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JP4286814B2 - 位置情報通知方法及び移動通信端末 - Google Patents

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Description

本発明は、移動通信端末の位置情報を通知するための位置情報通知方法及び移動通信端末に関する。
セルラ電話等の移動通信網は、移動通信端末が現在どの位置に存在しているかを把握することが可能である。近年、この種の移動通信網において取得される位置情報を利用して情報提供サービスを行うシステムが各種提案されている。この種のサービスの1つとして、PHS(Personal Handy-phone System:登録商標)を対象としたサービスとして、老人や幼児などの測位対象者の現在位置を測位して報告する現在位置検索サービス、現在位置に関連したコンテンツを配信するサービス、自分自身が測位対象者であるユーザまたはユーザ以外の測位対象者の現在位置に関連したサービスを提供する位置情報サービスがある。
ところで、位置情報サービスを実施するためには、測位対象者の現在位置の測位を行う必要がある。この測位は、測位対象者に携帯端末、PHS、通信・自位置測位機能付PDAなどの移動通信端末を所持させ、測位装置がこの移動通信端末との間で測位のための信号の授受を行うことにより遂行されるのが一般的である。ところが、この測位の方式は測位対象者が所持している移動通信端末の種類により様々である。このため、これまでの位置情報サービスの提供者であるサービス事業者は、特定の種類の移動通信端末を所持している測位提供者のみを対象として位置情報サービスを提供していた。また、サービス事業者は、様々な移動通信端末を所持した多くの測位対象者を対象として位置情報サービスを提供する場合には、そのような移動通信端末の各種類に対応した測位手段を用意しなければならず、位置情報サービスの提供のためのコストが嵩むという問題があった。また、位置情報サービスの内容により、要求される位置情報の表現形式が異なっている場合があり、例えばあるサービスを提供するためには緯度経度により表現された位置情報が好ましく、別のサービスを提供するためには住所(文字列)により表現された位置情報が好ましい、といったことがある。このような場合、位置情報サービスの提供者は、提供する各サービス毎に各々適した表現形式の位置情報を生成する手段を設けなければならない。このようにサービス事業者は、位置情報サービスを提供するために多大な負担を強いられているのが現状である。また、ユーザにとっても位置情報サービスを受ける際に、サービス事業者の方式に応じて、測位方式やコンテンツのアクセス方法などを指示しなければならないという煩雑さがあった。
上記課題を解決するために、この発明は、一の態様において、コンピュータから送信される下りのデータを移動通信網を介して移動通信端末が受信する受信ステップと、前記移動通信端末が、受信した前記下りのデータに基づいて、ユーザにメニュー項目を提示するためのメニュー画面を表示する表示ステップと、前記移動通信端末が、前記メニュー画面によって提示されたメニュー項目をユーザが選択する操作を受け付ける受付ステップと、前記移動通信端末が、選択されたメニュー項目に所定の文字列が埋め込まれているか否かを判断する判断ステップと、所定の文字列が埋め込まれていると判断された場合には、前記移動通信端末が、自己の位置を示す位置情報を前記所定の文字列と置換し、上りのデータとしてコンピュータに送信する送信ステップとを備えることを特徴とする位置情報通知方法を提供する。
また、この発明は、他の観点において、前記受信手段によって受信された前記下りのデータに基づいて、ユーザにメニュー項目を提示するためのメニュー画面を表示する表示手段と、前記メニュー画面によって提示されたメニュー項目をユーザが選択する操作を受け付ける受付手段と、選択されたメニュー項目に所定の文字列が埋め込まれているか否かを判断する判断手段と、自己の位置を示す位置情報を取得する取得手段と、前記判断手段によって所定の文字列が埋め込まれていると判断された場合には、前記取得手段によって取得された位置情報を前記所定の文字列と置換し、上りのデータとしてコンピュータに送信する送信手段とを備えることを特徴とする移動通信端末を提供する。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
ただし、以下に説明する実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明はその技術思想の範囲内で種々の形態をとりうる。
A:第1実施形態
A−1:第1実施形態の構成
(1)システム全体の構成
図1は、第1実施形態に用いられる移動通信システム全体の構成を示すブロック図である。
この移動通信システムは、移動局101、移動電話網200、移動パケット通信網300、インターネット400、IPサーバ500A、500B・・・を有している。本実施形態では、上記移動パケット通信網300及び移動電話網200を総称して移動通信網と呼ぶ。
移動局101は、携帯電話やPHSのような移動通信端末であり、移動電話網200の通話サービス及び移動パケット通信網300のパケット通信サービスを受ける。図2に示すように、この移動局101は、移動通信網の基地局との無線通信を行う無線部101a、ユーザが音声通話を行うための音声入出力部101c、液晶パネル等で構成された情報表示部101d、数字入力、文字入力等の情報入力操作が行われる操作部101e、図示せぬアンテナや受信器からなるGPS受信部101f、タイマ101g等を備えるほか、これら各部を制御するマイクロコンピュータ101bを内蔵している。
また、マイクロコンピュータ101bは、文書データ閲覧用のソフトウェア(いわゆるブラウザ)を記憶しており、インフォメーション・プロバイダ(以下、IPと略す)から移動パケット通信網300を介しHTML(Hyper Text Markup Language)形式のデータ(以下、HTMLデータという)を取得し、これに基づいて対話画面を情報表示部101dに表示させる。
マイクロコンピュータ101bは内蔵のメモリ(図示略)に測位プログラム及びIP情報を格納している。測位プログラムは、GPS受信部101fが受信した電波に含まれる情報に基づいて測位を行うためのものであり、マイクロコンピュータ101bは、この測位プログラムを実行して移動局101の位置情報を算出するようになっている。この際、タイマ101gは、GPS受信部101fが図示せぬGPS衛星から送出される電波を受信した時刻を計測するために用いられる。
また、移動局101のメモリには、図3に示すような公開IP情報データベースが格納されている。移動局101のユーザは、予め、IPサーバ500が提供するサービス契約画面を確認し、IPサーバ500と位置関連情報提供サービスを受けるための契約を行う。この契約がなされると、IPサーバ500は、当該サーバのホスト名を公開IP情報として公開IP情報データベースに記憶するように移動局101に指示し、移動局101はこの指示に応じて公開IP情報データベースに上記ホスト名を格納する。移動局101は、この公開IP情報データベースを参照して位置情報の公開可否判定を行う。このように、公開IP情報に基づいて位置情報の公開可否判定を行うのは、ユーザが意図しないIPサーバ500に対し位置情報を送信することを防止するという理由による。
同図に示すように、公開IP情報データベースには、「IPサーバ名」毎に、「ホスト名:URL(Uniform Resource Locator)」、「サービス名」、「位置情報公開フラグ」が格納されている。また、公開IP情報データベースには、「ユーザ許諾フラグ」が含まれている。
位置情報公開フラグは、移動局100の位置情報の公開対象になっているIPサーバ500(即ち、移動局100の位置情報の取得が可能なIPサーバ500)についてオン設定される。
例えば、同図において、IPサーバ500A及びIPサーバ500Bは、位置関連情報提供サービスを行うIPサーバであり、IPサーバ500Cは、広域情報提供サービスを行うIPサーバである。
ここで、広域情報とは情報の提供先がどこに位置しているかに依存せず、同じ内容で提供される情報という意味であり、広域情報提供サービスとは、移動局100の位置情報に依存しないサービスのことである。この広域情報提供サービスには、例えば、全国ニュースの配信サービス等がある。一方、位置関連情報提供サービスとは、移動局100の位置に依存するサービスであり、前述したようなレストラン情報等を提供するようなサービスである。
同図に示すように、IPサーバ500A及びIPサーバ500Bは位置情報を取得可能なIPサーバであるため(即ち、IPサーバ500A及びIPサーバ500Bは位置情報の公開対象であるため)、位置情報公開フラグがオン設定されることになる。一方、IPサーバ500Cは移動局100の位置情報を取得しないサーバであるため(即ち、IPサーバ500Cは位置情報の公開対象でないため)、位置情報公開フラグはオフ設定されている。
また、ユーザ許諾フラグは、移動局100の位置情報の公開対象となっているすべてのIPサーバ500について共通に設定され、位置情報公開フラグがオンとなっているIPサーバ500Aまたは500B対して位置情報を公開する際に事前に移動局100のユーザの許諾を要する場合にオン設定される。ユーザによっては自らの位置情報を知られたくない場合もあり、そのような場合にユーザの意に反して移動局100の位置情報がIPサーバ500A、500B・・・に公開されることを防止するために、ユーザは、所定のキー操作によりユーザ許諾フラグをオン設定しておくことができる。一方、このユーザ許諾フラグがオフ設定になっている場合、位置情報公開フラグがオン設定となっているIPサーバ500A、500Bに対しては無条件に位置情報が与えられることになる。
このように、位置情報の公開対象となっているIPサーバ500であっても、必ずしも移動局100の位置情報をユーザの許諾なしに取得できる訳ではなく、ユーザ許諾フラグの設定次第で、事前にユーザによる許諾が必要な場合がある。
なお、この公開IP情報データベースに登録されていないIPサーバ500については、上記のような公開基準となるべきフラグ情報等が存在しないが、移動局101のマイクロコンピュータ101bは、公開IP情報データベースに登録されていないIPサーバ500については位置情報公開フラグがオフ設定であると判断する(即ち、位置情報の公開対象とはしない)。
図1において、移動電話網200は、移動局101に対して通話サービスを提供するための通信網であり、移動局101は、この移動電話網200、もしくは、該網200及び図示しない固定電話網を介して通話サービスを受けることができる。
この移動電話網200は、基地局210、交換局220、ホームメモリ230及びこれらを結ぶ通信線等から構成される。
基地局210は、通話サービスエリア内に間隔を空けて多数設置され、各基地局210には基地局IDが付されている。この基地局210は、各々の無線ゾーンに在圏する移動局101と無線通信を行う。
交換局220は複数の基地局210を収容し、各基地局の無線ゾーンに在圏する移動局101の通信回線の交換処理を行う。この交換局220は、自己が収容する各基地局210の無線ゾーンに在圏している移動局101を把握するために在圏情報テーブル221を備えている。
ホームメモリ230には、加入者情報、位置登録情報、課金情報等の種々の情報がデータベースとして登録されている。
位置登録情報は、各移動局101が所在する網内のエリアを示す情報であり、位置登録データベース231に格納されている。
移動パケット通信網300は、移動局101に対してパケット通信サービスを提供するための通信網であり、前述の基地局210、交換局220、ホームメモリ230等の他、パケット加入者処理装置310、ゲートウェイサーバ330及びこれらを結ぶ通信線から構成されている。
パケット加入者処理装置310は、装置構成上は前述の交換局220に含まれるコンピュータシステムであり、各々に固有のパケット加入者処理装置IDを有している。
このパケット加入者処理装置310は、移動局101からのパケット交換要求を受けて、受け付けたパケット交換要求の正当性を確認したうえで上記パケット交換を中継する処理等を行う。
