JP4290323B2 - Sputter deposition method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスパッタ成膜方法に関し、特に、少なくとも2つのマグネトロンスパッタ機構を含む基板搬送式連続スパッタ成膜装置で実施され、各マグネトロンスパッタ機構でマグネットを往復運動で移動させながらスパッタリング作用で基板に順次に成膜を行うスパッタ成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数のマグネトロンスパッタ機構を並べて配置して成る基板搬送式のインライン型連続スパッタ成膜装置が知られている。連続スパッタ成膜装置では、各マグネトロンスパッタ機構(マグネトロンカソード)のマグネット(磁気回路)は独立して往復運動による移動を行うように構成されている。従来のマグネットの基板搬送方向の往復運動での移動速度は一般的に基板搬送速度に対して十分に大きな速度となるように設定されており、そのため、各マグネトロンスパッタ機構で成膜が行われた基板上の基板搬送方向における膜厚分布は十分に均一であった。
【0003】
他方、近年では、マグネットを往復移動させる移動機構の機械的耐久性、およびITOターゲットを使用する場合のターゲット表面に発生するノジュールの低減の観点から、マグネットの移動速度を従来の移動速度に比較して遅くする必要性が生じている。基板搬送方向におけるマグネットの移動速度と基板の搬送速度とが同じ程度になると、基板上の膜厚の基板搬送方向における分布状態の均一性は著しく悪くなる。基板搬送方向における膜厚分布の均一性が悪くなる理由は、次の通りである。
【0004】
スパッタリング作用は、主にターゲット裏面側に配置されたマグネットの作る強い磁場に基づいて、ターゲット表面上におけるマグネット近傍領域で生じる。従ってマグネットが移動すると、スパッタ源(実質的にターゲット表面のマグネット近傍領域の部分)が移動したのと同じ現象が生じることになる。スパッタ源からのスパッタ粒子の発生が時間に依存せず一定に保持されるのであれば、基板の上に堆積する膜の厚みは、スパッタ源すなわちマグネットと、基板との相対的速度の関係に基づいて決められる。この場合の関係に関して、膜厚は、マグネットと基板の相対的速度に反比例するという関係が保持される。
【0005】
上記の関係についてさらに詳述する。一例として、基板搬送方向にマグネットが移動速度Vmで等速往復運動を行い、かつマグネットの移動速度Vmが基板搬送速度Vtの1/2とする。従ってVm=Vt/2である。基板搬送方向と同じ方向(以下「順方向」という)の基板に対するマグネットの相対速度V1は、V1=Vt−Vm=Vt/2の式で求められる。また基板搬送方向と逆方向の基板に対するマグネットの相対速度V2は、V2=Vt+Vm=3Vt/2の式で求められる。以上において、マグネットの移動方向によって基板に対する相対速度V1とV2は3倍違うため、基板上での膜の厚みもおよそ3倍の差が生じることになる。この結果、基板上には膜厚の厚い部分と薄い部分が交互に生じ、基板搬送方向における膜厚均一性が悪くなる。
【0006】
上記のごとく複数のマグネトロンスパッタ機構を備えた基板搬送式連続スパッタ装置において基板搬送方向のマグネットの往復運動による移動速度と基板搬送速度がほぼ等しくなったときの膜厚の不均一性の問題を解決するため、従来では、特開平7−18435号公報に開示される「マグネトロンスパッタ方法及び装置」や特開平11−246969号公報(特願平10−66178号)に記載される「スパッタ成膜装置」がある。特開平7−18435号公報に開示される技術では、マグネットの移動において往復の移動方向に応じてターゲットに供給される電力量を変化させて不均一性を改善している。特開平11−246969号公報に開示する技術では、複数のマグネトロンスパッタ機構(マグネトロンカソード)の各々のマグネット(磁気回路)の往復移動に単振動を利用し、その往復移動における位相を調整し、各マグネトロンスパッタ機構で成膜される不均一な膜を、位置をずらせて重ね合わせることにより均一化している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述の特開平7−18435号公報に開示される技術によれば、ターゲットに供給される電力量が変化することによって膜の質が変化する場合には適用することができないという問題を有する。さらに前述の特開平11−246969号公報に開示される技術によれば、複数のマグネトロンスパッタ機構の各々のマグネットの往復移動に単振動を利用しかつマグネットの移動の位相を調整しても、十分な膜厚均一性を達成できない場合も生じるという不具合がある。
【0008】
本発明の目的は、上記の問題を解決することにあり、複数のマグネトロンスパッタ機構を備えた基板搬送式連続スパッタ成膜装置において基板搬送方向のマグネットの往復運動における移動速度を遅くし、例えば基板搬送速度とほぼ等しくして基板にスパッタ成膜を行うとき、膜質を変化させることなく膜厚の均一性を向上できるスパッタ成膜方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】
本発明に係るスパッタ成膜方法は、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
【0010】
第1のスパッタ成膜方法(請求項1に対応)は、成膜チャンバ内に少なくとも2つのマグネトロンスパッタ機構を並べて配置し、マグネトロンスパッタ機構は基板搬送方向に往復運動を行うマグネットを備え、基板を少なくとも2つのマグネトロンスパッタ機構の各々に順次に対向させながら基板搬送方向に搬送し、この基板搬送中に基板に対して少なくとも2つのマグネトロンスパッタ機構の各々によって対向時に順次にスパッタ成膜が行われる方法であり、さらに、少なくとも2つのマグネトロンスパッタ機構の間でマグネットの往復運動の位相をずらし、かつマグネトロンスパッタ機構のマグネットの往復運動において順方向の移動速度と逆方向の移動速度を異ならせるようにしている。
【0011】
第2のスパッタ成膜方法(請求項2に対応)は、上記の方法において、好ましくは、マグネトロンスパッタ機構の個数が2つである場合において、2つのマグネトロンスパッタ機構の間でマグネットの往復運動の位相を、基板における各々による成膜で180°の位相ずれが生じるように調整し、かつ2つのマグネトロンスパッタ機構の各々による基板への成膜で、基板搬送方向の膜厚分布で厚い領域の長さと薄い領域の長さが等しくなるように、マグネットの順方向の移動速度と逆方向の移動速度を調整するようにする方法である。
【0012】
第3のスパッタ成膜方法(請求項3に対応)は、上記の方法において、好ましくは、基板の搬送速度をVt、マグネットの1回の往復時間をT、基板搬送方向のマグネット移動幅を2Lとするとき、順方向の移動速度VfはVf=1/(T/(4L)+1/Vt)で与えられ、逆方向の移動速度VrはVr=1/(T/(4L)−1/Vt)で与えられることを特徴とする。
【0013】
