により測定したところ、原料組成とほぼ対応するものであった。また、各サンプルは、外径31mm、内径19mm、高さ8mmのトロイダル状とした。
【0037】
それらのサンプルの100kHzでの初透磁率μi、15Oeの印加磁界下での飽和磁束密度Bs(100℃)および相対密度をそれぞれ測定した。なお、相対密度は、アルキメデス法でコアの焼結密度を測定し、その値をその主成分の理論密度で割った値をパーセント表示したものである。その結果は表1および表2の通りである。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
実施例1〜25に示すように主成分が図1のA,B,C,Dで結ばれる領域内にあり、かつ副成分、不純物が所定の範囲内に存在するものは飽和磁束密度Bs(100℃)が440mT以上の値で、かつ初透磁率が1800以下500以上の所定値に制御されている。しかし、主成分におけるFe2O3成分が図1のA,Bを結ぶ線より多い領域においては比較例1、4に示すように初透磁率が1800以下の所定値に制御することができない。また、主成分におけるZnO成分が図1のB,Cを結ぶ線より多い領域(キュリー温度が280℃より低くなる組成)においては比較例9に示すように相対密度が高い焼結体においても飽和磁束密度Bs(100℃)が440mT以上の値が得られず、Fe2O3成分がC、Dを結ぶ線より少ない領域においても比較例3に示すように飽和磁束密度Bs(100℃)が440mT以上の値が得られない。また、比較例2、5、6、7、8、10、11のように主成分が図1のA,B,C,Dで結ばれる領域内にあるものでも、副成分、不純物の含有量がいずれか1つでも所定の範囲を超えるマンガン系フェライトについては十分な相対密度が得られず、440mT以上の飽和磁束密度Bs(100℃)が得られない。
【0041】
また、実施例9〜25に示すように主成分、副成分、不純物が所定の範囲内にあるマンガン系フェライトにおいて、Nb2O5、V2O5、Bi2O3、MoO3を所定の範囲で添加したものは、そうでないもの(実施例1〜8)と比べ相対密度のより高い焼結体が得られ、445mT以上の飽和磁束密度Bs(100℃)が得られる。更にまた、本発明においては、実施例10、11、12から分かるように、ZnOの含有量が0に近い領域であっても高飽和磁束密度Bsが維持できる。
【0042】
また、実施例のサンプルのフェライト焼結体を鏡面研磨後、フッ酸によりエッチングし、研磨面を500倍の光学顕微鏡により撮影した写真に基づきこれらのサンプルの平均結晶粒径dを調べた。
【0043】
なお、平均結晶粒径dの算出は、下記のようにして行なった。
まず、上記のようにして得られた写真上に200μm×200μmの正方形の区画をとり、この区画中に存在する結晶粒子の数を算定した。ただし、区画の境界に存在する結晶粒子は、1/2個として数えた。この数をnとし、下記式により平均結晶粒径dを算出した。
【0044】
【数1】
【0045】
その結果、実施例のサンプルでは、d=10〜100μmの範囲内であった。また、実施例3と比較例9を用い同形状のトランスを作製し、直流重量特性を調べた。トランスは、EER40形状とした。その結果を図2に示す。図2のように本発明においては100℃での直流重量特性が、12%改善できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマンガン系フェライトの主成分範囲を示す図である。
【図2】実施例3と比較例9をトランスにした場合の100℃における直流重量特性を示す特性図である。
Claims (6)
- マンガン系フェライトにおいて、その主成分が下記のA,E,F,Gの4点を直線で結んだ
Fe2O3、MnOおよびZnOにそれぞれ換算しての酸化鉄、酸化マンガンおよび酸化亜鉛の三元系主成分範囲内にあり、
A:Fe2O3=58.0mol%、ZnO: 0mol%
E:Fe 2 O 3 =56.1mol%、ZnO:3.9mol%
F:Fe 2 O 3 =54.0mol%、ZnO:3.9mol%
G:Fe 2 O 3 =54.0mol%、ZnO: 0mol%
(いずれの点も残部MnO)
かつ副成分として酸化珪素をSiO2に換算して300ppm以下および酸化カルシウムをCaO換算で1680ppm以下含有し、
さらに、不純物としてのPが100ppm以下、およびBが60ppm以下であり、
飽和磁束密度(100℃)が440mT以上、かつ初透磁率が1800以下500以上であるマンガン系フェライト。 - 飽和磁束密度Bs(100℃)が445mT以上、かつ初透磁率が1800以下500以上である請求項1に記載のマンガン系フェライト。
- 添加物として下記の添加物を下記の範囲内で1種または2種以上が添加された請求項1または2に記載のマンガン系フェライト。
酸化ニオブ(Nb2O5換算) :50〜300 ppm
酸化バナジウム(V2O5換算):100〜1000ppm
酸化ビスマス(Bi2O3換算):50〜500 ppm
酸化モリブデン(MoO) :50〜400 ppm - 請求項1〜3のいずれかに記載のマンガン系フェライトを使用したトランス。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のマンガン系フェライトを使用したチョークコイル。
- 主成分原料であるFe 2 O 3 、Mn 3 O 4 およびZnOを含む混合粉末を成形し、
得られた成形体を1300〜1450℃にて焼結する工程を含む請求項1に記載のマンガン系フェライトの製造方法。
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