ゲートウェイサーバ330は、移動パケット通信網300をインターネット400等の他のネットワークと相互接続するための移動パケット関門中継交換局(図示せず)に備えられたコンピュータシステムであり、複数のネットワーク間で異なる通信プロトコルの変換を行いつつ、ネットワーク間でデータ授受を仲介する。具体的には、このゲートウェイサーバ330は、移動パケット通信網300用の伝送プロトコルと、インターネット400の標準通信プロトコルであるTCP/IPとの相互変換を行う。
また、ゲートウェイサーバ330は、IPサーバ500A、500B・・・等が移動局101のユーザに対して提供する各種サービスのメニューを提示するためのメインメニュー画面データを保持しており、移動局101からの要求に応じて該データを移動局101に送信する。このメインメニュー画面データはHTML形式のデータであり、各メインメニュー項目には、それらの各メニュー項目に対応するサービスを実行するIPサーバ500A、500B・・・のホスト名を含むURLが埋め込まれている。
IPサーバ500A、500B・・・は、IPが運用するサーバシステムであり、ユーザに提供すべき情報をHTML形式のデータとしてインターネット400に送出する。
本実施形態においては、IPサーバ500A、500B・・・は、移動局101の位置に応じた位置関連情報を移動局101に提供するサーバであり、種々の位置関連情報を格納する位置関連情報データベース510A、510B・・・を備える。そして、IPサーバ500A、500B・・・は、移動局101から通知される移動局101の位置情報を基に位置関連情報データベース510A、510B・・・を検索し、検索の結果得られた位置関連情報をインターネット400等を介して移動局101に送信するようになっている。
また、IPサーバ500A、500B・・・は、自らが実行するサービスのメニューをユーザに提示するためのHTML形式のサブメニュー画面データを記憶しており、移動局101がIPサーバ500A、500B・・・にアクセスすると、記憶しているサブメニュー画面を移動局101に送信するようになっている。
図4Aは、IPサーバ500A、500B・・・が移動局101に送信するHTML形式のサブメニュー画面データの一例を示す図であり、図4Bは、その画面データに基づいて移動局101に表示されるサブメニュー画面の図である。
図4Bに示すように、サブメニュー項目には、例えば、「レストラン情報」、「映画館情報」、「美術館情報」、「追跡情報提供登録」等がある。これらのサブメニュー項目の内、「レストラン情報」、「映画館情報」、「美術館情報」は、移動局101の位置情報に応じてレストラン情報等を移動局101のユーザに提供するためのものである。
このサブメニュー項目の各々には、対応するハイパーリンク文字列が埋め込まれている。
例えば、ユーザが、図4Bに示すサブメニュー画面の中から「レストラン情報」を選択すると、移動局101から「レストラン情報」に埋め込まれているハイパーリンク文字列(図4A参照)の「http://xxx.co.jp/cgi-bin/restaurant.cgi?area=NULLAREA」がゲートウェイサーバ330等を介して、ホスト名「xxx.co.jp」が示すIPサーバ500A、500B・・・のいずれかに送信されるようになっている。
このハイパーリンク文字列の最後には「NULLAREA」というデータ列が含まれているが、このデータ列「NULLAREA」は、移動局101において移動局101の位置情報に置換されて、ホスト名が示すIPサーバ500A、500B・・・に送信されるためのものであり、以下、「位置情報置換データ列」と呼ぶ。
(2)ゲートウェイサーバ330の構成
図5は、ゲートウェイサーバ330の構成を示すブロック図である。
このゲートウェイサーバ330は、インタフェース部321、加入者情報管理部322、データ配信管理部323、及びこれらを相互に接続するバス326等により構成されている。
インタフェース部321は、移動パケット通信網300とインターネット400等の他ネットワークとの間のプロトコル変換を行うなど、ネットワーク間のインタフェースとして機能する。
加入者情報管理部322は、前述のホームメモリ230を参照して得られる加入者情報を記憶、管理している。
データ配信管理部323は、移動局101どうしの間、移動局101とインターネット400及びその他のネットワークとの間、或いは、移動局101とIPサーバ500A、500B・・・等との間のデータ配信処理を管理する。
また、データ配信管理部323は、前述のメインメニュー画面データを記憶しており、移動局101からのリクエスト信号に応じて該画面データを移動局101に送信する。例えば、このメインメニュー項目には、移動局101の位置に関連する位置関連情報を提供する「位置関連情報サービス」の他に、ニュースの配信を行う「ニュース配信サービス」等がある。
ここで、移動局101がIPサーバ500A、500B・・・にアクセスする方法には、ユーザが移動局101に表示されるメインメニュー画面の中から所望のメインメニュー項目を選択して行う方法と、ユーザが移動局101のキーパッドを用いて所望のIPサーバ500A、500B・・・のURLを直接入力して行う方法の2通りある。
まず、ユーザが移動局101に表示されるメインメニュー画面の中からメインメニュー項目を選択する場合、移動局101は、そのメインメニュー項目に埋め込まれているURLを含むリクエスト信号をゲートウェイサーバ330に送信し、ゲートウェイサーバ330のデータ配信管理部323は、受信したリクエスト信号に含まれるURLのホスト名に基づいてIPサーバ500A、500B・・・のいずれかにアクセスするようになっている。
また、ユーザがアクセスしたいIPサーバ500A、500B・・・のURLを移動局101に直接入力する場合は、移動局101は入力されたURLを含むリクエスト信号をゲートウェイサーバ330に送信し、ゲートウェイサーバ330のデータ配信管理部323は受信したリクエスト信号に含まれるURLのホスト名に基づいてIPサーバ500A、500B・・・のいずれかにアクセスするようになっている。
上記のいずれかの方法により移動局101がIPサーバ500A、500B・・・にアクセスすると、前述したようにIPサーバ500A、500B・・・は、記憶しているサブメニュー画面を移動局101に送信するようになっている。
(3)位置関連情報データベース510の構成
次に、図6は、IPサーバ500A、500B・・・が備える位置関連情報データベース510A、510B・・・のフォーマット図である。
この位置関連情報データベース510A、510B・・・には、各地域毎の「地域コード」と、該地域コードに対応する「地域名」及び「位置関連情報」が格納されている。
ここで、各地域を区分けする基準には、例えば、市町村名等の行政区分によるものや、郵便番号によるものや、緯度・経度により分割されるものなど種々のものが考えられる。同図においては、地域コード「CODE001」は行政区分の1つである「渋谷区1丁目」を示し、その渋谷区内1丁目にある「レストラン」、「映画館」、「美術館」等の「建物名」、「住所」、「電話番号」、「催し物」等の情報が位置関連情報データベース510に格納されている。
A−2:第1実施形態の動作
次に、図7に示すフローを参照しながら、上記構成からなる第1実施形態の動作について説明する。
まず、ユーザが移動局101に表示されるメインメニュー画面の中から所望のメインメニュー項目を選択することにより、或いは、ユーザが移動局101に所望のIPサーバ500A、500B・・・のURLを直接入力することにより、移動局101は当該メニュー項目に対応したIPサーバ500A、500B・・・(ここではIPサーバ500A(ホスト名:xxx.co.jp)とする)にアクセスする。次いで、IPサーバ500Aは移動局101からのアクセスに応答して、記憶しているサブメニュー画面データ(例えば図4Aに示す画面データ)をゲートウェイサーバ330を介して移動局101に送信する。移動局101はそれを受信し、マイクロコンピュータ101bが、受信したデータに基づいて情報表示部101dにサブメニュー画面(図4B)を表示することにより、図7に示す処理を開始する。
情報表示部101dに表示されているサブメニュー画面の中から、ユーザがキー操作を行って所望のメニュー項目を選択すると、マイクロコンピュータ101bの処理はステップSa1に進み、上記キー操作が受け付けられる。ここでは、例えば図4Bに示すメニューの中から「レストラン情報」というメニュー項目が選択されたとする。
次いで、ステップSa2において、マイクロコンピュータ101bは、選択されたメニュー項目に埋め込まれているハイパーリンク文字列内に位置情報置換データ列「NULLAREA」が含まれているか否かを判断する。ここでは、図4Aに示すように、ハイパーリンク文字列が「http://xxx.co.jp/cgi-bin/restaurant.cgi?area=NULLAREA」であるので、ステップSa2の判定結果は「YES」となり、ステップSa3に進む。
一方、ハイパーリンク文字列内に位置情報置換データ列が含まれていない場合は、ステップSa4に進み、選択されたメニュー項目に応じた処理へ移行するが、これは本発明の内容とは関係がないので説明を省略する。
ステップSa3において、公開IP情報データベース(図3)を参照することにより、位置情報の送信先であるIPサーバ500Aが、移動局101の位置情報の公開先であるか否かを判断する。具体的には、ハイパーリンク文字列内のホスト名(URL)について、公開IP情報データベースの位置情報公開フラグが、オン設定されているか否かによって判断される。ここでは、ホスト名「xxx.co.jp」については、公開IP情報データベースの位置情報公開フラグがオン設定となっているものとして、処理はステップSa3aに進む。
ステップSa3aにおいて、位置情報の公開先IPサーバ500Aに位置情報を送信する前に、事前にユーザの許諾を要するか否かが判定される。具体的には、前述したように、公開IP情報データベースのユーザ許諾フラグがオンになっている場合ユーザの許諾を必要とすることを意味し、処理はステップSa5に進む。一方、ユーザ許諾フラグがオフ設定となっている場合、ユーザによる許諾は不要であると判定され、ステップSa7に進む。
ここでは、ユーザ許諾フラグがオン設定になっているものと仮定すると、ユーザによる事前の許諾が必要なので、ステップSa5において、位置情報の送信に関してユーザの許諾を得るための送信許諾画面が、情報表示部101dに表示される。これは、位置情報の公開先として登録されているIPサーバ500であっても、ユーザが位置情報を送信したくない場合があることを考慮してなされる処理である。これにより、ユーザに位置情報を送信する意思があることが、移動局101が位置情報を送信しようとする度に確認されることになる。
ユーザにより送信許諾の可否についてのキー操作がなされると、ステップSa6に進み、位置情報の送信可否が判断される。ここでは、送信可の旨のキー操作がなされたものとしてステップSa7に進む。
ステップSa7において、マイクロコンピュータ101bは、GPS受信部101fを作動させて少なくとも3機のGPS衛星から送出される電波を受信する。次いで、測位プログラムを起動し、上記電波に基づいて移動局101の位置情報を生成する。
具体的には、GPS衛星から送出される電波には、各GPS衛星の識別情報と、当該電波の送出時刻とが含まれている。マイクロコンピュータ101bは、電波を受信した時刻をタイマ101gから読み取り、当該電波の送出時刻と受信時刻との差分から、当該電波を送出したGPS衛星から移動局101までの距離を算出する。このような処理が、少なくとも3機のGPS衛星から送出される電波について行われ、これにより、これらのGPS衛星から移動局101までの距離が算出される。一方、各GPS衛星の所在位置は既知であるので、各GPS衛星の所在位置からそれぞれ算出された距離だけ隔てた位置が、移動局101の位置情報として定められる。
このようにして、例えば「N35.43.21.99E141.43.21.99」という位置情報が生成されたものとする。