本発明に係るスパッタ成膜方法では、基板搬送方向に並べて配置された少なくとも2つのマグネトロンスパッタ機構を用いて基板に順次にスパッタ成膜を行う方法において、マグネトロンスパッタ機構でのマグネットの往復運動の位相を望ましいようにずらし、さらに各マグネトロンスパッタ機構にて基板搬送方向に往復運動を行うように設けられたマグネットの順方向の等速移動速度と逆方向の等速移動速度を、基板上の基板搬送方向における厚い領域の長さと薄い領域の長さが等しくなるように異ならせるようにした。この方法によって、各マグネトロンスパッタ機構によって基板に順次にスパッタ成膜を行うと、膜の厚い領域と薄い領域とが相互に重なり、補い合って膜厚の均一性が良好な膜を形成することが可能となる。特にマグネットの往復運動の速度を遅くし、例えばマグネットの往復運動における移動速度と基板搬送速度を実質的に等しくしてスパッタ成膜を行っても、良好な均一性を有した膜厚分布を実現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】
図1に本発明に係るスパッタ成膜方法が実施される装置の代表的な実施形態を示す。この装置は、複数(例えば8基)のマグネトロンスパッタ機構11〜18が備えられた基板搬送式のスパッタ成膜装置である。このスパッタ成膜装置は、ロードロックチャンバ21と成膜チャンバ22とアンロードロックチャンバ23が直列的に接続されて形成されている。ロードロックチャンバ21の外側端部、ロードロックチャンバ21と成膜チャンバ22の間、成膜チャンバ22とアンロードロックチャンバ23の間、アンロードロックチャンバ23の外側端部にゲートバルブ31,32,33,34が設けられている。これらのゲートバルブはチャンバと外部、およびチャンバ間を気密に区画する。成膜対象である基板41はトレイ42に搭載された状態で、ゲートバルブ31から搬入され、矢印43のごとく図1中左側から右側へ搬送され、成膜チャンバ22を通り、ここで成膜が行われる。その後、アンロードロックチャンバ23、ゲートバルブ34を通って外部に搬出される。成膜チャンバ22の内部は例えば4基のクライオポンプ24a〜24dが付設され、所要の真空となるように排気が行われている。またロードロックチャンバ21とアンロードロックチャンバ23も図示しないドライポンプで排気されている。
【0016】
成膜チャンバ22では、両側の側壁部の内面に、対向した状態で4対(11と15、12と16、13と17、14と18)のマグネトロンスパッタ機構11〜18が配置されている。特に、4基のマグネトロンスパッタ機構11〜14、および4基のマグネトロンスパッタ機構15〜18は一列に並べて配置されている。マグネトロンスパッタ機構11〜18においてターゲットは縦置き状態で配置される。成膜チャンバ22では、2組のトレイ42を立てた状態で平行に配置して成りかつトレイ42の外側面に基板41を例えば2枚に取りつけたユニット44が、複数一列に並んだ状態で、図示しないトレイ搬送機構によって矢印43の方向へ設定された搬送速度で移動させられる。2つのトレイ42の各々に取りつけられた基板41は、搬送の途中で、それぞれマグネトロンスパッタ機構11〜18に対面して順次にスパッタ成膜が行われる。図1に示された成膜チャンバ22の構成では両面成膜形式で構成されているが、片面成膜形式で構成することもできる。
【0017】
次に図2を参照して例えばマグネトロンスパッタ機構15の構成を説明する。図2では、トレイ42および基板41は図中矢印43に示すごとく右側から左側へ移動するものとする。ターゲット51はターゲット裏板52と一体的に形成され、絶縁シール材53を介して成膜チャンバ22のチャンバ壁54に取り付けられている。ターゲット裏板52の背面部に相当するチャンバ壁54には開口部54aが形成されており、大気に開放されている。ターゲット51の正面形状は任意であり、かつその周縁にはシールド部材55が設けられている。ターゲット51には図示しない直流電源が接続され、必要な電力が供給される。マグネトロンスパッタ機構15のターゲット51に対して搬送されてくる基板41には、その被成膜面がターゲット51に対して対向する位置関係にて、平行な状態で移動する。ターゲット裏板52の大気側において、上記の開口部54aを利用して、マグネット56とこれを等速往復移動させるためのマグネット移動機構57が配置されている。上記マグネット56は、通常、棒状の中心マグネットとこれを囲むリング状外部マグネットから構成される。マグネット56は、マグネット移動機構57によって、ターゲット51の背後の大気空間で基板搬送方向に向かって往復運動による移動動作を行うように設けられている。上記の説明ではマグネトロンスパッタ機構15に関して説明したが、他のマグネトロンスパッタ機構11〜14,16〜18も同様な構成を有しているのは勿論である。
【0018】
次に図3に従ってマグネット移動機構57の構成を説明する。マグネット56は、プレート61に取り付けられたレール62上を搬送方向にスライド移動できるように設けられている。マグネット56の支持プレート56aの裏側には、レール係合部63とボールネジ係合部64を備えた支持部65が設けられている。レール62が取り付けられたプレート61の背部にはサーボモータ66が設けられている。またレール62に対して平行に基板の搬送方向に向かって十分な長さを有するボールネジ67が回転自在に設けられている。ボールネジ67の支持構造には周知の任意なものが用いられており、図中、支持構造の図示は省略されている。ボールネジ67には上記のボールネジ係合部64が雄ネジと雌ネジのネジ構造によって係合・連結されている。サーボモータ66の回転軸66aにはプーリ68が設けられ、ボールネジ67の図中右端部にもプーリ69が設けられる。プーリ68とプーリ69の間にベルト70が掛けられている。マグネット56の移動は、サーボモータ66の回転力をベルト70でボールネジ67に伝達してボールネジ67を回転させることにより行っている。サーボモータ66は図示しない制御装置によって回転速度と回転方向を制御され、その結果、マグネット56を基板搬送方向において必要とされる速度で移動させることができる。マグネット56の移動速度は、順方向(基板搬送方向と同方向)と逆方向(基板搬送方向と反対方向)のそれぞれで異なった値に設定することができる。
【0019】
図3において、区間71はマグネット56が移動する範囲であり、71aは右側移動端、71bは左側移動端である。例えば移動端71aから出発したマグネット56は或る速度Vfで順方向に等速運動し、他方の移動端71bまで来ると移動方向を反転する。次に、それまでと異なった速度Vrで元の移動端71aまで逆方向に等速運動する。移動端71aに達すると、また移動方向を順方向になるように反転し、最初と同じ速度Vfで順方向に等速運動する。以上の順方向と逆方向の移動を繰返すことによって往復運動を行う。
【0020】
図2と図3に示した構成では、マグネット56を基板搬送方向43のみに移動させる例を説明したが、類似した構造を有する他の移動機構を設けることにより、マグネット56を基板搬送方向と直角な方向に例えば等速で往復運動させることもできる。
【0021】