次いで、処理はステップSa8に進み、ハイパーリンク文字列内の位置情報置換データ列「NULLAREA」が、生成された位置情報「N35.43.21.99E141.43.21.99」に置換される。
次に、処理はステップSa9に進み、ハイパーリンク文字列「http://xxx.co.jp/cgi-bin/restaurant.cgi?area=N35.43.21.99E141.43.21.99」を含むリクエスト信号が生成され、ゲートウェイサーバ330を介してIPサーバ500Aに送信される。IPサーバ500Aは、受信したリクエスト信号に応答して位置関連情報アプリケーションを起動し、上記信号に含まれる位置情報「N35.43.21.99E141.43.21.99」に対応する位置関連情報(レストラン情報)を位置関連情報データベース510Aから読み出し、リクエスト信号に含まれる移動局IDに基づいて該位置関連情報をインターネット400を介して移動局101に送信する。
そして、ステップSa10において、移動局101はゲートウェイサーバ330を介して位置関連情報を受信し、マイクロコンピュータ101bは、受信した位置関連情報を情報表示部101dに表示し、処理は終了する。
一方、上記の例において、位置情報を送信すべき先のIPサーバ500が、移動局101の位置情報の公開先ではない場合、ステップSa3の判断結果はノーとなりステップSa11に進み、位置情報を送信しない旨が情報表示部101dに表示され、処理は終了する。また、ユーザにより送信を許可しない旨のキー操作がなされた場合、ステップSa6における判断結果はノーとなりステップSa11に進み、位置情報を送信しない旨を情報表示部101dが表示され、処理は終了する。
A−3:第1実施形態の変形例
第1実施形態においては、例えば以下のような変形が可能である。
(1)GPSのバリエーション
第1実施形態において、少なくとも3機のGPS衛星から送出される電波の受信時刻をタイマ101gで計時すると説明したが、移動局101は必ずしもタイマ101gを実装する必要はない。例えば、移動局101が4機のGPS衛星から送出される電波を受信するようにしたり、或いは、移動局101が、地球表面の起伏を再現した曲面、即ちジオイド面を示すデータを保持していれば、タイマ101gを実装する必要はない。
(2)IPサーバ500A、500B・・・の態様
前述の第1実施形態においては、IPサーバ500A、500B・・・は、インターネット400を介してゲートウェイサーバ330に接続されているが、必ずしもそのような接続の態様に限らない。
例えば、IPサーバ500A、500B・・・は、専用線を介してゲートウェイサーバ330に接続されていたり、或いは、移動通信網の内部に設けられていたりしてもよい。
また、前述の第1実施形態においては、IPサーバ500A、500B・・・は、移動局101に何らかの情報を提供する機能を有していたが、必ずしもそうである必要はなく単なるコンピュータであってもよい。また、携帯して移動可能な携帯電話や通信・自位置測位機能付きPDA等であってもよい。
(3)位置情報置換データ列又は移動局ID置換データ列の態様
前述の第1実施形態においては、位置情報置換データ列「NULLAREA」」は、リクエスト信号内に含まれる、ハイパーリンク文字列の最後に付加されていた。しかし、必ずしもそうである必要はなく、上記置換データ列は、移動局101から送信されるリクエスト信号内の所定の位置に含まれていればよい。また、データ列は「NULLAREA」や「NULLID」の文字列である必要はなく、他の文字列であってもよい。
(4)位置情報の記述形式の態様
また、前述の第1実施形態においては、予め定められた所定の文字列を位置情報に変換することにより、その位置情報を種々のIPサーバに供給することが可能となっている。
しかし、これに限らず、移動局101とIPサーバ500A、500B・・・との間で、位置情報の記述方式が一致していればよい。即ち、IPサーバ500A、500B・・・が予め位置情報の記述方式を移動局101に通知しておき、移動局101は通知された方式に基づいて位置情報を記述し、それをIPサーバ500A、500B・・・に送信すればよい。
上記位置情報の記述形式の通知処理には、例えば、次のようなものがある。まず、IPサーバ500A、500B・・・は、所定のファイル内に位置情報の記述方式を記述し、位置情報の記述方式を指定するファイルであることを示す特定拡張子を当該ファイルに付して移動局101に送信する。移動局101は、そのファイル内を参照して位置情報の記述方式を取得する。
(5)移動局101の態様
前述の第1実施形態においては、携帯電話やPHS等の移動局を用いるものであったが、これに限らず、移動通信網の基地局210との間でデータを無線通信する機能を有するものであれば、例えば通信・自位置測位機能付きPDA等の移動通信端末であってもよい。
(6)データの記述言語
前述の第1実施形態においては、ゲートウェイサーバ330やIPサーバ500A、500B・・・と移動局101との間でやりとりされるデータをHTML形式としたが、それに限定されるわけではなく、例えばXML(Extensible Markup Language)等の他の記述言語を用いるものであってもよい。
(7)IPサーバ500A、500B・・・に通知する情報の種類
上述した第1実施形態では、位置情報のみをIPサーバ500A、500B・・・に提供するものであったが、それに限らず、位置情報取得時間、利用者の状態(例えば、移動中、会議中、自宅など)などの情報を付加してIPサーバ500A、500B・・・に通知してもよい。
そのためには、位置情報に加えて、位置情報取得時間、利用者の状態などを取得したいIPサーバ500A、500B・・・は、ユーザの移動局101に送信すべきハイパーリンク文字列にそれらの情報に変換されるべきデータ列を含むようにすればよい。
例えば、ハイパーリンク文字列を以下のように記述することができる。
「http://xxx.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?area=NULLAREA&time=NULLTIME&state=NULLSTATE」
ここで、「NULLAREA」は位置情報、「NULLTIME」は位置情報取得時間、「NULLSTATE」は利用者の状態に置換されるべき文字列である。以下、「NULLTIME」を「位置情報取得時間置換データ列」、「NULLSTATE」を「利用者状態置換データ列」と呼ぶ。
ここで、「利用者の状態」を指定するには、移動局101が生成した位置情報が示す自己の位置に基づいてそのユーザの状態を判断し、自動的に文字列「NULLSTATE」を置換する第1の方法と、移動局101のユーザが移動局101において入力操作を行うことにより所定のメニューの中から現在の自己の状態を選択し、選択された情報を文字列「NULLSTATE」に置換する第2の方法の二通りがある。
さらに詳述すると、第1の方法では、まず、移動局101が受信したハイパーリンク文字列から位置情報置換データ列「NULLAREA」、位置情報取得時間置換データ列「NULLTIME」が検出されると、マイクロコンピュータ101bは前述の実施形態と同様の方法により自己の位置を測位するプログラムを実行し測位を行う。その結果得られた位置情報と測位時間情報は各々「NULLAREA」、「NULLTIME」の文字列と置換される。ここまでの手順は、図7に示すステップSa8までの手順と同一である。
その後、移動局101のマイクロコンピュータ101bは利用者状態置換データ列「NULLSTATE」が受信したハイパーリンク文字列に含まれているかどうかを判断する。
この判断結果がYESの場合、マイクロコンピュータ101bは、図8Aに示すような位置情報データベースを参照する。この位置情報データベースには、緯度(x)経度(y)高度(z)で特定される位置情報と、その位置を占めている人造物や自然物を表す情報(以下、占有物情報という)を対応付けるテーブルが記憶されている。ここで、占有物情報は、カテゴリと占有物の名称とからなり、例えば、同図に示すように「高速道路/東名高速」「ショッピング/×××タワーショッピングフロア」「レストラン/×××タワーレストラン」などの「カテゴリ/占有物名称」が記憶されている。
位置情報には、2種類の表現形式がある。第1の表現形式は、線情報と許容範囲とを組み合わせた表現形式である。この第1の表現形式による位置情報は、道路や線路など、空間内において曲線状に延びた人造物の占有領域の位置を特定するのに用いられる。ここで、図8Bを参照し、この第1の表現形式について説明する。図8Bでは、ある道路の中央部が描いている空間曲線が複数の直線p0−p1、p1−p2、p2−p3、…に分割されている。図8Aに示すように、道路に対応した位置情報は、これらの各直線p0−p1、p1−p2、p2−p3、…の各々に対応した線情報を含んでおり、1つの線情報はそれに対応した直線の両端(直線p0−p1ならば点p0と点p1)の3次元座標値(緯度x、経度y、高度z)によって表されている。また、図8Bに例示されるように、道路のうち直線p0−p1に対応した区間はΔ0、直線p1−p2に対応した区間はΔ1、…という具合に、道路を構成する各区間はその幅方向に広がりを持っている。そして、道路の中央部からこの幅方向の広がりの範囲内に所在するのであれば、その人はその道路上に所在しているということができる。そこで、図8Aに示すように、道路に対応した位置情報は、各直線p0−p1、p1−p2、p2−p3、…の各区間に対応した許容範囲を含んでおり、1つの許容範囲はそれに対応した道路の区間の道幅方向の広がり(中央からのはみ出し長)を表している。移動局101は、現在位置の3次元座標値(緯度x、経度y、高度z)が得られた場合に、この道路に対応した複数の線情報および許容範囲の組を参照し、そのような情報の組によって表される空間内、すなわち、道路上に、移動局101が所在するか否かを判定することができる。
第2の表現形式は、点情報と許容範囲とを組み合わせた表現形式である。この第2の表現形式による位置情報は、例えば建物や建物の中のフロアなどの占有領域の位置を特定する場合に用いられるものである。この第2の表現形式による位置情報は、例えばそのようなフロアの代表点の位置を表す点情報とその代表点を中心としたフロアの広がりを表す許容範囲とを含んでいる。例えば図8Cには、ある建物と、その建物内の複数のフロアが描かれている。この場合において、各フロアに対応した位置情報は、図8Aに示されているように、各フロアの代表点q0、q1、…の3次元座標値(緯度x、経度y、高度z)を表す点情報と、各フロアの代表点を中心とした広がり(例えば図8Cではr0、r1、…)を表す許容範囲とにより各々構成されているのである。移動局101は、現在位置の3次元座標値(緯度x、経度y、高度z)が得られた場合に、これらの各フロアに対応した複数の点情報および許容範囲の組を参照し、そのような情報の組によって表されるフロアのいずれかに移動局101が所在するか否かを判定することができる。
ところで、現在位置として3次元座標値が得られず、高度を含まない2次元座標値が得られるような場合があり得る。図8Aに示す位置データベースは、そのような場合を想定し、建物全体の位置情報を有している。
さらに移動局101は、図8Dに示す利用者状態置換テーブルを記憶している。このテーブルは、カテゴリを利用者の状態に対応付けるテーブルがある。移動局101は、現在位置からその占有物情報のカテゴリを求めたとき、このカテゴリに対応した利用者の状態を示す文字列を、この利用者状態置換テーブルから求める。具体的には、移動局101の現在位置が「位置(緯度x,経度y、高度z)」であるとする。マイクロコンピュータ101bは、位置情報データベース(図8A)からこの「位置(緯度x,経度y、高度z)」が許容範囲内に属する位置情報を検索し、例えば位置情報「線p0−p1」を特定したとする。図8Aより「線p0−p1」の占有物情報は「高速道路/東名」なので、次に、図8Bのテーブルが参照され、占有物情報のカテゴリ「高速道路」を「MOVING」という利用者の状態に変換する。
一方、「NULLSTATE」が受信したハイパーリンク文字列に含まれていない場合は、「利用者の状態」以外の要求された情報のみ、ここでは、位置情報及び位置情報取得時間情報のみをIPサーバ500A、500B…に送信するようになっている。