上記のごとく基板搬送方式の連続スパッタ成膜装置において複数のマグネトロンスパッタ機構内11〜18の各々のマグネット56を移動させることにより、ターゲット51のエロージョン領域を広げ、ターゲット上に付着する膜を減少させ、付着した膜の剥がれに起因するパーティクルの発生を低減させることができる。さらにターゲット51のエロージョンの深さを均一化させ、ターゲットの利用効率を向上させることができる。
【0022】
次に、上記の構成を有するマグネトロンスパッタ機構11〜18の各々に設けられたマグネット56の等速往復運動に関する特徴的な移動方法について詳述する。本実施形態に係るスパッタ成膜装置の特徴的なマグネット移動方法は図9〜図12に基づいて説明される。
【0023】
ただし、本実施形態に係るマグネット移動方法を説明する前に、図4〜図8を参照して本実施形態(本発明)に係るマグネット移動方法の考えに至った技術的な問題を検討する。
【0024】
上記のスパッタ成膜装置によれば、複数のマグネトロンスパッタ機構を備えた基板搬送式連続スパッタ成膜装置において基板搬送方向のマグネットの往復移動速度と基板搬送速度をほぼ等しくなるように遅くして基板にスパッタ成膜を行うとき、膜質を変化させることなく膜厚の均一性を向上できるようにする。前述の通り図示しない制御装置によってサーボモータの動作を制御することによってマグネット56に望ましい往復移動を与えて膜厚の均一化を生じさせる。
【0025】
マグネット56が基板搬送方向43に等速で往復運動する場合、その移動速度が基板41の搬送速度に近くなると、既述した通り、基板41上の搬送方向の膜厚分布は不均一になる。基板41に対するマグネット56の相対速度は、マグネット56の移動が順方向であれば基板41の搬送速度(Vt)とマグネット56の移動速度(Vf)の差で表わされ、またマグネット56の移動が逆方向であれば基板41の搬送速度(Vt)とマグネット56の移動速度(Vf)の和で表わされる。従って、基板に対するマグネットの相対速度は(Vt−Vf)と(Vt+Vf)の2つの値が存在する。その結果、相対速度で成膜すると、基板41には膜厚の厚い領域と薄い領域が交互に形成される。
【0026】
そこで、マグネット56の移動方法として、2以上のマグネトロンスパッタ機構による基板41への成膜を組み合わせて用いることにより、基板41上における搬送方向の膜厚分布を均一にする方法が考えられる。以下では、代表的な例として、2つのマグネトロンスパッタ機構を使用して成膜を行うスパッタ成膜方法を説明する。第1と第2の2つのマグネトロンスパッタ機構の配置関係は以下の説明の中で明らかにされる。
【0027】
最初に、2つのマグネトロンスパッタ機構のマグネットが、それぞれ、基板搬送方向に等速の往復運動を行った場合を想定する。ここで「等速往復運動」とは、マグネットが順方向と逆方向に同じ速度で移動し、移動端で方向を変えて往復する運動である。
【0028】
図4において、(A)は第1マグネトロンスパッタ機構による成膜に基づく基板上の基板搬送方向における膜厚分布71を示し、(B)は第2のマグネトロンスパッタ機構による成膜に基づく基板上の基板搬送方向における膜厚分布72を示すものとする。図4の(A)に示すごとく基板上には第1マグネトロンスパッタ機構によって膜厚の厚い領域73と膜厚の薄い領域74が交互に形成されている。また同様に、図4の(B)に示すごとく基板上には第2マグネトロンスパッタ機構によって膜厚の厚い領域73と膜厚の薄い領域74が交互に形成されている。上記の第1と第2のマグネトロンスパッタ機構の関係について、第1マグネトロンスパッタ機構に対して、第2マグネトロンスパッタ機構でのマグネットの移動開始時間を調整することによって、基板上の膜厚の厚い領域と薄い領域が(A)と(B)に示されるごとく反転するように成膜されるようにする。
【0029】
上記の関係を有する第1と第2のマグネトロンスパッタ機構としては、図1で見てみると、例えば、マグネトロンスパッタ機構11を第1マグネトロンスパッタ機構とし、マグネトロンスパッタ機構12を第2マグネトロンスパッタ機構とすることができる。
【0030】
上記の関係を有する第1と第2のマグネトロンスパッタ機構を用いて基板41の上にスパッタ成膜を行うと、膜厚の厚い領域と薄い領域が重なって各所の膜厚の厚みが平均化され、原理的には、均一性が改善されるはずである。ところが、実際に第1と第2のマグネトロンスパッタ機構を用いて基板41の上にスパッタ成膜を行うと、基板上の基板搬送方向の膜厚分布は、図5に示すごとく、位相を反転させたにも拘わらず、十分には改善されなかった。その理由は、マグネット56が往復して移動端に位置するときの膜厚が薄くなるからである。その理由を図6〜図8を参照して詳述する。
【0031】
図6の(A),(B),(C)にはマグネット56の動きを示し、図7はそのときの基板41上のマグネット56の相対速度を示す。
【0032】
図6(A)は、マグネット56が往復移動の移動中心101から基板搬送方向43と逆方向の移動端71aにあるときの状態を示している。移動端71aは移動中心101から距離Lだけ離れている。このときの移動中心101の位置における基板41上の位置を▲1▼とする。
【0033】
次にマグネット56は移動端71aから反対側の移動端71bに順方向の移動を開始する。図6において基板41は左方向の搬送方向43に移動しているので、マグネット56が移動端71aから移動端71bに移動する間は基板41上にはマグネット56との相対速度が遅い(小さい)領域が生じる。図6(B)に示すようにマグネット56が移動端71bに移動したときのマグネットの移動中心101の位置における基板41上の位置を▲2▼とする。
【0034】
さらにマグネット56は移動端71bから移動端71aに向かって逆方向の移動を開始する。この間は基板41上にはマグネット56の相対速度が速い(大きい)領域が生じる。図6(C)に示すようにマグネット56が移動端71aに移動したときの移動中心101の位置における基板41上の位置を▲3▼とする。
【0035】
上記のごとくマグネット56の移動速度が順方向および逆方向において等しいので、マグネットが移動端71aから71bへ移動する時間と、移動端71bから71aへ移動する時間とは等しい。従って、図7に示すように基板41上の▲1▼と▲2▼の間の距離と▲2▼と▲3▼の間の距離は等しい。一方、マグネット56が移動端に位置していたときの基板41上におけるマグネット56の位置は、▲1▼の右側、▲2▼の左側、▲3▼の右側にそれぞれ距離Lだけ離れた位置である。以上のように基板41上でマグネット56の相対速度の遅い領域102と速い領域103について長さ(L1とL2)に差が生じる。このために、第1と第2のマグネトロンスパッタ機構を用いて位相を反転して成膜を行っても、図8の特性105,106に示すように、2つのマグネットは共に相対速度の速い領域が基板上で2Lの長さで生じ、その結果、この領域104で膜厚が薄くなってしまい、膜厚分布の均一性を悪化する。
【0036】
そこで本実施形態によるマグネット移動方法は、膜厚分布の均一性を改善するため、次の通り行われる。
【0037】