「利用者の状態」を指定する第2の方法では、移動局101は、ユーザがキー操作により現在の自己の状態を入力することにより、「利用者の状態」を把握し、得られた情報を文字列「NULLSTATE」と置換する。
まず、前記第1の方法と同様に、マイクロコンピュータ101bは、利用者状態置換データ列「NULLSTATE」が受信文字列に含まれているかどうか判断する。YESの場合、次に図9に示すようなユーザに対して現在の状態を設定するよう促す画面が情報表示部101dに表示される。ここで、「状態」の項目には、「会議中」「車移動中」「電車移動中」「自宅」などがあり、選択される頻度によって項目の表示順番が変化し、最高頻度の項目が最上位に表示されるようになっている。移動局101のユーザは図9の画面を参照して操作部101eでキー操作を行うことにより、所望の項目を選択し入力する。
例えば、ユーザが「車移動中」という項目を選択したとする。マイクロコンピュータ101bは、この情報を受けて、利用者状態置換データ列「NULLSTATE」と置換するためのデータ文字列「MOVING」を生成する。
このようにして生成された「利用者の状態」示す情報が、「NULLSTATE」に置換され、以下のような上りデータ列がIPサーバ500A、500B・・・に送信されることになる。
「http://xxx.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?area=N35.716931E141.722775&time=20010208153344.5+0900&state= MOVING」
ここで、「N35.716931E141.722775」は移動局101の位置、20010208153344.5+0900は位置情報取得時間、「MOVING」は利用者の状態を示すデータである。
なお、この第2の方法においては、移動局101が文字列「NULLSTATE」を検出した後に、ユーザに情報入力を促すようになっているが、ユーザが自己の状態を予め設定しておくこともできる。その場合にも、上述したのと同様の方法でユーザが移動局101の画面において自己の状態を選択することができる。予め、「利用者の状態」を入力しておくこの方法は、コンピュータから情報の取得を要求する通知が移動局101に送信される前に入力操作を行うので、ユーザの入力に係る煩雑さが軽減され、同時に情報の返信に要する時間も短縮されるという利点がある。
また、移動局101が情報表示部101dや操作部101eのいずれも備えていない構成であった場合、パソコンや他の任意の端末に移動局101を接続し、その端末から移動局101のメモリ(図示せず)に自己の状態を予め書き込むようにしておいてもよい。
この場合、文字列「NULLSTATE」を含むハイパーリンク文字列が移動局101によって受信されると、予め生成された「利用者の状態」により「NULLSTATE」が置換されることになる。
以上のような方法により、IPサーバ500A、500B・・・は位置情報だけでなく、位置情報取得時間、利用者の状態などを同時に取得することができる。
(8)公開先情報が記憶されている場所と情報の形態
上述の第1実施形態においては、公開先のIPサーバか否かに関する情報は、移動局101のメモリに格納されていたが、その情報を網内の別のノードに格納して、位置情報公開要求がある度に移動局101がそのノードにアクセスして情報を参照するようにしてもよい。これにより移動局101のメモリに対する負担が軽減され、限られたメモリ内で種々のプログラムを実行する多機能移動通信端末のパフォーマンスの劣化を防ぐことができる。
網内の別ノードとは、先に述べたゲートウェイサーバ330のような中継装置であってもよいし、セキュリティ会社などのプライバシー保護のためのサービスを提供する会社が管理しているようなサーバでもよい。また、これらのノードは単数とは限らず、複数あってよく、移動局101が自己が所望する任意の場所に公開先情報を登録しておくことができる。
なお、移動局101は、これらのノードにアクセスするか、或いは、移動通信網の通信事業者に通知し通信事業者がその通知に基づき公開の対象となるIPサーバ名を所定の場所のデータベースに登録するというような方法により、自己の位置情報の公開先についての情報を予め登録しておくことが前提となる。
ここで、登録される公開先情報は各移動局101毎に位置情報の公開の対象となるIPサーバ500A、500B・・・を設定するような形態を取り得る。図10は、その場合にノードが備えるデータベースのデータフォーマットの一例である。同図に示すように、このデータベースには、「移動局ID」毎に、位置情報の公開の対象となる「IPサーバ名」が登録されている。例えば、同図に示す移動局ID「MS0901111111」の位置情報は、「IPサーバ500A、500D、500H・・・」への公開が許可されている。なお、このデータベースに登録されていないIPサーバ500については、位置情報の公開対象とはしないと判断される。
また、特定の移動局101については、その位置情報を全く公開しないように設定することもできる。図11は、そのような場合に網内のノードが備えるデータベースのデータフォーマットの一例である。
なお、これらの公開情報の形式は、公開情報を格納するノードによって異なる任意の形式を取り得る。
以上説明したように、この方法ではユーザが網内の任意のノードに公開先情報を記憶させることができると共に、公開先情報を格納するノードにおいては、特定のIPサーバ500にのみ位置情報を通知したいとか、絶対に位置情報を知られたくないなどというユーザの様々なニーズに対応した形式で公開情報を格納することができ、移動局101のユーザの位置情報提供に際しての安全性、利便性の向上が可能となる。
(9)複数のIPサーバ500A、500B・・・に位置情報等を送信する場合
上述の第1実施形態では、単数のIPサーバ500に対して位置情報等を送信するものであったが、通知先は必ずしも単数である必要はない。複数のIPサーバ500A、500B・・・に対して通知するようにしてもよい。
ここでは、複数の通知先(ここでは、IPサーバ500A、500B、500Cとする)のうち、IPサーバ500Aが位置情報取得を統括していると仮定する。
まず、IPサーバ500Aは、位置情報を送信すべき複数の通知先を指定する次のような下りデータを予め生成し、移動局101に対して送信する。
「http://xxx.co.jp/cgi-bin/manager.cgi?area=NULLAREA&time=NULLTIME&state=NULLSTATE&HOST1=http://aaa.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?area=NULLAREA&HOST2=http://bbb.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?area=NULLAREA&time=NULLTIME」
このデータ列を受信した移動局101のマイクロコンピュータ101bは、所定のキーワード、ここでは「HOST」という文字列によりデータ列に複数の通知先が含まれていることを認識し、このキーワード「HOST」の前(或いは後)でデータ文字列を通知先ごとに分割する。
結果、移動局101によって受信されるデータ文字列は、IPサーバ500Aに対応するデータ列、「http://xxx.co.jp/cgi-bin/manager.cgi?area=NULLAREA&time=NULLTIME&state=NULLSTATE」、IPサーバ500Bに対応するデータ列、「http://aaa.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?area=NULLAREA」、IPサーバ500Cに対応するデータ列、「http://bbb.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?area=NULLAREA&time=NULLTIME」の3部分に分割される。
続いて、移動局101は前述の第1実施形態で説明したような位置情報取得のための動作を行った後、各々のデータ列に含まれる「NULLAREA」、「NULLTIME」、「NULLSTATE」などの文字列をそれぞれ位置情報、位置情報取得時間、取得時の利用者の状態などのデータに置換する。置換後のデータは例えば、次のようになる。
a)IPサーバ500Aに送信するデータ列
「http://xxx.co.jp/cgi-bin/manager.cgi?area=N35.716931E141.722775&time=20010208153344&state=MEETING」
b) IPサーバ500Bに送信するデータ列
「http://aaa.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?area= N35.716931E.141.722775」
c) IPサーバ500Cに送信するデータ列
「http://bbb.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?area=N35.716931E.141.722775&time=20010208153344」
移動局101は、これらの上りデータ列を別々に各々の宛先のコンピュータに送信することにより、位置関連情報などの要求された情報を複数の通知先に対して提供することができる。
また、この複数の通知先に通知する方法を利用して、移動局101のユーザの位置を、複数のIPサーバではなく、複数の移動または固定の端末に通知することができる。これは、例えば、芸能アイドルが移動局101を使って、ファンクラブの複数の会員の持つ端末(移動又は固定の端末)に自己の現在位置情報を提供する場合などに有用である。
しかしながら、例えば上述したファンクラブの会員に情報を提供するようなアプリケーションの場合、通知先数が多すぎて、ハイパーリンク文字列に複数の通知先を含めることにより通知先を指定する上記の方法では対応できないという問題が生じる場合がある。
そこで、移動通信端末に通常インストールされているような通信先電話番号のグループ別管理プログラム、いわゆる電話帳を利用して位置情報取得側が通知先グループを指定するという方法がある。
芸能アイドルの現在位置情報をファンクラブの各会員の端末に送信する場合を例にこの方法を説明すると次の通りである。まず、位置情報の提供者である芸能アイドルの移動局101のメモリ(図示せず)には、図12Aに示すような形式で、通知先電話番号がグループ別に記憶されている。その図に示すように、多数の通知先がグループ00からグループnまでの各グループに分けて登録されている。ここで、各グループは各ファンクラブに対応しており、例えば、グループ01は、あるひとつのファンクラブに属する各ファンの端末B、C、Dの各々について、電話番号、メールアドレス、ファックス番号、住所などの通知先情報を含んでいる。
移動局101は、他の端末から現在位置情報の送信要求を受けると、その要求において指定されたグループに属する各通知先に現在位置情報の送信を行う。ただし、本実施形態では、図12Bに示すように、如何なる者からの送信要求があったときに現在位置情報の送信を行うかを各グループ毎に定めたテーブルが移動局101に記憶されており、移動局101は、このテーブルに従って送信要求を受け付けるかを判定する。
この方法をさらに詳述すると、まず、例えば、グループ01に対応したファンクラブの関係者がアイドルの位置情報の配信を希望する場合、その端末Aが、移動局101に送信するハイパーリンク文字列に任意の通知先グループを指定するデータ列を含め送信することにより、移動局101の位置情報を指定した通知先グループ01に属する宛先(例えば、端末B、C、D)に送信するよう要求する。
この場合、端末Aがアイドルの移動局101に対して、以下のようなハイパーリンク文字列を送信すればよい。
「<IMG SRC="cti-pos://---.sposi/posi.cgi?req=09012345679&group=01&area=NULLAREA&state=NULLSTATE>」
ここでは文字列「group=01」により通知先グループ番号01が指定されている。また、「req=09012345679」では、位置情報の送信を要求している端末Aの識別コードとして端末Aの電話番号が示されている。なお、この識別コードは端末Aを特定できる情報であれば必ずしも電話番号である必要はなく、メールアドレス、ファックス番号、住所などの電話帳に含まれている情報であればよい。
このハイパーリンク文字列を受信したアイドルの移動局101のマイクロコンピュータ101bは、まず、上記の識別コードを基に、送信元の端末を特定する。ここでは、電話番号「09012345679」を基にメモリに記憶されている電話帳を参照し、端末Aと特定されたとする。なお、移動局101で送信元の端末を特定できなかった場合、つまり、移動局101の電話帳に登録されていない端末からの位置情報通知要求だった場合、移動局101の処理はここで終了する。
次に、移動局101のマイクロコンピュータ101bは、端末Aが「通信先グループ01」の通知先データを利用できるかどうかに関して、メモリに格納されている「通知先グループ参照可否テーブル」(図12B)を参照することにより判断する。
この「通知先グループ参照可否テーブル」には、図12Bに図示するように、通知先グループごとに、各端末が、そのグループの通知先情報を参照可能かどうかが登録されている。このテーブルによると、端末Aは、通知先グループ01のデータを参照可能となっていることがわかる。
一方、送信元の端末がEだった場合、グループ01のデータは参照不可となる。そのような場合、端末Eから送信されたデータ列を置換せずにそのまま返信することにより、通信不可通知を送信してもよい。
再び、送信元の端末が端末Aだったと仮定すると、ここで、アイドルの移動局101は、位置情報などの要求されたデータを置換後、まず端末Aに対し置換後のデータ列を送信する。
「<IMG SRC="cti-pos://---.sposi/posi.cgi?req=09012345679&group=01&area=N35.716931E141.722775&state=ONAIR-TBS>」
このデータ列を送信後、移動局101は予め記憶しておいたグループ01の通知先リスト(図12A)を参照し、そのリストにおける最初の通知先の連絡先データ、この場合、端末Bのメールアドレスを取り出す。そして、端末Bに送るべきデータ列を生成する。
端末Bに送信するデータ列は例えば、次のようになる。
「<IMG SRC="cti-pos://---.sposi/posi.cgi?type=U&subject=ONAIR-TBS&address=09012345678@aaa.com&body=http://mapserv.mapfan.com/cgi-bin/map/mapserv.cgi?MAP=E141.722775N35.716931&ZM=9&SZ=120,120&OPT=30500011&P=eE141.722775N35.716931">
移動局101はこの方法により、通知先グループ01の通知先リストに登録されているすべての通知先の端末の連絡先を取得し、その各々に対して連続的に自己の位置情報を送信することができる。
この電話帳機能を利用して通知先グループを指定する方法は、多数の通知先をひとつの文字列に列挙して通知先を指定する方法に比べ、トラフィックを過度に増加させることなく多数の通知先に対して位置情報を送信するように要求することができるとともに、通信コストの軽減にもつながる。
(10)位置情報等を定期的に送信する場合
上述の第1実施形態では、位置情報等の送信を要求するハイパーリンク文字列を受信した時に1回のみ、IPサーバ500A、500B・・・に対して要求された情報を送信するものであったが、それに限らず、移動局101がIPサーバ500A、500B・・・に対して定期的に位置情報等を取得して送信するように設定してもよい。
IPサーバ500A、500B・・・が位置情報、位置情報取得時間、利用者の状態などの情報を定期的に取得したい場合、例えば、バスの運行管理など動体追跡を行いたいなどの場合、IPサーバ500A、500B・・・から移動局101に定期通知を指定するハイパーリンク文字列を送信することにより、移動局101に対して定期的に位置情報等を取得して送信するように指示することができる。
その場合、IPサーバ500A、500B・・・から移動局101に送信すべきハイパーリンク文字列に取得時間の間隔を指定するための「cycle=X」(Xは取得間隔時間の値)という文字列、及び取得開始時刻と終了時刻を指定するための「start=Y&end=Z」(ここで、Yは取得開始時刻、Zは取得終了時刻)という文字列以下のように付加する。
「http://xxx.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?cycle=10&start=080000&end=170000&area=NULLAREA&time=NULLTIME&state=NULLSTATE」
この文字列を受信した移動局101では、8時から17時までの間、自己の位置情報、位置情報取得時間、及び状態を10秒毎に取得し、取得した情報をその都度IPサーバ500A、500B・・・に対して送信するように指定される。
或いは、移動局101が一定間隔毎に取得した情報をその都度送信せず、取得した情報を移動局101で蓄積しておいて、指定された時間にまとめて送信するように指定することもできる。その場合のハイパーリンク文字列は以下のようになる。
「http://xxx.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?cycle=10&interval=1h&start=080000&end=170000&area=NULLAREA&time=NULLTIME」
ここでは、「interval=1h」という文字列を追加することにより、10秒毎に取得した情報を1時間毎に、8時から17時までの間送信するように指定されている。
上記いずれかのハイパーリンク文字列を受け取った移動局101は、IPサーバ500A、500B・・・の要求通りのタイミングで、要求された情報を返信するよう設定される。
ここでは、上記の文字列の要求に従って、10秒毎に取得された位置情報は移動局101内のメモリに一時的に蓄積される。その蓄積された複数の時系列の位置情報データおよびその位置情報取得時間は1時間後にまとめて通知先IPサーバに対して送信される。具体的には、「http://xxx.co.jp/cgi-bin/posi.cgi? area= N35.716931E141.722775&time= 20010208153344」という置換後の文字列を蓄積した数だけ続けて送信する方法がある。この方法では、1時間の間に取得した複数組の位置情報データと位置情報取得時間データすべてについて、先頭に「http://xxx.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?」の文字列を使用して送信する。
また、第2の方法としては、先頭組の位置情報データと位置情報取得時間データのについて一度のみ「http://xxx.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?」の文字列を使用し、残りのデータについては、直後に連続して記述して送る方法がある。この第2の送信方法では、具体的な送信文字列は、例えば以下のようになる。「http://xxx.co.jp/cgi-bin/posi.cgi? area= N35.716931E141.722775&time=20010208153344&area=N35.716931E141.723800&time=20010208153354&area=N35.716931E141.724800&time= 20010208153404&……..」
また、上記変形例(9)で説明した複数の通知先に位置情報を通知する方法を用いて、複数の通知先に対して定期的に位置情報を通知するよう要求することもできる。
その場合に、互いに関連したコンピュータを統括するIPサーバ500Aから移動局101に送信されるハイパーリンク文字列は以下のようになる。
「http://aaa.co.jp/cgi-bin/manager.cgi?cycle=1&area=NULLAREA&time=NULLTIME&state=NULLSTATE&HOST1=http://bbb.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?cycle=10&area=NULLAREA&HOST2=http://ccc.co.jp/cgi-bin/map.cgi?cycle=60&area=NULLAREA&time=NULLTIME」
ここで、移動局101は、「aaa.co.jp」(IPサーバ500AのURLとする)に対して1秒毎に自己の位置情報、位置情報取得時間、及び利用者の状態を通知するように要求されている。
同様に、「bbb.co.jp」(IPサーバ500BのURLとする)に対しては、10秒毎に位置情報を、「ccc.co.jp」(IPサーバ500CのURLとする)に対しては、60秒毎に位置情報及び位置情報取得時間を通知するようになっている。
これに対し、移動局101は前述された方法で、自己の位置情報、位置情報取得時間、及び利用者の状態などの情報を取得した後、それらの情報を各々の置換データ列に置き換える。その結果生成された上りデータ列を、指定された通知先に対して指定された時間間隔で送信する。
上記の受信データ列に対する返信用の上りデータ列は以下のようになる。
1秒毎
「http://aaa.co.jp/cgi-bin/manager.cgi?cycle=1&area=N35.716931E141.722775&time=20010208153344.5&state=MEETING」
10秒毎
「http://bbb.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?cycle=10&area= N35.716931E141.722775」
60秒毎
「http://ccc.co.jp/cgi-bin/map.cgi?cycle=60&area=N35.716931E141.722775&time=NULLTIME20010208153344.5」
以上のような方法により、単数または複数の通知先に対して移動局101の位置情報を定期的に送信することが可能となる。
(11)位置情報を公開しない場合の移動局101の動作
上述の第1実施形態では、データの送信元であるコンピュータ(ここでは、IPサーバ500Aとする)が位置情報の公開先となってない場合、また、移動局101のユーザが位置情報の送信を拒否する場合、図7のステップSa11において、位置情報を送信しない旨が移動局101の情報表示部101dに表示されて処理は終了するものであったが、処理を終了する前に、ステップSa13において、IPサーバ500Aに対して位置情報送信を拒否する旨を示す位置情報送信拒否通知を送信してもよい。
この位置情報送信拒否通知は、受信データ列においてIPサーバ500Aから要求されている位置情報などの情報を置換せず、そのまま返信することにより実行できる。
例えば、移動局101が受信データ列、「http://xxx.co.jp/cgi-bin/restaurant.cgi?area=NULLAREA&time=NULLTIME&state=NULLSTATE」を受信したとする。
通常、公開先IPサーバに対しては、「NULLAREA」、「NULLTIME」、「NULLSTATE」などの文字列をそれぞれ位置情報、位置情報取得時間、取得時の状態などの情報に置換して返信するが、公開を拒否する場合等は、これらのデータ列を「置換しない」ことで拒否の旨を表示する。即ち、「http://xxx.co.jp/cgi-bin/restaurant.cgi?area=NULLAREA&time=NULLTIME&state=NULLSTATE」が移動局101からIPサーバ500Aに対する送信データ列となる。
IPサーバ500Aでは、この「置換されていない」データ列を受信することにより、移動局101の位置情報の取得が拒否されたことを認識する。
また、この送信拒否通知を受信することにより、IPサーバ500Aは、移動局101から何らのデータが返信されてこない場合、例えば、移動局101が通信圏外に位置していて接続が確立できない場合などと区別することができる。