本実施形態によるマグネットの特徴的な移動方法を図9に示す。図9の(A),(B),(C)は図6の(A),(B),(C)にそれぞれ対応している。図9に示したマグネット移動方法によって、第1と第2の2つのマグネトロンスパッタ機構による基板へのスパッタ成膜で位相を反転させて膜厚分布の均一化を達成するにあたり、各マグネトロンスパッタ機構によるスパッタ成膜において、基板上でのマグネットの相対速度の速い領域103との長さと遅い領域102の長さを等しくする。
【0038】
図9の(A)では、マグネット56が往復移動の移動中心101から基板搬送方向43と逆方向の移動端71aにあるときの状態を示す。移動端71aは移動中心101から距離Lだけ離れている。このときのマグネットの移動中心101の位置における基板41上の位置を▲1▼とし、マグネット56の存在位置における基板41上の位置をA1とする。
【0039】
次に図9の(B)に示されるようにマグネット56は移動端71aから反対側の移動端71bに順方向の移動を開始する。この移動動作の間において基板41の上にはマグネット56の相対速度が遅い領域が作られる。図9の(B)に示されるように、マグネット56が移動端71bに移動したときのマグネットの移動中心101の位置における基板41上の位置を▲2▼とし、さらにマグネット56の存在位置における基板41の上の位置をB1とする。
【0040】
図7で説明した例では相対速度の遅い領域が速い領域に比較して短かったのに対して、上記のマグネット移動では、マグネット56の順方向への移動速度をより小さくすることにより、相対速度の遅い領域を長くする。
【0041】
次に、図9の(C)に示されるように、マグネット56を移動端71bから移動端71aへ逆方向の移動を行う。この間、基板41の上にはマグネット56の相対速度が速い領域が生じる。図9(C)に示されるごとくマグネット56が移動端71aに移動したときのマグネット移動中心101の位置における基板上の位置を▲3▼とし、マグネット56の存在位置における基板41上の位置をA2とする。
【0042】
図7で説明した例では相対速度の速い領域が遅い領域に比較して長かったのに対して、上記のマグネット移動では、マグネット56の逆方向への移動速度をより大きくすることにより、相対速度の速い領域を短くする。
【0043】
以上のごとく、マグネット56の移動速度に関して順方向の移動と逆方向の移動で調整(変更)することによって、A1とB1の間の距離とB1とA2の間の距離とを等しくするようにしている。
【0044】
上記のごとくして、往復移動するマグネット56の往復運動で順方向の移動速度と逆方向の移動速度を異ならせることにより生じた基板41上のマグネット56の相対速度を図10に示す。基板41におけるマグネット56の端部位置に相当する位置A1,B1,A2の間の距離は等間隔になっている。一方、マグネット56の移動中心101については、▲1▼はA1より距離Lだけ左側に位置し、▲2▼はB1より距離Lだけ右側に位置し、▲3▼はA2より距離Lだけ左側に位置している。
【0045】
以上のごとく、第1と第2のマグネトロンスパッタ機構において、ターゲット51の背面側の特定範囲で往復運動するマグネット56の移動速度を、順方向および逆方向の移動方向に応じて変え、基板上におけるマグネットの相対速度の速い領域の長さと遅い領域の長さを等しくするようにした。このため、第1の第2のマグネトロンスパッタ機構でのスパッタ成膜で位相を反転させて成膜を行うと、図11の特性107,108に示すように、基板41上のすべての箇所において相対速度が速い成膜の領域と遅い領域の2つが重なり合って、その結果、膜厚が均一なスパッタ成膜が可能となる。
【0046】
次に、マグネット56の順方向移動速度と逆方向移動速度の算出方法を説明する。
【0047】
マグネット56の往復時間(周期)をT、基板搬送速度をVtとする。始めにマグネットの順方向の移動を考える。マグネットの順方向の移動速度をVf、移動端から移動端までの移動時間をTfとする。マグネット56の基板41に対する相対速度は(Vt−Vf)であり、マグネット56の順方向移動中における基板41上の移動距離は(Vt−Vf)Tfとなる。一方、マグネット56の順方向移動中における基板41上の移動距離は、同時に、マグネットが一周期の間に基板に成膜する距離VtTの半分(VtT/2)とならなければならない。従って、(Vt−Vf)Tf=VtT/2の関係式を満たすことが必要となる。さらに、マグネット56は、移動幅2Lに対して、VfTf=2Lの関係を満たしている。上記の2つの関係式に基づけば、マグネット56の順方向移動速度VfはVf=1/(T/(4L)+1/Vt)と表せる。同様にマグネット56の逆方向移動速度Vrについても、Vr=1/(T/(4L)−1/Vt)と表すことができる。
【0048】
上記の関係を満たすようにマグネット56の順方向と逆方向の移動速度を設定することによって、基板41上にはマグネット56の相対速度の速い領域の長さと遅い領域の長さを等しくすることができる。第1と第2のマグネトロンスパッタ機構の各々によるスパッタ成膜で、上記のごとく基板41上におけるマグネット56の相対速度の速い領域の長さと遅い領域の長さを等しくすることによって、位相反転(位相を180°ずらす)に基づく成膜を行えば、基板41の全面において膜厚分布の均一性を高めることができる
【0049】
次に、上記のマグネット移動方法を実施する本発明に係るスパッタ装置の実施例を具体的に説明する。
【0050】
【実施例1】
この実施例では2つのマグネトロンスパッタ機構を利用して構成し、基板搬送速度Vtを348.2mm/min、マグネット移動幅2Lを160mm、マグネット往復周期Tを2分とした。前述の式によってマグネットの順方向移動速度Vfは109.6mm/mim、逆方向移動速度Vrは296.0mm/minとなる。第1と第2のマグネトロンスパッタ機構でのマグネット移動方向は同じとし、位相は反転させられる。さらに、各ターゲットには10重量%のSnO2を含むITO材を用い、ガスはArとO2の混合ガス、圧力は0.5Pa、基板温度は200℃、ターゲットに印加する電極は各マグネトロンスパッタ機構で1.1kWとした。基板にはガラス基板を使用した。
【0051】
上記のごとくして第1と第2のマグネトロンスパッタ機構を用いてスパッタ成膜を基板に対して行うと、基板の上には厚さ105nmのITO膜が堆積し、基板搬送方向に対して均一な膜厚分布を得ることができた。搬送方向の膜厚分布を図12に示す。基板搬送方向の膜厚分布に関する不均一性は±4.6%で良好なものであった。さらに比抵抗は200μΩcm程度であり、膜質の変化も生じなかった。
【0052】
【実施例2】
この実施例では、4つのマグネトロンスパッタ機構を利用して構成した。上記の実施例1と同様に、第1のマグネトロンスパッタ機構を基準として、第2のマグネトロンスパッタ機構ではマグネットの移動に関しその位相を180°ずらす(反転する)ようにしている。さらにこの実施例では、第1のマグネトロンスパッタ機構を基準として、第3のマグネトロンスパッタ機構のマグネットの移動についてその位相を90°ずらし、第4のマグネトロンスパッタ機構のマグネットの移動についてその位相を270°ずらすようにした。第1〜第4のマグネトロンスパッタ機構におけるマグネットの移動の仕方は前述の通りであり、それらの位相のみが90°ずつずらされたことになる。上記の第1から第4のマグネトロンスパッタ機構の配列関係は、例えば、第1から第4のマグネトロンスパッタ機構が図1に示されたマグネットスパッタ機構11〜14のそれぞれに対応するように構成される。