或いは、移動局101は、位置情報の送信不可の場合、位置情報置換データ列「NULLAREA」を送信不可の意味を示す所定のキーワード(以下、エラーキーワードと呼ぶ)に置換してIPサーバ500A、500B・・・に送信してもよい。
B:第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態では、第1実施形態のように移動局101が単独で位置情報を生成するのではなく、移動局101と移動通信網内の所定のノードとが連携して位置情報を生成する。
具体的には、移動局101は、GPS衛星から送出される電波を受信すると、当該電波に含まれる情報、即ち、GPS衛星の識別情報及び電波の送出時刻に、当該電波の受信時刻を付加して移動通信網内の所定のノードに転送する。以下、これらのGPS衛星の識別情報、電波の送出時刻及び電波の受信時刻を総称してGPS情報と呼ぶ。ただし、電波の送出時刻及び電波の受信時刻に代えて、この2つの時刻の差分時間を用いてもよい。
一方、網内の所定のノードは、移動局101から受信したGPS情報に基づいて位置情報を算出する。このように、移動局101はGPS衛星から送出される電波を受信するのみで、位置情報の算出は網内のノードによって行われるような測位手段を、以下、ネットワーク型GPSと呼ぶ。
このノードとしては例えば基地局210、交換局220又はゲートウェイサーバ330等の網内に設けられた装置のいずれを用いてもよいが、この第2実施形態では、ゲートウェイサーバ330を用いる場合を例に挙げて説明する。
図13は、第2実施形態における移動局101の構成を示すブロック図である。同図において、図2に示す第1実施形態と共通する構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
この移動局101が第1実施形態と異なっている点は、マイクロコンピュータ101bが位置情報を算出するための測位プログラムを備えていないところである。これは、上述したように網側で位置情報を算出するからである。
図14は、第2実施形態におけるゲートウェイサーバ330の構成を示すブロック図である。同図において、図5に示す第1実施形態と共通する構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
このゲートウェイサーバ330が第1実施形態と異なっている点は、移動局101から送信されてくるGPS情報に基づいて位置情報を算出するためのGPS処理部329を備えるところである。
次に、図15を参照しながら、第2実施形態の動作について説明する。
同図に示すフローが、図7に示す第1実施形態と異なる点は、ステップSa7に代えてステップSb7〜Sb9が実行されるところにある。
即ち、ステップSb7において、移動局101のマイクロコンピュータ101bは、GPS受信部101fを作動させ、GPS衛星から送出される電波を受信する。
次いで、ステップSb8において、受信した電波の中から、GPS衛星の識別情報及び電波の送出時刻を抽出し、これに当該電波の受信時刻を付加したGPS情報をゲートウェイサーバ330に送信する。一方、ゲートウェイサーバ330のGPS処理部329は、移動局101から送信されてくるGPS情報に基づいて位置情報を算出し、これを移動局101に送信する。
そして、ステップSb9において、移動局101のマイクロコンピュータ101bは、ゲートウェイサーバ330から送信されてくる位置情報を受信する。
その他のステップは、前述の第1実施形態と共通する動作であるので、説明を省略する。
この第2実施形態によれば、移動局101は、GPS衛星から送出される電波を受信する機能のみを備えていればよく、この電波に含まれる情報に基づいて位置情報を算出する処理を実行する必要がない。即ち、移動局101の処理負担が軽減されることになり、これにより、低消費電力化や小型軽量化が期待できる。
B−1:第2実施形態の変形例
(1)測位手段のバリエーション
上述した第2実施形態においては、移動局101とゲートウェイサーバ330とが連携して測位する手段としてネットワーク型GPSを用いていたが、これに限らない。
例えば、移動局101がGPSを用いて位置情報を生成し、この位置情報をさらに網内の所定のノードがD(Differential)−GPS方式により補正するようにしてもよい。即ち、基地局210や交換局220、ゲートウェイサーバ330等が、移動局101のGPS測定値をD−GPS方式により補正処理するGPS補正部(図示略)を備え、このGPS補正部は、移動局101のGPS測定値を自身のGPS測定誤差に基づいて補正する。そして、補正されたGPS測定値は移動局101に送信される。このように、D−GPSにより補正することにより、位置情報の精度が向上することになる。
また、網側のノードがD−GPSにより補正するのではなく、移動局101側にこの補正処理機能を持たせてもよい。例えば、所定エリア毎に、FM放送や移動通信網の無線回線を介して当該エリアにおいて有効なD−GPSの補正値を報知し、移動局101はこれを受信して自身のGPS測定値に対し補正処理を行うようにしてもよい。
なお、後述する第3実施形態で述べるような移動通信網の基地局IDを用いた測位も、移動局101とゲートウェイサーバ330とが連携して測位する手段といえる。従って、この測位手段を第2実施形態に適用することも可能である。
(2)なお、この第2実施形態においても、第1実施形態の変形例で述べたことが適用可能である。具体的には、第1実施形態の変形例(2)〜(11)が適用可能である。
C:第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態では、異なる複数の測位形式で位置情報を測定可能であり、これらの測位形式の中からIPサーバ500によって指定される形式で測位を行い位置情報を生成する。
ここでは、第2実施形態と同様にネットワーク型GPSによる測位を行うほか、移動通信網の基地局210単位での測位が可能となっている。そして、このどちらの測位手段を実行するかは、メニュー項目に対応したハイパーリンク文字列に付加される情報によって指定されるようになっている。
図16は、メニュー項目に埋め込まれたハイパーリンク文字列の一例を示す図である。
同図に示すように、位置情報置換データ列「NULLAREA」の後に、位置情報の測位方式を示す(.gps)又は(.bs)という文字列が付加されている。ここで、文字列(.gps)はネットワーク型GPSという測位方式を意味し、文字列(.bs)は基地局IDを用いた測位方式を意味する。移動局101は、ユーザによって選択されたメニュー項目に埋め込まれたハイパーリンク文字列の中から位置情報置換データ列を検出すると、このデータ列に付加された(.gps)又は(.bs)という文字列を参照して、実行すべき測位方式を決定する。
また、第3実施形態における移動局101が第2実施形態と異なる点は、マイクロコンピュータ101bが後述する動作を行うプログラムを備えているところである。
図17は、第3実施形態におけるゲートウェイサーバ330の構成を示すブロック図である。同図において、図14に示す第2実施形態と共通する構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。この第3実施形態におけるゲートウェイサーバ330が第2実施形態と異なる点は、基地局IDに基づいて位置情報を生成するための位置情報生成部325及び地域コードデータベース328を備えているところである。
位置情報生成部325は、以下に述べるようにして、移動局101の位置情報を生成する。
移動局101からIPサーバ500A、500B・・・へ向けて送信される上り信号には、例えば、該信号の送信先となるIPサーバ500A、500B・・・のURLや、送信元の移動局100の移動局ID等が含まれている。さらに、この上り信号が移動通信網内の各装置により中継されていく過程で、当該信号に各装置のIDが付加されていく。つまり、この上り信号が移動局100から送信された後、まず、基地局210に受信されると当該基地局の基地局IDが付加され、さらに、パケット加入者処理装置310に受信されると当該パケット加入者処理装置310のパケット加入者処理装置IDが付加される。
従って、移動局101から送信された上り信号がゲートウェイサーバ320により受信される際には、当該信号は、宛先のIPサーバ500A、500B・・・のいずれかのURL、移動局ID、基地局ID、パケット加入者処理装置IDを含んでいる。位置情報生成部325は、これらのID情報等を分析することにより、どの移動局101がどの基地局210の無線ゾーンに在圏しているかを把握できる。
また、位置情報生成部325は、基地局IDとその基地局IDの基地局が所在する地域の地域コードとが対応付けられて格納されている地域コードテーブル328を備えている。そして、位置情報生成部325は、前述した移動局10が在圏する基地局IDを検索キーにしてこの地域コードテーブル328を検索し、その結果得られた地域コードと上記移動局101の移動局IDとを、移動局101の位置情報とする。
図18は、地域コードテーブル328のデータフォーマット図である。
この地域コードテーブル328には、移動通信網内において位置を示す情報として把握可能な「基地局ID」と、網外に設置されるIPサーバ500A、500B・・・が位置を示す情報として把握可能な「地域コード」とが対応づけて格納されている。
例えば、同図に示す基地局ID群「BS001〜BS005」は、東京都渋谷区1丁目の領域にほぼ相当しているので、該基地局群に対応して渋谷区1丁目を示す地域コード「CODE001」が格納されている。
なお、その他の構成は前述した第2実施形態と同様であるので説明を省略する。
C−1:第3実施形態の動作
次に、図19を参照しながら、第3実施形態の動作について説明する。
同図に示すフローが、図15に示す第2実施形態と異なる点は、ステップSb7〜Sb9に代えてステップSc7〜Sc11が実行されるところにある。
即ち、ステップSc7において、移動局101のマイクロコンピュータ101bは、位置情報を生成するための測位方式を判断する。具体的には、前述したように、ハイパーリンク文字列に含まれる位置情報置換データ列を検出し、当該データ列に付加された文字列が(.gps)であるか(.bs)であるかにより判断される。
この判断の結果、測位方式がネットワーク型GPSであれば、ステップSc8において、マイクロコンピュータ101bはGPS受信部101fを作動させ、GPS衛星から送出される電波を受信する。そして、ステップSc9において、受信した電波の中から、GPS衛星の識別情報及び電波の送出時刻を抽出し、これに当該電波の受信時刻を付加したGPS情報をゲートウェイサーバ330に転送する。一方、ゲートウェイサーバ330のGPS処理部329は、移動局101から転送されてくるGPS情報に基づいて位置情報を算出し、これを移動局101に送信する。そして、ステップSc10において、移動局101のマイクロコンピュータ101bは、ゲートウェイサーバ330から送信されてくる位置情報を受信する。
一方、ステップSc7における判断の結果、基地局IDを用いた測位方式であれば、ステップSc11において、マイクロコンピュータ101bは、位置情報を生成することを要求するリクエスト信号(上り信号)をゲートウェイサーバ330へ送信する。このリクエスト信号には、前述したように、当該信号の送信元である移動局101の移動局IDが含まれており、さらに、リクエスト信号がゲートウェイサーバ330に伝送されていく過程で、当該信号を中継する各装置のIDが付加されていく。即ち、移動局101から送信されたリクエスト信号がゲートウェイサーバ330によって受信される際には、当該リクエスト信号には、移動局ID、基地局ID、パケット加入者処理装置IDが付加された状態となっている。位置情報生成部325は、これらのID情報等を分析することにより、どの移動局101がどの基地局210の無線ゾーンに在圏しているかを基地局IDによって把握し、さらに、この基地局IDをキーにして地域コードテーブル328を検索し、その結果得られた地域コードを移動局101の位置情報として、移動局101に送信するのである。そして、ステップSc10において、移動局101のマイクロコンピュータ101bは、ゲートウェイサーバ330から送信されてくる位置情報を受信する。