【0053】
第1〜第4のマグネトロンスパッタ機構によるスパッタ成膜の条件は実施例1で説明した条件と同じである。その結果、基板上には厚さ210nmのITO膜が堆積し、基板搬送方向に対して均一な膜厚分布を得ることができた。
【0054】
本発明によるスパッタ成膜方法は次のように変更することができる。複数のマグネトロンスパッタ機構を用いて位相をずらしつつ、かつ往復運動するマグネットの順方向移動速度と逆方向移動速度を異ならせることにより成膜することにおいて、マグネトロンスパッタ機構の個数は2以上の任意の数にすることができる。ただしこの場合において、各マグネトロンスパッタ機構による成膜で膜厚の厚い部分の重なりが生じないように適宜に位相が調整され、かつ上記の順方向移動速度と逆方向移動速度の差異を調整する。
【0055】
以上の本発明の各実施形態および各実施例において、並べて配置された例えば2つのマグネトロンスパッタ機構で順次に基板を搬送して当該基板にスパッタ成膜を行う場合に、2つのマグネトロンスパッタ機構の間でマグネットの往復運動の位相は、当該2つのスパッタマグネトロンスパッタ機構の各々による基板への成膜で180°の位相ずれが生じるように、調整される。このマグネットの位相の調整に関しては、通常、基板上で180°ずれるように、マグネット移動開始時間が設定される。
【0056】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように本発明によれば、成膜チャンバ内に例えば2つのマグネトロンスパッタ機構を並べて配置し、各マグネトロンスパッタ機構は基板搬送方向に往復運動を行うマグネットを備え、基板を2つのマグネトロンスパッタ機構に順次に対向させながら搬送し、その間に基板に対して各マグネトロンスパッタ機構によって順次にスパッタ成膜が行われる方法において、2つのマグネトロンスパッタ機構の間でマグネットの往復運動の位相をずらし、かつマグネトロンスパッタ機構のマグネットの往復運動における順方向移動速度と逆方向移動速度を所定条件を満たすように異ならせたため、マグネットの往復運動における移動速度と基板搬送速度をほぼ等しくしてスパッタ成膜を行っても、膜質を変化させることなく膜厚の均一性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスパッタ成膜方法が実施されるスパッタ成膜装置の代表的な実施形態を示し、基板搬送式連続スパッタ成膜装置の水平断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る基板搬送式連続スパッタ成膜装置に含まれる複数のマグネトロンスパッタ機構のうちの1つを拡大して示した水平断面図である。
【図3】図2に示したマグネトロンスパッタ機構に含まれるマグネット移動機構の平面図である。
【図4】マグネットの往復運動の位相を反転させた第1と第2の2つのマグネトロンスパッタ機構の各々で成膜される基板上での基板搬送方向における膜厚分布を示す図である。
【図5】2つのマグネトロンスパッタ機構で成膜される基板上での基板搬送方向における膜厚分布を示す図である。
【図6】問題が生じるマグネット動作例に説明するための基板に対するマグネットの動きを示す図である。
【図7】図6に示したマグネット動作例に基づく基板上でのマグネットの相対速度を示す図である。
【図8】図6に示したマグネット動作例に基づく2つのマグネトロンスパッタ機構の各々による基板上でのマグネットの相対速度を示す図である。
【図9】本実施形態に係る好ましいマグネット動作例に説明するための基板に対するマグネットの動きを示す図である。
【図10】図9のマグネット動作例に基づく基板上でのマグネットの相対速度を示す図である。
【図11】図9のマグネット動作例に基づく2つのマグネトロンスパッタ機構の各々による基板上におけるマグネットの相対速度を示す図である。
【図12】本発明の実施例1に基づく基板搬送方向の膜厚分布の特性図である。
【符号の説明】
11〜18 マグネトロンスパッタ機構
21 ロードロックチャンバ
22 成膜チャンバ
23 アンロードロックチャンバ
41 基板
42 トレイ
43 基板搬送方向
51 ターゲット
52 ターゲット裏板
56 マグネット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sputtering film forming method, and more particularly to a substrate transfer type continuous sputtering film forming apparatus including at least two magnetron sputtering mechanisms. The present invention relates to a sputtering film forming method for forming a film.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a substrate transfer type in-line continuous sputtering film forming apparatus in which a plurality of magnetron sputtering mechanisms are arranged side by side is known. In the continuous sputtering film forming apparatus, the magnet (magnetic circuit) of each magnetron sputtering mechanism (magnetron cathode) is configured to move independently by reciprocating motion. The moving speed of the conventional magnet in the reciprocating motion in the substrate transport direction is generally set to be sufficiently large with respect to the substrate transport speed, so that the film was formed by each magnetron sputtering mechanism. The film thickness distribution in the substrate transport direction on the substrate was sufficiently uniform.
[0003]
On the other hand, in recent years, the moving speed of the magnet has been compared with the conventional moving speed from the viewpoint of the mechanical durability of the moving mechanism for reciprocating the magnet and the reduction of nodules generated on the target surface when using the ITO target. Need to be slow. When the moving speed of the magnet in the substrate transport direction and the transport speed of the substrate are approximately the same, the uniformity of the distribution state of the film thickness on the substrate in the substrate transport direction is significantly deteriorated. The reason why the uniformity of the film thickness distribution in the substrate transport direction is deteriorated is as follows.
[0004]
Sputtering action occurs mainly in the vicinity of the magnet on the target surface, based on the strong magnetic field created by the magnet arranged on the back side of the target. Therefore, when the magnet moves, the same phenomenon as when the sputtering source (substantially the portion of the target surface near the magnet) has moved occurs. If the generation of sputtered particles from the sputter source is kept constant regardless of time, the thickness of the film deposited on the substrate is based on the relative speed relationship between the sputter source, that is, the magnet and the substrate. Can be decided. Regarding the relationship in this case, the relationship that the film thickness is inversely proportional to the relative speed of the magnet and the substrate is maintained.
[0005]
The above relationship will be further described in detail. As an example, the magnet reciprocates at a constant speed in the substrate transport direction at a moving speed Vm, and the magnet moving speed Vm is ½ of the substrate transport speed Vt. Therefore, Vm = Vt / 2. The relative velocity V1 of the magnet with respect to the substrate in the same direction as the substrate transport direction (hereinafter referred to as “forward direction”) is obtained by the equation V1 = Vt−Vm = Vt / 2. Further, the relative velocity V2 of the magnet with respect to the substrate in the direction opposite to the substrate transport direction can be obtained by the equation V2 = Vt + Vm = 3Vt / 2. In the above, the relative speeds V1 and V2 with respect to the substrate differ by three times depending on the moving direction of the magnet, so that the thickness of the film on the substrate also differs by about three times. As a result, thick and thin portions are alternately formed on the substrate, resulting in poor film thickness uniformity in the substrate transport direction.
[0006]
As described above, solves the problem of film thickness non-uniformity when the moving speed due to the reciprocating motion of the magnet in the substrate transfer direction is almost equal to the substrate transfer speed in the substrate transfer type continuous sputtering apparatus equipped with a plurality of magnetron sputtering mechanisms. Therefore, conventionally, a “magnetron sputtering method and apparatus” disclosed in JP-A-7-18435 and a “sputter deposition apparatus” described in JP-A-11-246969 (Japanese Patent Application No. 10-66178) are disclosed. There is. In the technique disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 7-18435, nonuniformity is improved by changing the amount of power supplied to the target in accordance with the reciprocating direction of movement in the movement of the magnet. In the technique disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 11-246969, a single vibration is used for reciprocal movement of each magnet (magnetic circuit) of a plurality of magnetron sputtering mechanisms (magnetron cathodes), and the phase in the reciprocal movement is adjusted. The non-uniform film formed by the magnetron sputtering mechanism is made uniform by superimposing the positions shifted.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
According to the technique disclosed in the above-mentioned Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-18435, there is a problem that it cannot be applied when the film quality changes due to the change in the amount of power supplied to the target. Further, according to the technique disclosed in the above-mentioned Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-246969, even if the single vibration is used for the reciprocating movement of each magnet of the plurality of magnetron sputtering mechanisms and the phase of the magnet movement is adjusted, it is sufficient. There is a problem that it may occur that a uniform film thickness cannot be achieved.
[0008]
An object of the present invention is to solve the above problem, and in a substrate transfer type continuous sputtering film forming apparatus having a plurality of magnetron sputtering mechanisms, the moving speed in the reciprocating motion of the magnet in the substrate transfer direction is reduced, for example, the substrate An object of the present invention is to provide a sputtering film forming method capable of improving the film thickness uniformity without changing the film quality when performing the sputtering film forming on the substrate at substantially the same conveying speed.
[0009]
[Means and Actions for Solving the Problems]
The sputter deposition method according to the present invention is configured as follows in order to achieve the above object.
[0010]
In the first sputter deposition method (corresponding to claim 1), at least two magnetron sputtering mechanisms are arranged side by side in a deposition chamber, and the magnetron sputtering mechanism includes a magnet that reciprocates in the substrate transport direction. A method of transporting in the substrate transport direction while sequentially facing each of at least two magnetron sputtering mechanisms, and performing sputter film formation sequentially at the time of facing each of the substrates by the at least two magnetron sputtering mechanisms during the substrate transport Further, the phase of the reciprocating motion of the magnet is shifted between at least two magnetron sputtering mechanisms, and the moving speed in the forward direction is different from the moving speed in the reverse direction in the reciprocating motion of the magnet of the magnetron sputtering mechanism. Yes.