なお、その他のステップは第2実施形態と共通する動作であるので、説明を省略する。
この第3実施形態によれば、IPサーバ500は移動局101に提供するサブメニューデータに位置情報の測位方式を示す情報を含ませることによって、所望の測位方式によって算出された位置情報を得ることが可能となる。
C−2:第3実施形態の変形例
(1)測位方式の優先順指定
第3実施形態では、ネットワーク型GPS形式(.gbs)、または基地局IDを用いた測位方式(.bs)のいずれかをハイパーリンク文字列に付加することにより測位方式が指定されるものであったが、IPサーバ500は、優先順位がある複数の測位方式のデータを付加することもできる。
その場合、ハイパーリンク文字列は以下のようになる。
「http://xxx.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?posit=BG&qos=NULLQOS&area=NULLAREA&time=NULLTIME&state=NULLSTATE」
ここでは、「posit=BG」において、測位方式B(基地局による測位形式)、G(ネットワーク型GPSによる測位形式)が優先度の高い順に並べられることにより指定されている。また、移動局101が「qos=NULLQOS」の「NULLQOS」部分を、採用した測位方式に置換することにより、移動局101がいずれの測位手段を用いて測位を行ったかについての情報をIPサーバ500対して通知するように設定されている。
移動局101は、実行可能な測位手段で測位を実行した後、位置情報等を生成して、例えば、以下のような上りデータ列を通知先のIPサーバ500に送信する。
「http://xxx.co.jp/cgi-bin/posi.cgi?posit=BG&qos=G&area=N35.716931E141.722775&time=20010208153344.5+0900&state=MEETING」
ここで、移動局101はGPSによる測位方式(G)を用いて自己の位置を測定したこと、そして、位置情報、その測位時間、及び利用者の状態が示されており、このデータ列を受信することにより、IPサーバ500はこれらの情報を取得することができる。
また、IPサーバ500は、同様の方法により、位置情報の品質を指定することもできる。測位の方式は、大きく分けて、先に挙げた基地局IDによる測位方式(「.bs」)及びネットワーク型GPSによる測位方式(「.gps」)の二種類が本実施形態で採用されているが、移動局101は、測位に使用するGPSや基地局の個数を変えることによって複数レベルの品質の位置情報を取得することが可能である。
品質は、例えば、取得された位置情報の精度、つまり測位の対象物(ここでは移動通信端末)の位置をどれだけ正確に示す情報であるかどうかである。
この方法では、測位に使用するGPSや基地局の個数によって、測位に要する時間と測位精度が反比例する。すなわち、より多数のGPS又は基地局を用いて測位すると測位精度は高いけれども測位に時間がかかる。逆に位置情報をなるべく短時間で取得したい場合、少数のGPS又は基地局を用いて測位することになり、測位精度は低くなってしまう。
また、GPSによる測位は複数のGPS衛星から電波を受信して緯度経度の位置測定を行う方式なので、移動局101が在圏しているセルを担当する基地局の位置をもとに測位を行う基地局による測位方式に比べ、精度は高いがより多くの時間を要する。
よって、IPサーバ500は取得したい位置情報の用途や緊急度などによって測位精度と測位に要する時間をはかりにかけ、何を優先するかにより所望の品質を指定することになるが、これにより、情報の取得側の多様なニーズに応えることが可能となる。
さらに詳述すると、位置情報の品質のレベルを、図20Aに示されているように「B2」〜「G4」まで5段階設ける。ここでは、図示されているように、「G4」では、GPS4個を使用して測位を行うので最も精度が高い(精度高)が測位に時間かかる時間は最も長い(時間低下)。逆に、「B2」は、基地局を2個のみ用いて測位を行うので、測位結果は早く得られるが(時間高上)、その精度は低くなってしまう(精度低)。
IPサーバ500は、図20Bに示されているようなパラメータのいずれかをハイパーリンク文字列で指定して移動局101に送信することにより、先に述べた品質レベルを間接的に指定するようになっている。
例えば、IPサーバ500が、取得に時間がかかってもなるべく高精度の位置情報の取得を希望しているとする。その場合、図20Bの表を参照して「精度優先」=「A」というパラメータを指定する。具体的には、ハイパーリンク文字列は以下の様に記述することができる。
「http://xxx.co.jp/cgi-bin/search.cgi?posit=A&qos=NULLQOS&area=NULLAREA&time=NULLTIME」
ここでは、IPサーバ500は文字列「posit=A」により、精度を優先したいという要求を示している。
このデータ列を受信した移動局101では、自己が記憶する測位精度と測位方式の対照表(図20A)を参照して、指定された品質条件に最も合致する測位方式を採用し、測位を行う。ここでは、IPサーバの要求である「精度優先」に従い、最も精度の高い測位方式「G4」を採用して測位を実行し、測位の結果得られた位置情報、採用した測位方式、測位時間等のデータを送信データ列の所定の置換文字列と各々置換して、IPサーバ500に送信する。
この際移動局101からIPサーバ500に送信されるデータ列は以下のようになる。
「http://xxx.co.jp/cgi-bin/search.cgi?posit=A&qos=G4&area=N35.716931E141.722775&time=20010208153344.5+0900」
ここでは、「qos=G4」により、測位方式「G4」が採用されたことが示されている。
この品質条件を指定する方法においては、位置情報を取得する側、すなわちIPサーバ500が予め品質条件を指定するためのパラメータ(図20B)を記憶していることが前提となる。そして、同一のパラメータが移動局101内にも記憶されており、移動局101はIPサーバ500に指定されたパラメータに従って自己が測位可能な方式のうちのひとつを選択することになる。
なお、このパラメータの形態は、この変形例の形態にとどまらず、位置情報取得側と提供側で統一されていればよい。また、図20Aに示されている品質条件の表とそれに対応した測位方法も、本変形例の形態にとどまらず、移動局101のマイクロコンピュータ101bが記憶している測位プログラムとその性能によって異なる形式をとることができる。
以上述べたように、この方法により、IPサーバ500が必要とする精度の位置情報を供給することが可能になる。
(2)なお、この第3実施形態においても、第1実施形態の変形例で述べたことが適用可能である。具体的には、第1実施形態の変形例(2)〜(11)が適用可能である。
D:第4実施形態
前述の3つの実施形態では以下の場合を想定していた。ひとつには、移動局101が、情報を提供するIPサーバ500から自己が所在する位置に関連する情報(例えば、レストラン情報など)を取得するためにそのIPサーバ500に対して自己の位置情報を提供する場合であり、もうひとつは、IPサーバ500が移動局101の位置情報を取得する目的で移動局101に位置情報の提供を要求する場合である。いずれの第1〜第3の実施形態においても、移動局101が自己の位置を測位した後、生成した位置情報及び位置情報取得時間など他の情報を載せて返信するためのハイパーリンク文字列をIPサーバ500から予め受け取っていることが前提となっていた。言い換えれば、移動局101は、ハイパーリンク文字列に含まれている位置情報置換文字列などの置換用文字列を受け取った上で、受信した文字列の該当する部分を自己が取得した具体的な位置情報等に置換し、IPサーバ500に返信していた。
以下に説明する4つめの実施形態では、前述の第1〜第3の実施形態と異なり、まず、移動局101がユーザからの指示を受けて自主的に自己の位置情報を生成し、その結果をネットワークに接続されている任意の地図サイトに接続するためのURLに付加して送信することにより、希望の通知先に自己の位置情報を送信する。この位置情報を受信した側では、該当するURLの示す地図サイトにアクセスし、送信元の移動局101が所在する位置が示された地図を表示する。
この方法は、例えば待ち合わせをしている友人に対して、ユーザが自己の位置を通知したい場合に有用である。或いは、次のような有用な用途もある。例えば、友人同士でお互いに各々の位置情報を交換したい場合、一方の移動局101のユーザは、移動局101に自己位置通知を指示することにより、まず自分の位置情報を示すURLのデータ列を作成し、それと共に通知先の移動通信端末の位置通知を要求するデータ列を友人の携帯する移動局101に送信する。それを受信した友人の移動局101は第1実施形態で説明したのと同様の方法で、自己の位置情報を送信元の友人の移動局101に対して返信する。
なお、説明の便宜上、最初に自位置情報の送信を始動する側である送信元移動局101を移動局101A、通知先の移動局101を移動局101Bとする。
D−1:第4実施形態の構成
本実施形態における移動局101Aの構成は第1実施形態と同様であるが、マイクロコンピュータ101bに自己の位置を通知するための自位置通知プログラムを備えている点でのみ異なっている。
この自位置通知プログラムは、移動局101Aのユーザが情報表示部101dに表示された図21Aに示されるような画面において通知先の電話番号或いは電話帳登録名をキー操作により入力することにより、起動される。自位置通知プログラムは、ユーザからの自位置通知要求を受け付け、第1実施形態に説明されたのと同様の方法で自己の位置を測位し位置情報を生成する。
自位置情報を通知するためのURLは以下のような構成になっている。
「http://mapserv.mapfan.com/cgi-bin/map/mapserv.cgi?MAP=自位置情報&ZM=9&SZ=120,120&OPT=30500011&P=e21自位置情報」
この「自位置情報」部分(以下、この部分を「自位置情報置換データ列」と呼ぶ。)に、既に取得している具体的な自位置情報のデータが置き換えられる。
なお、ここに示すURL「http://mapserv.mapfan.com」は地図サイトの一例であって、インターネット上で参照できる地図サイトであって且つ端末の位置情報提供サービスを行っているものであればよい。移動局101Aのユーザは、端末を管理する通信事業者または地図サイトの情報プロバイダと事前にサービス契約を終結し、契約情報を予め自己のメモリに保存しておく必要がある。
ここで、測定された自位置情報データが「E139.44.45.80 N35.40.30.18」であったとすると置換後のデータ列は以下のようになる。
「http://mapserv.mapfan.com/cgi-bin/map/mapserv.cgi?MAP=E139.44.45.80N35.40.30.18&ZM=9&SZ=120,120&OPT=30500011&P=e21E139.44.45.80N35.40.30.18」
これが、通知先に自位置を通知する際の位置情報データ列(以下「自位置情報データ列」)となる。この自位置情報データ列が位置情報として、下記のデータ列に埋め込まれ通知先に送信される。
「<IMG SRC="cti-pos://---.smail/snd-cgi?=U&subject=imakoko&address=通知先&body=自位置情報データ列">」
通知先である移動局101Bの電話番号が「090-1234-5678」である場合、移動局101Bに送信されるデータ列は、
「<IMG SRC="cti-pos://---.smail/snd-cgi?=U&subject=imakoko&address=09012345678&body= http://mapserv.mapfan.com/cgi-bin/map/mapserv.cgi?MAP=E139.44.45.80N35.40.30.18&ZM=9&SZ=120,120&OPT=30500011&P=e21E139.44.45.80N35.40.30.18">」となる。移動局101Aは、移動局101Bに対してこの送信データ列を送信することにより、自位置を通知することができる。