[0011]
The second sputter deposition method (corresponding to claim 2) is the above-described method. Preferably, in the case where the number of magnetron sputtering mechanisms is two, the reciprocating motion of the magnet between the two magnetron sputtering mechanisms. The phase is adjusted so that a phase shift of 180 ° occurs in each film formation on the substrate, and the film thickness on the substrate by each of the two magnetron sputtering mechanisms increases the length of the thick region in the film thickness distribution in the substrate transport direction. This is a method of adjusting the moving speed of the magnet in the forward direction and the moving speed in the reverse direction so that the length of the thin region becomes equal.
[0012]
The third sputter deposition method (corresponding to claim 3) is preferably the above method, preferably the substrate transport speed is Vt, the magnet reciprocation time is T, and the magnet travel width in the substrate transport direction is 2L. The forward moving speed Vf is given by Vf = 1 / (T / (4L) + 1 / Vt), and the reverse moving speed Vr is Vr = 1 / (T / (4L) -1 / Vt. ).
[0013]
In the sputtering film forming method according to the present invention, in the method of sequentially performing the sputtering film formation on the substrate using at least two magnetron sputtering mechanisms arranged side by side in the substrate transport direction, the phase of the reciprocating motion of the magnet in the magnetron sputtering mechanism. In addition, the magnets provided in the magnetron sputtering mechanism can be moved back and forth in the direction of substrate transport. The length of the thick region and the length of the thin region in the direction are made different so as to be equal. Using this method, when sputtering deposition is performed sequentially on the substrate by each magnetron sputtering mechanism, the thick and thin regions of the film overlap each other and complement each other to form a film with good film thickness uniformity. It becomes. In particular, even when sputter deposition is performed by slowing the reciprocating speed of the magnet, for example, by making the moving speed in the reciprocating movement of the magnet substantially the same as the substrate transport speed, a film thickness distribution with good uniformity is realized. can do.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Preferred embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
[0015]
FIG. 1 shows a typical embodiment of an apparatus in which the sputter film forming method according to the present invention is carried out. This apparatus is a substrate transfer type sputtering film forming apparatus provided with a plurality of (for example, eight)
[0016]
In the
[0017]
Next, the configuration of, for example, the
[0018]
Next, the configuration of the
[0019]
In FIG. 3, a
[0020]
2 and 3, the example in which the
[0021]
As described above, by moving each of the
[0022]
Next, a characteristic moving method related to the constant speed reciprocation of the
[0023]
However, before describing the magnet moving method according to the present embodiment, the technical problems that have led to the idea of the magnet moving method according to the present embodiment (the present invention) will be discussed with reference to FIGS.
[0024]
According to the above sputter deposition apparatus, in the substrate transport type continuous sputter film deposition apparatus having a plurality of magnetron sputtering mechanisms, the reciprocating speed of the magnet in the substrate transport direction and the substrate transport speed are slowed so as to be substantially equal. When performing sputter deposition, the uniformity of the film thickness can be improved without changing the film quality. As described above, the operation of the servo motor is controlled by a control device (not shown), thereby giving the
[0025]
When the
[0026]
Therefore, as a method of moving the
[0027]
First, it is assumed that the magnets of the two magnetron sputtering mechanisms each perform a reciprocating motion at a constant speed in the substrate transport direction. Here, the “constant velocity reciprocating motion” is a motion in which the magnet moves at the same speed in the forward direction and in the reverse direction, and reciprocates while changing the direction at the moving end.
[0028]
4A shows a
[0029]
As seen from FIG. 1, the first and second magnetron sputtering mechanisms having the above relationship are, for example, a
[0030]
When the sputter film is formed on the
[0031]
6A, 6B, and 6C show the movement of the
[0032]
FIG. 6A shows a state in which the
[0033]
Next, the
[0034]
Further, the
[0035]
Since the moving speed of the
[0036]
Therefore, the magnet moving method according to the present embodiment is performed as follows in order to improve the uniformity of the film thickness distribution.
[0037]
FIG. 9 shows a characteristic moving method of the magnet according to the present embodiment. (A), (B), and (C) in FIG. 9 correspond to (A), (B), and (C) in FIG. 6, respectively. In order to achieve a uniform film thickness distribution by reversing the phase by sputtering film formation on the substrate by the first and second magnetron sputtering mechanisms by the magnet moving method shown in FIG. In sputter deposition, the length of the
[0038]
FIG. 9A shows a state in which the
[0039]
Next, as shown in FIG. 9B, the
[0040]
In the example described with reference to FIG. 7, the area where the relative speed is low is shorter than the area where the relative speed is high, whereas in the above-described magnet movement, the relative speed is reduced by reducing the moving speed of the
[0041]
Next, as shown in FIG. 9C, the
[0042]
In the example described with reference to FIG. 7, the region where the relative speed is fast is longer than the region where the relative speed is slow, whereas in the above-described magnet movement, the relative speed is increased by increasing the moving speed of the
[0043]
As described above, the distance between A1 and B1 and the distance between B1 and A2 are made equal by adjusting (changing) the moving speed of the
[0044]
FIG. 10 shows the relative speed of the
[0045]
As described above, in the first and second magnetron sputtering mechanisms, the moving speed of the
[0046]
Next, a method for calculating the forward movement speed and the reverse movement speed of the
[0047]
The reciprocation time (cycle) of the
[0048]
By setting the moving speed of the
[0049]
Next, an embodiment of the sputtering apparatus according to the present invention for carrying out the above-described magnet moving method will be specifically described.
[0050]
[Example 1]
In this embodiment, two magnetron sputtering mechanisms are used, the substrate transport speed Vt is 348.2 mm / min, the
[0051]
When sputter film formation is performed on the substrate using the first and second magnetron sputtering mechanisms as described above, an ITO film having a thickness of 105 nm is deposited on the substrate and is uniform in the substrate transport direction. Film thickness distribution could be obtained. The film thickness distribution in the transport direction is shown in FIG. The non-uniformity related to the film thickness distribution in the substrate transfer direction was good at ± 4.6%. Furthermore, the specific resistance was about 200 μΩcm, and the film quality did not change.
[0052]
[Example 2]
In this embodiment, four magnetron sputtering mechanisms are used. As in the first embodiment, the phase of the second magnetron sputtering mechanism is shifted (inverted) by 180 ° with respect to the movement of the magnet, with the first magnetron sputtering mechanism as a reference. Furthermore, in this embodiment, the phase of the movement of the magnet of the third magnetron sputtering mechanism is shifted by 90 ° with reference to the first magnetron sputtering mechanism, and the phase of the movement of the magnet of the fourth magnetron sputtering mechanism is set to 270 °. I shifted it. The manner of movement of the magnets in the first to fourth magnetron sputtering mechanisms is as described above, and only their phases are shifted by 90 °. For example, the first to fourth magnetron sputtering mechanisms are arranged so that the first to fourth magnetron sputtering mechanisms correspond to the
[0053]
The conditions for sputtering film formation by the first to fourth magnetron sputtering mechanisms are the same as those described in the first embodiment. As a result, an ITO film having a thickness of 210 nm was deposited on the substrate, and a uniform film thickness distribution could be obtained in the substrate transport direction.
[0054]
The sputter deposition method according to the present invention can be modified as follows. The number of magnetron sputtering mechanisms can be any number of two or more when forming a film by shifting the phase using a plurality of magnetron sputtering mechanisms and changing the forward moving speed and the reverse moving speed of the reciprocating magnet. Can be a number. However, in this case, the phase is appropriately adjusted so that thick portions do not overlap in the film formation by each magnetron sputtering mechanism, and the difference between the forward movement speed and the reverse movement speed is adjusted.
[0055]
In each of the embodiments and examples of the present invention described above, when, for example, two magnetron sputtering mechanisms arranged side by side are sequentially transported to perform sputtering film formation on the substrate, there is a gap between the two magnetron sputtering mechanisms. Thus, the phase of the reciprocating motion of the magnet is adjusted so that a phase shift of 180 ° occurs in the film formation on the substrate by each of the two sputter magnetron sputtering mechanisms. Regarding the adjustment of the phase of the magnet, the magnet movement start time is usually set so as to be shifted by 180 ° on the substrate.
[0056]
【The invention's effect】
As apparent from the above description, according to the present invention, for example, two magnetron sputtering mechanisms are arranged side by side in the film forming chamber, each magnetron sputtering mechanism includes a magnet that reciprocates in the substrate transport direction, and two substrates are provided. In the method in which the two magnetron sputtering mechanisms are transported while sequentially facing one magnetron sputtering mechanism, and the sputtering film deposition is sequentially performed on each substrate by each magnetron sputtering mechanism, the phase of the reciprocating motion of the magnet between the two magnetron sputtering mechanisms is set. The forward movement speed and reverse movement speed in the reciprocating motion of the magnet of the magnetron sputtering mechanism are made different so as to satisfy the predetermined conditions, so that the moving speed in the reciprocating motion of the magnet is substantially equal to the substrate transport speed. Even if the film is applied, the film thickness can be changed without changing the film quality. It is possible to improve one property.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a horizontal sectional view of a substrate transfer type continuous sputtering film forming apparatus showing a typical embodiment of a sputtering film forming apparatus in which a sputtering film forming method according to the present invention is carried out.
FIG. 2 is an enlarged horizontal sectional view showing one of a plurality of magnetron sputtering mechanisms included in a substrate transfer type continuous sputtering film forming apparatus according to an embodiment of the present invention.
3 is a plan view of a magnet moving mechanism included in the magnetron sputtering mechanism shown in FIG. 2. FIG.
FIG. 4 is a diagram showing a film thickness distribution in the substrate transport direction on a substrate formed by each of the first and second magnetron sputtering mechanisms in which the phase of the reciprocating motion of the magnet is reversed.
FIG. 5 is a diagram showing a film thickness distribution in a substrate transport direction on a substrate formed by two magnetron sputtering mechanisms.
FIG. 6 is a diagram showing the movement of a magnet with respect to a substrate for explaining an example of a magnet operation in which a problem occurs.
7 is a diagram showing the relative speed of the magnet on the substrate based on the magnet operation example shown in FIG. 6. FIG.
8 is a diagram showing the relative speed of the magnet on the substrate by each of the two magnetron sputtering mechanisms based on the magnet operation example shown in FIG. 6. FIG.
FIG. 9 is a diagram showing the movement of the magnet with respect to the substrate for explaining a preferred magnet operation example according to the embodiment.
10 is a diagram showing the relative speed of the magnet on the substrate based on the magnet operation example of FIG.
11 is a diagram showing the relative speed of the magnet on the substrate by each of the two magnetron sputtering mechanisms based on the magnet operation example of FIG. 9;
FIG. 12 is a characteristic diagram of a film thickness distribution in the substrate transport direction based on Example 1 of the present invention.
[Explanation of symbols]
11-18 Magnetron sputtering mechanism
21 Load lock chamber
22 Deposition chamber
23 Unload lock chamber
41 Substrate
42 trays
43 Board transfer direction
51 targets
52 Target back plate
56 Magnet
Claims (3)
前記マグネトロンスパッタ機構の前記マグネットの往復運動で、前記少なくとも2つのマグネトロンスパッタ機構の間で前記マグネットの往復運動の位相をずらし、かつ順方向の移動速度と逆方向の移動速度を異ならせたことを特徴とするスパッタ成膜方法。At least two magnetron sputtering mechanisms are arranged side by side in the film forming chamber, the magnetron sputtering mechanism includes a magnet that reciprocates in the substrate transport direction, and the substrate is sequentially opposed to each of the at least two magnetron sputtering mechanisms. In the sputtering film forming method, the film is transferred in the substrate transfer direction, and during the substrate transfer, sputter film formation is performed sequentially when facing each of the at least two magnetron sputtering mechanisms.
The reciprocating motion of the magnet of the magnetron sputtering mechanism shifts the phase of the reciprocating motion of the magnet between the at least two magnetron sputtering mechanisms and makes the moving speed in the forward direction different from the moving speed in the reverse direction. A sputter film forming method characterized.
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