一方、自位置情報の通知に加えて、通知先の移動局101Bの位置情報を取得したい場合、上記の送信データ列に移動局101Bの位置情報を要求するデータ列を付加する。その場合、送信データ列は
「<IMG SRC="cti-pos://---.smail/snd-cgi?=U&subject=imakoko&address=09012345678&body=http://mapserv.mapfan.com/cgi-bin/map/mapserv.cgi?MAP=E139.44.45.80N35.40.30.18&ZM=9&SZ=120,120&OPT=30500011&P=e21E139.44.45.80N35.40.30.18"<IMG SRC="cti-pos://---.smail/snd-cgi?=U&subject=imakoko&address=09012345679&body=http://mapserv.mapfan.com/cgi-bin/map/mapserv.cgi?MAP=NULLAREA&ZM=9&SZ=120,120&OPT=30500011&P=e21NULLAREA">">」となり、ここで、2つめの「address=」の文字列「address=09012345679」で返信用の電話番号、つまり移動局101Aの電話番号を指定している。また、位置情報置換データ列「NULLAREA」は、移動局101Bに対して位置情報提供を要求しており、このデータ列を検出した移動局101Bは第1実施形態と同様の方法で自位置の測位を行い、移動局101Aに対して自己の位置情報を送信する。
D−2:第4実施形態の動作
以下、図22を参照しながら、第4実施形態の動作を説明する。
まず、移動局101Aは、ステップSa1において、ユーザからのメニュー選択を受け付ける。ユーザが「自位置通知メニュー」を選択すると、移動局101Aは、図21Aに示すような自位置通知メニューを表示する(ステップSa3)。
情報表示部101dに表示された自位置通知画面において、まず、ユーザは、通知先である移動局101Bの電話番号或いは電話帳登録名をキー操作により入力後、「確定」を選択して実行する。
そして次に、自位置情報通知に加えて移動局101Bの位置情報の取得を希望するかどうかユーザに問う画面(図21B)が表示される。ユーザはキー操作により画面上の「YES」または「NO」を選択した後、「送信」を実行すると、移動局101Aのマイクロコンピュータ101bは自位置情報通知及び/または位置情報取得の要求を受け付け(ステップSa5)、自己が記憶している測位プログラムに従って自位置情報を生成する(ステップSa7)。
次に、ステップSa9において、前のステップで生成された位置情報を自位置情報置換データ列と置き換え、自位置情報データ列を生成する。前述したように、その結果生成された自位置情報データ列は、「http://mapserv.mapfan.com/cgi-bin/map/mapserv.cgi?MAP=E139.44.45.80N35.40.30.18&ZM=9&SZ=120,120&OPT=30500011&P=e21E139.44.45.80N35.40.30.18」となる。(この場合、測位の結果、移動局101Aは「E139.44.45.80 N35.40.30.18」に位置している。)
この自位置情報データ列は、前述したように、既存の地図サイトのURLに自己の位置情報(例えば、ここでは緯度経度で表現された位置情報)を付加することにより、地図サイト上に自己の位置を表示するためのものである。
この自位置情報データ列のURLを受信した側では、URLが示す地図サイトにアクセスすることにより、地図サイト上での送信元の端末の位置、ここでは、移動局101Aの位置を把握することができる。
ステップSa9における自位置情報データ列の生成が終了すると、次は、この自位置情報データ列を通知先の移動局101Bに送信するためのデータ列を生成する(ステップSa11)。ここでは、ステップSa5において受け付けた移動局101Bの電話番号と、前のステップで生成した自位置情報データ列を、送信データ列に組み込むことになる(ステップSa11)。
通知先である移動局101Bの電話番号が「090-1234-5678」である場合、移動局101Bに送信されるデータ列は、
「<IMG SRC="cti-pos://---.smail/snd-cgi?=U&subject=imakoko&address=09012345678&body= http://mapserv.mapfan.com/cgi-bin/map/mapserv.cgi?MAP=E139.44.45.80N35.40.30.18&ZM=9&SZ=120,120&OPT=30500011&P=e21E139.44.45.80N35.40.30.18">」となる。
また、移動局101Aのユーザが移動局101Bの位置情報の取得を希望している場合には、移動局101Bに対して位置情報を要求するデータ列も付加する必要がある。即ち、「<IMG SRC="cti-pos://---.smail/snd-cgi?=U&subject=imakoko&address=09012345678&body= http://mapserv.mapfan.com/cgi-bin/map/mapserv.cgi?MAP=E139.44.45.80N35.40.30.18&ZM=9&SZ=120,120&OPT=30500011&P=e21E139.44.45.80N35.40.30.18"<IMG SRC="cti-pos://---.smail/snd-cgi?=U&subject=imakoko&address=09012345679&body= http://mapserv.mapfan.com/cgi-bin/map/mapserv.cgi?MAP=NULLAREA&ZM=9&SZ=120,120&OPT=30500011&P=e21NULLAREA">">」となる。
こうやって生成された送信データ列は、ステップSa13において移動局101Bに対して送信されることになる。
これを受け取った移動局101B(ステップSa15)のマイクロコンピュータ101bは、受信したデータ列に移動局101Aの位置情報を示すURLが含まれていることを検知し、そのURLに自動的にアクセスすることにより、移動局101Bの情報表示部101eに移動局101Aの位置を示す地図を表示する(ステップSa17)。
これより後の移動局101Bにおける動作(ステップSa19〜ステップSa39までの動作)は、第1実施形態と同様なのでステップごとの詳細な説明は省略するが、移動局101Bは、移動局101Aに対して位置情報を提供してよいかに関して、公開先として登録されているか、ユーザの許諾は得られるかなどの確認作業を行った後、自己の位置測定および位置情報生成を行い、移動局101Aに対してその結果を返信することになる。
第1実施形態と同様、位置情報の提供を拒否する場合は、受信したデータ列を置換せずにそのまま返信することによって拒否の旨を通知する。
最後に、ステップSa39において、移動局101Aのマイクロコンピュータ101bは、受信したデータ列に移動局101Bの位置情報を示すURLが含まれていることを検知し、そのURLに自動的にアクセスすることにより、情報表示部101eに移動局101Aの位置を示す地図を表示して、動作は終了する。
なお、この第4実施形態においても、第1実施形態の変形例で述べたことが適用可能である。具体的には、第1実施形態の変形例(3)〜(11)が適用可能である。
本発明の第1実施形態におけるシステム全体の構成を示すブロック図である。 第1実施形態における移動局の構成を示す図である。 第1実施形態における移動局に記憶されている公開IP情報データベースのデータフォーマット図である。 第1実施形態におけるIPサーバが移動局に送信するHTML形式のサブメニューデータの一例を示す図である。 第1実施形態における図4Aに示すHTML形式のサブメニューデータに基づき移動局に表示される画面の図である。 第1実施形態におけるゲートウェイサーバの構成を示すブロック図である。 第1実施形態におけるIPサーバが備える位置関連情報データベースのデータフォーマット図である。 第1実施形態における移動局のマイクロコンピュータの動作を示すフローチャートである。 第1実施形態における移動局が備える位置情報データベースのデータフォーマット図である。 第1実施形態における図8Aに示すある道路を表す線情報の図である。 第1実施形態における図8Aに示すある建物の中のフロアを表す点情報の図である。 第1実施形態における移動局が備えるテーブルのデータフォーマット図である。 第1実施形態の変形例における移動局に表示される画面の図である。 第1実施形態の変形例における網内のノードが備えるデータベースのデータフォーマット図である。 第1実施形態の変形例における網内のノードが備えるデータベースのデータフォーマット図である。 第1実施形態の変形例における移動局が備えるデータベースのデータフォーマット図である。 第1実施形態の変形例における移動局が備えるデータベースのデータフォーマット図である。 本発明の第2実施形態における移動局の構成を示すブロック図である。 第2実施形態におけるゲートウェイサーバの構成を示すブロック図である。 第2実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態におけるハイパーリンク文字列の一例を示す図である。 第3実施形態におけるゲートウェイサーバの構成を示すブロック図である。 第3実施形態におけるゲートウェイサーバが備える地域コードテーブルのデータフォーマット図である。 第3実施形態における移動局のマイクロコンピュータの動作を示すフローチャートである。 第3実施形態の変形例における移動局が備えるデータフォーマット図である。 第3実施形態の変形例における移動局が備えるデータフォーマット図である。 本発明の第4実施形態における移動局に表示される画面の図である。 本発明の第4実施形態における移動局に表示される画面の図である。 第4実施形態における移動局のマイクロコンピュータの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
101・・・移動局、330・・・ゲートウェイサーバ、500A,500B・・・IPサーバ。

Claims (2)

  1. コンピュータから送信される下りのデータを移動通信網を介して移動通信端末が受信する受信ステップと、
    前記移動通信端末が、受信した前記下りのデータに基づいて、ユーザにメニュー項目を提示するためのメニュー画面を表示する表示ステップと、
    前記移動通信端末が、前記メニュー画面によって提示されたメニュー項目をユーザが選択する操作を受け付ける受付ステップと、
    前記移動通信端末が、選択されたメニュー項目に所定の文字列が埋め込まれているか否かを判断する判断ステップと、
    所定の文字列が埋め込まれていると判断された場合には、前記移動通信端末が、自己の位置を示す位置情報を前記所定の文字列と置換し、上りのデータとしてコンピュータに送信する送信ステップと
    を備えることを特徴とする位置情報通知方法。
  2. コンピュータから送信される下りのデータを移動通信網を介して受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された前記下りのデータに基づいて、ユーザにメニュー項目を提示するためのメニュー画面を表示する表示手段と、
    前記メニュー画面によって提示されたメニュー項目をユーザが選択する操作を受け付ける受付手段と、
    選択されたメニュー項目に所定の文字列が埋め込まれているか否かを判断する判断手段と、
    自己の位置を示す位置情報を取得する取得手段と、
    前記判断手段によって所定の文字列が埋め込まれていると判断された場合には、前記取得手段によって取得された位置情報を前記所定の文字列と置換し、上りのデータとしてコンピュータに送信する送信手段と
    を備えることを特徴とする移動通信端末。
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